_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.155     _/ _/              平成26年 12月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.155をお届けします。 家で過ごしているなんて、もったいない!さあ、一緒に冬のこまつを楽しもう ! ●サイエンス・フローラルイルミネーション とき 12月3日(水)―平成27年1月31日(土)日没後から22時まで ところ JR小松駅周辺 内容 東口では宇宙空間を表現したサイエンス・イルミネーションを、西口で は植栽にイルミネーションを飾り付けて「フローラルこまつ」を色鮮やかに演 出したフローラル・イルミネーションを行います。小松市イメージキャラクタ ーのカブッキーパネルも登場します。 問い合わせ まちデザイン第1課 0761・24・8099 ●冬のこまつもんまつり 「安全・安心・おいしい」こまつもん認定商品や地元農産物が大集合!たくさ ん食べて、寒い冬を吹き飛ばそう! とき 12月7日(日)11時−14時 ところ 市民公園(JR小松駅西側) 内容 トマト&大麦を使った創作料理の販売、トマト&ニンジンの試食販売、 キッズコーナー(ポップコーンなど) 問い合わせ 環境王国こまつ推進本部 0761・24・8078 ○同時開催 「地美絵鍋ふるまいと地酒試飲」  里山で捕獲されたイノシシを使ったジビエ鍋とジビエ料理用に考案されたオ リジナル地酒の試食会(限定100食)を行います。 問い合わせ こまつ地美絵実行委員会(小松商工会議所内) 0761・21 ・3121 ◆◆和田市長にココが聞きたい◆◆ ●今月のテーマは「3世代の笑顔が輝くまち」です。 こまつちゃん この度、全国の市区を対象にした「住みよさランキング」が発表されましたね。 和田市長 東洋経済新報社が実施した住みよさランキング調査で、小松市は一昨年の12 7位、昨年の67位から大幅に順位を上げ、全国813の市区の中で46位の 評価を受けました(小松市の借金額は改善しつつありますがまだ残高が大きく、 住みよさではマイナスに影響しています)。  小松市は、これまでも出産・子育てしやすいまち、高齢者が住みよいまちと して、全国でトップクラスの評価を得ています。日本一「たくましい・おもし ろい・ここちよい」まちづくりを旗印に掲げ、市民の皆様と一丸となって「1 0年ビジョン」の実現に向け取り組んできた結果です。 こまつちゃん まちづくりで大切なことは何だとお考えですか。 和田市長 そこに住む人がふるさとの素晴らしさを実感し、誇りに思うことからまちづく りは始まると考えます。子供から高齢者まで、全ての人が健康的で生きがいの ある毎日を送れること、将来に夢や希望が持てるまちであることが大切です。 一人ひとりの幸せを応援していくために、市独自のきめ細やかなサービスや地 域の皆様と連携した取り組みを今後も力を入れて進めてまいります。 さて、12月に入り遠方から帰省されるご家族、ご友人も多くいらっしゃると 思いますが、今月は魅力あるイベントを企画しました。3日からは、JR小松 駅前に色鮮やかに演出されたイルミネーションも灯り、冬の夜 を彩ります。ぜひ皆様おそろいでお出掛けください。みんなでふるさと小松の 冬を満喫しましょう! ◆◆国際交流員ハファエレのVamos nos conhecer(仲良く なりましょう)◆◆ ●メリークリスマス!  最近、私もカタカナの言葉をよく目にするようになってきました。  グローバル化が進んでいる今日、私達の周りにはカタカナ語があふれていま す。特にインターネットが普及してからは日本語と英語との共通語が増えて、 カタカナで書かれた英語に接触する機会がますます増えてきました。私も日本 に来てカタカナを学んだことが英語の上達にも役立ったように思います。  外国から来た言葉がその国の言葉として使われる「外来語」は、日本語に限 らず全ての言語にあります。言語は生き物なので、発達していく中で、接触し た異文化に影響を与えたり、与えられたりします。 例えば、ポルトガル語に も日本語から来た言葉がたくさんあります。