┏┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ┏ ┏┏┏   海と風と砂丘からのふるさとメール内灘     ┏┏ ┏┏    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏ ┏        209号(令和2年8月28日)     ┏┏┏┏                       毎月第4金曜日発行       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜         発 行:内灘町総務部総務課            TEL 076−286−1111            FAX 076−286−0617           E−mail uchinada@town.uchinada.lg.jp       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  まもなく9月ですが、まだまだ暑い日が続いています。マスクをつけて過ご しているとさらに暑く感じますね。  暑い日には、コロナウイルス対策だけでなく、熱中症予防も大切です。エア コンを利用する、こまめに水分や塩分を摂る、といった熱中症予防のポイント に加え、屋外で十分な距離を保てる場合など適宜マスクを外して、体の熱を逃 がしてあげましょう。  それでは「海と風と砂丘からのふるさとメール209号」をお送りします。 ☆★☆第209号のメニュ−☆★☆ ◇新生児特別給付金 ◇令和2年国勢調査 ◇子ども凧づくり教室・子ども凧遊び大会 ◇北國新聞・内灘ニュース ==================================       *** これからの行事のお知らせ *** ○新生児特別給付金   国の特別定額給付金受給世帯との均衡を図り、子育て世帯における負担の軽 減、次世代を担う児童の育成に資することを目的とし、令和2年4月28日以 降に生まれた新生児一人につき10万円を給付します。 ■対象児童  令和2年4月28日〜令和3年3月31日に出生し、出生後、 最初の住民基本台帳への記録が内灘町になされた児童 ■支給対象者 対象児童の保護者で内灘町の住民基本台帳に記載されている者 であり、対象児童とともに、引き続き、1年以上居住する意思がある者 ※詳しくは、広報うちなだ8月号、内灘町ホームページをご覧ください。 ■問い合わせ先 子育て支援課 電話番号 286−6726 ○令和2年国勢調査 国勢調査とは、日本に住んでいるすべての人を対象とする国の最も重要な統計 調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年ごとに行われます。 調査結果は、各種行政資料などに利用され、私たちの暮らしに役立てられます。 9月14日(月)より国勢調査員がお宅を訪問し、世帯員分の調査書類を配布 します。                今回さらに便利になった、インターネットでの回答をお願いしています。かん たん3ステップで、24時間いつでも回答できます。インターネット、郵送に よる回答ができるほか、従来どおり調査員が調査票の回収にうかがうこともで きます。 ■問い合わせ先  国勢調査コールセンター 電話番号 0570‐07‐2020 企画課 電話番号 286−6760 ○子ども凧づくり教室・子ども凧遊び大会 ■子ども凧づくり教室 第25回子ども凧遊び大会で揚げる彦星凧を作成します。 日時  9月26日(土)午後1時〜 場所  内灘町総合体育館 参加費 一人 300円(材料費) ■第25回子ども凧遊び大会 日時 10月10日(土)午前10時〜 場所 蓮湖渚公園 (雨天時は内灘町総合体育館) 内容 凧揚げ大会 テーマ 彦星凧 対象 保育・幼稚園児、小学生 ■問い合わせ先 内灘町子ども凧遊び大会実行委員会(文化スポーツ課内) 電話番号286-6716 ◆――――――――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 内|灘|ニ|ュ|ー|ス|//     ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ―  ―――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ ---------------------------------------------------------------------- 01:亡き顧問に感謝のトロンボーン 内灘中吹奏楽部 1月死去・両親が寄贈 02:開業4カ月、入居 町産業センターの貸しオフィス 1日、行政書士事務所 03:35万本の迷路を散策 河北潟「ひまわり村」開村 04:80カ所に銘板設置、遊歩道の樹木紹介 内灘町 05:砂丘地でブルーベリー 挑戦3年、摘み取り体験開始 内灘の浜本さん 06:商品券きょうから販売 町商工会、5千円で6千円分 07:熱中症警戒 大型冷風扇、2台ずつ導入 町小中、保育所に 08:内灘ソフト食べ比べ、スタンプラリー開始 5店巡り特産品 09:河北潟えだまめ出荷 内灘町の笠間農園でピーク 10:戦友の家族に伝えたい 「最後の役割果たす」内灘町の93歳沖野さん ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2020年07月24日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎亡き顧問に感謝のトロンボーン 内灘中吹奏楽部 1月死去・両親が寄贈  1月に死去した内灘町内灘中吹奏楽部の元副顧問、一明(いちめい)大輔さ ん(当時39)の父外喜男さん(70)、母佐代子さん(66)が同部にトロ ンボーンを1本寄贈した。