□◆□◆□◆□◆ 第68号『ふるさとの薫り・七尾情報』 □◆□◆□◆□                         平成22年 1月22日  皆さま、新年あけましておめでとうございます。  旧年中は、「ふるさとメール」をご愛読いただき、ありがとうございます。 本年も引き続きご愛読いただきますようお願い申し上げます。  さて、今月の10日(日)に七尾市の成人式が行われ、取材してきたことを 少し書かせていただきます。日本全国いたるところで行われた成人式の中には 警察が出動するというところもあったようですが、七尾市の成人式は厳かに、 また感動的な素晴らしい成人式でした。式典の後半で行われる記念行事の一つ として、親から子へ「おめでとうの手紙」子から親へ「ありがとうの手紙」を 読むコーナーで、成人式を直前に控え突然父親を亡くした成人者からの天国の 父親に捧げる「ありがとうの手紙」が読まれた。「悲しんでばかり、後悔して ばかりはいられない。ここまで育ててくれた両親に感謝し、これからは大人と して一生懸命生きていきます。」と涙をこらえながらも力強い言葉で手紙を読 む姿に会場内は感動の渦に包まれた。辛いことにもめげず前向きに生きるこの 成人者の言葉を聴いて、逆に私が教えられたような気がしました。   皆さんは、どのような成人式を迎えたが当時のことを思い浮かべてみてはい かがでしょうか。 それでは、第68号をお届けします。                 ご意見、ご要望などは下記まで                ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●                 発行:七尾市総務部秘書広報課                    TEL (0767)53−1110                    FAX (0767)53−7050                    E-mail:hisho@city.nanao.lg.jp                ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 〜〜〜●第68号メニュー●〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 @ 能登食祭市場 如月おいしんぼ市2010 A みなさんのパソコンの壁紙を「わくたまくん」で飾りましょう! B 没後400年特別展「長谷川等伯展」 C 七尾湾能登かき祭り2010 ※ 市内各施設のイベントについて   ☆北國新聞「七尾ニュース」 ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ☆★☆ @ 能登食祭市場 如月おいしんぼ市2010 ☆★☆  能登食祭市場(七尾フィッシャーマンズワーフ)で毎年恒例の冬の味覚の祭 典「如月おいしんぼ市」を開催されます。今年も大相撲より横綱白鵬関を招き 多彩なイベントを企画しています。 【内容】 2月13日(土) 10:30〜 ・横綱白鵬関イベント ほか      2月14日(日)  9:00〜 ・海鮮大鍋、食祭屋台市 など (問)能登食祭市場 0767-52-7071    HP:http://www.shokusai.co.jp/ =================================== ☆★☆ A みなさんのパソコンの壁紙を               「わくたまくん」で飾りましょう! ☆★☆  七尾市和倉温泉のマスコットキャラクター「わくたまくん」の壁紙がダウン ロードできるようになりました。みなさんのパソコンの待ち受け画面が「わく たまくん」の壁紙を貼って、家の中でも和倉温泉を満喫しましょう! ≪ダウンロード先≫ 和倉温泉ホームページ http://www.wakura.or.jp/ また、「わくたまくん」のストラップも温泉街で販売していますので、ぜひ 和倉温泉にお越しの際には、お土産にどうぞ! (問)和倉温泉観光協会 0767-62-1555 =================================== ☆★☆ B 没後400年特別展「長谷川等伯展」 ☆★☆  2010年は桃山絵画の巨匠、長谷川等伯(1539〜1610)の没後400年に あたります。水墨画の最高峰「松林図屏風」(国宝、東京国立博物館蔵)、金 碧障壁画「楓図」(国宝、京都・智積院蔵)などを描き、当時の画壇に君臨す る狩野永徳をも脅かした絵師・等伯。