ふるさとメール第104号(平成26年10月15日) --------------------------------------------------------------------------------------------------  今月から輪島市内において、平成27年前期連続テレビ小説「まれ」の撮影が行われています。先日12日には 輪島市街地にて、大勢の市民ボランティアが参加し、輪島大祭が再現されました。今後も市民の皆様の協力の もと撮影が行われる予定です。  さて、今月26日には「わじま里山里海まつり2014」、来月16日には「輪島かにまつり」がマリンタ ウン特設会場で開催されます。輪島の海の幸・里山の幸を味わいにぜひお越しください。  それでは、ふるさとメール第104号をご覧ください。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 発行:輪島市役所 担当:交流政策部企画課統計情報係 e-mail:kikaku@city.wajima.lg.jp ホームページ:http://www.city.wajima.ishikawa.jp 〒928−8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地 TEL(0768)23−1113 FAX(0768)23−1855 ================= 10・11月の主な行事 ==================== ●千枚田あぜのきらめき  【日 時】10月18日(土)〜来年3月15日(日)  【場 所】白米千枚田  ***** オープニングイベント *****  【日 時】10月18日(土) 17:30〜  【内 容】    17:30〜 開会セレモニー    18:00〜 LEDチューブ点灯式    18:10〜 渡邊ヒロアキライブ    18;40〜 御陣乗太鼓    19:00〜 きらめき花火    ※本年度より一夜限りのキャンドルイベント「あぜの万燈」は開催しません。ご了承ください。  ※シャトルバスの情報はホームページにてご確認ください。  (問)観光課 пF0768−23−1146 ●わじま里山里海まつり2014  【日 時】10月26日(日) 9:00〜14:00  【会 場】マリンタウン特設会場  地元の農林水産物や特産品の販売・飲食、ステージイベント、豪華景品が当たる抽選会などを  予定しています。  (問)わじま里山里海まつり実行委員会 пF0768-23-1141 ●輪島かにまつり  【日 時】11月16日(日) 9:00〜14:00  【会 場】マリンタウン特設会場  (問)能登わじま海物語実行委員会 пF0768-22-1485 ◎漆芸美術館  第20回飛翔する輪島の漆芸作家たち   【期 間】10月3日(金)〜12月14日(日)   【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)         ※最終日は16:00まで(入館は15:30まで)   【入館料】 一般  620円(510円)        高大学生 310円(210円)        小中学生 150円(100円)      ( )内は20名以上の団体料金  (問)輪島漆芸美術館 пF0768−22−9788 ◎のと里山空港  ★おらが故郷お国自慢「長谷部泰子によるミニコンサート」  【日 時】10月19日(日) 15:15〜  【場 所】のと里山空港 2階ロビー  【協 力】穴水町  ★おらが故郷お国自慢「満の会による民舞」  【日 時】11月2日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港 2階ロビー  【協 力】羽咋市  ★のっぴーグラスづくり 〜11月のデザイン 「のっぴー紅葉狩り」〜  【日 時】11月9日(日) 10:00〜12:00、13:00〜15:00  【場 所】のと里山空港1階 能登の旅情報センター  【数 量】限定50個  ★おらが故郷お国自慢「穴水中学校吹奏楽部によるミニコンサート」  【日 時】11月16日(日) 15:20〜  【場 所】のと里山空港 2階ロビー  【協 力】穴水町   (問) のと里山空港賑わい創出実行委員会 TEL:0768−26−2303                     FAX:0768−26−2305 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【のと里山空港の利用をお願いします!!】