_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.145     _/ _/              平成26年 1月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.145をお届けします。  サイエンスヒルズこまつのプレオープンを記念し「世界一受けたい授業」で おなじみの香坂玲先生による科学教室『ワンダー授業』を開講します。  自然の中で見られる魔法のような不思議な力にスポットを当て、みんなでた のしく考えながら仕 組みを学びます。面白く不思議な科学の世界をのぞいてみませんか。 ●『ワンダー授業』発見!地球の不思議 楽しく学ぶ自然のマジック とき  2月16日(日)10時〜11時 ところ サイエンスヒルズこまつ わくわくホール 対象:小学4〜6年生のおやこ 定員:40人程度(先着順) 参加費:無料 講師:香坂玲(金沢大学准教授) 申し込み:1月31日(金)までに電話で       経営政策課 0761−24−8037 ◆◆和田市長にココが聞きたい◆◆ ●今月のテーマは「新年の抱負〜飛躍の一年に〜」です こまつちゃん  2014年、新年にあたり市長の抱負をお聞かせください。 和田市長  明けましておめでとうございます。昨年は、皆様と共に更に進化した小松市 を目指した一年でし た。今年も、一人ひとりの幸せや笑顔を応援する市政運営を目指します。 こまつちゃん  具体的には、どのような施策の展開をお考えですか。 和田市長  今年3月に「サイエンスヒルズこまつ」が全面オープンします。「ひととも のづくり科学館」では、理科・科学が大好きな未来の科学者の育成を、「こま つビジネス創造プラザ」では、ビジネスや研究など、様々な分野でチャレンジ する起業家の支援を行います。6次産業化や環境王国こまつのブランド化と併 せ、ものづくりのまちを支える技術と人材の育成に力を注ぎます。  暮らしの安心・安全を支える基盤整備にも引き続き取り組んでいきます。市 独自のきめ細やかなサービスによる日本トップクラスの子育て環境や医療・福 祉の充実、地域の皆様との連携による防災体制の強化を進めていきます。  大交流時代に向け、広域連携による観光情報の発信や市民協働によるまちづ くりを展開します。「フローラルこまつ」や「グッドマナーこまつ」で、市民 の皆様にとっても、小松を訪れる方にとってもここちよいまちづくりを目指し ます。  家族三世代が夢と希望を持てる「みんなの笑顔いっぱいのまち」の実現に向 け、全力で取り組んでまいります。 ◆◆国際交流員ハファエレのVamos nos conhecer(仲良く なりましょう)◆◆ ●着物で日本文化を理解したこと その1  明けましておめでとうございます!  文化というものは、私達人間に変化を起こす強いパワーを持っています。私 はこれまで和太鼓、茶道、三味線、和菓子作り、歌舞伎の口上など色々な「和 体験」をしてきました。それらの体験を通じて、日本人の考え、信念、日常生 活文化、食文化、現代文化への理解が更に深まり、日本文化について様々な面 で明瞭に見えてきたように感じます。今回は着物の着付け体験を通じて感じた 事として、着物学校が終わった直後の印象をまとめてみました。  @日本の文化は「包む」文化です。着物に包まれた時に、人を始め、全ての ものがきれいに包まれていることに気付きました。風呂敷包みや個別包装のお 菓子、金封などを見ると、全部が丁寧に包まれることはきれいであり、他人へ の配慮やおもてなしの心を感じました。  A起立の文化です。今回のレッスンで苦労しました。立ちながら着物を着る 難しさを実感しました!日本文化を理解するためには「道」の教室に入った方 がいいのではと思いました。柔道、華道、茶道、書道、剣道、「道」と言う技 術には必ず苦労があるという意味が含まれており、美しさ、完璧さに至るまで 苦労の道を通るということが分かりました! 上記は頭に一番強くピンときた 印象ですが、着付け体験を通じてもっともっと感じたことがあります。