ふるさとメール第106号(平成26年12月15日) --------------------------------------------------------------------------------------------------  輪島市には現在、輪島市を応援しようとする方から寄付を募り、魅力あるふるさとづくりを目指す「がんば る輪島応援寄付金(ふるさと納税)」という制度があります。  今月から「ふるさとチョイス」というサイトを通じて、インターネットからのお申込み受付を行っています。 また、寄付金額に応じて選べる特産品も変更し、能登産のお米や輪島の海の幸を選べるようになりました。す でに多数のお申込みをいただいています。  これからも魅力あふれる輪島づくりのため、皆さまからの応援をお待ちしています。  それでは、ふるさとメール第106号をご覧ください。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 発行:輪島市役所 担当:交流政策部企画課統計情報係 e-mail:kikaku@city.wajima.lg.jp ホームページ:http://www.city.wajima.ishikawa.jp 〒928−8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地 TEL(0768)23−1113 FAX(0768)23−1855 ================= 12・1月の主な行事 ==================== ●千枚田あぜのきらめき  【日 時】10月18日(土)〜2015年3月15日(日)  【場 所】白米千枚田  ☆12月1日(月)〜25日(木) きらめきクリスマス開催中!  ※輪島市観光協会(道の駅輪島ふらっと訪夢内)、北鉄奥能登バス輪島旅行センターにて、   路線バス【輪島駅前-白米(千枚田)】往復割引乗車券を販売しています。  (問)観光課 пF0768−23−1146 ●能登總持寺祖院「ゆく午(とし)くる未(とし)」−静と動の響−  【日 時】12月31日(水)  【場 所】總持寺祖院  【タイムスケジュール】    22:30〜 祈願祭    23:00〜 セレモニー    23:15〜 御陣乗太鼓    23:45〜 除夜の鐘     0:00〜 大般若経     1:00〜 開運餅まき  (問)輪島商工会議所 пF0768−22−7777     門前町商工会 пF0768−42−0360 ●恵比寿講  【日 時】2015年1月10日(土)  【場 所】輪島前神社  輪島前神社で行われる漁業の安全を祈る神事で、  輪島崎町の家々を裃姿の男に抱かれた恵比須社殿の木製御神体が訪れます。  (問)輪島前神社 пF0768−22−0871 ●面様年頭  【日 時】2015年1月14日(水)、20日(火)  【場 所】輪島前神社  面様年頭は輪島崎町に古くから伝わる新年の行事です。  1月14日(おいで面様)と1月20日(お帰り面様)の2回行われます。    (問)輪島前神社 пF0768−22−0871 ◎漆芸美術館  国際漆展・石川2014 輪島展   【期 間】12月19日(金)〜1月18日(日)   【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)         ※最終日は16:00まで(入館は15:30まで)   【入館料】 一般  620円(510円)        高大学生 310円(210円)        小中学生 150円(100円)      ( )内は20名以上の団体料金  昭和の想い出展〜レトロ博物館〜   【期 間】1月10日(土)〜1月18日(日)   【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)         ※最終日は16:00まで(入館は15:30まで)   【入館料】 無料  (問)輪島漆芸美術館 пF0768−22−9788 ◎のと里山空港  ★のと里山空港クリスマスイベント  【日 時】12月23日(火・祝) 9:00〜14:30  【場 所】のと里山空港ターミナルビル  【企 画】・サンタさんとトナカイさんが飛行機でやってくる!!       ・ハンドベル演奏       ・北欧の妖精”トントゥ”を作ろう       ・特別販売AIRPORT人気スイーツ物産展  などなど   ※イベント内容は変更になる場合があります。  ★のっぴーグラスづくり 〜1月のデザイン「のっぴーのもちつき」〜  【日 時】1月11日(日) 10:00〜12:00、13:00〜15:00  【場 所】のと里山空港1階 能登の旅情報センター  【数 量】限定50個  ★おらが故郷お国自慢  「Jumpin'(ジャンピン)」の珠洲PRユニット「SUZUCA(すずか)」によるミニコンサート」  【日 時】1月11日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港2階ロビー  【協 力】珠洲市   (問) のと里山空港賑わい創出実行委員会 TEL:0768−26−2303                    FAX:0768−26−2305 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【のと里山空港の利用をお願いします!!】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                      ☆1日2往復☆                 能登⇔羽田  60分『ひとっとび!!』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ================================================= =================================================   “がんばる輪島”応援寄附金(ふるさと納税制度)  輪島市を応援しようとする方から寄付を募り、魅力あるふるさとづくりを目指すことを目的として、 “がんばる輪島”応援寄附条例(ふるさと納税条例)を制定いたしました。  魅力あるふるさとづくりを進めるため、「高齢者福祉の充実」、「子育て支援」、「自然環境の保全」、  「教育環境の充実」、「奨学金基金への積立て」、「伝統工芸及び地域文化の保存及び継承」といった  事業に寄附金を充てております。  世界に誇れる魅力あふれるふるさとづくりのため、“がんばる輪島”に応援をよろしくお願いいたします。  (ふるさと納税のお申込み)ふるさとチョイス http://www.furusato-tax.jp/  (ふるさと納税の概要)輪島市HP http://www.city.wajima.ishikawa.jp/ ================================================= ================================================= ---------------------------------------------------------------------- 01:能登仁行和紙、内装材で拡販 土漉き込み壁紙に 輪島市の遠見さん  素朴な風合い 02:プールに別れ、感謝の清掃 輪島市の旧松陵中水泳部OB 年明けに校舎   取り壊し 半世紀近く愛され 03:金沢駅に輪島塗パネルを寄贈 日本芸術院会員の三谷氏 04:コンビニに輪島塗、伝統工芸品を24時間いつでも 金沢駅周辺 新幹線 効果、200円〜3万円台まで 05:健康願い「おんねも」 輪島市門前の諸岡比古神社で祭り 赤飯受け取る 06:漆をユネスコの無形文化遺産に 輪島市拠点に組織発足へ 07:冬の香り甘酸っぱく 輪島市で丸柚餅子作り最盛期 08:田の神迎え、千枚田であえのこと 輪島市の田中さん 09:新規出店支援事業の第1号店がオープン 輪島市 10:輪島塗のソムリエナイフ制作 輪島市の安原さんがフランスとコラボ、販   路拡大へ  ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2014年11月21日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登仁行和紙、内装材で拡販 土漉き込み壁紙に 輪島市の遠見さん 素朴 な風合い  能登唯一の手漉(てす)き和紙「能登仁行(にぎょう)和紙」を手掛ける遠 見和之さん(42)=輪島市三井町=は、地元の水田の土や珪藻土(けいそう ど)を漉き込んだ壁紙を作った。日本の手漉和紙技術が国連教育科学文化機関 (ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるのを追い風に、内装材として能登の 素朴な風合いを特徴とする和紙の販路を広げる。  これまでの杉皮などの和紙に加え、土壁の味わいを意識し、土や泥を漉き込 んだ壁紙10種を新たに制作した。興能信用金庫輪島支店の協力で10月末に 金沢市内で開かれた「しんきんビジネスフェア 北陸ビジネス街道」に参加、 見本品をもとに建材関連業者と商談を重ね、販路開拓の手応えを得た。  石川県の活性化ファンド事業に採択されており、今後、壁紙としての品質向 上と普及に向けた商品開発を進める。施工に当たっての工務店などとの連携も 探る。  能登仁行和紙は遠見さんと母の京美さん(68)が制作している。京美さん の義父で、先代の周作さんが戦後に完成させた和紙の紙漉きを受け継いだ。  2代目の京美さんは女性の感性を生かし、身近にある野花をちりばめた独自 の「野集紙(やしゅうし)」を確立、長男で3代目の遠見さんは照明器具など 新分野開拓に挑んできた。  