ふるさとメール第105号(平成26年11月14日) --------------------------------------------------------------------------------------------------  先月18日より、白米千枚田にて「あぜのきらめき」イベントが開催されています。開催初日には、市内外 から400人を超えるボランティアが参加し、21,000個のLED(ペットボタル)が設置されました。 開催期間中は、クリスマスやバレンタインデーにちなんだイベントを行う予定です。ご家族や大切な人とぜひ お越しください。  それでは、ふるさとメール第105号をご覧ください。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 発行:輪島市役所 担当:交流政策部企画課統計情報係 e-mail:kikaku@city.wajima.lg.jp ホームページ:http://www.city.wajima.ishikawa.jp 〒928−8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地 TEL(0768)23−1113 FAX(0768)23−1855 ================= 11・12月の主な行事 ==================== ●千枚田あぜのきらめき  【日 時】10月18日(土)〜来年3月15日(日)  【場 所】白米千枚田  ☆12月1日(月)〜25日(木) きらめきクリスマス開催予定!  ※輪島市観光協会(道の駅輪島ふらっと訪夢内)、北鉄奥能登バス輪島旅行センターにて、   路線バス【輪島駅前-白米(千枚田)】往復割引乗車券を販売しています。  (問)観光課 пF0768−23−1146 ●輪島かにまつり  【日 時】11月16日(日) 9:00〜14:00  【会 場】マリンタウン特設会場  (問)能登わじま海物語実行委員会 пF0768−22−1485 ●新そばまつり&門前大市  【日 時】11月22日(土)・23日(日) 10:00〜15:00  【会 場】門前町總持寺通り  (問)そばの市実行委員会 пF0768−42−1111 ◎漆芸美術館  第20回飛翔する輪島の漆芸作家たち   【期 間】10月3日(金)〜12月14日(日)   【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)         ※最終日は16:00まで(入館は15:30まで)   【入館料】 一般  620円(510円)        高大学生 310円(210円)        小中学生 150円(100円)      ( )内は20名以上の団体料金  (問)輪島漆芸美術館 пF0768−22−9788 ◎のと里山空港  ★おらが故郷お国自慢「穴水中学校吹奏楽部によるミニコンサート」  【日 時】11月16日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港2階ロビー  【協 力】穴水町  ★のっぴーグラスづくり 〜12月のデザイン「のっぴーサンタ」〜  【日 時】12月14日(日) 10:00〜12:00、13:00〜15:00  【場 所】のと里山空港1階 能登の旅情報センター  【数 量】限定50個  ★のと里山空港クリスマスイベント  【日 時】12月23日(火・祝) 9:00〜14:30  【場 所】のと里山空港ターミナルビル  【企 画】・サンタさんとトナカイさんが飛行機でやってくる!!       ・ハンドベル演奏       ・北欧の妖精”トントゥ”を作ろう       ・特別販売AIRPORT人気スイーツ物産展  などなど   ※イベント内容は変更になる場合があります。   (問) のと里山空港賑わい創出実行委員会 TEL:0768−26−2303                     FAX:0768−26−2305 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【のと里山空港の利用をお願いします!!】