□◆□◆□◆□ 第113号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                        平成25年10月25日    秋も深まり、これから11月にかけて紅葉が楽しめる時期ですね。市内のイ チョウも黄色く色づき始めました。 これから冬にかけて、七尾では寒ブリや能登かき、能登なまこなどが旬を迎 え、市内の宿泊施設や飲食店で、その店自慢の料理を堪能できます。  また、石川県ではさまざまな種類の天然ふぐが水揚げされるのはご存じで しょうか。石川県の天然ふぐの水揚げ漁は全国1位(平成23年度)で、七尾 湾でも「とらふぐ」や「まふぐ」といった天然ふぐが数多く水揚げされます。 そこで能登で水揚げされた天然ふぐを「能登ふぐ」と総称し全国へ発信しよ うという取り組みが今年から行われています。七尾市内の協力飲食店では、 てっさ(刺身)やてっちりといった代表的なふぐ調理をはじめ、さまざまな 能登ふぐ料理を味わうことができます(要予約)。  ぜひ、七尾市で旬の味覚をご堪能ください。お待ちしております。  それでは、「第113号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www.city.nanao.lg.jp/koho/shise/koho/sns/index.html ----------------------------------------------------------------------                                  ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市市民生活部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第113号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.毎年恒例!本場讃岐うどんの実演販売『七尾秋の大市』                  【11月2日(土)・3日(日)】 2.能登鍋が出店!『いしかわ食のてんこもりフェスタ』                     【11月17日(日)】 3.ぽかぽか抽選会&温泉たまごセットプレゼント              【12月1日(日)〜平成26年3月31日(月)】 ※ 市内各施設のイベントについて ☆ 北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆1.毎年恒例!本場讃岐うどんの実演販売『七尾秋の大市』☆★☆  市街地中心部に植木市や多くの露店、親善都市の香川県丸亀市から訪れる 讃岐うどんの実演販売が行われます。       ■日にち 11月2日(土)・3日(日) ■場 所 市街地中心部西部(下記リンク参照) ■内 容 露天、植木市、讃岐うどん (問)七尾市観光交流課 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c66.html    〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ☆★☆ 2.能登鍋が出店!『いしかわ食のてんこもりフェスタ』 ☆★☆        毎年恒例の県内ご当地グルメが勢ぞろいするイベントです。七尾市からは 能登鍋が出店します。第9回ニッポン全国鍋合戦で優勝した「能登豚塩糀鍋」 や、「能登カキ白味噌鍋」「美食能登もつ鍋」が味わえます。  「味・店づくり・おもてなし」の各部門ごとにグランプリを決定!投票いた だいた方の中から、抽選で県内の「ご当地グルメ券」をプレゼント! ■日時 11月17日(日) 10:00〜16:00 ■場所 石川県産業展示館3号館(金沢市) ■入場料 無料 ■ステージプログラム ・いしかわご当地グルメシンポジウム ゲスト:辰巳琢郎氏ほか ・ご当地グルメPRビデオコンテスト  ・ゆるきゃら大集合 ・抽選会 現地のお店で使えるグルメ券をプレゼントします ・うどん県(香川県)からの観光PR隊がやってきます (問)いしかわ食のてんこもりフェスタ実行委員会     電話076-225−1312    http://www.pref.ishikawa.lg.jp/shinkou/tenkomori/index.html 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ☆★☆ 3.ぽかぽか抽選会&温泉たまごセットプレゼント  ☆★☆  和倉温泉旅館協同組合加盟旅館にご宿泊の方を対象に、抽選券と温泉たまご 作りセット引換券がついた「ぽかぽかお楽しみ券」をもれなくプレゼント。 ■日時 12月1日(日)〜平成26年3月31日(月)     ■場所 和倉温泉街 ■対象 和倉温泉旅館協同組合加盟旅館にご宿泊される人 ■料金 無料 (問) 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合      電話0767-62-1555     http://www.wakura.or.jp/p91.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:能登の海藻を米国輸出/七尾市の定置網水産会社/健康食にアカモク 02:ロンドンで石川県紹介/七尾高生/ケンブリッジ大で交流会 03:中島菜でパスタ/鮮やか緑色、風味豊か/七尾市の松田さんが開発 04:七尾市一本杉通り、「アート」の秋/振興会が展示会、映画祭 05:能登フグ需要、首都圏で調査/認知度、食べ方…/商工会議所と事業協組 06:和倉の秋、魅力発信/食、工芸、冒険/七尾青年会議所が新フェス 07:無名塾と七尾市民が交流/ロングラン公演/仲代達矢さん「支えに感謝」 08:七尾東雲高が商品開発/Happyプリン、果雲サイダー/スーパーで発売 09:農業事業、能登全域に/里山里海のブランド力生かし/スギヨ、穴水に進出 10:七尾市で盛り上げ、能登ふぐの地元/認知度向上へ のぼり旗や帽子 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2013/10/01付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登の海藻を米国輸出/七尾市の定置網水産会社/健康食にアカモク   能登各地の沿岸で採れる海藻「アカモク」が海外へ初めて輸出されることにな った。七尾市の定置網水産会社が事業に乗り出し、年末にも米ロサンゼルスの高 級日本食レストランで提供される。アカモクは、がん抑制効果があるとして注目 を集めており、米国で広がる健康食ブームを追い風に、能登の里海の幸が海外へ 進出する。  アカモクは酢の物やみそ汁として食べられることの多い海藻で、七尾市鵜浦町 の定置網水産会社「鹿渡島定置」が、漁業の6次産業化を進めようと輸出に取り 組むことにした。地元漁師から買い取ったアカモクを湯通しし、たたいて粘りを 出して冷凍パックした状態で米国に送る。  鹿渡島定置は石川県産業創出支援機構が開催した商談会で、全米各地に拠点を 持つ「東京共同貿易」(東京)にアカモクを売り込んだ。同社の米グループ企業 が、海藻の中でトップ級の食物繊維の豊富さや、がん抑制効果、冷凍で1年間保 存できる点に関心を示し、輸出が決まった。  東京共同貿易は試験的に120グラム入りパック100個を輸出し、消費者の 反応がよければ継続する考えだ。  東京共同貿易によると、米国では健康食ブームを背景に、有機野菜を扱う小売 店が増加している。特に日本食は健康的なイメージを持たれており、食物繊維の 豊富なアカモクが受け入れられる可能性は十分あるという。  かつては船のスクリューに巻き付き、邪魔物扱いされることもあったアカモク だが、がん抑制効果のある食物繊維「フコイダン」を多く含む点に注目が集まり、 県水産総合センターが2009年から養殖試験を続けている。鹿渡島定置の酒井 秀信社長(64)は「アカモクを輸出することが夢だった。海外向けに生産量を 増やしたい」と話した。 〈02〉2013/10/01付朝刊――――――――――――――☆ ◎ロンドンで石川県紹介/七尾高生/ケンブリッジ大で交流会  七尾高普通科文系フロンティアコースの2年生39人は、1日に始まる海外研 修先の英国・ロンドンで、石川の魅力をPRするプレゼンテーションを行う。生 徒はタブレット端末などを使って青柏祭や能登の地酒、加賀友禅、金沢カレーな どを英語で解説し、和倉温泉や千枚田など能登の里山里海の見どころを紹介する。  プレゼンテーションは、ケンブリッジ大などで開かれる現地の学生との交流会 で行う。生徒は8グループに分かれ、英語で解説する。  文系フロンティアコースは、県教委の「ニュースーパーハイスクール事業」と して昨年度設けられた。英語発祥の地英国での体験を通し、語学力を向上させ国 際人としての力を付けるため、研修を行う。  生徒は、のと共栄信用金庫(七尾市)が同校に寄贈した財団法人北國総合研究 所制作のDVD「世界農業遺産 能登の里山里海」などを参考に、準備を進めて きた。  30日は同校で結団式が行われ、福島則明校長、同校同窓会の大林重治顧問、 山口成俊会長が生徒を激励した。生徒を代表して百海さやかさんが決意表明した。  一行は、大英博物館などロンドン市内の見学やホームステイなどを行い、8日 に帰国する。 〈03〉2013/10/01付朝刊――――――――――――――☆ ◎中島菜でパスタ/鮮やか緑色、風味豊か/七尾市の松田さんが開発  七尾市中島町浜田の農業松田武さん(58)は、同町の特産品であるほろ苦さ と辛みが特徴の能登野菜「中島菜」を使ったパスタを考案、開発した。鮮やかな 緑色で若者や女性に中島菜の魅力を発信する。  ロングパスタのフィットチーネとスパゲティーニ、ショートパスタのコンキリ エとフジッリ、スコンチリの5種類を作った。