The Hokkoku Shimbun ひと to みらい─石川の未来へつづく、石川の人のこと。

ISSUE#09

加速する人口減少。
私たちに今できることを考えていきます。

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「白山市IoT推進ラボ」が発足
産官学民連携で里山の課題解決へ

 総務省が昨年実施した「2016年通信利用動向調査」によると、携帯電話やスマートフォンなどモバイル端末の世帯普及率は、全国で94.7%に達しています。スマートフォンに限ると71.8%でした。ちなみに石川県の同年の数値は、前者が95.8%で全国10位、後者が72.5%で全国11位となっています。
 携帯電話、スマートフォンなどを端末とする移動通信ネットワークは、現代社会においてなくてはならないインフラとなっており、国や自治体が配信する災害・避難情報を利用者が受信できる緊急速報「エリアメール」など、防災にも貢献する機能を有しています。地方で過疎や高齢化が加速する中で、移動通信ネットワークが果たす役割は、今後ますます拡大しそうです。
 近年、通信ネットワークとさまざまな電気・電子機器をつないで、遠隔操作などを可能にするIoT(モノのインターネット)の進化が目覚ましく、少子化や高齢化に伴うさまざまな問題の解決に寄与するものと期待されています。
 既に多くの企業や研究機関がICT(情報通信技術)とIoTを融合した技術開発を急テンポで進めており、石川県では、白山市、金沢工業大学、NTTドコモ北陸支社などが参画して産官学民連携で里山のスマートシティ化を目指す「白山市IoT推進ラボ」が今年6月に発足し、注目を集めています。
 同ラボは、IoTをはじめとする先端技術を駆使して里山地域の課題解決やイノベーション創出につながる数々の実証実験に取り組む予定で、来年3月に完成する金沢工業大学白山麓キャンパス(白山市瀬戸)に拠点を設けます。白山市の地域住民も加わって、実際に地域に根差す課題やニーズから具体的な開発テーマを設定する点も同ラボの特徴で、農業、交通、災害対策、観光、医療福祉など、想定される対象分野は幅広く多彩です。

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さまざまな実証実験をNTTドコモがサポート

 NTTドコモは現在、建設中の金沢工業大学白山麓キャンパス周辺に大容量・高速化した「PREMIUM 4G」のモバイルネットワークを構築する一方、IoT機器向け通信技術であるLoRa規格のネットワークも敷設し、伝搬実験を実施済みです。さらに、同キャンパス建設現場の各所にさまざまなタイプのセンサーを設置して、データ収集の検証も行っています。
 どちらも、白山市IoT推進ラボの実証環境整備の一環で、同社では①地域住民が共同利用する農機などにセンサーを設置することで稼働状況を把握し、効率化に役立てる②環境センサーで雨による川の増水や土砂崩れの予兆を検知し、被害を軽減する③白山麓キャンパス内の再生可能エネルギー発電設備の発電量を可視化し、利用効率を最大化する-ことなどを当面の利用イメージとして想定しています。
 また、白山市IoT推進ラボでは、白山麓キャンパスを「HAKUSAN CREATIVE BIOTOPE」の呼称で、既存の枠組みや専門領域を越えて多彩な人々が集い、新たな価値観を共創する場にしようと計画しており、NTTドコモが種々のサポートをしていきます。

 こうした地方の課題解決への参画のほか、同社では「働き方改革」など、わが国の人口減少対策に資するサービス、ソリューションも提供しています。モバイル端末とクラウドを活用して時間や場所にとらわれない働き方を支援するテレワークや、勤務状況をリアルタイムで見える化して長時間労働の抑制と適切なフォローを図る勤怠管理など、業務の効率化と社員の負担軽減に役立つサービス、ソリューションによって、時代の変化に対応しようとする企業をサポートしています。

「白山市IoT推進ラボ」の拠点が設けられる金沢工業大学白山麓キャンパスのイメージパース
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