ふるさとメール第49号(平成22年3月15日) ----------------------------------------------------------------------------------- 今月25日は市民防災の日です。これは本市に未曾有の被害をもたらした能登半島地震の体 験と教訓をいつまでも忘れることなく将来にわたって継承し、市民一人ひとりが地震をはじめ とする災害についての防災意識を高めるとともに、災害に対する備えを充実強化し、安全で安 心なまちづくりを推進するために設けられました。 また、防災の日から1週間は市民防災週間となっております。 皆さんは災害に対する準備は万全でしょうか? 災害はいつ起きてもおかしくありません。 緊急避難場所の確認など防災対策について家族同士で話し合ってはいかがでしょうか? それでは、ふるさとメール第49号をご覧ください。 ----------------------------------------------------------------------------------- 発行:輪島市役所 担当:総務部企画課統計情報係 e-mail:kikaku@city.wajima.lg.jp ホームページ:http://www.city.wajima.ishikawa.jp 〒928―8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地 TEL(0768)23―1113 FAX(0768)22―9220   ======3・4月の主な行事====== [輪島地区] ●曳山祭 4月4日から6日に、総輪島塗の華麗な高さ5mの山車が輪島の街を練り歩きます。 輪島の春はこの曳山と共にやってきます。 【期間】 4月4日〜6日 【場所】 鳳至町、河井町 (問)住吉神社 0768−22−0656   重蔵神社 0768−22−0695 ●のっぴーグラスづくり 4月のデザイン“ お花見 のっぴー ” 【日 時】 4月11日 10:00〜12:00、13:00〜15:00 【場 所】 能登空港1階 能登の旅情報センター 【参加費】 無料 【対象者】 一家族1個程度、子供連れの場合は子供の数 【数 量】 限定50個 (問)能登空港賑わい創出実行委員会 0768−26−2303 ●第94回日本陸上競技選手権大会50km競歩・第49回全日本競歩輪島大会 【スケジュール】   4月17日 全日本競歩輪島大会  14:00〜          男子10km  女子10km          スピード・ウオーク輪島大会 15:30〜          一般参加   4月18日 日本選手権大会  7:00〜          50km競歩         全日本競歩輪島大会  12:00〜          男子ジュニア10km  女子ジュニア5km 【コース】 輪島市文化会館周回コース(日本陸上連盟公認競歩コース) (問)生涯学習課 0768−23−1176  [門前地区] ●能登・雪割草まつり 「雪割草」の販売、写真展や地元特産物の販売があります。 【日時】 3月20日・21日 10:00〜15:00  ※雪割草展示は19日から 【場所】 総持寺通り界隈、猿山岬 (問)門前総合支所総務課 0768−42−8720 --------------------------------------------------------------------- 01:伝統の祭り 守り伝える 輪島市 もっそう祭り、祈年祭、薬師祭、金毘   羅祭 02:「犬の子」手に福願う 輪島市・日蓮宗妙相寺 涅槃法要で園児ら 03:おやじバンド 渋い輝き 漆器業界に応援歌 輪島市の田崎さん「輪島塗   音頭」を制作 04:寒水行で平穏祈願 輪島市の成隆寺 05:輪島の砂、お守りに 松陵中 受験生に配布 06:千枚田の休耕田復元 輪島市の「愛耕会」10〜15枚手入れ 07:「日本丸」8月寄港 輪島大祭開催期間 キリコと競演 08:江戸時代最古の輪島塗椀膳 県輪島漆芸美術館が確認 