_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.184     _/ _/              平成29年 5月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.184をお届けします。  小松の初夏を彩るお旅まつりがいよいよ始まります!絢爛豪華な曳山が勢ぞ ろいする曳山曳揃えは5月13日(土)。ほかにも「こまつDE歌舞伎」と銘打 った様々なイベントが開催されます。ぜひお出掛けください。 【お旅まつり 5月12日(金)〜14日(日)】 ●曳山子供歌舞伎上演  中町:神霊矢口の渡 頓兵衛住家の段  龍助町:玩辞楼十二曲の内 義士外 伝「土屋主税」 ●曳山五基曳揃え とき 5月13日(土)10時〜第5回みよっさ口上大会、11時30分〜龍 助町上演 ところ 花道広場よろっさ(こまつ曳山交流館みよっさ前) ●曳山八基曳揃え とき 5月13日(土)15時〜オープニング(曳山八基祝い唄、子供役者お 練り)、15時30分〜中町上演(1回目)、16時30分〜龍助町上演(1 回目)、17時30分〜幕間休憩、山王日吉太鼓、18時〜中町上演(2回目) 、19時〜龍助町大獅子、龍助町上演(2回目)、 20時〜フィナーレ ところ 細工町交差点(JR小松駅から徒歩3分) 問い合わせ 観光交流課 0761・24・8076 ◆◆文化ガイド◆◆ ●小松天満宮創建360周年記念講演会「小松天満宮と能順」  加賀前田家三代利常公に京都北野天満宮から招かれ、初代小松天満宮宮司に 就任し、小松の文化振興に貢献した「能順」の業績を紹介します。 とき 6月3日(土)10時〜11時30分 ところ 小松市公会堂4階 大会議室 講師 綿抜豊昭(筑波大学教授) 定員 100人(当日先着順) 参加費 無料 問い合わせ 文化創造課 0761・24・8130 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp 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〈02〉2017年04月23日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎裏千家前家元の千氏が講演 小松市 茶室開庵20周年を記念  小松市芦城公園内にある茶室「仙叟(せんそう)屋敷ならびに玄(げん)庵 (あん)」の開庵20周年を記念した特別講演は22日、同市の県こまつ芸術 劇場うららで開かれ、茶道裏千家前家元で同市名誉市民の千玄室氏が講演した。 千氏が寄贈した茶室の一般公開や記念茶会も開かれ、来場者は加賀藩3代藩主 前田利常から始まる小松の茶の湯文化に触れた。  約1千人を前に、千氏は味と香り、趣が茶を楽しむ際に重要であるとし、 「茶道具は高価かどうかは関係ない。大切に使っている道具で、必死の覚悟で 客をもてなさないといけない」と茶の道を説いた。  記念茶会は同市宮本三郎美術館で開かれ、小松裏千家茶道会、裏千家淡交会 石川南支部がもてなした。県こまつ芸術劇場うららでは、茶室に使われる小松 瓦と小松畳表が紹介された。 〈03〉2017年04月20日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松空港で商機をつかめ 1階にチャレンジショップ   小松空港ビルを管理、運営する北陸エアターミナルビル(小松市)は、空港 1階の一角に、商品の宣伝や販売、展示を行う「チャレンジショップ」のスペ ースを設けた。国内外の利用客が行き交う空港で、商機をつかむきっかけを提 供する。作品展示場としても活用してもらい、空港のにぎわい創出につなげる。  チャレンジショップは、団体受け付けカウンターの隣接地に設けた。幅7メ ートル、奥行き2・5メートルで、面積は17・5平方メートルとなる。個人 や企業、文化団体などが利用でき、商品の宣伝、販売の場合は売り上げに応じ て出展料を決める。作品展示の場合は無料となる。  国内外の大勢の人が利用する空港は、新商品に対する消費者の反応を探り、 売り上げの見通しを立てるための調査を行う適地であると同社はみている。  このスペースでは2013年10月以降、特産品などの販売や催事などが年 間約140日行われた。同所で展示された洋菓子が、全国規模の物産展関係者 の目に止まり、出展が決まったケースもあったことから、同社はショップの利 用価値は大きいとみている。  