ふるさとメール第107号(平成27年1月16日) --------------------------------------------------------------------------------------------------  あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。  さて、先日輪島市文化会館にて成人式が開催されました。華やかな晴れ着やスーツを身にまとった多くの新 成人が出席しました。  2月7日から15日にかけて今年も「輪島あえの風冬まつり」が開催されます。期間中は「輪島塗ありがと う市」や「輪島ごっつお祭」などが催されます。どうぞ足を運んでみてください。  それでは、ふるさとメール第107号をご覧ください。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 発行:輪島市役所 担当:交流政策部企画課統計情報係 e-mail:kikaku@city.wajima.lg.jp ホームページ:http://www.city.wajima.ishikawa.jp 〒928−8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地 TEL(0768)23−1113 FAX(0768)23−1855 ================= 1・2月の主な行事 ==================== ●千枚田あぜのきらめき  【日 時】平成26年10月18日(土)〜平成27年3月15日(日)  【場 所】白米千枚田  ※輪島市観光協会(道の駅輪島ふらっと訪夢内)、北鉄奥能登バス輪島旅行センターにて、   路線バス【輪島駅前-白米(千枚田)】往復割引乗車券を販売しています。  (問)観光課 пF0768−23−1146 ●面様年頭  【日 時】1月20日(火)  【場 所】輪島前神社  面様年頭は輪島崎町に古くから伝わる新年の行事です。  1月14日(おいで面様)と1月20日(お帰り面様)の2回行われます。    (問)輪島前神社 пF0768−22−0871 ●輪島あえの風冬まつり〜「食」を堪能、「漆」に触れて〜  【期 間】2月7日(土)〜15日(日)  【会 場】輪島市内(各種イベント会場) ◆◇各種イベント紹介(※イベント内容は変更になることがあります。ご了承ください。)◇◆  ・輪島塗ありがとう市   【日 時】2月7日(土)〜15日(日) 10:00〜17:00   【会 場】輪島市文化会館ホール1階・2階  ・輪島ごっつお祭   【日 時】2月7日(土)〜15日(日)   【会 場】輪島市内の飲食施設・旅館民宿等  ・食談義(※事前に申込が必要になります。)   ☆御陣乗太鼓物語   【日 時】2月7日(土)、14日(土)   【内 容】食談義後、練習施設や道具等の見学・体験、実演鑑賞。   【料 金】4,000円    【定 員】20名   【申込先】輪島市観光協会 пF0768−22−6588  ・輪島朝市感謝祭   【日 時】2月8日(日) 9:00〜11:30   【会 場】輪島朝市    ・にぎわい大市   【日 時】2月14日(土)、15日(日) 10:00〜15:00   【会 場】道の駅輪島「ふらっと訪夢」   ☆特別企画 能登丼フェスティバル「全国丼まつりin輪島」    能登丼をはじめ、全国各地の丼をお楽しみいただけます。   ☆能登の食ブース、炭火焼コーナー、各種イベントをご用意しています。   (問)輪島商工会議所 пF0768−22−7777 ◎漆芸美術館  国際漆展・石川2014 輪島展   【期 間】12月19日(金)〜1月18日(日)   【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)         ※最終日は16:00まで(入館は15:30まで)   【入館料】 一般  620円(510円)        高大学生 310円(210円)        小中学生 150円(100円)      ( )内は20名以上の団体料金  昭和の想い出展〜レトロ博物館〜   【期 間】1月10日(土)〜1月18日(日)   【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)         ※最終日は16:00まで(入館は15:30まで)   【入館料】 無料  第32回日本伝統漆芸展   【期 間】1月31日(土)〜2月23日(月)   【開館時間】9:00〜17:00(毎週土曜日は19:00まで延長)        (最終日のみ16:00閉館、入館は各30分前まで)   【入館料】 一般  620円(510円)         高大学生 310円(210円)         小中学生 150円(100円)      ( )内は20名以上の団体料金   (問)輪島漆芸美術館 пF0768−22−9788 ◎のと里山空港  ★お茶会「花とお茶でのおもてなし」  【日 時】1月18日(日) 10:00〜16:00  【場 所】のと里山空港1階 能登の旅情報センター  【協 力】淡交会  ★おらが故郷お国自慢「オカリナグループ「レインボー」によるミニコンサート」  【日 時】1月18日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港2階ロビー  【協 力】中能登町  ★おらが故郷お国自慢「輪島キリコ太鼓によるミニコンサート」  【日 時】2月1日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港2階ロビー  【協 力】輪島市  ★のっぴーグラスづくり 〜2月のデザイン「のっぴーあえのこと」〜  【日 時】2月8日(日) 10:00〜12:00、13:00〜15:00  【場 所】のと里山空港1階 能登の旅情報センター  【数 量】限定50個  ★おらが故郷お国自慢「琴生流Oh・つぼねによるミニコンサート」  【日 時】2月15日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港2階ロビー  【協 力】輪島市   (問) のと里山空港賑わい創出実行委員会 TEL:0768−26−2303                    FAX:0768−26−2305 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【のと里山空港の利用をお願いします!!】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                      ☆1日2往復☆                 能登⇔羽田  60分『ひとっとび!!』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ================================================= =================================================   “がんばる輪島”応援寄附金(ふるさと納税制度)  輪島市を応援しようとする方から寄付を募り、魅力あるふるさとづくりを目指すことを目的として、 “がんばる輪島”応援寄附条例(ふるさと納税条例)を制定いたしました。  魅力あるふるさとづくりを進めるため、「高齢者福祉の充実」、「子育て支援」、「自然環境の保全」、  「教育環境の充実」、「奨学金基金への積立て」、「伝統工芸及び地域文化の保存及び継承」といった  事業に寄附金を充てております。  世界に誇れる魅力あふれるふるさとづくりのため、“がんばる輪島”に応援をよろしくお願いいたします。  (ふるさと納税のお申込み)ふるさとチョイス http://www.furusato-tax.jp/  (ふるさと納税の概要)輪島市HP http://www.city.wajima.ishikawa.jp/ ================================================= ================================================= ---------------------------------------------------------------------- 01:テレビ小説「まれ」の舞台巡るコース策定 輪島市観光協会   間垣の里発信へ 02:輪島塗でデザート皿 パティシエの辻口さんとコラボ 漆芸美術館 03:園児に輪島塗パネル贈る 04:輪島市門前の七面鳥をハンバーグに 真空パックで手軽、量産へ  門前町商工会青年部の有志、商品化へ第1弾 05:「トコトコ」を輪島名物に サバや海藻を入れた伝統の漁師鍋  宿泊施設に1月から共通メニュー 06:輪島塗でグッズ試作 漆器組合、東京五輪の公式採用目指す 07:朝市通りに参拝拠点 神婚伝承に基づく「産屋」 輪島市の重蔵神社 3月完成へ 08:卓球で高齢者生き生き 輪島市の山あいに交流拠点  冬の触れ合いの場に 09:キリコ作って担げます 輪島市がオーナー制度 能登の文化発信、誘客へ 10:「夫婦神」児童が厄払う 輪島市で面様年頭 無言で町内回る ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2014年12月17日(水) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎テレビ小説「まれ」の舞台巡るコース策定 輪島市観光協会   間垣の里発信へ  輪島市観光協会は、NHK連続テレビ小説「まれ」の主要舞台である同市大 沢町の「間垣(まがき)の里」を中心としたロケ地巡りのモデルコースを策定 する。