□◆□◆□◆□◆ 第70号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成22年 3月26日  春間近にもかかわらず、まだ少し肌寒い今日このごろ、皆さまにおかれまし てはいかがお過ごしでしょうか。  去る3月7日(日)に行われました「第2回能登和倉万葉の里マラソン」は 時折雨の降る中、気温も10度をきる肌寒い中、昨年よりも約600人ほど多 い5,655人の参加があり、無事に終えることが出来ました。昨年は、天候 もよく、澄み切った青空に立山連峰まで見える最高の天候状態でしたが、今年 は選手にとっては気の毒な天候でした。しかし、七尾湾を周遊するマラソンは 海を見渡しながら2本の橋を渡るという、風光明媚な大会です。また、「おも てなし」を心で大会を盛り上げるという「人情マラソン」でもあります。来年 こそは、まぶしいくらいの太陽の光を浴びながら、この大会が開催できること を願っています。そして、今年以上に数多くの参加があることも期待していま す。  最後に、この「ふるさとメール」を書き続けて2年になる私ですが、この月 をもって職場が変わることになりました。皆さまに少しでも地元七尾の情報を いち早くお届けしようと務めてきましたが、何分筆不精なところもあり、ご迷 惑をおかけしたところもあり、何卒ご理解ご了承ください。そして、楽しみに 「ふるさとメール」を読んでくださいまして、この場を借りまして厚く御礼申 し上げます。 それでは、第70号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市総務部秘書広報課                    TEL (0767)53−1110                    FAX (0767)53−7050                    E-mail:hisho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 追伸:4月より担当部署が変更になります。    総務部 秘書広報課 → 企画経営部 市民男女協働課     ※連絡先は次号でお知らせします。 〜〜〜●第70号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 @ 第7回花嫁のれん展 A 第30回 小丸山さくらまつり B 曳山奉幣祭 〜気多本宮の春祭り〜 C 世界大動物園〜見て楽しむ・ふれて楽しむ・生きた教材〜 ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ @ 第7回花嫁のれん展 ☆★☆  歴史的建造物が数多く残る歴史街道一本杉通りの各店に、加賀・能登の庶民 生活の風習の中に生まれた独自の婚礼道具「花嫁のれん」が展示されます。ま た、個性あふれるお店が多く、「語り部処」として祭や街の歴史などの話しを 聞きながら、街中のそぞろ歩きが楽しめます。  「花嫁のれん」は、幕末から明治時代初期のころより、加賀藩の能登・加賀 ・越中に見られる庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんです。花嫁が嫁 入りの時に「花嫁のれん」を持参し、花嫁の家の仏間の入口に掛けられます。 玄関で合わせ水の儀式を終え、両家の挨拶を交わした後、花嫁はのれんをくぐ り、先祖のご仏前に座ってお参りをしてから結婚式が始まります。期間中、百 数十枚にもおよぶ「花嫁のれん」が通りを彩ります。  と き: 平成22年4月29日(昭和の日)〜5月9日(母の日) ところ: 石川県七尾市一本杉通り  ※4月29日には、花嫁道中も行なわれます。 (問)観光交流課・七尾市観光協会 0767-53-8424    HP:http://www.nanaoh.net/ =================================== ☆★☆ A 第30回 小丸山さくらまつり  ☆★☆  七尾市を展望できる小丸山公園は、加賀藩主前田利家の出世城として名高い 小丸山城の城址で、公園内のソメイヨシノやヤエザクラ、シダレザクラなど約 300本の桜の見ごろには、恒例の茶会や太鼓などの催し物が行われ、近くで 花見酒や弁当を楽しむこともできます。 と き:4月11日(予定)     11:00〜14:30 ところ:小丸山公園(七尾市馬出町) (問)七尾商工会議所内 小丸山公園保勝会 0767-54-8888 =================================== ☆★☆ B 曳山奉幣祭 〜気多本宮の春祭り〜 ☆★☆  能登生国玉比古神社(本宮神社)の春祭り。