_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.168     _/ _/              平成28年 1月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.168をお届けします。  明けましておめでとうございます。年が明けたばかりですが、サイエンスヒ ルズこまつは1月2日(土)からオープンします。お年玉として、2日(土)の み、中学生以下のワンダーランド観覧料が無料となります。今年もサイエンス ヒルズこまつで科学を楽しみましょう。 ●2016新春かがく開き  室内大空間で紙飛行機を飛ばそう!その他に、カサ袋ロケット・チューブプ レーン・ブーメランなどを飛ばして遊べるコーナーもあります。どうすれば長 く飛ぶのか、曲がるのか、隠された科学をみんなで楽しもう! とき 1月2日(土)13時〜15時 ※開館時間 12時30分〜16時 〈3日(日)からは通常開館(9時30分〜18時) 〉 ところ サイエンスヒルズこまつわくわくホール 定員 材料がなくなり次第終了(当日受付先着順) 参加費 200円 問い合わせ ひととものづくり科学館 0761・22・8610 ●講演「スポーツを科学せよ〜未来のアスリートへ〜」 とき 1月30日(土)13時30分〜14時30分 ところ サイエンスヒルズこまつ わくわくホール 内容 第1部:魔球のサイエンス〜曲がる!落ちる!ゆれる!ボールの飛翔を 科学する〜 第2部:科学雑誌Newtonのお仕事体験談〜科学は面白い! 科学雑誌の作り方から取材まで〜 定員 120人(先着順) 参加費 無料 申し込み サイエンスヒルズこまつホームページの専用メールフォームから 問い合わせ ひととものづくり科学館 0761・22・8610 ◆◆和田市長にココが聞きたい◆◆ ●今月のテーマは「新年の抱負〜小松の財産を未来へ〜」です。 こまつちゃん 2016年がスタートしましたね。今年の抱負を聞かせてください。 和田市長 市民の皆様、明けましておめでとうございます。 今年は曳山子供歌舞伎が始まって250年になる節目の年です。先人への感謝を 胸に、更なる未来に向けて大きく羽ばたく年の幕開けと言えます。小松には、 子供歌舞伎や九谷焼をはじめ、先人が守り受け継いできた伝統文化などの貴重 な遺産が多く残っています。各分野の専門家による「こまつ遺産アドバイザリ ーコミッティー」にご尽力いただき、それらの特色と価値を更に高め、市民の 皆様の誇りとして、全国、そして世界に向けて戦略的に小松の魅力を発信して まいります。 こまつちゃん まちの形も変わっていきそうですね。 和田市長 小松駅南ブロック複合施設やエコロジーパークこまつ・クリーンセンターの建 設、公立4年制大学開学など大型プロジェクトが本格化し、まちがますます新 しい形に進化していきます。 中でも、今年春の着工を予定している小松駅南ブロック複合施設には、公立4 年制大学のキャンパスや、市民が幅広く利用できる図書・自習室などを設ける ことで、みんなの夢を育む「学びのエリア」を形作っていきます。これからJ R小松駅周辺がひとづくりとものづくりの拠点として充実するよう、しっかり と準備を進めてまいります。 皆様にとってより良い一年になるよう心からお祈り申し上げ「みんなの笑顔い っぱいのまち」を共に創り上げていきましょう。 ◆◆文化ガイド◆◆ ●期間限定体験メニュー「かご作り」 古代の技術で「マイかご」を作ってみませんか。 とき 1月4日(月)〜3月31日(木)14時〜16時 ところ 埋蔵文化財センター 参加費 無料 問い合わせ 埋蔵文化財センター 0761・47・5713 ●「本陣コレクションの魅力」−工芸の美・技・粋−  本陣記念美術館開館25周年記念展の後期展。古九谷から現代九谷焼作品、漆 工、金工、染織の名品から生活を彩る個性的なものまで、本陣コレクションの 多岐にわたる工芸品の中から逸品をセレクトし展示します。 