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                      ☆1日2往復☆                 能登⇔羽田  60分『ひとっとび!!』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ================================================= =================================================   “がんばる輪島”応援寄附金(ふるさと納税制度)  輪島市を応援しようとする方から寄付を募り、魅力あるふるさとづくりを目指すことを目的として、 “がんばる輪島”応援寄附条例(ふるさと納税条例)を制定いたしました。  魅力あるふるさとづくりを進めるため、「高齢者福祉の充実」、「子育て支援」、「自然環境の保全」、  「教育環境の充実」、「奨学金基金への積立て」、「伝統工芸及び地域文化の保存及び継承」といった  事業に寄附金を充てております。  世界に誇れる魅力あふれるふるさとづくりのため、“がんばる輪島”に応援をよろしくお願いいたします。  詳しくは輪島市HPまで http://www.city.wajima.ishikawa.jp/ ================================================= ================================================= ---------------------------------------------------------------------- 01:輪島市の民宿を再生 市内外から有志集結 旧深見荘の整備始まる 02:總持寺祖院、光で彩る 輪島市門前町でプロジェクションマッピング 03:千枚田で愛実る 輪島市、2組が結婚式 04:新幹線、一足早く「ホーム」 に 輪島市の正角さん自宅に建設 半世紀越しの夢実現 05:和風ケーキでテレビ小説「まれ」応援 輪島市で旅館経営の矢鋪さん   飲食店にレシピ普及へ スイーツでもてなしの輪 06:児童生徒が「輪島のために」と活動 河井小と門前中 07:父の遺作、ふるさとの輪島市へ 二紀展で活躍の堀場さん長男が寄贈 08:アマメハギを無形文化遺産に 全国協議会設立 2016年3月申請目指   す 09:能登ヒバで魚の鮮度維持 輪島市の漁師が実験 10:自然、人情、方言豊かに NHK連続テレビ小説「まれ」撮影、本格スタ   ート 輪島市大沢町に「外浦村」セット 土屋さん「ここで育ったよう」 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2014年09月21日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島市の民宿を再生 市内外から有志集結 旧深見荘の整備始まる  輪島市深見町にある古い民宿を市外の輪島ファンや市民ら有志の協力で改修、 整備して新たな宿に再生する取り組みがスタートした。賛同者らが20日、空 き家の中の片付けや周辺の草刈りに着手した。今後、月1回程度メンバーが集 まって整備を進め、来年4月には宿泊できるようにする。  整備するのは日本海を望む高台に建つ旧深見荘で、15年以上使われていな い。東京在住の輪島ファンらで設立したNPO法人紡ぎ組が企画、所有者も賛 同し、再生することになった。初回作業には10人ほどが集まり、草刈りや屋 内の片付けに汗を流した。  建物は1、2階に9室、岩風呂を備える。前には、かつて棚田や畑だった活 用可能な土地がある。ライダーハウスやシェアハウス、会員制別荘、田舎カフ ェなどの活用案が出ており、メンバーで周辺の空き家対策も含めて検討し、地 域の活性化につながる開発を目指す。  紡ぎ組の坂井美香副理事=東京都立川市=は「都市住民にとっては魅力的な 環境。田畑の耕作を含めた田舎暮らしの良さを発信できればいい」と話した。 〈02〉2014年09月21日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎總持寺祖院、光で彩る 輪島市門前町でプロジェクションマッピング  輪島市門前町の曹洞宗大本山總持寺祖院周辺で開催中の光と音の祭典「ぜん のきらめき」は20日、メーンイベントのプロジェクションマッピングが行わ れ、山門に投影された映像に合わせ、輪島・和太鼓虎之介が演奏を繰り広げ、 幻想的な空間を紡ぎ出した。  午後7時、山門の戸や瓦が立体的に動く映像が映し出されると、詰めかけた 住民や観光客から歓声が上がった。