□◆□◆□◆□ 第107号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                          平成25年4月26日    いよいよゴールデンウイークですね。七尾市内では、でか山の準備が着々と 進んでいます。毎年、でか山の上段に飾られる人形が、どのような場面なのか 毎年楽しみにしている人もいるかと思いますが、今年は、安部龍太郎さんの直 木賞受賞作「等伯」の一場面が登場します。  また、恒例となった「花嫁のれん展」も10回目を迎え、のれんの数も、 150枚を超えました。綺麗な花嫁のれんを観賞してゆっくり一本杉を散策さ れてみてはいかがでしょうか?  交通面では、能登有料道路が全線無料化となって「のと里山海道」に生まれ 変わったほか、能越自動車道の整備も進み、3月末、七尾城山IC〜七尾大泊I Cが開通しました。このことで、七尾へ多くの方が足を運んでくれることを期 待しています。  皆さんも、ゴールデンウイークは、七尾市で祭りを楽しみながら、ゆっくり 過ごしませんか?  それでは、「第107号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市市民生活部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第107号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.国指定重要無形民俗文化財「青柏祭の曳山行事」           【5月3日(金曜日・祝日)〜5日(日曜日・祝日)】 2.安部龍太郎氏「ギャラリートーク」                      【5月5日(日曜日・祝日)】 3.第17回 能登よさこい祭り                 【6月7日(金曜日)〜9日(日曜日)】                                   ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.国指定重要無形民俗文化財「青柏祭の曳山行事」  ☆★☆       若葉もえる5月に行われる大地主神社(山王神社)の春祭りで、能登地区最 大の祭礼。高さ12メートル、重さ20トンの日本一大きな山車「でか山」3 台が狭い町なかを曳き廻されます。  訪れる人々が山車を曳くことができる参加型の祭りです。 【見どころ】  5月2日(木曜日)夕刻、市内の人形宿に「でか山」の人形が飾られます。    曳山舞台に飾り付ける歌舞伎人形が、市内9カ所の民家や会館(人形宿)   に展示され、披露されます。各人形宿では庭を作ったり生花や盆栽などを   飾ったりして人形を引き立てます。  5月4日(土曜日・祝日)12:30頃    3台の「でか山」が大地主神社(山王神社)に集合します。  5月5日(日曜日・祝日) 下記のとおり、3台の「でか山」が集合します。    (1)11:15頃、能登食祭市場前    (2)12:45頃、七尾駅前    (3)14:30頃、御祓川河畔(仙対橋) 【 関連イベント(1) 「こども山」運行!! 】  青柏祭でか山の4分の1サイズの「こども山」を引っ張ってみませんか?  小学生以下のお子さんならどなたでも参加できます。七尾で思い出づくりを しませんか?  たくさんのテント村や楽しいステージイベントも開催します。 ■日 時 5月5日(日曜日・祝日)      1回目:10:00〜、2回目:11:45〜、      3回目:14:15〜 ■場 所 パトリア、ミナ.クル周辺(七尾駅前) ■参加費 無料 (問)(株)のとのと TEL 0767−53−2020 【 関連イベント(2) でか山茶会 】  今年はじめて開催される茶会。迫力あるでか山を楽しんだ後は、お茶でほっ と一息いかがですか? ■日 時 5月5日(日曜日・祝日)      9:00〜15:00 ■場 所 願正寺(七尾市桧物町) ■参加費 おひとり 1,000円 (問)表千家流三室社中 TEL 0767−52−3875 【 関連イベント(3)「複製 松林図屏風」を期間限定で公開 】  七尾が生んだ画聖・長谷川等伯が描き、国宝中の国宝とも称される「松林図 屏風」の複製を、期間限定で特別に展示します。 ■展示期間 4月27日(土曜日)〜6月2日(日曜日) ■場 所  石川県七尾美術館 (問)七尾美術館 TEL 0767−53−1500   <青柏祭全般のお問い合わせ先>  七尾市観光交流課 TEL 0767−53−8424  http://www3.city.nanao.lg.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=2029       =================================== ☆★☆ 2.安部龍太郎氏「ギャラリートーク」 ☆★☆ 七尾美術館で直木賞受賞作家 安部龍太郎氏と学芸員によるギャラリートーク を楽しみませんか。 ■日 時 5月5日(日曜日・祝日)      11:00〜11:30 ■場 所 石川県七尾美術館      (美術館観覧料必要) (問)文化課・等伯生誕の地PR事業支援委員会    TEL 0767−53−8437 ☆★☆ 3.第17回 能登よさこい祭り ☆★☆        全国の踊り子が湯の街和倉温泉に一堂に会し、よさこい人の心意気とエキサ イティングで華やかな踊りの熱気がまちなかにみなぎり、たくさんの見物客で にぎわいます。 ■日にち 6月7日(金曜日)〜9日(日曜日) ■場 所 和倉温泉街 ■スケジュール(予定)  6月7日(金曜日) 20:00〜21:30  6月8日(土曜日) 11:20〜21:00  6月9日(日曜日) 11:00〜20:30            フィナーレ 20:30〜21:30 ■参加チーム数:地元(能登・加賀方面含む) 21チーム、県外31チーム         合計52チーム、参加者数 約2,000人 ■臨時駐車場:和倉温泉運動公園、潮の香広場ほか (問) 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合     TEL 0767−62−1555     http://www.wakura.or.jp/yosakoi/       ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:自転車旅提案、連泊促す/和倉温泉観光協会/マラソンコースで 02:155年ぶり、神輿修復/和倉少比古那神社/初の全面改修 「見違えた」 03:新鮮な海の幸、網焼きで満喫/道の駅のとじま、新装開店/あら汁振る舞い 04:新入生迎える、トイレ美しく/七尾高/合言葉は「心も磨く」 05:直木賞「等伯」、でか山彩る/七尾市府中町/青柏祭、作者の安部氏快諾 06:しゃぎり演奏、生駒町で復活/チャンチキ山祭り/6町で人形見にぎやかに 07:シーカヤック体験/七尾市和倉温泉で今夏/旅館協組が貸し出し開始へ 08:カキやイカ、海の幸満喫/能登食祭市場が新装開店 09:和倉温泉「おもてなし隊」/新幹線見据え/駅構内に案内所 10:トリガイ地元で食べて/のぼり旗で消費促す/県漁協七尾支所 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2013/04/06付朝刊――――――――――――――☆ ◎自転車旅提案、連泊促す/和倉温泉観光協会/マラソンコースで  七尾市の和倉温泉観光協会は今夏までに、七尾西湾沿岸を一周する「能登和倉 万葉の里マラソン」のフルマラソンコースを使った自転車観光ルートでの誘客に 乗り出す。自転車からの目線で楽しめる七尾西湾や能登島の風景、コース沿いの グルメ、名所旧跡を観光客に知らせ、滞在時間の延長や連泊を促す。  同協会は旅館や旅行業者を通じて和倉観光の新たな目玉として発信し、家族連 れや国内外の自転車愛好者の誘客につなげる。近く、コース沿線の観光名所をま とめたパンフレットを作成し、自転車旅の希望者に配るほか、協会主催の自転車 イベント開催も検討する。  日本陸連公認のマラソンコースは、和倉温泉を発着点に、能登島大橋や中能登 農道橋を経て能登島、中島、田鶴浜を巡る。