□◆□◆□◆□◆ 第95号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                          平成24年5月4日 七尾市内の桜の多くは散ってしまいましたが、新緑が青々と輝き、ワラビやゼ ンマイ、タケノコなど、春を感じさせる食材が食卓にあがるようになってきま した。大地からのパワーが感じられる季節です。 平成23年6月に日本で初めて「世界農業遺産」に認定された『能登の里山里 海』の風景や、そこに住む人々の生活の営みを肌で感じるには絶好の季節とな りました。 農村地域へ目を向けると、一家総出で水田での田植え作業を行う、ほのぼのと した光景も見られ、この時期の風物詩ともいえます。 田舎でゆったりした時間を過ごしながら、おいしい食べ物と美しい景色、そし て温かい人にきっと出会える「能登・七尾」へぜひお越しください。 それでは、「第95号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第95号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.国指定重要無形民俗文化財「青柏祭の曳山行事」              【5月3日(木曜日・祝日)〜5日(土曜日)】 2.第16回 能登よさこい祭り                 【6月1日(金曜日)〜3日(日曜日)】                                   ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.国指定重要無形民俗文化財「青柏祭の曳山行事」  ☆★☆       若葉もえる5月に行われる大地主神社(山王神社)の春祭りで、能登地区最 大の祭礼。高さ12メートル、重さ20トンの日本一大きな山車「でか山」3 台が狭い町なかを曳き廻されます。  訪れる人々が山車を曳くことができる参加型の祭りです。 【見どころ】  5月4日(金曜日・祝日)12:30頃    3台の「でか山」が大地主神社(山王神社)に集合します。  5月5日(土曜日・祝日) 下記のとおり、3台の「でか山」が集合します。    (1)11:15頃、能登食祭市場前    (2)12:45頃、七尾駅前    (3)14:30頃、御祓川河畔(仙対橋) 【 関連イベント(1) 「こども山」運行!! 】  青柏祭でか山の4分の1サイズの「こども山」を引っ張ってみませんか?  小学生以下のお子さんならどなたでも参加できます。七尾で思い出づくりを しませんか?  たくさんのテント村や楽しいステージイベントも開催します。 ■日 時 5月5日(土曜日・祝日)      1回目:10:00〜、2回目:11:30〜、      3回目:14:15〜 ■場 所 七尾駅前(パトリア、ミナ.クル周辺) ■参加費 無料 (問)(株)のとのと TEL 0767−53−2020 【 関連イベント(2)「複製 松林図屏風」を期間限定で公開 】  七尾が生んだ画聖・長谷川等伯が描き、国宝中の国宝とも称される「松林図 屏風」の複製を、期間限定で特別に展示します。 ■展示期間 4月21日(土曜日)〜6月3日(日曜日) ■場 所  石川県七尾美術館 (問)七尾美術館 TEL 0767−53−1500   <青柏祭全般のお問い合わせ先>  七尾市観光交流課 TEL 0767−53−8424  http://www3.city.nanao.lg.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=2029       =================================== ☆★☆ 2.第16回 能登よさこい祭り ☆★☆        全国の踊り子が湯の街和倉温泉に一堂に会し、よさこい人の心意気とエキサ イティングで華やかな踊りの熱気がまちなかにみなぎり、たくさんの見物客で にぎわいます。 ■日にち 6月1日(金曜日)〜3日(日曜日) ■場 所 和倉温泉街 ■スケジュール(予定)  6月1日(金曜日) 20:00〜21:30  6月2日(土曜日) 12:00〜21:00  6月3日(日曜日) 12:00〜20:30            フィナーレ 20:45〜21:30 ■参加チーム数:地元(能登・加賀方面含む) 21チーム、県外29チーム         合計50チーム、参加者数 約1,800人 ■臨時駐車場:和倉温泉運動公園、潮の香広場ほか (問) 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合     TEL 0767−62−1555     http://www.wakura.or.jp/yosakoi/       ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−53−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:ジャスの本場で喝采/石川ジュニア・ジャズ、米から帰国 02:七尾線に「国宝列車」/等伯親子作、3作品でラッピング 03:七尾の美観で「万葉集」/百景プロジェクト/写真短歌集完成 04:宝の島結び30年/能登島大橋/感謝込め大橋まつり 05:七尾・米モーガンタウン/20年の交流CD−Rに/音楽や写真集約 06:江戸末期の俳額解読へ/八幡町の神社奉納300句/有志が10句で成功 07:大田町の木造千手観音座像/国重要文化財指定へ答申/国の文化審議会 08:市外「オーナー」が植樹/能登島でオリーブ栽培/交流人口増に一役 09:TOHAKUステージ新設/7月28日にMJF/森山良子さんら出演 10:クラゲで国際交流/のとじま水族館/香港海洋公園と個体交換 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2012/04/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎ジャスの本場で喝采/石川ジュニア・ジャズ、米から帰国  県内の児童生徒でつくる石川ジュニア・ジャズ・アカデミー(IJJA)の メンバーはこのほど、米国モントレー市で、学生ジャズ界最高峰の世界大会に ゲスト出演し、曲を楽しみながら音を紡ぐ「IJJAサウンド」で、ジャズの 本場米国の聴衆から喝采(かっさい)を浴びた。  世界大会「ネクスト・ジェネレーション・フェスティバル」(NGF)への ゲスト出演は2度目で、国内からは唯一の出演となった。3月31日にモント レー博物館、1日にカンファレンスセンターで各4曲を演奏した。  出演30組中最後の登場となった1日は、「サイドワインダー」や「A列車 で行こう」など4曲を演奏。メンバー21人中5人が体調を崩していたが、そ れを感じさせない最高の演奏で約500人を楽しませ、聴衆は全員立ち上がっ て大きな拍手を送った。  一行は3日帰国し、七尾市の七尾産業福祉センター前で解団式が行われた。 魚岸志乃富IJJA運営委員長は「NGFの最後を飾る素晴らしい演奏」と振 り返り、モントレージャズフェスティバルイン能登の濱岸喜代実実行委員、上 坂泰子保護者会長もメンバーをたたえた。  メンバー最年長で、NGFを最後にIJJAを卒業する淀k棔覆┐里瓠棒狭・ さん(18)は「お客さんに乗せられ演奏が良くなった。最後にいい思い出が できた」と話した。 〈02〉2012/04/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾線に「国宝列車」/等伯親子作、3作品でラッピング  七尾出身の画聖長谷川等伯と長男久蔵作の国宝「桜図」「楓(かえで)図」 「松に秋草図」を描いた国宝ラッピング列車が今夏にも、JR七尾線に登場す る。七尾市観光協会は6日までに、3作を元にしたデザインを列車に描くこと で、所有者の真言宗智山派総本山智積院(京都市)と合意した。JR西日本七 尾鉄道部が1編成(3両)を運行する。安土桃山時代を代表する画聖と、天賦 の才を持った息子の傑作が、七尾路を彩る。  智積院によると、3作が列車に描かれるのは初めてで、等伯、久蔵の作品全 体でも「聞いたことがない」(総務課)という。七尾鉄道部は、国宝を描いた 列車は北陸三県では初登場だとしている。  