□◆□◆□◆□◆ 第78号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成22年11月26日  石川県内19の市町が、ふるさとをPRする30秒のCMを制作し、その出 来栄えを競うCMのフェスティバル『ふるさとCM大賞』(主催:北陸朝日放 送)があります。今年で第9回となりました「石川ふるさとCM大賞」の審査の 結果、七尾市が見事『石川ふるさとCM大賞』(=最優秀賞)を受賞しました。    大賞の副賞として、北陸朝日放送でCMが年間365回放送され、テレビ朝 日系列の全国の地方局や各地で行われるイベントでも放送されます。  石川県民や全国の方々へ七尾市の魅力を発信していければと思います。  インターネット(http://www.hab.co.jp/furusatocm/)でもご覧になれます ので、ふるさと七尾の薫りをぜひご堪能ください。    それでは、第78号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部市民男女協働課                    TEL (0767)53−8633                    FAX (0767)53−1125                    E-mail:kyoudou@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 〜〜〜●第78号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  @ ぽかぽか湯めぐり 〜和倉温泉〜  A 能登和倉万葉の里マラソン2011 申込締切日迫る!!  B 鵜祭り 国指定無形民俗文化財「気多の鵜祭の習俗」   ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ @ ぽかぽか湯めぐり 〜和倉温泉〜 ☆★☆  湯めぐり手形を購入して気軽に和倉温泉を散策し、全25旅館および総湯の お風呂をお楽しみいただけます。なお、手形は各旅館のフロントにてお買い求 めください。   ■日にち 12月1日(水)〜3月31日(木)      ※12月29日(水)〜1月3日(月)を除く。 ■場 所 和倉温泉 ■料 金 1,000円(※3カ所の温泉入浴または観光施設見学ができます) ■対 象 和倉温泉にご宿泊の方 ■その他 タオルは各自でご持参ください。      入浴時間などはフロントでお尋ねください。  (問)和倉温泉観光協会(TEL 0767-62-1555)     和倉温泉観光協会ホームページ              http://www.wakura.or.jp/index.php   =================================== ☆★☆ A能登和倉万葉の里マラソン2011 ☆★☆      <申込締切日迫る!!>  今回で3回目を迎える「能登和倉万葉の里マラソン」の参加申し込みの締切 が近づいています。  風光明媚な「七尾湾」、渚のいで湯「和倉温泉」、冬の風物詩「能登かき」 と、魅力たっぷりのこの大会に、一人でも多くの皆さんにご参加いただけるよ うスタッフ一同、心からお待ちしております。 ■開催日時:平成23年3月13日(日)10時スタート(マラソンの部) ■開催場所:和倉温泉周辺 ■申込締切:郵便振替:12月24日(金)<当日消印有効>       ランテス:平成23年1月10日(月)            <※インターネット・携帯電話サイト> (問)能登和倉万葉の里マラソン大会組織委員会   (七尾市スポーツ振興課内) TEL 0767-53-8436       能登和倉万葉の里マラソン2011ホームページ    http://www.city.nanao.lg.jp/marathon/index.html ===================================   ☆★☆ B 鵜祭り 国指定無形民俗文化財「気多の鵜祭の習俗」 ☆★☆  七尾市鵜浦町の観音岬、通称「鵜捕崖」で小西家に代々受け継がれた一子相 伝の技法で捕えられた「鵜」を21人の鵜捕部に渡し、その年の当番である3 人が3日がかりで羽咋市の気多大社へ奉納します。これを鵜様道中といい、師 走の風物詩になっています。