_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.167     _/ _/              平成27年 12月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.167をお届けします。  こまつで楽しむ冬のイベントをご紹介します。 ●ウインター ハート イルミネーション  JR小松駅西口のバスロータリーの中心に、大きな雪吊りをイメージしたイ ルミネーションが登場。 また、今年はサイエンスヒルズに高さ約2mのハートのオブジェを設置します。 新たなデートスポットとして注目です。 とき 平成28年1月31日(日)まで 日没後〜22時 ところ JR小松駅周辺、サイエンスヒルズこまつ 問い合わせ まちデザイン第1課 0761・24・8099 ●サイエンスフェスタ2015 とき 12月6日(日)13時〜16時 ところ サイエンスヒルズこまつ わくわくホール 内容 液体窒素を使った体験、からくり装置の展示、単極モーター作り、サイ エンスショーなど 参加費 無料 問い合わせ ひととものづくり科学館 0761・22・8610 ◆◆和田市長にココが聞きたい◆◆ ●今月のテーマは「地球環境にやさしい循環型の社会へ」です。 こまつちゃん 今年も残すところ一月となりました。例年、年末は大掃除などで、家庭からご みがたくさん出ていますね。 和田市長 皆様のご協力によりごみは少しずつ減ってきていますが、処理にはまだまだ多 くの費用が掛かっています。ごみを減らせば、費用だけでなく、燃やすときに 発生する地球温暖化の原因となる二酸化炭素を減らすことができます。また、 再資源となるものは分別し再度活用するなど、環境への配慮が必要です。 そこで、一般ごみの中で大部分を占める「生ごみ、紙ごみ」を再利用していこ うと、リサイクルしやすいまちづくりを進めています。市では、古紙リサイク ルステーションを市内3カ所に設置し紙の再利用を行っていますが、先月から 古着・古布の回収も始めました。また、地域でもごみの減量に向けた様々な工 夫が広がっています。 「エンジョイ エコ」を合言葉に、皆様と力を合わせて地球環境にやさしい循 環型の社会を実現していきましょう。 こまつちゃん これから10年間のまちづくりの方向性を示した新たなビジョンが出来ましたね。 和田市長  「みんなの笑顔いっぱいのふるさとこまつ」を目指して、8月に実施した皆 様との意見交換を踏まえたNEXT10年ビジョンを策定しました。北陸の際立った まち「国際都市こまつ」へ向かって、オールこまつで輝く未来を創り上げてい きましょう。 また、平成35年春に開業が予定されている北陸新幹線小松駅の基本コンセプト 案を内定いたしました。今月15日(火)までコンセプトについてご意見を募集 しますので、ぜひ皆様の思いをお聞かせください。 ◆◆文化ガイド◆◆ ●天神堂飾り展 小松市内の旧家が所蔵している天神堂を展示します。小松の古きよき文化を、 曳山と共にご覧ください。 期間 12月25日(金)〜29日(火)、平成28年1月2日(土)〜7日(木) ところ こまつ曳山交流館みよっさ、周辺商店街 開館時間 10時〜17時 入館料 無料 問い合わせ こまつ曳山交流館みよっさ 0761・23・3413 ●ことばで彩るアートの世界  美術館はたくさんの言葉であふれています。作品と添えられた言葉から、豊 かなイメージでアートの世界を感じてみませんか。 会期 平成28年3月6日(日)まで ところ 宮本三郎美術館 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 入館料 一般400円、大学生200円、高校生以下無料 休館日 12月29日(火)〜平成28年1月3日(日) 問い合わせ 宮本三郎美術館 0761・20・3600 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|// ---------------------------------------------------------------------- 01:「小松式土器」を北陸新幹線沿線で確認 関東へ波及のルートか 02:「スマートバス停」を整備 位置情報などを表示 風雨よけにパネル 03:来年6月に「とまとウイーク」 30店で創作料理を提供   04:「小松の石文化」を日本遺産に 碧玉や観音下石 来年度の認定目指す 05:ポンプで排水、実験開始 小松市が木場潟浄化へ 06:コケ庭、じかに触れて 