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                      ☆1日2往復☆                 能登⇔羽田  60分『ひとっとび!!』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ================================================= =================================================   “がんばる輪島”応援寄附金(ふるさと納税制度)  輪島市を応援しようとする方から寄付を募り、魅力あるふるさとづくりを目指すことを目的として、 “がんばる輪島”応援寄附条例(ふるさと納税条例)を制定いたしました。  魅力あるふるさとづくりを進めるため、「高齢者福祉の充実」、「子育て支援」、「自然環境の保全」、  「教育環境の充実」、「奨学金基金への積立て」、「伝統工芸及び地域文化の保存及び継承」といった  事業に寄附金を充てております。  世界に誇れる魅力あふれるふるさとづくりのため、“がんばる輪島”に応援をよろしくお願いいたします。  詳しくは輪島市HPまで http://www.city.wajima.ishikawa.jp/ ================================================= ================================================= ---------------------------------------------------------------------- 01:千枚田、最長の輝き 輪島市で「あぜのきらめき」始まる 02:ドラマ「まれ」で輪島弁楽しんで 方言指導、俳優の地元出身の塩山さん    まれびとの会が応援会 03:輪島市の里山に「雑穀食堂」 福井市から昨年移住の夫婦、来春開店 能   登にほれ込み 魅力「味わって」 04:門前高家庭部が商品開発 パン、クッキー4種類を考案 商業者と連携、   ノウハウ学ぶ 輪島市民文化祭で販売 05:輪島と横浜、朝ドラ交流 「まれ」の舞台、總持寺も縁 輪島高生、鶴見   区の祭典参加  06:輪島塗の音色、柔らか 輪島市の河原田小でバイオリン披露 工房、市販   化に意欲 07:輪島塗支援、東京で始動 後継ぎの夢、再生プロジェクトに エッセー、   映像発信、サイト運営者ら参加 08:地元の芸能、初披露 三夜踊り、まだら、和太鼓 輪島中が第1回文化祭 09:輪島塗と有田焼、工芸士が連携 魅力を融合、商品展開へ 21日から全   国大会で披露 10:朝市に出店してくだ 輪島市組合、来年1月から創業塾 担い手育成、新   規事業推進   ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2014年10月19日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎千枚田、最長の輝き 輪島市で「あぜのきらめき」始まる  輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」を約2万1千個の発光ダイオー ド(LED)で彩る「あぜのきらめき」が18日始まり、幻想的なイルミネー ションが世界農業遺産「能登の里山里海」を代表する棚田を包み込んだ。  午後5時半、あぜ道や散策路沿いに並べたLEDがピンク色に輝き、幾重に も浮かび上がった曲線に観光客から歓声が上がった。光は30分ごとにピンク、 黄と色が変わる。  あぜのきらめきは2011年度に始まった冬のイベント。今年度は過去最長 の149日間で、来年3月15日まで楽しめる。  会場には、東日本大震災で被災した、福島県伊達市の子どもたちのメッセー ジを記した光のオブジェ「希望の木」も設置された。 〈02〉2014年10月20日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ドラマ「まれ」で輪島弁楽しんで 方言指導、俳優の地元出身の塩山さん  まれびとの会が応援会  NHK朝の連続テレビ小説「まれ」と輪島を応援する団体「まれびと輪島の 会」の「まれ応援会」(北國新聞社後援)は18日夜、出演者で、ドラマの方 言指導も行っている同市出身の俳優塩山誠司さん(46)を迎え、輪島市河井 町の「うめのや」で開かれた。