いずれも粉末状の中島菜が生地に 練り込んであり、ゆでると風味が引き立つ。  松田さんはこれまで、中島菜入りのうどんやそうめんを開発しており、「夏は そうめんやうどん、冬はパスタで中島菜を楽しんでほしい」と話した。  価格はロングが500円、ショートが400円。1日から金沢市のめいてつ・ エムザで販売するほか、10月上旬から七尾市の能登食祭市場などで販売する。 〈04〉2013/10/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾市一本杉通り、「アート」の秋/振興会が展示会、映画祭  七尾市一本杉通り振興会は、「アートとのれんの町 一本杉通り」と銘打って、 10、11月に「アート」をテーマにしたイベントを開催することを決めた。春 の「花嫁のれん展」に匹敵するイベントに育てて県内外から誘客を図りたいと意 気込んでいる。  第1弾は19、20日に通り全体を作品の展示会場として行う展示会「秋の手 しごとストリートウォーク」で、第2弾の26日の「まちなか無声映画祭」など へつなげる。  第1弾イベントには、一本杉通りの雑貨店やろうそく店など14店舗が参加す る。作家によるガラス作品やこけ玉などの展示会やワークショップを開催し、通 りを散策しながらふらりと立ち寄れるようにする。  無声映画祭は同通りの浄土真宗本願寺派光徳寺で行われ、泉鏡花原作の「瀧 (たき)の白糸」を上映する。活弁士の井上陽一さんの名調子に加え、バイオリ ンや三味線などの生演奏で、よりライブ感を味わえるようにした。  11月初旬にもイベントを開催予定で、同振興会の鳥居正子会長は「七尾の中 心街の秋のイベントとして定着させたい」と話した。 〈05〉2013/10/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登フグ需要、首都圏で調査/認知度、食べ方…/商工会議所と事業協組   七尾商工会議所と能登ふぐ事業協同組合は11月、首都圏や長野県の消費者を 対象に、能登沿岸で捕れる能登フグの需要調査に乗り出す。北陸新幹線金沢開業 後に七尾を訪れてもらうため、消費者の声を聞いて能登フグを観光資源に育てる。 調査を基にフグ料理のメニューも開発する。  北陸新幹線の沿線都市から訪れる観光客の増加が見込まれることから、首都圏 や長野県の消費者を対象に、コンサルタント会社に委託し、年内いっぱい調査す る。能登フグや七尾の認知度、食べたいフグ料理、七尾へ行って食べたい価格帯 などを調べる計画だ。  調査結果を基に、能登フグの料理メニューや加工商品を作り、地元飲食店や小 売店にメニュー化や土産商品化を提案する。  同組合によると、石川県のトラフグやマフグ、サバフグなど天然フグの漁獲量 (2011年度)は全国トップで、その大半が七尾湾内や能登沿岸で捕れる。ほ とんどが関西など大都市圏へ流通し、市内でふぐ料理を提供する飲食店は少なく、 同組合は「観光客を受け入れるには料理を提供する飲食店を増やす必要もある」 と指摘する。  同会議所は「七尾に足を運んでもらうためには、魅力となる食の商品づくりが 求められる。能登フグのブランド化を進めたい」としている。 〈06〉2013/10/10付朝刊――――――――――――――☆ ◎和倉の秋、魅力発信/食、工芸、冒険/七尾青年会議所が新フェス   七尾青年会議所(JC)は13日、七尾市和倉温泉の魅力の一つである温泉卵 の料理を集めた新イベント「おもてなし湯都わくらフェスティバル」を初開催す る。七尾の伝統工芸の体験ブースや温泉街を冒険する企画もあり、食や芸術で秋 の和倉を満喫してもらう。  食の企画「ご当地グルメ市」は和倉港公園わくわくプラザを会場に、地元飲食 店などが10店ほどのブースを設ける。そのうち、5店では温泉卵をのせたラー メン商品や焼きそば、うどんなどを提供する。  和倉温泉は源泉の温度が約80度と高く、手軽に温泉卵を作ることができ、誘 客増の一策として温泉卵のメニューの発信を図ることにした。温泉卵料理のほか に、のとじまバーガーなど七尾ならではの料理も販売する。  伝統工芸の体験企画「たから市」では、田鶴浜建具の技で作る写真立てをはじ め、加賀友禅、九谷焼の絵付けなどの有料体験ブースを設ける。温泉卵作りの体 験もできる。  グルメ市やたから市などを巡る「わくたまクエスト」では、和倉温泉にまつわ るクイズを解きながら温泉街を歩いてもらう。小学3年生以下の子どもと親のペ ア50組が参加できる。  七尾JCは「北陸新幹線開業を見据え、和倉の魅力を発信する企画にしたい」 としている。 〈07〉2013/10/16付朝刊――――――――――――――☆ ◎無名塾と七尾市民が交流/ロングラン公演/仲代達矢さん「支えに感謝」  七尾市中島町の能登演劇堂で開催中のロングラン公演「ロミオとジュリエット」 に出演する若手俳優養成所「無名塾」の塾生と市民の交流会は14日夜、同市の なかじま亭で開かれた。