□◆□◆□◆□◆ 第93号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                          平成24年2月24日 3月が目前となり、残り1カ月あまりで新たなスタートとなる4月がやってき ます。 今号で紹介する「平成24年度当初予算案」には、昨年6月、国内初の「世界 農業遺産」に認定された『能登の里山里海』に関係する事業が多く盛り込まれ ています。 地域資源を活かしつつ、里山里海を保全し、かけがえのない宝として未来へと 確実につなげる取り組みを進めます。 『トキが舞う里ななお』をめざし、地域の活性化に取り組んでいきます。 それでは、「第93号」をお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- 七尾市は、市政を身近に感じ、たくさんの人に”ななおファン”になっていた だくきっかけづくりとして、七尾市公式『facebook(フェイスブック)』と 『Twitter(ツイッター)』を運用しています。 これまで以上に新鮮な情報を皆さんにお届けしますので、「いいね!」や「フ ォロー」をよろしくお願いします。 ■フェイスブック(表示名「七尾市役所」) ■ツイッター(表示名「七尾市」「@nanaocity」) 詳しくは↓ http://www3.city.nanao.ishikawa.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3014 ----------------------------------------------------------------------                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第93号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.平成24年度当初予算案を発表! 2.新鮮な『能登かき』を「七尾湾能登かき祭2012」で            【特別イベント:2月25日(土)〜26日(日)】 3.いよいよ、能登和倉万葉の里マラソン2012【3月11日(日)】                       ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.平成24年度当初予算案を発表!  ☆★☆       『「元気な七尾」実現プラン』と題し、平成24年度当初予算案を発表しまし た。(1)地域資源を活かした魅力ある七尾の発信、(2)七尾に誇りを持つ 市民の育成、(3)安心安全で住みよい七尾づくりをテーマに、地域資源と人 材を活かし、住みよい七尾をつくるための事業を積極的に取り組みます。 市税収入の落ち込みが見込まれるものの、防災体制の充実(緊急防災情報告知 システム)を図るため、消防費を約36%増額するなど、歳入全体では対前年 度比で3億9千万円を増額しました。 七尾市民にも、そして七尾へ訪れていただく方々にも関係深いものばかりです。 ぜひご覧ください。 ※「当初予算案の概要」と「重点分野」は七尾市ホームページでご覧いただけ ます。 http://www3.city.nanao.lg.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=4317  (問)七尾市財政課 電話 0767−53−3824     =================================== ☆★☆ 2.新鮮な『能登かき』を「七尾湾能登かき祭2012」で ☆★☆      1月8日(日)から「七尾湾能登かき祭2012」が始まっています【3月4 日(日)まで】。今年も中島・田鶴浜・能登島地区の協賛店でのオリジナルか き料理やコース料理が食べられる「期間イベント」と、殻付き「能登かき」の 炭火焼きや能登の特産品が食べられる「特別イベント」の2つのイベントを行 います。 