□◆□◆□◆□◆ 第90号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成23年11月25日 気温がグッと下がるにしたがって、木々の色づきも深まり、落ち葉の数も目立 つようになってきました。日が暮れる時間もずいぶん早まり、季節は秋から冬 へと確実に変わりつつあります。 地元で「ぶり起こし」と呼ばれる、鉛色の空から地面をたたきつけるような猛 烈な雷が鳴り響き、いよいよ七尾市のブリ漁シーズン到来です。 水温が低くなるにつれて、魚や貝の身は引き締まり、甘さも増すといわれてい ます。足元が悪い日がしばらく続きますが、それを跳ね除けるほどの海の幸が そろうのもこれからの時期です。 ブリ、カキ、ナマコ、タラなど冬の味覚がゾクゾクと登場しますので、ぜひ能 登・七尾へお越しください。 それでは、第90号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部広報広聴課                   電話   0767−53−8423                   ファクス 0767−52−2812                   E-mail  koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                   〜〜〜●第90号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.能登和倉万葉の里マラソン2012 申込締切迫る      【郵送:12月22日(木)、インターネット:1月9日(月)】 2.みんなで『能登鍋』を食べに行こう!              【開催期間:平成24年3月31日(土)まで】 3.「すし王国・能登七尾」をご堪能あれ! 4.耳寄り情報「助成金を利用して七尾で合宿を!」                       ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ 1.能登和倉万葉の里マラソン2012 申込締切迫る ☆★☆      今回で4回目を数える「能登和倉万葉の里マラソン」の参加申し込みの締め切 りが迫っています。まだ申し込みをされていない人は、お早めにどうぞ! 風光明媚な「七尾湾」、渚のいで湯「和倉温泉」、冬の風物詩「能登かき」と、 七尾市の魅力がギュッと詰まった大会です。 今年6月、国内で初めて「世界農業遺産」に認定された『能登の里山里海』を 周回するコースは見どころ満載。 一人でも多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、スタッフ一同、心よりお待 ちしています。 ■郵送での申込締切:12月22日(木) ■インターネットでの申込締切:1月9日(月) (問)能登和倉万葉の里マラソン大会組織委員会   (七尾市観光交流課内) TEL 0767−53−8436       能登和倉万葉の里マラソン2012ホームページ    http://www.city.nanao.lg.jp/marathon/index.html =================================== ☆★☆ 2.みんなで『能登鍋』を食べに行こう!  ☆★☆       〜 まいげん能登鍋2011開催〜       今年も『能登鍋』の時期がやってきました。個性豊かで能登の魅力あふれる鍋 がそろっていますので、ご家族、ご友人お誘い合わせの上、能登へ足をお運び ください! ※開催期間中、能登鍋の指定された条件を満たした能登鍋メニューを七尾市内  19店舗、金沢市内1店舗、東京都内3店舗で楽しむことができます。   ■開催期間 平成24年3月31日(土)まで ■『能登鍋』の3条件  (1)能登の香りがする調味料を使うこと  (2)能登産の食材を使うこと  (3)地元産の練り団子を使うこと (問) 鍋プロ部事務局 電話 0767−54−8866     http://notonabe.com/ =================================== ☆★☆ 3.「すし王国・能登七尾」をご堪能あれ! ☆★☆ 七尾の魅力を真っ先に体感するなら「寿司」がオススメです。天然のいけす・ 七尾湾でとれた旬な魚介類をパクッと頬張ると、口の中に新鮮な味が広がり、 思わず顔がほころびます。 市内にはたくさんの寿司店があり、その店ならではのネタを味わうことができ ます。 昼食で気軽に味わい、夕食では存分に堪能するなど、それぞれに合わせたコー スが選べるのも魅力です。 (問)七尾市観光協会(七尾市観光交流課内)    電話0767−53−8424    http://www.nanaoh.net/c3.html =================================== ☆★☆ 4.【耳寄り情報】 助成金を利用して、七尾で合宿を! ☆★☆ 将来像である「七尾湾と温泉をいかした能登から世界への架け橋〜人が輝く交 流体感都市〜」を目指し、七尾市ではさまざまな交流プログラムを準備してい ます。また、市内で合宿する学生を対象とした宿泊助成制度があります。 今後、修学旅行、スポーツ合宿、文化活動などを計画するにあたり、このお得 な制度の活用をご検討ください。 ※七尾旅館組合、和倉温泉旅館協同組合、能登島旅館民宿飲食店組合など、市 内の宿の協力により、合宿などの場合に限って低料金を設定し、皆さんを応援 しています。 ■助成内容 (1)高校生以上は1人1泊につき1,000円を助成(上限50万円) (2)中学生以下は1人1泊につき500円を助成(上限25万円) ※助成を受けるためには各種条件がありますので、詳しくは下記へお問い合わ せください。 (問)七尾市観光交流課 電話0767−53−8424    http://www.city.nanao.lg.jp/koryu/index.html      ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★ ◎ 能登島ガラス美術館  TEL 0767-84-1175   → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html  ◎ 七尾美術館  TEL 0767-53-1500   → http://nanao-art-museum.jp/ ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL 0767-54-0300   → http://www.notorannokuni.com/ ◎ 能登演劇堂  TEL 0767-66-2323   → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:手本は奈良「竹坊」一族?/長谷川等伯の養祖父筆、長壽寺の涅槃図 02:ポイ捨て、徳田小児童が分析/道路のごみ減に一役/種類や量を拾って調査 03:七尾西湾の種ガキ全量確保/宮城産打撃で供給不足懸念も「大丈夫」 04:生ごみ堆肥化へ収集/市快適環境づくり市民委/3町37世帯にバケツ配布 05:志賀町富来沖で新種の深海魚/のとじま水族館の池口副館長、京大と確認 06:生ごみ持ち寄り堆肥化/七尾市山王小/身近な資源、生かし切る 07:各店共通、七尾すし/お手頃価格で/メニュー制作開始 08:列車の旅でカキ満喫/和倉温泉旅館協組など/のと鉄道で1、2月 09:ひな人形770体大集合/来年3月、七尾市で/市内外から募集 10:七尾産のジネンジョ「長く」愛して/七尾市内の農家11戸、部会結成 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2011/11/6付朝刊――――――――――――――☆ ◎手本は奈良「竹坊」一族?