□◆□◆□◆□◆ 第79号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成22年12月24日  いよいよ今年も残すところわずかとなりました。天気予報では、今週末から 寒波がやってきて、本格的な冬が訪れるということです。今年の冬は「ラニー ニャ現象」の影響で、北陸地方は例年に比べて雪が多いという一部報道もあり ますが、生活に大きな影響が出るほどの雪は遠慮したいものです。  これからの時期は、能登を訪れる観光客の数がグッと落ち込むものの、能登 の冬は海の幸の宝庫です。冬の味覚の代名詞、鰤(ブリ)・牡蠣(カキ)・蟹(カ ニ)など、一年で最も魅力的な味に巡り合えるのもこの時期ならではです。  豊かな海の幸で胃袋を満たした後、のんびりと温泉につかるなど、ゆっくり とした時間を能登・七尾で過ごしてみてはいかがでしょうか。冬の寒さを忘れ させてくれる温かい「おもてなしの心」で皆さんのお越しをお待ちしておりま す。 **********************************************************************  七尾市公式ホームページ内( http://www.city.nanao.lg.jp )に「Web版  まちの顔」と題して、市内で行われた行事などを掲載するページを新たにオー プンしました。月1回発行の広報誌だけでは伝えきれない、七尾のまちの動き を楽しんでいただければと思います。 **********************************************************************  それでは、第79号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部市民男女協働課                    TEL (0767)53−8633                    FAX (0767)53−1125                    E-mail:kyoudou@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 〜〜〜●第79号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  @ 和倉温泉冬花火&海鮮まるごと大鍋  A 七尾湾能登かき祭り2011     〜2日間限りの特別イベントを開催〜  B ふるさと納税で「ふるさと・七尾」の応援を!!     〜わくわく・ななお 応援隊〜   ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ @ 和倉温泉冬花火&海鮮まるごと大鍋 ☆★☆  雪に映える幻想的な絵模様を夜空に描くスターマインや打ち上げ花火が、冬 の能登の澄んだ空気を大きく震わせます。毎年変わるフィナーレも圧巻!それ は見てのお楽しみです。  和倉温泉の料理長たちが一堂に会し、一度に2000食分を作る海鮮大鍋は和倉 温泉の冬の名物。直径2m以上の大鍋では、カニ、カキ、甘エビ、イカだんご など日本海の冬の味覚を存分に味わえます。花火を見ながらフーフーと食べる アツアツのうまさは体も心も温まり格別です。 ■日にち  平成23年1月9日(日) ■場 所  和倉温泉 シーサイドパーク ■内 容  @海鮮まるごと大鍋、Aうまいもん市、B北國冬花火、Cアトラ       クション  (問)和倉温泉観光協会(TEL 0767-62-1555)         和倉温泉観光協会ホームページ       http://www.wakura.or.jp/p163.html   =================================== ☆★☆ A 七尾湾能登かき祭り2011      ☆★☆        〜2日間限りの特別イベントを開催〜        平成23年1月9日(日)から3月6日(日)まで、産地だからこその味と新鮮 さを生かして、ふるさと七尾冬の食材まつり「七尾湾能登かき祭2011」を 開催します。  