□◆□◆□◆□◆ 第108号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                           平成25年5月24日    市内では、つつじや藤の花が見ごろを迎えています。日差しも強くなり、初夏 を思わせるような季節となりました。  さて、平成23年に「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されましたね。 5月29日からの3日間、和倉温泉では、「世界農業遺産国際会議」が開かれま す。世界農業遺産国際会議は、認定された地域の関係者が国際的な取り組みを継 続的に勧める観点から、平成18年度以降、概ね2年毎に開催されています。 日本での開催は今回が初めてとなります。会議では、世界農業遺産の理念や価値 が農業の枠にとどまらず、観光やものづくりなど他の産業にも広がっていく石川 県独自の取り組みを広く世界に発信し、世界各国からの参加者に里山里海の魅力 を感じていただく場になればいいですね。  それでは、「第108号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                                  ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市市民生活部広報広聴課                   電話   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■参加チーム数:地元(能登・加賀方面含む) 21チーム、県外31チーム         合計52チーム、参加者数 約2,000人 ■臨時駐車場:和倉温泉運動公園、潮の香広場ほか (問)和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合    TEL0767−62−1555    http://www.wakura.or.jp/yosakoi/      =================================== ☆★☆ 3.第25回モントレージャズフェスティバルイン能登  ☆★☆  七尾湾を背にしたステージでは、超一流ジャズバンド「マンハッタン・ジャ ズ・クインテット」がNYから出演するなど多彩な出演者が7時間に渡り熱演 を繰り広げます。 ■日 時 7月27日(土)  開 場 14:00  開 演 14:30(21:00終演予定)   ■場 所 七尾マリンパーク(能登食祭市場横) ■料 金 (前売券)大人5,000円      (当日券)大人6,000円       高校生以下 2,000円(当日販売のみ)      ※未就学児は保護者同伴で無料 ■出演者 オルケスタ・デ・ラ・ルス マンハッタン・ジャズ・クインテット 鈴木良雄BASS TALK ジャミン・ゼブ 高澤 綾クインテット 石川ジュニア・ジャズ・アカデミー・オーケストラ 京都府立工業高等学校 Mambou Jazz Band 福島県立福島高等学校 ジャズ研究部 ■その他 雨天決行、全席自由、ペット同伴での入場不可 (問)モントレージャズフェスティバルイン能登       開催理事会・実行委員会事務局     電話0767−54−8820 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:勇壮、でか山/七尾市で青柏祭開幕 02:棚田再生にポポ栽培/甘くてねっとり/七尾東雲高、耕作放棄地を活用 03:里山里海をタオルで応援/女性グループ/収益の一部、環境保全に 04:小牧の歴史、一冊に/七尾市中島町/92歳の加賀さん 05:中島菜の魅力、加工品で発信/喫茶店オーナー國田さん/麩など考案 06:里山里海、食で発信/料理の談議会、メニュー冊子、食材推奨ロゴ 07:七尾合宿、3万人超え/今年度見込み/能登島グラウンドで練習環境充実 08:耕作放棄地でモチ米/七尾市南大呑地域づくり協議会/有磯小が協力 09:七尾の歴史再発見/写真やパンフ5万点/市HPで順次公開 10:七尾まだら、初の総踊り/7月に保存会が大会/港まつりと連動 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2013/05/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎勇壮、でか山/七尾市で青柏祭開幕  国の重要無形民俗文化財に指定されている曳山(ひきやま)行事で知られる七 尾市の青柏祭は3日、鍛冶町の宵山(よいやま)で開幕した。