大腸がんに侵されながら「奇跡」の回復で復職し、 昨年の演奏会で念願の指揮者を務めた一明さん。「息子が学校へ行けたのは、 皆さんの支えのおかげ」と感謝を形にした。トロンボーンは25日、3年生の 引退発表会(北國新聞社後援)で初めて音を届ける。  一明さんは子どもの頃からピアノ好きで、2019年4月に同校吹奏楽部の 副顧問に就いた。演奏の経験はなかったが勉強熱心な面を買われ、主顧問から 同年9月の定期演奏会で指揮を任された。  ただ、知らぬ間に体は病魔に侵されていた。次第に痩せ細り、両親も心配す るように。「大丈夫」と気丈に振る舞っていたが、5月に受診。大腸がんだっ た。すぐに入院したが、医者から「手の施しようがない」と告げられたという。  それでも本人は前向きだった。人工肛門の手術を受け、2週間ごとに抗がん 剤の投与を受けた。復帰して定期演奏会で指揮することが目標だった。「その 日を迎えることができるとはとても思えなかった」と佐代子さん。だが、奇跡 は起きた。8月、がんは8分の1程度に小さくなっていた。  復帰した一明さんは演奏会のステージに立った。ポップスの曲目リストから、 観客のリクエストで演奏曲を選ぶ形式で、30分ほどタクトを振り続けた。  2学期はほぼ毎日出勤し、同僚の助けを借りて教壇に立ち、部活に参加した。 「学校へ行きたい」と強く望んだ一明さんだったが、今年1月に再び入院。教 え子の卒業式を心待ちにしながら、同18日に帰らぬ人となった。  「一生懸命頑張っている生徒が認められる学校」。それが内灘中の理想を表 す言葉だと一明さんから聞いていた佐代子さんは「頑張った先生も認めてくれ た」と話す。闘病中に応援してくれたことに感謝し、学校側と相談してトロン ボーンを1本贈ることで気持ちを伝えた。  吹奏楽部は25日、3年生の引退発表会を保護者や教員向けに開く。木村愛 子部長(3年)は「精神的につらい時、一明先生に相談に乗ってもらい、諦め ずに頑張る大切さを教わった。お世話になった人に楽しい音楽を届けたい」と 語った。 〈02〉2020年07月28日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎開業4カ月、入居 町産業センターの貸しオフィス 1日、行政書士事務所  内灘町が4月1日に整備した産業支援センター「UMI+(ウミダス)」の 貸しオフィスの最初の利用者が27日までに決まった。来月1日、町内の行政 書士事務所が入居する。全6室で格安家賃を売りに人気を集めながら、新型コ ロナウイルスの影響で希望者の「撤退」が相次いでいた。開業から4カ月、創 業支援の新拠点としてはさみしい船出を迎えたものの、町は手厚い補助制度も アピールして盛り上げていく。  貸しオフィスは17・5〜28平方メートルの6室で、月額3万4千円(税 込み)から借りることができる。運営する町商工会の田中徹事務局長は「敷金、 礼金は不要。初期費用が少なく、今から事業を始める人にうってつけ」として いる。  創業希望者や創業後5年未満の人などが対象。問い合わせが相次いだものの、 4月以降にコロナ禍が顕在化すると、「今から事業を始めて大丈夫か」「業績 の見通しが不安だ」などの声が上がり、成約に至らなかった。  今月上旬、第1号の成約が決まった。内灘町白帆台2丁目で行政書士事務所 を営む小泉和平(かずよし)さん(52)で、来月1日の営業開始に向けて準 備を進めている。小泉さんは「自宅を事務所としていたが、書類が増え手狭に なっていた。ここならセキュリティーも万全で、書類の保管に最適」と話す。  町は起業支援に力を入れており、2015年度に空き家や空き店舗で起業し た事業者を対象に、改装費として最大50万円を助成する制度を設立。16年 度には月額10万円を上限に家賃の3分の2を1年間補助するよう制度を拡充 し、昨年度末時点で改装費補助16件、家賃補助14件を支給した。  町や町商工会は、貸しオフィスの利用者を増やすことで異業種間交流を活発 にし、起業や創業を応援したい考えだ。田中事務局長は「コロナで先行きを不 安視する事業者の助けになればうれしい」と話した。 〈03〉2020年07月30日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎35万本の迷路を散策 河北潟「ひまわり村」開村  津幡町湖東の河北潟干拓地で29日、夏の風物詩「ひまわり村」の開村式が 行われた。