_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.165     _/ _/              平成27年 10月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.165をお届けします。  里山自然学校こまつ滝ヶ原では、10月12日(月・祝)にサバイバル体験やト レジャーレンタサイクリングなど普段なかなか体験できないプログラムを多数 ご用意しています。三連休の最終日はご家族連れで、里山の自然を十分に堪能 しませんか。 ●第5回里まなび山あそび2015 とき 10月12日(月・祝) 9時?16時 ところ 里山自然学校こまつ滝ヶ原(小松市滝ヶ原まちウ20) 内容 竹トンボ作り、里山石窯ピザ体験、いもぼたおやき販売など 問い合わせ 環境王国こまつ推進本部 0761・24・8078 ◆◆和田市長にココが聞きたい◆◆ ●今月のテーマは「五感で楽しむ小松の秋」です。 こまつちゃん 「○○の秋」と言えば、何を思い浮かべますか? 和田市長 食べ物のおいしい小松では「食欲の秋」を思い浮かべる人が多いと思いますが、 今年の小松は「芸術の秋」もおすすめです。 江戸時代前期に、加賀の地で初めて九谷焼が作られてから今年で360年になり ます。この九谷焼の歴史と美が体験できる「加賀九谷焼展」が10月3日(土) から小松、能美、加賀の3市で開催されます。 これに先駆けて、8月には東京展が東京駅構内の美術館で開催されました。今 年5月に全国植樹祭で御来県になられた天皇・皇后両陛下もご鑑賞になられ 「きれいな作品ですね」「この色はどうやって出すのですか」と、にこやかに 話されていたとお聞きしております。 市民の皆様も、先人から受け継がれた技と心、時代に応じて新たな創造を生み 出してきた多彩な作品がそろう加賀九谷焼展で、芸術の秋を楽しんでみてはい かがでしょうか。 こまつちゃん 全国植樹祭から、早4カ月が過ぎましたね。 和田市長  全国植樹祭を機に、私達は森林資源の利活用の大切さを学びました。  現在、せせらぎの郷では入浴施設で使用している重油ボイラーを、間伐材を 燃料とする木質バイオマスボイラーに変更する計画を進めています。これはC O2の削減にもつながる環境にやさしい取り組みです。また、これからの季節 にご家庭や店舗で薪ストーブなどのバイオマス設備を購入される方にも、費用 の一部を助成する制度がありますので、ぜひご利用ください。  環境と共生するスマートなまちづくりを目指してまいりましょう。 ◆◆国際交流員ハファエレのVamos nos conhecer(仲良く なりましょう)◆◆ ●マナー  外国人にとって、日本文化におけるマナーを身に着けることはとても大変で す。私も最初の頃は、日本人と接しながら、たくさんのマナーを覚えなければ なりませんでした。そして日本に長く住めば住むほど、更に多くのマナーを身 に着けなければならないように感じます。  日本では全てにおいてマナーがあるように感じます。一番に思い浮かぶのは、 どんなときでも相手に配慮し、事前に声掛けをすることです。部屋に入るとき に「失礼します」と言ったり、初めて会う人に名刺を渡してから会話をしたり します。人に会うときはお辞儀し、擦れ違うときにもあいさつをします。外国 人が全てのマナーを把握するには少し時間が掛かると思います。  逆に海外にも日本にはないマナーがあります。例えばブラジルでは、まじめ な話をする前に無関係な話をして、相手をリラックスさせるマナーがあります。 また午後4時ぐらい、日本で言うとおやつの時間ですが、ブラジルではコーヒ ーの時間であり、誘われたときに拒否すると相手に失礼にあたる場合もありま す。  またロシアでは、人前や公式の場においてあまり笑顔を見せません。いわゆ る社交的な英語(ビジネス・スマイル)のように形式的な微笑みを受けた人は 気分を害することさえあるようです。