塩山さんは、魅力的な俳優陣による「輪島弁」 をドラマの見どころとしてアピールした。  俳優座に所属する塩山さんは、中村敦夫さんが演じる塗師屋の弟子役を務め る。輪島弁のせりふを塩山さんが録音して出演者に聞いてもらっているといい、 塩山さんは「皆熱心に方言を勉強し、輪島を気に入ってくれている」と語った。 ●「ちきねー」など上位  会場では「まれ」で聞きたい方言の投票が行われ、「いちゃけな(かわいい) 」「ちきねー(疲れた)」が上位に入った。塩山さんは投票結果をスタッフに 渡すとし「『いちゃけな』は特にいい言葉で、ドラマで使われるだろう」と話 した。  まれびと輪島の会は金沢、東京、大阪、東海の各輪島会などで結成した。応 援会には東京、大阪の代表者や塩山さんの同級生らが駆け付け、塩山さんを激 励するとともに「まれ」を通じた輪島の魅力発信へ力を合わせることを誓った。 輪島出身で、塩山さん演じる漆器職人の後輩役を務めるモデル九内健太さんか らメッセージも寄せられた。  「まれ」は10月末まで輪島ロケが行われ、来年3月30日から半年間放送 される。 〈03〉2014年10月23日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島市の里山に「雑穀食堂」 福井市から昨年移住の夫婦、来春開店 能登 にほれ込み 魅力「味わって」  福井市から輪島市三井町に移り住んだ野坂隆之さん(36)、温子さん(3 2)夫婦が来春、自宅の古民家を改装し、植物性食材にこだわった野菜・雑穀 料理の食堂を開業する。2人は新婚旅行で訪れた能登に引かれ、長女の誕生を 機に山あいの集落に移った。食堂には古本の図書館を併設する予定で、地元農 家と提携して憩いの場を目指す。  野坂さん夫婦は2009年に結婚。新婚旅行では、40府県以上を車で巡り、 とりわけ能登の自然や人の優しさに強い魅力を感じた。しばらくは福井市の市 街地で暮らしていたが、昨年4月、長女愉乃(たの)ちゃん(1)が生まれた のを機に、自然に囲まれた土地で育てたいとの思いが強まった。菜食主義であ る2人の夢だった「誰でも野菜をおいしく食べられる店」を開業するためにも、 移住を決めた。  2人は昨年6月、輪島市三井町与呂見(よろみ)地内に木造2階建て、築約 100年の古民家を購入。5世帯10人が暮らす小さな集落で、家族同然の近 所付き合いが続いていることが気に入ったという。  古民家は1階部分が店舗となり、現在、改装が進んでいる。温子さんは雑穀 料理店やパン、洋菓子店などで計14年勤務した経験を生かし、主に調理を担 当する。鶏肉風味の大豆の空揚げや、雑穀で作るハンバーグなどを提供する。  隆之さんは接客のほか、店舗の一角を活用し、住民から集めた古本を貸し出 す図書館や、古着店などを開設する予定だ。  野坂さん夫婦は今年初めから、市内のイベントで試験的に菓子を販売し、口 コミでファンを増やしている。2人は「食を通じて能登の魅力を、多くの人に 味わってもらいたい」と話した。 〈04〉2014年10月29日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎門前高家庭部が商品開発 パン、クッキー4種類を考案 商業者と連携、ノ ウハウ学ぶ 輪島市民文化祭で販売  門前高家庭部は輪島市気勝平(けかちだいら)町のパン製造・販売「ニュー フルカワ」と連携し、パンやクッキーなどの商品開発に乗り出した。来年度、 同校普通科に新設される商業コースの生徒と商品開発で連携することに先立ち、 商業者からノウハウを学ぶ試み。商品4種類の試作を進めており、11月2、 3日に開かれる市民文化祭門前会場で販売した。  商業コースは社会福祉コースとともに来年度、同校普通科に新設されるキャ リアコースの一つとなる。商業コースの授業では、生徒が商品の素材生産から 企画、流通、販売までを学ぶ。同校の方針として、家庭部と商業コースの生徒 が商品開発に取り組むことになっている。  