会期 1月5日(火)〜3月21日(月・祝) ところ 本陣記念美術館 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 入場料 一般300円、高校生以下無料 問い合わせ 本陣記念美術館 0761・22・3384 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|// ---------------------------------------------------------------------- 01:「曳山女子」集まれ 小松市の子供歌舞伎250周年へ 02:デザインに地元の意見を 北陸新幹線駅舎案で鉄道建設機構 03:来年4月に小松校を開校 ACミランサッカースクール 04:愛知県の2団体が出演 来年の子供歌舞伎フェスin小松 05:小松市の喫茶店「桐」がきょう閉店 国道沿いで47年、憩いの一杯提供 06:ごみ減量の専門家を育成 エコ大賞受賞者が伝授 市が2月にセミナー 07:小松の「碧玉」でアクセサリー 石文化発信へ女性デザイナーと連携 08:防災リュックサック、全85世帯に配布 対策を考えるきっかけに 09:粟津診療所を健康拠点に 小松市、糖尿病など簡易検査 10:九州の木製品、小松市で出土 盛んな物流を裏付け 八日市地方遺跡 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2015年12月26日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「曳山女子」集まれ 小松市の子供歌舞伎250周年へ  来年の曳山(ひきやま)子供歌舞伎上演250周年に向け、小松市の曳山八 基曳揃(ひきぞろ)え実行委員会は、「女子力(りょく)」を生かしてお旅ま つりの魅力をPRする。国籍や年齢、住所を問わない「曳山女子」がプロモー ション活動に参加し、女性目線の祭りの楽しみ方を紹介することで新たなファ ン獲得につなげる。  小松の町衆文化を代表する曳山子供歌舞伎は、1766(明和3)年に始ま ったとされる。毎年5月に行われるお旅まつりは、同市の本折日吉神社の春季 大祭、菟橋神社の春季例大祭で、当番町の児童が曳山の上で歌舞伎を上演する のが呼び物となっている。  曳山女子には、お旅まつりや子供歌舞伎を愛する女性なら誰でも応募できる。 同実行委などの依頼に応じて各種PRイベントに参加するほか、フェイスブッ クやインスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)で積極的に発信する。  同実行委の事務局を務める市は、女性ならではの自由な感性を生かし、お旅 まつりの隠れた魅力を発信して、これまでなかった楽しみ方を提案してもらう ことを期待している。  市は2014年から4年間を「曳山250年」と銘打ち、曳山子供歌舞伎の アピール活動を強化している。担当者は「敷居を高くせず、さまざまな人に参 加してもらい、女性ならではの発信力を期待したい」と話した。 〈02〉2015年12月23日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎デザインに地元の意見を 北陸新幹線駅舎案で鉄道建設機構  和田慎司小松市長は22日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社を訪 れ、北陸新幹線小松駅舎について、市の検討会がまとめた基本コンセプトを伝 えた。蓼沼慶正支社長は「市民ができて良かったと思える駅舎を目指したい」 と述べ、地元の意向を取り入れた複数のデザイン案を提示する考えを示した。  和田市長は「小松ブランドの活用」や「空港と連結した南加賀のハブ駅」と いったデザインのキーワードを伝え、「(今後のまちづくりの指針となる)N EXT10年ビジョンのコアになる大事な場所であり、伝統と未来のかけはし になる駅舎をお願いしたい」と要請した。地元産材の活用やバリアフリーへの 配慮も求めた。  蓼沼支社長は市や地元町内会などと打ち合わせ、デザイン案を作成するとし た。市側に提示する時期については明示しなかった。  市は機構が示した複数のデザイン案を検討会で選考し、1案に絞り込んで機 構側に回答する。和田市長は「新幹線開業に向け、何事も先行してやっていく ことが大事だ」と述べた。 〈03〉2015年12月22日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎来年4月に小松校を開校 ACミランサッカースクール  ACミランサッカースクール石川は来年4月、小松校を開校する。