□◆□◆□◆□◆ 第109号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                           平成25年6月28日  紫陽花が大輪の花を咲かせる頃となりましたが、いかがお過ごしですか。  北陸地方では18日に梅雨入りし、翌日七尾では激しい雨が降り、24時間 雨量が215ミリと観測史上最も多い雨量となりました。  そして梅雨明けが聞こえる頃、七尾はお祭りシーズンとなります。 これから紹介する祭りやイベントのほかにも7月から毎週のように催し物が行 われます。   この夏はご家族やご友人で、能登・七尾に遊びに来ませんか。  それでは、「第109号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www.city.nanao.lg.jp/koho/shise/koho/sns/index.html ----------------------------------------------------------------------                                  ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市市民生活部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第109号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.第72回七尾港まつり           【7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)】 2.七尾まだら総踊り大会           【7月18日(木)】 3.向田の火祭           【7月27日(土)】 4.第25回モントレージャズフェスティバルイン能登           【7月27日(土)】 5.和倉温泉わくわく夏まつり           【7月27日(土)〜8月25日(日)】 6.七尾湾ナイトクルージング           【7月27日(土)〜8月25日(日)】 ※ 市内各施設のイベントについて ☆ 北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.第72回七尾港まつり ☆★☆        ちびっこカーニバルや総踊りなど、七尾港の発展を祝う祭りが行われます。 夜の花火大会では七尾の夜空を華やかに飾ります。   ■日 程 7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝) 〜内 容〜 ●第15回ちびっこカーニバル  市内の保育園・幼稚園の園児達が一堂に集まり、元気でかわいい踊りを披露 します。愛くるしい踊りと笑顔が祭りに華をそえます。  ■日 時 7月13日(土) 17:00〜18:00   ■場 所 七尾マリンパークイベント広場(能登食祭市場横)  (雨天時は、14:00〜17:30の時間帯で、七尾サンライフプラザ大   ホールにて開催) ●子どもちょうちん行列 in 御祓川大通り2013  御祓川大通り周辺を市内の子ども達が部隊ごとに3色のちょうちん(緑・黄 ・赤)を持って周回します。会場周辺では、七尾東雲高校のダンス演奏やソー ラーカーの展示など各種イベントも開催され、イルミネーションの演出で彩ら れます。是非、ご覧ください。  ■日 時 7月14日(日)19:30〜20:30(小雨決行、荒天中止)  ■場 所 御祓川大通り ●七尾港ベイサイドミュージック2013 「潮風のメロディー」  潮風に乗せて、夏のひと時を音楽と共にゆったりと過ごしませんか?  ■日 時 7月15日(月・祝) 17:00〜19:00  ■場 所 七尾マリンパークイベント広場(能登食祭市場横) ●第35回七尾港まつり 総踊り  港まつり最大のイベント「総踊り」。毎年2,000人以上の市民が浴衣や法 被姿で踊ります。今年は長谷川等伯をモチーフにした創作民謡「等伯さん」を総 踊りの一曲として取り入れます。当日の飛び入り参加も大歓迎ですので、輪の中 に入って一緒に踊りを楽しみましょう。  ■日 時 7月15日(月・祝) 19:00〜20:20(雨天中止)  ■場 所 御祓川大通り   ●北國花火七尾大会  港まつりのフィナーレを飾る「北國花火七尾大会」。能登・七尾の夜空に華や かな大輪の花が咲き誇ります。  ■日 時 7月15日(月・祝) 20:30〜21:10    (雨天時は16日(火)に延期予定)  ■場 所 七尾港府中・湊町埠頭付近 (問)七尾港まつり実行委員会事務局   (観光交流課内 電話0767-53-8436) 〜七尾港まつり協賛イベント〜 ●海の日記念事業「ボート天国」  海の日を記念して、七尾市B&G海洋センターを無料で開放します。当日はカヌ ー、ローボート、ディンギーヨット、バナナボード、湾内クルージングなどのイベ ントが開催されます。親子で楽しいマリンスポーツを体験しませんか?  ■日 時 7月15日(月・祝) 9:00〜13:00 (雨天中止)  ■場 所 B&G海洋センター(七尾市なぎの浦163番地) (問)B&G海洋センター 電話0767-52−9133 ●自衛艦「うみたか」一般公開  七尾港まつりに併せて海上自衛隊ミサイル艇「うみたか」が七尾港へ寄港しま す。2日間にわたり一般公開し、船内を自由に見学できます。 また、そのほか自衛官との記念撮影や、自衛隊車両の展示等も行います。 貴重な機会ですので、是非ご来場ください。(※体験航海はありません)  ■日 時 7月13日(土)〜14日(日)         13日: 9:00〜16:00(12:30入港歓迎式)        14日: 9:00〜14:00(15:00出港)  ■場 所 七尾港(矢田新第一埠頭) (問 産業振興課 電話0767-53−8565 =================================== ☆★☆ 2.七尾まだら総おどり大会 ☆★☆            七尾の郷土芸能「七尾まだら」の保存と普及に取り組む「七尾まだら保存会」 が発足して88年の節目を迎えます。あわせて、石碑の建立から50周年を記念し、 七尾まだら総おどり大会を実施します。皆さんで楽しく踊りませんか。 ■日 時 7月18日(木) まだらの日     17:30〜 ■場 所 御祓川長生橋〜慶応橋 (問)七尾まだら保存会事務局 電話0767-52-5736 =================================== ☆★☆ 3.能登島向田の火祭 ☆★☆            日本3大火祭りの一つ。大小7基のキリコが約30mの大松明の周りをまわ り、男衆が手松明を投げて大松明に点火する様子は見ごたえ十分です。 ■日 時 7月27日(土)20:00〜22:50 ■場 所 向田崎山広場(能登島向田町) (問)能登島観光協会 電話0767-84-1113   =================================== ☆★☆ 4.第25回モントレージャズフェスティバルイン能登  ☆★☆  七尾湾を背にしたステージでは、NYから超一流ジャズバンド「マンハッタ ン・ジャズ・クインテット」が出演するなど、多彩な出演者が7時間に渡り熱 演を繰り広げます。 ■日 時 7月27日(土)  開 場 14:00  開 演 14:30(21:00終演予定)   ■場 所 七尾マリンパーク(能登食祭市場横) ■料 金 (前売券)大人5,000円      (当日券)大人6,000円       高校生以下 2,000円(当日販売のみ)      ※未就学児は保護者同伴で無料 ■出演者 オルケスタ・デ・ラ・ルス マンハッタン・ジャズ・クインテット 鈴木良雄BASS TALK ジャミン・ゼブ 高澤 綾クインテット 石川ジュニア・ジャズ・アカデミー・オーケストラ 京都府立工業高等学校 Mambou Jazz Band 福島県立福島高等学校 ジャズ研究部 ■その他 雨天決行、全席自由、ペット同伴での入場不可 ●臨時列車「モントレージャズ号」 金沢発の車内では、ジャズバンドの生演奏があります。 ■運転日 7月27日(土)  ♪金沢駅よりJR臨時列車「モントレージャズ号」運行  金沢駅発 11:25 → 七尾駅着 12:35  七尾駅発 22:04 → 金沢駅着 23:20  ♪のと鉄道穴水行き臨時列車運行  七尾駅発 22:00 → 穴水駅着 22:39  ♪富山方面より予約制無料シャトルバス運行 ※JR臨時列車、のと鉄道臨時列車、シャトルバスともにジャズフェスティ バル入場券を事前に購入された方については、往復無料で乗車できます。 