□◆□◆□◆□◆ 第73号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                          平成22年6月25日  梅雨に入り、九州地方では記録的な大雨で被害も出ているようです。幸いに も七尾市では今のところ大きな雨は降っていませんが、「ゲリラ豪雨」にいつ 襲われるかわかりません。いざという時のために備えだけはしっかりとしてお きたいたいものです。  先日、石川県立東雲高校演劇科第1期生の卒業公演が、能登演劇堂で行われ ました。同校演劇科は、今年3月をもって閉校した県立中島高校普通科演劇コ ースを引き継ぐ形で、平成20年4月に開設されたもの。閉校によって長年積 み上げた演劇の灯が消えてしまうのではないかとの心配の声もありましたが、 そんな心配は無用なことでした。会場を埋め尽くした大勢の家族や関係者の前 で生徒たちは2年余りにわたって学んだことを体いっぱいで表現し、観客から は惜しみない拍手が送られていました。  演劇を生かしたまちづくりを掲げる七尾市にとって七尾東雲高校演劇科の存 在は大きい。能登演劇堂を核として、これからどのようなまちづくりが行われ るかに注目していただければと思います。  それでは、第73号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市企画経営部市民男女協働課                    TEL (0767)53−8633                    FAX (0767)53−1125                    E-mail:kyoudou@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 〜〜〜●第73号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  @ 市民と無名塾が共演!「等伯」公演まで残りわずか  A 第69回七尾港まつり  B モントレージャズフェスティバル イン 能登2010   ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ @市民と無名塾が共演!「等伯」公演まで残りわずか  ☆★☆  市民と無名塾が初共演する「等伯」公演。オーディションに合格した一般市 民11人は、それぞれの思いを胸に能登演劇堂の舞台に立つ日をめざして練習 に励んでいます。本番に向け立ち稽古もはじまり、市民参画・協働での合同公 演がどのように行われるのか、期待は大きくふくらみます。  昨年の『マクベス』とは一味違った、能登演劇堂らしい公演をどうぞお楽し みに! ■日時:7月8日(木)18:30開演       9日(金)18:30開演      10日(土)13:30・18:30開演(2回公演)      11日(日)13:30開演 ■会場:能登演劇堂 ■入場料:3,000円(全席自由席・定員650人) ■出演者:無名塾、市民キャスト (問)長谷川等伯没後400年記念事業実行委員会 TEL 0767-66-2325    (七尾市文化振興課内)    能登演劇堂ホームページ http://www.engekido.com/ ===================================   ☆★☆ A第69回七尾港まつり 港の薫り漂うイベントがズラリ ☆★☆  七尾港まつりは、港の振興と市勢の発展を願い開催されてきた市民のお祭り で、今年で69回目を数えます。今年も港町らしいさまざまなイベントがたく さん行われます。夏の思い出づくりに、ぜひ足をお運びください。 【ちびっこカーニバル】  市内の保育園・幼稚園の園児が一堂に集まり、元気でかわいいい踊りを披露 します。 ・日時 7月17日(土) 17:00〜18:00 ・場所 七尾マリンパーク イベント広場 【子どもちょうちん行列in御祓川大通り2010】 ・日時 7月17日(土) 19:30〜20:30 ・場所 御祓川大通り 【第32回総踊り】 ・日時 7月18日(日) 19:00〜20:20 ・場所 御祓川河畔 【北國花火大会】 ・日時 7月18日(日) 20:30〜21:10 ・場所 七尾港府中・湊町埠頭付近 ※その他、協賛行事もたくさん行われます。