ふるさとメール第90号(平成25年8月15日) --------------------------------------------------------------------------------------------------  先日13日、門前町道下で精霊(しょうらい)様をお迎えする行事「松明の夕べ」が開催されました。  浜の近くに設けられた会場では、精霊様が海からやって来る際の目印として立てられた高さ10メートルの 松明3本に次々と火が灯されました。また今年は「松明の夕べ」30周年を記念して、地元の若者達を中心と したボランティアにより、約6千個のキャンドルが設置・点灯されました。  さて、来月7日、8日には「平家サミット」が開催されます。全国の平家関係者だけでなく、源氏にまつわ る関係者や歴史に興味のある方々が集まり、情報交換などを通じて交流を深める予定です。どなたでもご参加 いただけますので、ぜひお越しください。  それでは、ふるさとメール第90号をご覧ください。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 発行:輪島市役所 担当:交流政策部企画課統計情報係 e-mail:kikaku@city.wajima.lg.jp ホームページ:http://www.city.wajima.ishikawa.jp 〒928−8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地 TEL(0768)23−1113 FAX(0768)23−1855 ================= 8・9月の主な行事 ==================== ●黒島天領祭  【日 時】8月17日(土)、18日(日)  【場 所】門前町黒島町 若宮八幡神社  (問)門前総合支所地域振興課 пF0768−42−8720 ●曽々木大祭  【日 時】8月17日(土)、18日(日)  【場 所】町野町曽々木海岸  (問)曽々木観光協会 пF0768−32−0408 ●輪島大祭  【日 時】8月22日(木)〜25日(日)  【会 場】・奥津比縄^声丗膾廖奮せ猟・法。厳遑横夏サ別據ヒ       ・重蔵神社大祭  (河井町) 8月23日(金)       ・住吉神社大祭  (鳳至町) 8月24日(土)       ・輪島前神社大祭(輪島崎町) 8月25日(日)  (問)輪島観光センター пF0768−22−1503 ●平家の里サミット  【日 時】9月7日(土)、8日(日)   【場 所】輪島市文化会館ほか   NHK大河ドラマ「平清盛」の制作統括担当者による講演や琵琶演奏を予定しています。   イベントはどなたでも参加可能ですのでぜひご来場ください。  ≪9月7日≫   14:00〜 平家の里サミット【会場:輪島市文化会館3階小ホール】          第1部 基調講演              磯 智明 氏(NHKチーフプロデューサー)          第2部 各地区の取り組み発表          第3部 アトラクション(琵琶演奏)   18:00〜 交流会【会場:ホテル高州園】          ※参加費3,000円、事前申し込みが必要    ≪9月8日≫    9:00〜 現地視察(平家ゆかりの地を巡る)          ※参加費1,000円(昼食込)、事前申し込みが必要  (問)観光課 пF0768−23−1146 ●ツール・ド・のと400   全国のサイクリング愛好家を石川県に迎え、美しい大自然と優しい人情が息づく石川の大地  「夢半島のと」一周コースを自らの体力と気力で走ることを目的とした大会です。スピード競  技ではなく、交通規則と大会規定を守り、完走した人を賞する大会です。  【日 時】9月14日(土)〜16日(月・祝)  【コース】   ・チャンピオンコース(3日間)   《スタート・ゴール》内灘町(石川県立自転車競技場)   ・1日コース     14日(土)  全長約130km 《スタート》内灘町(石川県立自転車競技場)                      《ゴール》 輪島市(マリンタウン)     15日(日)  全長約155km 《スタート》輪島市(マリンタウン)                      《ゴール》 七尾市・能登島(能登島マリンパーク海族公園)     16日(月・祝)全長約125km 《スタート》七尾市・能登島(能登島マリンパーク海族公園)                      《ゴール》 内灘町(石川県立自転車競技場)   (問)ツール・ド・のと400実行委員会事務局      пF076−260−3581 FAX:076−260−3426 ◎漆芸美術館  Go!Go!Gold!