小松市日用町、ボランティア受け入れ 07:JR小松駅前にゲストハウス 空き店舗を改修 来年4月オープン 08:御幸中生徒が勧進帳を熱演 小松市で古典教室 09:眞子さま、苔庭を見学 「ふわふわですね」  10:南加賀の「伝統美」巡る 商工観光推進協議会  ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2015年11月26日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「小松式土器」を北陸新幹線沿線で確認 関東へ波及のルートか  小松市埋蔵文化財センターは、弥生時代中期(2300〜2000年前)に 小松を中心に製作された「小松式土器」が、富山、新潟、長野、埼玉の北陸新 幹線の沿線付近で出土していたことを確認した。ルート上の各地の遺跡で戦後 発掘された土器を同センター職員があらためて調査した。センターでは、北陸 新幹線と似通った経路で小松から土器や文化が関東方面に伝わったと推察でき るとしている。  小松式土器は弥生中期に西日本から伝わった櫛描(くしがき)文(もん)土 器など複数の土器の特徴が融合し、小松独自の土器として発展した。「斜行 (しゃこう)短(たん)線文(せんもん)」という独特の文様、「く」の字に なった器の縁などが特徴となっている。  戦後、小松市の八日市地(じ)方(かた)遺跡で初めて確認され、1993 (平成5)年の小松駅東地区土地区画整理事業に伴う発掘調査で膨大な数の土 器が出土した。出土品約3万7千点のうち、1020点が国重要文化財に指定 されている。  小松式土器はこれまでに北陸を中心に東北や関東で出土し、高岡市の石塚遺 跡、新潟県上越市の吹上遺跡、長野県中野市の柳沢遺跡、埼玉県熊谷市、行田 市の池上・小敷田遺跡など新幹線沿線地域でも確認された。  土器は、小松で製作されて各地に運び出されたほか、各地で模して作られた 可能性もある。今年2月からセンター職員が、小松式の特徴がある出土品を保 管していた各地の埋蔵文化財センターを回り、土器の特徴や年代を検証した。  弥生時代の文化や出土品に詳しい吉田広愛媛大准教授は小松式土器の分布が 東西の土器の年代特定に重要な役割を果たしているとし、「人や文化がどう動 いたか知る上で今回の調査は意義がある」と評価した。 〈02〉2015年11月25日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「スマートバス停」を整備 位置情報などを表示 風雨よけにパネル  小松市は、高齢者や観光客らにバスの待ち時間を心地良く過ごしてもらうた め、ICT(情報通信技術)を活用した「スマートバス停」を設置する。風よ けパネルやバスの位置情報表示などを備えたバス停を来年度から5カ年計画で 整備し、市施策の柱であるやさしいまちづくりを推進する。12月補正予算案 にスマートバス停調査費を盛り込む方針を固めた。  市内では、民間会社が運行する路線バスと市のコミュニティーバスが走行し ており、市によると、バス停は約230カ所ある。  市は既存のバス停を活用する方針で、バスの位置情報や観光、イベント案内 などを伝える表示板、スマートフォンに対応したバス情報検索ツールの導入を 想定し、利便性向上を図る。  市によると、市内のほとんどのバス停に現在設置されていない風雨を避ける 上屋やパネル、ベンチなども設け、快適な環境を整える。  市は乗降者数が多く、高齢者がよく利用するバス停や、観光客の利用が多く て市のイメージアップにもつながるバス停を調査し、どういった情報システム を導入すべきか検討する。年度内に整備候補地を選定する考えだ。 ●取り付け道路、工事費計上へ 正蓮寺の新産業団地  市は、2017年春の分譲開始を目指し、正蓮寺地区に造成する新産業団地 の取り付け道路の工事に入る。用地取得など事業費を12月補正予算案に盛り 込む。  同団地は実施設計中で、来年度に造成工事に着手する。広さは約8ヘクター ルを想定し、市は成長産業や市内に進出していない分野の企業の誘致に力を入 れている。 〈03〉2015年11月20日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎来年6月に「とまとウイーク」 30店で創作料理を提供    小松市は、北陸最大の生産量を誇る小松産トマトに親しんでもらうため、来 年6月に初めて「小松とまとウイーク(仮称)」と銘打ったイベントを行う。 期間中は市内の料理店30店がトマトを使った創作料理50品を提供すること を目指し、「小松と言えばトマトの町」というイメージの定着を図る。  