_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.112     _/ _/              平成23年 4月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.112をお届けします。  毎日、テレビやラジオで報道される東日本大震災の被災状況の数々。想像を 絶する自然の驚異を前にただぼう然とするばかりです。被害に遭われた多くの 方々に対し哀悼の意を捧げます。そして、今なお避難所で不自由な生活を余儀 なくされながらも、何とか立ち上がろうと頑張っている被災地の方々のために、 小松市も力の限り支援をしていきます。  被災地の1日も早い復興を願って、皆さんもご協力をお願いいたします。 ◆義援金  義援金箱設置場所  ・市役所エントランスホール  ・南支所  ・小松駅前行政サービスセンター(こまつ芸術劇場うらら内) ◆救援物資  被災地の受け入れ体制や輸送手段などの状況により、変わります。詳細は、 市からの放送や市ホームページなどでご確認ください。 ◆災害ボランティア  往復の交通手段と費用、食料、着替えや保険の加入など、必要な備えは「自 己完結」で被災地に入る心構えが必要です。 ◆避難者の受け入れなど  市での受け入れ可能施設や人数、必要物資などについて調整し、すでに受け 入れています。今後も希望の方を最大限受け入れします。 ◆そのほか  市では、被災地支援本部と防災体制強化本部を立ち上げ、対応しています。 ・被災地支援本部…職員の応援派遣、義援金、救援物資、避難者の受け入れを 担当 ・防災体制強化本部…避難所や避難路など、防災体制の確認と市民の皆さんへ の情報提供を担当 義援金・救援物資の問い合わせ ふれあい福祉課  0761(24)805 1、または(24)8052 防災に関する問い合わせ 防災安全センター 0761(24)8150 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●分かりやすい情報開示 こまつちゃん  市長はいつも、分かりやすい情報開示を、と言ってますね。 和田市長  そうです。信頼される行政とは、開かれた、誰にとっても分かりやすい行政 であると考えます。これまでも、予算関連を解説した「予算・決算のあらまし 」の発行をはじめ、特別職を含む職員の給料、退職金や交際費などを公表して きました。皆さんの理解と協力を得るためには、情報公開によって、信頼を高 めていかなければならないと思っています。  1月から2月に、未来のこまつを見据えた「10年ビジョン」を考える地区 別懇談会を市内各地で開催し、市の今後の方向性について、意見交換をさせて いただきました。これからは、そのビジョンが、具体的に政策とどうリンクし、 どのように予算に反映されているか、どんな意味があるのかなどを、より分か りやすく丁寧に示してまいります。  行政情報の透明性を高め、誰もが市政に参加しやすい環境整備を進めていき ます。 こまつちゃん  新しく市政情報講座がスタートしますね。 和田市長  4月から、「ここが聞きたい市政情報講座」を開催していきます。これは申 し込みのあった団体などのところへ、市役所の職員が直接出向き、市の制度や 主要な施策などについて、分かりやすく説明するとともに、出された意見や提 案を今後の施策に生かしていくものです。  行政運営の中身をよく理解していただき、皆さんからの意見も十分にお聞き して、市民・地域社会と行政とが協働で、こまつの未来を考え、明るく元気な まちを築き上げていきたいと思います。大いに、制度の活用をお願いします。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●お元気で!!  平成19年4月から小松市役所で国際交流員として働いてきましたが、4月 にブラジルへ帰国することになりました。4年間は長かったようで、今振りか えると短かったようにも思います。仕事でいろいろな人と出会い、学ぶことが でき、とても有意義な経験をたくさんさせていただきました。これらの経験を ブラジルへ帰った後、ぜひ生かしたいと思います。  私はブラジル人日系三世です。