―蒔絵のわざ図鑑―   【期 間】7月20日(土)〜9月23日(月・祝)   【入館料】 一般  600円(500円)        高大学生 300円(200円)        小中学生 150円(100円)  (問)輪島漆芸美術館 пF0768−22−9788 ◎能登空港  ★おらが故郷お国自慢   【日 時】9月1日(日) 14:30〜   【場 所】能登空港2階ロビー   【協 力】七尾市  ★のっぴーグラスづくり 〜9月のデザイン「お月見のっぴー」〜   【日 時】9月8日(日)10:00〜12:00、13:00〜15:00   【場 所】能登空港1階 能登の旅情報センター   【数 量】限定50個   (問) 能登空港賑わい創出実行委員会 TEL:0768−26−2303                     FAX:0768−26−2305 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【能登空港の利用をお願いします!!】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                      ☆1日2往復☆                 能登⇔羽田  60分『ひとっとび!!』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ≪リッター25円割引券付宿泊プラン≫  【開催期間】7月5日(金)〜10月19日(土)  「25円割引はどこにもありえないよう値引きでした!」というお客様の声が届いた大好評企画!  石川県輪島市内の宿泊施設限定で「ガソリン・軽油が1リットルにつき25円引き割引券付き」宿泊プランを  夏の「能登ふるさと博」にあわせて設定しました。ぜひ夏の輪島へお越しください。  能登ふるさと博(7/5〜10/19)の開催期間にあわせて、石川県輪島市内の宿泊施設限定で「ガソリン・軽油  が1リットルにつき25円引き割引券付き」宿泊プランを設定!  対象プランをお申し込みされた方に、石川県輪島市内の対象ガソリンスタンドに限って利用できる「ガソリ  ン・軽油1リットルにつき25円割引券」を1滞在に付き1枚、宿泊施設にてお渡しいたします。(2連泊以上さ  れても1枚です。)満タンまでご利用いただけます。お申し込みは、電話またはインターネットで。  【制度対象宿泊施設】 ※市外局番は全て「0768」です。   ・ホテル高州園     пF22−8888  ・民宿 漁火    пF22−2410   ・輪島温泉 八汐      22−0600  ・民宿 新雪      22−3284   ・旅館 浜忠        22−0025  ・民宿 白塔園     22−2178   ・川端旅館         22−0014  ・民宿 さかした    22−4641    ・ねぶた温泉 海游能登の庄 22−0213  ・民宿 汐鳴荘     22−2520   ・新橋旅館         22−0236  ・ペンション 窓岩   32−0143   ・ホテルメルカート輪島   22−9680  ・民宿 浜野      32−0451   ・うるしの宿 やしき    22−0138  ・民宿 横岩屋     32−0603   ・田中屋旅館        36−2007  ・民宿 佐竹屋     32−0146   ・ペンション クロワッサン 22−1767  ・民宿 大峰      32−0546   ・ペンション ハトヤ    22−9999  ・民宿 猿山      46−2109   ・能登門前ファミリーイン・ビューサンセット                 42−2050 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ================================================= =================================================   “がんばる輪島”応援寄附金(ふるさと納税制度)  輪島市を応援しようとする方から寄付を募り、魅力あるふるさとづくりを目指すことを目的として、 “がんばる輪島”応援寄附条例(ふるさと納税条例)を制定いたしました。  魅力あるふるさとづくりを進めるため、「高齢者福祉の充実」、「子育て支援」、「自然環境の保全」、  「教育環境の充実」、「奨学金基金への積立て」、「伝統工芸及び地域文化の保存及び継承」といった  事業に寄附金を充てております。  世界に誇れる魅力あふれるふるさとづくりのため、“がんばる輪島”に応援をよろしくお願いいたします。  