若衆らの勇壮な掛 け声とともに、高さ約12メートル、重さ約20トンある日本一の山車(だし) 「でか山」が民家の軒先をかすめながら港町七尾の路地を巡行した。  鍛冶町のでか山は、歌舞伎十八番の一つ「花川戸助六由縁江戸桜(はながわど のすけろくゆかりえどさくら)」を題材にした人形3体や、色鮮やかな幕で飾ら れた。  午後10時すぎ、町の木遣(や)り衆が「曳き出し歌」を朗々と披露すると、 若衆の「わっしょい」「エーンヤー」の掛け声とともに市民らが一斉に綱を引い た。絢爛(けんらん)豪華な装飾の巨体が動き出すと路地を埋めた見物客から歓 声が上がった。  4日は午前1時に府中町の朝山、同8時に魚町の本山が始まり、正午すぎに山 王町の大地主(おおとこぬし)神社に3台が勢ぞろいする。 〈02〉2013/05/06付朝刊――――――――――――――☆ ◎棚田再生にポポ栽培/甘くてねっとり/七尾東雲高、耕作放棄地を活用  七尾東雲高の生徒有志15人と同校の出村豊教諭は、七尾市庵町百海(どうみ) の伊掛山(いかけやま)斜面の耕作放棄地を利用し、ねっとりとした甘い果肉の 果物「ポポ」の栽培に乗り出す。同校では昨年、同所で棚田の復活を試みたが、 イノシシに荒らされるなど、思ったような収穫ができなかった。3年後の収穫を 予定しており、冷菓などに加工する。  北米原産のポポは寒さや害虫に強く、果肉はマンゴーに似ており、甘みと香り が強い。棚田の再生を始めた出村教諭がポポを自宅で栽培した経験があり、食品 加工もしやすそうだと考えたことから、生徒に呼び掛け、栽培を決めた。  生徒はこれまで、雑草などが生い茂っていた場所を整備し、30センチほどの 苗木20本を植えた。月に3、4回程度、生徒が棚田の整備を含め、交代で世話 に訪れる。苗木は1年で1メートルに成長し、3年で実をつける見通し。  3年の清水嵩士君は「実がつくのは先だが、後輩に引き継ぎ、ふるさとの魅力 を発信してほしい」と話した。 〈03〉2013/05/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎里山里海をタオルで応援/女性グループ/収益の一部、環境保全に  能登の魅力を発信する女性グループ「赤いかっぽう着隊」は7日までに、世界 農業遺産「能登の里山里海」を応援するタオルを1千本作製した。能登各地の特 産品のイラストをあしらい、収益の一部を能登の環境保全や福祉に役立てる。能 登の観光施設などへ販売を呼び掛け、観光客だけでなく、地元住民にも使っても らい、里山里海をPRする。  タオルは長さ100センチ、幅33センチで、「能登の里山里海応援たおる」 と銘打った。七尾出身の画聖長谷川等伯や能登牛、能登豚、能登野菜、のとキリ シマツツジ、トキ、ルビーロマンなどが愛らしいイラストで描かれている。愛媛 県今治市で作られ、極細繊維により吸水性などに優れるという。1本800円。  現在は七尾市内のギャラリー夢華(ゆめはな)で扱っており、6月9日に七尾 美術館で開く映画上映会でも販売する。  能登に住む主婦ら33人でつくる赤いかっぽう着隊は「地元の人にも気軽に使 ってもらい、里山里海のPRが能登の元気につながってほしい」としている。 〈04〉2013/05/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎小牧の歴史、一冊に/七尾市中島町/92歳の加賀さん  元中島町文化財保護委員の無職加賀實(みのる)さん(92)=七尾市中島町 小牧(おまき)=は、小牧地区の歴史や民俗をまとめた冊子「小牧集落の歴史」 を完成させた。愛する地元の姿をまとめ、後世に伝えたいと約1年がかりで製作 した。  冊子はB5判で82ページ。小牧という地名が初めて登場するのは室町時代の 文書であることなどの史実や民話、幼児を寝かせたわら製のかご「ツブラ」など の生活道具を写真入りで紹介した。  加賀さんは1988年から15年間、同委員を務め、これまで「上杉謙信と中 島町」「中島町の牡蠣(かき)」など歴史や民俗をまとめた冊子を10冊ほど自 費で製作した。今回はその集大成として、自身の経験や見聞きした記憶も残そう とペンを執り、150部製作し、小牧地区の全世帯や友人らに配った。  加賀さんは「若い人に地元の歴史と先人の思いを伝えたい」と話した。 