日本に着いた当時は、自分のことを半分ブラ ジル人、半分日本人だと思っていました。ブラジルにいたとき、子供の頃から 「日本人の子」として見られていました。学校で日本の文化や歴史などについ て何度も聞かれたことがあります。しかし、日本へ来たとき、自分はブラジル 人だと感じました。日本語が話せても、価値観や考え方は日本人とは違うと気 付きました。  小松市には約千人のブラジル人が在住しています。その中に、日本で生まれ、 日本で育ち、1度もブラジルへ行ったことがないブラジル人の子供たちがいま す。地域の人々には「ブラジル人の子供」だと見られ、ブラジル人コミュニテ ィーの中でも、本人もそのように考えているようです。しかし、その子供たち がいつかブラジルへ行った時、私とは逆に、自分はブラジル人ではなく日本人 だと感じるかもしれません。  小松市に来て国際交流員として仕事をしていくうちに、私は「地球人」だと いう意識を持つようになりました。日本やブラジルのことだけではなく、世界 中の人々に出会い、イギリスやロシアなどの文化について学んだりするうちに、 「日本人だ」「ブラジル人だ」「何人だ」というよりも、人間として何をすれ ば、どんな行動をとれば、もっと成長ができるだろうかと思うようになりまし た。どんな国にいても、どんな価値観を持っていても、地球に役に立つ人間に なればいいと思っています。  このような意識を持つようになったのは小松で生活することができたおかげ、 小松市の皆さんのおかげと思っています。言葉にできないくらい感謝していま す。4年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。 ★☆文化ガイド★☆ ■宮本三郎ふるさと館 館蔵品展「色の情景T」  「色彩の魔術師」と言われた宮本三郎も、その作品は時によって色の使い方 や塗り方などに特徴があります。「色」に着目し、静物・花・風景・女性像・ 裸婦像の作品からその変遷を紹介します。 会期 6月21日(火)まで 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) ところ 宮本三郎ふるさと館(松崎町) 入館料 一般400円(300円)、大学生200円(150円)、65歳以 上100円 ( )内は20人以上の団体料金 ※同時開催中の宮本三郎美術館企画展「宮本三郎と”美術館”T」との共通チ ケットです。 休館日 月曜日(祝日は除く)、祝日の翌日(土・日・祝日は除く) 問い合わせ 宮本三郎ふるさと館 0761(20)3600 ■埋蔵文化財センター 春季企画展「こまつのむかし」  発掘された出土品を通して、旧石器時代から中世までの歴史を分かりやすく 展示します。 とき 4月14日(木)〜6月19日(日) ところ 埋蔵文化財センター展示室 入館料 100円(高校生以下無料) 問い合わせ 埋蔵文化財センター 0761(47)5713 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:小松で閉校式138年の歴史に幕 滝ケ原分校に別れ 「忘れない」 02:小松市中心部安全性高く 空港軽海線完成祝う 23年越し4車線化完了 03:「仲間助けたい」 家族残し福島に帰郷 小松に避難の泉川さん 04:大震災被災地へ元気届け 小松の石立さん「智仁勇」の色紙で売上金寄託 05:小松特産を被災地へ トマトカレー、天田の餅 自慢の味で元気付けたい 06:カナダで慈善演奏会 震災復旧へ共助の響き 小松明峰高吹奏楽部 07:福島第2原発守り「離れぬ」 福島で作業の山西さん 小松の両親と電話 08:幼児、高齢者対象に、「快適」避難所を選定 31カ所3374人見込む 09:安宅小中連携、学力アップへ 小松市教委が新年度 交流深め情報交換 10:コマツ跡地購入へ 小松市補正予算案 1.7ヘクタールに8億5千万円 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2011年03月29日(火)付北國新聞夕刊----------------------------☆ ◎小松で閉校式138年の歴史に幕 滝ケ原分校に別れ 「忘れない」  小松市那谷小滝ケ原分校の閉校式は29日、同分校で行われ、児童や住民ら 約150人が138年の歴史を持つ地域の教育拠点との別れを惜しんだ。