詳細は、実行委員会まで問い合せください。 (問)モントレージャズフェスティバルイン能登       開催理事会・実行委員会事務局     電話0767−54−8820 =================================== ☆★☆ 5.和倉温泉わくわく夏まつり ☆★☆  輪投げやボールすくい、射的などの夜店が軒を連ね、懐かしい縁日が行われ ます。イベントやゲームコーナー、抽選会など楽しさ満載です。 ■日 程 7月27日(土)〜8月25日(日)      ※8月1日(木)は夏花火のためお休みします。  ■場 所 和倉温泉わくわくプラザ ■時 間 20:00〜21:10 ■内 容 射的、ボールすくい、弓的、スマートボール、型抜き、竹馬      ベーゴマ、スイカ割り、郷土芸能競演、お楽しみ抽選会など (問)和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合     電話0767-62-1555 =================================== ☆★☆ 6.七尾湾ナイトクルージング ☆★☆  波静かな七尾湾で美しい和倉温泉の夜景を見ながら海の上を快走するクルー ジングを楽しみませんか。 ■日 程 7月27日(土)〜8月25日(日)(わくわく夏まつり期間中)      ※和倉温泉夏花火の日【8月1日(木)】は休み ■料 金 大人500円・小人200円(現地受付にてお支払いください) ■時間帯 第1便 20:10発      第2便 20:35発       ■運行時間 約20分間 ■乗 場 和倉港(受付:わくわく夏まつり本部テント横) ■定 員 50名  ※事前の申し込みは必要ありません。   (問)和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合     電話0767-62-1555   ===================================    ※七尾の夏は祭り王国。これからたくさんの祭りが市内各地で行われます。   詳しくはこちらをご覧ください ⇒ http://www.nanaoh.net/c71.html (問)七尾市観光協会(七尾市観光交流課内)    電話 0767−53−8424 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:16世紀の銘文、書家の技で伝え/七尾市の海門寺/三藤さんが拓本とる 02:のと鉄道田鶴浜駅に建具飾り付け/七尾市の守る会/窓に組子細工設置 03:七尾高なでしこ、キックオフ/能登地区の高校で初、女子サッカー部誕生 04:街づくりにICT活用/七尾市など/9月にも実証実験 05:七尾市の夏、踊りで盛り上げ/創作民謡「等伯さん」、「まだら音頭」 06:吉田川でホタル倍増/七尾市吉田町会/15年前から保護活動 07:400株が群生/ササユリの杜公開/七尾市・希望の丘公園 08:田鶴浜地区のシルバーレンジャー/6年目も「出動」/寸劇で交通指導 09:中島地区の住民、土のう作り/「熊木川氾濫」教訓に/自治会が訓練 10:樹齢700年のケヤキ再生へ/七尾市の飯川町会/クレーン使い枯れ枝伐採 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2013/06/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎16世紀の銘文、書家の技で伝え/七尾市の海門寺/三藤さんが拓本とる  七尾市桧物町の書家三藤観映(みつふじかんえい)さん(66)は4日、同市 大田町の曹洞宗海門(かいもん)寺で、同寺の中興の祖・東岳受旭(とうがくじ ゅきょく)の墓石の拓本を取った。1576(天正4)年に造られたとされる墓 石には、東岳受旭が能登畠山家5代当主の次男であることを示す銘文が刻まれて いる。能登畠山氏に関する貴重な史料であるため、かつて市職員が拓本を取った が失敗し、プロの技にゆだねた。  東岳受旭無縫塔(むほうとう)と呼ばれる墓石は台座の上に高さ67センチの 卵形の塔身(とうしん)が乗せられている。三藤さんは塔身に画仙紙を張り、青 墨(せいぼく)を付けたたんぽで慎重に銘文を写しとった。三藤さんは「天正年 間の、自然体で書かれた文字には学ぶことが多い。