_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.121     _/ _/              平成24年 1月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.121をお届けします。  埋蔵文化財センター冬季企画展として「遺跡発掘ものがたり」を開催します。 小松市の遺跡発掘の歴史や発見の歩みを、写真や発掘物などで振り返りながら 紹介します。この機会にぜひご覧ください。 ◆埋蔵文化財センター冬季企画展「遺跡発掘ものがたり」 会期 1月26日(木)〜4月8日(日) ところ 埋蔵文化財センター(小松市原町) 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 展示観覧料 100円 休館日 水曜日、祝日の翌日(土・日は除く) 問い合わせ 埋蔵文化財センター 電話0761(47)5713 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今年はどんな年に? 新年の抱負 こまつちゃん  今年の市長の抱負を聞かせてください。 和田市長  2012年、新たな年がスタートしましたね。昨年は、東日本大震災という 大変大きな出来事がありました。今年は、被害に遭われた皆さんと被災地の自 治体にとって、希望の光あふれる一年になってほしいと心から願っています。 また、国外に目を向けると、TPP問題や世界的な金融不安の広がりなど、難 しい問題が日本をとり囲んでいます。激動の世界情勢の中、ふるさと小松をど のように「たくましい」、「おもしろい」、「ここちよい」まちにするか。今 年はそのビジョンを固めていく行動の年だと考えています。  小松には、「難関突破」の安宅の関があります。先人たちが難関突破の精神 で今日の豊かな小松を築いてきたように、私も常にチャレンジ精神を胸に、市 政にあたりたいと思っています。 こまつちゃん  具体的には、どんな取り組みが始まりますか? 和田市長  まず、平成25年春オープン予定の小松駅東の科学交流館(仮称)の工事が 着工になります。また、11月には南加賀地域救急医療センターがオープンし ます。イベントとしては、高校総体(カヌー競技)や、加盟自治体38団体が 参加する「奥の細道サミット」も開催されます。人や文化の交流がますます盛 んになりますので、市民の皆さんもぜひ「おもてなしの心」でサポートをお願 いします。  市役所の経営改革を始めて2年になります。市の発展には、力強くまちを引 っ張っていく市役所でなければなりません。職員のプロ意識と経営効率をこれ からさらに高め、今年も、職員一丸となって市民の皆さんの満足度が高まりま すよう努力を続けていきます。 ○●国際交流員ハファエレの Vamos nos conhecer(仲良くなりましょう)●○ ●2012年は変化を!!  あけましておめでとうございます! 年が明けると気持ちも改まり、今年こ そはあんなことやこんなことに挑戦したい!と、さまざまな意欲がわいてきま すね。色々なことを新たにする機会が来たように皆さん感じるのではないでし ょうか。  さて、何かを新しくするには「変化」が必要です。そして、変化はスピード より方向が重要です。何事も少しずつ変えてみましょう。例えば、いつも通る 道とは違う道を選んでみる。すると、新しいお店や新しい景色を発見するかも しれません。違う視点で世界を見つめてみてください。利き手じゃない手を使 ってみる。普段と違う新聞や本を読もう。時には遅く寝たり早く起きたりして みる。食事の時、いつもとは違う席に座ってみる。毎日他の言語で新しい単語 を1つ覚えてみよう。  毎日を新たにしてみてください。新しいことや違いを愛してください。新し い方法、新しい味、新しい喜び、新しい恋。新しい人生に一歩踏み出してみて ください。人生は一度きり。より楽しく、新しいことを試してみましょう。新 しいことを始めると、今より悪いことにぶつかる可能性もありますが、大した ことではありません。最も重要なのは変化です。