□◆□◆□◆□◆ 第94号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                          平成24年3月23日 3月も残すところわずかとなりました。 去る3月11日に「能登和倉万葉の里マラソン2012」が行われました。 大会には日本全国から7,500人あまりのランナーが参加(過去最多)し、 沿道からの応援に励まされながら、風光明媚な七尾湾周辺を駆け抜ける姿が見 られました。 午前中は好天に恵まれたものの、午後からは一転。雨から次第にみぞれへと変 わり、最悪のコンディションに。多くのランナーが低体温症などで棄権するな か、雨に打たれながらもひたむきにゴールを目指すランナーもまた数多くいま した。 レース終盤でびしょ濡れになり、コース上で立ち止まっているランナーに 「大丈夫ですか?」と声をかけると、「やめてもいいんだけど、みんなが応援 してくれるからもう少しがんばってみるよ」と笑顔で手を振り、走り去る姿も。 また、ゴールしたランナーからの「今年は悪条件で辛かったけど、ボランティ アの人たちに良くしてもらったので楽しく走れた。いい天気になることを期待 して、また来年も来ます」との言葉は、心に染みました。 来年もまた、この大会で多くの方々とお会いできることが今から楽しみです。 それでは、「第94号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第94号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.三引(みびき)獅子舞 【4月8日(日)】 2.大橋まつり(能登島大橋架橋30周年記念イベント)【4月15日(日)】             3.曳山奉幣祭(チョンコヤマ)〜気多本宮の春祭り【4月15日(日)】 4.小丸山さくらまつり 【4月15日(日)】 5.田鶴浜住吉大祭 【4月28日(土)】 6.第9回 花嫁のれん展 【4月29日(日)〜5月13日(日)】                       ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.三引(みびき)獅子舞  ☆★☆       赤倉神社のある三引(みびき)の祭礼で、五穀豊穣を祈って奉納される、能登 では珍しい獅子舞。ジジ面対ババ面の演舞や獅子に猿の子が付いて回るなど古 い伝統があります。 ■開催日 4月8日(日) ■場 所 七尾市三引町・赤倉神社 (問)七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c74.html =================================== ☆★☆ 2.大橋まつり(能登島大橋架橋30周年記念イベント) ☆★☆ 今年の4月3日に能登島大橋は架橋30年を迎えます。年間を通して記念事業 が行われ、30年を振り返ります。      ■日 時 4月15日(日)9:00〜14:00 ■場 所 能登島大橋駐車場(能登島大橋の能登島側) ■内 容  (1)ふれあいウォーク      ウォーキング隊エントリー募集中!先着50人にオリジナルTシャ      ツをプレゼント  (2)ステージアトラクション      平山民謡と太鼓の競演  (3)その他      昭和の遊びコーナー、ガラスワークショップ、謝々(しぇいしぇい)      フォトコーナー(先着100人にオリジナル手ぬぐいプレゼント)      など (問)架橋30周年記念実行委員会(能登島市民センター内)     電話0767−84−1111 ===================================   ☆★☆ 3.曳山奉幣祭(チョンコヤマ)〜気多本宮の春祭り ☆★☆ 能登生国玉比古(のといくくにたまひこ)神社(本宮神社)の春祭り。地元で は「ちょんこ山」「チャンチキ山」と呼ばれ、市内西部の6町から祇園系の曳 山6台が奉納され、鉦(かね)・太鼓などの囃子(はやし)にあわせ、大勢の 子どもたちによって、町内を練り歩きます。 ■開催日 4月15日(日)      ※4月14日(土)には「人形見」が行われます。 ■場 所 七尾市街地西部(米町、阿良町、亀山町、一本杉町、木町、生駒町) (問)七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c74.html =================================== ☆★☆ 4.