_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.197     _/ _/              平成30年 6月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.197をお届けします。  今年で第8回を迎えるこまつ笑顔フォトコンテスト。今回のテーマは「ハッ ピーアニバーサリー」です。誕生日や入学式、還暦のお祝いなど、いつまでも 心に残る記念日のハッピーな笑顔を収めた1枚をお待ちしています。 ■応募資格 小松市内に在住、在学、勤務する人 ■応募方法 応募票を添付し、下記の応募先へ郵送、持参またはEメールでご 応募ください。応募票は市ホームページからダウンロードできます。 ■応募点数 1人3点まで。画像データまたはカラープリント。被写体(本人 または保護者)の承諾を得てください。 ■そのほか 画像データはJPEG形式。カラープリントは四つ切り(ワイド 可)サイズとします。詳しくは市ホームページをご覧ください。 ■応募締切 9月28日(金)当日消印有効 ■応募先 〒923−8650 小松市小馬出町91番地 小松市広報秘書課 「こまつ笑顔フォトコンテスト」係 専用アドレス  egao@city.komatsu.lg.jp  ■問い合わせ 広報秘書課 0761・24・8016 ◆◆文化ガイド◆◆ ●森田観光ライブ カントリーロード  小松の日常を歌にする人気シンガーソングライター森田観光さんのライブを 作品とともにお楽しみください。 とき 6月16日(土)14時〜15時 ところ 宮本三郎ふるさと館 定員 50人(当日先着順) 参加費 ライブ中は入館無料 問い合わせ 宮本三郎美術館 0761・20・3600 ●第74回現代美術展小松展  第74回現代美術展の中から、県内を代表する作家の作品、入賞作品、小松 市の作家の作品など、計148点を展示します。 会期 6月28日(木)〜7月8日(日)9時30分〜18時(入場は17時 30分まで)※会期中無休 ところ サイエンスヒルズこまつ わくわくホール 内容 日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真 観覧料 一般500円、高校生以下無料 ◎同時開催  ◆水の郷こまつ〜川・潟・海の風景〜   「水」をテーマとした企画展  ◆小松市中高生作品展   小松の美術の未来を担う市内中高生の作品展 ◎ギャラリートーク  出品作家が各作品について分かりやすく解説します。 とき 6月30日(土)10時〜 写真・書・工芸、7月1日(日)10時〜  日本画・洋画・彫刻 そのほか 期間中、金沢学院大学生によるワークショップがあります。 問い合わせ 観光文化課 0761・24・8130 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|// ---------------------------------------------------------------------- 01:小松うどんに新メニュー トマト、イノシシ肉など つるつる創研 02:輪島市と小松市を追加認定 日本遺産「北前船寄港地」 文化庁 03:ICT建機を実演、スゴ技に注目 コマツ粟津工場開放デー 04:石文化育んだ地質を調査 小松市埋蔵文化財センター 05:カヌー合宿の環境充実 木場潟近く 小松市が強風に備え 06:機械産業の発展を祈願 小松市の遊泉寺銅山跡で式典 07:子供歌舞伎、小松に熱気 お旅まつり開幕 08:清新な美の意欲作 小松美術展が開幕 09:節目の勧進帳、堂々 20回目の全国子供歌舞伎フェスティバル            10:今秋、小松の茶の湯物語 九谷の絵付け+マイわんで茶 市が初の試み ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2018年05月29日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松うどんに新メニュー トマト、イノシシ肉など つるつる創研  小松うどんつるつる創研(小松市)は来月から、トマトなどの地元農産物や イノシシ肉を使った新メニューの開発に着手する。ご当地グルメ「小松うどん 」 が1月に特許庁の地域団体商標に登録されたことを追い風に、商品の魅力を高 め、ブランドに磨きをかける。手始めに加盟店約70店舗のうち正会員11店 舗で10月から新メニューを提供したい考え。首都圏でのアピールも検討する。  