詳しくはホームページなどでご 確認ください。   (問)七尾港まつり実行委員会(観光交流課内) TEL 0767-53-8424    七尾市ホームページ http://www.city.nanao.lg.jp/ =================================== ☆★☆ Bモントレージャズフェスティバル イン 能登2010  ☆★☆  世界3大ジャズフェスティバルであるモントレージャズフェスティバルの開 催地モントレー市との友好親善をきっかけに開かれた「モントレージャズフェ スティバルイン能登」。  今年は『日野皓正カルテット』、『見砂和照と東京キューバンボーイズ』、 『Yuji Ohno & Lupintic Five』、『守屋純子トリオ』など多彩なラインナッ プで開催します。  夏の一夜を潮風にあたりながら、ジャズを聞いてみてはいかがでしょうか? 皆さんのご来場をお待ちしています。 日時 7月31日(土) 開場13:00    14:00〜21:30(予定) 会場 七尾マリンパーク(能登食祭市場横) 入場料 全席自由 大人 5,000円(前売)             6,000円(当日)       高校生以下 2,000円(当日)    (問) モントレージャズフェスティバルイン能登     開催理事会・実行委員会事務局  TEL 0767-54-8820     (七尾産業福祉センター内)     ホームページ http://www.mjfinnoto.jp/index.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントはこちら ★★★  ◎ 能登島ガラス美術館  TEL 0767-84-1175    → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html   ◎ 七尾美術館  TEL 0767-53-1500    → http://www.city.nanao.lg.jp/nanabi/index.htm  ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL 0767-54-0300    → http://www.notorannokuni.com/  ◎ 能登演劇堂  TEL 0767-66-2323    → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:「B級まいもん」大人気/七尾JCのイベント/テントに行列 02:ジンベエザメ捕獲せよ/今秋公開、間に合う?/七尾ののとじま水族館 03:能登島の豚を太巻きに/七尾市の農業生産法人 04:「出会う」虫送り研究へ大学生参加/藩政期の行事「継承に知恵を」 05:ちょんこ山伝承に意欲/秋も「しゃぎり教室」/七尾の保存会 06:勇壮、念願の墨字/奉燈の大文字、5年ぶり新調/8月7日に石崎奉燈祭 07:251点の秀作群/現代美術展七尾展が開幕 08:能登島のマツタケ復活を/七尾市がアカマツ林を再整備へ 09:創設者に届け、追悼の音色/七尾吹奏楽団/創設者1周忌前に演奏会 10:能登白ねぎを万能だれに/加工品で魅力PR/能登野菜育成七尾鹿島協議会 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2010/06/21付朝刊――――――――――――――☆ ◎「B級まいもん」大人気/七尾JCのイベント/テントに行列  地元食材を使った「B級グルメ」ナンバーワンを決める「城下町B級まいも んグランプリ〜J1GP」(北國新聞社後援)は20日、七尾市小丸山公園で 開かれた。会場には家族連れら約3千人(主催者発表)が訪れる盛況で、市内 外から出店した14店舗のテントには行列ができ、昼過ぎには売り切れが続出 した。  加賀藩祖前田利家が築いた小丸山城跡を地域活性化の核に据え、低価格でお いしい新名物を開発、発信するイベントで、七尾青年会議所(JC)が今年初 めて開催した。  