□◆□◆□◆□◆ 第84号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                          平成23年5月27日     東日本大震災の影響から、七尾市でも和倉温泉の旅館などのキャンセルが相 次ぎ、交流人口の減少は記録的な状況に陥りました。しかし、ゴールデンウイ ークに入り一転。天候にも恵まれ、観光交流施設『湯の香 潮の香 総湯館』 のオープン、『花嫁のれん展』、『のとじま水族館』、『青柏祭』など、多く の人出(5月3日〜5日で約15万人)でにぎわいました。  『青柏祭』では史上初めて『でか山』がJR七尾駅前まで引かれ、よさこい や出店などで駅前にも多くの人が集まりました。  これからの七尾は、毎週のようにどこかで祭りやイベントなどが行われます。 1人でも多くの人にお越しいただき、『交流体感都市・七尾』を存分に味わっ ていただければと思います。  それでは、第84号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部広報広聴課                    TEL 0767−53−8423                    FAX 0767−52−2812                    E-mail koho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○                  ※4/1から担当課が変わりました。  〜〜〜●第84号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  @ ようこそ祭りの都へ 第15回能登よさこい祭り  A 観光交流拠点「湯の香 潮の香 総湯館」オープン!  B シーカヤック能登島里海フェスティバル 参加者募集中  C 市内で合宿を行う人たちを応援します!(助成制度紹介)    ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ @ ようこそ祭りの都へ 第15回能登よさこい祭り  ☆★☆       平成9年からはじまった・☆ぢ能登よさこい祭り・・ぢ。近年は県外チームの参加も年 々増え、昨年も歓喜と感動のうちに幕を閉じることができました。  本祭の特徴は、@よさこいチームで結成された能登よさこい連絡協議会が自 分たちで自分たちの祭りを作り上げること、Aよさこい鳴子踊りを通じて、和 倉・七尾・能登半島の地域振興に携わること、B参加チームの負担を少なく、 誰もが参加できる楽しい祭りであることです。    【 飛び入り参加 大歓迎! 】  見物客や観光客の皆さんでも参加できる「にわか連」の踊り子を募集してい ます。申し込み不要、当日参加もOKです。子どもから大人までどなたでもご 参加ください。    見て踊って一緒に楽しみながら・☆ぢよさこいの輪・・ぢを広げませんか。 ■スケジュール(予定)  6月4日(土) 一般の部 演舞時間 :12:00〜21:00  6月5日(日) 一般の部 演舞時間 :12:00〜21:00              フィナーレ:21:30〜22:00 ■場 所 和倉温泉街 (問) 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合     TEL 0767−62−1555     http://www.wakura.or.jp/yosakoi/index.html =================================== ☆★☆ A 観光交流拠点「湯の香 潮の香 総湯館」オープン!  ☆★☆  4月29日(金)、和倉温泉観光交流センターと和倉温泉総湯を併設した 「湯の香 潮の香 総湯館」がオープンしました。地域住民と観光客の交流の 場として、まちなかの回遊性を生み出し、にぎわいの中心的施設として県内外 からのお客さまをお迎えします。ぜひお越しください。 【和倉温泉総湯】 ■入館料:大人(中学生以上)420円、小学生130円、未就学児50円   ■開館時間:7:00〜22:00       (休館日:毎月25日 ※土日祝の場合は翌日) (問)(和倉温泉観光交流センターについて)      和倉温泉まちづくり推進室 TEL 0767−53−8427    (和倉温泉総湯について)      和倉温泉合資会社 TEL 0767−62−2221      http://www.wakura.co.jp/       =================================== ☆★☆ B シーカヤック能登島里海フェスティバル 参加者募集中 ☆★☆        昨年大盛況だったシーカヤック能登島フェスティバル。