輪島観光案内人クラブ「輪島あかり人」のメンバーら25人が16日、 コースを下調べし、撮影の舞台裏を学ぶ研修を行った。放映が始まる来春に向 けて研修を重ね、観光客の要望に応えられるコースや体験プログラムをつくり、 「まれ」の舞台を発信する。  研修は、観光客が実際に訪れた場合を想定し、観光拠点である道の駅「輪島 ふらっと訪夢(ほうむ)」をバスで出発してスタートした。撮影のため輪島大 祭が再現された場所で、ドラマに登場する漆器店のある鳳至町界隈(かいわい) 光浦海岸、鵜入(うにゅう)などロケ先を通って、土屋太鳳(たお)さん演じ るヒロイン津村希(まれ)らが暮らす「外浦(そとら)村」に設定された大沢 町に入った。  町内の間垣、撮影に使われた民家、外浦村役場に仕立てられた建物を見学し た一行は、ドラマ出演者らの休憩所になった西保公民館で勉強会に臨んだ。 10月の撮影時に裏方として活躍した公民館主事で、輪島あかり人の山田祥子 さん(55)が撮影中の写真を見せながら、出演者の様子やスタッフの奮闘ぶ りを紹介した。  参加者は、観光客を案内する際に役立てられるように「大沢の住民自身はロ ケ地になったことをどう受け止めているのか」などと質問しながら聞き入った。  昼食には、ロケでスタッフらに提供された地元のジャガイモとモズクのみそ 汁、カボチャようかんなどを味わった。  市観光協会では研修会をあと2回ほど実施する。市中心部から間垣の里であ る大沢、上大沢町に至る西保コース、ドラマで美容院が登場する皆月コースな どで、ロケ地や観光名所を堪能できるモデルプランをまとめる。間垣の補修体 験なども取り入れたい考えだ。  観光案内人クラブはロケ地の名所や歴史、魅力を伝える「まれの郷(さと) 巡り おもてなしガイドブック」も作製し、もてなしに磨きをかけて観光客を 迎える。 〈02〉2014年12月18日(木) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗でデザート皿 パティシエの辻口さんとコラボ 漆芸美術館  輪島市の県輪島漆芸美術館は、七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんが同館 初の文化交流大使に就任したのを受け、辻口さんと共同で輪島塗デザート皿の 企画、制作に乗り出す。独自のスイーツで国際的に評価される辻口さんと連携 して新たな菓子用漆器を展開し、輪島塗と日本の漆文化を内外にアピールする。  四柳嘉章(かしょう)館長が17日、会見で構想を明らかにした。  辻口さんは1日付で美術館の文化交流大使に就任した。当面は辻口さんの焼 き菓子や著作の館内販売を計画している。辻口さんは来春から放映が始まるN HK連続テレビ小説「まれ」の製菓指導も担当している。  四柳館長は「『まれ』の放映が終わった後も考え、輪島塗の魅力を長期的に 内外に広められる仕組みをつくりたい」と話した。  四柳館長は辻口さんが旧中島高3年の時の担任で、辻口さんは四柳館長を 「人生で最も影響を受けた恩師」と慕っている。卒業後も2人は交流を続け、 辻口さんは美意識を磨き、日本文化を知るため輪島塗について熱心に学び、海 外のコンクールで輪島塗の器を使うこともある。  美術館の文化交流大使は無期限での就任で、辻口さんは「能登の役に立てる なら大変光栄」と話しているという。 〈03〉2014年12月19日(金) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎園児に輪島塗パネル贈る  漆器製造販売の旧稲忠漆芸堂元従業員の越戸光雄さん(64)=輪島市河井 町=は18日、町野町広江のまちの保育園を訪れ、北陸新幹線をデザインした 輪島塗沈金パネルを贈った。同園児が4年前に稲忠を見学に訪れたことを機に、 クリスマスプレゼントとして毎年贈り続けている。サンタクロースの衣装を着 た越戸さんがパネルを手渡すと、園児は元気よくお礼を述べた。 