□◆□◆□◆□ 第118号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成26年3月28日  市内のイベントや市政情報を伝えてきました「ふるさとメール」は、今月号 で最後となります。長い間、ご愛読いただき誠にありがとうございました。  これまで、約1,000人の読者に、青柏祭や石崎奉燈祭、能登かき祭りな ど、七尾市に遊びに行きたくなる観光情報を主に伝えてきました。来年春には 、北陸新幹線金沢開業、能越自動車道の七尾までの全線供用で大勢の観光客が 県内に訪れます。これを機会により多くの方に、七尾市の祭・食・温泉の魅力 をお伝えします。  今後は、七尾市総合配信メールサービス・☆ぢインフォメールななお・・ぢにて七尾の 新鮮な情報を随時お知らせします。  登録は、市ホームページのトップ画面にある「インフォメールななお」から 簡単にできます。引き続きふるさと七尾市の情報をお届けしますので、ぜひ登 録をお願いします。  それでは、最後となりました「第118号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www.city.nanao.lg.jp/koho/shise/koho/sns/index.html ----------------------------------------------------------------------                                  ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市市民生活部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第118号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.曳山奉幣祭(チョンコヤマ)〜気多本宮の春祭り              【平成26年4月13日(日)】 2.小丸山さくらまつり  【平成26年4月20日(日)】                   3.第十一回 花嫁のれん展      【平成26年4月29日(火・昭和の日)〜5月11日(日・母の日)】 ※ 市内各施設のイベントについて ☆ 北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.曳山奉幣祭(チョンコヤマ)〜気多本宮の春祭り ☆★☆  能登生国玉比古(のといくくにたまひこ)神社(本宮神社)の春祭り。 地元では「ちょんこ山」「チャンチキ山」と呼ばれ、市内西部の6町から祇園 系の曳山6台が奉納され、鉦(かね)・太鼓などの囃子(はやし)にあわせ、 大勢の子どもたちが、町内を練り歩きます。 ■開催日 4月13日(日)      ※4月12日(土)には曳山に飾る人形を各家で披露する       「人形見」が行われます。 ■場 所 七尾市街地西部      (米町、阿良町、亀山町、一本杉町、木町、生駒町) (問)七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c74.html =================================== ☆★☆ 2.小丸山さくらまつり ☆★☆  加賀百万石の領主となる前に前田利家が築いた城跡が現在、桜の名所小丸山 城址公園となり、桜(ソメイヨシノを中心にシダレ桜、ヤエ桜)の開花に併せ て多彩なイベントが盛大に繰り広げられます。 ■開催日 4月20日(日)       ■場 所 小丸山城址公園(七尾市馬出町) (問)七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c74.html    =================================== ☆★☆  3.第十一回 花嫁のれん展  ☆★☆  「花嫁のれん」は、幕末から、加賀藩の能登・加賀・越中に見られる庶民生 活の風習の中で生まれたのれんです。  花嫁が嫁入りの時に「花嫁のれん」を持参し、嫁ぎ先の仏間の入口に掛けま す。玄関で合わせ水の儀式を終え、両家の挨拶を交わした後、花嫁はのれんを くぐり、先祖のご仏前に座ってお参りをしてから結婚式が始まります。  