「しょうゆ」「みりん」「こんに ゃく」「うどん」「まんじゅう」「酒」「箸」「刺し身」など食べ物に関する 言葉のほか、「歌舞伎」「折り紙」「三味線」「太鼓」「着物」「カラオケ」 「生け花」「お風呂」「侍」「芸者」などの文化・歴史関連の言葉もそのまま 使用されています。日本の文化がどれだけブラジルになじんでいるのかがよく 分かります。  日本にもカタカナの言葉と共に、海外の文化がたくさん入ってきました。10 月のハロウィーン、12月のクリスマスという言葉は、文化と共に日本へ入って きた代表格でしょうね。  ということで、小松の皆さんへ。メリークリスマス、そしてハッピーニュー イヤー! ◆◆文化ガイド◆◆ ●博物館企画展「博物館のお宝公開!」 とき 12月13日(土)−平成27年1月18日(日)の9時―17時(入 館は16時30分まで) ところ 小松市立博物館 入館料 300円(高校生以下無料)※こまつミュージアム・パス利用可 休館日 月曜日(祝日は除く)、祝日の翌日(土・日・祝日は除く)、12月 29日(月)〜平成27年1月3日(土) 問い合わせ 小松市立博物館 0761・22・0714 ●天神堂飾り展  天神堂は天神様を祭っているミニチュアのお堂です。市内の旧家が所蔵して いる天神堂を展示します。 とき 12月25日(木)―29日(月)、平成27年1月2日(金)―6日 (火)10時―17時 ところ こまつ曳山交流館みよっさ 問い合わせ こまつ曳山交流館みよっさ 0761・23・3413 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|// ---------------------------------------------------------------------- 01:小松彩る歓迎フラッグ 新幹線開業、植樹祭へ市12月補正予算案 02:小松駅にコンシェルジュ「やさしいまちづくり」推進市12月補正予算案 03:水質浄化へ水門活用 小松市と金沢大、木場潟で実験 04:九谷焼を北欧へ、祭典で作品展 スウェーデンで来年2月 05:イノシシ侵入防止柵設置、南加賀で推進 3市でくい打ち機共用へ 06:秋篠宮さま、小松市を訪問 生き物文化誌学会に出席 「苔の里」も見学 07:日本芸術院会員の塗師さんが特別授業 来年度、小松市立高  08:花と言葉で駅彩る 市の「緑の少年団」 全国植樹祭へプランター設置 09:救護レースで技能向上 小松市消防本部 市民リーダー対象に 10:紀元前107年ごろと特定 八日市地方遺跡 鉄器痕ある樹木 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2014年11月26日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松彩る歓迎フラッグ 新幹線開業、植樹祭へ市12月補正予算案  小松市は、来年3月の北陸新幹線開業や同5月に市内で開催される全国植樹 祭に向け、駅や空港、観光施設などに共通のバナーフラッグを掲示する。各施 設の従業員は、歓迎の気持ちを示すエンブレムを着用し、市全体で来場客をも てなす機運を高める。25日、市議会に内示した12月補正予算案に、事業費 500万円を盛り込んだ。  バナーフラッグには、歓迎の意味を込めたキャッチフレーズやデザインをあ しらう。エンブレムはバナーフラッグと統一感を持たせたデザインとし、胸に 取り付けるバッジやワッペンなどを想定している。  市は木場潟公園を主会場に開催される全国植樹祭へ「おもてなし態勢の総仕 上げ」を進める。会場周辺の道路沿いの花壇整備、花苗配布などで1300万 円を計上。九谷焼の陶額など招待者への記念品の準備に840万円、木場潟周 辺道路の舗装などに3千万円を盛り込んだ。 ●5億7068万円計上  12月補正予算案は一般会計で5億7068万円(累計414億3410万 円)となった。条例案では、来年度の教育委員会制度改革に伴う市総合教育会 議の設置など8件が示された。  このほかの主な補正予算案は次の通り。  ▽北陸新幹線金沢開業PR推進費250万円▽やさしいまちづくり推進費6 30万円▽グローバルチャレンジ推進費180万円▽せせらぎの郷活性化計画 策定費90万円▽放課後児童クラブ施設整備費280万円▽小型除雪機購入補 助など除雪費200万円▽クラシックカーを活用した、こまつまるごと観光物 産推進費130万円 ●音楽スタジオ終了へ 中ノ峠・ラボ、売却も視野に  市は、レコーディングスタジオ「中ノ峠ミュージック・ラボ」の指定管理者 による運営を、今年度末で終了する。デジタル技術の進歩に伴って利用者が減 少しており、市は民間事業者への売却も視野に入れる。12月定例会に廃止に 関する条例が提出される。  中ノ峠ミュージック・ラボは、旧中海小中ノ峠分校を改修して1996年に オープンした。本格的なレコーディングが行える施設として、プロ、アマ問わ ず県内外の音楽家が利用してきた。ピーク時の2001年度に1707人だっ た利用者数は、昨年度798人に減った。  市によると、現在でも一定の需要はあるという。指定管理者への昨年度の委 託料は約880万円だった。 〈02〉2014年11月23日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松駅にコンシェルジュ「やさしいまちづくり」推進市12月補正予算案  小松市は、来年3月までに市内の総合案内役を担うコンシェルジュをJR小 松駅に置き、市内各所に避難所を分かりやすく示す標識を整備するなど、暮ら しやすく訪れやすい「やさしいまちづくり」を推進する。地元の木場潟公園を 主会場に開かれる同5月の全国植樹祭を前に、市全体で取り組み推進の機運を 高めるため、民間団体や企業を交えた会議も新設する。12月補正予算案に事 業費を盛り込む。  訪れやすいまちづくりでは、コンシェルジュ配置を柱に、障害がある観光客 をもてなすための接遇セミナーを開く。多目的トイレの機能充実などスポーツ 施設の利便性向上も図る。  暮らしやすいまちづくりでは、高齢者や障害者、妊産婦らが車を止めやすい 駐車場を公共施設などで増やす。公共施設が使いやすいかを調べ、高齢者の歩 行を支援する用具の導入などを検討する。  新設する「こまつやさしいまちづくり推進会議(仮称)」は、高齢者や障害 者ら関係団体、市民、企業、市で構成し、学識経験者を含む委員10数人で来 年1月にも発足させる。市の施策の点検や、新たに取り組むべき施策の提言に 当たる。  市は全国植樹祭や北陸新幹線金沢開業を控え、マナーアップ運動「グッドマ ナーこまつ」を市民総ぐるみで推進してきた。市の担当者は「障害者や子供、 お年寄りなど、あらゆる人たちが心地よく過ごすことができ、やさしいと感じ てもらえるまちを目指したい」と話した。 〈03〉2014年11月18日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎水質浄化へ水門活用 小松市と金沢大、木場潟で実験  連携して小松市の木場潟の水質浄化に取り組んでいる小松市と金大は、前川 水門を使った新たな取り組みを始める。水門を有効活用することで潟内の水の 循環を良くし、水質汚染物質の増加を抑える狙い。来年11月から1カ月間、 実証実験を行い、水質の変化を分析して効果を検証する。  前川は木場潟から流出し、水門は木場潟から約1・5キロ下流にある。  市によると、実験では水門を閉鎖した上で、今江潟排水機場のポンプで水門 前の水をくみ上げて下流に送る。こうすることで湖面の水位が下がり、水の対 流が良くなる。水質を汚染する水中の炭素や窒素などが増えるのを防ぐ効果が あると考えられるという。  潟内の20カ所と水門の上流、下流の各地点で、環境基準の指標である化学 的酸素要求量(COD)の数値などを測定する。実験の実施前と実施中、実施 後を比較して水質の変化を分析する。  木場潟のCODは1990年、全国の湖沼でワースト2位となった後、改善 しているが、近年は改善のペースが鈍っている。  小松市と金大は2012年に包括連携協定を締結し、木場潟の水質浄化に向 けた研究に取り組んでいる。 〈04〉2014年11月14日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎九谷焼を北欧へ、祭典で作品展 スウェーデンで来年2月  来年2月にスウェーデンで開かれるデザインの祭典「ストックホルム・デザ インウイーク」に、県内から九谷焼の作品が展示される方向となった。