箱書きから166   9年 下地に珪藻土使用 09:赤米、清酒など奉納 輪島市の如月祭終わる 10:山車彩る桜の花 輪島市の住吉神社 来月の曳山祭へ準備 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2010年02月17日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎伝統の祭り 守り伝える 輪島市 もっそう祭り、祈年祭、薬師祭、金毘羅 祭  ●父に並ぶ5合完食 もっそう祭りで高3の杉窪さん  輪島市久手川(ふてがわ)町に伝わる「もっそう祭り」は16日早朝、同町 の民家で行われ、輪島高3年の杉窪宏哉さん(18)が亡くなった父教一さん 以来、3年ぶりにご飯約5合を完食した。「根性でのみ込んだ」という杉窪さ んは、かつて何度も完食した父に思いをはせた。  祭りは、藩政期に年貢米を強要された農民が、共有の隠し田で米を作り、年 に1度だけ役人の目を盗んで満腹になるまで食べたのが始まりとされる。  教一さんは中学3年生で完食という最年少記録を持ち、2002(平成14) 年には約30分で平らげた。杉窪君は小学生のころ、隣で教一さんが完食する 男らしい姿が誇らしく、「いつか父のように食べてやる」と心に誓った。  この日の祭りは河原孝一さん(62)方で行われ、当番の女性らが午前3時 半ごろから5升の米を炊き、円筒状の木枠「もっそう」で朱塗りの輪島塗椀に ご飯を盛った。  教一さんは辛いあえ物と一緒にご飯をかき込んでいたが、息子はみそ汁で流 し込む作戦をとった。「苦しかった」という残り1合ほどからの「胸突き八丁」 を乗り越え、1時間半で完食。帰宅した杉窪さんは仏前に手を合わせ「全部食 べました」と報告した。  県職員だった教一さんは08年の祭りでは半分ほど食べ、間もなく54歳で 亡くなった。杉窪さんは「もっそう祭りは父との良い思い出。完食でき、父に 少し近づけた気がする」と話した。 ●一日に3祭礼 門前町剱地 過疎、高齢化進み  輪島市門前町剱地地区の祭り三つが16日、同地区の剱地八幡神社で、一日 でまとめて営まれた。過疎と高齢化の進む同地区では、年に11回ある祭りが 住民の負担になっているという。そこで今年から、伝統行事を守るため、日に ちの近い祭りをまとめて営み、日数を減らす苦肉の策を取ることにした。  同神社の平田篤宮司によると、祭礼を一度に営むことについて、住民から反 対意見はなかったという。  この日、同神社で営まれた祭りは祈年祭と薬師祭、金毘羅(こんぴら)祭の 三つ。それぞれ豊作、海上安全、健康を祈願する祭りで、拝殿に集まった住民 らが粛々と神事を営んだ。  薬師祭は例年、神社近くの薬師宮で5月15日に行っていたが、ことしは神 社内で営まれた。釜で沸かした湯で目を洗ったり、飲んだりすることで病気に ならないとされる。  平田宮司は「住民のあつい信仰心があるから、日にちは変われど伝統は続い ていく」と話した。   〈02〉2010年02月17日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「犬の子」手に福願う 輪島市・日蓮宗妙相寺 涅槃法要で園児ら  輪島市河井町、日蓮宗妙相寺の釈迦涅槃(しゃかねはん)法要は16日、同 寺で営まれ、檀信徒と同市河井保育所の園児約100人が魔よけの団子「犬の 子」を手にし、今年の家内安全と健康を願った。  「犬の子」は、米粉を熱湯でねり上げるなどして、犬やヘビなどをかたどっ た団子。身に着けていると交通事故に遭わないとされる。  河崎俊宏住職ら僧侶と壇信徒が読経した後、参詣者に「犬の子」約2千個が 配られた。 〈03〉2010年02月22日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎おやじバンド 渋い輝き 漆器業界に応援歌 輪島市の田崎さん「輪島塗音 頭」を制作  輪島市を拠点に活動するおやじバンド「MSE」のリーダーの田崎淳さん (49)は「輪島塗音頭」を制作した。