書美術の視点からも残すべき」 と話した。  拓本は、塔身正面の銘文「中興開山前住建長東岳受旭和尚大禅師」と、背面の 「源朝臣前畠山慶致公次男也 于時天正四年丙子林鐘十四日」の2種類。風雨に さらされ、判読が難しい。墓石が市文化財に指定されることを機に、市が拓本ど りを決めた。 ★〔東岳受旭無縫塔(とうがくじゅきょくむほうとう)〕  海門寺と、鎌倉・建長(けんちょう)寺の住職を務めた東岳受旭の墓石。海門 寺と能登畠山家の関わりを伝える貴重な史料とされる。 〈02〉2013/06/06付朝刊――――――――――――――☆ ◎のと鉄道田鶴浜駅に建具飾り付け/七尾市の守る会/窓に組子細工設置  のと鉄道田鶴浜駅(七尾市)の整備に取り組む「ふるさとの駅を守る会」(同 市)はこのほど、駅舎の窓を、地元伝統の田鶴浜建具が誇る組子(くみこ)細工 で彩った。車窓から職人の精緻な技を見ることができるようにし、観光客らに 「建具のまち」をPRする。  築30年以上の駅舎に彩りを添えようと、天野かつえさん(70)を中心に会 員が約2カ月かけて準備した。組子細工は田鶴浜建具工業協同組合や地元の製作 所から余っていた品を譲り受けた。  職人の丁寧な仕事が光る「二重菱(ひし)」や伝統文様「麻の葉」の組子細工 を窓に飾ったほか、待合室に欄間や屏風(びょうぶ)を設置した。  組子細工は電車が駅に停車すると、車窓から見える位置に飾られている。仙石 輝雄会長(76)は「田鶴浜の玄関口にふさわしくなった。みんなから愛される 駅にしたい」と笑顔を見せた。 〈03〉2013/06/09付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾高なでしこ、キックオフ/能登地区の高校で初、女子サッカー部誕生  七尾高に能登地区の高校初の女子サッカー部が誕生し、部員10人が連日の練 習に励んでいる。ワールドカップ(W杯)での日本代表「なでしこジャパン」の 活躍などで人気が高まり、5月に同好会から部活動へ昇格した。サッカー合宿を 誘致する七尾市は、サッカー人口の増加によりサッカーを愛好する雰囲気が能登 で一層高まることを期待している。  七尾高の女子サッカー部は、新チームの主将である萩野はなさん(2年)が入 学前から同校に創部の意向を伝えており、昨年4月から6人の同好会としてスタ ート。男子サッカー部から、用具やグラウンドの一部を借りて練習してきた。  その後、部員数が増えたため、学校から部活動として認められた。  県内の高校で女子サッカー部は、大聖寺高、伏見高、星稜高、金市工高に続き、 七尾高が5校目。  初の公式戦となった5月31日の県高校総体では、伏見高に0−8と完敗。し かし、部員全員が「七高としてプレーでき、うれしい」と満足感をにじませた。 萩野主将は「部員をさらに増やして、試合で勝ちたい」と意欲を燃やしている。  七尾市では、和倉温泉と能登島に計5面の人工芝サッカー場があり、市は宿泊 代金の一部を合宿助成制度として負担している。今年度は、利用者が増えると見 込んでおり、「女子チームの利用も期待したい」(観光交流課)としている。 〈04〉2013/06/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎街づくりにICT活用/七尾市など/9月にも実証実験  七尾市や七尾商工会議所などは、ICT(情報通信技術)を活用した街づくり に乗り出す。和倉温泉などの観光施設のスマートフォン(多機能携帯電話)向け 紹介動画を作成するほか、災害や公共交通機関の情報を手軽に得られるようにす る。北陸新幹線金沢開業を見据え、七尾観光のリピーター拡大を目指す。  総務省の委託事業「ICT街づくり推進事業」に採択された。9月にも実証実 験を始め、来年度以降も事業を続ける。  計画では、公衆無線LANサービス「Wi―Fi(ワイファイ)」の専用アン テナを、公共、観光施設20カ所に設ける。インターネットにつながるケーブル テレビ回線をアンテナに接続し、アンテナの電波が届く範囲でスマホやタブレッ ト端末で情報を閲覧する仕組みを整える。  スマホのカメラを観光施設やイベントのポスターにかざすと、紹介動画が閲覧 できる観光ナビゲーションアプリを作るほか、災害時に現在地からの避難場所や 経路、市内の公共交通機関の乗り継ぎ方法などを発信することで、観光客の利便 性を向上させる。  