また、生け花などの作品を展示することで、出品者の仲間らが鑑賞に訪れ、 空港がにぎわうことを期待している。  北陸エアターミナルビルの担当者は「国内外での商機拡大につながる場にな るとともに、地域のコミュニティーとなる空港を目指したい」と話した。 〈04〉2017年04月14日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎近現代の産業資料を収録 小松市史の新刊完成  小松市の近現代を中心とした産業に関する資料を収録した「新修小松市史資 料編14 産業」の完成報告会は13日、同市役所で開かれた。  新刊は14日発売で、繊維、小松製作所をはじめとする工業、尾小屋や遊泉 寺などで行われた鉱山業、温泉業、農林水産業を網羅する。B5判390ペー ジで各業種の写真や映像資料を収録したDVDが付く。  報告会では、東四柳史明編集委員長から和田慎司市長に新刊が渡された。1 2月までの特別価格は3800円(税込み)、来年1月以降は定価5千円とな る。問い合わせは市史編纂(へんさん)事務局=0761(24)5315= まで。 〈05〉2017年04月14日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎加工用トマトの栽培開始 ケチャップ、ソースに活用 JA小松市  小松市内で稲作をする37の個人と団体が今年度、加工用トマトの栽培に乗 り出す。北陸最大のトマト産地の拡大を目指すJA小松市が転作を促し、初年 度の作付面積は約2・3ヘクタールとなる。JAが業者と協力してケチャップ やソースに加工、販売する計画で、小松産トマトのブランド化を推進するとと もに、農家の所得向上につなげる。  JAはトマトの6次産業化の一環として昨年から、調味食品製造販売業コー ミ(名古屋市)と共同でケチャップの試作に取り組んできた。しかし、小松市 内で生産されている生食用トマトは水分量が多いことから、商品化が困難だっ た。  JAによると、生食用に比べて加工用は栽培の手間が少ない。米価の下落が 進む中、JAは市内の稲作農家の収入源確保に向けて加工用トマトへの転作を 推奨し、県内で初めて産地化と加工商品の生産に乗り出すことにした。  今年度から栽培される加工専用品種「なつのしゅん」は、実1個が80〜1 00グラムで、生食用に比べて水分量が少ない。4月初旬から畝立てが始まり、 13日は農家3軒で合わせて約1500本の苗が植えられた。4月下旬までに 市内で約1万7千本を植える計画となっている。  7、8月に収穫したトマトをコーミが買い取り、小松産トマト100%のケ チャップやソースに加工し、JAが市内などで販売する。完成した商品を広く 活用してもらうため、JAはコーミと協力して、ケチャップなどを使う料理教 室の開催も検討している。  加工用トマトへの転作推進を図るため、JAは、栽培農家の人手確保を支援 する仕組みづくりも検討している。JAの担当者は「栽培支援と消費促進に取 り組み、小松市を加工用トマトでも一大産地にしたい」と話した。 〈06〉2017年04月13日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎前田利常、歌舞伎文化を児童が学習 補助教材を全小学校に 小松市教委  小松市教委は今年度、加賀藩3代藩主で、隠居のため小松城を築いた前田利 常と、お旅まつりなどで根付いた歌舞伎文化に関する教育を、市内全25小学 校で実施する。新たに作成する補助教材を使い、小松発展の礎を築いた利常と、 250年の歴史がある曳山(ひきやま)子供歌舞伎などを子どもたちが学び、 ふるさとへの愛着と理解を深めてもらう。  5、6年生向けに62ページの「前田利常がつくった小松のまち」、3、4 年生用に58ページの「歌舞伎のまち小松」の補助教材を各260部ずつ作成 し、学級数に応じて各校に配分した。総合学習や校外学習、遠足で各校が活用 する。  利常が隠居した小松城の石垣や利常ゆかりの芦城公園、曳山2基を常設展示 している、こまつ曳山交流館みよっさなどを見学した際の学習の進め方などを まとめた。利常や歌舞伎に関連する施設を巡るコースや指導上の留意点などを 明記した。児童の理解を促すための問題や施設見学時のワークシートなども作 った。  市教委によると、小松城の三の丸跡にある芦城公園に近く、お旅まつりが開 催される市中心部の稚松、芦城両小校下の児童は、祭りを見たり、曳山子供歌 舞伎へ出演したりすることで、利常や子供歌舞伎への理解が進んでいる。ただ、 両校下以外では「歌舞伎を見たことがない」「利常を知らない」という児童が 少なくないという。  