□◆□◆□◆□ 第103号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成24年12月30日  いよいよ平成24年も終わりに近づき、新しい年を迎えようとしている今日こ の頃、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。  今年は、七尾と能登島をつなぐ能登島大橋架橋30周年や、武元文平初代市長 から不嶋豊和二代目市長に市政をバトンタッチするなど、節目となる年でし た。 特に、9月1日には、七尾市の最高規範「七尾市まちづくり基本条例」が スタート。市民がまちづくりの主役であることを基本理念に、情報共有、 参画、協働によるまちづくりを進めていくルールを定めました。 私たち七尾市民が、しあわせを実感できる社会を目指すために、 行政のみな らず市民や議会が連携し合いながら、それぞれの役割を果たしていきます。  それでは、「第103号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地                    七尾市企画経営部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第103号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.和倉温泉スイーツめぐり           【平成25年3月31日(日)まで】 2.和倉温泉ほろよいめぐり           【平成25年3月31日(日)まで】 3.和倉温泉冬花火&海鮮まるごと大鍋とうまいもん市           【平成25年1月13日(日)】 4.七尾湾能登かき祭り2013           【平成25年1月13日(日)〜2月28日(木)】                      ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.和倉温泉スイーツめぐり ☆★☆        和倉温泉街でしか味わえない自慢のスイーツが勢ぞろいします!  スイーツめぐり券1枚につき、対象店舗の内3店のオススメ商品と引き換え できます。  各店イチ押しのスイーツでハッピーなひとときをお過ごしください。 ■開催期間 平成25年3月31日(日)まで       ※定休日、年末年始の営業日を確認してください。 ■対象店舗 和倉温泉街       ・和倉まかない食道・ゥ・ぢほっこりくんアイス       ・焼きたてベーカリーアンリス・ゥ・ぢ和倉長者(シュークリーム)       ・菓子工房シャールベルベ・ゥ・ぢChiffon(シフォン)       ・能登ミルクホリカワミルクショップ・ゥ・ぢ能登ミルク小瓶or                          のむヨーグルト       ・ルミュゼドゥアッシュ・ゥ・ぢN-ドーナツ       ・能登海鮮丼みとね・ゥ・ぢ黒ごまソフトクリーム       ・ブロッサム・ゥ・ぢブロッサム・シフォンヌ       ・欧風食堂エピス・ゥ・ぢ能登ミルクのクレープブリュレ       ・和倉温泉観光会館・ゥ・ぢ和倉温泉わくたまくん3つ子の塩プリン ■料  金 1枚500円(3枚綴り)       (ただし、1店舗につき1枚の引き換えとなります。) ■スイーツめぐり券販売先 旅館フロント、和倉温泉観光会館、和倉じばん館 問 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合    TEL0767-62-1555   http://www.wakura.or.jp/p462.html =================================== ☆★☆ 2.和倉温泉ほろよいめぐり  ☆★☆              心温まる和倉温泉のいで湯を堪能した後は、お得な飲み歩きチケットで選り すぐった能登のお酒と料理をこころゆくまでお楽しみください。    チケット1枚で次のお店より2店舗めぐることができます。   ■開催期間 平成25年3月31日(日)まで       ※12月31日(月)〜1月3日(木)は休みです。       ※定休日、年末年始の営業日を確認してください。 ■対象店舗 和倉温泉街       ・北京・ゥ・ぢ生ビール1杯&能登豚黒コショウ炒め       ・ブロッサム・ゥ・ぢグラスワイン1杯または生ビール1杯&               カキフライまたはイカのピリ辛トマトソース       ・海よ友よ・ゥ・ぢ地酒&能登の地物を使った刺身5種       ・まっちゃん・ゥ・ぢ生ビール1杯&ジャンボギョーザ       ・能登すしの庄信寿し・ゥ・ぢグラスビール1杯または日本酒1合&                   能登鍋といかの麹漬け       ・蛇乃目寿司・ゥ・ぢ生ビール1杯または地酒1合&旬の握り三貫       ・きつねとたぬき・ゥ・ぢ虎の涙または五郎島金時&辻口シェフの                洋菓子2本つき       ・ひでくら・ゥ・ぢ生ビール1杯&能登牛ホルモン盛       ・欧風食堂エピス・ゥ・ぢエピスのハウスワイン赤or白&                 七尾産タコのマリネとソーセージ5種盛       ・能登海鮮丼みとね・ゥ・ぢ生ビール1杯または日本酒1合&旬の                  お造り3品といかの黒作り       ・num-Bar 六・ゥ・ぢ山廃純米酒 菊姫 鶴の里1杯&能登の珍味               またはおつまみ       ・月乃陽・ゥ・ぢ能登ワイン1杯または地酒宗玄1合半&             いしるピザ(ハーフ)       ・ヒバリー・ゥ・ぢ能登ワイン1本       ・酒のこいずみ・ゥ・ぢ日本酒1本       ・和倉ショッピングセンター・ゥ・ぢ焼酎1本 ■料  金 1枚2,000円(2枚綴り) ■特  典 チケットを見せるだけで、タクシー料金が割引されます。        初乗り料金 690円→620円(石川交通、マリン交通)        ■ほろよいめぐり券販売先 旅館フロント、和倉温泉観光会館 問 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合    TEL0767-62-1555   http://www.wakura.or.jp/p472.html =================================== ☆★☆ 3.和倉温泉冬花火&海鮮まるごと大鍋とうまいもん市 ☆★☆  和倉温泉の料理長たちが一堂に会し、一度に2,000食分を作る海鮮大鍋 は和倉温泉の冬の名物。直径2m以上の大鍋では、カニや能登カキ、甘エビな ど日本海の冬の味覚を存分に味わえます。花火を見ながらフーフーと食べる アツアツのうまさは体も心も温まり格別です。 ■日にち  平成25年1月13日(日)       ※荒天時は14日(月)に順延します。 ■場 所  和倉温泉シーサイドパーク ■内 容  海鮮まるごと大鍋 第1部 11:00〜14:00                第2部 17:00〜21:00       うまいもん市   11:00〜21:00       冬花火      20:00〜21:00 問 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合    TEL0767-62-1555   http://www.wakura.or.jp/p163.html    =================================== ☆★☆ 4.七尾湾能登かき祭2013      ☆★☆        〜2日間限りの特別イベントを開催〜        平成25年1月13日(日)から2月28日(木)まで、産地だからこその 味と新鮮さを生かして、ふるさと七尾冬の食材まつり「七尾湾能登かき祭 2013」を開催します。  期間中に協賛飲食店で、能登かきを使用した各種オリジナルのななおメニュ ーを特別価格770円(税込)で提供します。  協賛飲食店は、「七尾湾能登かき祭・能登かき街道食べ処」ののぼり旗設置 店です。  2日間限定の特別イベントも開催しますので、お見逃しなく!! 《特別イベント》 ■日 時  平成25年2月16日(土)10:00〜16:00            2月17日(日) 9:00〜15:00 ■場 所  能登演劇堂正面(七尾市中島町) ■内 容  炭火焼かき・殻付きかき・能登野菜・中島菜・新鮮大鍋・地元の       食材販売コーナーなど ■交 通  鉄道「能登中島駅」       ・能登ふるさと博フリーきっぷ(金沢⇔能登中島)        大人1,500円、こども300円で2日間乗り放題        (観光施設などの割引特典付き)       ・かきグルメ&語り手列車(七尾⇔能登中島)              能登有料道路「徳田大津駅インターまたは横田インター」 ■その他  能登中島駅前からシャトルバスあり       前売り券、当日券の販売はありません。 