周辺の協賛店では各店独自のかき料理やコース料理をご用意。各店オリジナ ルのかきフライ、かき丼、特産品である中島菜と合わせたかき菜揚げなども期 間限定で食べられますので、皆さんぜひお越しください。  2日間限定の特別イベントも開催しますので、お見逃しなく!! 《特別イベント》 ■日 時  平成23年1月22日(土)10:00〜16:00            1月23日(日) 9:00〜15:00 ■場 所  のと鉄道 能登中島駅横広場(七尾市中島町浜田地内) ■内 容  炭火焼かき・殻付きかき・能登野菜・中島菜・新鮮大鍋・地元の       食材販売コーナーなど ※ お得な前売り券(1,000円)もあります ※   「1,100円分の買い物券」と「のと鉄道無料乗車券」が付いています。 ※ 「のと鉄道臨時列車 かき喰い号」が運行されます ※     特別イベントの2日間に限り、前売り券をお持ちの方は臨時号だけで    なく定期便も無料で乗車できます。(JR七尾線は有料です) (問・前売りチケットのお求めは)   ふるさと七尾 冬の食材まつり実行委員会 TEL 0767-66-0001   (能登鹿北商工会内)      能登鹿北商工会ホームページ     http://n.rokuhoku.shoko.or.jp/contents/local/74 ===================================   ☆★☆ B ふるさと納税で「ふるさと・七尾」の応援を!! ☆★☆       〜わくわく・ななお 応援隊〜  七尾市では、皆さんからお寄せいただいた「ふるさと納税寄附金」を、@七 尾湾をはじめとする美しい自然環境の保全、A郷土に愛着と誇りを育むふるさ との未来を担う人づくりなどに活用しています。    この制度を活用して、ふるさと七尾へ多くの皆さんからの温かい思いをお届 けくださるよう心からお待ちしております。  平成21年は、22人の方から総額525万5千円をいただきました。  「美しい自然環境の保全」として、里山・里海の景観を保全し、その魅力向 上を図るため能登島長崎地区の環境活動事業に活用。「ふるさとの未来を担う 人づくり」として、市内4図書館に郷土出身漫画家コーナーの設置などに活用 させていただきました。 (問)税務課 市民税グル−プ TEL 0767−53−8414    ふるさと納税ホームページ    http://www.city.nanao.lg.jp/unit_koseki/furusatonz/furusato.html            ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★  ◎ 能登島ガラス美術館  TEL 0767-84-1175    → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html   ◎ 七尾美術館  TEL 0767-53-1500    → http://www.city.nanao.lg.jp/nanabi/index.htm  ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL 0767-54-0300    → http://www.notorannokuni.com/  ◎ 能登演劇堂  TEL 0767-66-2323    → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:「能登の第九」高らかに/七尾で「まだら」公演/1000人が大合唱 02:ブリ価格下落に歯止めを/豊漁続き、漁業者に危機感/七尾で初の会議 03:能登の里海、鳥に関心/生物多様性年の閉年行事参加者/七尾など視察 04:「沢野ごぼう丼」味わって/七尾の生産組合/公式レシピ教えます 