私たちは生きている間しか変 化を起こせません。2012年はさまざまな変化を付けて良い年にしていきま しょう!! ★☆文化ガイド★☆ ■うららファミリーシアター  「それいけ!アンパンマン すくえ!ココリンと奇跡の星」 とき 1月22日(日)10時開場、10時30分上映 ところ こまつ芸術劇場うらら大ホール 入場料(全席自由・税込み) 一般800円(当日1,000円)、中学生以 下400円(当日600円)、親子セット席(前売のみ。一般1名と中学生以 下1名入場可)1,000円 問い合わせ 宮本三郎美術館 電話0761(20)5500 ■こまつ市民読書の日・掌講座  「小松を知ろう! 九谷焼 〜私の歩んだ九谷の道〜」 とき 1月22日(日)13時30分〜 ところ 市立図書館視聴覚室 講師 中田一於(九谷焼作家) 参加費 無料 問い合わせ 市立図書館 電話0761(24)5311 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□   「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:バスの乗り継ぎ便利 小松市が案内システム 「バスサポ」ネットで公開 02:里山保全へ、まき生産 かが森林組合 大震災後「ストーブ」人気 03:住宅改修に補助金 定住促進へ市方針 「環境王国」も支援 小松市議会 04:粟津駅西で区画整理 道路新設、利便性を向上 2ヘクタールの地権者 05:昼夜勤務の看板ポリス 石川県内初設置、万引が減少 小松署「弁警君」 06:愛好者、ジャンプ満喫 JR小松駅高架下 スケボー場がオープン 07:小松商高 コンビニに生徒のパン ローソンなどと連携 県産食材で 08:ホームで超大型ダンプ堪能 JR小松駅 窓を大型化 こまつの杜を一望 09:文化施設に共通入館券 65歳以上は無料 対象9カ所、何度でも 10:「逃げ得許さない」 「ひき逃げ死亡事故」不起訴 遺族、検審申し立て ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2011年12月27日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎バスの乗り継ぎ便利 小松市が案内システム 「バスサポ」ネットで公開  小松市は26日までに、路線バスで出掛ける際に最適のルートを紹介する市 路線バス情報検索システムを完成させ、インターネットで公開した。目的地ま での路線が複数ある場合でも、乗り換えや待ち時間が少ないルートを表示し、 バス利用者を助ける。市によると、自治体が同様のシステムを設けるのは県内 では初めて。  通称「バスサポこまつ」と名付けられた同システムは、利用する出発と到着 のバス停と曜日・時間を入力して検索ボタンを押せば、乗り換えが少なく、待 ち時間や料金も抑えられるルートを優先的に表示する。市内の16路線計約2 40便の時刻表が入力されており、ルートごとに到着時間や運賃も紹介する。  同システムでは、路線図やバス停一覧も閲覧できるほか、寺社や観光施設、 公共施設などと最寄りのバス停と地図も掲載し、外出時の参考にできる。  同市内では、循環コミュニティーバス「こまち」と、JR小松駅などを発着 点に運行ルートが放射線状に広がる路線があり、小松駅や市民病院での乗り換 える乗客が少なくない。  市民から「どのバス停で乗り換えすればいいか分からない」などの意見が寄 せられたため、市がバスの利用促進と主な利用者である高齢者の外出を促す狙 いでシステムを設けた。利用希望者は市ホームページからアクセスできる。  市は「システムを利用して、高齢者をはじめバスで気軽に外出してほしい」 (あんしん生活課)としている。 〈02〉2011年12月18日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎里山保全へ、まき生産 かが森林組合 大震災後「ストーブ」人気  かが森林組合(小松市)は17日までに、南加賀の広葉樹を使ってまきスト ーブ用のまきの生産を始めた。