□◆□◆□◆□ 第102号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成24年11月25日  日に日に寒さが厳しくなり、草木の露も霜へと変わり、冬の気配がいよいよ 濃くなってまいりました。  寒い時期こそ、体の心まで温まる和倉温泉はいかがですか。潮風を感じる海 辺の露天風呂から眺める波穏やかな七尾湾は絶景です。  さらに、七尾湾や七尾沖で水揚げされる能登かき、寒ブリ、能登なまこなど 贅沢な海の幸が勢ぞろいし、料理を彩ります。  この冬は、渚のいで湯和倉温泉にのんびり浸かって、疲れを癒しませんか。  それでは、「第102号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地                    七尾市企画経営部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第102号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.第12回オーケストラ・アンサンブル金沢 七尾定期公演           【12月9日(日)】 2.能登和倉万葉の里マラソン2013 申込締切迫る           【申込締切日 12月21日(金)】 3.みんなで『能登鍋』を食べに行こう!           【開催期間:平成25年3月20日(祝・水)まで】 4.「すし王国・能登七尾」をご堪能あれ!                      ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆1.第12回オーケストラ・アンサンブル金沢 七尾定期公演 ☆★☆  三大ヴァイオリン協奏曲の一つ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ 短調作品64(演奏時間約25分)を始め、華麗で繊細なクラッシック音楽が 楽しめます。 ■日時  12月9日(日)14:00〜(13:30開場) ■場所  七尾サンライフプラザ 大ホール ■ゲスト ヴァイオリニスト 千住 真理子 氏 ■入場料 一般    3,500円       高校生以下 2,000円      車椅子   2,000円 車椅子・介護者席 各2,000円※5組限定  ※全席自由  ※当日は500円高となります。 ■販売先 ミヤコ音楽堂、パトリアサービスカウンター、文化課    (問) 文化課 電話0767-53-8437 =================================== ☆★☆ 2.能登和倉万葉の里マラソン2013 申込締切迫る ☆★☆       今回で5回目を数える「能登和倉万葉の里マラソン」の参加申し込みの締め 切り日が迫っています。まだ申し込みをされていない人は、お早めにどうぞ!  波穏やかな「七尾湾」、渚のいで湯「和倉温泉」、冬の味覚「能登かき」と 、七尾市の魅力がギュッと詰まった大会です。 ■申込締切 12月21日(金)  ※今回からインターネットのみの申し込みとなりました。  ※定員になり次第締め切りとなります。 ■開催日 平成25年3月10日(日) (問)能登和倉万葉の里マラソン大会組織委員会   (七尾市観光交流課内)電話0767−53−8436       能登和倉万葉の里マラソン2013ホームページ    http://www.city.nanao.lg.jp/marathon/ =================================== ☆★☆ 3.みんなで『能登鍋』を食べに行こう!  ☆★☆              今年も『能登鍋』の時期がやってきました。能登の新鮮な食材を使った魅力 あふれる鍋がそろっていますので、お誘い合わせの上、能登へ足をお運びくだ さい!  特色ある28種類の能登鍋が、七尾市、志賀町、金沢市、東京都内で楽しめ ます。   ■開催期間 平成25年3月20日(祝・水)まで ■『能登鍋』の3条件  (1)能登の香りがする調味料を使うこと  (2)能登産の食材を使うこと  (3)地元産の練り団子を使うこと (問) 鍋プロ部事務局 電話0767−54−8866     http://notonabe.com/ =================================== ☆★☆ 4.「すし王国・能登七尾」をご堪能あれ! ☆★☆  七尾湾は「天然の生簀」と呼ばれるほど、多種多様な魚介類が七尾湾で水揚 げされます。冬は、寒ブリや能登かき、タラなど旬の地魚を存分に味わうこと ができます。 ■五感で楽しむ七尾のお寿司  視覚 新鮮なネタの輝きと美しさを見て楽しむ。    聴覚 「すし」へのこだわりを大将の七尾弁で楽しむ。    