市内西部の6町から祇園系の曳 山6台が奉納され、鉦・太鼓などの囃子にあわせて、大勢の子どもたちによっ て、町内を練り歩きます。地元では、青柏祭のデカ山に比べて小さな山(山車 ・曳山)なので、「小さい」ことをこのあたりの方言で「ちょんこい」と言う ことから「チョンコ山」と呼び、また「シャギリ」が曳山に乗り組んだ三味線 ・太鼓・笛・鉦で合奏され、見物人の気を浮き立たせるように「チャンチキ、 チャンチキ」と聞こえるので、「チャンチキ山」とも呼びます。 と き:4月11日 (予定) ところ:七尾市街地西部(米町、阿良町、亀山町、一本杉町、木町、生駒町) (問)観光交流課・七尾市観光協会 0767-53-8424    HP:http://www.nanaoh.net/ =================================== ☆★☆ C 世界大動物園          〜見て楽しむ・ふれて楽しむ・生きた教材〜 ☆★☆  世界大動物園がやってくる!!今年の春には、のと蘭ノ国に移動物園がやって きます。子どもたちに人気のたくさんの動物を見ることができます。 人気の猿劇場やフラミンゴショー、白ライオンなどの珍獣、ラクダ、トラ、ラ イオン、さらに霊長類や鳥類も含めて31種90頭羽の動物たちを一同に集め 分かりやすい資料と解説で観察し楽しめるます。園内には、ふれあい動物を設 け直接動物に触れたりすることが出来ます。さらに草食動物にはエサを与える ことも出来ます。 と き:4月24日(土)〜7月4日(日) 72日間無休     開演時間 9:00〜〜17:00 ところ:七尾フラワーパークのと蘭ノ国駐車場【特設会場】 入場料:前売り大人1,300円      前売り小人(3歳〜中学生)800円     当日大人 1,600円     当日小人(3歳〜中学生)1,000円     ※入場料にはのと蘭ノ国「蘭遊館」、サル劇場、フラミンゴショーの      入場も含まれます。 (問)動物園事務局 0767-53-2137 fax0767-53-2138 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントについて ★★★  ◎ 能登島ガラス美術館  TEL0767-84-1175    → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html   ◎ 七尾美術館  TEL0767-53-1500    → http://www.city.nanao.lg.jp/nanabi/index.htm  ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL0767-54-0300    → http://www.notorannokuni.com/  ◎ 能登演劇堂  TEL0767-66-2323    → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 01:小学生「俳人」42人が巣立つ 七尾市田鶴浜小/北國俳壇選者が祝福 02:イルカに人工尾びれ/世界2例目、のとじま水族館 03:間伐材で御祓川浄化/七尾市の建設会社が装置設置/発酵チップ沈める 04:「龍虎」の墨絵、米で賞賛/七尾市小丸山小/児童の力作83枚に返信 05:思い出いっぱい巣立ちの日/閉校記念のジャズ満喫/七尾市涛南中 06:卒業ライブでスイング/石川ジュニア・ジャズ・アカデミー 07:能登鍋の商品化進む/七尾・和倉で「能登ミルクの牛すじ鍋」 08:ナマコ供養で大漁祈願、産地発信/七尾市石崎漁港/園児が放流 09:「ひな見の街」にぬくもり/七尾市東部商店街/端切れで人形作り 10:七尾町の調査文書確認/藩草創期のまちづくり示す/七尾市史編さん室 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈01〉2009/03/20付朝刊――――――――――――――☆ ◎小学生「俳人」42人が巣立つ/七尾市田鶴浜小/北國俳壇選者が祝福  七尾市の全13小学校で19日、卒業式が行われ、590人が元気に学び やを後にした。田鶴浜小には、俳人高浜虚子の孫で同校の校歌を作詞した俳 誌「花鳥」主宰、北國俳壇選者の坊城中子さん(82)=東京在住=が駆け つけ、児童の歌声に耳を澄ませ、巣立ちを見守った。  