□◆□◆□◆□ 第117号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成26年2月28日  世界農業遺産「能登の里山里海」を走る「能登和倉万葉の里マラソン 2014」がいよいよ始まります。 今年は、過去最多の8,529人から参考申し込みがあり、台湾からも22人が 参加します。    私は、当日七尾湾で水揚げされたばかりの新鮮な能登かきのかき鍋 約8,500食分を作ります。ランナーは無料ですが、応援に訪れた方は 1杯200円で召し上がれます。かきをもっと食べたい方は、焼きがき、 かきめしなどを販売していますので、ぜひご購入ください。    また、お土産用にかきを全国発送しています。能登のうまみがギュっと 詰まった能登かきをぜひ堪能してください。  訪れた方をおもてなしの心でお迎えするマラソン大会。沿道での応援を よろしくお願いします。  ご愛読いただいております「ふるさとの薫り、七尾情報」は次回第118号で 終了となります。引き続き市からの情報は「インフォメールななお」で発信 します。  詳しくは、メニュー2「新たなメール配信サービスがスタート!!」を ご覧ください。  それでは、「第117号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www.city.nanao.lg.jp/koho/shise/koho/sns/index.html ----------------------------------------------------------------------                                  ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市市民生活部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第117号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.平成26年度当初予算案を発表! 2.新たなメール配信サービスがスタート!!            【平成26年3月1日(土)】                   3.いよいよ始まる、能登和倉万葉の里マラソン2014            【平成26年3月23日(日)】 4.牡蠣グルメ&語り手列車    【平成26年3月23日(日)までの土曜日、日曜日、祝日のみ運行】 ※ 市内各施設のイベントについて ☆ 北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.平成26年度当初予算案を発表!  ☆★☆   来年の北陸新幹線金沢開業、能越自動車道・七尾氷見道路の全線開通を 見据え、次の5つの柱による「人が輝く交流体感都市」の実現を目指します。 (1)交流基盤充実の効果を最大限に活かす取組み    ・和倉温泉テニスコート(仮称)24面の整備    ・小丸山公園周辺の整備 (2)地域資源を活かした産業の振興    ・ななお6次産業化支援機構の設立と6次産業化の推進 (3)安全、安心、快適で暮らしやすいまちづくり    ・低所得者に対する臨時福祉給付金 (4)里山里海を守り育てる人づくり    ・学習の場を提供する博物館の建設    ・小丸山小学校グラウンド整備   (5)協働のまちづくりと簡素で効率的な行政運営    ・まちづくり団体への支援  七尾市民にも、観光客にも関係の深い事業が盛りだくさんです。 ※「当初予算案重点分野の概要」は七尾市ホームページでご覧いただけます。 http://www.city.nanao.lg.jp/koho/shise/shicho/kaiken/h26-0221.html 問 七尾市企画財政課 TEL 0767−53−8455 =================================== ☆★☆ 2.新たなメール配信サービスがスタート!! ☆★☆         市からの幅広い情報を一斉にメール配信するサービスが3月1日(土)から スタートします。さらなる情報発信の強化と安心、安全な環境づくりを目指 します。  市ホームページのトップページから「インフォメールななお」のメール配信 申し込みができます。登録料、利用料は不要です。   ■名 称 インフォメールななお ■開始日 平成26年3月1日(土) ■情 報  (1)七尾市防災防犯情報     ・気象情報、大雨洪水警報、不審者情報など  (2)七尾市からのお知らせ     ・観光情報     ・市民生活情報     ・教育・生涯学習情報     ・福祉・子育て情報     ・ケーブルテレビななお「ニコニコちゃんねる」情報     ・その他情報 問 広報広聴課 TEL0767−53−8423 =================================== ☆★☆ 3.