古い街並みが残る一本杉通りの商家・民家の屋内に百数十枚展示し、街並み を色鮮やかに彩ります。  花嫁のれんを見るだけの観光ではなく、各店の主人、女将さん目線での語り を聞き楽しむ「語り部処」が特徴です。  ゆっくり堪能コースや体験コースもあり、訪れる人の心を魅了するまち・一 本杉通りへのお越しを心よりお待ちしております。 ■開催日 4月29日(火・昭和の日) 〜 5月11日(日・母の日) ■場 所 七尾市一本杉通り ■花嫁道中 4月29日(火・昭和の日)※荒天時中止       晴れの日を迎える新郎新婦が一本杉通りを練り歩きます。 (問) 七尾市観光交流課(七尾市観光協会)電話0767−53−8424     http://www.nanaoh.net/p96.html     能登・七尾市一本杉通り公式サイト http://www.ipponsugi.org/     花嫁のれん展公式サイト  http://ipponsugi.org/noren/    ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.ishikawa.jp/glass/  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:英訳民話絵本、高校生が挿絵/七尾東雲高/市教育研が小中学校配布へ 02:一本杉通り、東京都世田谷区と交流/今秋、イベント参加/花嫁のれんPR 03:七尾産の鮮魚、「名刺」でPR/ラベル、企業に配布/出荷箱に入れ全国へ 04:祖母の遺志、人形に込め/七尾市出身の岩下さん/都内の園児に贈呈へ 05:七尾市で合宿、10万人突破/市今年度見込み/助成利用も最多 06:「でか山の街」日本一/学生コンクール/七尾市出身の岡田さんが模型 07:能登なまこで和洋中レシピ/七尾市の加工協同組合が冊子/サミットで配布 08:和倉温泉女将が等伯ガイド/観光客に解説へ勉強会/安部さんの小説で注目 09:「津波」10分以内に避難/北大呑地区で訓練/防災意識高まる 10:のと鉄道を花回廊に/和倉―穴水、7駅のホーム美化/地域団体が連携 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2014/03/03付朝刊――――――――――――――☆ ◎英訳民話絵本、高校生が挿絵/七尾東雲高/市教育研が小中学校配布へ  七尾東雲高と七尾市教育研究所は、七尾に伝わる民話を英訳した絵本を作った。 挿絵は同校デジタル工学科の3年生、英訳は市内の英語教諭が担当した。七尾市、 中能登町の小中学校や県内の各図書館などに配布する予定で、生徒らは「県内に 訪れる外国人に七尾の歴史を知ってほしい」と期待を込めた。  英訳した絵本に収録されているのは、大野木町に伝わる「にらまれた謙信」、 石崎町の「ちいふれ、ちいふれ」、池崎町の「池崎の河童(かっぱ)」。いずれ も簡単な単語と短い文章でつづられている。児童生徒の英語力向上の教材として も役立ててもらう。  挿絵は「子どもたちが親しみやすいように」と、研究所の川口嘉夫所長が七尾 東雲高に依頼。4日に卒業式を迎える小澤文乃さん、佐藤春香さん、大谷聖那さ んが担当した。3人は昨年9月から挿絵作りに取り組み、パソコンを使って4枚 の絵を仕上げた。登場人物の感情や夕暮れの描写を1枚の絵で表現するのが難し かったという。  川口所長は「優しい絵でいい絵本に仕上がった」、小澤さんは「制作は大変だ ったけど、多くの人に見てもらいたい」と話した。 〈02〉2014/03/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎一本杉通り、東京都世田谷区と交流/今秋、イベント参加/花嫁のれんPR  「花嫁のれん」を生かしたまちづくりに取り組む七尾市の一本杉通り振興会が、 東京都世田谷区にある二つの商店街との交流に乗り出した。今秋、世田谷でのイ ベントに参加し、花嫁のれんや七尾の特産品をPRする。人口約88万人の世田 谷区には108の商店街があることから、振興会は交流の輪を広げ、北陸新幹線 金沢開業後の七尾への誘客につなげていく。  一本杉通りと交流を進めているのは、世田谷の太子堂、喜多見の両商店街振興 組合。