今回の壁紙も遠見さんが自身で耕作している仁行の田の土などを使い、身の 回りの自然の魅力と野趣にあふれた仕上がりとなった。  遠見さんの工房では書道用紙のほか、便箋などの小物が一般向け販売の中心 だが、近年、内装材の依頼も入るようになってきている。  遠見さんは「工房での外国人客の紙漉き体験も増え、関心を持つ人は多い。 国内外に新たな用途を発信し、能登の手漉き和紙の伝統の灯を守っていきたい」 と話した。  土入り和紙を含む遠見さんの作品は、興能信用金庫輪島支店で12月5日ま で開かれた能登仁行和紙展(北國新聞社後援)で展示された。 ★〔能登仁行和紙(のとにぎょうわし)〕  輪島市三井町仁行地区で作られる和紙。昭和20年代、遠見周作氏が創始、 能登で初めて商品化した。周作氏は北國風雪賞を受けている。付近の山に自生 する楮(こうぞ)や杉の皮を活用し、繊維の質感を生かした独特の手触りが特 徴。 〈02〉2014年11月24日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎プールに別れ、感謝の清掃 輪島市の旧松陵中水泳部OB 年明けに校舎取 り壊し 半世紀近く愛され  旧輪島市松陵中水泳部OBら約60人が23日、統廃合で今春閉校した同校 のプールを清掃した。年明けに校舎の取り壊しが予定されているため、半世紀 近くに渡って愛され続けたプールに別れを告げようと集まった。参加者は感謝 の気持ちを込め、思い出が詰まったプールを隅々まで丁寧に磨き上げた。  プールが建設されたのは1968(昭和43)年。松陵中と上野台中の両水 泳部が練習の場とし、松陵中水泳部は1982(昭和57)年に全国中学校水 泳大会で、男子400メートルリレーで優勝を果たすなど強豪校として名を轟 (とどろ)かせた。  老朽化などの影響で、2008(平成20)年頃から近隣の室内プール「サ ン・プルル」で練習するようになり、以来、同校プールは使われていなかった。  松陵は今春、上野台、三井と統合し、輪島中となった。松陵中校舎の取り壊 しが確定したため、OBで市水泳協会の澤田勝副理事長らが、長年生徒を育て てくれたプールに感謝を込めようと、清掃を企画した。  OBや元指導者ら10代から70代までが集まり、参加者は厳しかった練習 や楽しかった思い出話に花を咲かせながら、プールサイドや内壁をブラシで丁 寧にこすった。  澤田副理事長は「青春の全てが詰まったプールだった。取り壊しはさみしい が、おつかれさまでしたと言ってあげたい」と話した。 〈03〉2014年11月26日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎金沢駅に輪島塗パネルを寄贈 日本芸術院会員の三谷氏  日本芸術院会員の三谷吾一氏(95)は25日、JR西日本金沢支社に輪島 塗のパネル作品「空・鳥・星」を寄贈した。来年3月14日の北陸新幹線金沢 開業を前に、石川県民としてJRへ感謝の思いを伝えたいと申し出た。新幹線 金沢駅のホーム下にある応接室に飾る。  作品は縦85センチ、横121センチで、2009年の第41回日展に出品 された。三谷氏は「自分でも気に入っている作品。鳥が自由に羽ばたく姿が、 空想的にも合っている」と評した。タイトルなどが記された色紙を受け取った 野中雅志支社長は「応接室は移転したばかりで、何も飾っていなかった。準備 怠りなく、スムーズな開業に努めたい」と話した。  作品の寄贈は、加賀屋(七尾市)が仲介して実現した。 〈04〉2014年11月30日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎コンビニに輪島塗、伝統工芸品を24時間いつでも 金沢駅周辺 新幹線効 果、200円〜3万円台まで  取材途中で立ち寄った金沢駅東口のコンビニエンスストアで、見慣れない商 品を見掛けた。食品や日用品に交じって、陳列棚で存在感を放つのは輪島塗だ。 土産店が開いていない深夜や早朝でも買える便利さから、求めていく観光客が 多いという。北陸新幹線金沢開業まで3カ月半。伝統工芸が息づく石川ならで はのコンビニの動きを探った。(立田成美)  輪島塗を扱っているのは金沢市本町2丁目の「サンクス金沢本町店」。店に 入って、真っ先に目に飛び込んでくるのは、ショーケースに入った光沢が美し い輪島塗の数々だ。「ここはデパート?」と一瞬戸惑う。最も高額なのは、3 万5千円の花器。コンビニではまず購入したことがない値段である。  「もっと手頃な商品もあるんですよ」と、オーナーの竹村浩志さん(54) が200円台の箸やスプーンを差し出した。この店では常時約20種類の輪島 塗を取り扱っている。 ●「雑貨置くより売れる」  竹村さんによると、売れ筋は千円未満の商品で、観光客が10個ほどまとめ 買いしていくとか。「雑貨コーナーにしておくよりも、よっぽど売り上げがあ りますよ」と話す。観光客の声を受けて、年内には金箔(きんぱく)商品の取 り扱いも始める。  サークルKサンクスの石川北部地区統括マネージャーの荒木宏昌さん(42) は、狙い通りと見る。