同協会は近く、JR側とデザインを決め、県景観審議会の了承を得て、8月 11日に県七尾美術館で開幕する「長谷川等伯展」の期間中に運行する考え。  智積院は過去にも、青柏祭のでか山装飾のため桜図、楓図の複製を特別に認 めるなど、七尾での図案活用に協力してきた。協会による列車へのデザイン申 請にも同院は「等伯、久蔵の出身地である七尾の振興に役立ててほしい」と了 解した。  文化庁によると、国指定文化財級の絵が列車に描かれた例は数少ない。京都 市営地下鉄に国宝「二条城二の丸御殿」の障壁画(国重要文化財)が描かれる など、所有者の了承があれば列車に描くことも可能で、「文化振興の効果が期 待できる」(伝統文化課)と前向きに受け止めている。  JR七尾線には昨年7月から、電化開業20周年記念のラッピング列車3編 成が運行されている。同協会は、等伯、久蔵の「国宝列車」運行で「等伯、久 蔵のふるさと七尾を強くアピールし、多くの乗客、観光客を呼び込みたい」と している。 〈03〉2012/04/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾の美観で「万葉集」/百景プロジェクト/写真短歌集完成  七尾市の七尾百景プロジェクトは6日までに、七尾の美観や風物詩、祭り風 情をまとめた写真短歌集「七尾万葉集」80部を完成させ、同日、市に20部 と写真原版を寄贈した。  製作作業には、本紙文芸喫茶短歌選者でささゆり短歌会の尾沢清量代表(県 歌人協会顧問)や、同プロジェクトの写真家らが参加し、四季折々の表情を見 せる七尾の里山、海、里の美しい瞬間をとらえた写真に、尾沢代表らの情感豊 かな短歌が組み合わされた。  寄贈式では大森重宜プロジェクト代表が「誘客や世界農業遺産のPR活動に 役立ててほしい」とあいさつ。武元文平市長は絶賛し、ふるさと納税の協力者 への寄贈や、ケーブルテレビでの番組づくりに生かすことを検討するとした。  写真集20冊は市内の図書館に並べられ、残る60冊は関係者への配布や観 光振興策に役立てる。 〈04〉2012/04/16付朝刊――――――――――――――☆ ◎宝の島結び30年/能登島大橋/感謝込め大橋まつり 七尾西湾を超え七尾市能登島半浦町と同市石崎町を結ぶ能登島大橋の架橋開 通30周年記念事業「大橋まつり」は15日、能登島半浦町の県営駐車場など で行われ、関係者が、島の悲願がかなった30年前の喜びを思い、観光客が能 登島の山海の幸や郷土芸能を楽しんだ。  桂撤男記念事業実行委員長や武元文平市長、石川邦彦市議会議長、島民ら約 100人が全長1050メートルの大橋を歩いて渡り、節目を祝った。開会式 では桂委員長、武元市長、石川議長があいさつし「能登島という宝の島が、七 尾鹿島と一体となった」などと架橋の意義を強調した。  主会場の県営駐車場には、能登島などの食品加工グループや飲食店などが出 店。能登島淀k棔覆┐里瓠傍t舛亮禺蟲v佞任弔・襦ヨ淀k楜q叛椎・堯廚粒ちッ 鍋などに観光客の長い行列ができた。能登香島中のブラスバンド演奏、七尾や 輪島の太鼓演奏、島の民謡が観光客を楽しませ、ガラスアートや昭和のあそび 体験コーナーも人気を集めた。  1982(昭和57)年4月3日に開通した能登島大橋は、海を渡る橋とし ては当時国内3番目、全長は当時国内2位で、救命率向上や出産の負担軽減、 観光振興、上水道整備などに役立った。71年から「橋を架ける会」会長とし て奔走した桂委員長は「本当に多くの恩恵が大橋でもたらされた。離島状態を 解消した大橋に感謝したい」と話した。 ●20施設でサービス企画  能登島の民宿や飲食店、温浴施設、水族館など20施設は今年度、能登島大 橋架橋30周年を記念した観光客へのプレゼントや記念メニュー、料金割引な どを行い、能登島への誘客を図る。  能登島観光協会の呼び掛けに応じ、各民宿がそれぞれ「30歳の宿泊者にビ ールまたはお酒1本進呈」サービスや、宿泊料金2割引き、ペア宿泊券、アオ リイカの塩辛、新米の贈呈などを行う。能登島ガラス美術館やのとじま臨海公 園水族館も記念行事を行う。 