問 ふるさと七尾冬の食材まつり実行委員会(能登鹿北商工会内)   TEL 0767-66-0001    ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:目連盆踊りの系譜を紹介/七尾でまちおこしシンポジウム 02:チャレンジ精神の継承を/高峰桜、七尾高に5本植樹 03:七尾まだらの振り付け統一/保存会と愛好会、DVD収録 04:漬け込み最盛期/南大呑で灘かぶら寿し 05:ため池で環境学習へ/万行町会25年ぶり水抜き調査/来年度にビオトープ 06:犬死には致しません/真珠湾攻撃直前の遺書に決意 07:「第二の栃乃洋」育成へ/竹縄後援会が発足総会 08:蓬莱2万枚書き上げ/七尾の小野さん、45年目の書 09:アカウミガメの子ども5匹保護/のとじま水族館 10:公園のベンチ児童が手作り/わくらっ子応援団/住民、温泉客の憩いに ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2012/12/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎目連盆踊りの系譜を紹介/七尾でまちおこしシンポジウム  釈迦(しゃか)の高弟目連尊者もくれんそんじゃ)を題材にした歌で踊る「目 連盆踊り」に関するシンポジウム「盆踊り『目連尊者地獄巡り』でまちおこし」 は1日、七尾市の県七尾美術館で開かれ、目連盆踊りの研究者らが全国で石川、 富山両県内にのみ残る同盆踊りの系譜や、活用への意気込みを語り合った。  民俗芸能学会の中村茂子理事が、中国で生まれた目連尊者の救母伝説や江戸時 代の説教浄瑠璃と目連盆踊りとの関わりを紹介。能登民俗音楽の会の宮川隆之会 長は、目連盆踊りの歴史などの調査結果を発表した。  東京文化財研究所の星野紘名誉研究員が基調講演した。目連盆踊りである南砺 市の「福光ちょんがれ」、白山市の「じょうかべ」、七尾市の「ぼんぼらがい」 も披露された。宮川氏がまとめた調査報告書が配布された。 〈02〉2012/12/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎チャレンジ精神の継承を/高峰桜、七尾高に5本植樹  金沢育ちの世界的化学者、高峰譲吉博士の尽力で米首都ワシントンに贈られた 桜の子孫を日本に帰す「ワシントンの桜・里帰り事業」として4日、七尾高に苗 木5本が植樹された。同校関係者は桜に込められた高峰博士のチャレンジ精神を 受け継ぎ、末永く後世に伝えることを誓った。  植樹は高峰博士を描いた映画「SAKURA SAKURA」のロケが行われ た明治記念講堂前で行われた。山本登紀男校長は博士が七尾語学所で英語を学ん だとされることに触れ「生徒が七尾にもゆかりのある博士のように大志を抱き、 大きな花を咲かせてほしい」とあいさつ。同窓会長であるのと共栄信用金庫の大 林重治理事長、同校高峰賞受賞者31人を代表し、1954(昭和29)年に受 賞した佐原吉博同窓会顧問、佐原博之PTA会長・同窓会副会長、坪野友太朗生 徒会長が加わり、苗木に土をかけた。  里帰り事業はワシントン・ポトマック河畔の桜から育てた苗木300本のうち 149本を石川県内に植樹するプロジェクト。国際社会で活躍できる人材育成に 取り組む県内のニュースーパーハイスクール5校にも苗木が配布されることにな り、七尾高には同実行委とのと共栄信用金庫から苗木が贈られた。  これまで泉丘高と二水高で植樹を終えており、5日に桜丘高、6日は小松高で 苗木を植える。 〈03〉2012/12/06付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾まだらの振り付け統一/保存会と愛好会、DVD収録  県指定無形民俗文化財「七尾まだら」を伝承、普及する七尾まだら保存会、七 尾まだら愛好会は5日までに、両会で約30年来、若干異なって伝わってきた振 り付けを統一し、「正調」の舞を確認した。同日は七尾市内で正調の舞と歌など を収録。近くDVD化する方針で、七尾に息づく伝統の祝い歌と舞を、正確に後 世へ伝える。  保存会によると、同会や愛好会の現在指導者を勤めている市民に振り付けが伝 わった際、扇を持つ手首の返し方やひじ、ひざの曲げ具合などが異なり、各自が 「正調」として舞ってきた。  しかし近年、両会が同市内の保育園や小中学校で普及活動を展開し、市外、県 外の民謡団体にも伝えられるようになった。