_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.212     _/ _/               令和元年 9月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.212をお届けします。  この秋は小松が誇る乗りものと自然を満喫できるイベントが盛りだくさん。 行楽シーズンにぴったりです。家族や友人などみんなでワクワクドキドキの小 松を楽しもう! ●こまつ乗りもの動物園 とき 9月23日(月・祝)10時?16時 ところ こまつドーム ※駐車場の混雑が予想されますので、相乗りでの来場 にご協力をお願いします。日本自動車博物館駐車場もご利用ください。30分 ごとにボンネットバスを運行します(無料)。 内容 いろんな乗りものが大集合するエリアやセグウェイ乗車、VR体験など の乗りものとサイエンスのエリア、キックバイク体験やミニショベルカーの操 縦などのこども乗りものチャレンジエリア、電動ラジコンのデモ飛行などのフ リープレインエリア、フードエリアなど。 そのほか 9月1日(日)〜11月3日(日・祝)の期間は「こまつ乗りもの フェスティバル 秋の便」と題し、市内で様々な乗りもののイベントが開催さ れます。 問い合わせ 観光文化課 0761・24・8076 ●スマイル木場潟2019 とき 9月22日(日)10時?15時 (雨天中止) ところ 木場潟公園中央園地 ※臨時駐車場(南加賀公設地方卸売市場)あり、 無料送迎バス運行 内容 里山体験、ステージ、ガーデニング・ワークショップ、ドローン体験、 グルメコーナーなど。 ◎同時開催  ○第32回木場潟公園まつり   内容 木場潟俳句会表彰、園児による楽器演奏、木遣り唄、獅子舞、木場 音頭、野だてなど。  ○エンジョイエコまつり2019   内容 自然・環境など、様々なブースを通じ、楽しみながら「エコ」につ いて考えてみよう。クイズラリー   参加者にエコグッズをプレゼント(先着500人)。   問い合わせ エコロジー推進課 0761・24・8069 問い合わせ スマイル木場潟実行委員会(農林水産課内) 0761・24・ 8078 ◆◆文化ガイド◆◆ ●絵本のリレー/本陣記念美術館特別展「未来へ!絵本原画展―まどをあけた ら荒井良二―」  自分の中にある子供の心を探し、絵本に表現し続ける荒井良二。革新的な手 法で描くダイナミックな原画の迫力に触れることができます。 とき 9月28日(土)〜11月4日(月・休)9時〜17時まで(入館は1 6時30分まで) ところ 本陣記念美術館 入館料 一般300円、高校生以下無料、本陣記念美術館・宮本三郎美術館共 通券500円 休館日 月曜日(祝日は除く)、祝日の翌日。 問い合わせ 本陣記念美術館 0761・22・3384 ◎同時開催 まるごと荒井良二  荒井良二に関するフォトコーナー、ワークショップ、絵本販売を行います。 ところ 絵本館ホール夢の本棚 入館料 無料 問い合わせ 空とこども絵本館 0761・23・0033 ●美術館でふるさとのお話会  「こたろうぎつね」「長者のよめとはすのはな」などをお届けします。宮本 三郎が幼少期に耳にしたであろう小松の物語を、ぜひご家族でお楽しみくださ い。 とき 9月14日(土)14時〜15時  ところ 宮本三郎ふるさと館 参加費 お話会中入館無料 そのほか 事前申し込み不要 問い合わせ 宮本三郎ふるさと館 0761・43・3032 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ---------------------------------------------------------------------- 01:市民病院に救急実習の拠点 小松市消防本部 救急車配備で出動態勢整う 02:園児の散歩路で緊急対策 大津市の死傷事故受け 国に先立ち小松市単独 