東日本大震災の発生後、電気がなくても暖を取 れるまきストーブの人気が高まり、まきの需要が増えていることに対応した。 里山保全にもつながるとして今年度中に300トンを生産する。  まきは、小松、加賀、白山市の山間部で伐採したナラやサクラ、ケヤキなど の広葉樹を長さ40センチほどに切り、半年以上乾燥させて作る。広葉樹はス ギなどの針葉樹よりも燃焼時間が長い特長がある。  しかし、広葉樹は針葉樹と比べて加工しにくいことから価値が低いため、南 加賀では約40年前からほとんど利用されず、結果として山間部の手入れ不足 を招いている。広葉樹の伐採は、森林の保水力を向上させ、土砂崩れなどを予 防する効果も見込まれる。地権者からも広葉樹の活用を求める意見が寄せられ ていたという。  同組合によると、まきについての問い合わせは昨年まではほとんどなかった。 今年は大震災以降月4〜5件あり「まきが売り切れていて、まきストーブを使 えない」との声もあったという。  同組合は「南加賀産のまきを使うと環境保全にもつながることも含めてPR していきたい」としている。  まきは3週間分約300キロで1万5250円(税別)。問い合わせは同組 合=0761(46)1341=まで。 〈03〉2011年12月14日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎住宅改修に補助金 定住促進へ市方針 「環境王国」も支援 小松市議会  小松市議会12月定例会は13日、本会議を再開し、8氏が一般質問した。 答弁で市側は来年4月から、定住人口の拡大へ住居改修にも補助金を交付する 方針を示した。環境保全に先進的な取り組みを行っている「環境王国」に指定 された地域を対象にした新たな住宅取得支援制度も設ける。  定住促進策の充実については、吉村範明(自民党こまつ)、出戸清克(維新 こまつ)の2氏が取り上げた。  答弁で和田慎司市長と坂井修都市創造部長は、従来は新築物件だけが対象だ った「ようこそ小松」定住促進奨励金で、市外に3年以上居住した人が市内に 転入して住宅を改修した際も補助する考えを示した。補助金額は未定。人口増 加を促進して地域経済活性化につなげる狙いがある。  環境王国に指定された国道8号小松バイパスから東側と木場潟周辺の地域で は、住民が建物を買い取って改修した場合に改修費の一部を支援する。  「ようこそ小松」と環境王国指定地域での補助については、3世代住宅を購 入した場合に借入金の1%を上限10万円まで助成する。  「小松地域産材利用促進奨励金」では小松産瓦を使って改修した場合につい ても新たに費用の一部を助成し、地域で生産された建築資材の消費拡大も狙う。 ●再生エネの調査検討  市は来年度にも、大学や企業などと連携して再生可能エネルギーの利用につ いての調査開始を検討している。片山瞬次郎氏(公明)が質問し、粟井憲之経 済環境部長が答えた。  市は太陽光や風力エネルギーなどの活用について、先進的に取り組んでいる 企業などと協議しながら活用方法を探る考え。来年度は木場潟で水環境調査な どについて金大と連携することを検討しており、小松市内の自然や地形にあっ た再生可能エネルギーの活用方法も調べる。 〈04〉2011年12月10日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎粟津駅西で区画整理 道路新設、利便性を向上 2ヘクタールの地権者  JR粟津駅西側の約2ヘクタールで来年度から、土地区画整理事業が実施さ れることになった。対象地は県粟津公園やコマツ粟津工場の近くで、一部しか 道路に面しておらず使い勝手が悪かったため、道路を新設するなどして利便性 を高める。土地区画整理組合の設立に向け、地権者は17日に準備委員会を設 立する。  事業地は同市相生町と符津町にまたがり、粟津駅の南西約200メートルに ある。現在は畑や林、駐車場になっており、土地の東側だけ市道に面している ため、西側の所有者は利用しにくかった。  このため、地権者15人程度が「粟津駅西地区土地区画整理組合」(仮称) を設立して事業に乗り出し、道路なども整備する。