〈04〉2014年12月21日(日) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎輪島市門前の七面鳥をハンバーグに 真空パックで手軽、量産へ  門前町商工会青年部の有志、商品化へ第1弾  輪島市の門前町商工会青年部有志でつくる「SHOJIN(しょうじん)」 は、地元特産の七面鳥を活用した加工品開発の第1弾として、ハンバーグを商 品化した。20日に門前町の総持寺通りで開かれた「THE禅の市」で初めて 販売したところ、好評を得た。来年3月の北陸新幹線金沢開業を見据えて量産 体制を整え、七面鳥の消費拡大と地域の新名物として普及を目指す。  ハンバーグは、門前町小山の澄んだ空気と水で飼育する七面鳥飼育・販売会 社「阿岸の七面鳥」から仕入れた肉100%を使用し、癖のない深い味わいが 特長で、1個約150グラムを税込み価格500円で販売する。付属のソース も七面鳥から作り、袋ごと熱湯で温められる真空パックで包装し、手軽に味わ える。  メンバーで丸山料理店主の丸山剛さん(43)が開発を手掛け、七面鳥の食 感を残しながら、軟らかくする工夫を凝らした。  SHOJINは今年4月、商工会青年部の有志が地域資源を生かした商品開 発を目指し、発足させた。10月から開発に乗り出し、第1弾となったハンバ ーグをはじめ、炊き込みご飯、もも肉のオイル煮、胸肉のマリネの4品を試作 した。  試食会が11月末に開かれ、幅広い年代から評価を受けたハンバーグをまず 商品化することにした。総持寺通りにある能登定住・交流機構の拠点「やすん 場」で販売し、道の駅やインターネットでも扱う。別の試作品も順次商品化し ていく。  下口十吾代表(37)は「県外はもちろん、地元の人にも七面鳥の魅力を知 ってほしい」と話した。 〈05〉2014年12月24日(水) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎「トコトコ」を輪島名物に サバや海藻を入れた伝統の漁師鍋  宿泊施設に1月から共通メニュー  輪島市内の宿泊施設で1月から、輪島の港町に伝わる漁師鍋が共通メニュー 「輪島トコトコ鍋」として提供される。来春の北陸新幹線金沢開業、NHK連 続テレビ小説「まれ」放映に向け、輪島温泉観光旅館協同組合、市観光民宿組 合が市観光協会の協力を得てレシピを作った。サバなどの魚を中心に海藻や野 菜を入れた鍋で、輪島の旅館、民宿でしか味わえない新名物として輪島温泉郷 の魅力アップにつなげる。  観光旅館協組によると、能登外浦産のサバは江戸時代後期に「能登サバ」と して広く知られ、輪島の港町・輪島崎町ではサバを使った漁師鍋「トコトコ」 が現在も受け継がれている。もともとは船上でサバを簡単に煮込むだけだった が、家庭でも作られるようになり、旬の魚を中心に野菜を入れるなど家ごとの 味がある。  トコトコの名称の由来は定かではなく、ことこと煮込むためとの説もあると いう。  輪島ならではの新メニューとして、このトコトコを旅館料理にアレンジし、 「輪島 漁師鍋(トコトコナベ)」としてアピールする。しょうゆベースのだ しにニンニクを効かせ、すき焼き風にして食べる。メーンの魚はサバのほか、 タラ、ブリ、ごびしゃく(ミシマオコゼ)などで、締めには江戸期に「輪島素 麺(そうめん)」が名物だったことから素麺を用意する。  23日は市観光協会、2組合の関係者が集まって同市のホテル高州園で試食 会が開かれ、サバ、海藻のツルモ、野菜、キノコがたっぷり入った鍋に舌鼓を 打った。  市観光協会、観光旅館協組、民宿組合が連携して輪島名物を打ち出すのは 「地酒飲み比べセット」に続く第2弾で、料理では初めてとなる。谷口和守観 光協会長は「新幹線時代を迎え、外国人客のおもてなしも大切になってくる。 新たな輪島名物と輪島温泉郷を強力に打ち出していきたい」と話した。 〈06〉2014年12月26日(金) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗でグッズ試作 漆器組合、東京五輪の公式採用目指す  輪島漆器商工業協同組合は2020年東京五輪・パラリンピックに向け、輪 島塗のメダルケースやピンバッジの試作品を完成させた。組合と輪島市は、伝 統工芸品の活用を柱の一つに五輪効果を呼び込む全庁組織を設けた県とも連携 し、輪島塗の五輪公式グッズ採用へ商品開発や提案活動を本格化させる。  完成したのは宝石入れの形をもとにした、漆黒の四角いメダルケースと、大 中小サイズのピンバッジ。沈金や蒔絵(まきえ)で五輪マークのほか、富士山、 桜など日本らしい絵やデザインで彩ることを想定している。  