小松市 と連携している同国の工芸デザイン協会が、市内の九谷焼作家に参加を提案し た。デザインウイークは、北欧諸国のデザインを総称する「北欧デザイン」で 最大のイベントとされ、関係者は九谷焼を欧州で発信する絶好の機会になると 期待している。  市によると、デザインウイークは来年2月2〜8日に開催される。メーンイ ベントの見本市「家具と照明のフェア」には毎年、北欧を中心に世界各国の企 業約750社が家具や照明、繊維製品などを出展。ストックホルム市全域で関 連イベントも多数開かれ、北欧デザインの作家が交流し、創作への刺激やアイ デアを得る場にもなっているという。  九谷焼作家を含む小松市代表訪問団は7月にスウェーデンで、同国の工芸デ ザイン協会「スヴェンスク・フォルム」と連携に関する確認書に署名した。1 0月28、29日には同協会のエヴァ・クムリン代表やデザイナー3人が市内 の九谷焼の窯元を見学。この際、クムリン代表がデザインウイークへの参加を 勧めた。  代表訪問団の一員で、自らの工房にクムリン代表らを招いた吉田幸央さん= 小松市高堂町=ら九谷焼作家が、現地に行く作家の数や作品、見せ方など詳細 を今後、検討する。吉田さんによると、九谷焼を北欧で展示するのは珍しい。  吉田さんは「北欧のデザインとデザイナーの考え方に触れることは、九谷焼 に足りないものを知り、新たな創造につながる可能性がある」と期待を込めた。 〈05〉2014年11月13日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎イノシシ侵入防止柵設置、南加賀で推進 3市でくい打ち機共用へ  イノシシの被害防止に取り組む南加賀鳥獣被害対策協議会は、小松、加賀、 能美3市の農家らが侵入防止柵を設置しやすいよう「くい打ち機」の共同利用 に乗り出す。高齢化に加え、過疎で人手不足が悩みの農家らに機械を貸し出し、 柵の設置を後押しする。地元小松市などの農業を支援している建機大手コマツ が4台分の購入費を負担した。  協議会は小松、加賀、能美、川北の3市1町とJA、農家代表らで組織する。 事務局の小松市農林水産課によると、イノシシ被害が出ている小松、加賀、能 美3市の生産組合などに活用を呼び掛ける。16日に小松市西荒谷町で使用方 法を紹介する研修会を開き、3市の農家に体験してもらう。  共同利用は、コマツ粟津工場が昨年7月、小松市イノシシ被害対策協議会に、 くい打ち機と草刈り機、送風機を寄贈したことがきっかけとなった。くい打ち 機は支柱の上に据えて振動させ、人が力を入れなくても地面に支柱を押し込む 仕組みになっている。農家から評判が良く、粟津工場が新たに購入費負担を申 し出た。共同利用する4台は、農家の意見を反映し、使いやすいよう改良され た。  県農業安全課などによると、昨年度のイノシシによる農作物被害額は小松市 が956万円、加賀市が774万円、能美市が187万円に上る。年間捕獲数 は小松市が497頭(2012年度)から765頭(13年度)に増加するな ど、3市とも近年は捕獲数が増えている。  小松市ではこれまで柵を設置した地域で被害が減る効果があり、柵の延長距 離は約57キロに達した。市の担当者は「農家の負担が重く、柵を設置したく ても進んでいない地域がある。機械を有効活用してもらいたい」と話した。 〈06〉2014年11月09日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎秋篠宮さま、小松市を訪問 生き物文化誌学会に出席 「苔の里」も見学  生き物と人間の関わりを研究する「生き物文化誌学会」の例会は8日、常任 理事の秋篠宮さまをお迎えし、小松短大で開かれた。例会に先立ち、秋篠宮さ まや学会員は小松市日用町の「苔(こけ)の里」を訪れ、案内した地元住民に よると、秋篠宮さまは「きれいに生えていますね」「手入れが大変でしょう」 と話されたという。  苔の里では「日用苔の里整備推進協議会」の高富師彰会長と有川宗樹町内会 長が案内した。  