坊城さんは旧田鶴浜町の能登あかくら山田鶴浜大句会(北國新聞社特別協 力)の選者を務めた縁で、6年前の同町3小統合の折に同町教委の依頼で校 歌を作詞した。卒業生は当時の新1年生にあたり、6年前に同校を訪れ歌を 指導した坊城さんが「成長ぶりを見たい」と式に出席した。  坊城さんの来校を受け、同校は3月「卒業記念俳句大会」を開催し、6年 生全員が卒業目前の心境などを詠んだ。坊城さんが児童の作品を選評し、優 秀作品10点が校内に飾られている。  式では近江一芳校長が42人に卒業証書を手渡した後、坊城さんが登壇し て児童の俳句について触れ、「皆さん素晴らしい俳人です」と祝辞を贈った。 〈02〉2010/03/20付朝刊――――――――――――――☆ ◎イルカに人工尾びれ/世界2例目、のとじま水族館  のとじま臨海公園水族館(七尾市)は19日までに、尾びれを失ったメス のカマイルカ「ラナン」(推定17歳)の人工尾びれ装着に成功した。同館 によると、イルカでは世界2例目。ブリヂストンと沖縄美(ちゅ)ら海水族 館の協力で開発された尾びれを得たラナンは、14年ぶりに本来の泳ぎを取 り戻した。  ラナンは1996(平成8)年2月に七尾沖の定置網で捕獲、同水族館に 持ち込まれた。その際、尾びれの傷が化膿(かのう)し、治療したものの3 分の2が壊死(えし)で失われた。他のイルカとは別の水槽で暮らすうち、 ほとんど泳がなくなったばかりか、魚のように尾を左右に動かし始めた。  2004年11月、沖縄美ら海水族館のバンドウイルカ「フジ」がブリヂ ストンの協力で世界初の人工尾びれ装着に成功。翌年1月にこのメンバーが ラナンと対面、協力を取り付けた。  試行錯誤の結果、着脱できる3種類の人工尾びれが作られ、主材料の硬度 シリコンゴムの堅さが異なる2種類の試験装着が始まった。ラナンが人工尾 びれに慣れるまで約3年を要したが、改良を加えた尾びれで昨夏ごろから力 強い泳ぎがよみがえり、立ち泳ぎや「バイバイ」の芸もできるようになった。  20日からは1日2回、ラナンが人工尾びれで泳ぐ訓練が一般公開されて おり、同水族館は「障害を克服し、元気に泳ぐラナンを多くの人に見てほし い」としている。 〈03〉2010/03/19付朝刊――――――――――――――☆ ◎間伐材で御祓川浄化/七尾市の建設会社が装置設置/発酵チップ沈める  七尾市の御祓川で18日、水質改善を図るため、地元の建設会社「和田内 潜建」が間伐材を利用した河川水質浄化装置10基を同川下流に設置した。 3月中に計30基の設置を終える予定。県による護岸工事に合わせて水質浄 化にも取り組み、七尾市街地のシンボルである御祓川を美しくする。  御祓川の水質は1999(平成11)年度に県内最悪の水準となった。今 回の水質浄化活動は、水質改善に取り組む同市のまちづくり会社「御祓川」 ら有志の発案で行われた。  装置は、間伐材を粉砕して発酵させた木質チップを水中に沈め、微生物の 働きで水中の窒素を分解、リンを吸着して水を浄化する仕組み。福井市内の 業者が開発した。この装置のうき代わりとなるフラワーボックスの材料は中 能登森林組合が提供した。  同社は、七尾郵便局から河口付近までの470メートルで今月中に30基 の設置を終え、川沿いにこの装置の説明看板も設ける。2011年にかけて 数回、水質の浄化具合を確認し、約1年半後まで装置を使い続ける。発案者 の一人である飯田豊さん(78)は「水の浄化を図るとともに、浄化活動に 市民の関心を集めたい」と話した。 〈04〉2010/03/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎「龍虎」の墨絵、米で賞賛/七尾市小丸山小/児童の力作83枚に返信  七尾出身の桃山期の画聖長谷川等伯の没後400年を記念し、2月に等伯 の「龍虎図屏風(りゅうこずびょうぶ)」を所蔵する米ボストン美術館へ児 童の墨絵83枚を送った七尾市小丸山小に、16日までに同美術館から返信 メールが届いた。児童の力作を賞賛する内容で、近く「ウェブページに掲載 したい」と記されており、児童は郷土の偉人の縁で海を越えた自分たちの作 品の反響に大喜びしている。  同校は校下に等伯の菩提寺があることなどから、2009年9月、6年生 を対象に墨絵教室を実施。「龍虎図屏風」や国宝「松林図(しょうりんず) 屏風」を手本に龍や虎、松の墨絵を描いた。  