/長谷川等伯の養祖父筆、長壽寺の涅槃図  七尾市の山の寺寺院群の歴史をひもとく七尾「山の寺学」は5日、同市小島町 の日蓮宗成蓮寺(じょうれんじ)で約200人が参加して開かれた。特別講演で は、涅槃図(ねはんず)研究家で曹洞宗龍昌寺(りゅうしょうじ)(山口市)住 職の竹林史博(しはく)氏が、七尾出身の画聖長谷川等伯の養祖父・無分(むぶ ん)筆の涅槃図(日蓮宗長壽寺(ちょうじゅじ)蔵=七尾市)について「構図や 特徴から、奈良の絵師集団『竹坊(たけのぼう)』一族の絵を参考にした可能性 がある」との新見解を示した。  長壽寺は同寺院群にある長谷川家の菩提寺(ぼだいじ)で、無分の涅槃図は等 伯をはじめ、後の長谷川派涅槃図の手本となったとされている。  竹林氏は、無分の涅槃図について「沙羅双樹(さらそうじゅ)の描き方などを みても、いろんな時代の絵を研究して描いてあることが分かる」とし、特徴とし て▽たき火の煙のような雲▽「摩耶夫人(まやぶにん)」が左上に描かれている ▽老婆が描かれていない▽沙羅双樹に掛かる袋包みが白い▽釈迦(しゃか)の袈 裟(けさ)の着方や足の描き方―などを挙げた。その上で「同系統の涅槃図を調 査した結果、鎌倉から江戸期にかけて奈良を拠点に活動した『竹坊』一族の作品 と非常に似通っていることが分かった。一族の涅槃図は福井県などにも残ってお り、当時の無分も参考にしたのではないか」と話した。  本堂では無分の涅槃図をはじめ、等伯の流れをくむ長谷川等誉(とうよ)が描 いた成蓮寺の「白描(はくびょう)仏涅槃図」、釈迦の周りに集まる弟子や菩薩 (ぼさつ)の名前が記された日蓮宗妙圀寺の「涅槃図」の3幅が同時公開され、 来場者が興味深げに見入った。  成蓮寺の法花堂正全(ほっけどうしょうぜん)住職が同寺の由来などについて 説明し、七尾市市史編さん室の和田学次長が講評した。 〈02〉2011/11/8付朝刊――――――――――――――☆ ◎ポイ捨て、徳田小児童が分析/道路のごみ減に一役/種類や量拾って調査  七尾市徳田小の6年生有志7人が、学校周辺に落ちているごみの種類や量、拾 った曜日などをまとめ、ポイ捨て対策に取り組んでいる。活動を始めて約5カ月 。「ごみ拾い中」と書いたカードを首から提げて歩いていると日に日に道路のご みが減ってきたという。児童は統計を通じてポイ捨ての対策を考え、地域の美化 をより進める。  6月上旬、授業の一環で学校周辺を散策した際、道路に多くのごみが落ちてい たことが、児童が活動を始めたきっかけ。調べてみると、同小付近の国道159 号鹿島バイパスの歩道にはたばこの吸い殻や空き缶などが捨てられていた一方で 、同小山側の同市八田町の道路にはごみが無かった。  学校付近の道路の違いを疑問に思い、6月下旬から平日の朝夕にごみ拾いを始 めた。ごみ拾いに励む姿をドライバーに見せることでポイ捨て防止のアピールも 期待している。  児童は統計から、「歩行者と車、どちらからのごみが多いか」や「休日明けは ごみが増えるか」などを推測し、地域美化に役立てる。これまでの統計は25日 に七尾サンライフプラザで開かれる、のと共栄信用金庫の第3回七尾市中能登町 児童環境学習活動発表会で報告した。  担任の澤野由香里教諭(28)は「地域のために行動する気持ちが育つとうれ しい」と評価し、リーダーの天池一基君(12)は「道がきれいになっていくの がうれしい。活動を続けて天気や曜日がごみと関係しているのか知りたい」と意 欲を見せた。 〈03〉2011/11/10付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾西湾の種ガキ全量確保/宮城産打撃で供給不足懸念も「大丈夫」  日本海側最大のカキ産地である七尾西湾の「能登かき」養殖業者のもとに9日 までに、来年冬以降出荷分に必要な種ガキ全量が届いた。種ガキは、全国シェア 8割超を占める宮城県沿岸が震災で壊滅的打撃を受けた影響で、全国的な供給不 足が心配されていた。