古式でまれに見る神秘的な祭儀であるため、一般 的にはあまり知られていませんが、その年の鵜の動きによって吉凶を占う珍し い祭りです。 ■日にち 12月12日(日)〜14(火) ■内 容 @12日の早朝、七尾市鵜浦町地内(鹿渡島)を出発      A14日の夜、羽咋市の気多大社へ到着      ※行程や宿泊・休憩場所は、古くからの習わしに従っています。            ※12日の早朝までに鵜を確保できない場合は、日程が変更となり       ます。 (問)七尾市観光交流課 TEL 0767-53-8424     ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★  ◎ 能登島ガラス美術館  TEL 0767-84-1175    → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html   ◎ 七尾美術館  TEL 0767-53-1500    → http://www.city.nanao.lg.jp/nanabi/index.htm  ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL 0767-54-0300    → http://www.notorannokuni.com/  ◎ 能登演劇堂  TEL 0767-66-2323    → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:ジンベエザメ効果、熱冷めず/のとじま水族館、入館者が1.6倍に 02:浅草で心揺さぶる演奏を/IJJAが来月、浅草ジャズコンに出場 03:「花嫁のれん」商標登録/七尾・一本杉通り振興会/便乗商品「お断り」 04:長谷川等伯しのぶ幻想の明かり/七尾で「山の寺あかりのこみち」 05:来春、七尾市にサッカーJユースチーム設立/ツエーゲン金沢 06:ミズクラゲも食材に/七尾市の水産会社が商品化へ 07:「花嫁のれん展」大阪へ/来年2月、関西で初開催/特産品もアピール 08:祝い唄「まだら」を能登の第九に/12月に七尾で大合唱 09:沢野ごぼう丼、味に磨き/七尾で試食会/「優しい味」と住民に好評 10:利家の黒印状に見入る/七尾の徳翁寺で「山の寺学」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2010/11/20付朝刊――――――――――――――☆ ◎ジンベエザメ効果、熱冷めず/のとじま水族館、入館者が1.6倍に  のとじま臨海公園水族館(七尾市)で県が20億円をかけて整備した「ジン ベエザメ館 青の世界」が8月20日にオープンして以来、来場者が急増して いる。約3カ月間の入館者数は前年同期比約1.6倍の17万7971人に上 り、年間入館者数も2年ぶりに40万人の大台突破は確実な見通しで、同水族 館は「ジンベエザメさまさま」と集客効果を実感している。  ジンベエザメ館には日本海側最大規模である水深6メートル、1600トン の水槽が設置されている。水槽内に展示されている20種約4500匹の魚の 中でも、七尾沖で見つかったジンベエザメの人気は抜群で、悠々と泳ぐ姿を一 目見ようと大勢の観光客が訪れている。  水族館によると、ジンベエザメ館がオープンした今年8月20日から11月 17日までの入館者数は17万7971人で前年同期比61・5%増。今年度 の年間入館者数は17日までに38万1159人と昨年度1年間の39万29 26人に迫っており、40万人を突破するのは、ほぼ確実となっている。  水族館の入館者数はジンベエザメ館が開館するまでは伸び悩んでいた。今年 の春の大型連休中、1日1万人を記録した日は6年ぶりにゼロとなり、夏休み 前半までは1カ月あたりの入館者数が前年割れとなることが多かった。ところ が同館オープン後は8月29日に9020人が訪れるなど、週末や祝日を中心 に県内外から観光客が押し寄せた。  水槽を整備した県は、ジンベエザメ館の好評を受け、来年度以降の年間入館 者数を50万人とする目標を掲げた。水族館の池口新一郎副館長は「今後は地 元で捕獲された魚も多く入れるなど、飽きられないよう次の展開を考えたい」 と話した。 