能登七尾(石川県)に生を受けた等伯は はじめ「信春」と名乗り主に仏画を描いて活躍、やがて30代で上洛すると仏 画、肖像画、花鳥画など多岐にわたる画題を、時に精緻に、時に豪放に描きわ け、豊臣秀吉に重用される時代の寵児となりました。72歳で生涯を終えるま でに描いた作品は、今なお色あせることなく見るものを魅了し続けます。  また、等伯のたどった波乱万丈の生涯、残された人間味溢れるエピソードも 我々をひきつけてやみません。 本展は、長谷川等伯の幅広い画業を網羅する 大回顧展です。故郷七尾で「信春」と名乗った初期の作品から上洛後「等伯」 と号して大徳寺をはじめ、京都の名刹に揮毫した数々の国宝、重要文化財作品 まで、一挙公開します。 会 期 2月23日(火)〜3月22日(月・休)      ※休館日 月曜休館(ただし3月22日(月・休)は開館)     9:30〜17:00、      ※金曜日は20:00まで       土日祝日は18:00まで(入館は閉館の30分前まで) 観覧料 一般・当日1,500円(前売り1,300円、団体1,200円)     大学生・当日1,200円(前売り1,000円、団体900円)    高校生・当日900円(前売り700円、団体600円) 中学生以下は無料 会 場 東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9) (問) 東京国立博物館 рO3-5777-8600      ☆展覧会HP http://www.tohaku400th.jp/      ☆東京国立博物館HP http://www.tnm.go.jp/jp      ☆とうはくん公式サイト http://www.touhakun.com/index.html =================================== ☆★☆ C 七尾湾能登かき祭り2010 ☆★☆  能登七尾の冬の味覚「能登かき」のシーズンがいよいよやってきました。  市内の協賛加盟店では、かき祭期間中(1月8日〜3月14日)は、「能登 かき菜あげ」と「能登かき丼」が協賛加盟店にてご賞味いただけます。  また、今年も特別イベントが開催され「能登かき」を堪能できるようになっ ていますので、ぜひ多くの方々にお越しいただきたいと思います。  ≪協賛加盟店≫  ・民宿西野  ・お好み焼き楽座  ・よろい寿司  ・中華料理琥珀  ・どんどんたつるや  ・ちゃんこ時葵  ・蕎麦処くき  ・国民宿舎能登小牧台 ・おうた民宿   ・かき貝炭火焼与三朗  ・なかじま亭  ・料理仕出し竹林   ・かき焼きみつこま  ・わいわい処八味  ・かき処海  ・割烹お富  ・茶房咲ふらん  ・食事処どもん   ・民荘太左ヱ門  ・島宿せがわ  ・食事処みず  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  [特別イベント]   日時 1月23日(土)10:00〜16:00      1月24日(日)9:00〜15:00   場所 能登中島駅前広場   前売り券 1,000円   内容 カキの炭火焼、殻付カキの販売、      能登野菜(中島菜、漬物類など)の販売、      海鮮大鍋、菓子類など   ☆のと鉄道臨時列車「かき喰い号」を運行します!    詳しくは、下記へお問い合わせください。    ※前売り券をお持ちの方は臨時便だけではなく、定期便も乗車無料     ですので、ご利用ください。  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (問) 七尾湾能登かき祭実行委員会(能登鹿北商工会内)     рO767-66-0001     [七尾市観光協会HP http://www.nanaoh.net/] =================================== ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ★★★ 市内各施設のイベントについて ★★★  ◎ 能登島ガラス美術館  TEL0767-84-1175    → http://www.city.nanao.lg.jp/glass/index.html   ◎ 七尾美術館  TEL0767-53-1500    → http://www.city.nanao.lg.jp/nanabi/index.htm  ◎ 七尾フラワーパーク のと蘭ノ国  TEL0767-54-0300    → http://www.notorannokuni.com/  ◎ 能登演劇堂  TEL0767-66-2323    → http://www.engekido.com/schedule2008.html   ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ---------------------------------------------------------------------- 01:新道建設、拡幅了承へ 湯の町再生本格化 和倉温泉の再整備計画 02:中島菜、出荷量2倍 ハウス栽培の助成奏功 03:「能登かき」ブランド化 産地が協力 七尾湾沿いを「街道」に 04:戦時の花街映す 経営資料など16点 七尾市の細川さん 市に寄贈 05:画聖の生涯、音楽で表現 長谷川等伯たたえ 大阪市の作曲家 06:箱根駅伝覇者、七尾路沸かす 3月7日、能登和倉万葉の里マラソン 07:伝統工芸士、新たに5人 七尾仏壇協組 技術継承のすそ野広がれ 08:ドクターフィッシュ、繁殖に成功 のとじま水族館 体験展示拡大へ 09:子ども囃子「シャギリ」絶やすな チャンチキ山祭り 2月から教室 10:「母ちゃんの味」発信 市場に出せない魚を加工 灘北部地区加工販売 グループ ---------------------------------------------------------------------- <01> 2009/12/25付朝刊----------------------------☆ ◎新道建設、拡幅了承へ 湯の町再生本格化 和倉温泉の再整備計画  県が無電柱化推進のモデル地区に指定した七尾市和倉温泉で、まちなみの再 整備が本格的に始まる。県と市、地元まちづくり協議会の三者は24日までに、 温泉街の中心地を抜ける新たな県道を設け、風情ある店舗を集めた統一感あ るエリアとする計画案などに合意した。  新設される県道は、温泉街中心部にある弁天崎公園と和倉温泉郵便局前を結 ぶ延長95メートル、幅員14メートル。現在ある住宅9棟と店舗7棟の用地 を取得し、道路の付け替えが完了した後、店舗8棟が並ぶ計画だ。県は新道と つながる和倉港和倉駅線650メートル区間の拡幅や電線類の地中化などにも 取り組み、街路の一体的な再整備を進める。 ●総湯前は市道に  新道の建設に伴い、総湯前の県道は市道に変更され、市が総湯の建て替えに 合わせて観光交流センターやコミュニティー広場、無電柱化などの整備に着手 する。弁天崎公園と総湯一帯は同温泉街の中心地で、県道の付け替えや道路拡 幅などに合わせて、湯の町のシンボルとなる施設を設けるほか、既存の店舗を 移転・新築し、より温泉情緒が味わえる街並みを創出する。  七尾市と地元協議会は、風情ある街並みの形成に向け、現在、景観協定を締 結する話し合いを続けており、商店街に新築される建物にはデザインや高さ、 色彩など一定の制限が設けられる見通しだ。  和倉地区の再整備は、県の「地域の特色ある商店街・温泉街地区」にモデル 指定され、2014年度の事業完了を予定している。 ●4路線は廃止  都市計画審議会では新規区間のほか、路線計画の廃止、名称変更も議案とな る。和倉地区では、計画決定から20年以上が経過しながら未着手の4路線が 廃止となるほか、「和倉港和倉駅線」は起点の変更に伴い、名称を「湯元和倉 温泉駅線」に改める。 <02> 2009/12/31付朝刊----------------------------☆ ◎中島菜、出荷量2倍 ハウス栽培の助成奏功  県の戦略作物の一つである能登野菜「中島菜」の今年の出荷量が前年比約2 倍の50トンとなる見通しとなった。県が昨年度創設したハウス栽培への助成 制度を活用し、冬期間でも市場に安定供給できる環境が整ったためで、県は引 き続き、出荷量拡大に向けた農家の取り組みを後押しする。  中島菜はほろ苦い味が特徴で、出荷時期は例年11月から翌年3月まで。近 年は血圧を調整する作用が確認されるなど健康食材としても注目を集めている。  ただ、収穫期が冬場と重なることから天候によって出荷量が左右されること も多く、県が昨年度、ハウス設置費の一部を助成する制度を導入。これにより 、ハウス栽培の生産者は前年の9戸から19戸に増加し、ハウスの作付面積も 20アールから50アールに拡大した。 ●新商品開発に弾み  出荷量の増加に合わせた商品開発も進んでいる。