例会では、苔の里について、生き物文化誌学会の湯浅浩史会長が「味わい深 く手入れされ、素晴らしい」と評価し、コケの研究者で講演した信州大農学部 の大石善隆助教も「交流活動の資源として生かしてほしい」と語った。討論で 秋篠宮さまは、芝と苔に対する外国人の考え方などを尋ねられた。  石川県内での例会開催は初めてで、小松短大の由谷裕哉教授、九谷焼作家の 浅蔵一華さん=小松市=も講演した。和田慎司市長は「九谷焼や苔の里をご覧 いただき、大変光栄だ」と話した。 〈07〉2014年11月07日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎日本芸術院会員の塗師さんが特別授業 来年度、小松市立高   小松市立高は来年度、日本芸術院会員の洋画家塗師祥一郎さん(82)=小 松市出身、さいたま市在住=を講師に迎え、特別授業を始める。芸術コースを 専攻する生徒に、一流の画家の卓越した技術や創作への心構えに触れてもらう。 市教委からの講師就任依頼を快諾した塗師さんは「ふるさとの若い人たちが芸 術家になる目標の実現をお手伝いしたい」と楽しみにしている。  計画では、特別授業は芸術コース美術専攻の1〜3年生が対象で、5月から 月1回開催する。塗師さんは表現方法や作家の仕事をはじめ、人生や生徒への メッセージなど幅広いテーマで講話する。3年生の卒業制作などで実技を指導 する。  同高が外部講師による授業を、年間を通じて定期開催するのは、今回が初め てとなる。  塗師さんは小松市打越町出身で、生まれて間もなく埼玉県に移り、その後、 金沢に疎開した。終戦後に入学した金沢美術工芸短大(現金沢美大)で、高光 一也氏、竹沢基氏らの薫陶を受け、在学中に日展に初入選した。卒業後は上京 し、小絲(こいと)源太郎氏に師事して才能を開花させ、情感のこもる温かみ のある作品を次々と発表してきた。  塗師さんは美術の道を志す最近の若者について「目先のことだけを考え、時 間を掛けて大きく成長する意識に欠けている」と指摘。こうした現状を変えた いと考えていたところ、講師依頼の話が舞い込んだとし、「ふるさとからもら った良いチャンス」と、二つ返事で引き受けたという。  友田孝校長は「生徒には郷土出身の素晴らしい先生の指導を受けて力を付け てほしい」と話した。塗師さんは「基本的な技術はもちろん、生徒それぞれの 感性を育て、伸ばしたい」と語った。 ●あす体験入学  小松市立高の芸術コース体験入学は8日、同高で開かれる。中学3年生が対 象で、参加者は音楽、美術の各専攻に分かれ、コースの紹介や実技指導を受け られる。 〈08〉2014年11月06日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎花と言葉で駅彩る 市の「緑の少年団」 全国植樹祭へプランター設置  来年5月17日に小松市の木場潟公園を主会場に開催される全国植樹祭に向 け、市内の全25小校下にある「緑の少年団」は8日、JR小松駅西口に花苗 の木製プランターを並べる。来年2月には、児童が手作りする歓迎のメッセー ジをプランターに添える。小松の玄関口を花と言葉で彩り、来訪者をもてなす。  プランターは、かが森林組合(小松市)が加賀スギで製作した高さ約70セ ンチ、横76センチで、それぞれの緑の少年団と、同市緑の少年団育成連絡協 議会のネームプレートを付けた26基を設置する。  8日は、各少年団の代表者が、小松駅構内に県が設けるカウントダウンボー ドの除幕式に出席した後、プランターにパンジーやビオラの苗約180株を植 え込む。  プランターに取り付けるメッセージは児童が考え、小松を訪れる人への歓迎 や感謝の気持ち、花や緑を愛する思いなどを表す。  市内の緑の少年団は、今年2月に全25小校下で結成され、団員数は約55 0人となっている。今回のプランター植栽は、初めて全団がそろう活動となる。 市の担当者は「少年団のさまざまな活動を通じ、全国植樹祭の機運を高めてい きたい」と話した。 〈09〉2014年11月05日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎救護レースで技能向上 小松市消防本部 市民リーダー対象に  小松市消防本部は、応急手当ての技術、知識を備えた「しみん救護員」のレ ベルアップへ、30日に「救護レース」を初めて開く。