小松とまとウイークの開催期間として、市は、市内の春トマトの収穫のピー クである6月中を想定する。ウイーク前や期間中に、トマト料理提供協力店を、 市ホームページで掲載し、アピールに努める。  小松ならではのトマト料理50点と、その料理を出す店を確保するため、市 は、小松飲食業組合や粟津温泉の各旅館のほか、フードジャーナリストらが作 る「小松とまとコミッティー」のメンバーを通じ、トマト料理の募集を始めた。  今年が小松でのトマト栽培50周年に当たることから、市はJA小松市と連 携して小松産トマトの魅力発信に力を入れている。市の担当者は「料理店や市 民の協力を得て、トマトの町として発展したい」と話した。 〈04〉2015年11月19日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「小松の石文化」を日本遺産に 碧玉や観音下石 来年度の認定目指す  小松市は、弥生時代の碧玉(へきぎょく)や、「西の帝国ホテル」と呼ばれ た旧甲子園ホテルに使われた観音下石(かながそいし)など、古代から現代に 至る「小松の石文化」の日本遺産認定を目指す。19日に専門家による委員会 を設置し、戦略的なアピールの手法や活用法を助言してもらい、来年度中の認 定へ資源に磨きを掛ける。  専門家の委員会「こまつ遺産アドバイザリーコミッティー」は、黒本和憲コ マツ取締役、出版社「歴思書院」(東京)の清丸恵三郎編集プロデューサー、 見並陽一日本観光振興協会理事長、佐古愛巳佛教大准教授、望月照彦多摩大名 誉教授の5人で構成する。19日の初会合は東京・赤坂のコマツ本社で開かれ る。  「ものづくりのまち」を掲げる小松市は、認定に向けて、小松のものづくり の文化は弥生時代に始まったという物語性を持たせたい考えだ。  JR小松駅東側に広がる弥生時代中期の八日市地方(じかた)遺跡からは、 円柱の碧玉に穴を開けた管玉(くだたま)が多数見つかり、玉つくり工程品な ど1020点が国重要文化財となった。市によると、西日本各地で出土してい る碧玉は、市内の那谷、菩提(ぼだい)、滝ケ原の各地区で産出された可能性 が大きいという。  江戸時代には、尾小屋鉱山が銅の生産量日本一になった。明治期には後の小 松製作所(コマツ)を起こす竹内明太郎が遊泉寺銅山を本格的に開発した。大 正時代から切り出しが始まった観音下石は、国会議事堂の廊下の壁や柱、旧前 田侯爵邸本邸などにも使用された。九谷焼には花坂地区で産出される陶石が用 いられている。  市は、こうした小松の石にまつわる歴史的経緯が物語として成り立ち、地域 の際立った特徴を示すなど、日本遺産の認定基準を満たすとみている。  今年度に文化庁が創設した日本遺産には、県と能登の6市町が申請した「灯 (あか)り舞う半島 能登〜熱狂のキリコ祭り」など18件が第1弾として選 ばれた。文化庁は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに10 0件の認定を目指している。  小松市の担当者は「これまで気付かなかった石資源を遺産として市民が再認 識し、地域の活性化につなげたい」と話した。 〈05〉2015年11月17日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ポンプで排水、実験開始 小松市が木場潟浄化へ  小松市の木場潟で16日、水質浄化の実証実験が始まった。木場潟全体の貯 水量を最大約4割減らす全国でも珍しい大規模な実験で、市が国や石川県、金 大、加賀三湖土地改良区と協力して実施する。約1カ月かけて、潟の水位を下 げて水を循環させたことが水質改善につながるかどうかを検証する。  実験では、木場潟の下流にある前川の今江潟排水機場の水門と排水ポンプを 活用する。36時間ほどかけて水位を70センチ下げ、192万立方メートル ある木場潟の貯水量を、約6割の114万立方メートルに減らす。初日は午前 8時に水門を閉じ、ポンプで排水し、午後5時現在で水位を19センチ下げた。  計画では水位を70センチ下げた時点で、ポンプでの排水を止める。河川な どからの流入で水位を20センチ戻し、再び排水して水位を20センチ低くす る作業を繰り返す。  市によると、この実験で水の循環が良くなり、水中の汚染物質の滞留日数が 7日から約4日間に短縮される。短縮により植物プランクトンの増殖が抑制さ れ、環境基準指標の化学的酸素要求量(COD)が減少するとみている。  木場潟のCODは1990年に1リットル当たり12ミリグラムで、全国の 湖沼でワースト2位だった。