「意味のない笑顔はバカの印」というこ とわざもあるそうです。笑顔には「うれしい/楽しい」という感情を表わす機 能しかないと思う文化のようです。  世界のマナーを比べてみると驚きがあって楽しいと思います。 ◆◆文化ガイド◆◆ ●歌舞伎名セリフ大会 出場者募集 とき 11月7日(土)18時〜19時30分 ところ こまつ曳山交流館みよっさ十八番舞台 内容 1組1分程度で名セリフを披露してください。歌舞伎のセルフのアレンジ や複数での掛け合いも可。司会は古典芸能解説者の葛西聖司さんです。 定員 20組程度(先着順) 参加費 無料(出場者には記念品を進呈) 申し込み 10月18日(日)までに参加申込書を持参または郵送。※参加申込書 は市ホームページからダウンロードできます。 申し込み先 〒923-0925 石川県小松市八日市町72-3 こまつ曳山交流館みよ っさ  問い合わせ こまつ曳山交流館みよっさ 0761・23・3413 ●加賀九谷焼展  江戸時代前期の古九谷から再興九谷諸窯、現代の作品まで“九谷の魅力”を ぜひ、この機会にご覧ください。 会期 10月3日(土)〜12月20日(日)9時〜17時 会場 小松市立博物館、錦窯展示館、ジャパン九谷のふるさと松雲堂 入館料 共通券500円、高校生以下無料 休館日 月曜日、祝日の翌日 問い合わせ 小松市立博物館 0761・22・0714   □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|// ---------------------------------------------------------------------- 01:2倍に拡張、愛犬伸び伸び 小松市の木場潟公園、新ドッグラン    02:華麗な飛行に熱視線 小松基地航空祭 フォトクイーンも彩る 03:精緻なデッサン62点 小松市で宮本三郎大賞展 04:古民家から都心に野菜 小松市滝ケ原町で来春、交流施設に改修 05:文化賞に有川、東田氏 小松市、11月3日に贈呈式 06:「楽園写真家」九谷焼を撮る コケの里で名品21点 小松市が作品展 07:通話録音機を貸し出し 被害者、高齢者に 小松市が石川県内初  08:手取川濁水に防止膜が効果 海洋工事の技術を活用 09:空き家を解体し公園に 適用第1号が桂町で着手 小松市が寄付受け  10:来年6月までに移転 小松基地へ新田原の訓練部隊 防衛省が申し入れ  ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2015年09月28日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎2倍に拡張、愛犬伸び伸び 小松市の木場潟公園、新ドッグランオープン   小松市の木場潟公園にあるドッグランは27日、リニューアルオープンし、 犬が集団で踊るドッグダンスなどの記念イベント(本社後援)が行われた。面 積を約2倍に拡張し、大型犬専用エリアが設けられた芝生の広場で、来場者は 首輪のリードを外して、愛犬を伸び伸びと遊ばせた。  ドッグランは、面積1664平方メートルで、フェンスで大型犬用1面、小 ・ 中型犬用2面の計3面に仕切られている。犬が飛び越えにくいよう、フェンス を高さ1・5メートルに伸ばした。  開会式では、木場潟公園協会の藤田勝男代表理事があいさつ、福村章県議が 祝辞、施設を管理する木場潟愛犬クラブの塚谷清博会長が謝辞を述べた。フラ イングディスクを犬が取ってくるディスクドッグショーやトリミングのブース などもにぎわった。 〈02〉2015年09月22日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎華麗な飛行に熱視線 小松基地航空祭 フォトクイーンも彩る  航空自衛隊小松基地の「’15航空祭 in KOMATSU」は21日、 同基地で行われ、アクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」やF15戦闘 機の華麗な飛行ショーに来場者約14万7千人(主催者発表)が見入った。