指導者らから「振り付けが異なるま ま伝わっては後世に禍根を残す」との声が上がり、両会は8月から、振り付け統 一に向けた協議を重ねてきた。  5日に同市のサンビーム日和ケ丘で行われた収録では、両会の選抜メンバー2 5人による正調の舞や三味線、尺八、音頭と合唱で「めでためでた」と「能登の 岬」が、4台のカメラと複数のマイクで記録された。  DVDは近く、関係者や希望する団体に販売する。保存会の長憲二会長は「長 年の懸案が解消して本当にほっとしている。伝統のバトンをしっかり後世に渡し たい」と話した。 〈04〉2012/12/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎漬け込み最盛期/南大呑で灘かぶら寿し  七尾市南大呑地区特産の「灘かぶら寿し」の漬け込みが最盛期を迎えた。同市 黒崎町の農業生産法人「ウィード能登」では7日、従業員が手際よく白カブの皮 むきなど作業を進めた。  灘かぶら寿しは、同市産の早生(わせ)大カブ約2万5千個と北陸近海で水揚 げされたガンドブリ600匹を自家製の麹(こうじ)で作った甘酒で仕込む。ウ ィード能登によると、今年のカブは例年に比べて甘みが強く、シャキシャキとし た食感も楽しめそうだという。  年末年始の贈答品として人気が高く、今月下旬に出荷の最盛期を迎える。 〈05〉2012/12/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎ため池で環境学習へ/万行町会25年ぶり水抜き調査/来年度にビオトープ  七尾市万行町会は来年度、市と共同で、町内のため池「松谷池」周辺に、ドジ ョウやフナなどが生息するビオトープを整備する方針を決めた。ため池の水を引 き込んで4ゾーンに分けて水生生物や植物など、地元の生態系を子どもと大人が 学べるようにする。  同町会の計画では、ビオトープは松谷池の周囲にある水田の耕作放棄地約80 0平方メートルを活用して整備する。大正期に築かれ、老朽化が進んでいた松谷 池の修繕を県の農地基盤整備事業で進めており、その一環として設けることにし た。  7日は、松谷池の修繕工事に合わせ、25年ぶりに池の水約3千立方メートル のほぼ全量を抜き、同町会や万行営農組合、県、市職員の約20人と、地元の東 湊小6年生21人が、松谷池に生息する生き物の種類を調べながら、バケツに移 した。  児童らは、体長15〜50センチのフナや約30センチのイシガメのほか、シ ジミ、エビの一種を確認した。調査に合わせ、同組合の西野勝一代表(71)ら が同町で行っている、化学肥料や農薬を従来より3割以上減らす「エコ農業」を 説明した。  ビオトープには来年度、フナやドジョウなど、今回見つかった池の生き物を放 ち、自然に繁殖させる予定。須崎昭夫町会長は「ビオトープを通じて、ため池が 田んぼだけでなく生き物にも大切な役割を果たしていることを子どもたちに知っ てほしい」と話した。 〈06〉2012/12/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎犬死には致しません/真珠湾攻撃直前の遺書に決意  1941(昭和16)年12月、太平洋戦争開戦のきっかけとなったハワイの 真珠湾攻撃から8日で71年。兵士の遺族らは鎮魂の思いを胸に「あの日」を振 り返った。祖国や家族を守る決意を記した遺書、開戦の緊張感を伝える写真を手 にとり、多くの戦没者の犠牲の上に築かれた平和の尊さをかみしめた。  真珠湾攻撃に出撃し20歳で戦死した清水吉雄さんの姉、林貞子さん(93) =七尾市一本杉町=は吉雄さんの遺影を見つめ、亡き弟をしのんだ。  吉雄さんは38年、呉海兵団に入団し、空母「加賀」に乗り組んだ。攻撃当日 は雷撃機に搭乗し、湾内に停泊中の米艦艇を撃沈したが、対空砲火で被弾、敵陣 に突っ込んだとされる。その功績で2階級特進し、2等飛行兵曹となった。  42年7月17日付の北國毎日新聞(現・北國新聞)は「その武勲抜群」との 見出しで、吉雄さんを紹介している。  七尾市吉田町の吉雄さんの生家には北國毎日新聞の切り抜きのほか、41年1 2月5日と出撃直前の7日に書かれた遺書が今も残る。  5日は「光榮の至りで大和男子の本懐此(こ)れに過ぐるものなし。大日本帝 國海軍の一大試練宿敵米國海軍と開戦せんとし祖國を後に任務に就きます」、7 日には「愈々(いよいよ)、布哇(ハワイ)空襲の前日になりました。立派に戦 って来ます。決して犬死は致しません。清水家の為にご安心ください」と記し、 軍人としての覚悟や家族への気遣いがうかがえる。  