カルシウム・亜鉛・鉄などのミネラルやビタミン類が豊富なため、「海のミル ク」とも呼ばれる、鮮度抜群の『能登かき』をご堪能ください。 【特別イベント】 ■日 時 2月25日(土)10:00〜16:00      2月26日(日) 9:00〜15:00 ■場 所 能登演劇堂前 特設会場(七尾市中島町中島) ■内 容 「能登かき」の炭火焼、殻付きかきの販売、能登野菜、特産品コーナ      ーなど      ※「能登かき」を食材に使ったB級グルメコーナーを新設 (問)能登鹿北商工会 電話 0767−66−0001                http://n.rokuhoku.shoko.or.jp/info/local/1606 ----------------------------------------------------------------------- < 同時期開催 『時のよそほひ』 > 〜案山子(かかし)に誘われて一度歩いて 心なごむ時を過ごしてみませんか〜 ■日時 2月25日(土)〜3月4日(日)9:00〜18:00 ■場所 中島商店街通り(レトロな中島街並通り) 550メートルわたる商店街沿いの商店や民家22軒で、古き良き品、思い出 の品など、懐かしい品を展示します。 (ひな人形・花嫁のれん・児童の俳句作品など)  (問)花みずきの会 電話 0767−66−0072  http://www3.city.nanao.lg.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=4243 ===================================   ☆★☆ 3.いよいよ、能登和倉万葉の里マラソン2012 ☆★☆ 今年は過去最多の7,547人のランナーが全国から参加します。  昨年6月に国内初の「世界農業遺産」に認定された『能登の里山里海』をめぐ る風光明媚なコースは、全国の多くのランナーから高い評価をいただいていま す。 参加する人にとっても、応援する人にとっても思い出深く、感動的な大会にな るよう沿道での応援にご参加ください。 ※大会当日は臨時の交通規制を行うため、かなりの交通混雑が予想されますの  で、ご理解とご協力をお願いします。 ■開催日 3月11日(日) ■場 所 七尾市和倉温泉周辺 ■スタート時間  ・マラソン      10:00  ・1.4Km(高学年) 10:15  ・5Km       10:25  ・1.4Km(低学年) 10:30  ・10km      11:10 ----------------------------------------------------------------------- <関連イベントなど> (1)3月10日(土)    13:00〜14:30 ミズノランニング教室    15:00〜16:00 ピラティス教室 (2)3月11日(日)    10:00〜18:00 牡蠣(かき)フェスティバル (3)3月11日(日)    10:30〜 マラソンウォーク2012     (4)フォトコンテスト2012 (※入賞者には賞状と特産品を贈呈)    応募締切:3月28日(水)<※当日消印有効> (問)能登和倉万葉の里マラソン大会組織委員会事務局   (七尾市観光交流課内)    電話 0767−53−8436       能登和倉万葉の里マラソン ホームページ    http://www.city.nanao.lg.jp/marathon/index.html      ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館 電話 0767−84−1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  電話 0767−53−1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  電話0767−53−0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  