05:コウノトリ遭遇に感動/七尾などで「探鳥バス」参加者 06:供養の笑い、ひときわ/能登島の民宿/命日の落語会、演者にも不幸 07:地元食材たらふく/「まいげん能登鍋」が開幕/七尾と東京の23店参加 08:切り絵「蓬莱」、遺志継ぎ製作/高柳さん急逝受け、中島の浦上さん 09:認知症を家庭で対処/七尾のNPOがプログラム考案 10:教え子集結、花嫁道中/石崎メッツOB/前監督の結婚を祝福 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2010/12/24付朝刊――――――――――――――☆ ◎「能登の第九」高らかに/七尾で「まだら」公演/1000人が大合唱  「1000人が歌う『能登の第九』まだら公演」は23日、七尾市の七尾サ ンライフプラザで開かれた。市内外から詰めかけた観客は、七尾、輪島両市で 受け継がれてきた自慢の祝い唄「まだら」にほれ直し、行く年を締めくくる重 厚な歌声に心を揺るがせた。  ステージは、まず七尾、輪島の両保存会がそれぞれの「まだら」を披露。県 無形民俗文化財に指定されているものの、2地区の「まだら」競演はあまり例 がなく、観客は節回し、踊りの違いに目を凝らし、耳を澄ませた。  続いて地元の城山民謡会が「能登麦屋節」「青柏祭でか山木遣り」などを上 演。七尾豊年太鼓保存会が勇壮なばちさばきを見せ、加賀山昭さん、紋さん父 娘が「福光めでた」「南部俵積み唄」などを歌い上げた。地元のやまと保育園、 本宮保育園の園児も袴姿で「まだら」を舞った。  フィナーレでは輪島が「しめまだら」、七尾も吟変わり入りの「まだら」を 披露。出演者約100人と客席を埋めた1000人が一体となって「七尾まだ ら」を合唱すると、会場の熱気は最高潮に達した。  金沢市から父母と一緒に参加した会社員萩原美佐子さん(40)は「両方の まだらを聞けて満足。来たかいがあった」と笑顔を見せ、地元七尾市の平見孝 義さん(61)は「輪島まだらの、りんとした踊りが印象的だった」と話した。  幕あいには、中村義朗富大名誉教授が「まだら」の起源や特徴について解説 し、「国内で伝承する地域が数少ない『まだら』を、能登から全国に発信して ほしい」と強調した。  冒頭、七尾まだら保存会長の長憲二実行委員長、武元文平七尾、梶文秋輪島 の両市長があいさつ。梶市長は輪島まだら保存会の一員としても舞台に上った。 19日に金沢歌劇座で恒例の年末公演「第九交響曲・千鳥の曲」を開催した県音 楽文化協会の大村松雄理事長の応援メッセージも披露された。来年は輪島市で 開催される。 〈02〉2010/12/22付朝刊――――――――――――――☆ ◎ブリ価格下落に歯止めを/豊漁続き、漁業者に危機感/七尾で初の会議  七尾市内の定置網など漁業者団体で組織する同市漁業団体連絡協議会は21 日、ブリ類の卸値下落に歯止めをかけるため、市場関係者らを招いた初の対策 会議を開いた。ブリの卸値は12月、平年の3分の1近くにまで暴落しただけ に、危機感を募らせる漁業者は、出荷量の調整の重要性を訴えた。  同市の七尾鹿島漁村センターに定置網漁業者や同市場の仲卸や小売り、石川、 富山両県の水産担当者ら18人が集まった。  岸端定置網組合(七尾市)の東度長仁組合長理事は七尾、金沢港へ12月に 入港した大型巻き網漁船が大量のブリを水揚げするごとに、卸値が下落してい ると主張した。一方、同市場水産部の荷受会社「七尾魚市場」の田尻豊治社長 は「ブリの価格下落は全国共通の事態だ」と指摘した。  七尾魚市場によると、12月に入荷したブリは前年同期比2倍以上の約20 0トン。氷見市の氷見魚市場には、昨年の不漁の反動と、七尾市の定置網で取 れた魚の入荷量増加で、前年の10倍の120トンとなっている。  ブリの卸値は両市場とも、12月上旬は1キロ1200円前後と平年の3分 の1程度で推移、20日以降は2〜3千円台に回復した。富山県水産研究所の 井野慎吾主任研究員は、今年1月からブリ類の記録的豊漁が全国で続いている とし、出荷量の調整が不可欠との見方を示した。  