児童の作品は龍の表情などを生き生きと描くなど、いずれも大人顔負けの 出来栄えで、同校は09年の等伯没後400年前年祭支援委員会事務局を務 めた伊藤嘉敏(かびん)さん=同市=の提案を受け、等伯の生誕地七尾を世 界に発信する意味も込めて、2月15日、ボストン美術館へ作品を送った。  13日午前7時、英文で届いたメールには、「児童が等伯の絵を理解して いることに感慨を覚えた」とし、「教育者のためのウェブページを立ち上げ る予定で、そこに作品を掲載したい」と記してあった。また2012年春に 「龍虎図屏風」を日本で公開する予定であるとし、「児童たちにも鑑賞して ほしい」とも書かれていた。  1カ月前の発送に立ち会った同校児童会副会長の高位小百合さん(12) は「返事が届いてうれしい。もうすぐ中学生になるけど、ウェブページがで きたら、すぐに見たい」と話した。 〈05〉2010/03/17付朝刊――――――――――――――☆ ◎思い出いっぱい巣立ちの日/閉校記念のジャズ満喫/七尾市の涛南中  新年度から七尾市「七尾東部中」に統合される同市北嶺中、涛南中で16 日、最後の卒業式が行われ、生徒は万感の思いを抱いて巣立った。涛南中で は閉校記念ファイナルコンサートが開かれ、卒業生や在校生、教職員、住民 ら約100人が、地元ゆかりのジャズフルート奏者井上信平さんらの軽快な 演奏を楽しんで、校舎に別れを告げた。  井上さんは祖母が同市大泊町出身。この日は金沢のバンドメンバーら5人 と出演した。「イパネマの娘」や「A列車で行こう」「お祭りマンボ」など 多彩なジャンルの曲をスイング感たっぷりに披露し、客席を酔わせた。  卒業式では、16人の卒業生を前に、袋井貞司校長が式辞、三浦光雄市教 育長が告示を述べ、池岡直樹PTA会長が祝辞を贈った。坂下駿司君が答辞 を述べた。  19人が巣立った北嶺中では、辻口俊夫校長が式辞、觀田健治市教育委員 長が告示を述べ、橋場美貴前北星小校長、近藤正則PTA会長が祝辞を贈っ た。これに対し、岩田瑞穂さんが「北嶺中最後の卒業生としての誇りを持ち、 明るく希望に満ちた社会を築いていきます」と誓った。 〈06〉2010/03/15付朝刊――――――――――――――☆ ◎卒業ライブでスイング/石川ジュニア・ジャズ・アカデミー  七尾市などの児童生徒で作るジャズバンド「石川ジュニア・ジャズ・アカ デミー」の卒業ライブ(北國新聞社など後援)は14日、七尾市の能登食祭 市場で開かれ、高校3年生10人を含む団員24人が、磨き上げた演奏で会 場を盛り上げた。  午前と午後の2ステージで計16曲を演奏。卒業生のみで「ザ・チキン」 を演奏したほか、講師陣も演奏に加わり、楽しいステージを繰り広げた。  卒業式では、講師6人と守屋純子音楽監督がはなむけの言葉を贈り、卒業 生は、魚岸志乃富運営委員長から卒業証書を受け取った。バンドリーダーの 野田理恵さん(18)=宝達高3年=は「演奏は毎回楽しかった。それぞれ 違う道に進んでもまた集まりたい」と話した。 〈07〉2010/03/13付朝刊――――――――――――――☆ ◎能登鍋の商品化進む/七尾・和倉で「能登ミルクの牛すじ鍋」  「能登鍋コンテスト」(北國新聞社後援)に出品され、好評を得たメニュ ーの商品化が七尾市内で進んでいる。能登の食材をふんだんに使った新たな 鍋の登場により、地場の農林水産業と飲食業の活性化が期待されており、主 催者側は鍋を出す店の案内地図を作り、誘客を図る。  コンテストを実施する七尾市中能登町産業活性化戦略会議の食産業グルー プ「鍋のまちプロジェクト」は2年前から、能登の食材を使うなどの条件を 満たした鍋料理を「能登鍋」と総称し、ブランド化を図っている。  今回商品化するのは、七尾市和倉町の飲食店「和食処正海(どころせいか い)」。13日から、2月末の第3回コンテストに出品した「能登ミルクの 牛すじ鍋」を店のメニューに載せる。  能登半島産の牛乳が、牛すじのうまみを引き出した、まろやかな味の鍋で、 出荷時期には能登野菜の「沢野ごぼう」も具材とする。能登産コシヒカリの 揚げ団子もメニューに加える。  初めてコンテストに出品した同店代表の東敏建さん(41)は、年間を通 じた提供を念頭にメニューづくりに取り組んだとし「能登の里の味をアピー ルしたい」と話した。  ほかにもいくつかの鍋の商品化が進んでおり、同プロジェクトは実態を把 握、公表して能登鍋のブランド化を図り、能登の食産業を盛り上げたいとし ている。 