_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.154     _/ _/              平成26年 11月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.154をお届けします。 南加賀公設地方卸売市場にて「白山眺望土曜市」が始まります。11月8日 (土)から毎月第2土曜日に市場を特別開放し、旬の野菜や果物、鮮魚を中心 に生鮮食料品を販売します。ぜひご来場ください。 ●白山眺望土曜市(第1回) とき 11月8日(土)11時―13時 ところ 南加賀公設地方卸売市場(小松市本江町ホ1番地) 問い合わせ 南加賀公設地方卸売市場 0761・24・6611 ◆◆和田市長にココが聞きたい◆◆ ●今月のテーマは「おいしく食べて寒い季節を元気に!」です。 こまつちゃん 朝夕に肌寒さを感じる季節になりましたね。 和田市長 秋はスポーツや文化など楽しみがたくさんありますが、やはり「食」の秋です ね。ご家族で鍋を囲む 機会も増えるのではないでしょうか。  豊かな食卓は、私達に幸福な時間をもたらしますが、実際に食事が目の前に 運ばれてくるまでには、たくさんの人々のつながりがあります。生産者や加工 企業、料理を作る人などです。食事の前の「いただきます」は、まさに全ての 人に感謝する気持ちが込められた日本ならではの言葉ですね。 こまつちゃん 小松には、おいしいものがたくさんあります。 和田市長 市では、ふるさとの食を支え、それを未来へと受け継ぐために、様々な取り組 みを展開してきました。「環境王国こまつ」の特産品の6次産業化とブランデ ィング、マーケットの全国展開、若い担い手の育成などです。またICT技術 の活用も進めており、生産者の所得向上や作業の軽減、女性やシニアの活躍の 場の創出を目指しています。  小松ならではの6次産業化商品などを全国へ発信する「空の駅こまつ」はオ ープンして1年が経ちましたが、 お陰様で売り上げは1億円を突破しました。空港を利用する方はもちろん、よ り多くの皆様にもご利用いただき たいと思います。更に県外・海外への販売も拡がりつつあります。今後も共に 頑張りましょう。  今月から、毎月第2土曜日に南加賀公設地方卸売市場で「白山眺望土曜市」 を開催します。市場の活気を楽しみ、新鮮な地元の農・海産物をたくさん頂い て、寒い季節を元気に過ごしましょう。皆様お誘い合わせのうえ、 お出掛けください! ◆◆国際交流員ハファエレのVamos nos conhecer(仲良く なりましょう)◆◆ ●秋の夜長は読書  今回はブラジルの有名な詩人「カルロス・ドゥルモン・デ・アンドラーデ氏 」の作品からインスピレーションを受けた話をお届けします!  高校3年生の時、私にとって人生で一番苦しい事件がありました。生まれて 初めて大好きになった同級生の男の子に待ち合わせをすっぽかされたのです。 ずっとその同級生が気になっていた私は、自分の存在に気付いてもらうために 色々な作戦を立て、やっと一緒に映画を見る約束ができました。しかし、当日 約束の時間を1時間過ぎても彼は現れませんでした。  泣いて家に帰ると、母が「どうして泣いているの?」と尋ねてきました。私 は「1時間も待たされたうえ、結局約束をすっぽかされたの」と答えました。 すると母は「違うでしょう?あなたは大好きな同級生と楽しく過ごす瞬間が得 られなかったから苦しんでいるでしょう?思いどおりにならなかったから泣い ているんでしょう」と言いました。私は母の言葉にはっとしました。アンドラ ーデ氏の詩を思い出し、心の痛みは体の痛みと違い、どう感じるかは気持ち次 第なんだと気付いたのです。  私はこの時から、得られなかった将来を思って苦しむのは何だかもったいな い、「苦しむ」という人間の感情についてちょっと見方を変えて考えるように なりました。皆さんも世界の様々な文学に触れてみてはいかがでしょうか。