触覚 大将や地元の人とのおもてなしに触れ合う。    味覚 シャリ、ネタ、醤油など「すし王国能登七尾」の味を堪能。    嗅覚 港町七尾の潮の香りが漂う街中のそぞろ歩きを楽しむ。 (問)七尾市観光協会(七尾市観光交流課内)    電話0767−53−8424    http://www.su-si.net/kokoroe/kokoroe.html ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−54−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:能登のフグ、ブランド化/漁師らが準備会設立/来春モニターツアー 02:豊漁シイラぜひ食べて/一夜干しに加工/厄介者に付加価値を 03:前向きでこげる船/中島の橋本さん製作/児童でも操縦 04:岸選手「五輪の技」披露/中島中でトランポリン 05:七尾で寺町サミット/来秋、8市参加、山の寺寺院群で 06:七尾湾の冬の味覚・ナマコ漁が解禁 07:等伯「達磨図」に熱視線/山の寺学/畠山氏の文書学ぶ 08:馬踊りや獅子舞集結/能登島大橋30周年記念/島の芸能で祝い 09:沢野ごぼうPR/東本願寺報恩講料理の一品に 10:町ぐるみ栽培ショウガ初収穫/山崎町/トンネル保管も ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2012/11/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登のフグ、ブランド化/漁師らが準備会設立/来春モニターツアー  七尾市内の漁師や水産、観光業者が1日までに、「能登フグブランド化準備会」 を設立した。七尾湾内や能登沿岸でとれるフグを生かした漁業振興や観光誘客を目 指す。知名度が低いながら、全国有数の産地である能登のフグのブランド価値を高 め、若い漁師の育成につなげる考えで、来年4月にも能登でフグ料理モニターツア ーを実施する計画である。  研究会は、同市の水産業「すぎ省水産」の呼び掛けで集まった七尾湾沿岸の漁師 や水産業者、和倉温泉、能登島の両観光協会関係者ら10人で10月に結成した。  同会の集計では、県内では2010(平成22)年、トラフグやゴマサバフグな ど天然フグ類が289トン水揚げされ、都道府県別で8位だった。一方、七尾市公 設地方卸売市場での昨年度のフグ類取扱量は、トラフグが2トン、サバフグが59 トン、そのほかのフグが124トン。フグの多くは西日本に流通したとみられる。  世話人らは、能登産フグをブランド化して価格を高めることが若者の漁師離れを 食い止めると判断。冬場だけでなく、他産地が品薄となる5月前後にもトラフグが 漁獲される利点を生かし、観光振興を図る狙いで、研究会を発足させた。  メンバーは10月29、30日に、フグ料理で観光誘客に成功している愛知県南 知多町の日間賀島を訪れ、現地のホテル関係者から、フグ料理の情報発信や旅行業 者との協力方法などを学んだ。  同会は来年4月にも、旅行関係者らに能登のフグ料理を提供するモニターツアー を行う方針で「能登のフグの認知度は他産地に比べて低い。フグを地域振興に生か したい」としている。 〈02〉2012/11/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎豊漁シイラぜひ食べて/一夜干しに加工/厄介者に付加価値を  七尾市沿岸の定置網で今秋、豊漁が続く回遊魚「シイラ」の活用を進めるため、 同市鵜浦町の定置網会社「鹿渡島(かどしま)定置」は2日までに、一夜干しなど への加工を始めた。金沢市内では祭りの押しずしに使うとはいえ、能登の台所には なじみがない魚だけに、関係者は「まずシイラの味を知ってもらい、需要を高めた い」としている。  シイラは成魚で体長1メートル30センチ、体重20キロ以上になる大型魚で、 需要が高くないため能登での価格は安い。定置網にかかると、網の中でカマスやサ バなどを食い荒らし漁師の収入を減らすため、能登の漁師からは「厄介者」の扱い を受けている。  鹿渡島定置はシイラを三枚におろして、一夜干しやみりん干しとして販売するこ とを考案。付加価値をつけて新たな収入源にする試みを始めた。同市鵜浦町での直 売に加え、市内の直売所での販売にも取り組む。  鹿渡島定置は「シイラの身は脂が強く、干すことで適度な甘さに仕上がる」とし ており、厄介者を収入源にしたいと意気込んでいる。  県水産総合センターによると、シイラは県内沿岸の海水温が高い夏から秋に捕獲 されるが、今年は10月を過ぎても豊漁が続く。7〜10月の漁獲量は、前年同期 比179トン増の295トンで、過去10年平均の1・3倍。