今年はレース形式を 含めて、さらにバージョンアップして開催します。  今回のシーカヤック能登島里海フェスティバルでは、シーカヤックを全く知 らない人でも体験できる「シーカヤック無料体験・試乗会」を行います。  どなたでも参加できますが、当日はぬれてもよい服装・シューズをご持参く ださい。また、自走できる人を前提としていますので、ご了承ください。 ■日にち 7月9日(土)・10日(日) (問)シーカヤック能登島里海フェスティバル実行委員会(七尾商工会議所内)    TEL 0767−54−8888    http://www.sea-kayak.biz/ =================================== ☆★☆ C 市内で合宿を行う人たちを応援します!(助成制度紹介)☆★☆  「人が輝く交流体感都市」の実現に向け、さまざまな交流プログラムをご用 意している七尾市では、市内で宿泊を伴う合宿や修学旅行を行った団体に対し、 宿泊費の一部を助成しています。大学のクラブ活動や中学校の体験型修学旅行 など、七尾市へのお越しを心よりお待ちしています。 ■助成金額 1人1泊1,000円(上限50万円)       (※中学生以下は1人1泊500円、上限25万円) ■助成条件  @学校教育法に定める学校および専修学校の学生が行うクラブ・サークルま   たはゼミなどの活動であること。  A七尾市内の宿泊施設に延べ50泊以上宿泊すること。(ただし、中学生以   下は25泊以上)  B引率は2人まで対象。  C類似した他の助成制度を利用していないこと。  D合宿の目的が、政治的活動、宗教的活動または営利でないこと。 (問)七尾市観光交流課 TEL 0767−53−8424    http://www.city.nanao.lg.jp/koryu/      ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★  ◎ 能登島ガラス美術館  TEL 0767-84-1175    → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html   ◎ 七尾美術館  TEL 0767-53-1500    → http://nanao-art-museum.jp/  ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL 0767-54-0300    → http://www.notorannokuni.com/  ◎ 能登演劇堂  TEL 0767-66-2323    → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆北國新聞「七尾ニュース」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:利常の判物、本行寺にあった/七尾のサバ、ナマコおいしかった 02:「同姓の縁」頼り七尾訪問/徳島の通さん夫婦/花嫁のれん展楽しむ 03:40年ぶり社名旗、四神旗を新調/大地主神社 04:でか山始動/青柏祭、宵山で幕開け 05:でか山3台、迫力の絵巻/七尾、青柏祭 06:でか山、駅前初進出/3台堂々と「辻回し」 07:こども山笑顔/駅前で幼児、児童が練り歩く 08:一石二鳥の薪づくり/燃料調達、里山再生/能登薪人の会 09:500人に2万円ギフト券/和倉温泉旅館協同組合/富山へ無料送迎バス 10:でか小屋犀星へ初のパネル展/七尾のおせっ会/内部写真など公開 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2011/05/02付朝刊――――――――――――――☆ 藩政初期、加賀藩3代藩主前田利常が、献上されたサバやナマコの礼を七尾の 町衆に伝えるよう、家臣に命じた判物(はんもつ)が、七尾市小島町の本門法華 宗本行寺に保管されていることが分かった。利常が七尾の海の幸を堪能したこと がうかがえる文書で、これまで同市内では写ししか確認されておらず、地域の貴 重な歴史資料となる。  判物は縦31センチ、横46センチ。「鯖(さば) 廿刺(にじゅうさし)  能州七尾」「串海鼠(なまこ) 同 府中」と並記され、藩の役人に対し、「利 常が献上品を大変喜んでいたことを両町に伝えてほしい」との内容。