広島をはじめ他産地の「豊漁」などで事なきを得た形で、 七尾湾の業者は「もう大丈夫や」と胸をなで下ろしている。  七尾西湾の養殖業者の大半は長年、広島県の種ガキ業者と仕入れ契約を結んで きた。震災後、宮城産種ガキの生産の見通しが立たなくなったしわ寄せで、広島 県漁業協同組合連合会などに問い合わせが殺到、品薄や価格高騰の観測が流れて いた。  カキは、種ガキを付けた状態のホタテ貝80枚1セットを1連とし、必要分を 海に沈めて育てる。石川県漁業協同組合七尾西湾支所によると、七尾西湾の養殖 業者のもとには10月下旬から9日までに、注文通り広島などから種ガキ約4万 連が届いた。関係者によると、1連の価格は900円〜1千円で例年通りだった 。  夏の天候に恵まれたことで、広島、三重などの種ガキ産地で生産量が伸びた。 広島県漁協連によると、生産量は例年の2割増で、同県内外に出荷された。加え て、宮城県気仙沼周辺でも種ガキが出荷され、大分県などは自県分の種ガキの人 工採苗を行ったことで供給不足に陥らず、価格も安定したとみられる。  石川県水産総合センターが今夏、七尾西湾で着手した能登かきの人工採苗と養 殖技術の試験も順調に進む。来年には実用化のめどが立つ見込みで、将来の生産 不足の懸念払しょくにつながると関係者は期待する。  能登かきは、海水温が下がる11月から1年ものの旬を迎える。養殖漁業振興 会の筆安英樹会長は「いざ手元に種ガキが届くまでは不安だったが、例年通り入 荷してよかった。安心して養殖や出荷に取り組める」と話した。 〈04〉2011/11/12付朝刊――――――――――――――☆ ◎生ごみ、堆肥化へ収集/市快適環境づくり市民委/3町37世帯にバケツ配布  七尾市快適環境づくり市民委員会の「市民による生ごみ分別とNPO法人によ る堆肥化での循環型社会づくり活動」は11日、同市内の3町で試験的に始まり 、37世帯が生ごみを有効活用する地域づくりに乗り出した。  同委員会は2006(平成18)年にも同様の活動を実施したが、準備不足の ため定着しなかった。今回は委員が各家庭を訪問して活動の意義や目的を説明し 、賛同した世帯に密閉型のバケツを配布した。  今後は毎週金曜午前7〜10時、同市鍛冶町の安楽寺など3カ所に収集専用コ ンテナを設置し、参加する各世帯から魚介類をのぞく生ごみを収集する。集まっ た生ごみは同市舟尾町の「活(い)き活き七尾づくりNPO」が堆肥化し、安値 で販売する。  来年3月まで進める中で、住民の意見を取り入れながらにおいの改善などに取 り組む。準備を整え、同4月から同市全域に活動を広げる予定。 〈05〉2011/11/13付朝刊――――――――――――――☆ ◎志賀町富来沖で新種の深海魚/のとじま水族館の池口副館長、京大と確認  のとじま臨海公園水族館(七尾市)の池口新一郎副館長は12日までに、富来 沖水深約200メートルの地点で捕獲されたカサゴ目の深海魚が新種であること を、京大との共同研究で確認した。池口副館長は学名「ノトサイカイビクニン」 と名付け、10日に発行された日本魚類学会の機関誌で論文を発表した。石川県 沖で過去に魚の新種が確認されたのは少なくとも30年以上前で、日本海沖にす む海洋生物の生態把握へ貴重な発見となった。  池口副館長がこれまでに捕獲したノトサイカイビクニンは6匹で、体長は10 〜18センチ。明るい赤色で、消化器が黒く、体の表面はぶよぶよしている。同 じカサゴ目クサウオ科のビクニンは浅瀬にも生息しており、ふ化した時に岩場に とどまるため、胸びれには吸盤がついている。ノトサイカイビクニンは波のない 深海に生息しているとみられるが、ビクニンと同じく吸盤のついた胸びれがある 。  ノトサイカイビクニンは2007(平成19)年6月、志賀町の富来漁港から 甘エビ漁のため沖合に出た漁船のかごに掛かっていた。捨てられていた2匹の魚 を見た池口副館長は、頭の形や内臓の色を見て違和感を覚え、新種の可能性があ るとみて研究に着手した。  