The Hokkoku Shimbun ひと to みらい─石川の未来へつづく、石川の人のこと。

ISSUE#10

加速する人口減少。
私たちに今できることを考えていきます。

わーみんなの回答を見る

結婚希望者が多い半面、未婚率は年々上昇

 2015年に実施された国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者の割合は、18~34歳の男性で85.7%、女性で89.3%でした。石川県が2013年に行った調査でも未婚者の68.8%が「結婚したい」と回答しており、結婚していない理由としては、「異性とめぐり会う機会がない」が最も多く挙げられています。
 一方、2015年に実施された総務省の国勢調査によると、15歳以上人口の未婚率の全国平均値は、男性31.8%、女性23.2%でした。これに対して、石川県では、男性30.0%、女性20.7%と全国平均を下回っているものの、20~49歳の細かな年齢層別で1995年と比較すると(下記図表)、どの年齢層でも男女とも未婚率が上昇しています。

 結婚をするしない、子どもを持つ持たないは個人の自由です。しかし、結婚の希望が高い水準にあるにもかかわらず、希望がかなえられない状況では、婚姻数の増加や少子化の抑制はたやすくありません。国を先頭に県や市町が、結婚を希望する若い世代の「婚活」の支援に前のめりになるのは、その危機感ゆえ、と理解する必要があるでしょう。

年齢、男女別未婚率-石川県(1995~2015年)
年齢、男女別未婚率-石川県(1995~2015年)
わーみんなの回答を見る

商工会議所も婚活に積極的な取り組み

 県内で公的な婚活支援の中心となっているのが、いしかわ結婚・子育て支援財団のいしかわ結婚支援センターです。さまざまな施策を実施する中で、県と同財団は2016年に「いしかわ婚活応援企業」の認定制度を創設し、社員の結婚支援に取り組む企業を支援しています。
 認定企業は、出会いイベントをはじめとする婚活に関する情報提供や、社員向けのライフプラン講座の講師派遣などさまざまな支援を受けられます。昨年10月末時点で認定企業は150社(団体)を数え、婚活支援の輪が県内に広がっています。
 特に、商工会議所など経済団体で婚活支援が加速しています。昨年10月、2017年度いしかわ婚活応援優秀企業知事表彰が行われ、表彰企業11社(団体)の中に加賀商工会議所、金沢商工会議所、七尾商工会議所がその名を連ねました。中でも加賀商工会議所の活動実績は目立つもので、2009年に会員企業と協力し婚活プロジェクトを結成。補助金、助成金を一切求めずに、昨年末までに婚活パーティーを25回開催し、カップル143組、成婚11組を誕生させています。
 同会議所婚活プロジェクトでは、会場の提供や飾り付け、飲食物の用意など多くの地元企業の協力を得て婚活パーティーを開催するほか、動物との触れ合いや名所巡り、独身男女の親同士によるお見合い会など趣向を凝らした企画を練り、交流に活気をもたらしています。
 金沢商工会議所、七尾商工会議所でも会員企業や地域の若者の婚活に向けた機運を盛り上げる独自の取り組みを活発に行っており、それぞれカップル誕生に至っています。
 出会いの場の創出と交流促進は、最終的には人口増と地域活性化に結びつくものです。企業や経済団体のさらなる取り組みの充実が期待されます。

わーみんなの回答を見る
PAGE TOP