同市河井町でカフェ・レストランを営 みながら父の作った漆器の販売も行う田崎さんは、漆器業界の苦境を肌で感じ ており、せめて心は明るくとの願いを込めてイベントなどで歌っていく。  親しみやすいフォークソング調のメロディーに、「100以上もの手数をか けて」「幾重にも塗り、その度に研ぎ、木地を生かしながら」など、北國風雪 賞を受けた蒔絵(まきえ)師の昭一郎さんを父に持ち、輪島塗に囲まれて育っ た体験を生かした歌詞がつけられている。  田崎さんは20日、自身が経営する店でこの曲を初披露し、集まった20人 が温かな拍手を送った。今後は祭りをイメージしてにぎやかに編曲し、店で行 うライブや6月の輪島市民まつり(北國新聞社後援)などで歌う。  和太鼓と共演する企画も持ち上がっており、田崎さんは「皆さんに曲を口ず さんでもらい、輪島塗の業界を少しでも元気にしたい」と話した。 〈04〉2010年02月22日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎寒水行で平穏祈願 輪島市の成隆寺  輪島市別所谷町の日蓮宗成隆寺で21日、星祭祈祷(きとう)法要が行われ 、100日間の荒行を終えた井前本康同寺住職(35)と同行した僧侶7人が 寒水行などで今年の平穏と無病息災を祈願した。  井前住職らは、昨年11月1日から今月10日まで、千葉県市川市の中山法 華経寺(ほけきょうじ)で一日に7回水行を行うなどの修行に励んだ。  井前住職ら8人は町内を練り歩いた後、同寺の境内で寒水行を行った。経 (きょう)を唱(とな)えて精神を集中させた8人は、何度も手おけでくみ上 げた冷水を頭から浴びた。  引き続き、帰山奉告式と星祭りが営まれた。 〈05〉2010年02月24日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島の砂、お守りに 松陵中 受験生に配布  公立高の一般入試を前に、輪島市松陵中で23日までに、輪島の海岸の砂を 袋詰めした合格祈願のお守りが仕上がった。  JR金沢駅などが受験生に配っている、列車滑り止め用の砂が入ったお守り をヒントに、宮川嗣夫校長が「能登半島地震を乗り越えた輪島の砂を代わりに 使えば、どんな状況でも踏ん張れるはず」と思い立った。  完成した輪島の砂入りお守りは、同校の受験生89人に配られる。 〈06〉2010年02月25日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎千枚田の休耕田復元 輪島市の「愛耕会」10〜15枚手入れ  輪島市の耕作ボランティアグループ「白(しろ)米(よね)千枚田愛耕会」 が24日、同市白米町の千枚田で20年ほど前から手つかずとなっている休耕 田の復元に乗り出した。1週間ほどかけて10〜15枚程度の棚田を復活させ、 より良い景観の保全に努める。  休耕田は国名勝指定区域外の東側に位置し、海に臨むがけに面した約200 平方メートル。同会によると、最も作業が大変な場所の一つとされ、長く放置 されていた。  会員4人はこの日、かまや機械を手に長く伸びた草木の刈り取りなどに汗を 流した。3月上旬にかけて株起こしやあぜ作りに取り組んだ後、1年間耕作し、 来年以降はオーナー会員の専用田として活用される。  堂前助之新代表は「先人の知恵と汗で開いた田を元に戻し、大切に守ってい きたい」と意欲を込めた。3月には千枚田景勝保存会の田中喜義会長も復田を 予定している。 〈07〉2010年02月26日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「日本丸」8月寄港 輪島大祭開催期間 キリコと競演  5月に供用開始される輪島市の輪島港マリンタウン旅客船岸壁に8月、独立 行政法人航海訓練所(横浜市)の帆船「日本丸」が寄港することが25日まで に決まった。輪島大祭の開催期間に合わせた企画で、「太平洋の白鳥」とも言 われる優美な姿と夜空に乱舞するキリコとの競演も楽しめそうだ。  