という ことで、また来月、続きがありますので、その2をお楽しみにしてください! ◆◆文化ガイド◆◆ ●こまつ曳山交流館みよっさイベント  年明けのこまつ曳山交流館みよっさは、1月2日(木曜日)より開館いたし ます。初詣帰りにみよっさへ行こっさ! ◎新春を祝う「天神堂飾り展」 小松市内の旧家が所蔵している天神堂をみよっさで展示します!小松の古きよ き文化に触れてみませんか? とき 〜1月4日(土)10時〜17時 内容 天神堂は神社の精巧なミニチュアです。小松の町では昭和40年頃まで、 長男が生まれるとそのすこやかな成長と学問の向上を願い、母親の実家から天 神堂が贈られる風習がありました。 入場料 無料 ◎みよっさお正月のおもてなし とき 1月2日(木)〜10日(金)10時〜17時 内容 羽子板、福笑い、百人一首など、昔なつかしお正月遊びコーナーを設置 します。期間中はお正月の縁起茶といわれている「大福茶」もふるまいます。 参加費 無料 ◎音色を楽しもう「新春和太鼓フェスティバル」 とき 1月11日(土)14時〜 内容 加賀太鼓保存会による演奏 定員 60人(先着順 事前申し込み可) ◎季節を楽しもう「新成人お写真サービス」 とき 1月12日(日)10時〜17時 内容 素敵な振袖姿や、袴姿を曳山とともに写真におさめませんか?みよっさ スタッフが写真撮影し、その場でプリント。無料でお渡しします。ご自身のデ ジカメもぜひご持参ください! 参加費 無料 申し込み・問い合わせ こまつ曳山交流館みよっさ 電話23・3413 ●宮本三郎美術館・ふるさと館イベント ◎小松市立高校芸術コース美術専攻卒業制作展 会期 〜1月26日(日)9時〜17時(入館は16時30分まで) ところ 宮本三郎美術館エントランスホール 入館料 無料(但し、2階展示をご覧になる場合は別途入館料が必要です) ◎小松市立高校芸術コース美術専攻卒業制作展 高校生によるギャラリートー ク とき 1月11日(土)14時〜 ところ 宮本三郎美術館 内容 制作者によるギャラリートークです。作品にこめた思いなどを解説しま す。 参加費 無料 ◎ふるさと館・かわいいコンサート とき 1月13日(月・祝)14時〜15時 ところ 宮本三郎ふるさと館 参加費 無料 問い合わせ 宮本三郎美術館   電話20・3600       宮本三郎ふるさと館 電話43・3032 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761・24・8016   FAX :0761・24・5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp 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地元有志は5月、演舞場の再生に向けて社団法人を設立し、11月に粟津演 舞場の建物と土地を所有者から購入した。  改修費を含めた事業費6千万円のうち、国と市がそれぞれ2千万円を補助す る。同法人は負担分の2千万円を目標に寄付を募っている。半年間で約500 万円しか集まっておらず、今後も広く協力を呼び掛け、4月のこけら落とし公 演の成功を目指す。  同法人の山本博之理事(52)は「風情ある建物の復活を粟津温泉活性化の 一歩にしたい」と話した。 〈02〉2013年12月22日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎勧進帳の熱演誓う 来年5月の全国子供歌舞伎 小松市で結団式  来年の第16回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(本社特別協力)に 出演する児童の結団式は21日、小松市の第一地区コミュニティセンターで行 われ、子供役者13人が小松ゆかりの歌舞伎「勧進帳」の熱演することを誓っ た。  8日の選考会で、武蔵坊弁慶役に決まった佐久間美里さん(芦城小6年)は 「強そうな弁慶を目指し、精いっぱい頑張りたい」と抱負を語った。  和田慎司市長、山越清寛市小学校校長会長、後藤長平実行委参与、振り付け 指導者代表の北野勝彦さんが激励し、今年のフェスに出演した3人も後輩にエ ールを送った。  