会場には、七尾市や中能登町の飲食店、団体の販売テントが並んだ。お昼時 に近づくと親子連れらが続々と会場を訪れ、香ばしいにおいにつられて各テン トの前に列を作っては、お目当ての品を買い求め、思い思いの場所に陣取って 舌鼓を打った。  販売された商品に対し、来場者の人気投票が行われ、1位は「七尾発元祖ホ ルモン焼きそば」(お好み焼き平野屋)が獲得。2位は「石崎炭火焼き豚丼」 (鶏うま)、3位は「和倉温泉駅前伽哩」(YOU’S CAFE×AMES HOKU)となった。  会場では、同JCが製作した小丸山城をイメージした新キャラクター「コン 丸」がお披露目された。「コン丸」は、名前の通りキツネをモチーフにしてお り、利家の鯰尾兜(なまずおかぶと)をかぶり、七尾にちなんで尾は7本ある。 デビューとなったこの日は高岡市の「利長くん」など県内外の「ゆるキャラ」 9体と一緒に、来場した子供たちと握手したり、記念撮影したりして愛きょう を振りまいた。 〈02〉2010/06/16付朝刊――――――――――――――☆ ◎ジンベエザメ、捕獲せよ/今秋公開、間に合う?/七尾市ののとじま水族館  のとじま臨海公園水族館(七尾市)で今秋、パノラマ大水槽が公開されるの を前に、展示の目玉「ジンベエザメ」の捕獲作戦が展開されている。大水槽で 展示する魚の買い取りと移送費に2千万円の予算を用意。能登沿岸で捕獲でき なかった場合に備え、高知や沖縄でも情報収集しているが、遠方から運ぶとな ると予算オーバーは必至で、技術的にも難しい。期限がある中、関係者は「サ メよ来い」と、能登の海に祈りを込めている。  8角柱の形で水深6メートル、1600トンの海水が入る大水槽は総工費2 0億円で、アカシュモクザメやクロマグロなど多くの種類の魚を展示する計画。 中でもジンベエザメは主役として期待され、のとじま水族館では年間10万人 の来館者増を見込む。ジンベエザメは飼育・展示する大阪市の海遊館など国内 3水族館でも抜群の集客力がある。  例年、ジンベエザメは、暖流に乗って能登半島や富山湾に姿を現し、一昨年 は8匹、昨年は1匹が能登沿岸の定置網に入った。捕獲時期は能登沿岸では9 月が最も多い。氷見漁港でも昨年9月にジンベエザメが目撃されている。  同水族館は「近場で捕獲できる可能性は大きい」とし、既にジンベエザメの 輸送用水槽を2基準備、県内の定置網の網元に捕獲に協力を要請した。水槽完 成前に捕獲できた場合に備え、完成までの間、泳がせておく海上いけすを7月 に設置する。  ただ、大水槽での展示に適したサイズは、生後1〜2年に当たる体長4メー トル前後までの個体に限られ、捕獲の条件は厳しい。県県民ふれあい公社は 「オープン日はジンベエ次第。間に合わなければ、ほかの魚だけでオープンを 迫られるかもしれない」と心配する。  主役不在を避けるため、同水族館は能登や富山に加え、ジンベエザメが多い 高知や沖縄にも捕獲情報の収集に乗り出した。飛行機での輸送は「水が一滴で も機内にこぼれてはだめ」と航空会社に断られ、輸送用水槽を曳(ひ)いた船 で運ぶか、最寄りの港からトラックで運ぶことになる。ともに前代未聞の長距 離輸送となり、生きたまま運べるか不安がある。同館の担当者は「能登で捕獲 できることを望むばかりだ」と気をもんでいる。 〈03〉2010/06/14付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登島の豚を太巻きに/七尾市の農業生産法人  七尾市の農業生産法人「PaPa合同会社」は13日までに、同市能登島で 育てた豚を使い、太巻き風の新たな料理「とんぞう巻き」を開発した。20日 に七尾青年会議所が同市小丸山公園で開かれた「城下町B級まいもんグランプ リ〜J1GP」(北國新聞社後援)に出品し、能登島の味を発信した。  とんぞう巻きは、2日間煮込んだ能登島育ちの豚の角煮を使い、ワサビを使 ったドレッシング、ゴマをアクセントにした太巻き。  同法人は昨年11月から、同島南町の耕作放棄地18アールで豚の飼育を始 めた。