家庭部は10月中旬に商品開発に着手した。顧問の山上佳織栄養士に相談し ながら商品の素材や形など企画案をまとめ、ニューフルカワに試作を依頼した。 近く試作品が完成する。  生徒考案の商品には、豚肉など地元食材を生かした「門高バーガー」をはじ め、命をイメージしたハート形の「長生きパン」、「幸せいっパイ」がある。 「合格クッキー」には、「まめに」勉強するようにとの願いを込めてピーナツ バターを塗り、五角形とした。  市民文化祭門前会場は門前東小で開かれ、門前高家庭部員と生徒会役員が、 市内を舞台としたNHK朝の連続テレビ小説「まれ」にちなんでパティシエの 衣装で商品を販売した。  同校は8月から、休耕田などの復活にも取り組んでおり、将来的には生徒が 育てた食材で商品開発を進める。家庭部の光あゆか部長(2年)は「門前高の 商品を、町の新たな魅力の一つに育てていきたい」と話した。 〈05〉2014年11月04日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島と横浜、朝ドラ交流 「まれ」の舞台、總持寺も縁 輪島高生、鶴見区 の祭典参加   輪島高総合学科3年生3人は3日、横浜市鶴見区の大本山總持寺で開かれた 祭典「つるみ夢ひろば」に初めて参加し、輪島市ブースで観光PRに励んだ。 双方に總持寺がある縁で輪島市と鶴見区が友好協定を結んでいるのに加え、輪 島と横浜がともにNHK連続テレビ小説「まれ」の舞台となるため、朝ドラに ちなんだクイズを繰り広げた。  「まれ」では、幼いころ能登の漁村に引っ越してきたヒロインがいったんは 輪島市役所に入り、世界一のケーキ職人になろうと横浜の洋菓子名門店に弟子 入りする。 ●クイズを出題  「つるみ夢ひろば」で横浜の大本山總持寺境内に設けられた輪島市ブースに は「『まれ』は横浜市・輪島市が舞台」の看板が掲げられた。輪島高生3人が 輪島に関するクイズを出題し、「『まれ』のヒロインが目指す職業は」など朝 ドラの質問を盛り込み、PRに努めた。クイズの正解者には、同校生徒が開発 した「いしるクッキー」をプレゼントした。  生徒は輪島塗などの販売や観光パンフレットの配布を手伝ったほか、朝市の ゆるキャラ「朝いっちゃん」にふんして愛きょうを振りまいた。  「つるみ夢ひろば」は東日本大震災の被災地復興を願うとともに、能登半島 地震を経験しており總持寺のふるさとでもある輪島市との文化交流を図るため に開かれている。東日本復興支援物産展や能登物産展のほか、多彩な催しが繰 り広げられた。  能登物産展は、横浜市出身の厄ク鄒擬w卍垢・臍按・棒澆韻織錺ぅ鷯ワと稜・ 会社「ハイディワイナリー」が初出店するなど、過去最多の出店者数となった。  輪島高の谷口観乃(みらの)さんは「輪島について知っている人が予想以上 に多く、うれしかった。『まれ』が懸け橋となって絆がもっと深まればいい」 と話した。 〈06〉2014年11月06日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗の音色、柔らか 輪島市の河原田小でバイオリン披露 工房、市販化 に意欲  輪島塗製造販売「大徹(だいてつ)八(やつ)井(い)漆器工房」(輪島市 横地町)の輪島塗バイオリンが完成し、5日、同市河原田小で初披露となる演 奏会が開かれた。金沢市出身のバイオリン奏者福田愛さんが弾き手を務め、全 校児童や住民が柔らかな音色に聞き入った。工房の八井汎親(ひろちか)会長 は「今日がスタート地点。世界に誇れる伝統産業に育てたい」と市販化へ意欲 を語った。  工房では10年ほど前から、三味線や和太鼓、オルゴール、CDプレーヤー などに輪島塗を施してきた。その集大成として今春から「世界に通用するもの を作ろう」と輪島塗バイオリンの開発に取り組んできた。漆の配合や種類を変 えながら何度も試作を重ねた。  演奏会では、福田さんが、輪島塗とニスが塗られた2本のバイオリンを弾き 比べ、「威風堂々」「ジブリメドレー」などを演奏した。子ども用や蒔絵(ま きえ)が施された輪島塗バイオリンなども演奏し「輪島塗はまろやかで心地よ い音色がする。初めての演奏なのに金切り音が出にくい。蒔絵があるものはさ らに上品な音色が鳴る」と評価した。  