漆器組合と市では今夏から輪島塗の見本品を用意し、自民党の五輪関係者ら に提案してきた。東京五輪の組織委員会にはまだ、こうした提案を受け付ける 窓口はないものの、「いち早く売り込むことで公式採用のチャンスをつかみた い」(組合担当者)と試作品製作を進めていた。  輪島塗の年間生産額はバブル期のピークに比べ4分の1以下に落ち込み、昨 年度は約40億円だった。業界では、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無 形文化遺産に和食や和紙が登録され、次は輪島塗をとの期待感が強い。「日本 の漆文化」としてまとめて登録運動を進める動きもあり、市と漆器組合では五 輪について輪島塗を内外に発信する好機に位置付け、業界の活性化につなげた い考えだ。  組合は五輪グッズのニーズを探りながら、商品開発を重ねることにしており、 市もオリジナル製品の開発、製作を支援していく。 〈07〉2014年12月31日(水) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎朝市通りに参拝拠点 神婚伝承に基づく「産屋」 輪島市の重蔵神社 3月完成へ  輪島市河井町の重蔵神社は、キリコが舞う夏の輪島大祭で神輿(みこし) 渡御の拠点となる御仮屋(おかりや)を大祭の神婚(しんこん)伝承に基づく 「産屋(うぶや)」に再整備し、新たな参拝拠点とする。朝市通りの基点に建 つ御仮屋は舳倉島(へぐらじま)の女神が新しい神様を出産する神聖な場所と され、地域住民らが神を身近に感じる心のよりどころにする。朝市や中心商店 街の繁栄を願い、観光客向けの「パワースポット」としても位置付け、3月末 の完成を目指す。  御仮屋は、重蔵神社から西へ約600メートルの朝市通り(本町商店街)西 端に位置する、かつての河井浜近くにある。輪島大祭の神輿渡御で使われてき たが、産屋への再生に合わせて常設の参拝所とする。  50年以上前に建てられた御仮屋は既に取り壊し、産屋の建設に着手した。 黒瓦に格子戸の建物にし、茅(かや)作りの産屋の言い伝えに基づき、茅もあ しらう予定だ。神棚を置き、神職が朝のお参りを行う。お守りや絵馬、おみく じも扱う。  重蔵神社では新たな神を生み出す力にあやかり、地域に繁栄をもたらす祈り の拠点とする。神社と産屋を結ぶ通りを表参道に位置付け、観光客らにも輪島 ならではの神々の伝承をアピールする。  神社北側のマリンタウンでは3月29日に、輪島キリコ会館がオープンする。 神婚伝承で舳倉島の女神が河井浜に渡ってくる際、目印となる大祭用大松明 (たいまつ)も展示され、観光客が産屋、朝市、神社、キリコ会館巡りを楽し むなど、まちなかの回遊性も高まりそうだ。  重蔵神社は産屋整備を手始めに今後、能登半島地震で倒壊した鳥居再建など 復興に取り組み、地震から10年の2017年には完成させる計画である。 ★〔輪島大祭の神婚伝承(わじまたいさいのしんこんでんしょう)〕  8月23、24日に行われる重蔵神社の大祭は、神社の男神と舳倉島の女神 が年に1度、河井の浜で会い、一夜にして新しい神様が誕生する伝説に由来す る。新たな神の強い力を頂き、家内安全、繁栄を願う。女神が出産する御仮屋 は床にわらを敷いた「産屋」を模して建てられた。 〈08〉2015年01月07日(水) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎卓球で高齢者生き生き 輪島市の山あいに交流拠点  冬の触れ合いの場に  輪島市の山あいの集落、上山町に卓球を楽しめる交流拠点が設けられた。地 域の70〜80代の女性ら10人ほどが連日のように球を追っている。高齢化 が進む山間地で冬場、家に閉じこもりがちになるお年寄りにとって、仲間と和 気あいあいと過ごす貴重な触れ合いのひとときとなっており、健康づくりにも 好評だ。  卓球場が設けられたのは、集落の中心部にある谷上雑貨店に隣接する納屋で、 12月中旬に卓球台と道具一式が運び込まれた。約40世帯の集落にはグラウ ンドゴルフが趣味の高齢者も多いものの、広場は町外れにある。近場で天候に 関係なく、気軽に体を動かしたいとの声が上がっていた。  2007年に閉校した地元の西保中で卓球が盛んだったことから、谷上雑貨 店の谷上洋子さん(79)が卓球場開設を発案した。店が集落の主婦らの井戸 端会議や交流の拠点だったこともあり、納屋を開放した。西保地区の有志や公 民館、上山町区長らの協力で、かつて西保中で使われ、その後、市街地の輪島 中倉庫で保管されていた卓球台を譲り受けた。 ●連日集まりラリー  谷上さんをはじめ、集落の70〜83歳の女性10人ほどが連日のように集 まっている。