放牧された豚5頭は、畑に繁殖したキクイモや、同法人が生産する規格 外のサツマイモを餌として育った。  同法人は、豚のPRを通じて島の赤土がはぐくむ根菜類のおいしさを伝える ため、名物料理づくりに着手。同市内の若手異業種グループ「考友会」やすし 職人とともに、「とんぞう巻き」を考案した。  同法人代表の田中考三さんは「付け合わせの豚汁と合わせて、能登島の赤土 の恵みを多くの人に味わってほしい」と話した。 〈04〉2010/06/13付朝刊――――――――――――――☆ ◎「出会う」虫送り研究へ大学生参加/藩政期の行事「継承に知恵を」  七尾市中島町小牧と外(そで)の伝統行事「虫送り」は12日、両地区で行 われた。それぞれの地区を出発した参加者は燃えさかるたいまつ200本を掲 げて稲の害虫を追い払い、2地区の境界地点で合流。実態調査に訪れた金沢星 稜大生を含む大行列が初夏の闇の中に光の帯を作って水田を縫い、秋の豊作を 祈った。  藩政期から続くとされる同虫送りは、当時「長崎」という地区が小牧と外に 分かれる際、地区代表者が出会う場所を2地区の境界線としたことが起源とさ れる。  小牧会館前で外地区の外雷(そでいかずち)太鼓が披露された後、参加者は 両地区に戻り、日没と同時にそれぞれ出発した。小牧壮年団長の今村洋司さん (38)をはじめ参加者全員が、長さ約3メートルの竹や背丈ほどの青竹の先 に火をともしたたいまつを掲げ、水田の間を練り歩いた。  行事には金沢星稜大の堂下恵准教授と学生14人が調査に訪れ、行列に参加。 学生らはたいまつを手に「どろ虫や、出て行けー」と叫びながら歩を進めた。 堂下准教授は「来年も参加し、伝統の継承に知恵を絞りたい」と話した。 〈05〉2010/06/10付朝刊――――――――――――――☆ ◎ちょんこ山伝承に意欲/秋も「しゃぎり教室」/七尾の保存会  七尾市のちょんこ山保存会は9日までに、国の補助を受け、毎春の練習に加 え、今秋にも子どもたちを対象にお囃子(はやし)を教える「しゃぎり教室」 を開催することなど今年度の事業計画を決めた。  計画では、同市所口町の能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(通称気 多本宮)の曳山奉幣祭(ちょんこ山祭り)にかかわる住民らが祭りの歴史など を学ぶため、9月から3回、解説会を開くことも決めた。今夏には、祭りの歴 史や変遷などをまとめた記録冊子も作成する。  御祓公民館でこのほど開かれた総会では、同市一本杉町の児童7人と、保存 会囃子部長の通外浩さんがお囃子の「しゃぎり」3曲を披露、佐藤一郎会長、 武元文平市長、木下敬夫市議があいさつした。 〈06〉2010/06/08付朝刊――――――――――――――☆ ◎勇壮、念願の墨字/奉燈の大文字、5年ぶり新調/8月7日に石崎奉燈祭   七尾市石崎町で6台の奉燈が乱舞する8月7日の石崎奉燈祭に向け、同町西 2区が6日、奉燈の前面に記す大文字を5年ぶりに新調した。同区の支部長を 務める自営業中西辰徳さん(26)たっての希望で墨書で仕上げられ、若衆ら は祭りへの気合をみなぎらせた。  西2区は代々、大文字に大漁を意味する「満祥雲(まんしょううん)」(祥 雲満ちる)の字を記している。昨年は、文字を立体造形し金色に着色したが、 今年支部長に就いた中西さんは、夜の灯火で照らされる墨字にあこがれ、新調 を決意。遠縁で同町出身でもある七尾美術作家協会顧問の書家清水聖鵬さんに 墨書を依頼した。  6日は同市栄町で、縦6メートル、横2メートルに張り合わせた特殊な和紙 に、清水さんが太筆で力強く大文字を書き上げた。9年ぶりに大文字を書いた 清水さんは「担ぎ手に力を与えられる、勢いある字ができた」と語った。中西 さんは「支部長に就いたら清水先生に大文字を書いてもらうと決めていた。夢 がかなった」と喜び、意気込みを新たにした。 〈07〉2010/06/05付朝刊――――――――――――――☆ ◎251点の秀作群/現代美術展七尾展が開幕  第66回現代美術展七尾展(北國新聞社など主催)は4日、七尾市の県七尾 美術館で開幕した。初日から大勢の鑑賞者が訪れ、過去最多251点の秀作群 を満喫した。  