〈08〉2010/03/07付朝刊――――――――――――――☆ ◎ナマコ供養で大漁祈願、産地発信/七尾市石崎漁港/園児が放流  日本海側最大のナマコ産地である七尾市石崎漁港周辺で6日、能登なまこ 加工協同組合が初のナマコ供養、大漁祈願祭を行った。参列した関係者約 50人は、神事や放流を通じて、ナマコの漁獲量の安定と、知名度の向上を 願った。     講演した名古屋市立大人文社会学部の赤嶺淳准教授によると、魚供養は全 国各地で営まれているが、ナマコ供養は全国でも例がないという。  同漁港では、神事でナマコを供養した後、杉原省同組合理事長が「能登の ナマコは全国的にも評価が高い。ナマコに感謝し、産地の能登を発信しよう」 とあいさつ。武元文平七尾市長らが祝辞を述べた。  続いて地元の石崎保育園の年中組園児10人が、歓声を上げながら体長約 10センチの稚ナマコを手づかみし、約200匹を海に放流した。参列者は ナマコの酢の物や内臓を使った珍味の「コノワタ」「ボートウ」を味わった。  七尾湾など能登各地では年間約500トンの「能登なまこ」が漁獲される。 東京・築地市場で最高級品として取引される一方で、地元での認知度が低い ことから、ナマコに感謝し、情報発信のために同祭を企画した。同組合は「将 来は観光客にも集まってもらえる場にしたい」としている。 〈09〉2010/02/27付朝刊――――――――――――――☆ ◎「ひな見の街」にぬくもり/七尾市東部商店街/端切れで人形作り  七尾市東部商店街のおかみさん会は26日、同商店街で開催中の「ひなま つりストリート」(北國新聞社後援)に手作りのぬくもりを添えるため、布 団や着物の端切れでひな人形12体を作って店に飾り、「ひな見(み)の街」 をさらに華やかに彩った。  同商店街では4月3日まで、それぞれの家に伝わるひな人形などを飾り、 商店街を訪れた人に自由に観賞してもらっている。  人形づくりは催しをさらに盛り上げることと会員自身の楽しみのために、 同商店街加盟の寝具店「ムーミンなかがわ」=同市千野町=の中川悦子さん (61)らの指導で行われた。  参加した7人のおかみさんは着物や布団、ふろしきなどの端切れを長方形 に切りそろえ、心棒に1枚ずつ重ねて形を作った。絹など上質な端切れを装 束に見立てて飾りひもでくくり、男びな女びな計6対12体を2時間かけて 仕上げた。  加盟各店では今後もさまざまな試みを行う。能美食料品店(今町)では 「野菜びな」が飾られた。 〈10〉2010/02/27付朝刊――――――――――――――☆ ◎七尾町の調査文書確認/藩草創期のまちづくり示す/七尾市史編さん室  藩政草創期の七尾町(現七尾市)で、町内各町ごとに労働力提供などの公 務を担う役家(やくや)の軒数を調査し、発行したとみられる文書1通が同 市内の旧家の史料から見つかった。同内容の文書は「加賀藩史料」に収録さ れているが、同市内で原本が確認されたのは初めて。関係者は加賀藩祖前田 利家が礎を築いた七尾町をはじめとする、藩政初期の町の成り立ちを物語る 貴重な史料としている。  文書は徳川幕府が開かれて4カ月後の慶長8(1603)年6月14日の 日付で、中小池町(現相生町)宛て。和紙1枚に、年貢以外の税や公務を担 う役家9軒を定めたことが記され、調査官3人の名が並記されている。  同市中心部は明治期に大火に遭ったため藩政期の史料は乏しく、文書は市 郊外の旧家から数年前、市史編さん室に寄贈された史料の中から見つかった。  「加賀藩史料」には「檜物屋(ひものや)町(現桧物町)」宛てに出され た同日付、同内容の文書が掲載されており、七尾町の各町ごとに藩が役家数 を調べ、書面にして発行したとみられる。「檜物屋町」の原本は現在、行方 知れずになっているという。  同市史編さん専門委員で、金沢学院大の見瀬和雄教授は「加賀藩は金沢や 小松でも役家を調査したはずだが、文書は確認されておらず、貴重な史料と いえる」と話している。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「七尾ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・七尾の申し込みや解除は七尾市や北國新聞のホームページ  から行うことができます。   七尾市のホームページは http://www.city.nanao.ishikawa.jp/   北國新聞のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------