自動体外式除細動器 (AED)の操作、三角巾の扱い、簡易担架作りなどが登場する障害物競走と なり、救護員らはチームをつくり、速さと正確さを競う。レースで高めた実践 力を災害や事故発生時に発揮してもらう。 ●30日に初実施、年1回開催へ  しみん救護員は市消防本部が2011年度から募集を始めた独自の制度で、 講習を受ければ認定される。4日現在、市内全246町内会のうち、101町 内会の240人が認定を受けた。災害時には地域のリーダー役を担う。  救護員は町内会や校下が実施する自主防災訓練などで、技術や知識を住民に 伝えている一方、自身の技量を高める実践の場がこれまでなかった。消防本部 は、救護員に楽しく技術を磨いてもらおうと、レース型の体験イベント「応急 手当てSTEPUPチャレンジ」を企画した。  イベントは松陽地区体育館で、午前9時半から行われる。3人一組のチーム には救護員が1人以上いることが条件で、レースはAEDを使った心肺蘇生、 三角巾を利用した腕の固定、病気やけがの予防に関するクイズ、簡易担架作り の四つの「障害物」を順にクリアしていく内容となっている。11、16日に は消防本部で事前講習会が開かれる。  イベントは年1回開催する。消防本部はイベントを通じて、救護員同士のネ ットワークも広げる。  市内では昨年9月、自主防災組織の結成率が町内会単位で100%に達した。 消防本部は今年度、1町内会1人以上の救護員配置を目指し、年1回開催して いた認定講習会を、前後期の2回に増やした。 〈10〉2014年11月04日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎紀元前107年ごろと特定 八日市地方遺跡 鉄器痕ある樹木  小松市埋蔵文化財センターは、市内の八日市地方(ようかいちじかた)遺跡 の出土品で、鉄器を使って伐採した痕が残る樹木の年代を紀元前107年ごろ と特定した。最新の測定法を駆使し、同遺跡は北陸の集落の中でもいち早く鉄 器が木の加工に使われていたことを裏付けた。担当者は「さらにデータを蓄積 することで、集落の成り立ちや廃絶の時期、気候変化などを解明できる可能性 が出てきた」と期待している。  今回の年代測定は、総合地球環境学研究所(京都市)の中塚武教授が確立し た「セルロース酸素同位体比年代測定法」を使った。木材の年輪に含まれる重 さの違う酸素の比率を測定することで、木材が伐採された年代を1年単位で特 定できる。  八日市地方遺跡では、これまでに年輪や放射性炭素を計測する年代測定法で 樹木を調べてきたが、同センターによると、年輪測定法は調べる樹種が限られ、 放射線炭素測定法は費用が高く、プラスマイナス20〜30年の誤差を伴うと いう。  同センターは、中塚教授の年代測定法で樹木6点を分析し、このうち鉄器を 使って伐採、製材されたと考えられていたクヌギ節(クヌギもしくはアベマキ) 1点について、「紀元前107年プラス数年程度」との分析結果が出た。  高度な木工技術を示す木器を生産していたことで知られる八日市地方遺跡で は、鉄斧(てつおの)の柄が見つかっているが、鉄製工具自体は出土しておら ず、この時期に鉄器を使っていたことが科学分析によって証明された。  同センターによると、降水量など気候変化に着目した中塚教授の測定法はこ れまで、北陸など雪が降る地域で有用な結果が出るか分からなかったという。 担当者は「他地域の遺跡でもより正確な年代が測定できれば比較が可能となり、 八日市地方遺跡の全容解明にもつながる」と話した。 ★〔八日市地方遺跡(ようかいちじかたいせき)〕  小松市日の出町、八日市町の約15ヘクタールに広がる弥生時代中期(約2 300〜2000年前)の集落遺跡で、当時の北陸最大級の集落とされる。土 器や石器に加え、とりわけ農具や容器、食事具、建物の部材など木器が多量に 出土。出土品約3万7千点のうち、1020点が国の重要文化財に指定されて いる。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------