迷 ったり落ち込んだりした時に前向きになれるヒントを与えてくれるかもしれま せんよ。 ◆◆文化ガイド◆◆ ●博物館特別展「大八日市地方遺跡展 小松式土器の時代」 とき 11月30日(日)までの9時―17時(入館は16時30分まで) ところ 小松市立博物館 入館料 500円(高校生以下無料)※こまつミュージアム・パス利用可 休館日 月曜日(祝日は除く)、祝日の翌日(土・日・祝日は除く) 問い合わせ 小松市立博物館 0761・22・0714 ◎シンポジウム「科学分析でここまでわかった八日市地方遺跡 小松式土器の 時代−樹木からのアプローチ−」 とき 11月22日(土)13時30分―、23日(日・祝)10時― ところ サイエンスヒルズこまつ 定員 各日200人(先着順、要申し込み) 申し込み 小松市埋蔵文化財センター 0761・47・5713 ●曳山ライブラリー上映会  当館に集まったお旅まつりの記録映像を上映します。 とき・上演内容 @11月9日 龍助町・大文字町 A12月14日 京町・ 寺町 B平成27年1月25日 中町・西町 いずれも日曜日10時― ところ こまつ曳山交流館みよっさ 参加費 無料 問い合わせ こまつ曳山交流館みよっさ 0761・23・3413 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|// ---------------------------------------------------------------------- 01:京都市・芳春院のふすま絵描く 小松市の九谷焼作家・北村さん 02:古民家拠点にコケ研究 小松市日用町に「叡智の杜」が開設  03:プロ野球ドラフト 山下(小松大谷高)ソフトバンク育成3位 04:大和跡地開発に2社 小松市 優先交渉権者を決定 市議会建設常任委 05:ため池決壊、浸水範囲は? 小松市、ハザードマップ作成へ 06:友好交流へ小松市に高校生 スウェーデン・ウメオ市から 07:小松市産のイ草、雪づりの縄に 宮本農産開発 兼六園で試験採用 08:小松市どんどんまつり 駅前に歓声響く 踊りやグルメでにぎわう 09:小松市が自主防災組織の評価に「S」ランク新設 11月にも6段階へ 10:小松空港の空の駅とカフェ、開業1年 売り上げ1億円超え ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2014年10月29日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎京都市・芳春院のふすま絵描く 小松市の九谷焼作家・北村さん  加賀藩祖前田利家の正室まつゆかりの京都市大徳寺芳春院(ほうしゅんいん) は、本堂などのふすま絵の制作に取り組んでいる。2017年に迎える、まつ の没後400年の節目までに全てのふすま絵を描き終える予定。作業には小松 市の九谷焼作家北村隆さんが参加し、七尾生まれの絵師長谷川等伯の国宝「松 林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」を参考に竹林を描き始めた。  まつの院号と同じ名前を持つ芳春院は、前田家の菩提寺(ぼだいじ)で、臨 済宗大徳寺派大徳寺の塔頭(たっちゅう)(寺院内の寺院)である。利家の死 後出家したまつが願主となって1608(慶長13)年に建立された。前田家 の厚い庇護を受け、利家やまつ、3代藩主利常の肖像画を所蔵する。  絵を描くのは本堂と書院のふすま計100枚以上で、本堂は京都在住の日本 画家竹内浩一さんが動物画を描く。5部屋ある書院のうち3部屋は、すでに砺 波市生まれの日本画家、下保昭さんが山水画を描き終え、残る2部屋を北村さ んが担当することになった。  秋吉則州住職は、古くからの知人であり、加賀藩の地元に住み、竹を描くの を得意とする北村さんにふすま絵を依頼した。北村さんは、等伯が描いた松林 図屏風の空白の取り方を基に、知人の大阪在住の樫田竹明さんと共に、ふすま 絵6枚に竹林を描いた。