〈05〉2012/04/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾・米モーガンタウン/20年の交流CD−Rに/音楽や写真集約  七尾市のモーガンタウン友好協会は16日までに、20年前に旧田鶴浜町と 姉妹都市提携した米国・モーガンタウン市との交流の歩みを写真と音楽でまと めたCD―Rを作成した。旧田鶴浜町時代から続く中学生派遣団や、モ市関係 者らが田鶴浜地区などを訪れた様子を分かりやすく伝え、さらなる交流機運を 高める。  「20年の歩み」と題したCD―Rには、旧田鶴浜町とモ市が、立地企業同 士の交流が縁で、1992(平成4)年8月1日に姉妹都市となって以降の交 流年表や写真、文字データなどA4用紙90枚分以上のデータを収録した。協 会員や七尾市、希望者に配布する。  93年から04年まで11回続いた旧田鶴浜町の「浜っ子少年の翼」や、合 併で新七尾市となった後、続いた中学生派遣、市民交流団の活動、七尾を計6 回訪問したモ市代表団との交流も写真などで振り返った。  同協会の小浦忠吉運営委員が、両市の友好の懸け橋として10年に作詞作曲 したカントリー調の曲「モーガンタウンの思い出」の歌詞と音声データも紹介 した。  完成品は14日、同市内で開かれた同協会総会で赤坂隆会長ら関係者に披露 された。同協会は「モーガンタウンと七尾との長い友好の歴史を多くの人に知 ってほしい」としている。 ●7月上旬訪問へ 記念事業実行委 受け入れも検討  七尾市のモーガンタウン市姉妹提携20周年記念交流事業実行委員会の初会 合は16日、七尾市役所で開かれ、節目を祝うため、7月上旬のモ市訪問と9 月の七尾受け入れを、モ市に提案することを決めた。  顧問に武元文平市長、委員長にモーガンタウン友好協会の赤坂隆会長が就い た。武元市長は「市民レベルの交流を続けるため、企画を練りたい」とあいさ つした。 会合では委員から、モ市最大の祭礼「キャットフィッシュフェスティバル」 に合わせ、7月に4泊6日の日程で訪問団を派遣する案などが挙がった。同友 好協会は、モ市の市長や警察長らによる七尾訪問の打診があったことを報告し た。 〈06〉2012/04/18付朝刊――――――――――――――☆ ◎江戸末期の俳額解読へ/八幡町の神社奉納300句/有志が10句で成功  七尾市八幡町の有志グループ「古文書を楽しもう会」は、同町の八幡神社の 拝殿に掲げられ、墨がかすれて判別できなかった江戸末期の奉納俳額の解読に 乗り出した。17日までに、当時の住民10人が詠んだ句を解読して地元で紹 介し、俳句文化が浸透していたわが町の歴史に思いをはせた。  八幡神社の俳額は幅5・77メートル、高さ1・45メートルで、江戸末期 の1849(嘉永2)年8月に300句の俳句とともに奉納された。市教委に よると、300句もの句を掲げた俳額は市内でも2点だけという。  俳額には俳句が書かれた幅5・5センチ、長さ34センチの桐の詠札273 枚と、四季を示すショウブやモミジなどの絵札4枚が貼られているが、多くは 墨が薄まり、読むことができなかった。詠札27枚は落下し、紛失したとみら れる。  楽しもう会は、地元に残る宝として、この俳句の読解をすることを決め、市 教委に協力を依頼した。  市教委と金沢学院大文学部歴史文化学科の中村晋也准教授が共同で昨年8月 に調査し、中村准教授が赤外線カメラで撮影した木札の墨跡のデータを同会に 提供した。  同会は、郷土史研究家で講師の長峰和人さん(83)=同市池崎町=ととも に、これまでに10句の解読に成功した。解読された句は、「新しき扇は風の 強さかな」「ともし火をつけて菊見の座敷かな」など。「当所」「村」「ヤハ タ」など八幡地区の住民であることを示す文字、名前も記されていた。  楽しもう会の中野弘会長(82)は「農村だった八幡の住民に俳句が浸透し ていたことが分かった。これからも解読を進めたい」と話した。 〈07〉2012/04/21付朝刊――――――――――――――☆ ◎大田町の木造千手観音座像/国重要文化財指定へ答申/国の文化審議会  国の文化審議会(宮田亮平会長)は20日、銘文が記された平安後期の「木 造千手観音坐像(もくぞうせんじゅかんのんざぞう)」(七尾市)を国の重要 文化財に指定するよう、平野博文文部科学相に答申した。  