児童 は校舎や運動場で学び、遊んだ思い出を振り返りながら「分校お疲れさま、分 校ありがとう」と感慨深げにあいさつ。潤んだ目を拭う住民の姿も見られた。  式では、和田慎司市長が「分校での思い出は皆さんの心の中に生涯残ると思 う」と式辞を述べ、北場利美市教育委員長、表靖二市議会議長、小中笑子那谷 小校長もあいさつした。分校に通う1〜3年生ら滝ケ原町の児童9人がそれぞ れ分校の思い出を披露し、滝口涼太君(3年)は「分校で学んだことや楽しか ったことは一生忘れない」と語った。  続いて滝ケ原分校の行事をまとめた写真のスライドショーが上演され、滝ケ 原町の山下豊町内会長が行事内容を紹介した。締めくくりに「ふるさと」を出 席者全員で合唱した。  滝ケ原分校は1872(明治5)年に滝ケ原小として創立され、1956 (昭和31)年に分校になった。少子化などのため同年の47人をピークに児 童数は減少を続け、今年度の児童は3人にとどまり、昨年12月に廃校が決ま った。  校舎は新年度以降、隣接する旧滝ケ原保育所と一体的に「滝ケ原里山自然学 校(里山の駅)」に整備される。県内に分校は滝ケ原分校を含めて9校ある。 〈02〉2011年03月28日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市中心部安全性高く 空港軽海線完成祝う 23年越し4車線化完了  小松市中心部で工事が進められていた都市計画道路空港軽海線の4車線化と 小松大橋の架け替えが完了し、27日、完成式と開通式が行われた。空港軽海 線は事業開始から23年越しで4車線化され、小松大橋は76年ぶりに真新し い橋がお目見えした。いずれも歩道が新設されるなど安全性が高まり、住民ら は渡り初めなどで交通環境の向上を祝った。  同市浜田町で行われた空港軽海線4車線化完成式では、谷本正憲知事が式辞、 森喜朗元首相と沓掛哲男、田中美絵子の両衆院議員、一川保夫参院議員、庄源 一県議会議長、福村章県議らが順に祝辞、和田慎司市長が謝辞を述べた。森氏 は祝辞の中で、道路用地の買収などに疑問があると厳しく指摘した。  地元選出の北村繁盛、山根靖則、藤井義弘の3県議らが出席し、地元の京町 の住民が獅子舞を披露した。  同日に4車線化されたのは、浜田町交差点−細工町交差点の約600メート ルで、幅員は22メートル以上を確保した。この区間は1988(昭和63) 年度に県が事業着手し、一部の用地交渉が長引き、昨年3月にようやく完了し た。空港軽海線はJR小松駅周辺を通り、国道8号小松バイパスや小松空港、 北陸自動車道小松ICなどを結ぶ。 〈03〉2011年03月28日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「仲間助けたい」 家族残し福島に帰郷 小松に避難の泉川さん  東日本大震災による東京電力福島第1原発事故を受け、福島県南相馬市から 小松市に家族7人で避難してきた泉川聡さん(35)が27日、職場に復帰す るため南相馬市に向けて出発した。勤務する車販売店では出勤する社員が減っ た一方で客の依頼は増えており、泉川さんは「仲間や客を助けたい」と放射能 漏れへの不安を抱きながらも再び店に立つ。  同原発から20キロ圏で暮らす泉川さんは自宅が津波で半壊し、親戚を頼っ て訪れた小松市で市営住宅に入居した。南相馬市の職場の同僚の多くも県外に 避難するなどして17人中3人しか出勤しておらず、泉川さんは同僚の負担を 減らして顧客の要望に応えようと、仕事に戻ることを決めた。  泉川さんは妻みちよさん(35)や子どもたちを小松に残し、28日から単 身で会社が用意したアパートに寝泊まりしながら、顧客対応や店舗の被害確認 作業などに当たる。  家族から「生きて帰ってきて」と言われたという泉川さんは「放射能は怖い。 でも自分ができることをやらないといけない」と自分に言い聞かせるように話 した。 