仲卸や小売り関係者からは漁業者に向け、定置網から市場への出荷時間を早 めるよう要請があった。 〈03〉2010/12/20付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登の里海、鳥に関心/生物多様性年の閉年行事参加者/七尾など視察  国連が定めた「国際生物多様性年」のクロージング・イベント(閉年行事) の能登オプショナルツアーは20日、七尾、輪島両市内で行われた。一行は七 尾西湾沿岸で育まれた能登かきの新鮮さを実感するとともに、シベリアなどか らの渡り鳥が羽を休める干潟などを視察し、能登の豊かな里海環境を実感した。  ツアーには、8カ国の駐日大使や環境問題の担当者ら18人が参加した。七 尾市中島町瀬嵐のかき養殖業者「木村功商店」では、能登かきの水揚げの様子 を視察した後、あつあつのかきをほおばった。木村功さん(69)は、かきの 生育の状況などを説明し、珠洲市や穴水町の漁業者が、豊かな海産物を守るた めに続けている植林活動を紹介した。  同市田鶴浜町の田鶴浜野鳥公園では、日本鳥類保護連盟石川県支部の時国公 政支部長の案内で、川尻川河口干潟で休めるタゲリやカイツブリなど約4千羽 の渡り鳥を観察。時国支部長は「この干潟は、シベリアと東南アジアを結ぶ大 事な中継点。干潟の埋め立ては渡り鳥の絶滅を招く」と話した。  ツアーに参加した生物多様性条約事務局のデビット・クーパー氏は、羽咋市 以北の4市4町が「能登の里山里海」の「世界農業遺産(GIAHS)」登録 を目指していることについて「能登では里海と人間が共存し、農業活動と鳥類 が調和している」と述べ、登録にふさわしい環境であるとの見方を示した。 〈04〉2010/12/18付朝刊――――――――――――――☆ ◎「沢野ごぼう丼」味わって/七尾の生産組合/公式レシピ教えます  七尾市の沢野ごぼう生産組合は、ごぼうを使った「沢野ごぼう丼」の公式レ シピを作成し、希望者へ口頭での公表を始めた。9月のコンテストの最優秀賞 レシピを改良し、年代問わず受け入れられる味に仕上げた。料理の主役として ごぼうを味わってもらい、知名度向上と消費拡大につなげる。  コンテストで最優秀賞を受賞した七尾市祖浜町の会社員宮下佐和子さんのレ シピは、薄く切ったごぼうの空揚げとあんかけのバランスが評価された。  生産組合や、組合関係者の女性有志グループ「沢野ごぼう丼プロジェクト」 は、試食会参加者や組合員らの意見も加えて作り方を再考。細切りの空揚げご ぼうに加え、細かく切った空揚げや白髪ネギなどを乗せ、昆布だしを基にした あんを作って風味と食感をより楽しめ、家庭でも作りやすいレシピに整えた。  生産組合などは今後、組合のイベント時に公式レシピで作った丼を提供する。 同組合は「能登野菜沢野ごぼうの名前を冠した新たな七尾の名物料理に育てた い」としている。 〈05〉2010/12/13付夕刊――――――――――――――☆ ◎コウノトリ遭遇に感動/七尾などで「探鳥バス」参加者  石川県内の渡り鳥の生態を学ぶ探鳥会「能登・加賀冬の渡り鳥探鳥バス」は 12日、能登、加賀の2コースで行われた。能登コースの七尾市では、参加者 が偶然、飛来したコウノトリの観察を楽しみ、専門家から自然環境保全の大切 さを学んだ。  能登コースでは参加者45人が志賀町徳田で、冬期間に水を張った水田が鳥 の格好の餌場であることを学んだ。七尾市大津町に移動した際、一行は国の特 別天然記念物のコウノトリが飛来したのを確認し、観察や写真撮影などを楽し んだ。  コウノトリは水路の泥や土手にしきりにくちばしを突っ込み、ミミズや小魚 などを補食した。講師を務めた日本鳥類保護連盟の時国公政石川県支部長によ ると、コウノトリの脚などに識別票はなく、6〜9日まで約3キロ西側の志賀 町徳田周辺にいた個体が移動したようだ。  同市田鶴浜の田鶴浜野鳥公園では川尻川河口干潟に集うヒドリガモやタギリ などの野鳥を観察し、同市垣吉町のサンビーム日和ケ丘では環境セミナーが開 かれた。