勇壮な太鼓が鳴り響く中、舞い散る桜やコ イ、チョウなどが次々と浮かび上がり、来場者が光と音のショーに見入った。  6月に落成した大祖堂(国登録有形文化財)では仏教讃歌が披露され、門前 総合支所前では、THE禅の夜市が初開催された。  ぜんのきらめきは、同市が事務局を務める峨山道(がざんどう)巡行実行委 員会が今年初めて企画した。境内を約3千個の発光ダイオード(LED)で彩 る「光の回廊」は21日まで行われた。 〈03〉2014年09月22日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎千枚田で愛実る 輪島市、2組が結婚式  輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で21日、一般公募で選ばれた 夫婦の結婚式が行われ、世界農業遺産「能登の里山里海」を代表する棚田で、 2組が永遠の愛を誓い合った。  式を挙げたのは、同市新橋通の漁師山口一成さん(24)と真美さん(22) =同市河井町出身=夫婦と、金沢市三口町(穴水町出身)の介護士森口正生さ ん(21)と香奈子さん(20)=輪島市町野町出身=夫婦。  媒酌人を務めた梶文秋市長夫婦の先導で、2組の夫婦は特設ステージまで花 嫁行列を繰り広げた。大勢の市民や観光客、家族らが見守る中、初の共同作業 となる稲刈りに臨んだ。祝い唄「輪島まだら」が花を添え、祝福の輪が広がっ た。  千枚田での結婚式は、千枚田景勝保存実行委員会が催し、今年で15年目。 計30組が式を挙げた。同日はボランティアやオーナー会員約500人による 稲刈りも行われた。 〈04〉2014年09月22日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎新幹線、一足早く「ホーム」に 輪島市の正角さん自宅に建設 半世紀越し の夢実現  輪島市鳳至町の元目立て職人、正角(しょうかく)稔さん(79)が、同市 新橋通に新幹線をモチーフにした自宅の建設を進めている。若い頃に乗った新 幹線に憧れ、いつかは何らかの形で自分だけの新幹線を持ちたいと願っていた 正角さん。老朽化した自宅からの引っ越しを機に「家」という形で、半世紀越 しの夢を実現させる。  建設を進めるのは、市内中心部を通る道路沿いの敷地66平方メートル。木 造平屋建ては新幹線の先頭車両をかたどり、白地に赤や青、緑のラインで流線 形を強調し、正角さんが「夢の新幹線」をデザインした。  道路側の部屋はトラックのフロントガラス2枚を加工して運転席を再現し、 屋根にはパンタグラフと架線を張り、土台横には車輪や線路、枕木も設置する。 正角さんのこだわりは強く、払い下げ品の連結器や信号機も購入済みという。  正角さんが新幹線にほれ込むきっかけとなったのは、33歳の時だった。東 京五輪の後、町内会の旅行で初めて乗車し、車窓の景色が見る見る変わってい く加速感に驚いた。以来、新幹線は正角さんの「最新・最先端」の象徴として 憧れの存在になったという。  55年間住んだ鳳至町の自宅が老朽化し、今年4月に趣味の模型作りで庭が 手狭になったことから、46年越しの夢を実現させることにした。図書館や書 店などで新幹線の資料をかき集め、約1カ月かけて理想のデザインを描いた。  5月に建築業者に依頼し、現在は正角さんも手伝いながら運転席の建設を進 めており、年内の完成を目指す。「輪島―東京」の看板を掲げ、運転席の一般 公開を予定する正角さんは「新幹線で暮らす日々を夢に見ない日はない。子ど もたちにも同じ感動を味わってもらえればうれしい」と目を輝かせた。 〈05〉2014年09月30日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎和風ケーキでテレビ小説「まれ」応援 輪島市で旅館経営の矢鋪さん 飲食 店にレシピ普及へ スイーツでもてなしの輪   輪島市が舞台となるNHK朝の連続テレビ小説「まれ」の来春放送に向け、 同市河井町で「やしき旅館」を営む矢鋪教彦(やしきのりひこ)さん(67) が、自ら考案した和風ケーキのレシピを市内の他の旅館や飲食店に公開した。 ヒロインが世界一のパティシエを目指す「まれ」の物語に合わせ、能登の豊か な自然の恵みを生かした和食に合うケーキとして広め、「スイーツの里」を発 信したい考えだ。  やしき旅館は「漆の里・輪島」を実感できるよう内装に輪島塗や漆の木をふ んだんに使い、椀の本格的な展示スペースも備えている。主人の矢鋪さんは料 理も担当し、数年前から、輪島塗の器で提供する山海の幸の和食にうってつけ のデザートを、地元の木の実などを使って作りたいと考えていた。  矢鋪さんは、輪島の里山のわたふじ(マツブサ)やサルナシの実のジャム作 りからスタートし、ケーキ生地、クリームの研究を重ねた。