スマホのカメラで店舗を撮影するスタンプラリーや店舗情報、一人暮らしの高 齢者の体調をインターネットで離れた家族や医療機関に知らせるシステムなどで 市民の住みやすさも高める考え。  事業には市観光協会や県情報システム工業会、金沢星稜大なども協力する。七 尾商工会義所は「世界農業遺産で連携する能登全域に七尾モデルの街づくりを広 め、能登観光の振興につなげたい」としている。 〈05〉2013/06/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾市の夏、踊りで盛り上げ/創作民謡「等伯さん」、「まだら音頭」  7月18日に七尾市中心部を流れる御祓川沿いで初開催される七尾まだら総踊 り大会に向け、七尾まだら保存会は17日夜、講習会を開講した。また、同市文 化協会は7月15日に市内で行われる七尾港まつり総踊りに向け、今年から曲目 に加わった創作民謡「等伯さん」の練習会を開催。関係者は七尾の夏を盛り上げ ようと、練習に汗を流した。  総踊り大会では、愛好者の裾野拡大のため、難解な唄や振り付けを簡略化した 「七尾まだら音頭」を市民に踊ってもらう。  七尾市役所で開かれた七尾まだら講習会には、市内を中心に約100人が参加。 同保存会メンバーが音頭の足の運びや手首の返し方などを指導した。その後、唄 と踊りに分かれ、地域ごとに異なる振り付けを統一した「正調七尾まだら」の練 習を行った。  開講式では、長憲二会長が「12日間で着実に踊りを身に付けてもらい、総踊 り大会を一緒に盛り上げよう」とあいさつした。講習会は28日までの月〜金曜 と、7月5、12日の午後7〜9時に市役所で開かれる。  高階公民館では、創作民謡「等伯さん」の練習会が開かれた。地域住民約30 人が三味線や尺八の音色に合わせて踊りの輪を広げた。練習会は七尾港まつり本 番に向け、市内の公民館で19回開かれる。  総踊りは7月15日午後7時から始まり、御祓川大通りを往復するコースで実 施される。市内の団体、企業チームが「七尾まだら」「みなとヨイサ」「等伯さ ん」の曲に合わせて踊り流しを繰り広げる。 〈06〉2013/06/21付朝刊――――――――――――――☆ ◎吉田川でホタル倍増/七尾市吉田町会/15年前から保護活動  ホタルの名所として知られる七尾市吉田町の吉田川で、例年に比べて倍以上の 数となるホタルが発生し、住民や観光客を魅了している。旅館従業員山上義晃さ ん(33)=同市田鶴浜町=がこのほど、幻想的な「光のショー」を撮影した。  地域住民によると、同町会は「ホタルの里」を目指し、15年ほど前から、ホ タルの餌となるカワニナを放流するなど保護活動に取り組んできた。ふれあい昆 虫館(白山市)によると、県内で今年、ホタルが増えているという報告はなく、 「住民の地道な活動が実を結んだのではないか」としている。  粟津信一吉田自治公民館長は、大雨で川べりの地盤が緩んでいるため、見に来 るときは十分注意してほしいとし、「これからも保護活動に取り組みたい」と話 した。ホタルは6月いっぱい、発生する見込み。 〈07〉2013/06/21付朝刊――――――――――――――☆ ◎400株が群生/ササユリの杜公開/七尾市・希望の丘公園  七尾市の希望の丘公園に、県の準絶滅危惧種に指定されているササユリ約40 0株が群生する「ササユリの杜(もり)」がお目見えした。昨年、お年寄りらが 見つけた自然の群生地の周囲に看板などを設置し、誰もが花を楽しめるように公 開した。管理していることをアピールすることで、持ち去ることができないよう 先手を打った。  同公園は同市東部の丘陵地の自然を生かして1991(平成3)年に市民の憩 いの場として設けられた。ササユリの群生地は、昨年、同公園の世話をする太平 ビルサービス七尾営業所職員や、公園を清掃する市シルバー人材センターのメン バーが同公園中央付近の山林で見つけた。  同営業所は今年、案内表示看板を設置して群生地を分かりやすくすると同時に、 花泥棒を防ぐための看板も設置、ササユリの保全を呼び掛けた。今後、群生地の 下草刈りや柵の設置なども行う。  同事業所の三野哲弘さんは「花を摘み取らず、マナーを守って花を観賞してほ しい」と話した。7月10日ごろまで白やピンクの花が次々と咲く見込みとなっ ている。 