一本杉通り振興会長で鳥居醤油(しょうゆ)店の女将(おかみ)、鳥居正 子さんと、昆布店「しら井」女将の白井洋子さんが1月、イタリア・フィレンツ ェで開かれた日本産品の宣伝・普及イベントに参加した際、知り合った。  鳥居さんは2月26日、世田谷区を訪問した。太子堂、喜多見両商店街や両商 店街が加盟する世田谷区商店街振興組合の関係者との打ち合わせで、今秋、喜多 見駅前で開かれるイベントへの参加を打診されたという。3月20、21日には 両商店街関係者が七尾市一本杉通りを視察することも決まった。鳥居さんは「人 と人のつながりを大切にして、1人でも多くの人に七尾の魅力を知ってほしい」 と話した。 〈03〉2014/03/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾産の鮮魚、「名刺」でPR/ラベル、企業に配布/出荷箱に入れ全国へ  七尾・能登島定置網漁業振興会(事務局・七尾市)は、七尾産の鮮魚をPRす る「名刺」となるラベルを作成した。出荷時に鮮魚とともにラベルを箱に入れる。 能登空港から首都圏の百貨店向けへ鮮魚の空輸事業が始まった絶好機に、首都圏 など全国各地の出荷先に「おいしい七尾の魚」をアピールすることで、さらなる 消費拡大につなげる。  ラベルは紙製で、大きさは縦8センチ、横10センチ。七尾沖などで捕れた魚 のブランド名「いきいき七尾魚」や7色の魚などを描いたロゴマーク、「能登直 送」の文字を入れた。水にぬれても破れたりインクがにじんだりしない素材を使 用した。  振興会員である七尾魚市場や定置網漁の会社から、「出荷先で七尾産であるこ とが分かりにくく、七尾産の鮮魚であることが一目で分かるものが必要」との声 があった。  1月からは、能登空港を活用して水揚げされた魚介類をその日のうちに首都圏 へ空輸する県の支援事業が始まった。この機に七尾ブランドを全国発信するため、 振興会は「名刺」代わりのラベルを魚に添えることで、七尾の認知度や味の良さ をより多くの流通業者、消費者に印象付けることにした。  振興会は初回印刷分でラベル3万枚を用意し、会員企業に配布した。事務局は 「出荷先の小売店で鮮魚にラベルを添えて陳列してほしい。消費者に産地・七尾 をもっと知ってもらいたい」としている。 〈04〉2014/03/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎祖母の遺志、人形に込め/七尾市出身の岩下さん/都内の園児に贈呈へ  東日本大震災で祖母を亡くした七尾市出身の主婦岩下優美子さん(45)=東 京都日野市=は、祖母が趣味とした交通安全マスコット作りを受け継ぎ、17日、 長男の幼稚園卒園式で園児109人全員に贈る。「児童の安全を願った祖母の願 いをかなえたい」。岩下さんは、七尾の子どもたちにも贈りたいとしている。  岩下さんの祖母佐藤千秋さん=当時(86)、宮城県気仙沼市=は自宅を津波 にさらわれ、2011年10月5日に死亡が確認された。佐藤さんは生前、地元 の小学生が交通事故に遭わないようにと、クマのマスコット人形を作ってプレゼ ントしていた。  佐藤さんは、ひ孫に当たる、岩下さんの長女さくらさん(8)が幼稚園を卒園 する際には「園児みんなに人形を贈りたい」と話していたが、かなわなかった。 祖母を失った悲しみから、なかなか気持ちの整理がつかなかった岩下さんだが、 長男太朗ちゃん(6)の卒園式で贈ることを決め、人形作りを続けてきた。  岩下さんは「かわいがってくれた、おばあちゃんのためにも、全ての人が大事 な人の元に返れるように願いを込めて作っています」と話した。 〈05〉2014/03/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾市で合宿、10万人突破/市今年度見込み/助成利用も最多   七尾市のスポーツ合宿利用者が今年度、前年から倍増の10万人を突破する見 込みとなった。誘致に取り組んで7年での大台突破で、サッカーコート増設によ る利用可能人数増のほか、宿泊地となる和倉温泉と練習場の近さ、七尾の海の幸 の認知度の高まりが理由とみられる。市は新年度、11万人の合宿利用者を見込 んでおり、全国に「合宿地七尾」が定着することを期待している。  七尾市は2007(平成19)年度から合宿誘致を本格化させ、合宿助成制度 をスタートさせた。