あと8枚にも竹林を描く。  2代藩主利長が芳春院の「客殿の絵」を等伯に描かせたことを示す古文書が、 長谷川等伯ふるさと調査団団長の嶋崎丞(すすむ)県立美術館長の調査で確認 されている。  ただ、文書には3代藩主利常が絵を狩野探幽(たんゆう)の作に替えたとも 記されており、嶋崎館長は等伯の絵をイメージしてふすま絵を描くことについ て「現在の芳春院に等伯の作はなく、かつてあった姿を復元する一つの方法だ 」 と評価する。  秋吉住職は「前田家や等伯と関係のある石川の作家がふすま絵を描くことに 縁を感じる」と語り、北村さんは「石川と京都の距離を縮めたい」と話した。 〈02〉2014年10月29日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎古民家拠点にコケ研究 小松市日用町に「叡智の杜」が開設   小松市日用(ひよう)町のコケ群生地を発信する一般社団法人「叡智(えい ち)の杜(もり)」は28日、同町の古民家を改修した施設「ウィズダム・ハ ウス」をオープンした。コケの保全や研究、芸術作品の創作で、国内外から訪 れる人たちの拠点とする。この日はスウェーデンから、苔(こけ)の里を通じ て同国、小松市交流のきっかけをつくったデザイナーらが駆け付け、地元関係 者と貴重な植生に見入った。  古民家は築約80年の木造2階建て。建物の中から苔庭を眺めやすいよう、 窓の障子を取り払うなど開放性を高めた。改修費は約3千万円で、国や市の補 助を受け、インターネットで寄付金を募った。施設名は叡智を意味する英語 「ウィズダム」から名付けた。  オープニング式典で、叡智の杜の黒崎輝男理事が「日用町は世界的に残すべ き場所であり、苔のメッカにしたい」と意気込みを示した。スウェーデンから は、デザイン分野で世界最古の協会「スヴェンスク・フォルム」のエヴァ・ク ムリン代表と、夫で同国の駐日大使を務めたクリスター・クムリン氏、デザイ ナー3人が訪れ、30種類以上の苔が生い茂る庭を観賞した。  昨年10月、クムリン代表が小松市の「苔の里」を視察し、スウェーデンの 日本語版雑誌「FORM(フォルム)」に苔の里を紹介。これを機に、市は今 年7月、同協会と文化交流で合意した。市は、同協会の提案で始まったスウェ ーデン・ウメオ市と交流している。  クムリン代表は「伝統的な自然にあふれ、真の日本の精神が感じられる」と 苔庭を称賛した。  式典には、叡智の杜理事の有川宗樹日用町町内会長、和田慎司市長、叡智の 杜のプロジェクトを監修する建築家の隈研吾東大教授らが出席した。 ●九谷焼作家と交流 クムリン氏ら  クムリン代表やスウェーデンのデザイナーら5人は28日、同市高堂町の錦 山窯を見学し、釉裏金彩(ゆうりきんさい)人間国宝吉田美統さんから九谷焼 の歴史を聞いた。小松美術作家協会の浅蔵五十吉理事長とも意見交換した。  陶器作家のグスタフ・ノルデンショルドさんは「陶芸の作業工程はスウェー デンと違いはないが、色彩感覚や色付けの方法が全く異なることに驚いた」と 話した。  一行は29日まで滞在し、錦窯展示館などを訪問する。 〈03〉2014年10月24日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎プロ野球ドラフト 山下(小松大谷高)ソフトバンク育成3位  23日のNPB(日本野球機構)ドラフト会議で、星稜高の岩下大輝投手が ロッテに3位、小松大谷高の山下亜文投手がソフトバンクに育成ドラフト3位 で指名された。夏の甲子園を懸けた石川大会決勝で激闘を演じた2人が、プロ の舞台で新たなライバル物語をつくる。 ●山下「自分信じてはい上がる」  山下は小松大谷高の図書室でインターネットのドラフト速報を見守った。緊 張しっぱなしで、名前が呼ばれた瞬間は「うれしすぎて表情が出なかった」と いう。同級生や後輩に胴上げや万歳で祝福されてようやくほっとした表情と笑 顔を見せた。  