七尾沿岸の漁獲量は 前年の2・8倍となる201トンで、まだ捕れているという。 〈03〉2012/11/03付朝刊――――――――――――――☆ ◎前向きでこげる船/中島の橋本さん製作/児童でも操縦  七尾市中島町浜田のボート企画開発会社社長の橋本一治さん(75)は2日まで に、前向きでオールをこぐことができる手こぎ船「能登漕(のとそう)」を造り、 試乗を行った。  ボートは、全長2・8メートル、幅0・75メートル、重さ約50キロのプラス チック製で一人乗り。繊維強化プラスチック(FRP)製の長さ約1メートルのオ ールが船中央に固定されている。オールに回転式のグリップを取り付け、児童の力 でも操縦できるようにした。2年前に前向きでこげるボートとして特許を取得して 以来、改良を重ねてきた。  橋本さんは、中島の海沿いの町でも、子どもが海で遊ぶ姿を見かけなくなったこ とから、児童生徒が安全に遊べる船の開発に着手した。  試乗の結果、船尾部を広げて安定性を高める必要があることが分かった。橋本さ んは「来年の夏までには子どもたちに楽しんでもらえるような安全な船にしたい」 と話した。 〈04〉2012/11/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎岸選手「五輪の技」披露/中島中でトランポリン  七尾市中島中のPTA教育講演会「オリンピック選手がやってくる」は4日、同 校で開かれ、ロンドン五輪代表の岸彩乃選手(20)=金沢学院大スポーツ健康学 部2年=が華麗な技を示し、生徒らを喜ばせた。  岸選手が宙高く舞うと、全校生徒168人と保護者から大歓声が上がった。シド ニー五輪で入賞した同大准教授の古章子トランポリン部監督が解説した。中能登ジ ュニアトランポリンクラブの児童5人も練習の成果を披露した。  トークショーでは3年の高畑猛君らが岸選手に五輪での思い出などを聞いた。岸 選手は「4年後のリオ五輪に向けて技を磨きたい」と抱負を語った。  岸選手と古監督による指導も行われ、元体操選手の清水穣(ゆたか)校長が宙返 りを披露し、会場を沸かせた。 〈05〉2012/11/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾で寺町サミット/来秋、8市参加、山の寺寺院群で  七尾、金沢、小松などの県内外8市でつくる寺院群都市会議による「寺町サミッ ト」が来年10月、七尾市の山の寺寺院群で初開催されることが6日までに決まっ た。同市は各都市の首長や観光客が集まるサミットを通じ、寺院群の魅力を発信す るとともに、能越自動車道七尾開通や北陸新幹線金沢開業などで七尾への交通アク セスが向上することをアピールし、誘客につなげる。  第1回のサミットは1994(平成6)年8月に金沢市で開かれ、来年が19回 目となる。寺院群都市会議には金沢、小松、高岡や上越(新潟県)、飯山(長野県 )、岐阜、米沢(山形県)が加盟。これまで各市の歴史ある建築物を見直し、活用 して観光誘客や地域活性化につなげる方策を話し合っている。  七尾市は昨年4月に同会議に加盟し、加賀藩祖前田利家が整備した山の寺寺院群 の活用法などを探ってきた。  七尾市によると、来年10月の2日間のサミット会期中には、各都市の寺院群、 寺町を生かしたまちおこしの事例発表や各都市首長らによるパネル討論、専門家 の基調講演が予定されている。  山の寺寺院群は、桜川を挟んで小丸山城址の対岸にあり、藩政期は29の寺が集 まっていたとされる。利家の父利春、母長齢院の墳墓がある寺院や七尾出身の画聖 長谷川等伯の生家である奥村家や長谷川家の菩提(ぼだい)寺など16の寺は現存 し、長谷川派の作品など貴重な品々を数多く所蔵している。  七尾市は「サミットを通じて、七尾や山の寺寺院群の魅力を全国発信していく」 (観光交流課)としている。 〈06〉2012/11/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾湾の冬の味覚・ナマコ漁が解禁  七尾湾の冬の味覚として知られるナマコのけた引き漁が6日解禁され、七尾市や 穴水町の漁師が体長15センチ前後のナマコを次々と水揚げした。  七尾湾沿岸で最大のナマコ出荷拠点である同市石崎漁港には、底引き網漁船5隻 とけた引き網漁船2隻から、前年の初日より約70キロ少ない154キロのナマコ が水揚げされた。  県漁協七尾支所は「海水温が下がれば、身が大きくなる。出漁船が増えて、漁が 本格化するだろう」とみている。  ナマコは例年並みの値段で取引され、北陸三県のホテルや飲食店に販売された。 〈07〉2012/11/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎等伯「達磨図」に熱視線/山の寺学/畠山氏の文書学ぶ 七尾山の寺地域振興会の「山の寺学」は10日、七尾市小島町の曹洞宗龍門寺で 開かれた。