フェスは来年5月4、5日、県こまつ芸術劇場うららで行われる。役者の稽 古は今月22日から始まる。佐久間さんのほかの配役は次の通り。  ▽富樫左衛門 千田萌恵(苗代6)▽源義経 朝井たしぎ(芦城6)▽四天 王亀井六郎 依田晴奈(能美4)▽同片岡八郎 本田雄己(苗代5)▽同伊勢 三郎 清丸明莉(稚松5)▽同駿河次郎 中谷賢太朗(芦城5)▽番卒軍内  増子絢香(同4)▽同源内 茶谷羽乃(安宅5)▽同兵内 佐久間千紗登(芦 城4)▽太刀持音若 杉本陽香(苗代4)▽口上 麻生聡一朗(矢田野5)佐々 木颯(国府5) 〈03〉2013年12月21日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小惑星「芦城」と命名 宇宙に親しむきっかけに 小松市の小学校名  火星と木星の間を公転する小惑星が、小松市芦城小にちなんで「Rozyo (芦城)」と命名された。同校の希望を伝え聞いた発見者の渡辺和郎さん(5 8)=札幌市=が国際天文学連合(IAU)に申請し、このほど承認された。 同校は命名を創立220年の記念とし、児童が宇宙に親しむきっかけにする。  Rozyoは直径約12キロで、太陽の周りを約4・17年かけて1周して いる。日本天文学会員の渡辺さんが1994(平成6)年に発見し、2000 年に小惑星として登録された。  同校の旧校舎には、プラネタリウムがあり、宇宙に興味のある児童が多かっ たことから、94年には日本人2人目の宇宙飛行士・毛利衛さんが来校。この 時に毛利さんが贈った「宇宙のすばらしい地球人になろう」との言葉は石碑と して学校に残されている。  同校は来年2月の創立220年祭記念式典に向け、宇宙飛行士でキゴ山天体 観察センター(金沢市)名誉館長の山崎直子さんに講演を依頼。同センター宇 宙塾長の寺門邦次さんが渡辺さんと知り合いで、小惑星に芦城の名を付けるこ とを提案した。  1月9日には渡辺さんが同校を訪れ、小惑星「Rozyo」の命名認定証を 学校にプレゼントした上で講演する。  寺門さんによると、小学校名にちなんだ小惑星は珍しく、浅野幸恵校長は 「宇宙のように無限に広がる夢を子どもたちに持ってほしい」と話した。 〈04〉2013年12月20日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎3委員会で観光・物産発信 小松市のネットワーク 植樹祭などに向け  こまつ観光物産ネットワークは小松市の観光・物産を発信するため、観光資 源開発、誘客宣伝、事業運営の三つの委員会を設けた。会員団体がアイデアを 持ち寄って特産品の開発、観光資源の掘り起こしにつなげ、北陸新幹線金沢開 業や全国植樹祭に備える。  19日、ひととものづくり科学館「サイエンスヒルズこまつ」で開かれた会 員大会で事務局側が報告した。  同ネットワークは10月、市観光協会と市物産振興協会が統合して100団 体で発足した。市シルバー人材センターや6次産業製品を販売するパン店など が加入し、会員数は135団体となった。来年度中に200団体加入を目指す。  会員大会は初めて開かれ、竹村信一会長、和田慎司市長があいさつし、日本 観光振興協会の見並陽一理事長が記念講演した。 〈05〉2013年12月18日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎防災力向上へ手引作成 小松市連絡協議会 訓練方法まとめる  小松市自主防災組織連絡協議会は17日までに、防災訓練のノウハウをまと めた「防災訓練ステップアップマニュアル」を作成した。25日から市内の全 組織に配布する。内容の濃い訓練を通し、市民の防災力の向上を図る。  マニュアルはA4判、34ページで、訓練実施計画と資料の2部構成となっ ている。地震、津波、風水害、雪害の災害別訓練の流れなどを説明し、消火や 土のう作りなどの方法も盛り込んだ。電子文書化したデータが入ったCDとと もに配られる。  市によると、訓練は組織ごとにばらつきが見られ、新たに組織を結成した町 会からは「訓練方法が分からない」との声もあった。  市と市消防本部は各組織の活動を評価し、AからCまでのランク付けを行っ ている。