和風にこだわって 牛乳ではなく豆乳を使うなど試行錯誤しながら、ふんわりした生地のロールケ ーキを完成させた。  矢鋪さんの旅館では既に、山の恵みの味を引き立たせた季節のケーキを提供 しており、海外の旅行者ら宿泊客から好評を得ている。「まれ」の放映に向け、 旅館組合や観光協会を通じてレシピを公開したり、希望者にはケーキ作りの実 地指導も行うなどし、輪島の新たな魅力として打ち出す。  市内の菓子店や飲食店では「まれ」にちなんだスイーツやデザートの開発、 提供が始まっている。輪島漆器商工業協同組合はスイーツに合った器の開発や 展示会を計画。朝ドラを地域活性化に生かす動きが広がっており、矢鋪さんは 「輪島塗に加え、輪島ならではのスイーツによるもてなしの輪が広がればいい」 と話した。 〈06〉2014年10月01日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎児童生徒が「輪島のために」と活動 河井小と門前中 ●こども観光大使が初仕事 朝市でパンフレット配布 河井小6年  輪島市の「輪島こども観光大使」に任命された河井小6年生39人が30日、 輪島朝市で大使としての初仕事に臨み、観光客に手作りのパンフレットを配る などして輪島の魅力を伝えた。  児童はパンフレットの内容を丁寧に説明しながら、約200冊を配布した。 朝市に並ぶ商品を観光客に紹介したり、道案内をしたりする児童もおり、福岡 県から訪れた市川裕喜さん(52)は「とても楽しく観光できた。毎日いてほ しい」と笑顔を見せた。  児童は6月に授業の一環として、輪島の観光名所や特産品などを子ども目線 でまとめたパンフレット17種類を制作。7月に市から観光大使に任命された。 上田拓矢君(11)は「自分が紹介する物や名所を楽しんでくれたらうれしい」 と話した。 ●2016年春に完成、「まがきトンネル」の名称案88候補、市に提出 門 前中  輪島市門前中の生徒代表が30日、市役所を訪れ、門前中心部と北部の七浦 (しつら)地区を結ぶ市道まがき線・まがきトンネル(仮称)の名称案を提出 した。地域で長く愛されるようにと市が地元中学に名称の提案を依頼し、88 候補が集まった。市は10日に開く門前地域道路整備促進期成同盟会で候補か らトンネル名を選ぶ。  生徒会役員5人が坂口茂副市長に名称案を手渡した。生徒会で候補から絞り 込んだ「ゆきわりそうトンネル」「絆トンネル」など6案の推薦理由も添えた。  生徒らはトンネル工事の現場を見学し、進み具合を校内に掲示している。生 徒会長の星野泰代さんは「ずっと残る大切なトンネルであり、地域を学ぶいい 経験になった。早く完成し、門前のにぎわいづくりにつながればいい」と話し た。  延長1359メートルのトンネルは、2016年春の完成を目指して昨秋着 工した。工事は約7割まで進み、年明けには貫通する。 (※名称は「おさよトンネル」に決定) 〈07〉2014年10月02日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎父の遺作、ふるさとの輪島市へ 二紀展で活躍の堀場さん長男が寄贈  二紀展で活躍し、2006年に85歳で死去した洋画家堀場良夫さん=輪島 市河井町=の長男昭一さん(72)=金沢市鈴見台5丁目=は1日、遺作を輪 島市に寄贈した。父の輪島への思いがこもった作品をふるさとで役立ててもら いたいとの寄付で、昭一さんには感謝状が贈られた。  作品名は「鳥の浜」で、河井の浜の雪景色とカラスを描いた50号の油絵。 堀場良夫さんは塗師屋の生まれで、教職を続けながら輪島の風景や人にこだわ った作品を描き続けた。輪島市教委を訪れた昭一さんは「輪島をこよなく愛し た父の作品を地元で役立ててほしい」と話した。  堀場良夫さんには晩年、10年がかりで完成させた「輪島百景」の100点 があり、昭一さんと吉岡邦男教育長との懇談で、所有者の了解を得て2年後の 第50回記念市美術展での公開に向け準備することにした。  寄贈は元井孝司町野地区区長会長が橋渡し役となり、作品は町野公民館に飾 られる。 〈08〉2014年10月04日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎アマメハギを無形文化遺産に 全国協議会設立 2016年3月申請目指す  国指定重要無形民俗文化財の伝統行事「能登のアマメハギ」の国連教育科学 文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指す「来訪神(らいほうしん)行 事保存・振興全国協議会」は3日、輪島市、能登町など全国9市町により設立 された。