〈04〉2011年03月27日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎大震災被災地へ元気届け 小松の石立さん「智仁勇」の色紙で売上金寄託  小松市安宅町の安宅保育園理事長、石立吉雄さん(85)が26日までに、 東日本大震災の被災地を支援するため、同町の安宅ビューテラスで「智仁勇」 などの文言を自筆で記した色紙を販売し、売上金を被災地に届ける活動を始め た。石立さんは「一日も早い復旧を」との願いを込めて1字1字丁寧に文字を したためている。  色紙に記しているのは弁慶の智、富樫の仁、義経の勇を表す「智仁勇」と、 義経一行と知りながら、一行を見逃した富樫に感謝する義経の心を詠んだ短歌 「嵐吹く 安宅の関に 散る花も 情けあるじに 越ゆる山伏」の2種類。  石立さんは2006(平成18)年3月まで約6年間、安宅観光協会常務理 事兼管理者として安宅ビューテラスに常駐し、観光客に安宅の関の魅力を伝え るため、希望者に自筆の書を贈り続けた。  被災地の惨状に心を痛めた石立さんは、少しでも役立てればとの考えから、 5年ぶりに筆を執り、毎日午前10時ごろから午後4時ごろまで観光客に色紙 を販売している。  義援金活動は今月末まで行い、集まった善意は本社に寄託する。石立さんは 「安宅ゆかりの3偉人のように、全国民が思いやりの気持ちを持つことが、被 災地の一日も早い復旧につながってほしい」と話している。 〈05〉2011年03月26日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松特産を被災地へ トマトカレー、天田の餅 自慢の味で元気付けたい  小松商工会議所とJA小松市は今月末、東日本大震災の被災地へ小松特産の トマトカレーと、ブランド米で作った「天田(てんだ)の餅」を支援物資とし て送る。現地では食料品が足りずにレトルト食品や簡単に調理できる食材が重 宝がられており、小松の特色ある味を提供して、大災害に打ちひしがれている 住民を元気づける。  現地に届けるのはトマトカレーのレトルトパック千個と、天田の餅2万個。  トマトカレーは北陸一の生産量を誇る小松のトマトを使い、農林水産大臣賞 も獲得した。天田の餅には、2009(平成21)年から「天田」と呼ばれて いた小松市国府地区で減農薬栽培で生産が再開されたブランド米が使われてい る。  同JAなどは、保存や調理時に水を使わない点でも支援に適した食品として トマトカレーと天田の餅を選んだ。  小松特産の食品による被災者支援は会議所の佐々木一郎副会頭が発案した。 被災地への輸送は小松青年会議所(JC)が担当する。日本JCなどがつくる 新潟市内のボランティアセンターに送った後、各地の避難所などに振り分けら れる。  小松商工会議所は「支援物資と一緒に思いやりの心も届けたい」、JA小松 市は「避難所の人たちを元気付けたい」としている。両団体とも事務所や本支 店などで義援金を受け付けている。会議所は議員・評議員から募った義援金計 115万5千円を送る。 〈06〉2011年03月19日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎カナダで慈善演奏会 震災復旧へ共助の響き 小松明峰高吹奏楽部  小松明峰高吹奏楽部は、東日本大震災の被災地を支援するため、27日から 始まるカナダ公演でチャリティーコンサートを開催する。日本の若者が頑張る 姿を現地で見せることで、苦境からはい上がる日本の強さを発信する。部員は 現状を伝え、善意を募って被災地に届けようと練習に打ち込んでいる。  チャリティーコンサートは4月3日、カナダ・ノースバンクーバー市のセン テニアル劇場で行う。ステージでは、唱歌「ふるさと」やチャリティーソング 「We Are The World」を演奏する。会場に義援金箱を設置し、 来場者に援助を求める。  東日本大震災での被害を考慮して一時は中止も検討。部員や保護者会が何度 も話し合い、海外で演奏を行うことで日本の正確な情報を発信して支援を訴え、 義援金を送ろうと開催を決めた。  顧問の斉藤忠直教諭(53)は「大変な状況だからこそ、日本の若者が頑張 っている姿をアピールしたい」と話した。コントラバスを担当する橋場葵さん (2年)は「今できることは演奏することだけ。被災地を応援するためにも、 思い切り演奏してきたい」と意気込んでいる。 