その後の取り組みにより2013年には7・8ミ リグラムになり、ワースト21位にまで改善した。市は、20年までに農業用 水の基準の6ミリグラムを満たすことを目指している。  和田慎司市長は「きれいな木場潟を取り戻すために市民によるさまざまな運 動が展開されてきた。実験によって水質浄化の取り組みが次のステップに進み、 未来につながる成果が得られることを願っている」と話した。 〈06〉2015年11月15日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎コケ庭、じかに触れて 小松市日用町、ボランティア受け入れ  小松市日用(ひよう)町の住民有志でつくる日用苔(こけ)の里整備推進協 議会は、国内有数のコケ群生地として知られる日用苔の里の魅力向上を図るた め、コケ庭の拡張に乗り出した。コケを地面に張る作業には、じかに触れるこ とを希望するボランティアを受け入れ、将来的なコケ栽培体験の導入も見据え る。今月2日に秋篠宮家の長女眞子さまも見学されるなど注目度の高まる好機 を生かし、コケに愛着の深まる企画を通じて「苔の里」のファンを増やす。  拡張するのは、コケ庭横の雑草が生い茂っていた約400平方メートルで、 同協議会メンバーが草刈りや盛り土の作業を進め、砂利を敷き詰めて通路を整 備した。  10月には市内外から集まったボランティア約10人が参加し、同協議会メ ンバーと一緒にコケを地面に張り付けた。同協議会によると、ガイド役のメン バーからコケ庭の拡張計画を聞かされた観賞者が「コケにじかに触れられる作 業に参加してみたい」と希望したケースが目立った。  苔の里ではこれまでも、ボランティアが落ち葉を集めるなど、コケの手入れ が体験できるイベントを開いてきた。今後は苔の里で育てた自分のコケを地面 に張り付け、庭の一部となる作業に参加することで、より親しみを持てる企画 を打ち出す。  苔の里には、国内の愛好者に加え、海外の行政関係者やデザイナーらの来訪 も増えている。同協議会によると、眞子さまが見学された翌日の今月3日には 来訪者が途切れないほど、終日にぎわいを見せた。  日用苔の里整備推進協議会の高富師彰会長は「コケの魅力を伝え、愛着を感 じる人を増やしていきたい」と話した。 〈07〉2015年11月12日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎JR小松駅前にゲストハウス 空き店舗を改修 来年4月オープン  JR小松駅前の中心商店街に来年4月、外国人客や低予算で旅行する若者向 けのゲストハウス(簡易宿泊所)がオープンする。ゲストハウスは商店街で目 立っている空き店舗を改修して整備され、安い値段で泊まれる施設の誕生に、 関係者は商店街や駅前のにぎわい創出の一助になることを期待している。  ゲストハウスが整備されるのは、小松市三日市町の交流施設「タウンオアシ ス」に隣接する空き店舗で、10年間ほど使われていなかった。不動産コンサ ルタントの山多宏さん(56)=同市下牧町=が「生まれ育った小松に人を呼 び込みたい」と、長年、夢を抱いていたゲストハウスの運営に乗り出すことに した。  現在、築79年の木造2階建て店舗の改修を進めており、一部屋8〜10畳 の広さに2〜6人が宿泊できる純和風の4部屋に整備する。宿泊のみの利用で 料金は一泊3500円(税込み)程度を予定している。  市などによると、小松には昨年約5200人の外国人が宿泊した。市内には これまでゲストハウスはなく、市の担当者は「宿泊施設の選択肢が増えるのは いいこと」と歓迎する。  同市三日市商店街にあるまちづくり会社「こまつ賑わいセンター」によると、 小松駅前の中心商店街では1988(昭和63)年に174店舗が営業してい たが、現在は84店舗に減少した。最近では、駅前大通りに面する場所を中心 に、すし店や全国チェーンの居酒屋がオープンを予定するなど、商店街や駅前 の活性化へ足掛かりができてきたという。  山多さんは「宿泊するお客さんには、商店街で食事や買い物をしてもらい、 国際都市を目指すふるさと小松を後押ししたい」と語った。 〈08〉2015年11月07日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎御幸中生徒が勧進帳を熱演 小松市で古典教室  小松市中学校文化連盟と市教委の古典教室は6日、同市の県こまつ芸術劇場 うららで開かれ、御幸中生徒が歌舞伎十八番「勧進帳」を熱演し、「智仁勇」 を伝える迫真の演技に会場から大きな拍手が送られた。  