6月11日 の日付はあるが、年代は記されていない。  七尾市内には「府中町文書」の中に藩政期の写しがあるものの、原本は不明だ った。同寺の小崎學圓(がくえん)住職によると、判物は昨年、市外の檀(だん )信徒から寄進を受けたという。  七尾市史にも掲載された写しでは、利常の署名が改名前の「利光」となってい たのに対し、原本は「利常」だったことが判明。改名は1629(寛永6)年で 判物には利常のことを「災年之御翁」と記しており、市史では、「災年」を厄年 と解釈すれば、利常25歳(数え年)の1617(元和3)年の文書となる、と されていた。しかし「利常」なら、42歳の1634(寛永11)年と、時代が 下ることになる。  和田学七尾市史編さん室次長は「これまで『翁(おきな)』の字が腑(ふ)に 落ちなかったが、利常が42歳だったら納得できる。いずれにしろ原本が七尾に 里帰りしたことは意義がある」とした。  小崎住職は「七尾の魚がおいしいと、殿様からお墨付きをいただいた内容。七 尾にとって大変興味深い」と話した。 〈02〉2011/05/02付朝刊――――――――――――――☆  徳島市八万(はちまん)町の大学教授通(とおり)元夫さん(62)、久美子 さん(60)夫婦は1日、同姓の縁を頼り、七尾市一本杉通りの和菓子店「一本 杉花月本店」を訪れ、8日まで開催中の「第8回花嫁のれん展」を楽しんだ。  久美子さんは昨年の花嫁道中で同店を営む通哲男さん(63)、文子さん(6 3)の三男夫婦が主役を務めたことを報道で知った。「通」という姓が同じこと から親近感を感じ、今年1月に手紙で同店に交流したい旨を伝えた。  元夫さんは名古屋市在住の姉3人とともに来店。昨年の花嫁道中で使われたの れんの前で記念撮影し、出展作品中最古となる江戸末期から明治初期に作られた のれんの伝統的で華やかな美に見入った。 〈03〉2011/05/04付――――――――――――――――☆  青柏祭を執り行う七尾市の大地主(おおとこぬし)神社で3日、神社名を記し た社名旗と四方をつかさどる神を描いた4枚の四神旗が約40年ぶりに新調され た。真新しい旗は、同日行われた神輿(みこし)巡行でお目見えし、氏子衆が神 輿の周囲に掲げて市中心部を練り歩き、祭りムードを盛り上げた。  社名旗は高さ約2・5メートル、四神旗は高さ約1・5メートルで、青龍、白 虎、朱雀、玄武の四神が描かれた。社名旗は同市の医療法人岡部内科クリニック 理事長の岡部源一氏、四神旗は、山王奉賛会の宮川功会長、南正治副会長、北野 慶嗣理事長、河元秀敏事務局長がそれぞれ寄贈した。岡部氏には後日、県神社庁 の感謝状が贈られる。  同日は同神社で修祓(しゅうばつ)式が営まれ、旗を寄贈した奉賛会関係者が 玉串をささげた。続いて青柏祭神幸祭が営まれ、参列者約30人が祭りの無事を 願った。  この後神職や氏子衆ら約30人は、神輿や旗とともに青柏祭で同市中心部を練 るでか山や、でか山に乗る人形を飾った「人形宿」など市中心部を約6時間かけ て練り歩いた。周囲には太鼓や鉦(かね)の音が鳴り響き、市中心部に集まった 多くの市民や観光客に、祭りの始まりを告げた。 〈04〉2011/05/04付朝刊――――――――――――――☆  曳山(ひきやま)行事が国の重要無形民俗文化財に指定されている七尾市の青 柏祭は3日、鍛冶町の宵山(よいやま)で幕を開け、若衆の威勢良い掛け声とと もに、高さ12メートル、重さ約20トンある日本一の山(だ)車(し)「でか 山」が民家の軒先をかすめて一気に進んだ。深夜まで綱を引く「エーンヤー」の 掛け声が響き、多くの観光客が港町の心意気に触れた。  鍛冶町のでか山は午後10時ごろに曳き出された。子供木遣(きや)りや七尾 まだらに続き、木遣り衆がでか山の上で朗々と「曳き出し歌」を披露。歌の節目 を合図に若衆や市民らが一斉に綱を引くと、華やかな歌舞伎舞台が設けられた巨 体が動きだした。  4日は午前1時に府中町の朝山、同8時に魚町の本山が始まり、正午すぎに鍛 冶町と合わせて3台のでか山が同市の大地主(おおとこぬし)神社に勢ぞろいす る。 〈05〉2011/05/05付朝刊――――――――――――――☆  七尾市の青柏祭は4日、同市の大地主(おおとこぬし)神社に3台のでか山が 勢ぞろいした。でか山を曳(ひ)く市民や多くの観光客が、高さ12メートル、 重さ20トンの巨体の迫力と出し物舞台の豪華な時代絵巻を楽しんだ。  神社には、3日深夜に到着した鍛冶町、4日朝に到着した府中町、昼に到着し た魚町のでか山が並んだ。でか山の下では、木遣(きや)り唄や七尾まだらが披 露され、大勢の見物客が盛んな拍手を贈った。