詳しくは輪島市HPまで http://www.city.wajima.ishikawa.jp/ ================================================= ================================================= ---------------------------------------------------------------------- 01:平和の尊さ、次代に 輪島市門前町黒島町 戦没海員の名簿奉納 02:漆掻き担い手、55歳新人奮闘 輪島市と漆器組合 長平さん採用 「伝   統の技絶やさない」 03:児童がサザエご飯に舌鼓 輪島市河井小 04:フグの薫製を特産に 輪島市の曽々木定置漁業 6次産業化目指す 恵み   生かし冬の雇用創出 05:塩水プール、観光資源に 輪島市 「能登の学校」が調査 06:特産品を売り込み 輪島高生 朝市でインターンシップ 07:男衆、渾身の御陣乗太鼓 輪島市 名舟大祭で奉納打ち 08:輪島塗で能登の味満喫 東京「丸の内朝大学」実地調査 09:里山の魅力、新聞で紹介 輪島市・金蔵あかり会 年3回発行 能登空港   や首都圏で配布 10:塗師の技で御真殿修復 再建中の總持寺祖院 輪島漆器商工業協同組合が   活躍 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2013年07月16日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎平和の尊さ、次代に 輪島市門前町黒島町 戦没海員の名簿奉納  輪島市門前町黒島町の元船員らでつくる黒島海員団による殉職海員追悼法要 は15日、同町の福善寺で営まれた。門前町遺族会連合会顧問の三村春茂さん (91)が太平洋戦争の戦没者66柱の名簿を奉納、遺族の高齢化が進む中、 参列者は平和の尊さを次代へ継承する思いを新たにした。  船乗りの町として知られる黒島では、軍需物資を輸送する御用船の船員とし て多くの若者が徴用され、命を落とした。法要では読経の中、海員団や黒島海 友婦人会など町内各種団体関係者、遺族ら約70人が焼香した。  海員団の坂實団長(66)は「若くして亡くなられた先輩諸氏がのこしてく れた今日の平和を後世へ伝えなければならない」と追悼の言葉を述べた。  三村さん、坂団長らは寺の前の殉職海員之碑に手を合わせ、戦没者らの冥福 を祈った。 〈02〉2013年07月19日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎漆掻き担い手、55歳新人奮闘 輪島市と漆器組合 長平さん採用 「伝統 の技絶やさない」  輪島市と輪島漆器商工業協同組合が漆掻(か)き職人として育成しようと採 用した長平(ながひら)勇さん(55)=同市二俣町=は18日までに、市内 の大西山で漆の樹液を採取する作業を始めた。市内唯一の漆掻き職人古地(こ うち)喜太郎さん(88)=同市縄又町=に従い、黙々と作業に励む長平さん は「伝統の技を絶やすわけにはいかない」と意気込んでいる。  「55歳では遅いだろうが、誰かがやらなければ」。長平さんは、市の委託 で輪島漆器商工業協同組合が漆の植栽から精製まで一環して行う人材を募って いるのを知り、応募した。  6月は漆の木の植栽や苗の世話などを行い、7月に入って古地さんと漆掻き を始めた。樹齢10〜20年の木が10本ほどある大西山へ晴れた日に出掛け、 古地さんが幹に鎌で傷を付けた後ににじみ出る微量の樹液をヘラで掻き集める 作業を繰り返す。古地さん一人で朝から日没まで作業しても牛乳瓶1本程度の 量が集まれば上出来という根気のいる地道な仕事だ。 ●古地さんが指南  17日、古地さんに従い、山に入った長平さんは古地さんの指示に応え、1 滴も無駄にするまいと樹液を慎重に掻き採った。  「収入が見込めんから、若い人はやりたがらん。仕事を覚えようという人が 出てきて良かった」。60年以上漆掻きを続け、昨年の第30回北國風雪賞を 受けた古地さんは長平さんの姿に目を細める。  漆掻きは8月にかけて最盛期となり、秋まで続く。長平さんは漆の植栽、採 取、精製まで一貫して行えるよう技術を習得する。 〈03〉2013年07月20日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎児童がサザエご飯に舌鼓 輪島市河井小  輪島市河井小の給食に19日、海女が捕ったサザエをふんだんに使ったまぜ ご飯が提供され、児童245人が日本海の夏の味覚に舌鼓を打った。  市の地産地消事業の一環で、県漁協輪島支所の沖崎秀一さんが「輪島のサザ エは殻が薄い分、身がぎっしり詰まっている」と説明した。児童は「おいしい」 と口にしながら、あっという間に平らげた。  河原田、鵠巣(こうのす)、三井の3小、三井中でも提供された。 