組合は来年度中に設立し、 2〜3年間で事業完了を目指す。事業完了後は地権者が個別に住宅地などとし て使う予定で、大型商業施設などの誘致は計画していないという。  事業地周辺では市道の一部が狭くて見通しが悪い交差点もあった。区画整理 事業で整備される道路により、交通の安全性が高まることも期待される。事業 地の一部は市の都市計画で公園区域に指定されて開発が制限されており、市は 区画整理事業が始まる段階で指定を外す方針。  準備委員会の役員に就任予定の西沢耕一JA小松市代表理事組合長は「土地 が有効利用できるように区画整理事業を進めていきたい」と話している。 〈05〉2011年12月09日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎昼夜勤務の看板ポリス 石川県内初設置、万引が減少 小松署「弁警君」  小松市内のスーパーマーケットで24時間休むことなく警備に当たるすごい 「警察官」がいるといううわさを聞いた。そんなことがあり得るのだろうか。 気になって足を運んだ。  土居原町の「マルエー土居原店」の入り口付近、客の背中越しにうわさの 「警察官」の顔が見えた。30代ぐらいの男性だろうか。声を掛けようと近づ いていくと、彼は等身大の写真パネルだった。  川畑雅裕店長は「小松署の防犯未然対策推進店として、署から提供を受け、 10月に設置しました。閉店後ももちろん、店内を“監視”してもらっていま す」。  同署の山下新一副署長によると、スタンドポリスという全国で販売されてい る防犯広報グッズで、県内では小松にしかいないそうだ。警察官の姿を大勢の 人の目に入れ、犯罪抑止につなげる心理作戦だという。  同署は小松らしく、歌舞伎十八番「勧進帳」の弁慶にあやかり「弁警(べん けい)君」と名付けている。  それにしても、夜目遠目はともかく、近づけばパネルだとすぐ分かる。防犯 効果が期待できるのだろうかと尋ねると署員らは「ある、ある」とうなずく。  弁警君は10月、同署に「5人」が配属された。そのうち、署内でにらみを きかせていた1人は1階に設置されたが、夜、静まりかえった署内に浮かび上 がる姿が不気味だと警察官から苦情が出たため、夜は人気のない2階に移動し たという。強者ぞろいの警察官でさえドキリとさせる弁警君、夜中にスーパー に忍び込んだ不審者をおびえさせるぐらいはお手の物だろう。  買い物客も「いつも目につきますね」と意識している。管内の10〜11月 末の万引認知件数が昨年同期比8件減の12件となったことに、スタンドポリ スが少しは貢献しているのではないかと同署は期待している。奥野登志夫署長 は「犯罪を起こさせないことが大事。これからも『弁警君』に頑張ってもらい たい」と期待を込めた。  威厳を持って主君を守る弁慶をモデルに、本物の「警察官」に見える仕掛け を講じたのは小松署の「智(知恵)」と「勇(正義)」の産物とも言えるのだ ろう。治安を考えれば、情けをかけて見逃す「仁」の富樫とは名付けにくかっ たのかもしれない。 〈06〉2011年12月05日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎愛好者、ジャンプ満喫 JR小松駅高架下 スケボー場がオープン  JR小松駅高架下で4日、スケートボードパーク(スケボー場)がオープン し、愛好者約100人がジャンプやターンを楽しんだ。にぎわいを創出する社 会実験のため、小松市が同パークの運営団体に貸し出した高架下には多彩な遊 具が置かれ、駅利用者らは繰り返し披露される愛好家の技に見入った。  スケボー場は約千平方メートルで、愛好者でつくる「南加賀スケートボード 協会」が運営する。協会員らが約1カ月かけて、ターンなどを楽しめるU字形 の「ランプ」(高さ1・2メートル)や、上を滑るパイプ製の「レール」など の遊具を作って設置した。  初日は園児から30代までの愛好者がスケボーを巧みに操り、遊具を使って ジャンプしながら方向転換するなど躍動感あふれる練習に取り組んだ。  