同校では豊島明好元投手(2007年日本ハム6位)以来2人目のプロとな る。打者としても評価の高い山下は「すぐにでも1軍に上がってプレーしたい。 自分の力を信じてはい上がるだけ」と決意を語った。  目標に大谷翔平(日本ハム)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)の名を挙げ、 「打たれても勝てるピッチャーになりたい」と力を込めた。ライバルとして投 げ合った星稜の岩下については「高校では負けたけど、プロでは勝ちたい」と 闘志を燃やした。 〈04〉2014年10月22日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎大和跡地開発に2社 小松市 優先交渉権者を決定 市議会建設常任委  小松市は、JR小松駅西側にある大和小松店跡地の開発で、優先的に交渉す る事業者として、青山財産ネットワークス(東京)と清水建設(同)を選んだ。 両社が出資して設立する特別目的会社(SPC)が建物を建設、運営する。2 1日の小松市議会建設常任委員会で市側が報告した。  両社が提案した事業・施設計画では、建物は8階建てとなる。1〜3階にシ ョッピングモールや総合子どもセンター(仮称)が入り、4〜8階には客室数 100程度のホテルを想定している。事業費は約40億円を見込む。  計画は、市が昨年10月に示した構想とほぼ同じで、市は年末までに両社と 中身を詰め、来年1、2月に市民から意見を求める。  市側は、両社を優先交渉権者に決めた理由として、小松市の将来都市像と合 致しているかや、建設、ホテル運営のリスク、市民負担などを総合的に判断し たと説明した。 〈05〉2014年10月21日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ため池決壊、浸水範囲は? 小松市、ハザードマップ作成へ  小松市は今年度から2年計画で、市内のため池全103カ所が決壊した場合 の浸水範囲を記した「ハザードマップ」の作成に乗り出した。多発している集 中豪雨や地震などによる損壊に備え、地域住民の安全安心につなげる。市は2 0日、ため池を管理する町内会や生産組合の担当者から決壊時の避難場所など の聞き取りを始めた。  市は毎年実施しているため池の調査を基に、漏水箇所を確認したり、集落近 くに位置したりする危険度の高いため池を選び、順次ハザードマップを作成す る。今年度は89カ所、来年度は14カ所で作る予定。  町内会などへの聞き取りでは、ため池の決壊時に住民が迅速に避難できる場 所や経路のほか、あふれ出たため池の水が流れると予想される方向や、ため池 周辺の地形などを尋ねる。  市はこうした情報を基に暫定版のハザードマップを作った上で、地元住民の 意見を聞き、完成版を作成する。マップは町内会などに配布して住民に周知し、 ため池の決壊を想定した訓練に役立ててもらう。  県農業基盤課によると、県内には農業用ため池が2284カ所ある。320 カ所の七尾市をはじめ、河川が少ない能登地区に多く、加賀地区は金沢市15 9カ所、加賀市134カ所、白山市2カ所などとなっている。  小松市によると、市内には江戸時代に造られ、老朽化が進んでいるため池も ある。ため池の決壊に伴う大きな被害はこれまで発生していないが、市農林水 産課の担当者は「ハザードマップで住民の意識を高め、防災、減災を図りたい 」 と話した。 〈06〉2014年10月17日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎友好交流へ小松市に高校生 スウェーデン・ウメオ市から  7月に小松市代表訪問団が訪れたスウェーデン・ウメオ市にあるドラゴン高 の3年生3人が16日、友好交流のため小松市に入った。建機大手コマツの現 地子会社が、訪問団を契機に両市の友好を深めようと生徒の派遣を橋渡しし、 両市の相互訪問の第一歩となった。