北 國フォトクイーン撮影会(北國新聞社、北國写真連盟主催)も開かれ、クイー ン6人が戦闘機の前でポーズを取り、笑顔で祭典を彩った。  松島基地(宮城県)所属の「ブルーインパルス」は正確に隊形を維持しなが ら背面飛行や宙返り、高さ3千メートルまでの垂直上昇など高度な飛行技術を 披露したほか、時速800キロで交差したりスモークでハートの形を作ったり して、来場者がしきりにシャッターを切った。  第303、306両飛行隊の記念塗装機による飛行ショーや救難ヘリと救難 捜索機の救助作業の実演、落下傘降下も注目を集めた。地上展示では、戦闘機 をはじめ、輸送機、練習機、装甲車などが並び、家族連れらが記念写真を撮っ た。  初めて開放された救難格納庫では、子どものパイロットスーツ試着が人気を 集め、自衛隊グッズや記念切手などが販売された売店エリアも終始にぎわった。  祝賀会では、南雲憲一郎基地司令があいさつ、谷本正憲知事、和田慎司小松 市長らが祝辞を述べた。 〈03〉2015年09月20日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎精緻なデッサン62点 小松市で宮本三郎大賞展  小松市出身の宮本三郎画伯を顕彰する第3回記念デッサン大賞展「明日の表 現を拓(ひら)く」は19日、市立宮本三郎美術館で始まり、来場者が精緻な 技法と自由な発想で描かれた入選作62点に見入った。  大賞に選ばれた楠森總一郎さん(東京)の「COSMOS FACTORY  有量の諸相」は緻密な描写で心象風景を表現した。中央に並べた三つの眼球 は宮本画伯の「目」をイメージしたという。絵の具で色を付けたものや、刺繍 (ししゅう)を貼り合わせたコラージュなど独創性のある作品が並んだ。入賞 者による解説もあった。  開場式では和田慎司小松市長、実行委員長の鈴木治男金城大短大部名誉教授、 宮西健吉市議会議長があいさつした。大賞展は2015ビエンナーレいしかわ 秋の芸術祭(同実行委、県、一般財団法人県芸術文化協会主催)の協賛行事と して11月3日まで開かれる。 〈04〉2015年09月16日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎古民家から都心に野菜 小松市滝ケ原町で来春、交流施設に改修  小松市滝ケ原町の古民家が来春、小松の農業を発信する交流施設に生まれ変 わる。東京・渋谷で市場を開く団体が管理し、育てた農産物を都心で販売する 仕組みを作り、都市部の人が里山で農作業を体験する際の拠点とする。古民家 の石蔵は地酒が楽しめるカフェバーに活用する予定で、関係者は過疎が進む中 山間地の活性化につながると期待している。  古民家を管理するのはファーマーズ・マーケット・アソシエーション(東京) で、同団体は毎週末、渋谷区青山通りの国連大前広場で、全国各地の農産物や 加工品を取り扱うファーマーズ・マーケットを運営している。  計画では、同団体の耕作責任者が改修した古民家に常駐し、滝ケ原町の農家 や生産組合などと連携して、町内の農地約5千平方bで小松菜などの野菜を栽 培する。収穫した野菜はファーマーズ・マーケットで販売する。  農作業に興味のある都市部の人たちを古民家に受け入れ、農作業体験のほか、 大自然でのバーベキューや、アーチ型石橋が5カ所も残る滝ケ原町の石文化な どに触れるイベントを実施する。  古民家は明治初期に建築された木造2階建てで、地元住民によると、30年 近く空き家の状態だった。骨組みは丈夫だが、老朽化が激しいため改修が必要 で、同団体のメンバー16人が14日、古民家を訪れて改修箇所を確認し、石 蔵の活用法について意見を交わした。  滝ケ原町には現在、53世帯202人が住むが、高齢化が進み、空き家も増 えている。