土産店が閉店した時間帯に、地場の工芸品を買いそびれ た観光客が「助かりました」と買っていくという。同社は今月から、同じ東口 にある「サンクス金沢駅前もてなし店」(同市此花町)でも輪島塗コーナーを 設けた。  予想外だったのは、観光客だけでなく、駅周辺のサラリーマンの需要があっ たことだ。店はオフィス街にあり、県外から訪れた商談相手の手土産を、急に 用意しなければならなくなった会社員が駆け込んでくるケースも目立つ。  コンビニで買える工芸品は輪島塗のほかにもあった。金沢駅にある「ハート・ イン金沢店」では、加賀友禅のハンカチやタオル、山中漆器のわんなどを置い ている。土産担当の坂本理江さん(41)は「列車を待つ旅行客が『もう一つ 工芸品を買っておけばよかった』という時に買っていくケースが多い」と話す。 ●産地「身近に感じて」  伝統工芸品がコンビニに並ぶことに、産地では抵抗がないのだろうか。サン クス2店舗に輪島塗を卸す「大藤漆器店」(輪島市惣領町)の大藤清専務(5 3)は「最初は同業者からも反応が悪かった」と明かす。それでも「老若男女 が訪れるコンビニなら、輪島塗を身近に感じてもらえる」と前向きだ。  全国どこでも同じ商品が並んでいるコンビニ。新幹線がやってくることで、 こんな身近な場所にも「変革」が訪れていると思うと、開業後の街がどう変わ るのか楽しみでもある。新幹線で東京の実家に帰る時、どの工芸品を土産にし ようか、コンビニで迷いそうだ。 〈05〉2014年12月04日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎健康願い「おんねも」 輪島市門前の諸岡比古神社で祭り 赤飯受け取る   輪島市門前町道下(とうげ)の諸岡比古神社で3日、その年の収穫を氏神に 感謝する「おんねも祭り」が営まれた。参列した児童や園児は、言い伝えにの っとって「おんねも(おれにも)」と元気な声を上げながら神職が配る赤飯に 手を差し伸べ、無病息災を願った。  おんねも祭りは約600年の歴史があるとされる。わが子の手が握り拳のま ま開かないことに悩んでいた長者が、夢のお告げに従って村の子供たちに赤飯 を分け与えたところ、「おんねも、おんねも」と手を伸ばす子供らにつられて、 長者の子も手が開いたとの伝承に基づく。  この日は、門前西小の1〜3年生18人と、松風台保育所の園児14人が参 加。拝殿でのおはらいの後、安本和秋宮司(58)がしゃもじで配る赤飯に、 児童らは「おんねも」と連呼しながら盛んに手を伸ばし、手のひらに載せられ た分け前を味わいながら、健康に過ごせるよう神前で祈願した。 〈06〉2014年12月05日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎漆をユネスコの無形文化遺産に 輪島市拠点に組織発足へ  輪島市の漆芸家らが年内に「日本の漆文化」を国連教育科学文化機関(ユネ スコ)の無形文化遺産に登録するよう求める「漆・japan」文化保護発信 会議を発足させる。代表には、日本芸術院会員の漆芸家三谷吾一氏=同市=が 就き、年内に公式サイトを開設して全国から会員を募る。漆を世界に誇る重要 な日本文化に位置付け、輪島を拠点に登録運動を展開する。  国内の漆や漆技術をまとめた運動を提唱する東京芸大の三田村有純(ありす み)教授(漆芸)と輪島市の漆芸家らでつくる「日本の心・新たな創造会議」 が中心となる。4日に同市の重蔵神社で開かれた創造会議の特別セミナーで、 三田村教授が推進組織の設立を明らかにした。  まずは、関係者が漆文化保護発信会議を交流サイト「フェイスブック」で発 信し、10万人を目標に賛同者を集め、国内外で文化遺産登録推進の機運を醸 成する。同時に普段の暮らしに漆器を取り入れることも促す。 ●「日本人の精神形成にも役割」 セミナーで三田村教授  特別セミナーでは、三田村教授が国内では縄文時代以来、漆がさまざまな道 具に使われ、日本人の精神形成にも大きな役割を果たしたと指摘。日本の漆器 をまねて英国、オランダなどで作られた製品を示し、「蒔(まき)絵(え)や 沈金に見えるよう素材を研究した模倣品が『ジャパン』と称され、18〜20 世紀にヨーロッパの人を魅了したことも国際的に評価されている証左」と述べ た。  その上で、三田村教授は各国からユネスコへの推薦件数が増える中、輪島塗 単独での登録は難しいとし、「日本の漆・漆器技術としてオールジャパンで取 り組む必要がある」と協力を求めた。  セミナーに合わせて輪島塗膳で「あえのこと料理」を味わう催しも開かれた。 〈07〉2014年12月05日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎冬の香り甘酸っぱく 輪島市で丸柚餅子作り最盛期  輪島市内の老舗菓子店で伝統の高級菓子「丸柚餅子(ゆべし)」作りが最盛 期を迎え、店内に甘酸っぱいユズの香りを広げている。  