金沢、かほく、津幡、内灘の2市2町の園児56人は、約35万本 のヒマワリ迷路を楽しんだ。  県によると、天候不順で今年は昨年より0・4メートルほど低い約1・5メ ートルとなったが、約2・3ヘクタールに咲くヒマワリを見渡しやすくなった。 内灘町北部保育所の孫八鈴夏ちゃん(5)は「花が大きくてかわいかった。ま た来たい」と笑顔で話した。  式では名誉村長の谷本正憲知事、村長の矢田富郎津幡町長があいさつし、副 村長の油野和一郎かほく市長と川口克則内灘町長らが加わってテープカットし た。  新型コロナウイルス感染予防のため、3密を避けるよう注意を促す看板を設 置し、出入り口と展望台に消毒用アルコールを備えた。外周からヒマワリを眺 める「ひまわりトロッコ」などは中止となった。  見頃は8月上旬まで続く見込みで、7月31日〜8月2日は午後7時半〜9 時にライトアップされる。 〈04〉2020年07月31日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎80カ所に銘板設置、遊歩道の樹木紹介 内灘町  内灘町は30日、同町ハマナスから緑台までの林帯遊歩道に、樹木や植物を 紹介する銘板を設置した。10年ほど前に設置した樹木の名札があったが、文 字が消えかかっていたため取り換えた。  サザンカ、ツバキ、アカメガシワなど55種類あり、2・2キロの遊歩道の 計80カ所に取り付けた。QRコード付きで、スマートフォンで読み取ると、 植物の写真とより詳しい説明を閲覧できる。 〈05〉2020年08月03日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎砂丘地でブルーベリー 挑戦3年、摘み取り体験開始 内灘の浜本さん  内灘町大根布7丁目の浜本正勝さん(63)が内灘の砂丘地で初めてブルー ベリー栽培を軌道に乗せた。還暦を迎えた3年前に自営業から農家に転身。前 例のない試みは失敗と苦労の連続だったが、30種類600本を育て、摘み取 り体験ができるまでになった。町も新たな内灘名物候補と期待し、誘客へPR に力を入れる。  内灘砂丘で唯一のブルーベリー農園「ベリー ハマー」(内灘町宮坂)は広 さ約1200坪で、実1粒が500円玉の大きさに成長する「チャンドラー」 も栽培されている。  経営する浜本さんは家庭菜園が趣味で、野菜を育てていた。約7年前、ブル ーベリーの栽培に失敗した際、農業関係者から「内灘の砂地では無理なのでは」 と言われ、負けず嫌いな心に火が付いた。2017年に農地を借り、本格的に 栽培に挑戦した。  浜本さんはインターネットや書物を通して栽培法を研究。ブルーベリーは水 はけと水もちのよい弱酸性の土を好むことから、砂に粘土や改良剤を混ぜて適 度な酸性状態を保つよう管理を徹底した。  それでも苦労は尽きなかった。熱の吸収を抑えようともみ殻を敷けば、大量 発生したカナブンの幼虫に根を食べられた。食害はカナブンだけにとどまらず 「この3年は虫との闘いだった」と振り返る。  今夏、待望の摘み取り体験を9月上旬までの予定でスタートさせた。7月に は向粟崎、北部の町立2保育所の年長児41人がやって来た。子どもたちの笑 顔も「収穫」した浜本さんは「夏の思い出を作ってもらえるとうれしい」と語 った。  町地域産業振興課の担当者は「凧(たこ)作りやマリンスポーツに続く観光 体験メニューとして応援していきたい」と期待している。 〈06〉2020年08月05日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎商品券きょうから販売 町商工会、5千円で6千円分  内灘町商工会は5日からプレミアム商品券の販売を開始する。5千円で6千 円分の買い物ができ、来年1月末まで町内や町の近くの147店舗で使える。 500円券を12枚つづりで販売し、1世帯につき2セットまで購入できる。  町発行の「広報うちなだ」に購入券を付ける。9月30日までの平日午前1 0時〜午後4時は内灘、鶴ケ丘、向陽台、粟崎の各郵便局で、8月23日、2 9日、9月13日の午前10時〜午後3時は町産業支援センターに購入券を持 参の上、商品券を購入する。 〈07〉2020年08月07日(金)北國新聞夕刊----------------------------☆ ◎熱中症警戒 大型冷風扇、2台ずつ導入 町小中、保育所に  内灘町は7日、町内の全7小中学校と向粟崎保育所に大型冷風扇を2台ずつ 設置した。町によると、冷風扇の導入は県内で初めて。エアコンのない体育館 やプレイルームなどで熱中症対策に生かしてもらう。  冷風扇は、内部のフィルターに染み込ませた水が蒸発する際に気化熱を奪う ことを利用して湿り気のある冷風を送り出す。エアコンと比べて消費電力を抑 えられる。  向粟崎小体育館では7日、5年生21人が冷風扇の風を浴びながら、鬼ごっ こやドッジボールを楽しんだ。町は新型コロナの影響で夏休みを8〜17日に 短縮した。担当者は「夏場の授業で熱中症にならないよう冷風扇を有効に使っ てほしい」と話した。 