沿道には国史跡の須曽蝦夷穴(すそ えぞあな)古墳や、万葉歌人の大伴家持が巡行した七尾西湾の島々、能登島の魚 介や能登かきを味わえる料理店などがある。  同協会は30年前から観光客向けに自転車を貸し出しており、3年前には高速 走行できるロードバイクを大人用40台、子ども用10台を用意。近年の自転車 ブームで需要が多いという。同協会は「自転車での旅を希望する観光客に、和倉 を満喫してもらえる環境を整えたい」と話した。 〈02〉2013/04/06付朝刊――――――――――――――☆ ◎155年ぶり、神輿修復/和倉少比古那神社/初の全面改修 「見違えた」  七尾市和倉町の和倉少比古那(すくなひこな)神社の神輿(みこし)が155 年ぶりに市内の仏壇店によって全面修復された。地域の宝を次代に引き継ぐため、 祭りを運営する同町の壮青年団「和光会」が中心となり、積立金に住民からの寄 付を加えて費用を捻出。輝きを取り戻した神輿は、29日の春祭りで町内を練り 歩く。  神輿は担ぎ棒を含め長さ3・8メートル、屋根の鳳凰(ほうおう)を含めた高 さが2・3メートル。1858(安政5)年に造られて以来、1916(大正5) 年と75(昭和50)年に部分修復したが、全面的な改修は今回が初めてとなる。  和光会と同神社の氏子総代らで組織する御神輿修復委員会が昨年11月、七尾 市藤橋町の高澤仏壇店に修理を依頼。高澤秀晃社長らが漆の塗り替えや不足して いた部品の補充、金箔(きんぱく)の張り替えなどを行った。  立川渉代表委員は「長年の住民の念願がかない、見違えるほど立派な姿になっ た。町の宝として引き継いでいきたい」と話した。 〈03〉2013/04/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎新鮮な海の幸、網焼きで満喫/道の駅のとじま、新装開店/あら汁振る舞い  七尾市能登島向田町の道の駅のとじま「交流市場」は6日、リニューアルオー プンし、新たな観光交流拠点としてスタートを切った。新設された「浜焼きコー ナー」では、休憩に立ち寄った家族連れらが、地元の淀k棔覆┐里瓠傍t舛膿緲ネ げされた新鮮な海の幸を味わい、能登島の「食」を満喫した。  浜焼きコーナーでは、この日の朝に水揚げされたスルメイカやカワハギ、サザ エなどが次々と火にかけられ、おいしそうなにおいで客を誘った。地元住民も詰 めかけ、能登島産の野菜や米などを買い求めた。来場者には、その場でおろした タイの刺し身やあら汁が振る舞われた。  オープニングセレモニーでは南紀一(としかず)副市長、能登島観光協会の谷 口和義会長、同施設の指定管理者であるシダックス大新東ヒューマンサービス (東京)の志太勤一社長があいさつ。地元の向田雨乞い太鼓保存会が和太鼓演奏 で花を添えた。7日は先着100人にプレゼントが用意され、あら汁が振る舞わ れた。 〈04〉2013/04/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎新入生迎える、トイレ美しく/七尾高/合言葉は「心も磨く」  七尾高生徒有志176人は6日、8日の入学式を前に、校内のすべてのトイレ を掃除した。生徒は「トイレ掃除で心も磨く」を合言葉に、約2時間、無言で掃 除を続けた。  入学式前のトイレ掃除は10年前、「人の嫌がることを率先して実践し、心も 磨く」ことを部の目標に掲げた同校男子バスケットボール部員が自主的に始めた。 昨年初めて他の運動部や文化部の部員が加わり、今年はさらに部活動をしていな い生徒も参加し、2、3年生の約4割が掃除のために集まった。  作業では、男子バスケットボール部員がリーダー役となり、体育館や各階のト イレ全16カ所を清掃。「石川掃除に学ぶ会」の市村昭代史さん=宝達志水町= ら3人の助言を受けて、生徒はスポンジや研磨材を使って清掃し、換気扇や蛍光 灯も丁寧に拭いた。  男子バスケットボール部主将の泊谷尚徳君(3年)は「これで気持ちよく新入 生を迎えられる。後輩には、この活動を七尾高の伝統として続けてほしい」と話 し、達成感に浸った。 