いよいよ始まる、能登和倉万葉の里マラソン2014 ☆★☆  大会史上最多の8,529名のランナーが全国から集まります。  参加する人にとっても、応援する人にとっても思い出深く、感動的な大会に なるよう沿道での応援をお願いします。 ※大会当日は臨時の交通規制を行うため、会場周辺はかなりの交通混雑が予想 されます。ご理解とご協力をお願いします。 ■開催日 平成26年3月23日(日) 雨天決行 ■場 所 七尾湾周辺 ■スタート時間   ・マラソン      10:00   ・10km      11:10   ・5Km       10:25   ・親子ペア(高学年) 10:15   ・親子ペア(低学年) 10:30 ----------------------------------------------------------------------- <関連イベント>  牡蠣フェスティバル    日時 平成26年3月23日(日)        飲食ブース    8:30〜18:00       焼きがきテント 10:00〜18:00    場所 和倉温泉運動公園ヨットハーバー駐車場    内容 プリプリとした食感と甘く濃厚な味わいの「能登かき」が炭火焼       で召し上がれます。       『能登かき10個入り1,000円』 問 能登和倉万葉の里マラソン大会組織委員会事務局(七尾市観光交流課内)   TEL 0767−53−8436  http://www.city.nanao.lg.jp/kankou/kurashi/bunka/marathon/index.html    =================================== ☆★☆ 4.牡蠣グルメ&語り手列車   ☆★☆         世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」を眺めならが走るローカル線 「のと鉄道」。地元名物ガイドが沿線の見どころを紹介しながら、のんびりと 皆さんをご案内します。  語り手列車に乗って、能登の冬の味覚「かき」を楽しみに出かけませんか。 ■日 程  平成26年3月23日(日)までの       土曜日、日曜日、祝日のみ運行 ■乗車場所 七尾駅または和倉温泉駅 ■コース  七尾駅から穴水駅間の往復 ■乗車料金 1人500円(七尾−穴水間往復料金)       ※食事代は含まれておりません。       ※未就学児は大人1名に付き2人まで無料        (ただし、3人目からは小人料金が発生します) ■店 舗  駅周辺の14店舗で「能登かき」を提供しています。 問 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合    TEL0767-62-1555   http://www.wakura.or.jp/p457.html    ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.ishikawa.jp/glass/  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:能登島丼、新名物に/観光協、七尾市で対決/タラ勝利、フグ健闘 02:能登島をオリーブの里に/卒園児に苗木/農業団体が3月配布 03:野村謙三の偉業に光/明治の教師・医師/高階公民館/看板や功績碑補修 04:巡って楽しむ、花嫁のれん/常設展5カ所に拡大/定期的に展示入れ替え 05:七尾港、誘客を促進/豪華客船「飛鳥U」10月寄港/市内観光で経済効果 06:商店街で女子力講座/七尾市東部/誘客へ親しみやすさ演出 07:たらのこ餅、七尾に広める/南大呑住民、初まつり/コロサスキー場でも 08:「すし塾」いらっしゃい/七尾市の職人、市民に技指南/県鮨組合支部 09:愛合傘、返却率悪く/LCが60本追加/田鶴浜駅で無料貸し出し 10:七尾まだらに新指導法/保存会、専門用語で体系的に ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2014/02/03付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登島丼、新名物に/観光協、七尾市で対決/タラ勝利、フグ健闘  七尾市能登島の旬の幸であるタラと、能登沿岸で水揚げされる「能登ふぐ」に よる丼対決が2日、同市能登島佐波町のマリンパーク海族公園周辺で行われた。 結果はタラが勝利。能登島観光協会などの実行委員会は今後、能登島を代表する 丼として二つの丼を島内の道の駅や民宿、旅館などで提供し、新名物で観光客を 呼び込む。  丼対決は、能登島鱈(たら)まつり特別イベントの目玉企画として開催された。  