生徒の派遣は来年以降も計画されている。  生徒派遣を橋渡しした会社は、ウメオ市で林業機械の製造・販売を手掛ける 「コマツフォレストAB」。同社は技術者養成のため、ドラゴン高に寄付など の支援を続けている。  小松市入りした生徒には同社の社員2人が同行し、コマツ創業の地に建てら れた「こまつの杜」や、ひととものづくり科学館「サイエンスヒルズこまつ」 を見学し、小松に根付くものづくりの伝統や人材育成の取り組みに触れた。1 7日はコマツ粟津工場などを回る。  メェレフォシ・マルコス君(18)は「子供たちへの教育が素晴らしく、小 松との交流はウメオにとって有意義となる」と話した。  ウメオ市との交流は、小松市の「コケの里」を昨年視察した、スウェーデン で最も権威のある美術協会「スベンスク・フォーム」の関係者が提案した。小 松市代表訪問団は7月下旬、市と同協会の連携に関する確認書に署名し、現地 の県知事やウメオ市長、コマツフォレストABの上野充社長と意見交換した。  28、29日には、スベンスク・フォームのエヴァ・クムリン代表とデザイ ナー3人が、九谷焼作家との交流を創作活動に生かそうと市内を訪れ、工房や 古民家などを見学する。 〈07〉2014年10月16日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市産のイ草、雪づりの縄に 宮本農産開発 兼六園で試験採用  畳表の材料となるイ草を小松市内で唯一生産する宮本農産=白江町=は15 日までに、イ草を使った園芸用の縄を開発した。太く丈夫で青々とした美しい 草色が長持ちする特徴があり、11月からは兼六園の「雪づり」の縄として試 験的に用いられることが決まった。強度などに問題がなければ、小松のイ草が、 金沢の冬の風物詩を飾ることになる。  4代目の宮本隆史さん(56)が、畳の材料としては適さず、これまで処分 していた短いイ草を、縄として有効活用することを発案。昨年度に県産業創出 支援機構(ISICO)の事業採択を受け、商品開発や販路開拓に取り組んだ。 JA小松市の直売所「JAあぐり」で既に販売を始めている。  兼六園でも樹木補強の縄として試験的に使われることが決まり、県金沢城・ 兼六園管理事務所によると、7、8月の台風接近時に、一部の樹木の固定に使 用したところ、強度、景観的に問題はなかったという。11月1日から作業が 始まる「雪づり」用の縄としても使用することに決め、園内にある目立たない 松に取り付けて強度などをチェックする。  畳表の材料となるイ草は、小松では加賀藩3代藩主前田利常が生産を奨励し た。しかし、住環境の変化で和室が減り、中国産の安いイ草が台頭したことで 需要が減少、栽培に手間がかかることも影響し、最盛期の昭和30年代に市内 で約1400戸あった生産農家は宮本農産だけとなった。  小松はイ草の北限の産地で、宮本さんは「本場の九州に負けない小松のイ草 を守り続けたい」と話した。 〈08〉2014年10月13日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市どんどんまつり 駅前に歓声響く 踊りやグルメでにぎわう  第39回小松市どんどんまつり(北國新聞社特別協力)は12日、JR小松 駅周辺で行われ、大勢の家族連れらが踊りや音楽、乗り物展示、地元グルメな ど多彩な催しの詰まった祭典を楽しんだ。フィナーレのどんどん小松輪踊りで 熱気は最高潮に達し、小松の空に威勢のよい掛け声と歓声が響き渡った。  輪踊りには市内の企業や団体など11チーム約300人が参加し、大型あん どん5基を囲んで踊りの輪を広げた。コンテストでは歌舞伎の見えを切る動作 でポーズを決めたり、寸劇を取り入れたりして審査員にアピール。最後は各チ ーム入り乱れて踊りを繰り広げた。  特設ステージ2カ所では、YOSAKOIソーランの演舞や和太鼓演奏など が披露された。コマツの建機や航空自衛隊小松基地の軽装備機動車など15台 が並び、来場者は試乗して「乗り物のまち」を体感した。