小丸山さくらまつり ☆★☆ 加賀百万石の領主となる前に前田利家が築いた城跡が現在、桜の名所小丸山公 園となり、桜(ソメイヨシノが中心・その他シダレ桜、やえ桜)の開花に合わ せて多彩なイベントが盛大に繰り広げられます。 ■開催日 4月15日(日)       ■場 所 小丸山公園(七尾市馬出町) (問)七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c74.html =================================== ☆★☆ 5.田鶴浜住吉大祭 ☆★☆ 初夏の訪れを告げる住吉神社の祭礼。浜山とよばれる6台の山車を若衆が曳き 回した後、神社に奉幣を返納します。 ■開催日 4月28日(土)【4月の第4土曜日】 ■場 所 七尾市田鶴浜町・住吉神社 (問)七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c74.html =================================== ☆★☆  6.第9回 花嫁のれん展  ☆★☆ 「花嫁のれん」は、幕末から明治時代初期のころより、加賀藩の能登・加賀・越 中に見られる庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんです。 花嫁が嫁入りの時に「花嫁のれん」を持参し、花嫁の家の仏間の入口に掛けられ ます。玄関で合わせ水の儀式を終え、両家の挨拶を交わした後、花嫁はのれんを くぐり、先祖のご仏前に座ってお参りをしてから結婚式が始まります。 期間中、百数十枚にも及ぶ「花嫁のれん」が通りを彩ります。 ◎花嫁道中(4/29※荒天時中止)晴れの日を迎える新郎新婦が通りを練り歩 きます。 ■開催日 4月29日(日・昭和の日) 〜 5月13日(日・母の日) ■場 所 七尾市一本杉通り (問) 七尾市観光交流課(七尾市観光協会) 電話0767−53−8424     http://www.nanaoh.net/p96.html 能登・七尾市一本杉通り公式サイト http://www.ipponsugi.org/ 花嫁のれん展公式サイト  http://ipponsugi.sakura.ne.jp/noren/      ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−53−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:人形770体華やか/24段巨大ひな壇が完成 02:能登島の食一堂に/大橋架橋30周年イヤー発信 03:石崎大御輿 52年ぶり輝き/仏壇店で修理 04:竹とんぼで入学祝う/川部さん、通さんの遺志継ぎ園児に500本 05:わくたまくん、もてもて/和倉温泉観光協会 06:遮断回数減、渋滞緩和/藤橋踏切、列車入れ替え1日3回に 07:能登島の魅力、歌で知って/「里山里海」テーマにCD 08:ショウガで町おこし/山崎町、住民ぐるみで栽培/秋に初のイベント 09:七尾中心部の公図一新/金沢地方法務局 10:米世界大会へスイング磨く/石川ジュニア・ジャズ・アカデミー ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2012/03/01付朝刊――――――――――――――☆ ◎人形770体華やか/24段巨大ひな壇が完成  2日から七尾市のフォーラム七尾で始まる「第1回770(ななお)のひな人 形展」の目玉である770体のひな人形が並ぶ24段飾りのひな壇が29日、完 成した。高さ4.8メートル、幅10メートル、奥行き5.5メートルの県内で も例のない巨大ひな壇が会場を華やかに包んだ。  ひな壇には男びなと女びな53対をはじめ、三人官女や五人ばやし、豪華な装 飾が施された花車やかご、たんすなどのお道具計550個がずらりと並ぶ。  作業は2月21日から始まり、市各種女性連絡協議会、市民のねがい推進協議 会、フォーラム七尾、まちづくり会社「御祓川」の関係者やインターンの大学生 ら延べ200人のボランティアが参加した。  同展開催委員会には、人形1050体などが北陸三県や長野県内から寄贈され た。このうち70年前のひな人形など970体が展示される。  ボランティアの市各種女性連絡協議会長の坂井節子さん(65)は「とても華 やか。若いころを思い出します」とにっこり。