新メニューの開発は、28日に小松市公会堂で開かれた総会で承認した今年 度事業計画に盛り込まれた。  来月に正会員3、4店舗でつくる製作委員会を設立し、地物のトマトや大麦 みそで作ったスープ、地元で捕れたイノシシ肉やカニ、能登ふぐなどを使った 新メニューを開発する。10月以降、毎月11日の「小松うどんの日」に正会 員11店舗で新たなメニューを提供し、好評なら全加盟店約70店舗で展開す る。  販路拡大に向け、7月に東京・神田、来年1月に銀座でそれぞれ行われるイ ベントへ出店を予定しており、新メニューを銀座で紹介することも計画する。 大学生が地元の地域団体商標に登録された品を取材し、会員制交流サイト(S NS)で発信する特許庁の「東海北陸地域ブランド総選挙」にも参加する。  事業計画にはこのほか、2020年の東京五輪・パラリンピック、2023 年の北陸新幹線敦賀開業を見据え、外国人向けにメニューを英語表示すること や、もてなし方法を学ぶセミナーの実施、小松うどんの歴史やうどん作りを学 ぶ出前講座を継続することも盛り込まれた。  つるつる創研の石田弘榮理事長は「小松うどんの知名度を国内外で高め、小 松の発展につなげたい」と話した。総会に続き、能登ふぐ事業協同組合アドバ イザーの桜井浩一氏が「能登ふぐを活用した地域活性化」と題して講演した。 〈02〉2018年05月25日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎輪島市と小松市を追加認定 日本遺産「北前船寄港地」 文化庁  文化庁は24日、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前 船寄港地・船主集落〜」に輪島市、小松市など27市町を追加認定した。昨年 認められた11市町と合わせ、北前船寄港地・船主集落は15道府県38市町 に拡大し、過去に例のない「広域遺産」となった。  今回、認定されたのは輪島市、小松市のほか、富山市、高岡市など25市2 町。いずれも藩政期以降、国内各地の港を巡回し、品物を売買する北前船の寄 港地や船主の拠点として栄えた歴史を持ち、今も多くの人々を引き付ける文化 財が存在する。  北前船寄港地・船主集落は、船主ゆかりの建物や場所など有形の文化財のほ か、祭礼や民謡など無形の文化財で構成する。  輪島市の文化財は8件ある。北前船の船員らの居住地として栄え、江戸後期 から明治中期にかけての町並みが残る重伝建(重要伝統的建造物群保存地区) の黒島地区をはじめ、国重要文化財の旧角海(かどみ)家住宅、石川県無形民 俗文化財「能登のまだら」、黒島天領祭や住吉神社石造鳥居などが盛り込まれ た。  小松市は9件。国登録有形文化財で昭和初期の回船業の繁栄ぶりを伝える建 築物として知られる安宅町の料理屋「長沖」の客間「金剛」のほか、回船問屋 ・ 沖家、豪商・瀬戸家の邸宅、安宅まつりや安宅住吉神社などが含まれる。 ●「井波彫刻」など新たに13件認定  今年新たに認定された日本遺産は13道県の13件で、北陸からは南砺市の 「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」が選ばれた。井 波別院瑞泉寺(ずいせんじ)の再建に端を発する井波彫刻のまちなみを紹介し、 同寺など文化財33点で構成されている。  石川県内からは2015年に「能登のキリコ祭り」、16年は「小松の石文 化」がそれぞれ日本遺産となった。昨年は加賀市などが申請した「北前船寄港 地・船主集落」が認定された。 〈03〉2018年05月21日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ICT建機を実演、スゴ技に注目 コマツ粟津工場開放デー  小松市符津町のコマツ粟津工場で20日、恒例の工場開放デーが行われ、約 1万5千人(主催者発表)がICT(情報通信技術)を駆使した建設機械のデ モンストレーションや工作体験を楽しみ、ものづくりの魅力に触れた。工場創 設80周年を記念してペットボトルのキャップを使ったアート制作など特別企 画も催され、節目を祝った。  16日に工場内に開所した「ICT建機デモセンタ粟津」では、ブルドーザ ーや油圧ショベルによる整地作業の実演が披露された。来場者は、見学棟のモ ニターに表示される運転席内部の映像とガラス越しの建機の動きを見比べ、自 動操縦機能に理解を深めた。  創設80周年記念特別企画として、工場中心部に造成した緑地「80周年の 杜(もり)」の完成記念植樹式も行われた。