〈05〉2013/04/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎直木賞「等伯」、でか山彩る/七尾市府中町/青柏祭、作者の安部氏快諾  七尾市府中町は5月3日に開幕する青柏祭で曳(ひ)く山車(だし)「でか 山」を、今年の直木賞受賞作「等伯」の一場面で彩る。小説の作者安部龍太郎氏 が同町からの提案を快諾した。直木賞受賞で七尾出身の画聖長谷川等伯が脚光を 浴びる中、全国から集まる観光客へ「等伯のふるさと七尾」を強く発信する。  小説内で等伯が上洛を決意する転機となった場面を題材とする。「等伯上洛  戦乱転機乃時(のとき)」と銘打ち、でか山の最上部に設けられる人形舞台に、 信春を名乗っていた等伯と、政変で能登を追われた能登畠山氏の義綱(よしつ な)、その娘の夕姫の人形を並べる予定。  八崎看板製作所=矢田町=の八崎武久さん(73)が制作を手掛ける。観光パ ンフレットに掲載する場面解説文は、府中町でか山保存会が安部氏と相談して決 める。  小説「等伯」のでか山舞台化は、安部氏と14年来の親交がある同保存会副総 代の中越政秀さん(62)が、直木賞受賞直後の安部氏に提案し、快諾を得た。  国重要無形民俗文化財指定のでか山の曳山行事は日本一大きい山車が練り歩く 祭事として全国に知られている。絢爛(けんらん)豪華な人形舞台は青柏祭の見 どころの一つ。歌舞伎や歴史上の一場面を題材とすることが多く、小説の一場面 を取り上げるのは珍しい。  直木賞受賞で等伯に脚光が当たる中での舞台設営について府中町保存会総代の 飛?和男さん(69)は「多くの人に等伯生誕の地七尾に足を運んでもらい、で か山を楽しんでもらいたい」と話した。 〈06〉2013/04/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎しゃぎり演奏、生駒町で復活/チャンチキ山祭り/6町で人形見にぎやかに  七尾市所口町の能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(気多本宮)の曳山 奉幣祭「チャンチキ山祭り」は13日、同市で始まった。初日は山車(だし) 「ちょんこ山」を運行する6町で人形見(み)が行われ、生駒町で祭り囃子(ば やし)「しゃぎり」の生演奏が復活し、14日の本祭へ向けて雰囲気を盛り上げ た。  祭りでは、米町(こめまち)、木町(きまち)、亀山町(かめやまちょう)、 一本杉町、阿良町(あらまち)、生駒町の6町が山車を出す。かつては6町全町 でしゃぎりを演奏していたが、木下博安生駒町会長によると、少なくとも60年 前から一本杉町しか行っていないという。  今年は生駒町の児童4人が囃子を練習し久しぶりに復活させ、一本杉町と生駒 町の山車が生演奏に合わせて練り歩くことになった。  この日、生駒町の「キノシタ靴・かばん店」前に、生駒町が山車に載せる高さ 1・5メートルの藤原鎌足の人形が飾られ、その前で生駒町の児童4人と応援に 駆けつけた一本杉町の児童3人が、にぎやかに太鼓や笛、かねの音を響かせた。  祭りに先立ち、一本杉町青年会は同市小島町の法華宗本行寺で安全祈願祭を営 み、江戸時代にちょんこ山に引かれて亡くなった子どもを供養し、今年の安全巡 行を祈った。 〈07〉2013/04/20付朝刊――――――――――――――☆ ◎シーカヤック体験/七尾市和倉温泉で今夏/旅館協組が貸し出し開始へ  和倉温泉旅館協同組合は、七尾市の和倉温泉運動公園のヨットハーバーを活用 した誘客策として、シーカヤックの貸し出しを、早ければ今夏にも始める。19 日は同所で乗船体験会が行われ、組合員ら約20人がカヤックに乗り込んで海上 に出て、安全性などを確認した。  カヤック教室などを開くカヌーあいらんど(同市)の渡邊徹代表が講師を務め、 カヤックへの乗り込み方やパドルの使い方、転覆した際の対処法などを組合員に 説明した。  最初は前に進むこともできなかった組合員も、1時間の講習を終えるころには うまく操れるようになった。「初心者でも楽しめる」と、宿泊客向けレジャーと しての手応えを感じた。  