タラは、味付けした真子(卵)の上に昆布締めの刺し身をのせた「親子丼」、 対する能登ふぐは、キュウリやニンジンなどの野菜の上に表面をあぶったゴマフ グの身をのせた「たたき丼」が提供された。  先着50人の来場者に両丼が無料で振る舞われ、45票の投票の結果、タラの 親子丼が能登ふぐに9票差をつけた。珠洲市から参加した会社員の淺田星太郎さ ん(26)は「タラは柔らかく、身と子でぜいたく感があった。また能登島へ来 て食べたい」と笑顔を見せた。  特別イベントでは、旅館や飲食業、女性のグループなどの12ブースが並んだ。 投票に参加できなかった来場者にも両丼が販売された。タラ汁やカキの炭火焼き コーナーなども人気を集めた。  タラは冬場の食材のため、実行委は冬以外では能登ふぐを売り込む。来年以降 の同イベントでも食の対決を続け、能登島観光を盛り上げる。 〈02〉2014/02/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登島をオリーブの里に/卒園児に苗木/農業団体が3月配布  七尾市能登島を、地中海の島々のようなオリーブの名所にしようと、農業組合 法人「ラコルト能登島」は3月、一般家庭への苗木の配布を行う。のとじま保育 園の卒園児に苗木を贈り、各家庭で育ててもらう取り組みで、「オリーブの里」 発信につなげる。  ラコルト能登島は、島内の耕作放棄地を減らそうと、2011年から米やイタ リア野菜、翌年からオリーブの栽培を始めた。オリーブは現在、能登島半浦町の 約20アールの斜面に約100本植えられている。  平和の象徴であるオリーブの木がある風景を、半浦町だけでなく、能登島内の 各地に広めたいと、園児へのプレゼントを思い付いた。3月に卒園する20人の 園児から始めて、来年以降も続けていく。  ラコルト能登島ではこれまで、県内各地から募ったボランティアを「オーナー」 にした共同植栽を行ってきた。手入れなどで定期的に島に通ってもらうことで、 交流人口の拡大を目指している。  洲崎邦郎専務理事は「オリーブのある美しい風景が能登島に人を呼び込むきっ かけになればいい」と期待を込めて話した。 〈03〉2014/02/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎野村謙三の偉業に光/明治の教師・医師/高階公民館/看板や功績碑補修  七尾市高階公民館が、明治、大正時代に教師や医師として活躍した郷土の偉人 野村謙三の顕彰に取り組んでいる。管理する人がいなかった地区にある石碑の周 辺整備を進めたほか、功績を紹介する看板を新たに設置した。先人に光を当てる ことで、郷土に対する住民の愛着を深めたいとしている。  野村謙三は1850(嘉永3)年に三階村(現同市西三階町)に生まれた。加 賀藩医の大田美濃里に学び、19歳で村に戻って開業医となった。その傍らで教 師も務め、自宅に仁恵小(現高階小)を設立するなど、高階地区の教育の礎を築 いた。  同市町屋町の高階小近くにある功績碑は、1932(昭和7)年に住民の寄付 で建てられた。しかし現在は管理する人がおらず、損傷した石台が倒れる危険も あったことから、同公民館が県のふるさと文化再発見事業の認定を受け、整備に 着手した。  各町会による除草作業や石台の補修作業が行われたほか、生い立ちを紹介する 看板を設置した。「たかしな人物伝」と銘打ち、野村氏の半生を紹介するパンフ レットも全戸配布した。  同公民館は今後も地域に残る功績碑の整備に取り組む方針で、山本進館長は 「ふるさとの歴史を後世に伝え守っていきたい」と話した。 〈04〉2014/02/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎巡って楽しむ、花嫁のれん/常設展5カ所に拡大/定期的に展示入れ替え  七尾市内で一本杉通りにしかなかった「花嫁のれん」の常設展示会場が、11 日から5カ所に増える。花嫁のれん展協働委員会(七尾市)が、JR七尾駅、駅 前商業施設「パトリア」、能登食祭市場、能登演劇堂にも新設する。これまでの 展示場だけは「物足りない」との声もあり、各会場ののれん巡りで回遊性を高め、 一層の集客を目指す。  花嫁のれんは、花嫁が花婿の家の仏間入り口に掛けてくぐる嫁入り道具で、夫 婦円満の象徴であるオシドリなどが描かれている。委員会は常設展示の拡大で、 七尾を「のれんの街」として発信し、北陸新幹線で訪れる観光客を金沢から七尾 へ呼び込む。あわせて市民の関心も高める。  4日はパトリア以外の3カ所に、のれんを飾るガラスケースが設置された。ガ ラスケースは田鶴浜建具工業協同組合が制作し、木製の枠はくぎを使わず組み立 てた。中にのれん1枚を飾り、発光ダイオード(LED)でライトアップする。  展示するのれんは、委員会がまとめたデータベースから、貸し出し可能な物を 借りる。