良質の人 工芝グラウンドがある小松市のこまつドーム屋外運動場「ドリームピッチ」を 拠点に、5歳児から小学6年生100人が、イタリアの名門クラブ「ACミラ ン」のユースチームと同じ練習を行う。21日から入会の受け付けが始まった。  同日、同スクールを運営するカルチョスポルト(かほく市)の平林孝昭社長 らが小松市役所に和田慎司市長を訪ね、開校を報告し、支援を求めた。県内で は昨年4月に開校したかほく校に続く2校目で、全国では5校目となる。  スクールは年中児から小学生の男女が対象で、年代別に4クラスに分けて毎 週水曜の夕方1時間、テクニカルディレクターのクラウディオ・ゾラさんらが 指導する。  平林社長はドリームピッチやこまつドームの練習環境の良さを挙げ、「子供 たちがサッカーを思い切り楽しめるよう全力で応援したい」と話した。和田市 長は「大変光栄で、さまざまな交流の広がりに期待したい」と語った。市サッ カー協会の高瀬敬士朗会長も同行した。 〈04〉2015年12月22日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎愛知県の2団体が出演 来年の子供歌舞伎フェスin小松  全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新聞社特別協力)の実行委員 会は21日、小松市役所で関係者16人が出席して役員会を開き、来年5月4、 5日に県こまつ芸術劇場うららで開催する第18回フェスの出演団体と外題を 決めた。  出演するのは、3回目となる「新城(しんしろ) 山(やま)・臼子(うす ご)歌舞伎保存会」(愛知県)と、初参加の「小原(おばら)歌舞伎保存会」 (同)、小松市子供歌舞伎「勧進帳(かんじんちょう)」実行委員会の3団体。 各団体の外題は「番町皿屋敷 青山家座敷の場」「稚児揃曽我(ちごぞろいそ が)の敷(しき)皮(かわ) 由比ケ浜」「歌舞伎十八番の内 勧進帳」とな る。  「歌舞伎メイクコンテスト」や愛知県に残る江戸時代の歌舞伎衣装展示など 関連企画の内容も確認した。 〈05〉2015年12月20日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市の喫茶店「桐」がきょう閉店 国道沿いで47年、憩いの一杯提供  約半世紀、小松市の国道沿いの憩いの場として親しまれてきた喫茶店「桐 (きり)」(同市上小松町)が20日、閉店する。1968(昭和43)年の 創業以来、自家焙煎(ばいせん)コーヒーにこだわり、店を営んできたオーナ ーの片桐末広(すえひろ)さん(64)は「元気なうちにきちんとあいさつを して店じまいしたい」と看板を下ろす決断をした。閉店を翌日に控えた19日 は、名残を惜しむ常連客らが相次いで訪れた。  「桐」は国道305号をはさみ、小松署の斜め向かいにある席数84席の喫 茶店。片桐さんの父一男さんが開いた創業当時は、市内の国道8号(現在の国 道305号)沿いに10を超す喫茶店があった。市内最大規模の喫茶店となっ た同店は、広くて落ち着いた雰囲気が好まれ、商談の場としても使われてきた という。  大手外食チェーン店の進出などの影響でほかの店が閉店し、現在も市内の国 道沿いで営業するのは桐だけとなっていた。  会社員だった片桐さんは35年前に店を継ぎ、妻の美智子さん(59)と二 人三脚で客を迎えてきた。片桐さんは「来年1月に65歳になる。世間では定 年退職の年であり、妻と2人、元気なうちに店じまいをしたい」と閉店の理由 を話した。  店内には、焙煎機や水出しコーヒーのセットなどが並び、客が自家製パンや こだわりの一杯を味わう。40年以上通う久田進さん(67)は「仕事終わり に毎日のように来ていた。心休まる大切な場所だったのに残念だ」と惜しんだ。  20日は限定メニューで営業する。47年間の歴史に幕を下ろすことに片桐 さんは「寂しい半面、達成感もある。お客さんには感謝の気持ちでいっぱいで す」と笑顔を見せた。 〈06〉2015年12月18日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ごみ減量の専門家を育成 エコ大賞受賞者が伝授 市が2月にセミナー  小松市は、ごみ減量化のスペシャリストを育成する。