〈04〉2013年07月25日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎フグの薫製を特産に 輪島市の曽々木定置漁業 6次産業化目指す 恵み生 かし冬の雇用創出  輪島市の曽々木定置漁業(同市町野町西時国)は曽々木沖で捕れたゴマフグ を薫製にし、新たな輪島土産として売り出す。試作品が24日までに完成した。 能登の里山里海の恵みを生かした特産品化に向け、冬場の休漁期の雇用創出に もつなげる6次産業化を目指す。年内には商品化し、朝市などで販売する。  県水産総合センター(能登町)の指導を受け、試作した。ゴマフグを桜のチ ップでいぶし、魚の風味と軟らかさを残して仕上げた。チルド(冷蔵)パック で売る計画だ。  外浦の定置網漁は潮が速い冬季は休漁となり、曽々木定置漁業の刀祢(とね) 利雄代表が従業員の冬場の収入確保のため通年で取り組むことができる加工、 販売までの6次産業モデルとして準備を進めてきた。  曽々木沖の定置網ではブリ、ゴマフグ、タイ、アジなどが揚がり、年間30 0〜350トンの水揚げのうち、ゴマフグが3分の1弱を占める。大半を県外 に出荷しているのが現状で、地元の魚の活用と加工のしやすさの観点からゴマ フグを使うことにした。  エコにも配慮し、ストーブの熱で薫蒸できる設備を明和工業(金沢市)の協 力で試作、廃材や間伐材を燃料にして薫製を作る。  刀祢さんが代表を務めるNPO法人あえの郷(さと)しんこう会が窓口とな って輪島産鮮魚薫製ブランド化プランを作り、能登半島地震復興基金支援事業 に採択された。8月8日には薫製の試食会を兼ねたシンポジウムを開いた。  曽々木の市ふるさと体験実習館を会場に、能登での6次産業の可能性につい て首都圏からも関係者を迎え議論する。刀祢代表は「事業を軌道に乗せ、若い 担い手が育つ環境をつくりたい」と話した。 〈05〉2013年07月29日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎塩水プール、観光資源に 輪島市 「能登の学校」が調査  子どもらに自然体験を通じて輪島の魅力を伝える「能登の学校」自然体験プ ログラム第1弾(本社後援)は28日、輪島市輪島崎町の鴨ケ浦で行われた。 子どもから大人まで25人が「水泳王国輪島」を象徴する塩水プールの観光資 源としての活用へ調査や清掃に励んだ。  鴨ケ浦の塩水プールは昭和20年代初めに発足した市水泳協会が寄付金を集 め整備、同30年代に山中毅さんらオリンピックのメダリスト3人を輩出した 輪島の水泳の原点の場所といわれている。海の中の岩場の一角にあり、25メ ートル、6コースある。  能登の学校のメンバーはこの日、清掃の後、ロープやメジャーなどを使って 正確な大きさや1メートルごとの深さなどを測った。熊野謙プロジェクトリー ダーは「地元でも輪島の水泳の歴史を知らない人が多い。あらためて光を当て、 鴨ケ浦をもっとアピールできればいい」と話した。 〈06〉2013年08月01日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎特産品を売り込み 輪島高生 朝市でインターンシップ  輪島高総合学科の3年生約60人は31日、輪島市の輪島朝市でインターン シップ(就業体験)を行った。約200店が軒を連ねる朝市通りに元気な声を 響かせて地元の特産品を観光客らに売り込んだ。  生徒は魚介類や干物、野菜、土産物などを扱う31店舗でテントの設営から 手伝った。露店のおばちゃんらに交じり、外国人には「ハロー」と声を掛ける など積極的にPRした。  同高ふるさと活性化プロジェクトの一環として行われた。 〈07〉2013年08月01日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎男衆、渾身の御陣乗太鼓 輪島市 名舟大祭で奉納打ち  輪島市名舟(なぶね)町の名舟大祭は31日、同町の白山神社周辺で始まり、 夜叉(やしゃ)や幽霊など奇面を着けた男衆が、石川県指定無形文化財「御陣 乗太鼓」の奉納打ちを披露し、観光客を魅了した。  午後9時半ごろ、神社に集結したキリコ4基が町内を巡行した。キリコが名 舟漁港に下りると、神輿(みこし)を乗せた船が海の中に立つ鳥居まで進み、 舳倉(へぐら)島の神霊といわれる「名舟の産土(うぶすな)」を迎える御神 輿海上渡御(とぎょ)が営まれた。  続いて、かがり火が揺れる幻想的な雰囲気の中、奉納打ちが始まった。保存 会の精鋭が奇声とともに渾身(こんしん)のばちさばきを披露すると、観客か ら盛んな拍手が送られた。 