来場した約250人は、同寺が所蔵する七尾出身の画聖長谷川等伯「達 磨(だるま)図」=県指定有形文化財=などに見入り、等伯の歩んだ経歴や、同寺 所蔵の能登畠山氏の文書などについて学んだ。  県七尾美術館学芸員の北原洋子主幹は、等伯が一時、曽我派の絵師に学んだ記録 があると指摘。京の大徳寺塔(たっ)頭(ちゅう)真珠庵にある曽我墨渓(そが・ ぼっけい)の「達磨図」と、等伯の「達磨図」を比較し、「等伯が墨渓の達磨図に 大きく影響を受けた」とした。  北原氏は、等伯の作品の変遷と、千利休や豊臣秀吉らとの関係なども説明した。 同市市史編さん室の和田学次長は、同寺に残る能登畠山氏の当主からの文書などを 紹介した。  水巻良孝住職と次期住職の上田俊成師があいさつし、龍門寺の縁起を説明した。 〈08〉2012/11/13付朝刊――――――――――――――☆ ◎馬踊りや獅子舞集結/能登島大橋30周年記念/島の芸能で祝い  能登島大橋架橋30周年記念事業「市民文化祭inのとじま」は11日、七尾市 の能登島生涯学習総合センターで行われ、17町会の神社の旗が掲示される中、島 内の9町会が地元に伝わる獅子舞や踊り、寸劇など秋祭りの祭事を披露すると住民 から歓声が上がった。  9種類の踊りが伝わる能登島半浦町の住民は平氏の平敦盛(たいらのあつもり) と源氏の熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)の一騎打ちを題材にした「馬踊 り」を披露。少年の敦盛に情けを掛ける熊谷と、武士の誇りを懸けて立ち向かう敦 盛を熱演する住民に、大きな拍手が送られた。  獅子舞披露では、町によって太鼓や笛、鉦(かね)のリズムが異なり、太刀、二 本棒など、獅子を殺す武具も違うなどの特徴が現れ、囃子(はやし)に合わせて声 を掛ける来場者もいた。団七踊りや三番叟(さんばそう)に出演した幼児も、にぎ わいづ くりにひと役買った。  昭和初期から30年代の島の祭りや風景などを映したガラス乾板写真約150枚 の展示コーナーでは、お年寄りが思い出話に花を咲かせながら懐かしそうに見入っ た。落語家露の都さんの私落語、園児の鼓笛演奏などが花を添えた。記念事業実行 委員会の桂撤男委員長は「これほど島の祭り行事が集まったのは初めて。伝統を受 け継ぐ青年団員の励みにもなったはず」と話した。 〈09〉2012/11/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎沢野ごぼうPR/東本願寺報恩講料理の一品に 七尾市沢野町特産の能登野菜「沢野ごぼう」が21〜28日、真宗大谷派本山東 本願寺(京都市)で営まれる親鸞(しんらん)聖人750回忌報恩講で、全国から 集まる参詣客約千人に振る舞われる。特産品をPRする絶好の機会として、生産者 らは16日、沢野ごぼうを携えて、七尾市から京都へ向かった。  沢野ごぼうは親鸞聖人の御真影にお供えされた後、報恩講料理の1品として、参 詣者に振る舞われる。  奉納は、同町の真宗大谷派真證寺(しんしょうじ)の酒井惠照住職が20年前ま で本山で働いていた縁で実現した。酒井住職とともに、沢野ごぼうを生産する地元 の建設会社の沢野哲社長や沢野ごぼう事業協同組合の中川武伸理事長らが沢野ごぼ う約25キロと、沢野ごぼうを7日間炊いた「七日炊き」2キロを持って京都に向 かった。沢野さんは「かつては徳川将軍家にも献上されたと伝わる七尾の特産品を 京都でアピールしたい」と意気込んだ。   〈10〉2012/11/22付朝刊――――――――――――――☆ ◎町ぐるみ栽培ショウガ初収穫/山崎町/トンネル保管も  七尾市山崎町で21日、ショウガの収穫がピークを迎えた。住民の農業グループ 「百膳(ひゃくぜん)菜(さい)」が核となり、町ぐるみで取り組んだ活動が実っ た。町内の使われていないトンネル内を天然の保管庫として利用して一部は来年出 荷する。来年度以降、耕地面積を広げ、野菜での町おこしを進める。  百膳菜のメンバーらは、60〜70グラムの種ショウガから1キロ以上に育った ショウガを丁寧に掘り起こした。JA能登わかばの直売所や市場に出荷するほか、 大正期に造られた石灰石運搬用のトンネルに運び込んだ。トンネル内は冬季も14 〜15度程度に保たれることから、種ショウガを保存したり、ひねショウガとして 来年にかけて出荷する。  栽培には住民17人が参加し、稲作の転作地など7カ所計13アールに5月、種 ショウガを植えた。毎週会合を開いて互いの畑の状況を話し合って栽培を進めたほ か、ショウガ栽培が盛んな鳥取市を視察し、こつを学んだ。  百膳菜の田中雅晴会長は「ショウガ栽培を通じて町民が生きがいを持ち、収入も 得られる、健康なまちづくりを進めたい」と話した。