同組合の多田計介理事は「海遊びの魅力を、和倉温泉の新たな観光資源として 活用したい」とあいさつした。  同組合はすでにシーカヤックを3艇購入しており、組合員は初心者講習ができ るまで上達することを目指して練習に励む。今後、安全面や料金面など細部を詰 める。 〈08〉2013/04/21付朝刊――――――――――――――☆ ◎カキやイカ、海の幸満喫/能登食祭市場が新装開店  七尾市の第3セクター「香島津」が工事を進めていた能登食祭市場は20日、 リニューアルオープンし、新たな観光拠点としてスタートを切った。一新された フードコートや浜焼きコーナーでは、団体旅行客や休憩に立ち寄った家族連れが 七尾湾で水揚げされた海の幸などを満喫した。  浜焼きコーナーでは、カキやスルメイカ、サザエなどが火にかけられ、周囲に 香ばしい香りを漂わせた。この日は感謝セールが催され、館内の店舗で買い物し た人に、青柏祭の見物客らに配る菓子「ながまし」のプレゼントなどが行われた。  同市場には、七尾湾を臨む屋根付きのデッキや、ジャズ演奏会や集会が開け、 モントレージャズフェスティバルイン能登の魅力を伝えるモントレーホールなど が新設された。  香島津は「リニューアルで能登の魅力を発信し、年間来館者90万人の復活を 目指す」としている。  21日もセールが行われた。28日はオープニング式典として、横綱白鵬と同 市出身の第54代横綱輪島大士さんのトークショーなどが行われる。 〈09〉2013/04/23付朝刊――――――――――――――☆ ◎和倉温泉「おもてなし隊」/新幹線見据え/駅構内に案内所  七尾市で、和倉温泉を訪れた人に、七尾をはじめ能登の魅力を紹介する「おも てなし隊」が発足した。市がJR七尾線和倉温泉駅構内に新設する観光案内所を 拠点に、隊員3人が交通案内や七尾の魅力発信に一役買う。市は2年後の北陸新 幹線金沢開業による観光客の増加を見据えたもてなし力向上を図る。  おもてなし隊は、市が公募で雇用した男性1人、女性2人で、駅構内に設けら れた「能登半島観光案内所」に午前9時から午後5時まで常駐する。  3人は、市職員と市内の名所などを巡ったり、歴史などを互いに教えながら観 光ガイドの腕前を磨いている。23日にはJRや和倉温泉観光協会の関係者から 接客法などを学んだ。外国人客に対応するため英語の勉強も重ねる。  5月4、5日には、JR七尾線を走るラッピング列車「長谷川等伯号」に乗り 込み、乗客に青柏祭のチラシや花嫁のれん展の茶会入場券などを配布する。  メンバーの一人、中能登町出身の山本義宣さん(43)は「観光関係の仕事を していた経験を生かしたかった。七尾をもっと勉強し、多くの人に魅力を伝えて いきたい」と意気込む。  市によると、和倉温泉駅前には観光案内所がなく、観光客の利便性向上のため 地元から開設が望まれていた。 〈10〉2013/04/24付朝刊――――――――――――――☆ ◎トリガイ地元で食べて/のぼり旗で消費促す/県漁協七尾支所  県漁協七尾支所は、七尾湾特産の二枚貝トリガイをPRするのぼり旗を七尾市 の石崎漁港や一部漁船に掲げた。トリガイは1個数千円の値が付く高級食材で、 大半が首都圏で流通する事情から「地元での知名度は今一つ」。同支所は七尾が 誇る食材を地元でアピールし、消費拡大につなげる考えだ。  県漁協七尾支所によると、七尾湾は国内有数のトリガイの産地。のぼり旗は高 さ約3メートルで赤地に「七尾湾天然とり貝」などと書かれている。100本を 作製し、今後、地元のすし店などにも協力を呼び掛け、のぼり旗を設置してもら う計画だ。  トリガイは肉厚でうまみが強く、大半が関東や関西の都市圏に出荷される。漁 協が地元でトリガイをアピールするのは初めてで、七尾支所は「トリガイの一層 のブランド化を推進し、港町七尾の活気づけにも貢献したい」としている。  七尾湾では4月17日、小型底引き網を使ってトリガイを採る「貝けた漁」が 解禁となった。同支所の担当者は「地元住民に良い特産品があることを知っても らい、ゴールデンウイークで帰省する人にも食べてもらいたい」としている。貝 けた漁は6月14日まで続く。