1カ月の公演期間の半分を終えた塾生は、住民らと触れ 合い、後半の公演に向け楽しいひとときを過ごした。  過去のロングラン公演などに関わった市民や実行委員会関係者らが参加した。  冒頭、不嶋豊和市長が「公演を見て感動した。体に気を付けて千秋楽まで頑張 ってほしい」、塾主宰の俳優仲代達矢さんが「塾ができて40年。これまで支え ていただいた七尾の皆さんに感謝したい」とあいさつした。  市各種女性連絡協議会の和田眞裕美会長が仲代さんに花束を贈呈した後、村田 正志能登鹿北商工会長の発声で乾杯した。 〈08〉2013/10/16付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾東雲高が商品開発/Happyプリン、果雲サイダー/スーパーで発売  七尾東雲高総合経営学科情報ビジネスコースの3年生18人は、能登の食材を 生かした同高オリジナルのプリンとサイダーを開発した。15日は完成した商品 が学校に届き、開発に携った生徒が出来を確認した。  プリンは、能登産の卵と牛乳をふんだんに使ったカスタード風味の濃厚な味わ いが特徴。食べた人に笑顔になってほしいとの思いから「Happyプリン」と 名付けた。  サイダーは、同高が旧七尾農高など4校が合併して創立したことにちなんで桃 やブドウなど4種類の果物の香料を混ぜて仕上げた。爽やかな飲み口で、商品名 は「果雲(くだのめ)サイダー」とした。  生徒は流通の仕組みなどを学ぶため、今年4月から食品卸業「カナカン」(金 沢市)の協力で企画から開発、パッケージデザインまで行った。リーダーの池島 美希さんは「味やデザインで苦労した。多くの人に食べてほしい」と話した。  価格はプリンが138円、サイダーが180円。16日から県内のスーパー 「マルエー」と「どんたく」で先行販売し、19日の同校の文化祭でも売り出す。 11月から本格販売される。 〈09〉2013/10/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎農業事業、能登全域に/里山里海のブランド力生かし/スギヨ、穴水に進出  水産加工販売のスギヨ(七尾市)は、能登半島全域を視野に農業事業を拡大す る方針を決めた。現在、先行的に取り組む七尾市能登島地区の農場に加え、来年 3月、奥能登で初となる農場を穴水町に整備し、将来的に能登各地で計約100 ヘクタールまで農地を広げる。世界農業遺産「能登の里山里海」のブランド力を 生かし、全国の飲食・小売店に農産物を供給したい考えだ。  近く、スギヨの関係者が石川県庁に谷本正憲知事を訪ね、進出を正式表明する。  農業事業は関連会社のスギヨファーム(七尾市)が手掛けており、今回、新た に穴水町鹿波の農地9ヘクタールを借りて事業を拡大。数年後に同所で20ヘク タールまで増やす。飲食店向けのサツマイモやニンニクを栽培するほか、サツマ イモはペースト状に加工して菓子業者などに販売する。  スギヨが借りる予定の農地では現在、地元農家がそば、麦を栽培しているが、 高齢化で耕作放棄地となる懸念があったため、県と穴水町が進出を働き掛けてい た。  県によると、県内の耕作放棄地の約8割は過疎・高齢化が進む能登地区に集中 している。スギヨは能登での農地拡大に伴い、新規雇用を計画しており、若者の 就業促進や農業再生にも効果が期待できるという。  2005年に農業経営基盤強化促進法の改正で企業への農地貸し出しが解禁さ れ、スギヨは07年に法改正を受けた県内第1号として農業分野に参入した。同 社は現在、能登島の26ヘクタールでキャベツとタマネギを栽培しており、今後 は能登島、穴水以外でも候補地を探し、能登地域での事業拡大に取り組む。 〈10〉2013/10/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾市で盛り上げ、能登ふぐの地元/認知度向上へ のぼり旗や帽子  能登ふぐ事業協同組合(七尾市)は、能登沿岸で捕れるフグ「能登ふぐ」をP Rするのぼり旗や法被を作製した。同組合によると、七尾湾や能登沿岸の天然フ グの漁獲量は全国トップクラスだが、地元七尾での認知度は低い。飲食店などに 旗を掲げ、地元住民や観光客の能登ふぐに対する認知度アップを目指す。  のぼり旗は縦160センチ、幅60センチで50本、法被は20着を作製した。 トラフグ型の帽子も用意した。旗と法被には、フグのイラストや「のと」の文字 などで家紋をイメージした「能登ふぐ」のロゴマークを描いた。  20日に能登島で開催する能登ふぐ料理モニターツアーを皮切りに、市内外の 各種イベントなどで旗や法被を活用する。能登ふぐ料理を扱う飲食店や旅館に旗 を掲げ、七尾でふぐ料理を味わえることを広くアピールする。  同組合によると、県のトラフグやマフグなど天然フグの漁獲量(2011年度) は全国トップで、その大半が七尾湾内や能登沿岸で捕れる。  杉原省代表理事は「北陸新幹線金沢開業までに、一人でも多くの人に能登ふぐ を知ってもらい、七尾に足を運んでほしい」と意気込む。