スケボー場を利用するには、「安全用具を着ける」「けがは自己責任とする 」などのルールに同意することが必要。年内は試行期間として無料とし、遊具 の傷み具合などを確認して来年1月以降は料金を設定する予定。利用できる時 間は土日祝日は午前9時から午後9時までで、平日は日によって異なる。小学 生以下は保護者同伴とする。  スケボー歴7年という同市内の会社員男性(24)は「いろいろな遊具があ るので飽きずに楽しめる」と笑顔を見せ、同協会の藤井歳正理事長は「スケボ ー人口が増えるように取り組んでいきたい」と話した。 〈07〉2011年12月05日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松商高 コンビニに生徒のパン ローソンなどと連携 県産食材で  小松商高商業科3年生の10人は4日までに、ローソン(東京)と敷島製パ ン(名古屋市)と連携し、2種類のオリジナルパンを考案した。パンは6日か ら26日まで、北陸三県のローソン380店で限定販売される。  石川の郷土料理「いとこ煮」をイメージしかぼちゃと粒あんを混ぜ合わせた 「いとこ煮風かぼちゃパン」、県産コシヒカリを使いトマトカレーを包んだ 「ふわもちリゾット風トマトカレーパン」の2種類を発売。同校で考案された 商品が大手コンビニエンスストアに並ぶのは初めて。  同校の商品開発グループが7月中旬から課題研究の一環として開発に取り組 み、ローソンと敷島製パンの商品開発担当者と打ち合わせを重ねた。  商品パッケージも生徒が手掛け、トマトをイメージしたオリジナルのキャラ クターや「石川の味!食べてみまっし!」と方言をあしらった。同校の商品開 発グループのリーダー鈴村花純(かすみ)さんは「たくさんの人に味わってほ しい」と話した。 〈08〉2011年12月06日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ホームで超大型ダンプ堪能 JR小松駅 窓を大型化 こまつの杜を一望  JR小松駅で5日までに、東側壁面の窓の大型化が完了し、ホームから隣接 する「こまつの杜(もり)」が一望できるようになった。従来は小さな窓しか なくて駅構内から外はあまり見えなかったが、大型化で見やすくなった。駅利 用者から待ち時間に世界最大級のダンプトラックや白山の眺めを楽しめると好 評を得ている。  従来の窓は縦1・6メートルで高い位置に設けられていることから、ホーム で電車を待つ人や電車の乗客は十分に外の風景を見ることができなかった。  縦2・8メートルの窓が4カ所に設けられたことから、1日当たり約4千人 を数える小松駅の乗客がホームから「こまつの杜」の迫力あるダンプトラック をはじめ、白山などの眺望を楽しめるようになった。窓の大型化はこまつの杜 の発信を目指すコマツの坂根正弘会長の肝いりで、事業費2千万円はコマツが 小松市に寄付した。  こまつの杜は、コマツが創業の地で整備した。超大型ダンプなどのほかに建 機の仕組みを学ぶことができる「わくわくコマツ館」などがあり、交流人口の 拡大に活用されている。  ホームから窓越しにこまつの杜を見た能美市松が岡3丁目、会社員川端宏和 さん(55)は「小松市の大きなモニュメントになった超大型ダンプなどが見 られて楽しい」と語った。小松市は「今後もこまつの杜などをPRしていきた い」(都市創造部)としている。 〈09〉2011年12月03日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎文化施設に共通入館券 65歳以上は無料 対象9カ所、何度でも  小松市は来年度、文化施設9カ所に何度も入館できる共通入館券「こまつミ ュージアムぱすぽーと」(仮称)を新たに発行し、来館者の増加による文化発 信と、交流人口の拡大に伴う地域経済の活性化を目指す。65歳以上の市民に は無料で配布する。市は2日、市議会12月定例会に条例案を提出することを 明らかにした。 ●全館利用に記念品贈る  共通券の料金は1週間用が500円、1年間用が1500円。対象施設は入 館料が100〜500円で、全施設を訪れた場合の入館料は合計約2千円とな る。