初めてラケットを握るメンバーもいるが、午前、午後に各2時間 ほど集中して練習に励み、今では白熱したラリーを続けるなど腕前を上げてい る。  ただ、メンバーたちは上達よりも皆で楽しむことが大切と話す。「上山の “愛ちゃん”や」「東京五輪に出れるわ」と冗談を言い合い、納屋には終始笑 い声が絶えない。  卓球台には「西保中学校生徒会」と記されている。かつて子どもたちを楽し ませた卓球台が里帰りし、地域のお年寄りの生きがいづくりに役立っている。  〈09〉2015年01月09日(金) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎キリコ作って担げます 輪島市がオーナー制度 能登の文化発信、誘客へ  輪島市は3月の輪島キリコ会館完成に合わせ、キリコのオーナー制度を設け る方針を固めた。全国から支援者を募り、協賛金1千万円で輪島塗キリコを製 作し、夏の輪島大祭では実際に「自分たちのキリコ」を担いでもらう。北陸新 幹線の金沢開業やNHK連続テレビ小説「まれ」放映を追い風に、能登独特の キリコ文化の発信と輪島への誘客を狙い、ファンの輪を広げる。 ●1口1万円  市はオーナーを「輪島キリコ市民」に位置づけ、1口1万円で一般、法人メ ンバーを集める。1口、5口以上、10口以上など、口数に応じた特典を用意 する。  市によると、輪島大祭で町を練る高さ約5メートルのキリコ製作には最低3 00万円かかる。他のキリコと同様の華やかな装飾を施したキリコには1千万 円が必要と見込んでおり、これを目標金額にオーナーを募る。  新年度から3年以内をめどに1基製作したい考えだ。完成後は輪島大祭以外 の時期はキリコ会館に飾る。3月30日放映開始の朝ドラ「まれ」では、ヒロ インが輪島大祭でキリコを担ぐシーンが予定されており、市はキリコ祭りへの 関心も高まるとみている。  輪島市マリンタウンで建設が進むキリコ会館は、3月29日に開館予定で、 8月22〜25日の輪島大祭で乱舞するキリコの展示・体験型施設となる。市 はキリコ文化発信拠点の誕生に伴い、全国からの来館者をキリコを介して輪島 と長く結び付けていこうとオーナー制度を発案した。 ●特典も用意  オーナー特典は会館に並べる名前入り木札や無料の入場券、輪島塗の名刺入 れ、卓上スタンドなどのほか、大口オーナーに輪島の山海の幸を贈ったり、輪 島大祭の直会(なおらい)に参加してもらうことなども想定しており、輪島と の縁を深めてもらう。  定期的にキリコ情報の冊子を送付するほか、オーナーキリコ完成後はオーナ ーの意見を参考に、キリコのイベント活用なども検討する。協賛者が多ければ、 2基目以降のキリコ製作も考える。市の担当者は「キリコ祭りの知名度を全国 区に押し上げ、将来は青森ねぶたや秋田竿燈(かんとう)などの祭りと連携し たサミットの開催につなげたい」と話した。 〈10〉2015年01月15日(木) 北國新聞 朝刊----------------------------☆ ◎「夫婦神」児童が厄払う 輪島市で面様年頭 無言で町内回る  国重要無形民俗文化財「面様(めんさま)年頭」は14日、輪島市輪島崎町 で行われ、夫婦神の奇面を着けた児童が漁師町の約200軒を巡り、家内安全 や無病息災を祈った。  鳳至小6年の児童2人がそれぞれ「串柿(くしがき)面」「女(じょ)郎 (ろう)面」と呼ばれる男女の面を着け、無言のまま町内を回った。午前は浦 野結太君と沖崎朋哉君、午後は二木総一郎君と三笠仁之介君が大役を担った。  サカキの枝で各家の玄関戸をたたいて厄払いした後、家の中に入り、神棚を 背に家人から新年のあいさつと神饌料(しんせんりょう)を受けた。  面様年頭は室町時代から伝わるとされる小正月の神事で、14日に町の山側 から回る「おいで面様」、20日に海側から回る「おかえり面様」が行われる。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「輪島ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・輪島の申し込みや解除は輪島市や北國新聞社のホームペー  ジから行うことができます。   輪島市のホームページは http://www.city.wajima.ishikawa.jp/   北國新聞社のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ---------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------