探鳥会は、金沢市で開かれる国連「国際生物多様性年」クロージング イベント(閉年行事)にちなんで実施された野鳥調査の報告会とセミナーを兼 ねて行われた。 〈06〉2010/12/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎供養の笑い、ひときわ/能登島の民宿/命日の落語会、演者にも不幸   七尾市能登島向田町の民宿「島宿せがわ」で5日夜、7年前に事故で急逝し た民宿主人の母瀬川冨士子さん=享年74歳=の命日に合わせた恒例の立川流 落語会が開かれた。4回目となった今年は出演を予定していた立川談大(だん だい)さんが11月4日に36歳で急逝。一門の落語家がいつもにも増して気 合いのこもった高座を務め、冨士子さんと談大さんをしのんだ。  落語会は、冨士子さんの命日の12月1日に合わせて、3年前から毎年12 月の第1日曜日、立川志ららさん(37)、談大さん、吉幸さん(37)の3 人を招いて開催してきた。人を楽しませるのが何よりも好きだった母を笑い声 の中でしのびたいと、民宿を経営する瀬川勇人さん(54)が企画した。  今年も3人が出演を予定していたが、談大さんは10月27日夜にくも膜下 出血で倒れ、8日後に帰らぬ人となった。  5日の落語会では、志ららさんが「狸(たぬき)の札」、吉幸さんが「ろく ろっ首」を披露した。観客とともに大笑いする勇人さんの姿に、志ららさんは 「談大の分まで」と再び高座へ。「宮戸川」を男女の機微を織り交ぜて語った。  高座の後、瀬川さん夫婦は、志ららさん、吉幸さんと酒を酌み交わし、談大 さんの思い出を笑い話も交えながら時間を忘れて語り合った。 〈07〉2010/12/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎地元食材たらふく/「まいげん能登鍋」が開幕/七尾と東京の23店参加  新鮮な魚介類や能登野菜など、地元の食材を詰め込んだ「能登鍋」を飲食店 で提供する「まいげん能登鍋」は3日、七尾市や東京・銀座の23店舗で始ま った。能登鍋のブランド化を目指す食イベントで、来年3月21日まで各店舗 が工夫を凝らした鍋料理をメニューに加え、能登の豊かな食文化を発信する。  能登鍋は、いしり(いしる)など能登特有の調味料やだしをベースに、地元 の魚介類、野菜、練り団子を具材に使うことを条件とする。初日は同市石崎町 の海ごちそうで発表会見があり、関係者が七尾湾のナマコを主役とした同店の 「能登のめぐみ鍋」を味わった。  主催する鍋プロ部(能登・七尾「鍋」のまちプロジェクト)事務局は「奥能 登にも参加店舗を広げ、交流人口の拡大につなげたい」としている。  参加店舗は次の通り。  ▽七尾市 島宿せがわ、海ごちそう、和倉温泉・信寿し、池亀本店、和食レ ストラン凡、イルピアットハタダ、加賀屋七尾店、山藤家食堂、青海楼、隠れ 家旬菜処あじかぐら、まいもん処いしり亭、麺の華、幸寿し、大将寿し、食楽 アドバンス、四季彩浜夕、定食居酒屋膳座、寿し一、炉ばたへぐら▽東京・銀 座 日本酒スローフード方舟、大衆割烹千里浜、のと半島時代屋、能登輪島、 のとだらぼち 〈08〉2010/12/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎切り絵「蓬莱」、遺志継ぎ製作/高柳さん急逝受け、中島の浦上さん  今年2月に急逝した中能登町久乃木の切り絵作家、高柳常栄さん=享年(7 3)=の跡を継ぎ、七尾市中島町の浦上茂信さん(31)が能登伝統の正月の 縁起物「蓬莱(ほうらい)」の切り絵製作に励んでいる。高柳さんの手ほどき を受け、13年間こつこつと製作する姿に、高柳さんの家族が今年も原画提供 を快諾。浦上さんは年の瀬を前に作業に没頭している。  能登の蓬莱は、紙に吉祥文様や「福寿」「商売繁盛」などの言葉を描き、神 棚に掲げる飾りで、毎年正月前に新たな品と掛け替える風習がある。  