北國新聞社

先輩達の声 

社会部 水口 慶彦/2004年入社 金沢大学卒

石川の息遣い伝える

石川の歴史が動きだす瞬間に立ち会える。地元紙の記者として、大きな喜びを感じる時です。石川県民の悲願であった北陸新幹線開業はその最たるものでした。

開業日、夜明け前からJR金沢駅の熱気あふれる様子を取材しました。ホームで一番列車の出発を待ちわびる大勢の人、その列車に乗り込む高揚感に満ちた運転士や車掌の姿に気持ちが高ぶり、メモを取る手に力が入りました。

「100年に一度の大イベント」と言われた新幹線開業の感動を、取材チームの一員として県民に伝えることができたのは誇りです。空が白み始める中、東京に向かう列車がゆっくりと動きだした光景は忘れられません。

記者は昼夜を問わず取材に飛び回ります。どこよりも早く、詳しい情報を読者に届けるのが地元紙の使命だからです。

駆け出しのころ、連続放火事件に関与したとみられる男性が警察に事情を聴かれたというニュースをいち早く報じることができました。この時、地域住民から「今朝の新聞を読んで安心した」と声を掛けられ、的確な情報を迅速に伝える大切さを実感しました。

社会部では日常の「感動」や「驚き」に接します。兼六園を守る庭師、地域医療の最前線で奮闘する医師、地域に根差して最先端の研究に取り組む大学教授…。ふるさとを支える人たちの息遣いを丹念に追い、取り上げるのは地元紙だけです。

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