03:安宅の回遊性アップ 小松市の日本遺産 案内看板、常夜灯で誘導 04:33年ぶり対戦、甲子園の雪辱 小松―高知商 小松市内6高と野球交流 05:滝ケ原の農泊、世界から注目 民泊仲介大手「エアビー」がHPに動画 06:小松市、返礼品に「青春の味」 勝ちゃんのギョーザ ふるさと納税 07:日本遺産のまち、集まれ 2021年に小松市でサミット  08:ドジョウ養殖、餌に米ぬか 餌代が半分 石川県内水面センターが実験  09:地域資源の活用に理解 小松、能美市の観光関係者 10:英語勧進帳、安宅で上演 小松市の劇団が来年度から、訪日客向けツアー ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2019年08月28日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎市民病院に救急実習の拠点 小松市消防本部 救急車配備で出動態勢整う  小松市消防本部は10月、市民病院の南加賀救急医療センターに、救急救命 士の実習拠点(ワークステーション)を開設する。通常は消防署で出動に備え る救急車を同病院にも待機させられるようになったため、救急救命士が出動態 勢を維持したまま病院実習に臨むことが可能になった。市消防本部は年間の実 習時間も増やし、救急隊員のスキルアップにつなげる方針だ。  市消防本部によると、現在、同本部に所属する救急隊員45人のうち25人 が、救急搬送時に傷病者の救命措置を行う救急救命士の資格を持つ。  消防庁の指針では、救急救命士は2年間で48時間(年間24時間)の病院 実習を受けることが求められている。市消防本部では実際に患者の血圧を測定 したり、点滴を打ったりするプログラムを設けており、医師の講義を聴くこと もある。実習中は近くに救急車がなく、救急出動に携わることができなかった。  だが、小松市では4月に中消防署に救急車1台が追加配備されて2台体制と なり、市全体で5台に増えたため、1台を市民病院で待機させることができる ようになった。実習中の救命士でも病院から救急出動できる態勢が整ったこと から、市消防本部はワークステーションを設けて病院実習を強化することにし た。  10月以降、救命士の資格を持っていない救急隊員も含め3人一組で病院実 習を受けてもらう。週2〜3回のペースで実施して全体の技能を底上げし、救 命士の資格取得に意欲を持つ隊員も後押しする。 〈02〉2019年08月27日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎園児の散歩路で緊急対策 大津市の死傷事故受け 国に先立ち小松市単独  5月、大津市で散歩中の園児らの列に車が突っ込んだ死傷事故を受け、小松 市は園児の散歩コースの緊急安全対策に乗り出す。国が対応策を検討する中、 路肩が狭かったり、交差点の歩行者待機スペースにガードレールがなかったり するなど早急な対策が必要と判断した5カ所について、市単独で安全策を講じ る。9月2日開会の市議会定例会に提出する補正予算案に事業費500万円を 盛り込む。  大津市の事故を受け、国は全国の自治体に対し、9月末までに保育施設にお ける散歩コースの安全を緊急点検するよう通知した。結果を受けて安全強化策 を検討する。  小松市は市内の子ども園や幼稚園、保育所計40園から散歩コースの安全に ついて聞き取った。7園が「危険箇所なし」、16園が「ルートを変更するな ど園で対応できる」などと回答し、17園が計52カ所について路肩の確保や 路面表示による注意喚起など対策を講じるよう求めた。  要望を受け、市は7月31日から8月9日にかけ、県南加賀土木総合事務所、 小松署などと危険箇所を合同点検した。一般的に、通園路に比べて散歩といっ た園外活動に使う道路は対策が遅れており、小松市では市道5カ所について、 車道と歩道を区別する「グリーンベルト」やガードレールを設置するなど国に 先立ち対策を施すことを決めた。  