工房では、来年の市販化を目指しており、米国の品評会出品も企画している。 12月13日に金沢市の県立音楽堂で開かれる「PFUクリスマスチャリティ ーコンサート」でも、輪島塗バイオリンの演奏が行われる。  八井会長は「いい音が出て良かった。願えば夢がかなうことを、子どもたち に感じてもらえればうれしい」と話した。 〈07〉2014年11月07日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗支援、東京で始動 後継ぎの夢、再生プロジェクトに エッセー、映 像発信、サイト運営者ら参加  輪島市出身の日大商学部3年、桐本滉平さん(22)のふるさとを思うイン タビュー記事をきっかけに、漆器業界と輪島をネットで海外に発信し、活性化 を図る計画が都内で動きだした。桐本さんがウェブマガジンの記事で初めて実 家の漆器工房を継ぐ決意を語り、業界の苦境を知ったサイト運営者が制作関係 者に協力を呼び掛けた。有志は輪島で取材した上でネットに流す素材を作る予 定で、1人の若者の夢が伝統産業の再生を目指すプロジェクトとなる。  計画では、首都圏の留学生らと編集者、カメラマン、ライターらが輪島に滞 在して取材する。学生の輪島塗体験に加え、朝市、千枚田などの魅力を発信す る日本語、英語のフォトエッセーや絵日記、映像をボランティアで制作する。 取材の交通・宿泊費は小口資金をインターネット上で募る「クラウドファンデ ィング」で賄う。  プロジェクトの契機となったのは、桐本さんがボランティア活動などを行う 学生団体「SWITCH(スイッチ)」の代表として登場した学生向けウェブ マガジン「NOIZ(ノイズ)」のインタビューだ。  「震災で日本が音を立てて崩れていくように思えた。その中で日本人が必死 で守り、時代とともに昇華させてきた伝統工芸が大切に感じた」。桐本さんは 自分の進むべき道を定め、伝統工芸の世界を革新する経営者になって輪島塗を 守りたいとの夢を語った。  漆器の「輪島キリモト」を営む父泰一さん(52)、母順子さん(50)が 長男の思いを初めて知り、サイト運営者の丸山剛さん(42)=東京=に感謝 のメールを送った。「業界の不況が長引いて苦しい中、息子の気持ちに救われ た思いがした」などとつづった内容で、受け取った丸山さんは輪島塗の厳しい 現状を何とかしたいとプロジェクトを企画した。  丸山さんは「少子高齢化が進み、地方は産業面でも活力を失う。地域振興の モデルケースにしたい」と意気込む。  輪島での取材は11月29、30日に予定しており、輪島が主な舞台の朝ド ラ「まれ」の放映が始まる来春から、ネットで素材を発信していく。  桐本さんは帰省して取材や素材の制作に加わる考えで、「自分の発言が社会 人を動かし、ここまで広がりを見せたことに驚いている。少しでも輪島を世界 に発信していく力になりたい」と意欲を燃やしている。 〈08〉2014年11月08日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎地元の芸能、初披露 三夜踊り、まだら、和太鼓 輪島中が第1回文化祭   輪島市内の3中学校統合により今春開校した輪島中の第1回文化祭は7日、 市文化会館で開かれ、市無形民俗文化財の「三夜踊り」や県無形民俗文化財の 「まだら」など全学年が習得に取り組んだ地域の伝統芸能を初披露し、心を一 つにした。  文化祭は吹奏楽部の演奏で開幕し、合唱コンクール、演劇などが繰り広げら れた。正装した1年生が「三夜踊り」、2年生が「輪島まだら」、3年生が 「和太鼓」を勇壮に演じ、観客から大きな拍手が送られた。  会場には、学年別に制作した縦2・5メートル、横5メートルの巨大なモザ イク画に加え、ポスターや習字、部活動の研究発表など多彩な作品が展示され、 来場者を楽しませた。 〈09〉2014年11月08日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗と有田焼、工芸士が連携 魅力を融合、商品展開へ 21日から全国 大会で披露  輪島塗と佐賀県の有田焼両産地の伝統工芸士が連携し、漆器に有田焼の絵師 が蒔絵(まきえ)を施した器が7日、完成した。有田焼創業400年を2年後 に控え、佐賀県が初めて企画した産地間コラボレーション事業で制作、21日 からの「全国伝統工芸祭inSAGA」で披露する。