高柳さんが30年以上、制作し続けた蓬莱は、原画から型紙をおこして和紙 で作る精巧な切り絵。中央に干支を配していることから毎年注文するファンが 県内外におり、昨年は3千枚を超える依頼があった。  浦上さんは中能登町良川の知的障害者複合施設「つばさ」の利用者で、同所 での蓬莱作りを一手に引き受けている。北國新聞文化センターをはじめ公民館 や施設の講師も務めた高柳さんは、浦上さんに毎年原画を提供し活動を支えて きた。  高柳さんが急逝したため、浦上さんも一時は製作を断念。高柳さんと親交の あった青山彩光苑ワークセンター長の井上茂さん(63)=七尾市田鶴浜町= の仲介で高柳さんの家族から原画を提供してもらうことになり、製作を再開し た。  浦上さんは紙の上に、高柳さん遺愛の原画を乗せて切り抜く作業を根気強く 続けている。同施設の長谷川恵美子事務長(63)は「能登の正月の縁起物を 大切にした高柳さんの思いが浦上さんに伝わっているよう。これからも製作を 支えたい」と話した。 〈09〉2010/12/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎認知症を家庭で対処/七尾のNPOがプログラム考案  七尾市に本部を置くNPO「日本認知症予防研究所」は、早期認知症の判定 や家族でできる対処プログラムを考案した。これを習得した市民を「脳活コー チ」と名付け、認知症の重症化を市民レベルで食い止める役割を果たしてもら う。5日の七尾市を皮切りに埼玉県などで講習し、全国への普及を目指す。  同NPOの國分恵子理事長や会員の医師、学識経験者らが昨年6月から「脳 活コーチ研修プログラム」の策定に取り組んできた。  プログラムは3日分で、脳科学や認知症総論にあたる「脳みそ探検」から始 まる。脳の構造や認知症発症の仕組み、「料理の味がおかしくなる」など10 項目の早期認知症の目安を記した。  行動療法を応用したレクリエーション「遊んで脳活実践」、高齢者を集めて 活動する際の注意点なども盛り込んだ。市民への普及を進めるため、医療用語 はかみ砕いて説明した。  國分理事長は20年前から、認知症患者と家族の苦悩を何度も目にし、介護 も体験したことで「認知症進行を止める方法を突き止めたい」と、2008年 9月にNPOを発足させた。  同研究所は講習で「脳活コーチ」を増やし、認知症患者や家族を救う一助と したい考えで、國分理事長は「市民の力で症状進行を食い止め、回復もあり得 ることを知ってもらい、認知症への備えをしてほしい」と話した。 〈10〉2010/11/29付朝刊――――――――――――――☆ ◎教え子集結、花嫁道中/石崎メッツOB/前監督の結婚を祝福  七尾市石崎町で28日、同町の自営業宮下幸一さん(31)、智子さん(3 1)の花嫁行列が行われ、町民ら約300人が晴れの門出を祝った。行列は、 2年前まで学童野球クラブの監督を務めた宮下さんを慕う選手らが企画。県内 外から集まった約50人が祭り装束やユニホームに身を包み、太鼓や鉦(かね) を打ち鳴らして練り歩き、盛大に祝った。  宮下さんは1993(平成9)年から2008年までの11年間、石崎地区 の学童野球クラブ「石崎メッツ」(旧石崎クラブ)の監督を務めた。熱血指導 で信頼を集め、チームを市内屈指の強豪に育成。05年には全国大会出場も果 たした。  勇退後も選手らとの親交は続き、結婚を知った選手らは、OBの金工大3年 の楠尊(たける)さん(21)が発起人となって盛大な行列を企画、夏から準 備を重ねた。  この日は「俺らの監督 石崎町を愛する宮下幸一参上」と染め抜いたのぼり 旗10本を掲げながら、50人が笛や太鼓を鳴らし、石崎奉燈祭をほうふつさ せる掛け声に合わせて石崎町の海岸線を約1時間パレード。宮下さん夫婦や親 族、町民も加わり、宮下さんの自宅まで、華やかな花嫁道中が続いた。  花嫁のれんをくぐった智子さんの手を取った宮下さんは「華やかに祝ってく れた教え子に感謝したい。幸せな家庭を必ず築く」と誓い、結婚式に臨んだ。