同展開催委は「寄贈していただい た方に感謝し、たくさんの人に見てもらいたい」と話した。 〈02〉2012/03/01付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登島の食一堂に/大橋架橋30周年イヤー発信  七尾市能登島と能登半島を結ぶ能登島大橋が4月3日に架橋30周年の節目を 迎えるのに合わせ、住民らで作る記念事業実行委員会は4月と11月に、特別イ ベントを開催する。第1弾となる4月15日の大橋まつりでは、能登島の山海の 幸と対岸の七尾地区の食で誘客を図り、橋で結ばれた能登島と七尾の結びつきを 確認する機会とする。  大橋まつりには、能登島内の住民グループや観光関係者らに加え、同市内の女 性グループなどが参加し、飲食品のテント市などを開催する予定。特産料理や漬 け物、4月の能登島で採れるワラビなどの山菜、近海のイワシやスルメイカなど の一夜干しなどが並ぶ見込みである。  対岸の石崎町側に駐車場を設け、会場に向かう観光客にバスや徒歩で大橋を渡 ってもらう構想もある。大橋まつりは、今後1年間の架橋30周年関連イベント の先駆けであり、同実行委は、「架橋30周年イヤー」を県内外に広く発信する。  2月28日、同市能登島市民センターで同実行委(委員長・桂撤男市議)の初 会合が開かれ、大橋まつりのほか、11月11日の市民文化祭での「島の祭り大 集合」開催や、島内の各種イベントに「架橋30周年」の名を加えることなどを 決定。看板などに記す記念事業のスローガンを「ありがとう 幸せはこぶ きず な橋」と定めた。  同実行委は「大橋架橋によって、能登島や七尾の味覚を楽しめることを多くの 観光客に再認識してほしい」としている。 〈03〉2012/03/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎石崎大御輿 52年ぶり輝き/仏壇店で修理 七尾を代表する夏祭り「石崎奉燈(ほうとう)祭」で繰り出される七尾市石崎町 の神輿(みこし)が同市内の仏壇店で52年ぶりに修復され、輝きを取り戻した。 屋根の鳳凰(ほうおう)も含め高さ約2・4メートルの神輿の側面には大漁を祈 り七福神が彫られており、漁師町ならではの風情を漂わせている。24日に同町 の八幡(はちまん)神社で行われる報告祭で地元住民に披露する。  七尾市石崎地区町会連合会の中西清種(きよかず)会長によると、神輿が作ら れた年代は不明だが、1960(昭和35)年に修復した記録が残る。昨年9月 に七尾市藤橋町の高澤仏壇店に持ち込まれ、このほど漆の塗り替えや不足した金 具の補充などを終えた。  同店の高澤秀晃社長によると、神輿側面の胴と呼ばれる部分には、竜を彫るケ ースが多い。石崎町の神輿は豊漁を願う七福神があしらわれており、胴を支える 「力人(りきじん)」と呼ばれる木彫も通常の倍以上の大きさで、威風堂々とし ている。修復を終えた神輿を目にした中西会長は「美しい姿を多くの住民に見て ほしい」と話した。  今年の石崎奉燈祭は8月4日に行われる。高さ約12〜15メートルの大奉燈 が日中から深夜まで町内を乱舞し、漁師町の男の勇ましさを表現する。祭り当日 、神輿は町内の通称「堂前広場」に置かれ、八幡神社の仮宮となる。各区から集 まった大奉燈と子どもが担ぐ小奉燈が集合した後、地元住民が仮宮となった神輿 の前で大漁祈願祭に臨む。 〈04〉2012/03/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎竹とんぼで入学祝う/川部さん、通さんの遺志継ぎ園児に500本  県生涯学習インストラクターの会の川部謙三会長=七尾市=は、昨年92歳で 亡くなった通實(とおりみのる)さん=同市一本杉町=の遺志を受け継ぎ、市内 の全年長児約500人に贈る竹とんぼを完成させた。3日は同市高階保育園を訪 れ、園児に通さんの思いを紹介し、竹とんぼをプレゼントした。  同会は10年ほど前から新入学のお祝いとして、市内の年長児に竹とんぼを贈 ってきた。中心となって制作してきた通さんが亡くなった後、川辺会長が思いを 受け継ぎ、500本の竹とんぼを仕上げた。  川部会長は「通さんがみんなのために願いを込めて作ったんだよ」と園児に紹 介。一緒に訪れた通さんの三男外浩(そとひろ)さんが一人一人に「大切にして ね」と手渡した。園児は早速、竹とんぼで遊び、満面の笑みを見せた。  残りの竹とんぼ470本は市子育て支援課が市内全保育園、幼稚園に届ける。 