教室では、市内10校が毎年持ち回りで「勧進帳」を上演している。役者を はじめ囃子(はやし)方も生徒が務め、7月から積み重ねてきた練習の成果を 見せた。弁慶と富樫の切迫した掛け合いや、たたき打ちに耐える義経などの姿 に来場者が見入った。  メークや着付け、役者絵の制作なども生徒が担当し、全校挙げて舞台を作り 上げた。第1幕では「こまつ歌舞伎未来塾」の12人が能「安宅」と「羽衣」 を披露した。 〈09〉2015年11月03日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎眞子さま、苔庭を見学 「ふわふわですね」   秋篠宮家の長女眞子さまは2日、金沢市で3日に開幕する国際青年会議所 (JCI)世界会議金沢大会に出席するため、小松空港から石川県入りされた。 眞子さまは国内有数のコケ群生地である小松市の日用苔(ひようこけ)の里を 訪れて、コケが織り成す「緑のじゅうたん」を見学し「ふわふわですね」とほ ほ笑んだ。  7世帯25人が暮らす里山集落の小松市日用町。グレーのツーピース姿の眞 子さまが姿を見せると、住民は小旗を振って歓迎した。眞子さまは、庭の手入 れ方法などの説明に何度もうなずきながら耳を傾け、コケの種類の説明では、 一つ一つ手で触れ「動物のしっぽみたいですね」と楽しんだ。  苔の里は昨年秋に秋篠宮さまが訪れており、案内役を務めた日用苔の里整備 推進協議会の有川宗樹副会長によると、眞子さまの訪問は秋篠宮さまの勧めだ ったという。有川副会長は「先祖が作り上げてきた庭なので、先祖みんなが喜 んでいる」と感激した様子で話した。  眞子さまは続いて加賀市中谷宇吉郎雪の科学館を訪れ、雪の結晶のパネル展 示などを見学した。空気中の水蒸気が冷えて固まるダイヤモンドダストの発生 実験では、キラキラと氷の粒が輝く様子に「わぁ」と声を上げ、振り返って、 随行員に一緒に見るよう促していた。  案内した石川真知子学芸員によると、中谷宇吉郎の人となりに話が及ぶと、 眞子さまは宇吉郎の随筆「簪(かんざし)を挿した蛇(へび)」を読んだこと があると話したという。眞子さまは帰り際「どんな年代の方も楽しめそうです ね。私も楽しめました」と職員に声を掛けていた。  この後、眞子さまは宿泊先である金沢市内のホテルで谷本正憲知事から県勢 概要について説明を受けた。  3日は兼六園や県立伝統産業工芸館、県立歴史博物館を巡り、いしかわ総合 スポーツセンターで行われるJCI世界会議金沢大会の開会式に出席された後、 小松空港から帰京する。 〈10〉2015年11月01日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎南加賀の「伝統美」巡る 商工観光推進協議会   南加賀で受け継がれる伝統工芸の魅力に触れるツアーが31日、小松市など で繰り広げられた。参加者の意見や新たな視点を生かした周遊ルートの確立へ、 九谷焼と山中漆器ゆかりの地を巡るモニターツアーが初めて実施されたほか、 再興九谷のルーツを知るバスツアーが人気を集め、南加賀が誇る伝統美をアピ ールした。  モニターツアーは小松、加賀、能美、川北の3市1町でつくる南加賀商工観 光推進協議会が企画した。口コミで魅力を広めてもらうため、小松市内の企業 に勤務する県外、3市1町以外の出身者を募集し、12人が参加した。  一行は小松商工会議所をバスで出発し、能美市の九谷陶芸村で絵付けを体験 した。小松市の日本料理「梶助」では、3代徳田八十吉、吉田美統の人間国宝 2氏をはじめとする作家が制作した九谷焼で昼食を味わった。加賀市山中温泉 の山中うるし座では山中漆器のろくろ挽(び)きの実演を見学した。  ジェイバスに勤める佐藤士朗さん(39)=広島市出身=は「歴史や背景を 知ることができ、勉強になった。ツアーができればまた参加したい」と語り、 コマツ粟津工場の堀田紗恵子さん(24)=金沢市出身=は「石川の伝統工芸 の良さを再認識できた」と話した。 ●再興九谷のルーツに迫る  再興九谷のルーツを知るバスツアーは、小松、加賀、能美の3市で開催され ている九谷焼開窯360年記念「加賀九谷焼展」(北國新聞社後援)の関連行 事として、小松市内で行われた。  テーマは「再興九谷 若杉窯を巡る」で、美術愛好者16人が九谷焼の原材 料として使われている花坂陶石の採掘場や、花坂陶石を発見し再興九谷のルー ツとされる若杉窯の経営に携わった陶工本多貞吉の紀功碑(きこうひ)などを 見学した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------