秋田県男鹿(おが)市で開かれた設立総会で、会長に就いた同市の渡 部幸男市長は2016年3月に文化庁からユネスコに申請できるよう活動に取 り組む考えを示した。  副会長には梶文秋輪島市長が就いた。総会には輪島市の坂口茂副市長、能登 町の高田秀樹真脇遺跡縄文館長らが出席し、申請に必要な映像資料の編集を始 めることを決めた。 〈09〉2014年10月09日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登ヒバで魚の鮮度維持 輪島市の漁師が実験  輪島市の漁師2人は8日までに、県木の能登ヒバ(アテ)を浸した氷水を、 魚の鮮度維持に役立てる試みを始めた。2カ月近くの実験を通じて効果を確認 したとしており、今後、県水産総合センター(能登町)の協力で検証を進める。 2人は効果を証明し、能登産鮮魚のブランド化につなげたいと張り切っている。  実験しているのは、刺し網漁師の早瀬賢生さん(61)=鳳至町=と、県漁 協組合青壮年部連合会の東野竹夫会長(44)=同町。  早瀬さんが7月に金沢市で開かれた県漁業士会総会で、能登ヒバの商品開発 を行う「アイ・ハース」(七尾市)の中塚愛子社長の講演を聞き、その抗菌・ 抗酸化作用を漁業に生かす実験を東野さんに提案した。  2人は8月から、船の水槽に皮をむいた長さ約35センチの能登ヒバの丸木 1本を入れ、港に帰るまで4〜5時間、魚を漬けて保存している。水揚げ後に 氷を入れた海水に漬け、どれだけ鮮度が保てるかを調べている。従来の保存法 とも比較し、早瀬さんは「アジやサバが4日たっても刺し身で食べることがで きた」と述べた。  今後、県水産総合センターが、魚やヒバの細菌数などを調査し、殺菌効果の 有無や持続性、うまみ成分の変化、身の弾力性などを検証する。2人は「能登 の魚は高品質で安全安心というイメージを定着させたい」と意気込んでいる。 〈10〉2014年10月10日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎自然、人情、方言豊かに NHK連続テレビ小説「まれ」撮影、本格スター ト 輪島市大沢町に「外浦村」セット 土屋さん「ここで育ったよう」  「能登、石川の良さを全国に届けたい」。NHK連続テレビ小説「まれ」の 輪島市での撮影本格化に合わせて9日、取材に応じたヒロイン役土屋太鳳(た お)さんらは、能登の里山里海の魅力発信に意欲を示した。大沢町のロケ地に は架空の集落「外浦(そとら)村」のセットが組まれ、撮影も順調。能登の自 然、人情の豊かさに加え、方言も楽しめる作品となりそうだ。  大沢町は能登の原風景に位置付けられる「間垣(まがき)」が連なる海沿い の集落。大沢漁港の一角で津村希(まれ)役の土屋さんのほか、父役大泉洋さ ん、母役常盤貴子さん、希の祖父母代わりの夫婦を演じる田中泯(みん)さん、 田中裕子さんが会見に臨んだ。  土屋さんは能登の人たちの優しさ、温かさに引かれると言い、「希としてこ こで育ったような感覚です」と溶け込んでいる様子。好きな能登弁として「や ーわいね」を挙げた。  常盤さんは「ドラマのテーマ『一歩ずつこつこつ』の精神は、石川を代表す る伝統工芸の世界に通じる。朝ドラを機にこの精神が日本中、世界中に広がれ ばいい」と期待を込めた。  ユーモアで場を和ませながら、大泉さんも「台本はすごくおもしろい。誠実 に演じて毎朝楽しんで見てもらえるドラマにしたい」とアピールした。  田中泯さんは「自分の人生や暮らしを重ねながら何かをつかんでもらえれば と思う」と語った。田中裕子さんは「能登半島に立てることがうれしい。楽し いドラマ作りに力を貸してほしい」と市民らの協力を呼び掛けた。 ●「花子とアン以上に」  プロデューサーの高橋練NHKドラマ番組部チーフは「花子とアン」以上に 方言を多彩に盛り込むとし、「決めフレーズを使うつもりはないが、『まんで』 など、それぞれのお気に入りの方言を見つけてほしい」と述べた。  「まれ」は都会から家族とともに能登の漁村に移ってきたヒロインがパティ シエを目指し成長する物語で、この日は希役の土屋さんが海辺でケーキ作りの 構想を練るシーンなどが撮影された。  10月末までの輪島ロケ後は、東京での撮影に移る。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「輪島ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・輪島の申し込みや解除は輪島市や北國新聞社のホームペー  ジから行うことができます。   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