川部会長は「竹とんぼで友達と元気良く遊んでほしい。通さんの思いを今年も伝 えられて良かった」と笑顔を見せた。 〈05〉2012/03/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎わくたまくん、もてもて/和倉温泉観光協会  七尾市和倉温泉観光協会は3日、国内最大級のファッションショー「東京ガー ルズコレクション(TGC)」が開催された横浜市の横浜アリーナに観光ブー スを出店した。同温泉のゆるキャラ「わくたまくん」は、ショーに訪れた若い女 性客に囲まれて人気者に。同協会は今後、能登空港利用促進同盟会が設けた能登 PRの1万円助成を申請する。  同協会のTGCへの出店は初めて。わくたまくんは、2月の公募で選ばれた海 辺のリゾートファッションで着飾り、周囲には記念撮影を求める若い女性の人垣 ができた。わくたまくんグッズも関心を集めたほか、羽咋市の気多大社が500 枚準備した縁結び絵馬にも行列ができた。 〈06〉2012/03/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎遮断回数減、渋滞緩和/藤橋踏切、列車入れ替え1日3回に  JR西日本七尾鉄道部は17日のダイヤ改正に伴い、七尾市中心部の藤橋踏切 (同市南藤橋町)を遮断して行う列車の入れ替え作業の時間帯を夕方のラッシュ 時からずらし、さらに現在の1日6〜7回から3回に半減させる。同踏切はJR 七尾駅や七尾高に近いため、作業のたびに交通渋滞が発生していた。周辺住民の 要望に応えた。  JR七尾駅の中央から170メートル北西側にある藤橋踏切は平日6回、土日 祝日は7回、列車入れ替えのため約3分間遮断されている。  同踏切は、七尾高とJR七尾駅を結ぶ最短ルート上にあり、市中心部と駅南側 を結ぶ数少ない経路でもあることから、ラッシュ時と作業が重なる平日の夕方に 毎日激しい渋滞が発生。周辺住民から長年、改善要望が出されていた。  同部は17日から、駅南東側で行う入れ替え作業の回数を増やし、同踏切を遮 断する作業回数を半減させる。さらに作業時間帯を交通量が少ない午前10時半 と午後1時半、同8時半に定め、夕方の渋滞発生を防ぐ。  踏切近くの線路を使用する入れ替え作業は、レールの安全性を守るため、原則 1日1回以上レール上を列車が通らねばならないとする旧国鉄が定めた規則にの っとり、行われている。JR七尾駅構内には七尾線本線をはじめ、列車停車用の 側線などがあり、すべての線路上を列車が通過するには、最低3回は藤橋踏切側 での入れ替えが必要という。  同部は「藤橋踏切の混雑を避けながら、列車の安全運行を図っていく」として いる。 〈07〉2012/03/10付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登島の魅力、歌で知って/「里山里海」テーマにCD 七尾市能登島長崎町の民宿経営川田忠一さん(74)は9日までに、「能登島 の里山・里海」をテーマに作詞した2曲入りCDを自主制作した。同市臨時職員 で能登島観光協会に勤める芝田保弘さん(56)に作曲と歌を依頼し、生まれ育 った能登島への感謝を、演歌やバラードに乗せて多くの人に聴いてもらう。  川田さんは、中学生のころから親の漁を手伝い、能登島大橋開通前年の198 1年には一念発起して「民宿浜弥」の営業を開始。自ら獲った魚や採取した海藻 を提供している。地元の能登島長崎町で里山里海の保全活動が活発に行われてい ることや、今年4月に大橋開通30周年の節目を迎えることから、記念CD制作 を思い立った。  昨年11月、1週間かけて「里海 淀k棔覆┐里瓠傍t繊廚鮑郢譟・い討弔・、 に出る漁師の男らしさを表現した。同12月には、子どものころの思い出をつづ った「里山 能登島」を作詞。芝田さんが「里山―」を演歌、「里海―」をバラ ードに仕上げ、2曲入りCDを作った。  川田さんが作詞した歌のCD化は、2008年に歌手の吉川ゆきのりさんの作 曲、歌で作られた「野生イルカに会う能登島(しま)へ」以来となる。川田さん は「能登島のイベントや民宿を訪れた人にCDを配り、能登島の自然の素晴らし さと、島に生きる幸福を知ってほしい」と話した。 〈08〉2012/03/13付朝刊――――――――――――――☆ ◎ショウガで町おこし/山崎町、住民ぐるみで栽培/秋に初のイベント  七尾市山崎町の住民農業グループ「百膳菜(ひゃくぜんさい)」は、町ぐるみ で今年栽培するショウガを生かした初の農業・料理イベントを今秋、開催する。 