見た目は水族館で飼っているザラビクニンと似ており、飼育員でも違いに気付 かなかった。池口副館長は京大の中坊徹次教授と甲斐嘉晃助教に協力を依頼、ほ かの魚との特徴を比較し、DNA鑑定を進めたところ、新種であることが分かっ た。池口副館長は今後、生きたノトサイカイビクニンを捕獲、生態を調査しなが ら繁殖も目指す。  池口副館長は「日本海の深海には、まだまだ知られていない魚がたくさんいる 。ノトサイカイビクニンに限らず珍しい生物がいる可能性がある」と話し、漁業 関係者らに協力を求めている。 〈06〉2011/11/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎生ごみ持ち寄り堆肥化/七尾市山王小/身近な資源、生かし切る  七尾市山王小6年生71人は、家から持ち寄った生ごみで作った堆肥を使った ハクサイ栽培に取り組み、このほど36株を収穫した。17日はめった汁を作っ て味わい、調理後の生ごみは再び堆肥の原料にし、ごみの減量化と資源を生かし 切ることを体験した。  「総合的な学習」の授業で取り上げるごみの減量化を児童が実感できるように 、教諭らが企画。市快適環境づくり市民委員会の指導で、5月中旬、段ボール紙 製のコンポスト18個を教室や廊下に設置した。  コンポストには米ぬかや腐葉土と一緒に2、3日に1回、児童が持参する生ご みを入れ続けた。  児童が毎日コンポスト内をかき混ぜたり、水を与えたりして熱心に世話をした おかげで、栄養豊富な堆肥が出来上がった。9月中旬からプランターに堆肥を入 れてハクサイを育て始め、14日に収穫を終えた。  竹田一哉君は「ごみも役に立つことがよく分かった」と話し、食物の循環に理 解を深めた。担任の一人、木森崇人教諭(32)は「一日でごみの形がなくなる ことがやる気を引き出したようだ」と話した。保護者にも好評だったことから、 今後もコンポストを設置し、6年生が手入れする。 〈07〉2011/11/22付朝刊――――――――――――――☆ ◎各店共通、七尾すし/お手頃価格で/メニュー制作開始  すしを生かした観光誘客を図るため、七尾商工会議所と県寿司商衛生同業組合 七尾支部は21日、七尾の新鮮な魚介を生かした、季節ごとの各店共通メニュー づくりに乗り出した。同支部加盟店で来年4月ごろをめどに、地元のネタの鮮度 とすし職人の技能を生かし、手頃な価格で6〜7貫を提供し、「すし王国」の魅 力で観光客を楽しませる。  21日は同市和倉温泉観光会館に市内のすし職人3人が考案した創作すしを共 通メニューのたたき台として提示。同会議所がコーディネーターとして委嘱した 地域振興研究所の谷本亙常勤理事、フードコーティネーターのつぐまたかこ氏ら が試食して助言した。  職人が示したすしは、ブリやアオリイカ、サバ、赤西貝など七尾近海の魚介を 生かした握りのほか、コウバコカニの内子と外子、ズワイガニの身をふんだんに 使った「カニのおはぎ」、アジのナメロウでしゃり玉を包んだ「アジのおはぎ」 など。地場産のコノシロや中島菜を生かしたすしも並んだ。  同会議所は、1200円程度のメニューを想定しており、検討会の参加者から は「いい七尾の語呂合わせで、1170円にしてはどうか」との意見も上がった 。七尾支部長の刀祢修さん(50)は「将来、北陸新幹線で金沢に来た観光客を 、地場のすしの魅力で七尾に引きつけられるようにしたい」と話した。 〈08〉2011/11/22付朝刊――――――――――――――☆ ◎列車の旅でカキ満喫/和倉温泉旅館協組など/のと鉄道で1、2月  七尾市の和倉温泉観光協会と同温泉旅館協同組合は来年1月21日から毎週土 ・日曜、のと鉄道を利用した貸し切り列車「牡蠣(かき)グルメ&語り手列車」 を運行する。車窓から世界農業遺産「能登の里山里海」を眺め、CMの舞台やア ニメのモデルとなった駅など新名所を訪ね、旬のカキ料理を楽しむ企画で、同鉄 道の活性化と同温泉への冬の誘客を図る。  