電話 0767−66−2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:七尾の海藻アカモク、東北で人気/料理店から注文増 02:古代米で東北応援決意新た/山田さんと本宮保育園児 03:百景の美情感込めて/短歌と写真そろう/祭り加えて紹介へ 04:等伯の国重要文化財「山水図襖」/今夏七尾に 05:白鵬22度目賜杯へ気合/「貴乃花の記録に並ぶ」/七尾でトークショー 06:利家と利長の「供養塚」存在/西之御塚、東之御塚/古文書初確認 07:トキと共生環境づくり/中島・釶打地区/村本名誉会長招き勉強会 08:七尾と南相馬絆のリレー/和倉万葉の里マラソン/被災中学生が参加 09:華麗ランのひな人形/のと蘭ノ国 10:七尾全ゆるキャラ応援/和倉万葉の里マラソン/全国ランナーにアピール ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2012/02/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾の海藻アカモク、東北で人気/料理店から注文増  七尾市東部の崎山半島や能登島沿岸で1〜3月に採れる海藻「アカモク」が、 県内外で注目を集めている。東日本大震災の影響で東北各県からの買い付けが進 むほか、アカモク料理を提供する旅館や飲食店も能登各地で増えてきた。同市内 の漁師や飲食店は、商標登録や新商品開発で消費拡大を目指している。  地元漁師によると、崎山半島先端の同市鵜浦町沖にはアカモクが群生しており 約40年前から、海水温が年間で最も低い2月を中心にアカモク収穫が盛んだと いう。粘りとほんのりとした塩気が、ご飯やみそ汁などの汁物に合い、地域住民 が「ナガラモ」と呼んで好んで食べてきたほか、海藻の食文化がある秋田、山形 両県の業者が買い付けに来ていた。  同町に拠点がある定置網水産会社「鹿渡島(かどしま)定置」は昨年2月、細 かくたたいて粘りを出したアカモクを零下30度で冷凍パックした商品を開発。 「海のじねんじょ」の名で年間を通じて販売し始め、商標登録を申請した。  独特の食感や、健康食ブームに乗り、顧客は県内のラーメンチェーン店や高級 すし店などに広がった。昨春以降は、東日本大震災の津波で岩手県沖のアカモク が壊滅したことで、東北各県からの買い付けも増えた。  同社代表の酒井秀信さん(62)は「七尾のアカモクの存在や味を多くの人に 知ってもらいたい」と話し、同商品の今年の生産量を昨年の2トンから2・5ト ンに増やす。金箔(きんぱく)入りアカモクの発売も検討している。  一方、七尾市神明(しんめい)町の定食居酒屋「膳座(ぜんざ)」などを営む 坂上勝則さん(58)は2010(平成22)年3月、アカモクのペースト「磯 とろ」の商標を取得した。このペーストを練り込んだ「磯とろ七尾うどん」など の商品開発を始めた。  このうどんを同市内の飲食店7店で提供したところ人気が高まり現在は七尾、 輪島、穴水各市町の飲食店9店や旅館、個人客にペーストやうどん、つくだ煮を 販売している。  昨年からは岩手県からの買い付けもあり、坂上さんは「能登の味として広く知 れ渡ってほしい」と話した。 〈02〉2012/02/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎古代米で東北応援決意新た/山田さんと本宮保育園児   七尾市藤橋町の農業山田重隆さん(67)は4日、同市本府中町の本宮保育 園で、昨年12月に東日本大震災の被災地福島県南相馬市へ贈った古代米が現地 の児童に振る舞われた様子を園児と保護者約150人に紹介し、被災地支援の気 持ちを新たにした。  古代米は、山田さんと同園年長児が一緒に栽培した。昨年12月、古代米計3 5キロと田んぼの写真などを箱詰めし南相馬市へ贈ったところ、1月に同市の小 中学校、幼稚園で給食に出され、約3500人が味わった。  山田さんは南相馬市の教諭が「モチモチしておいしく、普段お代わりしない子 もたくさん食べた」と七尾の古代米を喜んでいたことを紹介。