輪島市河井町の柚餅子総本家中浦屋では4日、従業員が中身をくりぬいたユ ズに、もち粉やしょうゆ、砂糖などを加えたもち種を詰めて蒸す作業を進めた。  中浦屋では高知や徳島から約4万個のユズを仕入れ、年末まで製造を続ける。 ユズともちをなじませるため自然乾燥と蒸す工程を半年ほど繰り返し、来年5 月頃から店頭に並ぶ。料金は大きさにより1個1620〜2268円となる。 〈08〉2014年12月06日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎田の神迎え、千枚田であえのこと 輪島市の田中さん  国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「あえ のこと」が5日、輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で行われ、「日 本農業の聖地」として60年ぶりに復活させた昔ながらの苗代(なわしろ)田 で儀式が営まれた。  あえのことは、農家が田の神を迎えて自宅でもてなし、収穫に感謝する農耕 儀礼。白米千枚田で耕作を続ける唯一の地元住民、田中喜義さん(73)が裃 (かみしも)姿で苗代田に塩と米、お神酒をまいてくわを入れ、目が不自由と される夫婦神に手を合わせた。  千枚田の山側の自宅に案内し、風呂に漬かってもらった後、座敷で「1年間、 見守っていただき、ありがとうございました。ささやかですが、お召し上がり ください」と食事を勧めた。朱塗りの輪島塗御膳にタイや煮しめ、おはぎなど が盛られ、料理を紹介しながらもてなした。  田中さんは簡略化した形であえのことを営んできたが、輪島市の「千枚田日 本農業の聖地化事業」の一環として初めて本格的な儀式に臨んだ。田中さんは 「年は取ったが、千枚田の米作りも、奥能登ならではの神様へのもてなしも、 大事に守っていかんならん」と力を込めた。  あえのことは国重要無形民俗文化財にも指定されている。12月に田の神を 迎え、翌年2月に送り出す。 〈09〉2014年12月12日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎新規出店支援事業の第1号店がオープン 輪島市  輪島市が10月に創設した「起業・新規出店支援事業」の支援第1号店とな るうどん店が11日、同市マリンタウンにオープンした。前橋市から移住した 夫婦が来年3月の北陸新幹線金沢開業に向けて、にぎわいづくりに一役買いそ うだ。  支援第1号のうどん店「まる陣」は、田村重人さん(47)、可奈子さん (33)の夫婦が営む。前橋市の有名うどん店で10年勤務した可奈子さんが エビやアゴ、魚醤(ぎょしょう)「いしる」など能登の食材の魅力を引き出し たうどんを提供する。  田村さんは約20年前、友人と3泊4日で能登半島を旅行し、初めて訪れた 輪島市の四季の豊かさや人の優しさに感銘を受けた。テレビで見た御陣乗(ご じんじょ)太鼓にもほれ込み、15度ほど市内を訪れ、今春移住を決意した。  田村さんは「地域に溶け込み、愛される店にしていきたい」と話した。 〈10〉2014年12月12日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗のソムリエナイフ制作 輪島市の安原さんがフランスとコラボ、販路 拡大へ    輪島塗などのインターネット通信販売、飲食店経営の安原信治さん(40) =輪島市河井町=が、フランスの洋食器・刃物メーカー「SCIP」とコラボ した輪島塗ソムリエナイフを制作した。  高級ソムリエナイフ「シャトー・ラギオール」をベースに、朱漆に桜、黒漆 に蝶、溜漆に昇り龍の3種類を完成させた。輪島塗職人が持ち手のカエデ部分 に漆を塗り重ね、蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)で細かな装飾を施した重厚 感あふれる一品に仕上げた。  ソムリエナイフは漆器業界の活性化と欧州への販路拡大が狙い。日本代理店 を通じてSCIPの商品ラインナップに加えてもらうよう働き掛け、来年2月 ごろから、世界各国にあるラギオール取扱店の一部で扱われるという。  商品は各8万円。安原さんは「世界中のワイン愛飲者に輪島塗の魅力を伝え たい」と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「輪島ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・輪島の申し込みや解除は輪島市や北國新聞社のホームペー  ジから行うことができます。   輪島市のホームページは http://www.wajima-city.or.jp/   北國新聞社のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ---------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------