利常に関する教育では、小松入城に合わせて現在の市街地を形成し、織物産 業を興すとともに、小松瓦やイ草の「小松表」の生産を奨励するなどして、産 業の基盤を作ったことを児童に伝える。  歌舞伎の教育では、安宅の関が舞台の歌舞伎「勧進帳」のあらすじや、主な 登場人物3人をたたえる「智仁勇」の言葉の意味を教える。お旅まつりに登場 する絢爛(けんらん)豪華な曳山の解説や、現在の滋賀県長浜市で盛んだった 子供歌舞伎が小松に伝わって根付いた歴史なども紹介する。  市教委の担当者は「利常や歌舞伎を知ることで、児童がふるさとの小松にさ らに愛着を持ってほしい」と話した。 〈07〉2017年04月12日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎女性目線で商品開発 起業家グループ「小まめ」 置物やアクセサリー  小松市の女性起業家グループ「小まめ」は、日本遺産「小松の石文化」を女 性目線でアピールする取り組みに乗り出す。ハンドメイドショップやパン店、 和菓子店などを営むメンバーの特技を生かし、市内で採れる滝ケ原石などを使 った置物やアクセサリー、石をイメージした食品などを商品開発する。16日 に市内でお披露目し、現代生活と小松の石文化との関わりを感じてもらう。  メンバーは16日に同市三日市町で開催される「さんさん市」(北國新聞社 後援)内で「ハート&ストーン For You」と銘打ち、販売、飲食、ワ ークショップの各ブースを設ける。グループが「小松の石文化」をテーマにイ ベントを開催するのは初めてとなる。メンバーら市内の女性9人が出店する。  このうち手作り雑貨を制作、販売する「ジュエリードロップ」(荒屋町)は、 砕いた滝ケ原石や水晶、銅線、ドライフラワーなどを樹脂で固めて作る置物 「オルゴナイト」を販売する。高さ4・5センチの三角すいで、指輪を置くリ ングスタンドとしても使えるようにする。  場内ではワークショップも開き、オルゴナイトと同じ製法で作るペンダント やキーホルダーを制作するほか、九谷焼の絵付けも体験してもらう。  滝ケ原石の石窯で焼くピザなども提供し、現代生活になじむ「小松の石文化 」 を消費者にアピールする。石をイメージしてデザインしたパンや和菓子も販売 する。  グループは、開発した商品の評判をイベントで探った上で、好評なら各店舗 でも販売する。メンバーの1人である斎藤和美さんは「女性らしく、かわいら しい商品で、小松の石文化を発信したい」と話した。 〈08〉2017年04月11日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎御柱の大鳥居立つ 小松市の那谷寺 開創1300年祝う   今年、開創1300年を迎えた真言宗那谷寺の御(おん)柱(ばしら)立柱 祭(りっちゅうさい)は9日、小松市那谷町の同寺で営まれ、檀家(だんか) や大工らが綱を引いてスギの大木を起こして山門前に大鳥居を作り、約2千人 (同寺発表)が新たなシンボルの完成を祝って鳥居の渡り初めに臨んだ。那谷 寺1300年祭実行委員会は「なた祭」(北國新聞社後援)の朝市を開き、古 寺の慶事を盛り上げた。  御柱立柱祭は同寺に根付く白山信仰、自然崇拝の象徴を作り、古寺の歴史を 伝えようと企画された。境内にある若宮白山神社の橋本靖治宮司が安全祈願し、 小松西尾っ子鳶(とび)の児童がはしご登りを披露した。約200人が掛け声 を上げて綱を引き、長さ7・2メートル、重さ1・5トンの大木を立てた。  木崎馨雄(けいゆう)副住職が魔よけの矢を放つ儀式を行い、大工が2本の 御柱をしめ縄でつないで高さ5・6メートルの鳥居を形作った。渡り初めで参 拝者は、那谷町青年団の獅子舞を先頭に鳥居をくぐり、無病息災を願った。  檀家(だんか)の由本肇さん(57)=同市那谷町=は「寺と町の発展を願 い、歴史の重みを感じながら綱を引いた」と語り、木崎馨山(けいせん)住職 は「寺にふさわしい御柱が立ち、感無量だ」と鳥居を見詰めた。  立柱祭に先立ち感謝状贈呈式が行われ、木崎住職が油彩画を寄進した小松美 術作家協会参与の山本勇さんや記念事業関係者ら計15人に感謝状を手渡した。  8日深夜には、本殿に安置される秘仏の本尊・十一面千手観世音菩薩(ぼさ つ)像の御開扉が行われ、9日から一般公開された。御開帳は1991(平成 3)年以来26年ぶりで、10月31日まで行う。  住民らによる「なた祭」の朝市では10ブースが並び、地元の山菜や野菜、 イワナの塩焼きなどを買い求める客でにぎわった。 