定期的に展示品を入れ替え、リピーター拡大を目指す。花嫁のれんの歴 史や、所有者の思い出などをパネルで展示する。  増設を記念して、11日にJR七尾駅周辺で除幕式と模擬の花嫁道中を行う。 委員会の北林昌之会長(74)は「七尾を訪れてもらうためには『のれんの街』 の雰囲気づくりが必要だ」と話した。 〈05〉2014/02/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾港、誘客を促進/豪華客船「飛鳥U」10月寄港/市内観光で経済効果   国内最大の豪華客船「飛鳥U」が10月2日、七尾港大田埠頭(ふとう)に寄 港することが7日までに決まった。寄港は4回目となり、悪天候の影響による急 な入港以外、ツアーに組み込まれたのは2010年10月以来、4年ぶり。七尾 市は3年前から誘致活動に力を入れており、当日は埠頭や市中心部でイベントを 開き、乗客を市内観光へ誘導して経済効果の波及を狙う。  七尾市は、4年前の初入港時に、富裕層が比較的多い乗客定員872人の豪華 客船の経済効果を実感した。その翌年から旅行会社や船会社の関係者を七尾に繰 り返し招待し、一本杉通りや能登食祭市場での観光を体験してもらい、誘致につ なげた。  昨年10月、台風の影響で飛鳥Uが急きょ七尾港に立ち寄った際には、300 人以上の乗客が一本杉通りを訪れた。当時、通りの商店では和菓子が完売し、数 十万円の輪島塗が売れるなどの特需に沸いた経験から、豪華客船の寄港を待ち望 む商店街関係者も多かった。  七尾市は寄港当日、大田埠頭で歓迎イベントを開き、カキといった新鮮な海の 幸の炉端焼きなどで特産物を売り込む。埠頭と市中心部を結ぶシャトルバスも運 行し、商店街の売り上げ増につなげる。  七尾港では、インフラ整備が本格化している。大田埠頭では12年9月に水深 11メートル化を終え、現在は13メートル化工事が進んでいる。完成すれば、 乗客定員2670人の「ダイヤモンド・プリンセス」(米国)規模の超大型豪華 客船も寄港できるようになる。  七尾市は、豪華客船に対応した上陸観光プランや送迎体制などを旅行会社や船 会社にアピールし、「陸の北陸新幹線、空の能登空港だけではなく、海の七尾港 からも誘客を図りたい」(産業振興課)としている。 〈06〉2014/02/09付朝刊――――――――――――――☆ ◎商店街で女子力講座/七尾市東部/誘客へ親しみやすさ演出    七尾市の商業施設「パトリア」を中心に22日から始まる「第3回770(な なお)のひな人形展」に合わせ、同市の東部商店街振興会は、店舗を活用した女 子力アップ講座を開く。人形展のにぎわいを商店街にも広げる狙いで、各店舗に は「竹取物語」をテーマにしたひな人形も飾り、親しみやすい商店街を演出する。  講座は全4回で、22日のひな飾りをテーマにしたフラワーアレンジメントに 始まり、水引を使ったひな人形の色紙作りなど初心者でも楽しめる講座を企画し た。  講座はこれまで、同ひな人形展の期間中に、パトリア内のフォーラム七尾など で開催してきたが、商店街への来客数増加につながっていないため、今年は開催 場所を店舗に移すことにした。  ひな人形展期間中は、商店街に、切り取った竹にひな人形を入れて飾り、約2 0店舗の店先などを彩る。美容院ではひな人形の髪形を三つ編みにアレンジした り、花店ではひな祭りに合う色鮮やかな花を添えるなど、店舗ごとに個性を出す。  3月9日まで開催される同ひな人形展では中心市街地の4商店街などの展示会 場でスタンプラリーも行う。東部商店街振興会おかみさんの向和子会長は「商店 街の魅力を伝えてにぎわい創出につなげたい」と話した。 〈07〉2014/02/10付朝刊――――――――――――――☆ ◎たらのこ餅、七尾に広める/南大呑住民、初まつり/コロサスキー場でも  七尾市南大呑(みなみおおのみ)地域づくり協議会は9日、同市大泊町で、熊 淵川流域に伝わる「たらのこ餅」を味わう初のまつりを開催した。住民たちは、 たらのこ餅を生かした地域おこしを探っており、多根町の七尾コロサスキー場で も振る舞った。  たらのこ餅は、産卵間近のタラの真子をしょうゆと酒で炊き、つきたての餅に 付けて味わう郷土料理。タラを棒だらなどに加工し、貴重なタンパク源としてい た七尾の山間部では、1〜2月に産卵のため七尾沿岸でタラが捕れる時期だけの ごちそうで、現在は一部の地域でしか食べられていない。  協議会は郷土の味を地域おこしにつなげるため、「たらのこもちまつり」と銘 打ち、朝市「朝ぎり市」の会場で来場者に熱々の餅を振る舞った。同市大泊町の ?昇(ほしのぼり)恭子さん(66)は「子どもの頃に食べたが、最近は食べて いない。真子がみずみずしく懐かしい味だ」と笑顔を見せた。  コロサスキー場では、餅つき会が開かれ、全能登ジュニアスキー大会の選手や 保護者らが堪能した。  