園児はうれしそう に聞き入った。  山田さんは「被災地では仮設住宅に住んでいたり仮設校舎で勉強したり、今で も大変な生活をしている。おいしいご飯も毎日食べられるとは限らない。これか らもみんなの作った古代米で元気を届けよう」と話すと、園児は大きくうなずい た。  古代米を使った餅つき大会も開かれ、園児らが力いっぱいきねを振った。 〈03〉2012/02/09付朝刊――――――――――――――☆ ◎百景の美情感込めて/短歌と写真そろう/祭り加えて紹介へ  七尾市在住の写真愛好者グループ「七尾百景プロジェクト」とささゆり短歌会 (同市)は8日、写真集「平成の七尾版万葉集」に掲載する七尾の風景写真10 0枚と祭りの写真4枚、写真の世界観を伝える短歌104首を確認した。写真と 短歌で七尾が誇る百景を写真集にまとめ、四季折々の七尾の美しさを情感を込め て発信する。  写真集製作活動として同市中島町浜田で開かれた会合には、同短歌会の尾沢清 量代表(県歌人協会顧問)、同プロジェクトの橋本義則事務局長ら約10人が出 席。昨年12月下旬から今年1月下旬までに同会5人から寄せられた短歌と、七 尾湾や農作業、漁業、雪景色、祭り風景の写真の組み合わせを確認した。  尾沢代表は、能登島の海岸に海ボタルの青い光が浮かぶ写真に合わせた「夜を 深く海ほたる寄るあい呼びて群れをなしつつ能登島の浦」などの短歌を寄せた。  同プロジェクトは8年前に発足し、新「七尾八景」選定や、市内の美しい風景 写真を撮影し続けてきた。短歌は3月中旬に80冊作成する写真集に掲載する。 尾沢代表は「写真で視覚に訴え、その風情を短歌で広げる良い試み」と期待し、 橋本事務局長は「世界農業遺産である能登の里山里海の原風景を、後世に伝えて いきたい」と話した。 〈04〉2012/02/11付朝刊――――――――――――――☆ ◎等伯の国重要文化財「山水図襖」/今夏七尾に  七尾出身の画聖長谷川等伯が描いた国重要文化財「山水図襖(さんすいずふす ま)」の36面のうち、表裏32面の襖16枚が今年8月、七尾市の石川県七尾 美術館で展示される見通しとなった。所有者である高台寺塔頭(たっちゅう)の 圓徳院(えんとくいん)=京都市=によると、同院以外で山水図襖が16枚そろ うのは初めてとなる。  山水図襖は大徳院塔頭の三玄院=京都市=にあった襖絵で36面が現存する。 等伯が住職の留守中に一気に書き上げた逸話が残る。32面を所蔵する圓徳院が 等伯没後400年の2010(平成22)年、県七尾美術館と京都国立博物館に 16面ずつ寄託した。  七尾寄託分が8月11日から県七尾美術館で始まる「長谷川等伯展」で披露さ れるのに合わせ、京都国立博物館が七尾側に16面を貸す方向で調整が進む。  展示を承諾した圓徳院は「襖を一度に展示した機会は数少なく、美術館では初 めて。等伯のふるさと七尾でぜひ見てほしい」としている。 〈05〉2012/02/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎白鵬22度目賜杯へ気合/「貴乃花の記録に並ぶ」/七尾でトークショー  大相撲の横綱白鵬が12日、七尾市の能登食祭市場でのトークショーに出演し 同市出身の元横綱輪島大士(ひろし)さんと相撲談議を繰り広げた。白鵬は自身 の誕生日であり、東日本大震災発生1年と重なる3月11日開幕の春場所につい て「(優勝して)貴乃花の記録に並ぶことを目指したい。今は手を抜かずに稽古 する」と22度目の優勝へ意気込みを見せた。  500人以上(主催者発表)のファンが詰め掛けた。ショーは同館の「如月お いしんぼ市」の一環で、白鵬は2年ぶり5回目の七尾入り。声援に笑顔で応えた 白鵬は「相撲は心が大事。人間に優劣の差はなく、稽古による技量の差があるだ け」と語り、輪島さんは「けがさえなければ、30回は優勝できる」と太鼓判を 押した。  これに先立ち、白鵬と同じ宮城野部屋の序二段猛十八(たけとば)=かほく市 出身=が、ぶつかり稽古で能登各地の少年相撲教室に通う児童ら23人に胸を貸 した。