ISSUE#04
加速する人口減少。
私たちに今できることを考えていきます。
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金沢市が企業支援情報の
発信をプロジェクト化。
今年5月末日時点の住民基本台帳月報によると、石川県の人口は前年から3068人減少して115万4400人となりました。一方、県人口の4割を占める金沢市では773人増加の45万4269人に。同市では死亡数が出生数を上回る自然減の状態に2012年から転じていますが、転入が転出を上回る社会増が08年から続き、人口減少の勢いを押しとどめています。
市では、市内での起業を増やす施策として、若手起業家に対する支援などに取り組んでいます。若年層
の人口を増やすには、その受け皿となる雇用の創出が不可欠であることから、企業誘致などと並行して手厚い起業支援も実施し、働く場の拡大を図ろうとしているのです。
その一環として今年4月、「はたらこう課」と銘打った市の起業支援PRサイトがインターネット上に立ち上がりました。「はたらこう課」とは、起業予備軍を対象にした起業支援PRプロジェクトの愛称です(実際に存在する課ではありません)。プロジェクトの内容は、①市内の若手起業家などを紹介するウェブサイトの開設②フリーペーパーの発行③起業支援PR動画の発信④交流イベントの開催で、金沢市内や石川県内はもちろん、県外からのUJIターンを促進しようとしています。
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豊かな文化都市の土壌が
移住創業の大きな魅力に。
「市の『起業チャレンジ若者支援事業』に応募し、開業時の運転資金となる奨励金や2年間の家賃助成を受けました。経営指導してくれるアドバイザーも派遣していただくなど、大変助かりました」。
こう振り返るのは、市の起業支援を受けて14年から新竪町でヘアサロンを経営している林雅子さん(36)です。パリコレなど世界を舞台にしたヘアスタイリストの横顔も持つ林さんは、もともとは金沢市の出身。アメリカのニューヨークから13年にUターンしてきました。
林さんに限らず、近年、工芸、デザイン、デジタル、料理などの分野で活動するクリエーティブな職種の人が県外から金沢市にUJIターンして起業する事例が増えています。多くの雇用を生み出す業種ではありませんが、新旧の文化が融合する金沢ならではの個性がクリエーターを引きつける磁力となっているようです。市では現在までに映像・コンテンツ・デザイン分野のクリエーター等6事業者を県外から誘致しています。
「はたらこう課」のウェブサイトには、そうした起業家たちのリレートークが掲載されており、開設から約2カ月間で1524回の訪問数を記録しています。546回が金沢市内から、残りは金沢市外からの訪問でした。市外からでは、東京23区からの訪問が目立っており、例えば新宿区から129回、港区77回、渋谷区46回、世田谷区から30回を数えます。
国が地方創生や東京一極集中の解消を推進する中で、実は大都市から人を引きつけるための魅力発信競争が地方自治体間で激化しています。競争を勝ち抜き、人口の社会増を果たしていくには、金沢の個性や魅力にさらに磨きをかけ、こうした首都圏からの反応を上積みしてUJIターンに結びつける努力が求められます。
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