スキー場を運営する湖畔公園コロサ管理組合の仙田忍理事長(81)が、たら のこ餅の振る舞いを発案した。仙田理事長は来年以降も継続する考えで、「じゃ り子餅とも呼んでいたこの餅の味を多くの人に知ってもらいたい」と話した。 〈08〉2014/02/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎「すし塾」いらっしゃい/七尾市の職人、市民に技指南/県鮨組合支部  県鮨(すし)商生活衛生同業組合七尾支部は、職人が市民にすしの技術、知識 を教えるオープンスクールを開講する。初講義は16日、七尾市の能登食祭市場 でシャリ(すし飯)を題材に開く。家庭でおいしいすしを作ってもらうことで、 能登の里山里海が育んだコメや野菜、魚介類の地産地消を促進するとともに、 「すし王国」の魅力を発信する。  七尾は県内有数の魚どころで、市内に40店前後のすし店が営業する。同支部 などは年間を通じておいしいすしが味わえる「すし王国七尾」事業を展開し、首 都圏も含め市内外でアピールしている。  ただ、これまでのPRやイベントは主に観光客を対象にしており、市民の認知 度はいまひとつだった。このため、七尾支部はオープンスクールを開催し、地元 に「すし王国」の魅力を再認識してもらうことにした。  1回目は、すしの命とも言えるシャリについての講義で、刀祢(とね)修支部 長(信寿し社長)が講師を務める。酢の種類や効能の説明のほか、受講者が家庭 でもすし店に匹敵するシャリが作れるように、オリジナルすし酢の作り方を指南 する。ひな祭りに合わせて、おいしいちらしずしのこつも伝授する。  初講義は「如月(きさらぎ)おいしんぼ市」の2日目となる、16日午前10 時から開かれる。当日は七尾のすし職人によるブリやタラの子付け、甘エビとい ったすしの実演販売もある。  オープンスクールは春秋の2回で、海鮮丼や手巻きずしなど職人の技を伝えて いく。七尾支部はすしを通じて、会場の能登食祭市場を食育の拠点とする。刀祢 支部長は「職人の工夫を知ることで、家庭でおいしいすしを作って、すし通にな ってほしい」と話した。 〈09〉2014/02/13付朝刊――――――――――――――☆ ◎愛合傘、返却率悪く/LCが60本追加/田鶴浜駅で無料貸し出し  七尾市の田鶴浜ライオンズクラブ(LC)は、のと鉄道田鶴浜駅などに設置し ている無料貸し出しの置き傘「愛合傘(あいあいがさ)」を60本追加した。2 012年に同駅など4カ所に100本を配置したが、利用されたまま戻らず、傘 立てには1、2本しかない状態が続いていた。同LCは「みんなで使う傘なので、 大事に使ってほしい」としている。  傘は同LCや住民グループ「ふるさとの駅を守る会」、田鶴浜高PTAなどが、 同駅のほか、同校の通学路の民家3カ所に設置した。  同LCや守る会によると、傘が近くのコンビニエンスストアに残されていたり と、戻らないケースが多かった。返却を呼び掛ける張り紙をしたものの効果は薄 く、全体の傘の本数も把握できていない状態となっていた。  今回新調した傘は持ち去られにくいように「田鶴浜ライオンズクラブ」と名前 を入れ、色は目立つ蛍光の黄色にした。今後は壊れたものも含めて傘の数を把握 し、補充していく。同LCの天井正志会長は「これからも大いに活用してほしい」 と話した。 〈10〉2014/02/18付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾まだらに新指導法/保存会、専門用語で体系的に  七尾まだら保存会は、七尾まだらの全国発信に向け、新しい指導法を取り入れ る。手本を見せて覚えてもらう方法から、踊りの専門用語を交えながら体系的に 教えることで、七尾市民以外でも比較的短い時間で踊りを習得できるようにする。 22、23日に大阪市での講習で「正調七尾まだら」などの踊りを教える際に初 めて採用する。  大阪での講習は、中部近畿フォークダンス連合会が開催する中部近畿公認指導 者研修会で、七尾まだら保存会が北陸以外で講習するのは初めてとなる。  七尾まだらの踊りはこれまで、講師が手本を示して教えることが多く、「手の 上げる角度は45度」といった説明の仕方だった。研修会では、12府県のフォ ークダンス指導者約200人に教えることから、「伏せ伸ばし」「半時計回り」 など踊りの専門用語を使って教えることにした。  研修会で講師を務めるのは、七尾まだら保存会の川島博章副会長、七尾まだら 愛好会員の上原幸子さん、寺西亮子さん、板橋スエ子さんの4人。4人は2カ月 前から県フォークダンス連盟日本民踊部の北ミユキ部長から新しい指導法を学ん だ。  4人は16日、七尾市三島町の福井亭で開かれた七尾まだら保存会の新年会で 新指導法を披露した。長憲二会長は「新しい教え方で、全国に七尾まだらの素晴 らしさを伝えてほしい」としている。