キャップアート作りでは縦3メー トル、横5メートルのパネルに来場者がキャップを並べ、ブルドーザーを描い た。  メイン会場ではホイールローダーなど建機11台によるパフォーマンスが披 露され、家族連れらが迫力満点の動きに見入った。建機の試乗が人気を集め、 戦隊ヒーローのステージイベントも盛り上がった。  会場では、粟津工場創設80周年を記念したオリジナル日本酒が、お披露目 された。コマツの農業用ブルドーザーを使って生産した米を原材料に含む酒で、 同工場が加越酒造(小松市)に依頼して造った。披露の後、来場者に振る舞わ れた。 〈04〉2018年05月18日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎石文化育んだ地質を調査 小松市埋蔵文化財センター  小松市埋蔵文化財センターは今年度、日本遺産「小松の石文化」を構成する 資源である碧玉(へきぎょく)などの鉱物を生んだ地質の調査に乗り出す。市 南部地域は碧玉の産地だが、どのように碧玉が形成されたのか、はっきりして いない。弥生時代に装飾品の材料として用いられた碧玉など、さまざまな石の 成り立ちを市民が学ぶ資料を作成して石文化の理解を深めてもらうとともに、 現地見学ツアーなど観光誘客に役立てる。  市内では菩提(ぼだい)町や滝ケ原町で碧玉が産出され、JR小松駅東側に 広がる弥生時代中期の八日市地方(じかた)遺跡では装飾品の碧玉製管玉(く だたま)などが発見された。当時、良質で豊富な碧玉を採取できたのは小松を 含め全国4カ所しかなく、同遺跡で作られた首飾りなどの装飾品は日本海沿岸 交易で九州地方に届けられた。  地質調査は今年度から3カ年かけて実施する。専門業者が菩提町などがある 市南部地域を中心に歩き、碧玉の岩脈の一部が地表に露出している「露頭(ろ とう)」や岩石の状態などを観察、堆積物を分析し、どのように鉱物が形成さ れたか解明する。  雨や霜に強く神社の鳥居や灯籠の材料などとして重宝されてきた滝ケ原石や、 国会議事堂にも使われた観音下(かながそ)石の形成過程にも迫る。市内に2 5カ所ある石切り場跡についても、いつ、どんな特徴を持った石が切り出され たか調べる。 ●観光誘客に活用  市埋蔵文化財センターによると、近年、地質を見学するツアーが注目を集め ている。小松の石文化を観光誘客につなげるには、石の成り立ちを知ることが 不可欠として地質調査を実施し、調査の成果を現地での石の解説に役立てる。  小松の石ができた過程を学習する資料を作成する計画で、同センターの樫田 誠所長は「市民が興味を持つことが石文化の発信につながる。将来的に石の研 究者が誕生することも期待したい」と話した。 〈05〉2018年05月17日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎カヌー合宿の環境充実 木場潟近く 小松市が強風に備え  小松市は2020年東京五輪・パラリンピックに向け、各国の代表選手が事 前合宿しているカヌー競技の練習環境を充実させる。競技場がある木場潟は強 風時、湖面が波打って練習に不向きとなるため、風の影響を受けにくい「前川 」 に練習コースを新設する。木場潟でも多目的トイレを1基から2基に増やし、 パラリンピック選手の利便性を向上させ、合宿地としての魅力を高める。 ●8月に設置  木場潟では、ニュージーランド、ブラジル、モザンビーク、英国、フランス の5カ国のカヌー代表チームが合宿を行うことが決定している。  前川のコースは、木場潟から約1・5キロ下流にある琴湖橋から向本折大橋 の間に設ける。両橋間の川幅は約50メートルあり、ほぼ一直線でコースを設 けやすい。8月に100メートル単位の距離表示板を1千メートルにわたって 設置する。  木場潟の競技場コースは、進行方向の右後ろから風が吹く傾向が、東京五輪 の会場に決まった「海の森水上競技場」と類似している。この環境がアピール 点になっているが、木場潟は風が強すぎると湖面が波立ち、練習できないこと があるため、市は近くに別の練習環境を設けることが必要と判断した。  パラリンピック関係では、英国とブラジルの選手が木場潟で事前合宿するこ とになっており、11月に多目的トイレを増設する。 ■市民サポーター、すでに33人が応募  市内で合宿する各国代表選手に対する関心は次第に高まっており、16日ま でに、選手らを支援する市民サポーターへ33人が申し込んだ。サポーターは 海外選手の通訳やイベント運営ボランティア、パラリンピック選手の介助など を担う。  市はサポーターをさらに増やしたい考えで、担当者は「ハード、ソフト両面 で受け入れ環境を整えたい」と話した。   