2月にごみダイエット セミナー(仮称)を開き、ごみ減量などに貢献し「こまつエコ大賞」に選ばれ た住民が講師を務めて極意を伝授。各町内会のリサイクルリーダーがノウハウ を学ぶ。  市が委嘱するリサイクルリーダーは、住民にごみ出しのマナーや資源ごみの 分別を指導し、ごみ集積所を管理する役割を担う。2009年7月から全町内 会に原則1人配置されており、市によると、すべての町内会にリサイクルリー ダーがいる自治体は県内には他にないという。  エコ大賞では、生ごみの廃棄を月1回に減らしたり、段ボールコンポストを 20年間続けたりした個人、団体を顕彰している。セミナーでは、こうしたご み減量化の「達人」が実践的な極意をリサイクルリーダーに伝える。セミナー にはリーダー以外の市民も参加できる。  市によると、市内で毎日焼却される一般ごみは約80トンで、このうち家庭 からは約50トン、事業所からは約30トンとなっている。事業所の年間のご み排出量が減少している一方で、家庭ごみの量はほぼ横ばいだ。  2025年度までのまちづくりの方向性を示す「NEXT10年ビジョン」 で、市は資源ごみのリサイクル率を2014年の19%から33%に引き上げ る目標を掲げている。  担当者は「リサイクルリーダーの活動を通じて住民が意識を高め、町ごとに 特徴を生かしたごみ減量化の取り組みを推進したい」と話した。 〈07〉2015年12月16日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松の「碧玉」でアクセサリー 石文化発信へ女性デザイナーと連携  小松市は、市内で見つかった鉱石「碧玉(へきぎょく)」を使って商品開発 に乗り出す。弥生時代の装飾品「管玉(くだたま)」の素材として使われた石 を、現代のアクセサリー作りに生かす考えで、県内の女性デザイナー集団「金 澤女子店舗」と連携してデザインのアイデアを提供してもらう。今年度内に試 作品を製作し、小松の石文化を発信するツールとして活用する。  JR小松駅東側に広がる弥生時代中期の八日市地方遺跡からは、管玉や玉つ くり工程品が多数見つかり、1020点が国重要文化財となった。直径2ミリ の円柱の碧玉に同1ミリの穴を開けて管玉を作る加工技術は当時最先端で、同 遺跡で作られた管玉、勾玉(まがたま)は海路で九州に運ばれた。  市によると、現在、島根県出雲市では出雲産の碧玉で勾玉などが作られ、販 売もされているが、小松市内で加工や販売を手掛ける業者はないという。  市は、ものづくりのルーツである碧玉を、小松の石文化のシンボルに位置付 けており、碧玉を使った現代風のアクセサリー製作に当たり、デザイナー12 人でつくる金澤女子店舗に協力を求めた。  市は、これまでに市内で見つかった碧玉の原石を活用する方針で、金澤女子 店舗のデザインを基に、市内の業者に加工してもらうよう要請する。まずは試 作品を作って商品化の可能性を探り、市は将来的に業者主導による商品化に期 待を寄せている。  金澤女子店舗には、アクセサリー製作のほか、滝ケ原や遊泉寺など市内各地 にある石切場跡の活用策も提案してもらう。市の担当者は「デザイナーの幅広 いネットワークによる発信力を期待したい」と話した。 〈08〉2015年12月15日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎防災リュックサック、全85世帯に配布 対策を考えるきっかけに  小松市浮柳町町内会は13日、災害時に最低限必要な食料や照明器具などが 入った防災リュックサックを同町の全85世帯に配布した。各家庭で、リュッ クサックの中身を折に触れて点検してもらい、非常時に必要な物資や避難方法 などを家族そろって考え、防災意識を高めるきっかけにしてもらう。  配布されたのは、手回し充電ができるLEDライトや水、アルファ米、簡易 トイレなど31点がリュックサックに詰められた市販の防災グッズで、町事業 の収益金を利用して購入した。  同町は毎年、避難訓練や防火訓練など防災意識を高める活動を行っている。 訓練のときは防災について考えるが、一過性で終わっているのではないかとの 懸念から、防災グッズを各家庭に配り、意識のさらなる向上を図ることにした。  