他の危険箇所については国の対応策を待ち、歩道の拡幅や路面表示といった 措置を取る方針だ。 〈03〉2019年08月23日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎安宅の回遊性アップ 小松市の日本遺産 案内看板、常夜灯で誘導  小松市は、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に認定された同市安宅町の 回遊性を高めるため、構成文化財ごとに案内看板を設置するなど、散策を楽し めるまちづくりを進める。24日には北前船主や廻船(かいせん)問屋の家並 みが連なる梯(かけはし)川(がわ)右岸側で、日本遺産のシンボルとなる常 夜灯を供用させる。勧進帳の舞台として年間約30万人が訪れる左岸の「安宅 の関跡」から、右岸にも観光客を誘導していく。  安宅町は海運商家でにぎわい、藩政期から明治期にかけて十数軒の有力な北 前船主、廻船問屋が確認されている。2018年にゆかりの9件が日本遺産 「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」の構 成文化財に追加認定された。  これを受け、市は安宅町に点在する構成文化財それぞれに案内看板を設ける 計画で、年度内に設置を終える。手始めに米谷家跡地公園で整備中の常夜灯前 に縦約60センチ、横約90センチの看板2枚を設けた。日本海沿岸に広がっ た北前船交易の物語や、安宅町に点在する構成文化財について解説している。  安宅町のシンボルとなる高さ5・2メートルの常夜灯「安(あ)宅湊常夜燈 (たかみなとじょうやとう)」は24日に完成式典を行い、供用を始める。安 宅町は梯川で左岸側と右岸側に分かれており、両岸を行き来するルートは住吉 橋だけとなる。左岸側の安宅の関跡を訪れる観光客を右岸側に導く仕掛けが課 題に挙がっていた。  常夜灯は梯川を挟んで左岸側からも望むことができ、夕方から夜にかけては、 青、緑、赤、黄、白の5色の発光ダイオード(LED)が順に点灯し、まちの 存在をアピールする。  安宅町の文化財は左岸側に「難関突破」の御利益で知られる安宅住吉神社、 右岸側には豪商の沖家や瀬戸家、米谷家が創業した米谷銀行(後の北國銀行) の安宅支店(現吉祥庵)などがある。市の担当者は「勧進帳の舞台である左岸 から、海運が盛んだった往事のたたずまいを残す右岸に渡り、安宅の魅力を楽 しんでほしい」としている。 〈04〉2019年08月18日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎33年ぶり対戦、甲子園の雪辱 小松―高知商 小松市内6高と野球交流  小松勧進帳高校野球交流試合(北國新聞社後援)は17日、小松市弁慶スタ ジアムなどで開幕し、市内の6校と招待校の高知商が交流戦を繰り広げた。高 知商と1986年夏の甲子園で敗れて以来、33年ぶりに対戦した小松は、当 時のOBが見守る中、打線に火が付き、14―6の大量得点で雪辱を果たした。  86年夏の甲子園で初出場した小松は2回戦で高知商と当たり、延長十一回、 3―4で惜敗。33年たった今でも名勝負は市民の語り草となっている。高知 商は昨年も交流試合に招かれたが、同時期の甲子園で3回戦まで勝ち進んだた め、日程が合わず不参加となり、市民待望の一戦が持ち越しになっていた経緯 がある。  満を持しての対戦は、後攻の小松が初回に2点を先制すると、二回に1点、 三回に3点、四回に1点を追加。五回には猛攻で一挙に7点を奪い、高知商の 追い上げを許さなかった。ソロと3ランの2本塁打で勝利に貢献した桶谷健太 郎内野手(2年)は「県外の強豪だけに勝ちにいこうという気持ちで全員がま とまれた。次につながる試合ができた」と笑顔を見せた。  86年当時、小松のキャプテンだった県職員南寿樹さん(50)=白山市= はスコアボードに表示された両チームの文字を感慨深げに眺め「後輩がこれほ どの猛打を見せてくれたのはうれしい。