〈06〉2018年05月14日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎機械産業の発展を祈願 小松市の遊泉寺銅山跡で式典  遊泉寺銅山跡記念式典は13日、小松市鵜川町の同銅山跡記念碑前広場で行 われ、約100人が機械産業の発展を祈願した。出席者は、銅山を経営して小 松の産業の礎を築いたコマツ創業者・竹内明太郎氏の功績を振り返るとともに、 銅山跡に休憩施設などを造る整備事業の成功を期した。  式典にはコマツや小松商工会議所工業部会の各社の代表者、地元住民らが出 席し、会議所の西正次会頭があいさつした。  神事に続き、和田慎司市長、宮川吉男市議会議長が祝辞を述べ、コマツ粟津 工場の櫻井直之副工場長の発声で乾杯した。鵜川、遊泉寺、立明寺(りゅうみ ょうじ)の地元3町内会でつくる鵜遊立(うゆうりつ)地域活性化委員会の西 尾皓史委員長のあいさつで締めくくった。 〈07〉2018年05月12日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎子供歌舞伎、小松に熱気 お旅まつり開幕  小松市のお旅まつりは11日開幕し、まつりの華である曳山(ひきやま)子 供歌舞伎が当番町の八日市町と寺町で上演され、「歌舞伎のまち小松」に熱気 を呼び込んだ。初舞台を踏んだ子供役者たちは豪華絢爛(けんらん)な曳山の 上で稽古の成果を堂々と披露し、大勢の来場者から声援を浴びた。  八日市町は、主君を裏切った明智光秀とその一家の悲劇を題材にした「絵本 (えほん)太(たい)功記(こうき)十段目『尼ケ崎(あまがさき)の段』」 を上演した。母と息子を亡くした光秀が大泣きする見せ場などでは会場が拍手 喝采に包まれた。  寺町は「五郎十郎譽(ごろうじゅうろうほまれ)の仇(あだ)討(うち)  蝶千鳥(ちょうちどり) 曽我物語 中村閑居(かんきょ)の場」で、父の敵 を討とうとする兄弟の絆を表現した。愛きょうあるしぐさで笑いを誘う場面も あり、絶妙な掛け合いが観衆を引き付けた。  お旅まつりは本折日吉神社と莵橋(うはし)神社の春季祭礼で、各町の上演 はまつり最終日の13日までに計9回行われる。上演に先立ち、両町の子供役 者は町内を練り歩き、本折日吉神社に宮参りした。 ●きょう曳揃え  12日はメイン行事の曳山曳揃えが行われる。午前にこまつ曳山交流館みよ っさ前に5基、午後にはJR小松駅前に8基が集結する。 〈08〉2018年05月10日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎清新な美の意欲作 小松美術展が開幕  第58回小松美術展「こまつの美」(小松美術作家協会、北國新聞社主催) は9日、小松市のサイエンスヒルズこまつで開幕した。熱心な美術ファンは、 地元作家がこの1年間に手掛けた意欲作と向き合い、清新な美の世界に浸った。  日本画5点、洋画30点、彫刻1点、工芸28点、書25点、写真8点が展 示された。釉裏金彩(ゆうりきんさい)人間国宝の吉田美統氏をはじめ、小松 美術作家協会に所属する重鎮から若手までが自信作を出品した。小松市立高生 の作品や、洋画の辻実さんと写真の福島健介さんの遺作も寄せられた。  開場式では、浅蔵五十吉小松美術作家協会長、砂塚隆広北國新聞社常務があ いさつし、和田慎司市長、吉本慎太郎市議会副議長が祝辞を述べた。  9日夜は同市浜田町の諏訪会館でオープニングパーティーが開かれ、出席者 は美術展の成功を期した。曽我章小松美術作家協会理事長があいさつ、関戸昌 郎市文化協会理事長の発声で万歳を三唱し、中田一於小松美術作家協会副理事 長が締めくくった。 ●12、13日に作品解説  美術展の会期は15日までとなる。入場料は一般500円、高校生以下無料 で、入札展が同時開催される。12、13日はいずれも午前10時半からと午 後1時半から、作品解説がある。 〈09〉2018年05月05日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎節目の勧進帳、堂々 20回目の全国子供歌舞伎フェスティバル           第20回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新聞社特別協力)は 4日、小松市の石川県こまつ芸術劇場うららで開幕した。小松市をはじめ、曳 (ひき)山(やま)子供歌舞伎の伝統を受け継ぐ砺波市、滋賀県米原市、同県 長浜市の各団体が熱演を繰り広げた。