健康への効果が期待できる上、市場価値も比較的高い農作物の「ショウガ」をて こに、能越自動車道の七尾開通を見据えて「野菜の町」として町おこしを図る。  ショウガをはじめ、町ぐるみで栽培した野菜の魅力を、直売や料理でアピール する。  ショウガは栄養素が豊富で、風邪予防や冷え性緩和、がん、動脈硬化、食中毒 予防、食欲増進、消化促進、男性機能維持などが期待できるという。グループは イベントで、洋食、和食、飲料、デザート、酒の材料として使い勝手がよいこと をアピールする。  11日の会合で、町ぐるみでのショウガ有機栽培に、町内54世帯中19世帯 の21人が取り組むことが報告された。ほぼ全員が初めてのショウガ栽培となる ことから、町内に試験圃(ほ)場を設けて栽培方法を紹介する町民向け説明会を 毎月1回開催することとし、グループの名前を「百膳菜」に決めた。  ショウガ栽培は4月下旬から5月の種ショウガ植えで始まり、11月の霜が降 りる前に収穫する。栽培農地は町全体で約20アールで、4トンの収穫を目標と している。町内の廃隧道で保存する計画で、新ショウガだけでなく、根ショウガ やひねショウガも、JA能登わかばの直売所などで「食彩効」のブランド名で販 売する。  百膳菜の田中雅晴会長は「多くの機能性があり、多くの料理に使えることを知 ってもらい、ショウガの産地として町を活気づけたい」と話した。 〈09〉2012/03/16付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾中心部の公図一新/金沢地方法務局  金沢地方法務局が、七尾市の中心部で「平成の検地」を行っている。明治時代 に作られた土地の位置や形状を表す「旧土地台帳附属地図」(公図)を一新し、 市内中心部の土地取引に伴うトラブルを防ぐ。  対象となる地域は、袖ケ江地区と御祓地区の計1・01平方キロメートルで、 土地所有者は約2800人。既に公図が更新された袖ケ江地区と御祓地区の北部 に続き、新年度は御祓地区南部の調査を始める。  調査に先立ち、局員は土地の位置や区画を特定する「基準点」を地面に打つ作 業や、住民への説明会を順次開いている。今後、住民が境界の確認に立ち会い、 所有者同士の話し合いを経て、1筆ごとの境界や地番を調査し、レーザーを使っ て精密に測量を進める。来年3月完成の予定。 ●来年3月完成予定  「平成の検地」は国が都市再生策の一環として全国の都市部で行っている。金 沢地方法務局登記部門の本多猛総括表示登記専門官は「不利益な筆界未定地を作 らないために、調査の立ち会いに協力してほしい」と話した。 〈10〉2012/03/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎米世界大会へスイング磨く/石川ジュニア・ジャズ・アカデミー 県内の小中高校生でつくる石川ジュニア・ジャズ・アカデミー(IJJA)は 17、18日、七尾市の七尾産業福祉センターで、米国で開かれる学生ジャズ界 最高峰の世界大会へのゲスト出演に備えて強化練習を行った。現地の中学生との 交流も計画しており、明るく楽しい「IJJAサウンド」でジャズの本場を魅了 する。  世界大会「ネクスト・ジェネレーション・フェスティバル」(NGF)は31 日と4月1日、七尾市の姉妹都市の米国モントレー市で開かれる。IJJAから は小学5年〜高校3年の21人と、守屋純子音楽監督ら総勢32人が参加する。  強化練習でメンバーは「サイドワインダー」「A列車で行こう」などを繰り返 し演奏し、スイングに磨きを掛けた。  現地では大会出演や中学生との交流事業、ホームステイを予定している。17 日は、メンバーが七尾・モントレー友好協会特別顧問のティム芦田氏から英会話 や英語での手紙の書き方などを学び、28日の出発に備えた。  バンドリーダーの大谷藍子さん(七尾高2年)は「先輩が築いたIJJAの名 に恥じぬよう、格好良くて、お客さんや自分たちも楽しめるいい演奏をしたい」 と話した。 ●メンバー初、京大に合格 七尾高の高田さん  IJJAの元コンサートマスターでアルトサックス担当の高田恭子さん=七尾 市、七尾高3年=がこのほど、京都大農学部に合格した。バイオ化学分野の研究 の道に進み「大学でもジャズ演奏を続けたい」と喜びを新たにしている。  高田さんは「IJJAの練習と勉強は、メリハリがついて両方とも集中できた 」と笑顔を見せ、25日の卒業公演の練習に打ち込んだ。