自信を深めてもらいたい」と力を込め た。  交流試合は小松商工会議所などでつくる実行委と県高野連が主催し、今回で 3回目となった。18日まで弁慶スタジアム、小松工高グラウンドの2会場で、 小松、小松明峰、小松工、小松商、小松市立、小松大谷が各3試合に臨む。  開会式では、小松高野球部OBでもある小松商工会議所の西正次会頭が「全 力プレーで最後まで諦めない精神を養い、将来に役立ててほしい」とあいさつ。 和田慎司市長も激励した。始球式は和田市長が投手、西会頭が打者を務めた。 〈05〉2019年08月17日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎滝ケ原の農泊、世界から注目 民泊仲介大手「エアビー」がHPに動画  小松市滝ケ原町でカフェと農泊施設を営む小川諒さん(28)の活動が、多 言語に翻訳されてインターネットで発信される。191カ国で宿をあっせんす る米民泊仲介大手「エアビーアンドビー」(エアビー)が小川さんの取り組み を評価し、今月上旬からホームページでまず日本語版動画の掲載を始めた。小 松の緑豊かな里山も世界に公開されることで、訪問者増が期待される。  小川さんは新潟県津南町出身。滝ケ原に移住した翌年の2017年にカフェ を開設し、昨年7月には築80年の石蔵を改装して農泊施設「滝ケ原ハウス」 をオープンさせた。  エアビーを介して1日1組の宿泊を受け入れており、毎月、10〜15組が 宿泊する。客の8割は米国や豪、欧州など海外からの訪日外国人が占める。  エアビーは世界600万超の民泊施設を顧客に紹介しており、特に顧客満足 度が高い施設運営者を「スーパーホスト」に認定している。同社広報によると、 小川さんはカフェやホームパーティーを通じてゲストに居心地の良い空間を提 供していることが評価され、国内約5千人のスーパーホストの中から特にスポ ットが当てられることになった。  動画は1分35秒の作品で、6月に3日間かけて滝ケ原で撮影された。小川 さんがゲストに提供する山菜を採る様子や、カフェでゲストとパーティーを楽 しむ場面が紹介されている。現在は日本語版だけだが、今後、英語など8カ国 程度の言語に翻訳してエアビーのサイトに掲載される。  滝ケ原には石切り場跡やアーチ型石橋群など日本遺産「珠玉と歩む物語」 (小松の石文化)の構成文化財が点在する。3年前に石文化が日本遺産に認定 されてから、滝ケ原を訪れる人が増え、カフェは散策の拠点施設にもなってい る。  滝ケ原ハウスに宿泊するゲストで石文化を巡る人も多く、小川さんは「古く からの風景を残す里山は海外から多くのゲストを招く潜在力がある。滝ケ原の 魅力を生かしてもてなしたい」と意欲を語った。 〈06〉2019年08月15日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市、返礼品に「青春の味」 勝ちゃんのギョーザ、ふるさと納税  小松市は15日から、地元で根強い人気を誇るギョーザと塩焼きそばをふる さと納税の返礼品に加える。県内外に多くのファンを持つ老舗の中華料理店 「餃子菜館勝ちゃん」(同市)の冷凍ギョーザを提供。進学や就職で小松を離 れた人たちに懐かしい「青春の味」を味わってもらい、寄付金の上積みを狙う。  ふるさと納税は出身地や愛着のある地域に寄付すると税控除される制度で、 2008年に施行された。自治体間の競争が過熱して豪華な返礼品が注目され る中、市はふるさとを思い起こす素朴なグルメを投入することにした。  1961(昭和36)年創業の「勝ちゃん」のギョーザは豚肉やニラ、キャ ベツなど具だくさんで、皮の内側が柔らかく、外側がパリッと焼き上がった食 感が人気だ。ピーク時には1日4千個(1人前7個)が全国発送される。  返礼品に充てるギョーザの数は限られるが、2代目店主の・・惱仝福覆燭・ハ わむねき)さん(53)は「精いっぱいギョーザを作り、ふるさとを盛り上げ たい」と意気込む。  