〈02〉2010/11/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎浅草で心揺さぶる演奏を/IJJAが来月、浅草ジャズコンに出場 七尾を中心に県内の小中高校生で組織する石川ジュニア・ジャズ・アカデミ ー(IJJA)・オーケストラは、国内若手ジャズ奏者の登竜門とされる浅草 ジャズコンテストの1次審査を突破し、12月11日、東京で行われる第30 回本選に出場することが決まった。国内屈指の伝統を持つコンテストで「観客 の心を揺さぶる演奏を」と、メンバーはスイングに磨きをかけている。  同オーケストラはバンド部門のCDによる1次審査に初挑戦し、全国の35 組と競い合って本選出場10組のうちの1組に選ばれた。  出場決定後初の練習日となった13日は、同市和倉温泉観光会館で、同アカ デミー音楽監督でジャズピアニストの守屋純子さんの指導を受け、本選で披露 する曲を繰り返し練習した。  リーダーの淀k楡狭瓩気鵝陛陳疉郵癸嫁・砲蓮峪戮┐討・譴真佑燭舛鵬己屬キ するつもりで、観客の投票で選ばれる『浅草賞』を目指し頑張りたい」と笑顔 を見せた。守屋さんは「技術的にはまだまだだが、演奏を楽しむという音楽の 原点を見せてほしい」と話した。  同オーケストラは2006(平成18)年に発足。小学4年から高校3年ま での25人が毎週土曜日に七尾市内で練習を重ね、毎夏、同市で開かれるモン トレージャズフェスティバル(MJF)・イン能登で躍動的な演奏を披露して いる。  8月に神戸市で開かれた西日本スチューデント・ジャズ・フェスティバルで はベストパフォーマンス賞を獲得、ドラムの丹後遼君(鵬学園高3年)がナイ スプレーヤー賞を受けるなど実力を伸ばしている。 〈03〉2010/11/09付朝刊――――――――――――――☆ ◎「花嫁のれん」商標登録/七尾・一本杉通り振興会/便乗商品「お断り」  七尾市の一本杉通り振興会は8日までに、旧加賀藩領内で伝わる嫁入り道具 「花嫁のれん」を商標登録した。7年前に同通りで始まった「花嫁のれん展」 で知名度が高まったことを受け、むやみな便乗商法を防ぐのが目的で、嫁入り 物語のイメージを守る。  商標は道下正樹会長名で登録された。保護されるのは、おもちゃや釣り具な どの小物や運動用具から、穀物、サンドイッチ、シューマイ、ハンバーガーな どの食品、セミナー、演劇、音楽、書籍、イベント名など計41項目に及ぶ。  ただし、菓子とパンに関しては南砺市の日の出屋製菓産業が1991(平成 3)年3月に「花嫁のれん」の商標を登録している。  振興会は、県産業創出支援機構の能登半島地震被災商店街復興支援事業「一 本杉ブランド育成発信事業」の一環で、今年1月から商標登録の準備に乗り出 した。  「花嫁のれんに光を当てたのは一本杉。会員の長年の努力で知名度が向上し た」としており、一本杉通りや加賀藩とゆかりがない業者によるのれん販売な どの防止を期待する。花嫁のれん展のイメージが定着した一本杉通りの振興も、 商標化の目的の一つとしている。  もっとも、のれん自体は旧加賀藩領内に普及しており、道下会長は「花嫁の れんの名を独り占めする気はない。事前連絡があり、イメージを損わなければ、 賠償は求めない」とし、事情に応じて柔軟に対応する方針である。 〈04〉2010/11/04付朝刊――――――――――――――☆ ◎長谷川等伯しのぶ幻想の明かり/七尾で「山の寺あかりのこみち」  七尾生まれの桃山期の画聖長谷川等伯の没後400年記念「第1回山の寺あ かりのこみち」は3日、七尾市小島町の日蓮宗本延寺(ほんねんじ)と同長壽 寺(ちょうじゅじ)で行われた。境内に並べられた400基の灯明が幻想的な 雰囲気を醸し出す中、詰めかけた市民らが哀愁を帯びた胡弓や篠笛の調べに酔 い、郷土の偉人をしのんだ。  本延寺は等伯の生家奥村家、長壽寺は長谷川家の菩提寺。市内各地でさまざ まなイベントが繰り広げられた等伯没後400年の締めくくりとして企画され た。  長壽寺の点灯式では同寺の高木繁徳住職、本延寺の河崎俊栄住職ら関係者が 本堂前の灯明に着火した後、参加者が一つ一つに点灯。本堂で七尾まだら保存 会の9人が伝統の唄(うた)と舞を見せ、篠笛奏者の八木繁さんと胡弓の倉本 由美子さんが演奏を披露した。  本延寺では、七尾まだら、篠笛と胡弓のジョイント演奏のほか、河崎住職と 県七尾美術館の北原洋子学芸員が没後400年の節目の年を振り返り、「等伯 のすごさを改めて実感した1年だった」と話した。  両寺の境内や参道には灯明が淡い光の列を作り、参加者は「きれい」とため 息をつきながら風情満点の光景を楽しんだ。 