3台は夜まで市中心部を進み、豪 快な辻回しを見せた。  魚町の若衆らは今年、東日本大震災からの復興を願い「がんばろう日本」と書 いたリボンをはっぴに付けた。青柏祭でか山保存会は、福島市から避難した七尾 市田鶴浜小1年の長谷川裕祐君(6)と敬祐君(6)の双子の兄弟と家族を祭り に招待。福島から駆け付け、魚町のでか山を一緒に楽しんだ父和男さん(44) は「避難した1カ月前と比べて子供がずいぶん成長していた。笑顔を見ることが できてうれしい」と話した。 〈06〉2011/05/07付朝刊――――――――――――――☆  七尾市の青柏祭は5日、最終日を迎え、鍛冶、府中、魚町の3台のでか山が、 2月に完成した御祓川大通りを南進し、でか山が初めてJR七尾駅前まで進んだ 。駅周辺では、木遣り唄が高らかに響き、大勢の見物客が、若衆のりりしい七尾 まだらの舞に拍手を送った。  裏山と呼ばれる5日は、能登食祭市場前に勢ぞろいした3台が同駅前に向けて 進んだ。市内で最も交通量が多い国道249号との交差点では七尾署員ら約40 人が、魚町のでか山や鍛冶町のでか山の曳き手の通過に合わせて車の通行を止め て祭りムードを盛り上げた。  粛々と進んできた魚町のでか山が、商業ビル「パトリア」と再開発ビル「ミナ ・クル」を結ぶ「あいあい橋」の手前でぴたりと止まると、若衆や見物客から万 歳と拍手がわき起こった。  続いて3台は大通りを北上し、御祓川の仙対橋周辺で再び集結。でか山を大梃 子(おおでこ)で浮かせ、一気に方向転換する豪快な「辻回し」を披露し、見物 客を楽しませた。でか山は夜遅くまで市中心部を巡行した。  泰平橋上の特設舞台では、青柏祭でか山保存会長の武元文平市長、魚町総代の 本田幸治さん、府中町総代の飛弾和男さん、鍛冶町総代の山口明さんがあいさつ し、2006(平成18)年から昨年まで府中町総代を務めた北橋正春さんに感 謝状が贈られた。  同市は、3日からの青柏祭の人出を、昨年より1万4千人少ない15万人と発 表した。人出が減った理由として市は「自衛艦の七尾入港がなく、夜の人出も少 なかった」(観光交流課)としている。 ●6年ぶりに鉾で彩り 府中町  でか山を運行する山町の一つ、府中町は5日、でか山最上部に高さ2メートル の鉾(ほこ)5本を6年ぶりに飾り付け、見物客に高さ14メートルの雄姿を見 せつけた。  府中町でか山保存会によると、でか山の鉾は、藩政期から七尾に電線が張られ る明治初期まで、でか山をより大きく見せるために取り付けられていた。明治期 以降で鉾が飾られたのはこれまで、1965(昭和40)年の青柏祭千年祭と2 001(平成13)年、05年だけ。5日は電線が地中化された御祓川大通りを 通ることから復活させた。  今回の鉾飾りは、藩政期の版画などを参考に作られ、カラスの羽を使い、府中 町の紋「巴(ともえ)」をあしらった。 〈07〉2011/05/07付朝刊――――――――――――――☆  初めてでか山が乗り入れたJR七尾駅前では5日、「第4回こども山イベント パトリア&ミナ・クルへみんな集まれ?」の各種イベントが催され、大勢の家族 連れや観光客でにぎわった。  例年5月3日に行われていた、でか山の4分の1のミニチュア「こども山」曳 (ひ)きは、でか山巡行に合わせて5日に行われた。参加した幼児や児童は、 エンヤ、エンヤのかわいい掛け声に合わせて綱を引き、駅周辺を練り歩いた。  歩行者天国となった駅前の県道では、石川ジュニア・ジャズ・アカデミーによ る演奏や飲食などのテント村でにぎわいを見せた。でか山到着とともに盛り上が りは最高潮に達し、でか山の前でよさこいチームが演舞を披露した。 ●復興支援へ熱唱 ラジオななおの三輪さん公開録音  ラジオななお公開録音「三輪一雄歌謡ステージ」は5日、七尾市の泰平橋特設 舞台で行われ、穴水町出身の歌手三輪さんが東日本大震災の復興支援へ思いを込 めて熱唱し、聴衆を楽しませた。  三輪さんは「さざなみ漁港」に続け、東日本大震災復興応援歌「東日本よ明日 (あした)へ」を熱唱。三輪さんや三輪一雄応援団は、同曲のCDを配布しなが ら復興支援を呼び掛け、義援金を募った。  昨年11月に亡くなったシルヴィアさんとのデュエット曲「能登空港」、「七 尾八景夢紀行」も披露し、軽快なトークでも楽しませた。ショーの模様は30日 午後6時からラジオななお(76・4メガヘルツ)、ラジオかなざわ、こまつで 放送の「三輪一雄歌の直行便」で紹介する。  舞台には青柏祭アトラクションとして七尾まだら保存会、七尾豊年太鼓保存会 城山民謡会も出演した。 ●祭りの後は協力して清掃 山王小児童  七尾市山王小の5、6年生144人は6日、青柏祭が終わった同市中心部のた ちばな公園や能登食祭市場でごみ拾いを行い、空き缶やペットボトルなどを拾い 集めた。 ●御祓中生徒も汗  御祓中もJR七尾駅前から能登食祭市場までの区間で清掃活動を行った。同校 ボランティア委員会が中心となり、生徒36人が汗を流した。 〈08〉2011/05/09付朝刊――――――――――――――☆   能登や金沢の薪(まき)ストーブ所有者でつくるボランティア団体「能登薪人 (まきびと)の会」は8日、七尾市能登島向田町の雑木林でストーブの燃料にする 薪を作った。今秋には、市民が参加できるイベントを開き、薪づくりによる里山再 生活動の賛同者を募る。  金大能登里山マイスター養成プログラム修了第1期生で会代表の川上和孝さんら 8人が、伐採したまま林の中に放置されていたコナラやブナをチェーンソーなどで 裁断し、次々と薪を作った。  山林所有者の男性(55)は「50年近く放置していた山がきれいになった。こ の林はかつてはマツタケが大量に生える赤松の林だった将来マツタケが復活するか もしれない。本当にありがたい」と感謝した。  能登薪人の会は昨年4月、七尾在住者らが結成した。15人の会員が、同市の能 登島や中島地区の山林所有者の依頼を受け、間伐されたスギ材の搬出や雑木林の柴 刈り、薪づくりを無償で行い、薪ストーブの燃料としている。  会の活動が荒れた里山の再生につながることから、同会は市の協働のまちづくり 推進事業の補助金を得て、里山で市民が参加できる薪割りなどのイベントを行い、 活動内容を伝えて能登の里山再生への一助とする。  川上さんは「多くの人に活動を知ってもらい、再生可能エネルギーである薪の利 用と里山再生の重要性を伝えたい」と話した。 〈09〉2011/05/10付朝刊――――――――――――――☆ 七尾市の和倉温泉旅館協同組合は20日から、宿泊客を対象に抽選で500人に 2万円のギフト券をプレゼントする誘客キャンペーンを展開する。東日本大震災に よる自粛ムードで旅行客が減少する中、主に地元客をターゲットに新たな需要を掘 り起こす企画で、期間中の平日には富山市と和倉温泉を結ぶ無料送迎バスも運行す る。  同温泉では大震災発生から4月末までに、約1万5千人の予約キャンセルが発生 。ゴールデンウイーク中は好調で、秋以降には回復の兆しが見えるものの、連休明 けの予約は低調に推移しているという。  キャンペーンは即効性のある誘客対策として石川、富山両県に照準を合わせて企 画。JRなどの直行ルートが乏しい富山県に向けては、火曜から木曜日の宿泊客向 けに初めて和倉までの無料送迎バスを週3往復運行する。  ギフト券プレゼントは7月20日までの宿泊客を対象とし、当選者は9月1日か ら12月27日まで同組合加盟旅館で2万円の金券として利用できる。無料送迎バ スは5月24日から6月末まで運行する。往路はJR富山駅を午前10時に出発し 同10時40分にJR高岡駅を経由し、和倉温泉観光会館へ午後0時10分到着す る。帰路は同会館を午後3時半に出て、高岡駅に同5時、富山駅に同5時40分に 着く。 〈10〉2011/05/11付朝刊――――――――――――――☆  七尾市府中町に残る旧芝居小屋「でか小屋」の再生を目指す市民団体「でか小屋 再生おせっ会」は年内に、小屋内部の写真などを披露する初の「パネル展」を開く 。藩政期後半の建築とされる貴重な建物を再生して活用するため、パネル展を通じ て市民から賛同者を募る考え。同会は将来のNPO化も見据えており、まずは「で か小屋」を七尾の宝として保存する機運の盛り上げを図る。  おせっ会は、保存活動をしていた有志が集まり、2004(平成16)年春から 本格的に活動を始めた。これまで2度の内部調査を行い、文献調査、聞き取りも進 めた結果、屋根のふき替え状況などから、でか小屋が藩政期後半の建築物であるこ とが判明。国内最古の芝居小屋「金丸座」=香川県琴平町=に次いで古いと推測さ れる。  建物は老朽化している上、能登半島地震による損傷もあり、再生には相当の費用 がかかるとみられる。でか小屋再生の機運を市全体に広げる必要があることから、 内部調査時に撮影した写真やこれまで収集した資料を紹介。再生に向けた賛同者を 募るとともに、過去のでか小屋の様子や歌舞伎の写真などの提供を呼び掛けること にした。  同会は将来、市中心部の町会や商店街、市内の観光団体とも連携してNPOを設 立し、でか小屋の再生とその後の運営にあたる計画を進めており、「でか小屋は七 尾の藩政期の様子を伝える貴重な歴史資産。まずはパネル展で再生に協力する市民 を集めたい」としている。