運行は1両編成で、2月26日までの毎週土・日曜、1日2便。1便目のコー スは午前10時23分に七尾駅を出発し、穴水駅で折り返して同11時44分に 能登中島駅着。2便目はJRのサンダーバード5号に接続して、午後0時9分に 和倉温泉駅を出発、同43分に穴水駅に到着する。穴水からの復路は既存列車も 利用できる。  車内では同鉄道の名物ガイドが沿線の見所を紹介するほか、1便目の往路に限 り大手飲料メーカーの缶コーヒーCMの舞台となった能登中島駅と、アニメ「花 咲くいろは」の「湯乃鷺(ゆのさぎ)駅」のモデルとなった西岸駅のホームに降 りて解説する。  沿線は日本海側最大のカキ産地で、利用者には各駅周辺の「おすすめカキ料理 店」16店舗を紹介し、旬の能登かきを堪能してもらう。運行期間中の1月28 、29日には穴水で「雪中ジャンボかきまつり」、2月25、26日には中島で 「七尾湾能登かき祭」がある。  七尾―穴水間往復で500円と、通常運賃1620円に比べて格安。事務局は 参加費全額を東日本大震災の義援金として寄付する。  同温泉旅館協同組合は「車窓に映る里山里海の景色で心を癒やし、宿泊客らの 旅の思い出づくりにしてもらえれば」としている。 〈09〉2011/11/23付朝刊――――――――――――――☆ ◎ひな人形770体大集合/来年3月、七尾市で/市内外から募集  七尾市の商業施設「パトリア」を運営する七尾都市開発は来年3月、家庭に眠 るひな人形を募って一堂に展示する「第1回770の雛(ひな)人形展」を開催 する。日本の伝統文化継承とともに市中心部のにぎわいづくりに向けた企画で、 22日、同施設内のフォーラム七尾で行政機関などを交えた開催委員会が開かれ 、実施要項などを協議した。  計画では、同市内外から募ったひな人形を、フォーラム七尾に設ける高さ4・ 2メートル、幅10メートル、奥行き5・5メートルの全24段のひな壇に飾る 。展示数は七尾のごろ合わせで770体とし、期間は3月2日から2週間を予定 する。  巨大ひな壇に華麗なひな人形がずらりと並ぶ様は壮観で、事務局によると、県 内初の開催となるという。開催委員会には、市役所や地元商店街などの担当者ら 委員10人が出席し、ひな人形の集め方、発信の仕方などについて意見を交わし た。  イベントは翌年以降も継続していく方針で、募った人形は返還せず、事務局で 保管して毎年の展示に利用する。問い合わせは同開催委員会(七尾都市開発内) =0767(54)0770=まで。 〈10〉2011/11/23付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾産のジネンジョ「長く」愛して/七尾市内の農家11戸、部会結成  七尾市内の農家有志11戸はジネンジョを栽培、出荷する「七尾自然薯(じね んじょ)部会」を結成し、22日、初の共同出荷に乗り出した。種芋は、かつて 七尾城があった通称「城山」に自生するジネンジョをルーツとすることから、同 部会は商品名を「七尾城山じねんじょ」とし、七尾の里山の魅力発信を目指す。  同部会によると、七尾でのジネンジョ栽培は約40年前に長井昇さん(77) =同市大田町=が取り組み始めた。その後、他産地のノウハウを参考に試行錯誤 し、昨年、栽培方法を確立。有志を募って今年4月に同部会を結成し、芽が出た 種芋を6月に植えた。  栽培では、できるだけまっすぐに形を整えるためにジネンジョの下に特殊なビ ニールを敷き、水平方向に向けて育てる。やや粘土質の土壌で育ったジネンジョ は、太さ、長さとも商品には申し分なく、22日に収穫した中で大きな物は、太 さ10センチ以上、長さは最長で1・3メートルに達した。  同市公設地方卸売市場の荷受会社「丸果七尾青果」にある部会事務局は、ブラ ンドイメージを高めるため、「七尾城山じねんじょ」の文字を印字した化粧箱を 出荷用に用意した。  部会長に就いた長井さんは「苦労して栽培にこぎつけた、おいしい七尾のジネ ンジョを多くの人に食べてほしい」と話した。