〈05〉2010/11/03付朝刊――――――――――――――☆ ◎来春、七尾市にサッカーJユースチーム設立/ツエーゲン金沢  JFLのツエーゲン金沢は来年度、津幡に続く2チーム目の能登ジュニアユ ースクラブ(15歳以下対象)を創設する。1日夜、本拠地となる七尾市和倉 温泉観光会館で第1期生募集説明会が開かれ、クラブ側は同市の充実したサッ カー施設や、合宿に訪れる全国の強豪チームと居ながらにして練習試合が組め る「地の利」を生かした強化策をアピールした。  Jリーグ入りを目指すツエーゲン金沢は、準加盟クラブ申請の条件となる下 部組織のジュニアユースクラブを今春、津幡町に設立。七尾市でも今年度、ジ ュニアサッカースクールを開講したが、地元からの要望を受け、新たにU15 チームを創設することにした。  七尾市では9月に国際サッカー連盟(FIFA)公認の人工芝グラウンド3 面を備えた和倉温泉多目的グラウンドが完成し、近くの能登島や田鶴浜地区に ある天然芝グラウンドと合わせて県内随一のサッカーの練習環境が整った。市 は4年前から宿泊費補助制度を設けてスポーツ合宿の誘致に取り組んでおり、 全国屈指の強豪チームが続々と大会や合宿に訪れているという。  説明会では、ツエーゲン金沢の坂本雄二育成普及部長や能登ジュニアユース クラブ監督に就任予定の吉田泰さんが集まった保護者にこれまでの経緯や将来 展望、スケジュールなどを説明した。  坂本部長は「抜群の環境を生かして、能登のサッカー文化を育てていきたい。 ゆくゆくは県内全域でジュニアユースチームを組織し、高校生のユースチーム も発足させたい」と話した。 〈06〉2010/11/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎ミズクラゲも食材に/七尾市の水産会社が商品化へ  七尾市の水産会社「鹿渡島定置」は1日までに、石川県沿岸に多く分布する ミズクラゲを中華料理の材料などの食材加工に成功、商品化に乗り出した。食 用としては見向きされず、大量に混獲されて仕分けや廃棄の負担になるなど、 漁業者には得る物がなかった「厄介物」を収益源に変えることができる。全国 でも例がない取り組みで、来年には出荷にこぎ着ける見通しである。  鹿渡島定置は、中華料理店などを運営する豊中物産(金沢市)と、2008 (平成20)年からエチゼンクラゲの加工技術開発に取り組んだ。この技術を ミズクラゲの食品化に応用した。  ミズクラゲを岩塩とミョウバンに5日間漬け、重量は20分の1、直径20 〜30センチの笠も「五百円硬貨並み」に縮小することを確認した。塩漬けし たミズクラゲを煮ると、ぷりぷりとした食感になるという。  のとじま臨海公園水族館によると、国内で主に食用とされるのはヒゼンクラ ゲやエチゼンクラゲなど。ただ、ミズクラゲも9割以上を占める水分を除くと、 コラーゲンやタンパク質、ミネラル分などほぼ同じ成分が残る。  県水産総合センター(能登町)などによると、日本沿岸ならどこにでもいる ミズクラゲの食品流通は「国内では聞いたことがない」という。  同センターの集計では、エチゼンクラゲは大量に発生する年もあれば、08 年が確認数がゼロ、今年も10月12日に志賀町沖で1件のみとなるなど、極 端に変動し安定出荷に問題があった。  これに対し、ミズクラゲは年間を通じて定置網に入り、材料に困らない。過 去には、大分県農村水産研究指導センターが2000年に、食用を目的にミズ クラゲを塩蔵する技術を開発したが、捕獲のコスト面から商品化には至らなか った。酒井代表は「定置網ならば材料確保が容易で、新たな収益源として期待 できる」と話した。 〈07〉2010/11/01付朝刊――――――――――――――☆ ◎「花嫁のれん展」大阪へ/来年2月、関西で初開催/特産品もアピール  七尾市一本杉通りをことほぎの美で彩る「花嫁のれん展」が来年2月、初め て関西で行われることが決まった。大阪府豊中市にある江戸時代の古民家を修 復したギャラリーを会場とする。旧加賀藩領内に根付く伝統文化に触れてもら い、来年4月29日に一本杉通りで開幕する同展への誘客につなげる。  大阪での特別展は「花嫁のれん展IN関西」と銘打つ。花嫁のれん展実行委 員会によると、県外での同展実施は、3年前の名古屋、2年前の東京に続き3 回目となる。  会場となる豊中市の「桜の庄兵衛」は、国の登録有形文化財「奥野家住宅」 の客間を活用したギャラリー。江戸中期の建築とされ、阪神大震災で大きな被 害を受けた後、修復された。