白鵬と輪島さんは、乳幼児30人や、同市で避難生活を送る東日本大震災 の被災者15人と記念撮影した。子どもとともに参加した福島県会津若松市出身 の浅井むつみさん(35)は「優しそうな人だった。元気をもらいました」と喜 んだ。 〈06〉2012/02/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎利家と利長の「供養塚」存在/西之御塚、東之御塚/古文書初確認  七尾市市史編纂(へんさん)室は13日までに、加賀藩祖前田利家、2代藩主 利長の墓所か供養塚と伝わり、七尾市後畠町に遺構の一部が残る「西之御軟泄「ヒ しのおんつか)」「東之御軟沮C亡悗垢詒誉・セ慮妬現顳可未鮟蕕瓩導稜Г靴拭」 これまで、不完全な遺構や昭和初期に記された史書、伝承でのみ伝えられていた 二つの御軟「梁減澆鯲・佞韻觧卜舛箸覆襦」 ●ふすま裏張り用  明治中期まで回船問屋として栄えた先祖を持つ同市魚町の小島新生(わかお) さん(68)が今年1月に市に寄託した古文書200通を、市史編纂室の和田学 次長が解読した。古文書はふすまの裏張り和紙として蔵で保管されていた。  同編纂室によると今回確認された2通のうち、1通は1790(寛政2)年9 月に利家の父母の菩提寺(ぼだいじ)・長齢寺(ちょうれいじ)と後畠(うしろ ばたけ)村肝煎(きもいり)の六右衛門が、藩の役人に対し、利家の御軟「棒犬ィ たマツの伐採許可を求める内容。別の1通は同年11月、伐採許可への感謝と切 った木を受け取ったことが記されていた。  これまで、二つの塚に関する文書で確認できる最古の物は、1931(昭和6 )年発刊の鹿島郡史だった。同書は、西之御軟「髻嵳・噺・慮翩製蝓覆瓦咾腓Δキ ょ)」、東之御軟「髻嵳・晃・龍〕楪諭廚半里掘・什澆慮緘・・謀・燭訃楮戮塀・ 在地を記している。ただ、同書が「同様の記述があった」と指摘している長齢寺 の古文書は現存しない。 ●遺構は確認できず  和田次長によると、両御軟「僚蟶瀉呂聾什澆六・變咾如∪焦係謫セ箸気譴訃貊・ に石垣や堀、玄室の跡がある。東之御軟「琉箙修漏稜Г任C討い覆ぁ」  御軟「魴閨E靴真擁・箸靴銅・膩柑砲蓮⇒・箸了庵砲脳・飮馨訛紊魘个瓠⊆携・ に居を構えた前田知好(ともよし)を指す「修理殿」と伝えている。金沢学院大 文学部の見瀬(みせ)和雄教授は「知好が、金沢の前田家墓所に墓参する代わり に七尾に墓所を築いた可能性がある」と指摘。和田次長は「利家が初めて城を構 えた七尾は、前田家にとって特別な場所だったことがあらためて示された」と分 析している。 〈07〉2012/02/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎トキと共生環境づくり/中島・釶打地区/村本名誉会長招き勉強会  かつてトキが生息していた七尾市釶打(なたうち)地区で13日までに、住民 有志ら8人が、環境保全活動を進める「朱鷺棲(ときす)む里山釶打クラブ」を 設立した。能登の里山里海の世界農業遺産認定を機に、環境に優しい農業研究や トキなど鳥の餌場にもなるビオトープづくりなどに取り組み、トキが再び釶打の 空を舞う日に備える。  釶打地区の山間部に位置する同市中島町河内の須久保(すくぼ)地区では19 60(昭和35)年4月、NPO法人日本中国朱鷺保護協会の村本義雄名誉会長 によってトキの生息が確認されている。  同クラブ代表で釶打町会連合会長の唐川明史(あきふみ)さん(65)は昨夏 から、この環境を後世に残そうとクラブを企画。15年来の親交がある村本名誉 会長から昨年11月、須久保地区でのトキ観察の様子をまとめた当時のメモを譲 り受け、清書し直して往時の状況を把握した。  須久保地区は、熊木川の源流域にあり、トキの餌となる水生昆虫などが豊富な 一方、水田の耕作者が年々減少している。同クラブは今後、須久保地区の動物や 植物、地質、気候の調査やトキの勉強会、耕作放棄地でのビオトープづくりを進 める。また、トキと共生した農業を進める新潟県佐渡島のNPO団体との交流な どを通じて地元農産物の付加価値づくりも研究し、トキと人間が共生できる環境 づくりを目指す。  