〈08〉2020年08月09日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎内灘ソフト食べ比べ、スタンプラリー開始 5店巡り特産品  内灘町の飲食4店舗と、同町に牧場を持つ津幡町の1店舗がソフトクリーム のスタンプラリーを開始した。9月30日までで、5個全てのスタンプを集め た人のうち、抽選で5人に特産品などが贈られる。  内灘から夢ミルク館、ポコアポコ、道の駅内灘サンセットパーク、ひまわり ポンポン、津幡からブラウンスイスが参加する。ソフトクリームの食べ比べを 楽しんでもらおうと5店舗で企画し、内灘町観光協会がチラシ作成などで協力 した。  ポコアポコやブラウンスイスは、河北潟産の新鮮な生乳を低温殺菌して優し い味わいを提供する。夢ミルク館は腸内活性菌で発酵させたヨーグルメイト、 ひまわりポンポンはメープル味のコーンを使用。道の駅ではサンセットブリッ ジ内灘の眺めと共に満喫できる。  協会担当者は、県内の牛乳生産量の半分以上を占める内灘町のPRにもなる とし「夏の思い出を作ってもらえるとうれしい」と話した。各店に応募用紙の 投(とう)函(かん)箱が設置される。 〈09〉2020年08月11日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎河北潟えだまめ出荷 内灘町の笠間農園でピーク  河北潟干拓地で栽培される「河北潟えだまめ」の出荷が10日、ピークを迎 えた。  内灘町湖西の笠間農園では、就労継続支援「なでしこ」(金沢市)など5事 業所を利用する障害者が枝豆の選別、袋詰めを行った。新たな選別機を導入し、 1日当たりの最大選別量は昨年の300キロを上回り、700キロとなった。  河北潟えだまめは、干拓地の小松菜農家6戸が夏に使わないハウスを活用し て栽培している。  笠間農園は今月下旬までに県内へ枝豆約10トンを出荷する見込み。安定出 荷と障害者の就業確保を目的に事業所への作業委託を広げており、同園の笠間 令子さんは「利用者の皆さんには仕事のパートナーとして期待や信頼が大きく、 共に力を合わせて出荷量アップを目指したい」と語った。 〈10〉2020年08月15日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎戦友の家族に伝えたい 「最後の役割果たす」内灘町の93歳沖野さん  終戦から75年、沖野幸作さん(93)=内灘町緑台2丁目=の心にある思 いが膨らんでいる。「死ぬ前に戦友の家族に当時のことを伝えたい」。その人 物は、戦地パラオで亡くなった穴水出身の田中安太郎さん。当時17歳の沖野 さんにとって、過酷な戦場で心を許し、心の支えになった同郷の恩人だった。  沖野さんは1944(昭和19)年4月、太平洋上のパラオに渡った。当時、 田中さんは40代半ばで、食糧の手配や記録係を務めていた。年齢こそ離れて いたが、沖野さんが飲み物をあげると、お礼に菓子をくれて、苦しい時は「頑 張れ」と励ましてくれたという。  食糧難のさなか、沖野さんは本部で受けた情報をジャングルの奥地の部隊に 伝達する役割を担っていた。「飢えで亡くなった人が20人ぐらいおった。み んな元気がなく、動けるのがわしぐらいやった」と振り返る。  45(昭和20)年2月のことだった。ある晩、いつも通りに田中さんと言 葉を交わしたが、翌日、仲間から田中さんが亡くなったと知らされた。死因は 飢えによる病死だったという。「きのうまで生きていた人が突然亡くなった。 本当に信じられならなかった」。今思い出しても涙が流れる。  現地の飛行場の近くに1メートルほどの穴を掘り、田中さんの遺体を埋め、 簡単な墓石も立てた。「いつか遺骨を回収しよう」と考えながら老いを重ねた 沖野さん。「あれから何十年もたって、もう残っているか分からない」と後悔 ばかりが募る。  沖野さんは4年前から、かほく市秋浜のケアハウス海青(かいせい)に入居 している。昨年から足の調子が悪くなり、「人生が終わりに近づいていること を実感」し、息子と一緒に自らの戦時中の体験を冊子にまとめた。  終戦記念日を迎えるたびに、沖野さんは青春のすべてをささげたパラオでの 出来事を思い出す。「戦争で得た物は何もなく、失ったものはあまりに大きい。 絶対に無駄なことや」。  田中さんの家族が見つかれば、墓を作って埋葬したこと、そして思い出せる 全ての戦争体験を伝えるつもりだ。沖野さんは「手掛かりが見つからず月日が 経ってしまった。私にしかできない最後の役割を果たしたい」と力を込めた。 ----------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「内灘ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「海と風と砂丘からのふるさとメール内灘」の申し込みや解除は内灘町や 北國新聞社のホームページから行うことができます。   内灘町のホームページは http://www.town.uchinada.lg.jp/webapps/www/index.jsp   北國新聞社のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------