林さんによると、清水家は9人きょうだいで、長女の林さんと三男の吉雄さん は3番目と4番目。年齢が2歳しか違わず、よく一緒に遊んだ。吉雄さんは明る く生真面目な少年で、学校が終わった後、一緒に農作業に励んだ。毎年12月8 日を迎えるたびに思い出すという。  吉雄さんの霊を慰めるため、林さんは67年7月、親戚から寄付を募り、吉田 町の生家に忠魂碑を建立した。同所で暮らす義姉の清水優子さん(94)と優子 さんの長女宏美さん(70)、その夫の昭夫さん(70)とともに冥福を祈り続 ける。  林さんは「弟の死を無駄にしないためにも、戦いの記憶を次世代に引き継いで いきたい」と話した。 〈07〉2012/12/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎「第二の栃乃洋」育成へ/竹縄後援会が発足総会  七尾出身で大相撲元関脇栃乃洋の竹縄親方を応援する「竹縄泰一(たいいち) 石川県後援会」の初総会が9日、同市の能登食祭市場で開かれ、石川出身力士の 養成に向け、逸材の発掘や入門希望者の親方への紹介に協力することを決めた。  県内の有志約40人で発足した。初代会長に栃乃洋泰一能登後援会長の仙田忍 氏、幹事長に寺坂行一氏が就いた。任期は2年。副会長10人、副幹事長7人を 置いた。  竹縄親方は9月の栃乃洋引退、年寄襲名披露大相撲の成功に感謝を表し、「こ れからも石川から強いお相撲さんが出るようご協力をお願いしたい」と述べた。 これに先立ち、能登後援会の解散総会が開かれた。 〈08〉2012/12/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎蓬莱2万枚書き上げ/七尾の小野さん、45年目の書  七尾市郡町の書家小野竹松さん(85)は10日、正月の縁起物「蓬莱」2万 枚を書き上げた。小野さんは1968(昭和43)年から蓬莱作りを始め、今年 で45年目。出来上がった蓬莱は毎年公共施設などに贈っている。  小野さんは9月30日から、一日280枚のペースで制作に取り組んできた。 乾かした後、妻の陽子さん(78)が雅印を押して完成させる。  蓬莱は11日に同市山王町の大地主神社のおはらいを受け、12日から市役所 や市内の旅館、病院などに配る。小松市や滋賀県など県内外からの注文もある。  小野さんが書き上げた蓬莱は今年で通算68万枚。来年は目標だった70万枚 を達成する予定だ。 〈09〉2012/12/12付朝刊――――――――――――――☆ ◎アカウミガメの子ども5匹保護/のとじま水族館  金沢市専光寺海岸などに漂着したアカウミガメの子ガメ5匹が11日、のとじ ま臨海公園水族館(七尾市)に運ばれた。  10日午前8時半ごろ、白山市橋爪町の会社経営木谷菊二さん(65)が専光 寺海岸で甲羅の長さが10センチほどの子ガメ2匹を見つけ、保護した。カメは 寒さで弱っていたが、海水に入れて自宅で暖め、水族館に連絡した。  水族館には10日までに、木谷さんのほか金沢市の民宿が1匹、内灘町の動物 病院が2匹の子ガメを保護したとの連絡が寄せられていた。このため11日、木 谷さんが2カ所を経由して計5匹を水族館に運び、池口新一郎副館長に渡した。  池口副館長は「命のリレーをしていただき、ありがとうございます」と感謝し た。5匹は生まれて1年ほどと小さいため、春まで水族館で保護し、甲羅の長さ が約30センチまで大きくなったら、海に戻す予定だという。 〈10〉2012/12/23付朝刊――――――――――――――☆ ◎公園のベンチ児童が手作り/わくらっ子応援団/住民、温泉客の憩いに  七尾市和倉地区の子ども会組織「わくらっ子応援団」が温泉街のそぞろ歩きを 楽しむ浴客らの休憩に使ってもらうためベンチ2基を手作りした。22日、同町 の中町公園に設置され、保護者や町会関係者らにお披露目された。住民にも憩い の場として利用してもらい、街の活性化を後押しする。  ベンチは木製で、座面には能登ヒバ、背もたれにサワラの材料を用いた。幅は 150センチと120センチの2種類。座面は朱色と茶色に塗られ、背もたれに は、児童が描いた和倉温泉のゆるキャラ「わくたまくん」があしらわれている。  同団所属の和倉小5、6年生11人が6月から構想を練り、11月に和倉公民 館で組み立てや塗装などを行った。いしかわまちづくり技術センターの助成を受 けた。  22日の設置式では、5年生6人がベンチにかかった布を除幕して同団代表の 山本喜暢さん(43)らにお披露目した。代表であいさつした本田玲央君は「和 倉に来たお客さんに楽しんでもらえるように作りました。使ってください」と話 した。