市は「マニュアルを活用して訓練を工夫し、ランクAを目指してほし い」(防災安全センター)としている。 〈06〉2013年12月16日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎科学の魅力、女性に拡大 サイエンスヒルズこまつ クルー応募に続々  小松市のひととものづくり科学館「サイエンスヒルズこまつ」で、科学の面 白さを伝えるボランティア「サイエンス・クルー」に、科学好きの子どもを持 つ母親や女子大生からの申し込みが相次いでいる。  15日現在、サイエンス・クルーの応募人数は39人で、うち女性は24人。 女性応募者の8割が「子どもから影響を受け、学びたくなった」とする母親だ。  実験教室の企画や展示品解説を担う「エキスパート」に5人、展示品を点検 する「オペレート」に3人、案内役の「アテンド」に16人が申し込んでいる。  同館は100人のサイエンス・クルーの確保を目標としており、西村章担当 課長は「リピーターが増えており、科学への関心が高まってきた証拠」と歓迎 している。  同館は来年1月から、「100の仕掛け」のうち30個前後を解説したガイ ドブックを使ったツアーを行う。有料で事前予約が必要。  来年3月の全面開業時には、仕掛け全100個を網羅したガイドブックに切 り替える。 〈07〉2013年12月14日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎カブッキーと歩いて健康に 小松市がサイト考案 京都平泉間を仮想旅  小松市は13日までに、スマートフォンやパソコン、タブレット端末向けの インターネットサイト「カブッキー・ウオーク」の試行版を開発した。登録し て歩数などを入力すると、市のイメージキャラクター「カブッキー」が地図上 を旅し、消費カロリーなどが分かる。微調整して来年2月に正式に開設し、介 護予防や健康づくりに役立ててもらう。  サイトには、歌舞伎「勧進帳」に登場する源義経が源頼朝に追われて奥州へ 逃れたときの京都―平泉間のコース945キロの地図が提示され、カブッキー が歩行距離に合わせて旅をする。  歩数や体重を入力すれば、自動で歩行距離が計算される。歩行距離の累計、 月間、校下別の歩行距離のランキングを見ることもできる。  市は今年度、歩き方を指導する「ウオーキングサロン」を市内10カ所で開 催し、50、60代から好評を得た。より多くの人に継続してウオーキングで 健康づくりをしてもらうためにサイトを考案した。  インターネット上でサイトを検索し、登録すれば誰でも利用できる。多くの スマートフォン向けのアプリケーションも開発した。市は「高齢者の多くは電 子機器に弱い。家族で協力し、みんなでウオーキングに取り組んでほしい」 (長寿介護課)としている。 〈08〉2013年12月05日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎九谷焼で水槽彩る 水草用花器3種を展示 旅館で宿泊客にPR  小松市高堂町の九谷焼作家北村和義さん(39)は、水槽内に飾る九谷焼の 水草用花器を考案した。4日、同市井口町の旅館「喜多八(きたはち)」に設 置された水槽の中で展示され、石川を代表する伝統工芸品の新たな魅力を宿泊 客にアピールした。  花器は3種類。生き物に害がないよう、無鉛の九谷五彩で描かれた唐草や石 畳、青海波(せいがいは)などの文様をベースに、千鳥や松竹梅などをあしら った。最も大きい花器は長さ30センチ、奥行き約5センチ、高さ約10セン チで、流木をイメージして作った。  花器には、アナカリスなどの水草5種類が植えられ、紅白のリュウキンなど 金魚5匹が放たれた。  熱帯魚好きの北村さんは10月中旬、金沢市でペットショップ「MOCK+ (モックプラス)」を営む坂本裕介代表(30)から勧められ、水中用花器作 りを始めた。坂本さんの知人である喜多八の喜多重光常務(36)が興味を示 し、旅館に展示した。  展示は来年1月31日まで。北村さんは「九谷焼の華やかさと、金魚や水草 が調和した世界ができた。