塩焼きそばは「勝ちゃん」など地元の中華料理店やスーパーにめんを提供す る中石食品工業(小松市)の蒸しめんを使う。塩焼きそばはもちもちしためん と具を引き立てる塩味が魅力で、市は「家庭で調理してもきっと満足してもら える」と太鼓判を押す。  小松市のふるさと納税の返礼品は九谷焼や地酒、トマト、大麦の加工品が人 気を集め、昨年度の納税額は前年度比43・5%増の1億9855万円となっ た。市の担当者は「これからも小松にゆかりのある人たちの心をつかむ魅力あ る返礼品を発掘したい」と話している。 〈07〉2019年08月14日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎日本遺産のまち、集まれ 2021年に小松市でサミット 県内開催内定  文化庁が認定した日本遺産のある自治体を集めた「日本遺産サミット」が2 021年、小松市で開かれることが固まった。全国の認定団体でつくる日本遺 産連盟が13日までに「小松開催」を内定した。サミットが県内で開かれるの は初めてで、市は23年春の北陸新幹線敦賀開業を見据え、地元が誇る「小松 の石文化」と「北前船寄港地・船主集落」の二つの遺産発信に弾みをつけたい 考えだ。  日本遺産は有形無形の文化財をテーマごとにまとめて地域の魅力を発信する。 地域活性化や観光振興につなげようと、文化庁が15年度から毎年認定してい る。16年2月に丹波篠山市(当時篠山市)でサミットが開かれて以降、日本 遺産の認定地域で毎年開催され、小松で開かれるのは第7回サミットとなる。  今年は10月12、13日に高知県で開かれる予定で、シンポジウムやエク スカーション(小旅行)を通じて四国全体に広がる「四国遍路」と県東部の 「ユズと森林鉄道」をPRする。20年は「村上海賊の本拠地・芸予諸島」を アピールする愛媛県今治市での開催が決まっている。  日本遺産連盟の事務局はサミットの開催団体による持ち回りになっている。 今年の事務局である高知県によると、連盟の幹事会で21年サミットは小松で の開催が内定しており、来年の「今治サミット」の場で正式決定する。  小松市では16年に「珠玉と歩む物語」(小松の石文化)が日本遺産となっ た。九谷焼の原料である花坂陶石や滝ケ原町に残るアーチ型石橋群、日本有数 の産出量を誇った遊泉寺銅山跡など計36件の構成文化財がある。18年には 「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」が認 定され、安宅町の船主ゆかりの9件が文化財になっている。  「小松の石文化」は九谷焼や建機大手コマツなど地域産業の礎であり、「北 前船寄港地」は金沢や加賀、輪島市など交易を通じて日本海沿岸に広がる。市 の担当者は「サミットで小松の『W遺産』を売り込み、新幹線延伸時の誘客に つなげたい」と話した。 〈08〉2019年08月12日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ドジョウ養殖、餌に米ぬか 餌代が半分 石川県内水面センターが実験  県内水面水産センター(加賀市)は11日までに、小松市西俣町の耕作放棄 地を活用したドジョウ養殖池で、餌のコイ用配合飼料に米ぬかを混ぜて育てる 実証実験を始めた。世界的な魚粉の高騰などで配合飼料の価格が年々上昇して いることから、無償で手に入る米ぬかを有効活用して餌代をほぼ半分に削減し、 養殖業者の経営安定化につなげる。  養殖業者から餌代の軽減について相談を受けた同センターは昨年度、配合飼 料に米ぬかを混ぜてドジョウに与える成長試験を実施。その結果、配合飼料と 米ぬかを半分ずつ配分しても、ドジョウの成長、味ともに配合飼料のみの場合 と遜色ないことが分かった。  昨年11月、米ぬかで育てたドジョウを、金沢市の近江町市場の鮮魚加工業 「みやむら」で、店主の宮村宏志さん(72)にかば焼きで試食してもらった。 