〈05〉2013/05/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎中島菜の魅力、加工品で発信/喫茶店オーナー國田さん/麩など考案  七尾市中島町浜田の喫茶店「茶房咲(ちゃほうさ)ふらん」のオーナー國田 (くにた)より子さん(68)は13日までに、ほろ苦さと辛みが特徴の能登野 菜「中島菜」を使った麩(ふ)を製品化した。「地元自慢の食材を多くの人に知 ってもらいたい」と願う國田さんは中島菜の洋菓子や総菜も独自に考案。中島菜 の魅力発信に力を入れている。  開発した麩は薄緑色で直径約5センチ。「能登野菜中島菜入りくるま麩」と名 付けた。もっちりした食感と中島菜の風味が調和し、煮物や天ぷらにしたり、み そ汁に入れてもおいしいという。製品化は氷見市の麩製造会社に依頼。國田さん が中島菜の粉末やチップを生地に混ぜ込む割合の調整を手伝った。  國田さんは2004(平成16)年の喫茶店開業前は、旧中島町河崎で38年 間スーパーを経営していた。当時から中島菜を扱っていたが、漬物としての販売 が主だった。転業を機に「地元に誇れる食材はやはり中島菜だ」と思い、商品開 発を続けている。  これまで考案したのはシフォンケーキやクッキー、食パンのほか、つくだ煮や ハンバーグ、コロッケなど。「いつでもおいしく中島菜を味わってもらいたい」 と2年前から麩の開発に取り組んだ。  國田さんによると、中島菜は血圧の上昇を抑える成分を含み、抗酸化作用もあ るとされる。 〈06〉2013/05/15付朝刊――――――――――――――☆ ◎里山里海、食で発信/料理の談議会、メニュー冊子、食材推奨ロゴ  七尾市は今年度、「食」で世界農業遺産「能登の里山里海」の魅力発信に乗り 出す。七尾の郷土料理に関した談議会や料理教室を開催し、メニューを冊子にま とめるほか、地元産食材を推奨する制度を設け、市内外で里山里海の恵みや伝統 の認知度を向上させる。  14日、七尾市役所で市里山里海会議が開かれ、今年度の事業計画に盛り込ま れた。  料理談議会は、祭り料理や海産物の発酵食品など伝統的な郷土食を同会議で選 び、料理研究家や一般主婦らを交えて料理の由来やレシピなどを話し合う。夏と 冬に開催する。  料理教室は談議会後に開き、旬の地元食材を使って談議会の郷土料理を市民に 紹介する。メニューや由来などをまとめた冊子を作成し、市内外にPRする。将 来的には市内飲食店でのメニュー化も働き掛ける。  推奨制度では認定ロゴマークを作成する。市内で生産される農作物や海産物を 「里山里海の恵みである」と認定し、付加価値で販売促進や生産者の利益向上に つなげる。今後、会議で認定基準を決め、食材を扱う飲食店も対象とする計画だ。  同会議は市や金融機関、観光関係団体などで構成し、「能登の里山里海」を活 用した誘客や環境保全などを進めるため、昨年度に設立した。 〈07〉2013/05/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾合宿、3万人超え/今年度見込み/能登島グラウンドで練習環境充実  七尾市でスポーツ合宿の利用者が増加している。同市のスポーツ合宿の誘致・ 運営会社が手掛ける合宿利用者が今年度延べ3万3千人の見込みとなり、昨年度 より9千人増加する。和倉温泉運動公園多目的グラウンドに加え、能登島グラウ ンドが完成したことで練習環境が充実。全国からサッカー合宿を呼び込み、「合 宿地七尾」が広まりつつある。  七尾市では、和倉温泉のグラウンドに加えて能登島グラウンドが3月に完成し、 計5面の最上級人工芝のサッカー場を中心に練習環境が整った。これにより、以 前より参加チームの多い大規模な大会も開催できるようになり、合宿利用が増え ている。  スポーツ合宿の誘致・運営会社「石川スポーツキャンプ」によると、特に小学 生から大学生のサッカー大会での合宿利用が増加。大会だけでなく、単独チーム での練習合宿も利用者数が伸びている。  23日からは精鋭選手が技を磨く日本サッカー協会のナショナルトレセンU1 4中日本が行われ、全国規模の指導者研修会も予定する。吉田泰代表取締役によ ると、プロチームの問い合わせも来ているという。  市は、宿泊代金の一部を市が負担する合宿助成制度の利用者数が今年度は大幅 に増加するだろうと予想している。団体人数と宿泊数を掛けた「人泊数」は、制 度が始まった2007(平成19)年度の2200人泊に対し、集計中の昨年度 は1万4100人泊を超える見込みで、「今年度はさらに増える」(観光交流課) とする。  吉田氏は「合宿を通して能登島の民宿の良さなど七尾の魅力が広まる」と期待 する。 