同像は像正面の内部に記された銘文から、1158(保元3)年に造られ、 山形県山寺の天台宗「出羽立石寺(りつしゃくじ)」など各地から集めてきた 神聖な木が用いられたことが分かる。  仏像そのものに発願者や仏師、制作の年紀などの銘文が記された平安後期の 「在銘彫刻」として貴重で、仏像が造られた過程を示す儀式「造像儀礼」の様 相を示す重要な資料という。  像高は74・2センチ。七尾市大田町の宗教法人「海門寺(かいもんじ)」 が所有し、既に県有形文化財に指定されている。 〈08〉2012/04/23付朝刊――――――――――――――☆ ◎市外「オーナー」が植樹/能登島でオリーブ栽培/交流人口増に一役  七尾市能登島でオリーブを生産する農事組合法人「ラコルト能登島」は22 日、同市能登島半浦町に県内各地から募ったボランティアらを案内し、オリー ブの苗木30本を植えた。うち12本は市外ボランティアが「オーナー」とな り、手入れのため定期的に能登島に通い、交流人口拡大の一助とする。  金沢、小松、白山、能美、野々市各市からボランティアら約30人が参加。 七尾西湾を臨む赤土の畑に深さ約70センチ、直径約70センチの穴を掘った 後、肥料などで埋め戻し、高さ約1・5メートルの苗木を植えた。武元文平市 長も飛び入りで参加した。  早ければ9〜10月に最初のオリーブの実がなり、3〜5年で収穫できるよ うになる。ボランティアは年3〜4回オリーブの世話をするほか、同法人が手 掛けるイタリア野菜栽培の体験も行う。金沢市から参加した会社社長大友哲さ ん(57)は「樹で実ったオリーブを見たことがないので今から楽しみ」と話 した。 〈09〉2012/04/24付朝刊――――――――――――――☆ ◎TOHAKUステージ新設/7月28日にMJF/森山良子さんら出演  モントレージャズフェスティバル(MJF)イン能登の開催理事会は23日 七尾市和倉温泉のホテル海望で開かれ、今年は7月28日に同市の七尾マリン パークで開催することを決めた。「TOHAKUステージ」(仮称)を新設し メーン舞台とともに切れ目なく生演奏を響かせる。  森山良子さんや綾戸智絵さん、守屋純子オーケストラなどプロ奏者9組に加 え、県内小中高生による石川ジュニア・ジャズ・アカデミー・オーケストラ、 全米選抜など学生バンド3組が出演する。  守屋氏が七尾出身の画聖長谷川等伯にちなむ「等伯組曲」(仮称)を初演す る。  七尾商工会議所青年部は東北の名産品を販売し、東日本大震災の被災地を支 援。JR七尾線やのと鉄道は臨時列車を運行、和倉温泉や富山と会場を結ぶシ ャトルバスも出る。問い合わせはフェス事務局=0767(54)8820= まで。  ▽出演者 森山良子、守屋純子オーケストラ、綾戸智絵、渡辺正典とキング クレオール、日米混合グッドフェローズ、チカwith椎名豊トリオ、スパニ ッシュコネクション、FUNKITO、ディキシーユニオンジャズバンド、N GJO、IJJA、甲南高 〈10〉2012/04/27付朝刊――――――――――――――☆ ◎クラゲで国際交流/のとじま水族館/香港海洋公園と個体交換  七尾市ののとじま臨海公園水族館は中国・香港海洋公園と「クラゲ交流」を 始めた。26日は、香港の海には生息していないアカクラゲやカミクラゲなど 5種34匹の幼体を同公園へ発送。同公園から7月までに日本近海にいないク ラゲをもらう予定で、双方の施設の展示内容の充実と交流を進める。 ●展示充実へ 5種34匹を空輸  飼育員は同水族館で繁殖したり、七尾湾北湾などで採取したカギノテクラゲ やオワンクラゲ、ドフラインクラゲなどを次々と、海水と酸素を詰めた袋に詰 め、発泡スチロールの箱と段ボール箱に入れて発送した。成田空港から空輸さ れ、27日夕方、同公園に到着する予定。  双方の交流は、2006(平成18)年に同公園が新クラゲ館を開館した時 に、同水族館がクラゲを提供し、同公園がトラフザメの幼魚を贈ったことから 始まった。今後、さらに互いの施設の近海で採取できないクラゲを交換する。  同水族館のコーナー「クラゲの世界」では20種類を超すクラゲが展示され 幻想的な光景が幅広い世代の人気を集めている。池口新一郎副館長は「海外の 水族館との交流を増やして展示内容を充実させたい。得意分野の知識を交換して 飼育技術の向上も図る」と話した。