加賀展、白山展に続く巡回展の締めくくりで、初日は地元御祓中2年生74 人が団体鑑賞し、一般の部最高賞(北國新聞社社長賞)に輝いた田中登資夫さ んの写真など地元作家の秀作や、文化功労者、日本芸術院会員、人間国宝らの 最高峰の美の世界に触れた。  開会式では三浦光雄七尾美術館副理事長(市教育長)、中町進県美術文化協 会副理事長兼事務局長らがあいさつし、大林吉正市議会議長が祝辞を贈った。 觀田健治市教育委員長や嶋崎丞県七尾美術館長、御祓中2年の水口寛菜さんら が加わりテープカットした。 〈08〉2010/06/03付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登島のマツタケ復活を/七尾市がアカマツ林を再整備へ  七尾市はかつてマツタケ産地として名をはせた能登島で、マツタケの生育環 境再生に乗り出す。手入れ不足でマツタケが出なくなったアカマツ林の整備を 進め、収穫量増加と島の振興につなげる考え。整備のため4人を新規雇用し、 市と住民が協力して「マツタケの島」復活を目指す。  能登島は、島全域にマツタケの生育に適したアカマツの自生林が広がる。市 によると、所有者の高齢化などで林の荒廃が進み、かつては和倉温泉の旅館な どに出荷されていたマツタケの生産量は減り続けており、特にここ10年前か らは落ち込みが激しい。  昨年度は、島東部の一地区で試験的に、市と地域住民が連携してアカマツ林 整備などを始めた。今年度は雇用した4人を加えて活動を強化し、作業範囲も 拡大する。また市は、マツタケ栽培の専門家2人をアドバイザーに委嘱し、支 援してもらう。 〈09〉2010/06/02付朝刊――――――――――――――☆ ◎創設者に届け、追悼の音色/七尾吹奏楽団/創設者1周忌前に演奏会  七尾吹奏楽団は27日、昨年7月に死去した団創設者の國分(こくぶ)秀雄 さん=享年(96)=の1周忌を前に、追悼の演奏会(北國新聞社後援)を七 尾市のサンビーム日和ケ丘で開くことになった。プログラムは過去の公演資料 などを参照し、國分さんがタクトを振った曲で統一する予定で、団員は七尾の 洋楽文化を発展させた國分さんの功績をたたえようと練習を重ねている。  七尾市音楽文化協会(現在の市文化協会)の記念誌「音文の10年」などに よると、同団は1965(昭和40)年、前身の「七尾アンサンブル」を母体 に発足。國分さんは常任指揮者として活躍し、七尾鹿島地域の小中学生を対象 とした吹奏楽教室の指導者も務めて、地元の音楽文化の発展に心血を注いだ。  演奏会では、國分さんが好んで指揮したという「美中の美」など4曲を演奏 するほか、創設当時から親交が続く愛知県瀬戸市の古瀬戸吹奏楽団と「旧友」 など2曲を合同演奏し、交流の懸け橋となった氏に思いをはせる。  5月30日夜には、現役の団員やOB、OGら約30人が同市東湊小に集ま り、響きを合わせた。源内豊団長は「旧交を温め、國分さんの情熱を伝える日 としたい」と話した。 〈10〉2010/05/28付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登白ねぎを万能だれに/加工品で魅力PR/能登野菜育成七尾鹿島協議会  七尾市などの農家や行政関係者らでつくる能登野菜育成七尾鹿島協議会は今 年度事業として、能登野菜「能登白ねぎ」の規格外品を使ったドレッシングな どの開発に乗り出す。柔らかく甘みに富む能登白ねぎの魅力を加工品でもアピ ールし、知名度向上と消費拡大につなげる。  27日に同市の七尾フラワーパークのと蘭ノ国で開かれた総会で関係者に説 明した。市内の醤油(しょうゆ)店の協力を得て、醤油をベースとしたドレッ シングや、ねぎの食感を残した万能だれの試作を重ねている。中島菜のペース トの利用も検討している。  総会では「万人受けを狙うのではなく、特徴のある商品がいい」などの意見 が出た。昨年10月に東京・銀座で行った広報活動など昨年度事業の報告に対 し「県外PRもいいが、地元の消費拡大を優先すべきでは」との声も上がった。  加工品試作事業の説明にあたった運営委員の前田和栄さんは「まずは能登野 菜を料理する主婦層をターゲットに開発を進めたい」と話した。