〈08〉2013/05/18付朝刊――――――――――――――☆ ◎耕作放棄地でモチ米/七尾市南大呑地域づくり協議会/有磯小が協力  七尾市南大呑地域づくり協議会と同市有磯小は、地域の耕作放棄地でモチ米を 栽培し、景観保護と里山再生を目指す。17日までに同協議会が雑草の茂ってい た水田の整備を終え、20日に会員と児童計約30人が田植えを行った。  モチ米を栽培するのは、県道に面した同市花園町の水田約900平方メートル で、土地の所有者が高齢で休耕田となっていた。  同協議会の柳浦勝会長によると、同地域では熊渕町などの山間部を中心に、所 有者の高齢化により、栽培が行われていない水田が多いという。同協議会は、世 界農業遺産に認定された能登の里山の景観を保全するため、3月から整備を進め てきた。田植え後は会員らが管理し、9月下旬には児童が収穫を行う。  同協議会は、今後も取り組みを広げ、耕作放棄地の景観対策を進めることにし ている。柳浦会長は「農作業を通して世代を超えた交流を図りながら、美しい里 山の景観の維持に努めたい」と話した。 〈09〉2013/05/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾の歴史再発見/写真やパンフ5万点/市HPで順次公開  七尾市は18日までに、旧市町合併以前からの市町史編さん事業で収集した5 万点以上の写真や史料、観光パンフレットなどをデジタルデータ化する作業に着 手した。明治から平成までの資料を保存、活用する計画で、今夏にもホームペー ジ(HP)で一部を公開し、閲覧者から情報を募る。市は「市町合併で同じ市と なった地域の歴史を再発見してもらい、ふるさと教育にも活用したい」としてい る。  市がデジタル化を進めるのは、2004年に合併した七尾、能登島、中島、田 鶴浜の旧4市町から受け継いだ資料。大正時代以来の青柏祭で繰り出した山車 「でか山」や各市町の町並みの写真をはじめ、戦前の七尾中(現七尾高)野球部 の遠征を撮影した写真など貴重な資料も多い。  旧自治体が発行した観光案内やスポーツ大会のパンフレット、学校の文集もあ り、市民らの協力で蓄積された資料は多岐にわたる。  市史資料整理室ではデジタル化の作業を進め、今後、HPで公開できる資料を 整理する。資料数が膨大なため、風景や学校、港などの分類ごとに厳選した数十 点をHPに掲載し、随時更新する。  各資料には「この写真はどこの風景でしょうか」などと、閲覧者に問い掛ける 文章を付ける。閲覧者の情報やコメントも掲載し、市民らと共同でより見応えの あるページにする計画だ。  市は個人で保管されている昔の写真も募る予定。市史資料整理室は「昔の写真 からは懐かしい町の風情が感じられ、埋もれさせたくない。市民のふるさと愛に つながってほしい」としている。 〈10〉2013/05/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾まだら、初の総踊り/7月に保存会が大会/港まつりと連動  七尾市の七尾まだら保存会は7月18日、市中心部を流れる御祓川沿いで、初 の「七尾まだら総踊り大会」を開く。難解な唄や振り付けを簡略化した「七尾ま だら音頭」を市民や観光客らに踊ってもらい、七尾まだら愛好者の裾野拡大につ なげる。同時期に御祓川大通りで開催される七尾港まつり総踊りと連動させ、中 心市街地のにぎわい創出につなげたい考え。  七尾まだら総踊り大会は七尾まだら伝承会、同愛好会、同保存伝承師会、七尾 市観光協会などが共催する。  計画では、御祓川に架かる慶応橋と約80メートル南の長生橋を周回するコー スを設定。慶応橋付近に本部を置き、参加者が川沿いに立つ「七尾まだらの碑」 を眺めながら踊りを楽しむ。  七尾豊年太鼓保存会や南砺民謡会が賛助出演し、市民や観光客ら約千人の参加 を見込む。このほど市内で開かれた同保存会総会で大会の実施要項が了承された。 近く実行委員会を組織する見通し。  同保存会は昨年、7月18日を「まだらの日」と制定。七尾まだらの碑の前で 洗練された唄や踊りを披露し、先人に一層の精進を誓った。  今年は七尾まだらを盆踊り感覚で楽しめる「七尾まだら音頭」や異なる振り付 けを統一した「正調七尾まだら」が完成したことなどを記念し、郷土芸能の魅力 を広く発信する試みとして新たに総踊り大会を企画した。7月中旬に行われる七 尾港まつり総踊りとともに毎年継続し、市中心部のにぎわいづくりに努めること にした。  同保存会は幅広い年齢層に七尾まだらに親しんでもらうため、イメージキャラ クターづくりも進めており、長憲二会長は「祝いの席に欠かせない七尾の伝統芸 能を地元の活力を高めるために生かしたい」と話した。