加藤三郎町内会長は「リュックサックの中身を確認し、自分の家にはどんな 物資が、どのくらいの量必要なのか、避難する際はどこに向かえばいいのかな どを家族で相談してほしい」と話した。  小松市消防本部や市によると、町内会向けに防災教室などを開いた際、防災 リュックサックの配置を勧めているが、町独自の活動で全世帯に配布するのは 珍しいという。  同町は来春に町民の災害避難訓練を計画している。加藤町内会長は「訓練の 内容は忘れがち。配布を機に各家庭で危機感を持ってしっかり準備してもらい たい」と話した。 〈09〉2015年12月05日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎粟津診療所を健康拠点に 小松市、糖尿病など簡易検査  小松市は来年度から同市民病院粟津診療所で、市民や患者向けの公開講座を 定期的に開き、糖尿病などの簡易検査を実施する。今年度で廃止する同診療所 の眼科、耳鼻咽喉科の空きスペースを活用するもので、すこやかセンターや発 達支援センターの相談事業の一部も担う。診療所を市南部での健康づくりの拠 点として位置付け、市が掲げる「予防先進都市」の実現を推進する。  公開講座では、医師や看護師らが健診の重要性などを伝える。専用キットを 導入して糖尿病の診断に役立てる。生活習慣病の予防教室も開催し、病気の早 期発見、早期治療につなげる。  すこやかセンターは育児相談などを行い、発達支援センターは不登校などの 悩みを抱える親子を支援している。来年度からは両センターの職員が月に1〜 2回、同診療所に出向いて業務に当たる。  両センターは市中央部に位置しており、相談事業の一部を同診療所で行うこ とで南部地域に居住する相談者の利便性を高める。  市民病院の担当者は「住民が気軽に利用できる施設とし、病気の予防を進め たい」と話した。 〈10〉2015年12月04日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎九州の木製品、小松市で出土 盛んな物流を裏付け 八日市地方遺跡  小松市の八日市地方(じかた)遺跡で出土した弥生時代中期(約2300〜 2000年前)の木製の狩猟道具が、九州地方に多く自生していたイスノキで 製作されていたことが分かった。考古学研究者は九州地方の集落から持ち込ま れた可能性が高いとし、小松と九州の盛んな物流を木製品から裏付ける貴重な 資料としている。  北陸でイスノキの遺物が確認されたのは初めて。「刺突(しとつ)具」と呼 ばれ、鋭利な形状で槍(やり)や銛(もり)などとして主に狩りで使われてい た。小松市埋蔵文化財センターによると、確認されたイスノキの刺突具は長さ 42センチ、幅2・7センチ、厚み1・9センチ。八日市地方遺跡の出土品で イスノキが確認されたのは現時点で1点だけとなっている。  マンサク科の常緑高木であるイスノキは弥生時代に九州地方に広く分布した。 スギなどに比べて固く、今(いま)宿五郎江(じゅくごろうえ)遺跡(福岡市) など九州北部を中心に、イスノキ製の刺突具や掘削具などが出土している。  八日市地方遺跡は、日の出町と八日市町に広がる弥生中期の集落遺跡で、出 土品約3万7千点のうち、1020点が国の重要文化財に指定されている。イ スノキの刺突具は1998(平成10)年12月の発掘調査で出土し、同セン ターが保管していた。  2013、14年度に同センター所蔵の木製品1247点を対象とした木の 種類を調べる「樹種同定」を行った際、イスノキ製と判明した。  出土木製品の用材や使用に詳しい京大総合博物館(京都市)の村上由美子准 教授は「イスノキが小松で出土したことは驚きだ。直接か間接かは断定できな いが、小松と九州で盛んな流通があったことがうかがえる」と指摘した。  ほかにも、八日市地方遺跡で出土した木製品や碧(へき)玉(ぎょく)、土 器の中には、九州地方の遺跡でも出土していたり、同じ特徴を持っていたりす る遺物が確認されており、同センター職員は「未調査の出土品の中にまだ貴重 な資料が埋もれているかもしれない」と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------