グルメ横町もにぎわ い、音楽祭や理科実験コーナー、県外の交流都市5市の特産品販売も催された。  小松たばこ販売協同組合とJT金沢支店は清掃活動への参加と喫煙マナーの 向上を呼び掛けた。小松東ロータリークラブがラオス支援のため、小松ライオ ンズクラブは青少年の健全育成のため、それぞれチャリティーバザーを開いた。 小松署員と少年補導員連絡協議会会員が防犯キャンペーンを行った。 〈09〉2014年10月10日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市が自主防災組織の評価に「S」ランク新設 11月にも6段階へ  小松市は11月にも、自主防災組織に関する取り組みの度合いで各町内会を 5段階評価してきた制度を見直し、最高ランクの「S」を新設して6段階にす る。Sランクの町内会を模範と位置付けるだけでなく、表彰や手厚い補助メニ ューなどの特典も検討し、住民のやる気をさらに引き出す。各自主防災組織を けん引する防災士の養成も今年度、年間30人から50人に増やし、地域防災 力の底上げを図る。  市は2011年度、自主防災組織に関する町内会の評価制度を設けた。組織 設置の有無をはじめ、組織による防災訓練の頻度と住民の参加率、組織と関係 機関との連携、防災士や「しみん救護員」の有無などを基準に、A〜Eの5ラ ンクで評価してきた。  現在は全246町内会のうち、130点満点中85点以上のAに判定された 町内会が25・2%、B(60〜84点)が37・4%、C(35〜59点) が16・7%、D(34点未満)が20・7%となっている。組織を未設置の Eランクの町内会はない。  市はSランクの町内会を認定するための新たな基準として、全25小学校下 で設立を目指す避難所運営協議会への参加などを想定している。  このほか地域防災力の底上げを図るため、これまで1町内会に年間1人とし ていた防災士の資格取得費用の補助について、今年度から複数による取得にも 助成する。防災訓練を初めて実施する組織を対象に、応援の防災士を派遣して きた事業では、今年度から、希望する組織全てに防災士を派遣することにした。  市の担当者は「Sランク認定を、自主防災に努める住民の誇りにつなげたい 」 と話した。 〈10〉2014年10月02日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松空港の空の駅とカフェ、開業1年 売り上げ1億円超え  小松空港ビル内にある小松市のアンテナショップ「空の駅こまつ」と同ビル 2階の「空カフェ」は1日、オープン1周年を迎え、年間売上額が当初目標の 1億円を超えた。特産の大麦やトマトなどの「6次産業化商品」を中心に品ぞ ろえを充実させ、ビジネス客や観光客の目を引くよう陳列方法を工夫した。来 春の北陸新幹線開業を控え、インターネット販売の導入を検討し、売り上げ増 を目指す。  「空の駅」を運営する、こまつ観光物産ネットワーク(事務局・小松市)に よると、9月30日までの売上高は空の駅が7300万円、空カフェが277 6万円で計1億76万円だった。総客数は空の駅が6万2990人、空カフェ が3万9209人で、1日平均の客数はそれぞれ173人、107人だった。  客層はビジネス客、観光客がそれぞれ約4割を占め、地元住民が約2割で、 ビジネス客にはレトルトトマトカレーや大麦バウム、のどぐろの干物などが人 気を集め、菓子を買い求める観光客が多いという。  同ネットワークでは「小松のおいしいものがたくさんあり、来て楽しいと思 ってもらえる雰囲気作り」を重視し、航空祭など市内で開催されるイベント前 や旬の食材が出始めた時期に合わせ、店舗前に関連商品販売や試食のコーナー を設けた。担当者は「今後もより多くの小松の特産品が売れるよう挑戦し続け たい」と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------