マリンタウンへの寄港が決定したのは供用初日の「にっぽん丸」(5月4日) 、「ふじ丸」(6月25日)、「ぱしふぃっくびぃなす」(9月12日)に続 く4隻目で、客船以外は初めてとなる。市が昨年5月から誘致活動を行ってい た。  日本丸(2570トン)は全長約110メートル、全幅13・8メートルで メーンマストの高さは水面から約50メートル。8月22日に入港した後、2 6日まで船内の一般公開やセイルドリル(帆を張る訓練)などが予定されてい る。市は「キリコ担ぎ体験などで日本丸の実習生に輪島の魅力を知ってもらう ことも考えたい」としている。 〈08〉2010年02月26日(金)付北國新聞夕刊----------------------------☆ ◎江戸時代最古の輪島塗椀膳 県輪島漆芸美術館が確認 箱書きから1669 年 下地に珪藻土使用  石川県輪島漆芸美術館の四柳嘉章館長は26日、同館が所蔵する朱塗りの椀 (わん)と膳(ぜん)が、江戸時代で最も古い輪島塗であることが科学分析で 証明されたと発表した。形状と箱書きから江戸時代前期の1669(寛文9) 年の漆器で、国内産地では、江戸前期の漆器の年号と産地を初めて同時に特定 できた。漆工芸科学史を研究する四柳館長は「当時の輪島で今日と同じく珪藻 土(けいそうど)を使った堅牢(けんろう)な漆器を生産していたことを裏付 ける貴重な資料」としている。  確認できたのは20の椀と五つの膳で、四柳館長が朱塗り椀の塗膜を光学顕 微鏡で分析した結果、下地に珪藻土を使用していることが分かった。下地に珪 藻土を使った漆器は輪島塗のみという。これまで、江戸前期の作とされる漆器 は数点あるが、輪島塗と断定できなかった。文献では、江戸前期に輪島塗が京 都、大阪などに流通していたとされる。  四柳館長によると、穴水町にある室町時代の住居跡で発見された椀が最古の 輪島塗だという。  同美術館が漆器製作道具の常設展示を進めるため関係者に提供を呼び掛けた ところ、市内の古美術商宮崎高志さんから朱塗り膳と椀が寄贈された。美術館 では、下地に珪藻土を使う輪島塗かどうかの検証が進められていた。  四柳館長は「中世と近世をつなぐ貴重な資料。造形も美しく洗練している」 と話した。 〈09〉2010年03月08日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎赤米、清酒など奉納 輪島市の如月祭終わる  地域繁栄や五穀豊穣を祈る輪島市河井町、重蔵神社の県無形民俗文化財「如 月(きさらぎ)祭」は7日、献備式や御当神様渡しなどが行われ、1週間の神 事を終えた。  献備式では、紋付きはかま姿に白い紙覆面をした御当組「二千三年寅卯(と らう)会」の約30人が赤米や清酒などを持って午前零時、同町の細谷英之会 長宅を出発。暗闇に「オーオー」と低い掛け声を響かせながら進み、同神社に 献備物を奉納した。  会員は拝殿で祝い歌「輪島まだら」を斉唱した後、「伊勢音頭」を歌いなが ら会長宅に戻った。夕には、神具などが来年の御当組に引き継がれた。 〈10〉2010年03月10日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎山車彩る桜の花 輪島市の住吉神社 来月の曳山祭へ準備  輪島市で4月4日に開幕する曳山祭に向け、住吉神社の祭りに奉仕する御当 組「鳳燦星会(おおとりさんせいかい)」が9日、同神社で山車を彩る桜の飾 り付けに励んだ。  坂田勝海会長ら会員と家族15人が、用意した約8千個の桜の造花を柳の枝 に一つ一つ取り付けた。6日から作業を続けており、枝約800本を仕上げる 予定だという。  曳山祭は4〜6日、住吉神社、重蔵神社の順で行われ、同会は昨年結成した 古当組「鳳(おおとり)煌桜会(こうおうかい)」とともに4日の宵宮、5日 の曳山巡行に奉仕する。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  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