JA能登わかばは中島菜を 使ったプリンなどのスイーツを商品化し、昨年2月に北陸農政局などの農商工 等連携事業計画の認定を受けており、引き続き、オリジナル商品の開発を進め る考えだ。 <03> 2009/12/31付朝刊----------------------------☆ ◎「能登かき」ブランド化 産地が協力 七尾湾沿いを「街道」に  七尾市の能登鹿北商工会と穴水町観光物産協会は、七尾湾一帯で水揚げされ るカキのブランド化に乗り出した。両市町の国道249号などを「カキ街道」 と位置付け、「能登かき」として七尾市中島町と穴水町のカキを沿道で直売す る。独自に活動していた両地域が手を結び、統一マスコットの採用を決めるな ど付加価値を高める取り組みを進め、全国に産地をアピールする。  七尾湾一帯のカキは従来、各産地が「鮮カキ」などと異なった名称で売り出 し、イベントも産地ごとに実施していた。県漁協が七尾西湾、穴水、ななかの 3支所で水揚げされるカキを「能登かき」として商標登録する計画が進んでい ることもあり、能登鹿北商工会と穴水町観光協会でも連携を深めることにした。  両団体はカキの名称を「能登かき」に統一し、国道249号など七尾湾沿い の道路をカキ街道とした。今後、街道沿いでカキを直売したり、調理して提供 できる業者や飲食店を募る。協力店にはのぼり旗を設置して観光客が一目で分 かるようにし、誘客促進につなげる。カキを味わえる店を記したマップも作成 することにしている。  統一マスコットには中島町産カキで使用されていた「のとカッキー」を採用 した。両団体が1月に穴水町、中島町でそれぞれ開催するカキまつりなどのイ ベント広報でも両者が協力することにした。  能登鹿北商工会の永江榮毅会長は「七尾湾一円のカキ産地が手を取り合い、 産地を盛り上げていきたい」と話している。 <04> 2010/01/01付朝刊----------------------------☆ ◎戦時の花街映す 経営資料など16点 七尾市の細川さん 市に寄贈  昭和30年代前半まで七尾市常盤町にあった茶屋街に関する大正から昭和1 0年代の資料が、31日までに同市に寄贈された。茶屋などで組織した「尾廓 事務所」の決議書など16点で、同市桜町の細川巖さん(83)が保管してい た。茶屋街はかつて県内各地にあったが、資料が明らかになるのは極めて珍し く、同市は今春発刊する「七尾市史・近現代編」に収録する予定である。  資料は同事務所の1938(昭和13)年から43年までの決議書や決算書、 大正から昭和初期の規約や関連書類のほか、昭和初期とみられる和倉温泉の芸 妓(げいこ)らの写真18枚。  細川さんは以前、電気工事の仕事をしており、かつて常盤町で茶屋を営んだ 家を解体する際、家人から資料を譲り受けたという。芸妓の写真は細川さんの 伯母にあたる山口静子さんのもので、花街の歴史を後世に伝えてもらおうと、 市に寄贈した。  資料には21軒の店名が並記され、決算書には、召集令状を受けて戦地へ赴 く男性への餞別(せんべつ)や芸事の師匠を減らして経費削減に努めたことな どが記され、戦時中の花街の様子をうかがい知ることができる。  店から逃げ出した女性を捜す「調査費」が毎年、予算に計上されているなど、 当時の世相を物語る項目も並んでいる。  七尾市市史編さん室の和田学学芸員は「日本が戦争に突入していくころの花 街の様子をうかがい知ることができ、非常に興味深い」とし、県立歴史博物館 の本康宏史学芸課長は「茶屋街という業種柄、昔の経営資料がまとまって世に 出るのは非常に珍しく、その意味でも貴重な資料と言える」と話している。 <05> 2010/01/04付朝刊----------------------------☆ ◎画聖の生涯、音楽で表現 長谷川等伯たたえ 大阪市の作曲家  七尾出身の画聖、長谷川等伯をたたえる「弦楽合奏曲」が3日までに完成し た。等伯の作品や生きざまに共感した大阪市の作曲家が、今年の没後400年 の節目に合わせて七尾市の市民管弦楽団のために作曲した。同楽団では市内外 で演奏することにしており、地元が誇る画聖の魅力を発信しようと意気込んで いる。  弦楽合奏曲を作曲したのは木塲(こば)孝志さん(30)。七尾市の市民管 弦楽団「オルビスNANAO」の伊藤昇団長(51)と音楽活動を通じて交流 があり、伊藤団長が没後400年に合わせて等伯の曲作りを提案。木塲さんが 快諾し、昨年11月から作曲に取り掛かった。  完成した曲は、等伯の描く松林の息遣いを音にしたという。バイオリン、ビ オラ、チェロの弦楽合奏で、約5分の素朴な作品に仕上がった。