今後も、九谷焼の魅力を伝える表現法をさらに考え ていきたい」と話した。 〈09〉2013年12月04日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松に越冬ツバメ 寄り添い寒さしのぐ 野鳥の会「生態解明を」  小松市符津町の民家で3日までに、シベリアから南下し、冬には比較的温暖 な九州などで越冬する「アカハラツバメ」3羽が確認された。県内で「越冬ツ バメ」が見つかったのは12年ぶり。移動ルートや越冬場所は謎に包まれた部 分が多く、日本野鳥の会石川は「県内の目撃情報を集めて生態解明につなげた い」としている。  ツバメが飛来したのは会社員北西雅之さん(60)の自宅。妻の恵子さん (59)が11月18日、成鳥6羽が玄関上の巣で羽を休めているのを見つけ た。  越冬ツバメは国内で繁殖するツバメと違い、腹部が白色ではなく赤色なのが 特徴で、北西さん宅のツバメも腹部が赤い。  ツバメは晴れた日は朝に飛び立ち、午後4時ごろに巣に戻るが、寒い日は巣 の中で寄り添って寒さをしのいでいる。12月に入ってからは3羽しか確認で きていないという。  日本野鳥の会石川によると、県内では宝達志水町(旧押水町)の民家で数羽 が確認された2001年12月以降、越冬ツバメは見つかっていない。矢田新 平会長は「餌不足や寒さで死ぬ可能性があるが、保護することは自然の摂理に 反する。寒い北陸の冬を乗り切って」と話している。 〈10〉2013年12月02日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎那谷さん、小松に集合 那谷寺開創1300年 市内2世帯、全国に手紙  那谷(なた)寺(小松市)が開創(かいそう)1300年を迎える2017 (平成29)年、同市で全国の「那谷さん」が集うことになった。那谷姓は寺 がある那谷町(旧那谷村)が発祥の地と伝わるが、明治初期の神仏分離で村が 衰退し、全国に離散したとされ、小松市内には現在2世帯が残るのみ。2世帯 は「ふるさと」の節目を機に全国的な交流会でつながりを深め、石川誘客にも 一役買いたい考えだ。  再結集を企画するのは、小松市大文字町で和菓子店「松葉屋」を営む那谷 (なた)忠雄さん(69)と、同町の次男忠之さん(40)の2世帯。忠雄さ んは25年ほど前、神戸市に住む那(な)谷(たに)姓の男性から菓子の注文 を受けたことが忘れられず、入院した今年8月、開創1300年の節目を前に、 全国に分かれた那谷姓の行方を調べようと決意した。  行動は素早かった。入院中から全国の電話帳約350冊を取り寄せて全ての 「な行」に目を通し、1日までに、県内の那谷姓は少なくとも加賀市に5世帯、 金沢市に3世帯あり、県外では大阪、兵庫、香川、宮城、静岡などの各府県に 那谷姓13世帯を突き止めた。関西では読み方が転じた「なたに」が浸透して いることも分かった。現在、電話帳で確認できなかった「なや」などの読み方 でも、同姓を捜している。  2世帯では今後、全国の那谷さんに交流会を知らせる手紙を送り、那谷寺が 「おくのほそ道の風景地」の一部として国名勝に指定されることや、北陸新幹 線金沢開業などを紹介する。交流会では、那谷姓の由来や那谷寺の歴史などを 学び合う予定だ。  松葉屋5代当主の忠雄さんは、先祖が大聖寺藩に雇われて那谷寺を警護する 寺侍だったと祖父から聞かされ、法名板などを頼りにルーツを調べてきた。た だ、那谷寺でも那谷姓の歴史を十分に把握できていないのが実情だ。  那谷寺の木崎馨山(けいせん)住職によると、寺周辺には江戸時代、那谷姓 を名乗る者が多数いたが、どの程度存在したかは不明。木崎住職は「明治の仏 教抑圧で寺周辺の活気が失われ、新たに商売をするため全国に散ったのではな いか」と推察している。  忠雄さんは「那谷姓は那谷寺から付いた名前であると代々伝えられてきた。 全国の仲間とつながって、ルーツを掘り起こしたい」と期待を込めた。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 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