初年度の利用者は延べ2202人だったが、今年度は過去最 多となる8倍以上の1万9千人超となる見込みとなった。  市内では、最上級人工芝のサッカー場3面を有する和倉温泉運動公園多目的グ ラウンドに加え、昨年3月に能登島グラウンドが完成し、人工芝サッカー場が計 5面に拡大した。能登島グラウンドの近くには天然芝のサッカー場もあり、より 大規模な大会も開催できるようになった。  3月6日からサッカーの関東大学1部リーグ強豪の中央大が合宿で初めて七尾 を訪れた。白須真介監督は「宿泊地の和倉温泉からグラウンドまでが非常に近く、 上質な人工芝など設備も行き届いている。ここまで環境がそろった練習地は全国 でもほかにない。食べ物もおいしい」と高く評価し、新年度も七尾合宿を続ける 考えを示した。  7月には、全国自治体職員サッカー選手権大会が初めて七尾で開催され、3千 人が訪れる予定となっている。また和倉温泉運動公園多目的グラウンド近くには、 来年夏に県内最大の24面を有する大型テニスコートが完成する。市は「これま で以上に合宿利用者が増え、交流人口の拡大に期待したい」としている。 〈06〉2014/03/15付朝刊――――――――――――――☆ ◎「でか山の街」日本一/学生コンクール/七尾市出身の岡田さんが模型    建築を学ぶ全国の学生の卒業設計コンクール「せんだいデザインリーグ201 4」で、七尾市出身の岡田翔太郎さん(23)=九州大芸術工学部4年=が青柏 祭(せいはくさい)の山車(だし)「でか山」をモデルに制作した街並み模型が 日本一に輝いた。岡田さんは昨年の祭りで、でか山を運行する若衆に加わり、山 車の組み立て方を学んだ。4月から安藤忠雄建築研究所(大阪市)で働くことが 決まっている。  コンクールは全国から411点の応募があり、9日に仙台市で審査が行われた。  九州大の卒業設計では、自分で建物を建てる地域を設定した上で、建築物を設 計することになっている。岡田さんは、ふるさと七尾市を選び、幼少時から身近 だったでか山をテーマにした。  岡田さんは、でか山を動く建築物としてとらえ、七尾の街並みに取り入れた。 でか山の骨組みを利用した集合住宅や図書館、公園などを50分の1で製作した。 プレゼンテーションでは祭りで若衆が着る法被姿で発表し、審査員からは「祭り と日常が一体となり、地元の人のでか山への愛着が感じられる」などと評価され た。  岡田さんは昨年4月、でか山の構造や組み立て方を学ぶため、府中町の若衆に 加わり、掃除や縄結びなどに取り組んだ。  岡田さんは「将来は1級建築士になり、石川に戻って地元の人に愛される建物 を設計したい」と話した。 〈07〉2014/03/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登なまこで和洋中レシピ/七尾市の加工協同組合が冊子/サミットで配布  能登なまこ加工協同組合(七尾市)は、能登半島沿岸で捕れる能登なまこを使 った創作料理を集めたレシピ集を作成した。20日に市内で開幕する「全国なま こサミット2013」の会場で配布する。家庭で作りやすい和食、洋食、中華な どの10品を掲載し、滋養強壮効果のあるナマコが食卓に並ぶ機会を増やす。  料理は、ナマコとナマコの腸「このわた」をのせた軍艦巻き、豆腐とのあえ物、 かんきつ類と混ぜたなまこ酢といった和食をはじめ、洋食のチャウダーやサラダ、 ペペロンチーノ、ピザトースト、中華のチャーハンやシューマイ、韓国料理の海 鮮チヂミの計10品を掲載した。  飲食店で提供されている料理や加工協同組合が考案した料理のほか、組合のレ シピ募集に応募した鵬学園高や七尾東雲高の生徒、金沢市内の主婦の作品となっ ている。地元の川端鮮魚で働く川端海富理(みどり)さんがレシピを監修した。  レシピ集はA4判4ページ。各料理の完成写真や材料、作り方を紹介し、加工 協同組合員と交流のある珠洲市のデザイナー今井豊さんがデザインを担当した。 千部を作成し、1品ずつを掲載した名刺サイズのレシピもある。  加工協同組合によると、能登なまこは七尾湾を中心に年間300〜400トン が水揚げされる。北陸や首都圏の飲食店、中国へ流通することが多く、見た目や 調理法での親しみにくさから産地の七尾でも一般家庭での消費は少ない。  