〈09〉2017年04月06日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ロボット好きの子どもを育成 目指せ世界大会 サイエンスヒルズこまつ     小松市のサイエンスヒルズこまつは今年度、ものづくりの町を支える人材育 成策として、児童向けのロボット開発やプログラミング教育とロボット開発支 援を本格化する。3Dプリンターなど、新しいロボットの部品製作に用いる機 器を導入し、世界的なロボット大会出場を目指す児童らを後押しする。体験教 室も拡充し、論理的思考力や創造性を育む環境を整えて、機械に親しんでもら う。  2020年度に予定される小学校でのプログラミング教育の必修化を見据え、 市教委は昨年度、市内の小学校向けの体験講座をサイエンスヒルズこまつで試 行的に開催した。15校の5、6年生計683人が、ロボットの動きを定める プログラムを自分で作成し、タイヤ付きロボットを動かして機械を操る楽しさ を学んだ。  そこで今年度は、講座で使用するロボットキットをはじめ、プログラム作成 に必要なパソコンとタブレット端末も増やし、受け入れ枠を拡大する。  サイエンスヒルズこまつは、体験講座の開催などを通じて、プログラミング やロボットに興味を持ち、WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)な どの大会への出場を志す児童が数多く出てくることを期待している。  世界中の小中高生が参加するWROでは、プログラムで自動制御した自律型 ロボットを製作し、線に沿って移動することや、物を運ぶなどの課題をクリア する達成度や速さなどを競う。  今月1日には、同館がWROのルールを想定したロボットのイベントを初め て開催した。同大会出場を志す児童や生徒がいれば、同館での練習やロボット 修理などを職員が助ける。  また、高度な技術を駆使したロボットを作りたい児童、生徒の希望に応える ため、オリジナル部品を製作する3Dプリンターやレーザー加工機を導入する 方針である。  同館サイエンスコーディネーターの北野皓嗣さんは「ものづくりや日常生活 に欠かせないプログラミング技術の面白さに触れてほしい」と話した。 〈10〉2017年04月03日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「千恵子桜」の成長祝い石碑 小松市松岡町の愛樹会   60年余り前に植えられた小松市松岡町のシダレザクラ「千恵子桜」の成長 を祝い、維持管理を担ってきた愛樹会が、付近に石碑を設置した。世話に尽く した会長の濱田みちるさんが1月に60歳で急逝したことを受け、石碑には 「献身奉仕者」として濱田さんの名前も刻まれた。会員らは2日、除幕式を行 い、桜の成長を祈願するとともに濱田さんをしのんだ。  千恵子桜は松岡町に住んでいた男性が1953(昭和28)年、めいの村中 千恵子さんがブラジルに嫁ぐ際、無事を願って自宅の庭に植えた。世話をする 人がいなくなっていたが、隣町である沢町に暮らしていた濱田さんが桜の存在 を知って、造園の愛好者らとともに愛樹会を設立した。  会は地域のシンボルとして2001年から年2回、桜に肥料を与え、周辺に 生い茂る竹や草を刈るなど世話を続けてきた。  樹齢68年となる千恵子桜は、高さ約18メートルに育った。01年に2・ 36メートルだった幹回りは、2・98メートルにまで太くなった。会による と、濱田さんは、桜の幹回りが巨樹の基準とされる3メートルに達することを 楽しみにしていたが、今年1月、その目前で病死した。  桜が基準を満たせば、全国巨樹・巨木林の会に報告し、巨樹として登録する 予定だった。記念碑には、濱田さんへの追悼の意味も込めて一足早く、巨樹へ の「登録達成」の文字が刻まれた。幹回りが3メートルに達するのを待って、 正式に登録申請する。  除幕式には愛樹会員や町民ら約40人が出席した。濱田さんに造園を指導し た、会員の立花武志さん(75)=能美市寺井町=は「樹齢の割に普通では考 えられないような太い木に育ったのは、みんなの愛情のおかげだ」と話した。  会員の小島正喜さん(80)=小松市梯町=は「濱田さんと巨樹を達成した 姿を見られず残念だ。これからも町民と協力しながら世話をし、さらに多くの 人に見てもらいたい」と語った。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   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