両産地の職人らは今後も 連携を深め、輪島塗、有田焼の魅力を融合させた新たな商品展開へ意欲を見せ ている。  作品は「有輪(ゆうわ)」と銘打った朱と黒の盛り器、銘々皿計7点で、 「融和」をテーマに有田焼と輪島塗から1文字ずつ採用した。現代の暮らしに 合う用の美を意識しながら、伝統の麻の葉の文様を図案化し、あしらっている。  輪島塗の木地作りから加飾までの各工程の寒長(かんちょう)茂さん、小林 栄一さん、津田哲司さん、北濱幸作さんと、有田焼「しん窯(がま)」の絵付 け職人橋口博之さんが手掛けた。木地・漆器工房「輪島キリモト」の桐本泰一 さんが企画監修、デザインを担当した。  有田焼の職人橋口さんが初めて蒔絵の筆を握り、黒の器には銀色、朱の器に は金色の模様を付けた。職人歴28年の橋口さんは「クオリティーの高い輪島 塗の世界に触れられ、勉強になった。有田焼と輪島塗融合の新たな一歩を踏み 出した気がする」と手応えを語った。  監修した桐本さんは「ものづくりに加え、人的交流も重ね、互いにいい刺激 にしていきたい」と話し、今後、有田焼に蒔絵などの加飾を行う作品も手掛け る計画である。  作品は「伝統的工芸品月間国民会議全国大会 全国伝統工芸祭inSAGA」 に合わせ、21〜24日に伊万里市内で展示される。21日は輪島の職人も参 加して有田町でシンポジウムが開かれ、産地の連携や伝統工芸の可能性につい て考える。 〈10〉2014年11月12日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎朝市に出店してくだ 輪島市組合、来年1月から創業塾 担い手育成、新規 事業推進   輪島市朝市組合は来年1月から、組合員や朝市への出店を考える人を対象に 創業塾を開く。組合員の減少と高齢化が進む中、担い手を育て、新規ビジネス 展開を後押しし、朝市を活性化させる。海産物の新たな加工品開発などを専門 家のもとで学んでもらい、来年末には新規事業の試行を目指す。  計画では、輪島朝市コミュニティービジネス塾と銘打ち、朝市に関心のある 専門家や経済人、大学教授らを講師に迎えて定期的に開き、起業の実践的な事 例研究やノウハウを習得してもらう。近年少なくなってきたと指摘される新鮮 な野菜の安定的な提供や特産物を生かした新商品開発などを探る。  補助金や助成金に頼らず、地域内で自立的な経済の循環を生み出す仕組みづ くりを目指す。受講者による事業プランを選抜して試行し、組合員による第2 の創業、意欲ある人材による起業につなげる。  組合によると、25年前に約350人だった組合員は260人に減り、平均 年齢も70歳前後にまで高まっている。創業塾の開催を通じ、組合員の間で新 たな挑戦の意識を高め、担い手となる人材を呼び込む。 ●組合員のホームページ開設  観光化が進んだ中で「市民の台所」として親しまれた朝市の魅力を見つめ直 す組合の文化継承事業の一環で、組合員の「おばちゃん」らの顔が入ったホー ムページも11日、開設した。大学生、高校生を交えオリジナル商品を開発す る「朝いっちゃんプロジェクト」、来年度末のオンラインショッピング開始、 施設慰問などの社会貢献、振興プラン策定も計画している。  食文化プロジェクトとして郷土料理や朝市の食材を使った朝市料理コンテス トを全国公募で開催、第1回の「輪島朝市弁当コンテスト」の応募を来年2月 まで受け付ける。優秀作品は商品化し、朝市で提供する。  小林政則組合長は「朝市再興へ組合員が一丸となり、新幹線開業や朝ドラ 『まれ』を機に来てくれる人が何度も訪れたくなるよう魅力に磨きをかけたい」 と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「輪島ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・輪島の申し込みや解除は輪島市や北國新聞社のホームペー  ジから行うことができます。   輪島市のホームページは http://www.wajima-city.or.jp/ 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