〈08〉2013年08月05日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島塗で能登の味満喫 東京「丸の内朝大学」実地調査  東京・丸の内で出勤前の会社員らが学んでいる「丸の内朝大学」の地域プロ デューサークラスの約50人は4日、能登各地で5班に分かれ、能登振興策を まとめるためのフィールドワークを行った。輪島塗をテーマにしたチームは伝 統の朱塗りの家具膳で輪島尽くしの料理に舌鼓を打ち、もてなしの心に触れた。  輪島塗家具膳でのもてなしは輪島市鳳至町上町の交流サロン「千舟蔵」を会 場に、塩安漆器工房など市内6漆器店が膳や料理を用意し、サザエのつぼ焼き やカジメの煮付け、へしこなど11品を振る舞った。江戸時代の塗師屋の行商 で全国に広まった冠婚葬祭用の家具膳は、参加漆器店が所有する明治期の品を 使った。  朝大学メンバーからは「器にぬくもりを感じる」「御膳から地域の伝統と職 人たちの物語が伝わってくる」「東京と輪島の文化をつなぐ役割を担えればい い」などの声が上がった。食事後、メンバーは器を自分たちで洗い、軽くて丈 夫な輪島塗の特徴を実感した。  このほか、能登町の庄屋「中谷家」について学ぶ世界農業遺産、珠洲市の炙 (あぶ)り文化、能登島巡り、酒造の各チームが実地調査を行った。メンバー は首都圏で働く若い世代の目線で能登の魅力向上策を9月に提案する。 〈09〉2013年08月07日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎里山の魅力、新聞で紹介 輪島市・金蔵あかり会 年3回発行 能登空港や 首都圏で配布  輪島市町野町金蔵(かなくら)の農産物加工グループ「金蔵あかり会」は6 日までに、地元の里山の魅力を発信する「かなくら新聞」を手作りした。全国 各地に農産物などを発送する際に同封し、首都圏でのイベントで配布する。季 節ごとに年3回発行する計画で、会員が誇る食や自然をアピールする。  新聞はA4判カラーで会員が協力し合ってパソコンで仕上げた。第1号は、 輪島塗の器に野菜や山菜の天ぷらを盛り付けた「金蔵御膳」を記事と写真で紹 介した。会員が同御膳を提供している「薬草茶屋 寺々(じーじー)」も取り 上げ、「金蔵の米がおいしい秘密」も掲載した。  金蔵あかり会は2011(平成23)年に結成され、40〜70代の男女1 3人が会員となっている。金蔵産の米のブランド化や野菜の加工商品開発など に取り組む。これまでチラシを手作りしてきたが、「手にした人が、じっくり 読んでもらえる内容を掲載したい」と新聞を作ることにした。  メンバーは6日までに、能登空港ロビーと「寺々」に新聞を置いた。広報を 担当する石崎英純さん(62)は「新聞でしか得られない情報を載せ、たくさ んの人に金蔵に興味を持ってもらいたい」と話した。 〈10〉2013年08月10日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎塗師の技で御真殿修復 再建中の總持寺祖院 輪島漆器商工業協同組合が活 躍  能登半島地震で被災した曹洞宗大本山總持寺祖院(輪島市門前町)の再建工 事で、最大規模の建物である大祖堂(だいそどう)(本堂・国登録有形文化財) の御真殿(ごしんでん)塗り替えに輪島塗の塗師らが活躍している。大正前期 の建物で、もとは漆が塗られていたため本格修復に合わせ「漆の里」にふさわ しい本格的な技術を用いようと同寺が輪島漆器商工業協同組合に依頼した。9 月末には仕上がる。  大祖堂の最も奥に位置する御真殿は開祖の瑩山紹瑾禅師(けいざんじょうき んぜんじ)らの像をまつる場で、丸い柱と幅約12メートルにわたる梁(はり) の部分にもともと金箔(きんぱく)に似せた塗りが施されていた。修復では輪 島塗伝統工芸士の稲木正伸さん(73)=同市鳳至町=ら塗師5人が下地塗り、 中塗り、研ぎの作業を進めてきた。今後、上塗りをし、金箔を押して仕上げる。  御真殿前内陣の天井や梁の漆部分の修復も漆器組合で請け負い、既に仕上げ た。  再建の1期工事に当たる大祖堂全体の修復は来春、完了する。来年度から7 年計画の2期工事で山門などが修復される。  漆器組合では「地元の技術で修復したいという總持寺の申し出はありがたく、 匠(たくみ)の技を駆使し立派に仕上げたい」としている。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「輪島ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・輪島の申し込みや解除は輪島市や北國新聞社のホームペー  ジから行うことができます。   輪島市のホームページは http://www.city.wajima.ishikawa.jp/   北國新聞社のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------