滝ケ原町鞍掛山を愛する会会長で、長年まちづくりに取り組んでい る山下豊さんは「若い人たちが訪れ、町に活気が出ればうれしい」と話した。 〈05〉2015年09月15日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎文化賞に有川、東田氏 小松市、11月3日に贈呈式  小松市は14日、今年度の文化賞に、県森林組合連合会相談役の有川光造氏 (75)=日用町=、元小松能美地区中核農家連絡協議会長の東田郁三(とう だゆうぞう)氏(74)=拓栄町=を決めた。贈呈式は11月3日、県こまつ 芸術劇場うららで行われる。  有川氏は県森林組合連合会長を務めるなど長年、南加賀や県内の森林整備の 推進に尽力した。同連合会が県、コマツと協力して取り組む循環型バイオマス システムを構築し、5月に小松市を主会場に開かれた全国植樹祭の県実行委員 として植樹祭の成功に貢献した。  東田氏は今江潟干拓地に入植して高品質、高単収の大規模経営を実現し、農 業改良普及所に複式簿記研修開催を提案するなど地域のリーダー役を担った。 先端技術も積極的に取り入れ、生産コストの削減を目指しながら農業経営安定 に努力した功績を評価された。 〈06〉2015年09月11日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「楽園写真家」九谷焼を撮る コケの里で名品21点 小松市が作品展  小松市は、今年で開窯360周年を迎えた九谷焼を写真で発信する。「楽園 写真家」として知られる三好和義さん(56)=東京=が、同市日用町(ひよ うまち)の「コケの里」で撮影した名品21点を、10月3日から同市龍助町 の松雲堂で展示する。著名なカメラマンの視点が捉えた九谷焼の魅力や作家の 息づかいを伝える機会にする。  九谷焼の新たな見せ方を発信しようと市が企画し、木村伊兵衛写真賞を19 85年度に最年少(当時)で受賞し、世界遺産などの写真で定評のある三好さ んに撮影を依頼した。  三好さんは小松らしい場所としてコケの里を選び、8日から3日間、江戸後 期の名工・粟生屋(あおや)源右衛門(げんえもん)の蝶形香合、初代博テ槌ャ 十吉の香炉、釉裏金彩(ゆうりきんさい)人間国宝吉田美統さんの大鉢などを 撮影した。三好さんは「色鮮やかな九谷焼の色合いと質感が、水にぬれたコケ と非常に合っている。見たことのない作品ができそうだ」と語った。  作品は縦90センチ、横60センチに仕上げられ、10月3日から12月2 0日まで松雲堂で展示される。  写真展は、小松、加賀、能美3市が合同で8月1日から9月6日までJR東 京駅で開催した「加賀九谷焼展」の小松展(北國新聞社後援)の併催展となる。 〈07〉2015年09月09日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎通話録音機を貸し出し 被害者、高齢者に 小松市が石川県内初   小松市は振り込め詐欺など特殊詐欺の被害防止策として、被害に遭った人や 65歳以上の高齢者世帯に、自動通話録音・通報装置の無償貸し出しを始めた。 石川県内では初の試みで、先行する富山市では不審電話が減少する効果が出て いる。今年の石川県内は、特殊詐欺の被害額が過去最悪のペースで推移してお り、市は有効な手だてとして装置を普及させ、高齢者らが繰り返し被害に遭わ ないようにする。  小松市が貸し出す装置は、固定電話に設置するタイプとなる。着信時、呼び 出し音が鳴る前に「この電話は振り込め詐欺等の犯罪被害防止のため自動的に 録音されます」と発信者にメッセージが流れ、通話を続けると全ての会話が録 音される仕組みだ。  不審に感じた時は専用ボタンを押すと、事前登録した親族らの電話に自動通 報され、「緊急事態発生」の音声と録音内容が流れる。  市は30台を用意し、これまでに7世帯から申し込みがあった。貸出期間は 半年で、最長1年まで延長できる。  