20、21日に和倉温泉などで開催されるサミットの後は、市役所や観光施設 などにレシピ集を置き、能登なまこを広くPRしていく。 〈08〉2014/03/20付朝刊――――――――――――――☆ ◎和倉温泉女将が等伯ガイド/観光客に解説へ勉強会/安部さんの小説で注目  七尾市和倉温泉旅館協同組合の「女将(おかみ)の会」は、七尾出身の画聖・ 長谷川等伯に関する知識を学ぶことを始めた。安部龍太郎さんの小説「等伯」の 直木賞受賞や命日「等伯忌」の記念日制定などで等伯への注目が集まる中、旅館 の顔である女将が、観光客に等伯について解説し、七尾のゆかりの地を案内でき るようにすることで、七尾観光の満足度を高める。  19日は、等伯の生家奥村家の菩提寺(ぼだいじ)である七尾市小島町の日蓮 宗本延寺(ほんねんじ)で、等伯に関する勉強会を開いた。県外客から、等伯に 関して尋ねられる機会が多いことから、本延寺や、長谷川家の菩提寺である長壽 寺(ちょうじゅじ)など16の寺が連なる「山の寺寺院群」で講座を開くことに した。  勉強会では本延寺の河崎俊栄(しゅんえい)住職が講師を務めた。女将ら12 人は、等伯が若いころ信春と名乗り、絵師として活動していたことや、山の寺寺 院群が藩政期には29カ寺あったことなどを学んだ。遊歩道「瞑想(めいそう) の道」散策を取り入れた寺院群の観光コースや、観光客に開放している寺がある ことにも理解を深めた。  本延寺が所蔵する、等伯の流れをくむとされる長谷川等誉(とうよ)が描いた 市文化財の「釈迦涅槃図(しゃかねはんず)」などを見学した。  多田則子会長は「お客さまから、等伯について聞かれることも多いので、しっ かり案内できるよう勉強していきたい」と話した。 〈09〉2014/03/24付朝刊――――――――――――――☆ ◎「津波」10分以内に避難/北大呑地区で訓練/防災意識高まる  能登半島地震が発生した3月の第4日曜にあたる23日、七尾市北大呑地区で 津波を想定した避難訓練が行われ、地区住民の8割となる約700人が20カ所 の指定場所に参集した。同時期の訓練は、東日本大震災の発生もあって年々関心 が高まっており、参加者は「地域で災害に備える」を合言葉に、真剣な表情で避 難した。  七尾市の想定によると、北大呑地区の下佐々波町では、能登半島沖で大地震が 発生した場合、最短11分で、最大5・8メートルの津波が押し寄せる危険性が ある。  地区内の大野木町では、住民の9割に相当する103人が参加した。午前8時 に防災行政無線が「津波発生」を知らせると、参加者が10分以内に海抜6メー トルの避難場所に集まった。水や懐中電灯などが入ったリュックサックを背負っ た住民のほか、お年寄りに付き添って誘導する人も見られた。  住民でつくる地区自治防犯防災交通委員会が主催し、防災研修会の開催やチラ シの全戸配布などを通して、住民の危機意識の向上を図ってきた。  訓練では、七尾鹿島消防本部灘浦分遣所の左藤孝虎所長補佐が「近所で声を掛 け合い、危機感を持ち続けてほしい」と講評し、坂東俊治町会長は「子どもや足 が不自由な人もいるので、訓練で備えたい」と話した。 〈10〉2014/03/25付朝刊――――――――――――――☆ ◎のと鉄道を花回廊に/和倉―穴水、7駅のホーム美化/地域団体が連携  能登各地の住民ボランティア団体が連携し、のと鉄道の各駅のホーム美化活動 に取り組んでいる。ふるさと鉄道活性化プロジェクト「花回廊」事業として、の と鉄道沿線の和倉から穴水までの7駅が対象。24日は「中島3駅を応援する会」 が中心となり、中島駅で花やハーブを植えて花壇を整備した。  能登半島振興推進協議会の助成事業で、笠師保駅、西岸駅などには既に、計6 00株以上の苗が植えられ、ホームが鮮やかに彩られている。各駅近辺のボラン ティア団体が主体になり、ほかの団体と協力して作業を行ってきた。  24日は、能登中島駅にプロジェクトの一環として設置した枕木を用いた花壇 に、ビオラやシバザクラ、ラベンダー、タイムなど約400の苗を植えた。  穴水町から参加した佐藤まゆみさんは「いずれは駅で育てたハーブを使ったお 茶やクッキーで利用者をもてなせるようにしたい」と話した。中島3駅を応援す る会の木下敏男副会長は「花の彩りとハーブの香りで利用者にリラックスしてほ しい」と話した。