穏やかで物悲 しい冒頭の旋律を徐々に壮大な響きに展開させることで、長い下積み時代を経 て桃山期を代表する絵師にまで大成した等伯の生きざまも表現した。  弦楽合奏曲は2月にも市民管弦楽団有志の演奏で、生家・奥村家の菩提寺 (ぼだいじ)である七尾市小島町の本延寺(ほんねんじ)で奉納演奏される。 オーケストラ版への編曲も進んでおり、年内の各種記念行事に合わせて披露す る。木塲さんは「多くの人が等伯の人物像に思いをはせるきっかけになればう れしい」と話した。 <06> 2010/01/05付朝刊----------------------------☆ ◎箱根駅伝覇者、七尾路沸かす 3月7日、能登和倉万葉の里マラソン  七尾市の日本陸連公認コースで3月7日に行われる能登和倉万葉の里マラソ ン2010に、箱根駅伝で2年連続総合優勝を果たした東洋大の陸上競技部員 が出場する見通しとなった。同部が毎年秋、七尾市内で合宿しているのが縁で 実現。箱根路を沸かせた健脚が七尾でも旋風を起こす。  七尾市などでつくる同マラソン大会組織委員会によると、昨年末に東洋大陸 上競技部の酒井俊幸監督が「七尾のマラソンにぜひ参加させてほしい」と選手 数人の一般参加を申し出た。参加選手や人数は現在、同大側で調整中という。  同部は6年前から毎年、大学駅伝シーズン前に和倉温泉を拠点に七尾市内で 合宿している。箱根駅伝を初制覇した昨年は、山上り5区で区間新記録を出し た柏原竜二選手ら9人が同市教委の求めに応じて小中高生と合同練習に臨むな ど、七尾との交流も積極的に進めている。  同マラソンは昨年3月に初開催された。組織委員会は前回大会時に東洋大部 員の参加を打診したものの、他大会との日程の調整がつかず、断念した経緯が ある。同委員会は「東洋大部員の参加が実現すれば大会の盛り上げにつながり、 他の参加者の励みにもなる」と歓迎している。  前回大会には国内外から約5千人がエントリーした。今回はフルマラソン、 10キロ(一般・高校生)、5キロ(中学・高校生)、1・4キロ(小学生親 子ペア)で争われる。大会前日の3月6日には、元五輪マラソン選手の瀬古利 彦さん、市橋有里さんを招き、和倉温泉観光会館でマラソン教室が開かれる。 参加申し込みは8日まで、インターネットの専用ページで受け付ける。 <07> 2010/01/05付朝刊----------------------------☆ ◎伝統工芸士、新たに5人 七尾仏壇協組 技術継承のすそ野広がれ  七尾仏壇業界から9年ぶりに、伝統的工芸品産業振興協会認定の伝統工芸士 が5人誕生する。いずれも仏壇店後継者や従業員で、七尾仏壇協同組合は組合 員数先細りの中で技術継承の弾みになればと期待している。  伝統工芸士は同協会が行う試験の合格者に与えられる称号で、経産省が指定 する伝統的工芸品の製造に12年以上携わった職人だけが受験できる、いわば 熟練職人の証しである。  七尾仏壇協組ではここ20年で組合員が半分近くに減ったことから、これま で組合員に限定していた受験資格を従業員まで広げ、後継者や従業員5人が受 験し、全員が合格、3月に正式認定される。  合格者のうち、大谷仏壇店の大谷靖幸さん(38)と、小林大仏堂の小林外 栄さん(36)はいずれも父親が伝統工芸士に認定されており、親子2代の認 定となる。  七尾仏壇伝統工芸士会の寺西常雄会長は「伝統工芸士が多いほど、七尾仏壇 のブランド価値が上がる。5人の合格を刺激に、他の職人も工芸士認定を目指 してほしい」と話している。大谷さん、小林さんを除く合格者は次の皆さん。  岩崎政良(新井仏壇店)細川保(厄ン景・電后傍榾榾У廖覆未里篳・電后ヒ <08> 2010/01/08付朝刊----------------------------☆ ◎ドクターフィッシュ、繁殖に成功 のとじま水族館 体験展示拡大へ  七尾市ののとじま臨海公園水族館は7日までに、「ドクターフィッシュ」の 愛称で知られる西アジア原産の魚「ガラ・ルファ」の繁殖に成功した。来館者 が手を水槽に入れると「掃除」してくれる人気の魚で、同館での繁殖は初めて となる。現在は約200匹の稚魚が育っており、将来的には展示スペースを拡 大して誘客の目玉の一つにしたい考えだ。  ガラ・ルファは、トルコの温泉などに生息するコイ科の淡水魚。コケや微生 物のほか、人の皮膚の古くなった角質をつついて食べる習性があり、トルコな どでは皮膚病の治療に使うという。国内でも箱根で、入浴者の肌を「マッサー ジ」するとして、温泉や足湯で人気を集めている。 ●5年前に導入  のとじま臨海公園水族館では、業者から購入した成魚を2005(平成17) 年8月から展示してきた。ただ、水の汚れなどで死ぬ場合もあり、そのたびに 成魚を購入してきた。  このため、展示・海洋動物科長の池口新一郎学芸員が昨年から、繁殖のノウ ハウを持つ神奈川県の新江ノ島水族館から技術を学び、繁殖成功にこぎ着けた。 全国的には3〜4件の繁殖例があるという。  自然界のガラ・ルファは、繁殖のために温泉から水温の低い河川に移動する 習性があることから、水温調整に工夫を加えたところ、12匹の成魚がいた飼 育水槽に昨年7月、体長2〜3ミリの幼魚1匹が初めて確認できた。 ●稚魚200匹育つ  それ以来、順調にふ化が続き、現在は体長2〜4センチの稚魚約200匹が 生育している。池口学芸員は「繁殖を進めて大きな水槽で展示し、来館者に喜 んでもらいたい」と話している。 <09> 2010/01/17付朝刊----------------------------☆ ◎子ども囃子「シャギリ」絶やすな チャンチキ山祭り 2月から教室  七尾市御祓地区で毎春行われているチャンチキ山祭りの子ども囃子(ばやし) 「シャギリ」の伝承を目指し、七尾市御祓公民館やちょんこ山保存会などは市 内全域の児童に伝承教室への参加を呼び掛けていく。これまでは同地区周辺の 児童のみが参加していた。門戸を広く開くことで伝統の祭りの活性化を図る。  チャンチキ山祭りは能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(通称気多本 宮)=同市所口町=の春祭りで、同市御祓地区6町が運営する。児童が三味線 や太鼓、笛、鉦(かね)で奏でるシャギリの調べにのって、小さい曳(ひき) 山を意味する「ちょんこ山」が市街地を練り歩く。  少子化の影響で参加する児童が減り、同市一本杉町の山だけが生演奏をして いることから、御祓公民館では2005(平成17)年に「子どもシャギリ教 室」を始め、周辺地域の児童にシャギリを伝えてきた。しかし市中心部の人口 減少により参加者が集まりにくいことから今年は市内全域に呼び掛けて、2月 に教室を開く。  ちょんこ山保存会の佐藤一郎会長は「担い手を育てると同時に会で祭りの歴 史をたどり、七尾の文化を次の世代に伝えたい」と話した。  教室の申し込み、問い合わせは同市御祓公民館=0767(53)0821 =まで。初回は2月3日午後6時から同公民館で開かれる。 <10> 2010/01/20付朝刊----------------------------☆ ◎「母ちゃんの味」発信 市場に出せない魚を加工 灘北部地区加工販売グル ープ  七尾市の岸端定置網組合に勤める女性でつくる「灘北部地区加工販売グルー プ」が、小さい、うろこがはがれたなどの市場に出せない魚の加工、流通に乗 り出した。日本海側屈指の規模の定置網で取れた魚に「港の母ちゃんの味」を 加えて七尾や金沢などに出荷し、付加価値を高めて漁村の収益力向上につなげ る。  グループは2004(平成16)年4月に発足。05年1月には同市庵漁港 内に活動拠点となる加工施設が完成した。  組合内では昨年、安値で浜売りされていた小型魚などで、付加価値を高める べきだ、との機運が高まった。そこで魚料理にたけた同グループに白羽の矢が 立ち、15人の女性が、加工品流通に本腰を入れ始めた。 ●イベントや給食にも出荷  昨年11月には、県漁協から講師を招き市場流通に向けた研修を実施。翌月 には庵漁港がある北大呑地区の伝統料理「大漁漬け」を、金沢港いきいき魚市 で販売したところ、好評を得たという。  19日は、港に近い同市庵町の大呑保育園の給食用に朝取れのアジをすりつ ぶし、スルメイカをつなぎにつかったすり身約4キロを作って納入。園児40 人と職員がすり身団子やさつま揚げで、地元の魚を味わった。  新鮮な魚介を使った加工品は今後、七尾市内での漁業イベントや保育園など の給食、金沢市内の店頭向けに出荷される予定で、グループは「地域の漁業全 体の振興につなげたい」としている。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「七尾ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・七尾の申し込みや解除は七尾市や北國新聞のホームページ  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