市によると、7月の受付開始から申し込みがあったのは、主に一人暮らしや 高齢者夫婦のみの世帯で、「振り込め詐欺と思われる電話がよくかかってくる 」 「自分もだまされるかもしれず不安だ」などの理由で貸し出しを希望した。 「離れて暮らす娘から薦められた」と話すお年寄りもいた。  市あんしん相談センターの担当者は「一度被害に遭った人は、詐欺グループ につけ込まれて何度も電話がかかる傾向がある。録音内容を県警に提供するこ ともでき、犯人の特定につながる」と話した。  昨年度から高齢者に無償貸与を始めた富山市は、申し込みが順調だ。同市消 費生活センターによると、昨年度に用意した50台はすぐなくなり、今年度は 123台に増やした。さらに申し込みが相次いだため、急きょ200台に増や す費用を9月補正予算案に計上した。富山県警と連携し、過去に詐欺被害に遭 った人にも貸与している。 ●県内被害は3億円超 1〜8月、最悪ペース  石川県警によると、県内で今年1〜8月に確認された振り込め詐欺など特殊 詐欺の件数は、前年同期比44件増の100件(うち未遂7件)、被害額は約 4400万円増の約3億1500万円で、過去最悪だった昨年を上回るペース となっている。昨年1年間では95件(うち未遂5件)、約3億9300万円 だった。  今年は、被害者を電話で呼び出したり、詐欺グループが被害者宅を訪れたり して、直接現金を受け取る「手交型」が増加しているという。手交型による被 害の多くが、北陸新幹線開業後に確認されており、関東の詐欺グループが特定 の地域へ集中的に虚偽の電話をかけ、現金の受け取り役「受け子」を派遣して いるとみられる。  一方、金融機関窓口などで、不審に思った職員が振り込みを止めるなどして、 今年1〜7月で約1億5千万円の被害が防がれた。 〈08〉2015年09月06日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎手取川濁水に防止膜が効果 海洋工事の技術を活用  手取川上流域の斜面崩落による濁水問題を受け、小松市は宮竹用水の取水口 にある土砂除去施設に、海のしゅんせつ工事などで土砂の拡散を防ぐために使 う汚濁防止膜を取り入れ、施設の土砂をせき止める量が約25%増えることを 確認した。同市は石川県や北陸農政局など関係機関に調査結果を報告し、濁水 対策の一つの手法として活用を呼び掛けている。  農林水産省出身の西野徳康首席専門官ら市農林水産課の職員は、小松、能美 に広がる宮竹用水に拡大した濁水対策として、取水口で流水の土砂などを沈殿 させて除去する宮竹用水沈砂池(能美市岩本町)で、流れ込む土砂の量を抑え る方法を検討した。  西野首席専門官が海の護岸整備やしゅんせつ工事などで水中にカーテン状の 膜を設置し、土砂の拡散を防ぐ汚濁防止膜の利用を提案し、土砂を取り除く効 果が期待できる流れの弱い沈砂池に設置することにした。  同市は5月下旬、宮竹用水沈砂池の水路6レーンのうち、4レーンに長さ3 メートルの防止膜を設置し、堆積する土砂の量を調べた。一定以上の濁度があ ると、堆積する土砂の量は、防止膜を設置したレーンが設けなかったレーンよ り約25%増えることが分かった。  沈砂池には、流水の土砂を付着させて取り除く「モール」も取り付け、調査 した。モールを二重に設置したところ、付着した土砂の量は約40%増加した。 しかし、モールは一定量の土砂がたまると、水中から引き上げて土砂を除去す る必要があり、西野首席専門官は「非効率的で人件費などの負担が大きい」と 分析している。 ●「対策に生かして」  西野首席専門官は「まだ試算の段階だが、汚濁防止膜に取水の濁度を薄める 一定の効果があると分かった。関係機関にも今後の対策に生かしてほしい」と 話した。 〈09〉2015年09月02日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎空き家を解体し公園に 適用第1号が桂町で着手 小松市が寄付受け   小松市は1日、土地、家屋ともに寄付された同市桂町にある空き家の解体を 始めた。