割安な共通券を発行して市民や観光客が外出するように動機付けを図り、 店舗などの売り上げアップを側面支援する。  入館時に共通券にスタンプを押し、全館利用した人には記念品を贈る。65 歳以上の市民は従来から無料で入館できたため、共通券を無料で配る。共通券 の対象施設は次の通り。  市立博物館、市立本陣記念美術館、市立錦窯展示館、市立宮本三郎美術館、 市立宮本三郎ふるさと館、尾小屋鉱山資料館、マインロード、市埋蔵文化財セ ンター、勧進帳ものがたり館 ●源平ロマンで誘客事業へ  小松市は「源平ロマン」をキーワードにした誘客事業に乗り出す。12月補 正予算案に200万円を計上した。  来年のNHK大河ドラマ「平清盛」に合わせ、小松ゆかりの源義経と弁慶ら が登場する歌舞伎「勧進帳」、清盛の寵愛を受けた白拍子の仏御前、平家の武 将で多太神社に兜(かぶと)が残る斎藤実盛らを発信する。宣伝映像やパンフ レットなどを製作する。 〈10〉2011年12月02日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「逃げ得許さない」 「ひき逃げ死亡事故」不起訴 遺族、検審申し立て  3月に小松市内で車にはねられて亡くなった同市今江町2丁目、瀧上靜子 (たきがみしずこ)さん=当時(79)=の遺族が1日までに、はねた女性 (37)の道交法違反(ひき逃げ)を不起訴とした金沢地検小松支部の処分を 不服として、金沢検察審査会(検審)に審査を申し立てた。女性は、自動車運 転過失致死と道交法違反(事故不申告)の罪で執行猶予の付いた有罪判決が確 定しているが、遺族は「事故は典型的なひき逃げ死亡事故。逃げ得は許さない 」としている。  金沢地裁小松支部の判決によると、女性は3月12日午前6時20分ごろ、 乗用車を運転中、アルコールの影響や睡眠不足などから仮睡状態となり、小松 市今江町6丁目の市道で、歩いていた瀧上さんをはねて急性硬膜下血腫で死亡 させ、事故を警察に申告しなかった。  同支部の吉田豊裁判官は7月の判決公判で「無責任で身勝手な行為。実刑で の責任も十分考えられる」としたが、女性に対し懲役3年、執行猶予5年(保 護観察付き)を言い渡した。懲役4年を求刑していた検察側は控訴せずに判決 は確定した。  ひき逃げについては、金沢地検小松支部が4月1日付で不起訴処分とした。 金沢地検は「女性が人をはねたと認識していたことを立証するには難がある」 としている。  これに対し、遺族側は▽事故車のフロントガラスの破損状況▽女性は毛髪の ようなものが付着したフロントガラスを触って破損状況を確認している▽現場 は見通しの良い直線道路で周囲も明るい▽事故後の女性の不自然な行動や弁解 ―などを指摘。「女性は、人に衝突したかもしれないとの認識を持っていた」 としている。  遺族側は「典型的な飲酒ひき逃げ死亡事故にもかかわらず、過失のみの交通 事故と同様の処理は不当」と主張。さらに、逃走後に飲酒したのは、事故当時 に酔っていたかどうかを隠蔽(いんぺい)する工作だとして、「逃げ得を許さ ないためにも、ひき逃げでの起訴が妥当」としている。遺族は事故後、「飲酒 ・ひき逃げ事犯に厳罰化を求める遺族・関係者全国連絡協議会」と連動し、約 3千人分の署名を集めた。  申立人の一人で、瀧上さんの次男広行さん(52)=愛知県豊田市=は「事 故を許すことはできない。今回の不当な判決を判例にしないためにも、事実を 見直してほしい」と話した。 ★〔検察審査会(けんさつしんさかい)〕  検察官の活動に民意を反映させるため全国の各地裁や主な支部に置かれる。 選挙人名簿から選ばれた審査員11人が、不起訴処分の是非を審査し「不起訴 相当」「不起訴不当」「起訴相当」を議決する。起訴相当を議決した事件が不 起訴になった後、再び起訴相当の議決が出ると、裁判所が指定する弁護士が検 察官に代わって起訴する。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ  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