下見した一本杉通りのおかみさん会「Oh GO Dの会」メンバーが落ち着いたたたずまいにほれ込んだ。  関西展には、一本杉通りの住民が所有するのれん10枚が展示されるほか、 同通りで販売する伝統工芸品や伝統食材、花嫁人形の展示が行われる。  2月3日から5日間の会期中は一本杉の住民が常駐し、のれんにまつわる嫁 入り物語を来場者に語り、七尾の特産品や名物の宣伝も行う予定。同実行委は 「母親や花嫁の思いが詰まったのれんの美しさを多くの人に見てもらいたい」 としている。  一本杉通りでの「第8回花嫁のれん展」は来年4月29日に開幕する。 〈08〉2010/10/27付朝刊――――――――――――――☆ ◎祝い唄「まだら」を能登の第九に/12月に七尾で大合唱  七尾市や輪島市など能登半島に伝わる祝い唄「まだら」を大合唱する「10 00人が歌う『能登の第九』まだら公演」は12月23日、七尾市の七尾サン ライフプラザで開かれる。26日、七尾市の能登食祭市場で第1回実行委員会 が開かれ、両市の関係者らが能登の新たな年の瀬の風物詩となるイベントの成 功を期した。  能登の「まだら」を、年末の定番曲となっているベートーベンの「交響曲第 9番」になぞらえて大合唱する企画で、両市のまだら伝承者が合同で一つの舞 台を作り上げるのは初めて。今年は七尾市を会場とし、来年以降は輪島市と交 互に開催する。  七尾と輪島の「まだら」は、リズムは同じだが、節回しや歌詞、手拍子の打 ち方などに違いがある。それぞれに保存会が組織されているが、これまで能登 空港開港の1番機を迎える際に合同で合唱した以外、両保存会員の交流の機会 は限られていた。  公演は午後2時に開演し、「まだら」大合唱のほか、民謡歌手加賀山昭さん のステージや地元民謡会による唄や踊り披露、中村義朗富大名誉教授の「まだ ら」解説も予定している。  実行委員会では、七尾まだら保存会の長憲二会長を委員長に選任し、事業計 画や規約を承認した。長委員長は「互いに誇りを持ち、自慢し合ってきた両地 区の『まだら』伝承者が一体となった素晴らし公演にしたい」と述べた。 〈09〉2010/10/25付朝刊――――――――――――――☆ ◎沢野ごぼう丼、味に磨き/七尾で試食会/「優しい味」と住民に好評  七尾市の沢野ごぼう生産組合の「沢野ごぼう丼コンテスト」で最優秀賞に選 ばれた丼の試食会は24日、同市東湊公民館で行われた。地元や金沢などから 集まった人が新たな七尾の郷土料理として定着することを願いながら味わい、 風味を楽しんだ。  コンテストは、能登野菜の一つ「沢野ごぼう」を前面に押し出した料理づく りを通じ、消費拡大につなげるため、同組合が9月に初めて実施。七尾市祖浜 町の会社員宮下佐和子さんのレシピが最優秀賞を獲得した。  試食会では、宮下さんと「沢野ごぼう丼プロジェクト」の女性有志が30食 分を調理した。  薄く切ったごぼうの空揚げの香ばしさや軽い食感が、豆腐入り和風あんかけ をまとった沢野産の棚田米や鳥のささみ肉などと相性が良く、「優しい味やね」 「年齢問わず好きな味」などと来場者の好評を得た。「もっとごぼうの香りを 楽しめるようにして」などの要望も寄せられた。  宮下さんは「多くの人に愛されるよう、皆さんの意見を参考に味に磨きをか けたい」と話した。 〈10〉2010/10/24付朝刊――――――――――――――☆ ◎利家の黒印状に見入る/七尾の徳翁寺で「山の寺学」  七尾市の山の寺寺院群の歴史と価値を学ぶ七尾「山の寺学」の今年度第2講 は23日、同市小島町の曹洞宗徳翁(とくおう)寺で開かれた。市民ら約25 0人が「山の寺」の命名起源ともされる加賀藩祖前田利家の黒印状などの寺宝 に見入り、講演などを通して同寺の歴史に触れた。  五島弘一住職が寺の由緒を説明し、金沢学院大の東四柳史明教授が「長家と 禅宗について」と題して特別講演、七尾市文化財審議委員の木越祐馨氏が寺の 歴史を解説した。  東四柳教授は同寺の開基でもある長家の歴史を紹介し、「長一族は南北朝期 に總持寺へ数々の寄進をしており、いわば總持寺の最初のスポンサーだった」 とした。  利家の黒印状は天正13(1585)年の文書で、宛先に「山ノ寺」と記し てある。「山ノ寺」は当時の同寺の別称とされ、寺の境内地などを認める内容。 木越氏は「利家は天正17年に農民を大規模移住させており、山の寺整備は七 尾の町づくりの第一段階だったのではないか」と話した。