小松の子供役者は地元ゆかりの「歌舞伎 十八番の内 勧進帳」を堂々と演じ上げ、節目の祭典が拍手喝采で包まれた。  小松市の小中学生の役者14人がつくり上げた20回目の勧進帳に会場が沸 いた。  弁慶、富樫、義経の三役を中心に「安宅の関」を舞台とした「智仁勇」の物 語を表現した。弁慶と富樫の流れるような掛け合いや、弁慶が見えを切る場面 など、見せ場のたびに観客から「待ってました!」「うまい!」と声が飛んだ。 長唄・囃子(はやし)方も子供たちや市民が務め、芝居を盛り上げた。  弁慶役の光安(みつやす)晴香さん(芦城中1年)は「ずっと憧れていた弁 慶を節目の年にやらせてもらい、成功できてうれしい。練習やリハーサルの中 でも最高の演技だった」と達成感をにじませた。富樫役の北川詩乃さん(同) は「せりふを忘れてしまうところがあったけど、弁慶が合わせてくれた」と話 し、千秋楽へ気を引き締めた。  フェスティバルには県外から過去最多の3団体を招いた。いずれも2回目の 出演で、曳山子供歌舞伎を継承する各地の役者が稽古の成果を示した。砺波市 の「出町子供歌舞伎曳山 東曳山会」は「釣女(つりおんな)」を上演し、コ ミカルな芝居や奇抜なメークで観客の笑いを誘った。  「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)七段目 祇園一力茶屋(ぎ おんいちりきぢゃや)の場」を上演した米原市の「米原曳山祭保存会 松翁山 組」は敵討ちをめぐる物語を情緒豊かに演じ、長浜市の「長浜曳山まつり 本 町組春日山」は「双面(ふたおもて)湖国月瞋魄(みずにうつすうらみのおも かげ) 法界坊矢走帰帆(ほうかいぼうやばせきはん)の場」を披露し、花道 に役者がせり上がって登場する演出で観客を引き付けた。  千秋楽の5日は午前10時半に開演し、4日と同じ4団体が出演する。 ●子供役者と記念撮影  会場には、舞台を終えた子供役者との「ふれあいコーナー」が設けられた。 上演後の役者たちに家族や来場者がねぎらいの声を掛け、記念撮影を楽しんだ。  「20年の歩み」と題して過去の演目を振り返るパネル展示が行われ、歴代 の勧進帳出演者からのメッセージも紹介された。 ●第1回の役者が後見  長浜市の「春日山」は第1回以来の出演となった。当時、役者を務めた野坂 匡孝さん(31)、河瀬賀行さん(31)は今年、上演を支える後見として小 松の舞台に戻ってきた。野坂さんは子供2人が役者で参加し、「小松は思い出 深い場所。子供を連れて帰って来れて縁を感じる」と話した。 〈10〉2018年05月05日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎今秋、小松の茶の湯物語 九谷の絵付け+マイわんで茶 市が初の試み  小松市は今秋、九谷焼の抹茶わんの絵付けを体験し、茶をたてて味わえる催 しを開く。小松に息づく伝統工芸と茶の湯文化に触れる初めての試みで、抹茶 わんの制作は若手女性作家が手掛ける。360年以上の歴史がある九谷焼と加 賀藩3代藩主前田利常から始まる茶文化に親しめる機会を提供し、双方の新た なファン獲得につなげる。  催しは「小松の茶の湯物語〜明治150年の美にふれて〜」と銘打ち、国が 推進する明治維新150年記念事業の一環として9〜11月ごろの開催を予定 する。  計画では、若手女性作家が制作した明治時代風の下絵が描かれた抹茶わんに、 参加者が思い思いに色を付ける。後日、焼き上げた抹茶わんを持ち寄り、同市 芦城公園内の茶室「仙叟(せんそう)屋敷ならびに玄庵(げんあん)」で茶を たてる。和菓子作りも体験してもらう。  仙叟屋敷ならびに玄庵は1997年、茶道裏千家前家元で同市名誉市民の千 玄室氏が千家4代仙叟宗室居士300年遠忌を記念し、先祖の供養として市に 贈った。利常の御茶堂として仕えた千家4代仙叟宗室は、家臣から町人まで幅 広く茶の湯を教え、北陸の茶道発展の礎を築いた。 芦城公園内の茶室で  市は、茶室が完成した1997年から毎年、市民茶会を開催しているほか、 市どんどんまつり(北國新聞社特別協力)などのイベントに併せた茶会や定期 的な茶室公開を通じ、市民が茶の心を学ぶ機会を提供している。  これまでに九谷焼の抹茶わんで一服を味わう茶会を開いたが、参加者が絵付 けすることはなく、自ら茶をたてることもなかった。市の担当者は「九谷焼と 茶文化両方の魅力を体感してほしい」と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 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