〈08〉2013/06/22付朝刊――――――――――――――☆ ◎田鶴浜地区のシルバーレンジャー/6年目も「出動」/寸劇で交通指導  七尾市田鶴浜地区のお年寄り5人は、今年も「交通安全戦隊シルバーレンジャ ー」として活動することを決め、21日、七尾署で、同署から幼児交通安全教育 アドバイザーの委嘱を受けた。赤や黄色の専用スーツで「変身」し、幼児に交通 マナーを教えるレンジャーは最年長者で83歳、平均年齢76歳。年輪を重ねた お年寄りならではの温かな指導で、地域の子どもを守る意欲をみなぎらせている。  委嘱されたのは、赤、青、黄のレンジャーを務める伊藤静枝さん(80)、西 本初子さん(67)、菊川のぶ子さん(83)、ナレーション担当の泰(はた) 順子さん(75)、リーダーの坂口惣治さん(77)。  3人のレンジャーが、坂口さん扮(ふん)する交通ルールを守らない悪役を懲 らしめる寸劇を、七尾署管内の保育園で上演し、幼児に交通ルールを教えている。  坂口さんが、知人の警察官から子ども向け交通教室の人手が足らないことを聞 き、グラウンドゴルフ仲間に声を掛け、2008(平成20)年にグループを結 成。「戦隊もの」ドラマの人気にあやかって交通安全戦隊として活動していた警 察官グループの活動を引き継いだ。昨秋、趣旨に共感した泰さんが加わった。  結成から6年目となり、高齢になったことから活動の縮小も検討したが、既に 「出動要請」が同市三引町のあかくら保育園から届いたこともあり、任期2年の 委嘱を受けた。  坂口さんら会員は、劇を見た園児が街であいさつしてくれることがうれしいと いう。坂口さんは「要望があればどこへでも駆け付けたい」と話し、演技に磨き をかけている。 〈09〉2013/06/24付朝刊――――――――――――――☆ ◎中島地区の住民、土のう作り/「熊木川氾濫」教訓に/自治会が訓練  一昨年の「熊木川氾濫」を教訓に、七尾市中島地区の7町会でつくる同地区自 治会は23日、同市中島公民館で防災訓練を行った。2011年7月5日付の新 聞見出し「濁流『土のう足らん』」を記した回覧板で訓練を告知したところ、地 区の4割近い世帯が参加した。集まった120人は、川沿いに広がるわが町を自 分たちの手で守るため、土のう作りに汗を流した。  ほとんどの参加者は土のう作りは初めてで、七尾市第2消防団員に教わりなが ら袋に砂を詰めた。蒸し暑い中、額に汗を浮かべながら「二度とあんな思いはし たくない」と作業の手に力を込め、土のう積みも練習した。出来上がった300 袋は、公民館横の倉庫に備蓄した。  2年前、熊木川が氾濫した際、市が「避難準備情報」を発表したのは、地区中 心部の中島商店街までもが水浸しになった後だった。七尾鹿島広域圏事務組合消 防本部が出動し、土のうを積んだが、すぐに詰める砂もなくなり、結果として住 民総出で後始末に追われた。  濱田清守会長(66)=同市中島町中島=は「一昨年の出来事は苦い教訓。行 政に頼りっきりでは生活を守れないと自覚し、今後も継続して訓練を行いたい」 と話した。 〈10〉2013/06/25付朝刊――――――――――――――☆ ◎樹齢700年のケヤキ再生へ/七尾市の飯川町会/クレーン使い枯れ枝伐採  樹齢700年以上と推定される七尾市飯川(いがわ)町の大ケヤキ(市天然記 念物)が枯れないよう、地元町会が3年がかりの再生計画に乗り出した。町会は 住民から募った善意でせん定や土壌改良を行う計画で、24日には造園業者がク レーンを使って枯れ枝を伐採した。  大ケヤキは高さ約23メートル、幹回り約7・5メートルで、古くから天狗 (てんぐ)の住む神木として地域住民から親しまれてきた。  町会によると、10年ほど前、県道沿いの側溝掘り下げ工事で、道路にはみ出 していた根の一部を取り除いて以来、樹勢が弱ってきた。このため、町会が樹木 医に診断を依頼。昨年9月末に視察した県樹木医会の意見を聞いて再生計画を決 めた。  町会によると、6月11日夜には枯れた木のこぶが県道に落下し、事故防止の ため、計画実施を早めた。この日は造園業者が枯死が進んだ枝など計約3トン分 を切り落とし、幹の内部が空洞化していることも分かった。  計画では、秋ごろまでに土壌改良や支柱設置を行う。車が根を踏んだり幹を傷 つけないよう、竹垣も設ける。事業費は3年で約180万円を見込む。  付近に住む自営業松元俊雄さん(48)は伐採作業を見つめ「枝であっても神 木を切るのは寂しい。地元のシンボルを守り続けたい」と思いを語った。