15日には村本名誉会長を招いた初の勉強会を開き、地域全体での環境保全意 識の高揚を図る。唐川さんは「10年20年はかかる長い活動になるだろうが、 いつの日かトキが釶打を舞う日が来るよう環境を整えたい」と話した。 〈08〉2012/02/15付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾と南相馬絆のリレー/和倉万葉の里マラソン/被災中学生が参加  3月11日に七尾市で開催される能登和倉万葉の里マラソン2012のフルマ ラソンコースを、東日本大震災で被災した福島県南相馬市と七尾市の中学生がリ レー方式で走ることが14日決まった。大会日程が大震災発生1年と重なる巡り 合わせから、七尾と被災地の絆を象徴するたすきをつなぎ、中学生が七尾路を駆 け抜ける。  同マラソンへの中学生招待は武元文平市長が今月初旬に発案し、大会組織委員 会が南相馬市教委に呼び掛けたところ、13日に南相馬側が中学生7人と引率者 市職員ら4人を派遣する方針を七尾側に伝えた。  七尾市役所で14日開かれた同マラソン実行委員会で、会長の不嶋豊和同市副 市長が七尾と南相馬の生徒のリレー計画を報告した。今後、七尾市内の中学生の 長距離走経験者らを複数選抜し、南相馬との「絆のリレー」に向けた調整を進め る。  七尾市は、3年前に同市の能登演劇堂で上演された無名塾ロングラン公演「マ クベス」に南相馬市の市民団体が馬を提供した縁から、大震災発生後、南相馬市 に救援物資の提供や職員派遣などを続けている。  実行委員会では、南相馬市の中学生らを大会前日のレセプションにも招待する 計画や、参加者増加に伴う駐車場の拡充、大会当日に和倉温泉から3ルートの周 遊観光バスが運行されることなども報告された。 〈09〉2012/02/18付朝刊――――――――――――――☆ ◎華麗ランのひな人形/のと蘭ノ国  七尾市の七尾フラワーパークのと蘭ノ国の「ひな祭り展 ランのひな人形」は 17日、同所で始まり、鮮やかに咲き乱れるラン20種類などを使って作られた ひな人形3対が来場者の目を引いた。  甘い香りを放つランのひな人形は、職員10人で作り上げた。シンビジウムで 作ったお内裏さまとおひなさま、三人官女が乗るひな壇と周りには、職員の私物 のひな飾り道具やランの花車(はなぐるま)などが置かれ、華やかな雰囲気を演 出。コチョウランやデンファレーなどで着飾った手製の紙粘土人形や、ミズゴケ で作った愛らしい熊のひな人形も並んだ。 ●子ども無料に  3月4日まで。3、4日は中学生以下は入場無料。4日にはゲームイベントが ある。 〈10〉2012/02/21付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾全ゆるキャラ応援/和倉万葉の里マラソン/全国ランナーにアピール  3月11日に七尾市内で行われる「能登和倉万葉の里マラソン2012」で、 同マラソン実行委員会は20日までに、市内すべての「ゆるキャラ」6体がフル マラソンコース上などで応援することを決めた。大会の盛り上げや全国のランナ ーに七尾の魅力を知ってもらう「動く広告」として活躍してもらう。  登場するのは、七尾出身の画聖長谷川等伯をイメージした市の「とうはくん」 食品スーパーどんたくを運営する山成商事(同市)の「どん太くん」、七尾青年 会議所の「コン丸」、和倉温泉の「わくたまくん」、七尾湾の特産能登かきをア ピールする県漁協の「のとカッキーくん」、和倉温泉商業振興組合のアンテナ店 「ごま屋」の「和倉ごまえもん」の6体。  ゆるキャラはスタート地点や飲食ブース、コース上の補給所などに登場し、ラ ンナーとハイタッチするなどレースを繰り広げる。  過去の大会では、ゆるキャラのうち「わくたまくん」と「のとカッキーくん」 が登場していた。実行委側が「ランナーをもてなす姿勢を前面に出したい」とし て、6体の参加を各関係者に依頼して実現した。  大会には、全国41都道府県から過去最多の7547人が参加する予定。実行 委は「ゆるキャラの力を借りて、七尾の観光地や物産を全国に発信したい」とし ている。