整地後、地元の桂町町内会が公園として活用する。市が今年度設けた 「市未活用住宅等の対応措置要綱」の適用第1号で、市は制度の普及を図り、 地域の危険解消につなげたい考えだ。  寄付されたのは、桂町にある築62年の木造2階建て住宅と土地82平方メ ートル。市によると、住宅は屋根瓦が落下するなど傷みが激しいことから、倒 壊の恐れがある「老朽危険空き家」と判断し、所有者と対応を協議していた。  市は今月中に整地し、住宅裏にある川への転落防止用のフェンスを設置する。  市によると、昨年4月時点で老朽危険空き家と判断した住宅は市内に53戸 あった。このうち、市の空き家適正管理条例に基づき、市が改善を指導した1 3戸が所有者によって解体された。  市は、解体費助成制度も設けている。市未活用住宅等の対応措置要綱の適用 を進めるとともに、空き家所有者に適正な管理を呼び掛けていく。 〈10〉2015年09月01日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎来年6月までに移転 小松基地へ新田原の訓練部隊 防衛省が市に申し入れ    防衛省が航空自衛隊新(にゅう)田(た)原(ばる)基地(宮崎県新富町) の訓練部隊を小松基地に移す計画について、近畿中部防衛局の松本俊彦局長は 31日、小松市役所に和田慎司市長を訪ね、来年6月までに移転させる方針を 申し入れた。和田市長は「防衛省に丁寧な説明を求め、どういった負担が出る のか見極めたい」と述べ、市議会や地元町内会の意見を聞いて対応を協議する 考えを伝えた。  松本局長ら4人が訪れ、和田市長と会談した。松本局長は2016年度政府 予算概算要求に部隊移転に関する費用が計上されたことを報告し、受け入れに 理解を求めた。  会談後、松本局長は小松基地が移転先に選ばれた理由について、小松沖の訓 練空域が国内で最も広く、戦術技量を向上させるさまざまな訓練が可能な点を 挙げた。騒音など基地周辺への影響について「飛行回数が増える分、ご負担を 掛ける。必要な対策にも十分に取り組みたい」と述べた。  和田市長は「申し入れを関係先に伝えることからスタートしたい」と語り、 騒音と安全の問題を最優先に協議するとした。  部隊移転は2013年に閣議決定された防衛計画大綱を受けた措置で、小松 基地には新田原基地の飛行教導群のF15戦闘機など約10機を移す。整備要 員ら約170人も新たに配属され、2020(平成32)年度までに宿舎や航 空燃料貯蔵施設などを段階的に整備する。 ●9月定例会で結論 市議会  和田市長は防衛省の申し入れを市議会に説明するため、宮西健吉議長に全員 協議会の開催を要請した。宮西議長は取材に対し「9月定例会で議会としての 結論を出したい」と述べた。1日に全員協議会、小松基地・空港対策特別委を 開く。  松本局長は1日、加賀、能美、白山、川北の4市町と石川県を訪れ、部隊移 転の計画を説明する。小松市は同日、小松飛行場周辺整備協議会に説明する。 ●小松の意向尊重を 谷本知事  谷本正憲知事は「まずは国の考え方をしっかり聞かなければならない。基地 が所在する小松市の意向が最大限に尊重されるべきだ」と述べた。都内で記者 団の質問に答えた。 ●絶対に認めない 爆音訴訟連絡会  小松基地爆音訴訟連絡会の長田孝志会長は「訓練移転で騒音や墜落事故の恐 怖が増える。絶対に認められない」と話し、市や小松基地に抗議するとした。 ■移転費に10億円 防衛省が概算要求  防衛省は31日発表の2016年度予算概算要求で、小松基地に新田原基地 から訓練部隊を移転する費用として10億円を盛り込んだ。費用の内訳は、隊 員宿舎の建設費として9億6千万円、航空燃料貯蔵施設の新設に関する調査費 や工事費2千万円、人員や機材の移動費2千万円となる。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------