宮村さんは「天然ものに近いさっぱりした味わい」と評し、脂の乗りは九州産 の養殖ものほどではないものの、コスト削減で単価が下がれば使いやすいと指 摘した。  同センターは7月12日から、小松市西俣町の地域おこし団体「西俣創造の 森振興会」会長の北光弘さん(63)=同市吉竹町=の養殖池で実証実験に乗 り出した。  北さんは2016年から、耕作放棄地を借りて約60平方メートルの養殖池 2面を造成し、養殖を始めた。今年6月に約80平方メートルの池を増設し、 約8千匹にコイ用配合飼料と米ぬかを半分ずつ混ぜた餌を与え始めた。既存の 養殖池2面は配合飼料のみで養殖している。  同センターは双方の養殖池でドジョウの成長を比較し、餌となるアカムシや イトミミズなど水生生物の個体数も調べ、米ぬかが水生生物を増やしていない か作用を検証する。  北さんは「有機栽培農家の米ぬかを与え、西俣のドジョウの魅力にしていき たい」と期待する。大内義光所長は「米ぬかの脂質をエネルギー源にしてドジ ョウが動き続け、さっぱりした味になっているのか確かめたい」と話した。 〈09〉2019年08月10日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎地域資源の活用に理解 小松、能美市の観光関係者  小松市は9日、同市若杉町の「九谷セラミック・ラボラトリー(セラボ・ク タニ)」で南加賀産業観光ワークショップを開き、小松、能美両市の観光関係 者ら約30人が地域資源の活用について理解を深めた。  織物のスポーツウエアなどへの展開を探る小倉織物(小松市)の小倉久英社 長、日本遺産「小松の石文化」の活用に取り組む石材業荒谷商店(同)の荒谷 雄己さん、加賀野菜を生かした化粧品を開発するルバンシュ(能美市)の千田 和弘代表取締役が事例を紹介した。  全国産業観光推進協議会(東京)が訪日外国人客向け産業観光のモデルとし て、小松市などの九谷焼工房、建機大手コマツの工場を組み込んだ二つのルー トを売り込んでおり、協議会副会長の丁野朗東洋大大学院特任教授も講演した。 〈10〉2019年08月05日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎英語勧進帳、安宅で上演 小松市の劇団が来年度から、訪日客向けツアー   歌舞伎の代表的な演目の一つ「勧進帳」の舞台である安宅の関(小松市)で、 外国人向けにアレンジした勧進帳が定期上演される。一般社団法人「こまつ観 光物産ネットワーク」が来年度からの上演を目指し、訪日客をターゲットにツ アーの造成を開始した。地元の市民劇団が義経や弁慶、富樫が紡ぎ出す「智仁 勇」の物語を英語で繰り広げ、日本の伝統芸能の魅力を伝えて訪日客を呼び込 む。  ネットワークは市や市内の観光宿泊施設でつくる。今年3月に地域の観光戦 略のまとめ役として、観光庁の「日本版DMO」に登録された。  2023年春の北陸新幹線敦賀延伸を見据え、地元で語り継がれる勧進帳を インバウンド対策に生かそうと、安宅の関にある安宅ビューテラスにステージ を設け、外国人向けに演出した「現代歌舞伎」を定期上演することにした。  今年度は訪日客向け旅行商品の造成、勧進帳の翻訳作業に取り掛かる。ツア ーは現代歌舞伎に加え、九谷焼の器を使った茶懐石や地酒など小松の食文化も 売り込む。勧進帳は来年度にモニターツアーとして年10回の上演を予定して おり、小松市を拠点に活動する市民劇団に出演を依頼する予定だ。  昨年8月には勧進帳を活用した誘客策を探るため、日本自動車博物館(小松 市)で欧米やアジアのミーティングプランナーに試験的に英語を交えた勧進帳 が披露された。こまつ観光物産ネットワークの担当者は「勧進帳の本場で現代 歌舞伎を気軽に楽しんでもらうことで、日本文化の海外発信につなげたい」と 話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------