〈07〉2011年03月19日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎福島第2原発守り「離れぬ」 福島で作業の山西さん 小松の両親と電話  「離れてくれ」「離れられない」。小松市出身の山西洋平さん(34)が、 関電工(東京)の社員として東京電力福島第2原発にとどまり、決死の業務を 続けている。同原発は危険な状態が続く福島第1原発から10キロの距離にあ り、父博さん(67)ら家族は小松市西軽海町4丁目で胸をえぐられるような 苦悩を抱えながら無事を祈る。山西さんは「逃げるわけにはいかない」と、悲 壮な決意で危機と対峙(たいじ)している。  山西さんは小松明峰高を卒業後、東京電機大を経て2000(平成12)年 4月に関電工に入社。すぐに福島原発に配属され、原発の保守点検などの業務 に当たっている。  博さんによると、山西さんは地震発生時、福島第1原発の原子炉の建屋内で 作業をしていた。博さんらが何度電話を掛けてもつながらず、ようやく連絡が 取れたのは11日の深夜。「安心してくれ」。床にはいつくばって強烈な揺れ に耐え、なおも背筋が凍り付く恐怖が続く中、山西さんは母民子さん(65) にそう言い残し、すぐに電話を切った。  関電工の社宅は水浸しで家財道具が散乱し、住める状態ではなかった。周辺 では家が倒壊していた。いったん、福島県いわき市にある妻の実家に避難し、 14日からは会社の指示で福島第2原発に泊まり込んで業務に当たっている。  「危険すぎる。離れられないのか」と、親類は言う。しかし、山西さんは危 険なエリアで業務を続ける。博さんは「地震で大変なことになっている上、原 発がさらに不安を与えている。原発に携わる人間として、肩身が狭いんでしょ う」と次男の苦しい胸の内を推し量る。  山西さんの妻と昨年12月に生まれた第1子の長女は、神奈川県相模原市の 親類宅に避難している。「被ばくしないよう、ただひたすら願うのみ。心配で 心配でしかたがなくて…」と博さん。両親はふるさと小松で、妻と幼子は相模 原で待つ。山西さんは家族の悲壮な祈りを胸に、原発で闘っている。 〈08〉2011年03月13日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎幼児、高齢者対象に、「快適」避難所を選定 31カ所3374人見込む  東日本大震災を受け、小松市は12日、幼児と高齢者ら体が弱い人が避難所 として利用できる施設を初めて調査し、31カ所をリストアップした。受け入 れ可能人数は計3374人で、非常時に高齢者らに開放する方向で調整する。  31施設は市民病院や市消防本部、市民センター、こまつドームなど市関係 施設のほか、JA小松市やかが森林組合の建物などで、一定の広さがあり、暖 房設備があることを基準に選んだ。  市は地震時の避難所に体育館など80カ所を指定しているが、冷え込むと高 齢者や幼児は体調を崩すことが予想される。このため、電気があれば暖房が使 えて体育館などよりも快適な施設を選んだ。  このうち、自家発電で照明をまかなえる施設は4カ所あった。市は今後、地 域的なバランスなどを考慮し、高齢者らが利用できるように準備を進める。 ●市が警戒会議  小松市は12日、市役所で警戒会議を開き、和田慎司市長は「備えあれば憂 いなしであり、考えられるだけ準備を進めてほしい」とあいさつした。  市は12日、市民向けの有線放送で▽避難場所を事前に確認する▽3日間の 食糧や水を備蓄する−ことを呼び掛けた。  13日に開催予定だった「春の消防まつり」は中止する。アル・プラザ小松 は12日、募金箱を設置した。 〈09〉2011年03月11日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎安宅小中連携、学力アップへ 小松市教委が新年度 交流深め情報交換  小松市教委は新年度、安宅小と安宅中の連携の強化を明文化し、相互の交流 を深めて学力向上につなげる。小中学校を通じて指導の方向性を定める狙いで、 合同授業や課外活動などで学習の連続性を高め、学力の定着を図る。  小中連携は、県教委が今年1月、小中学生の学力向上に向けて策定した「い しかわ学びの指針12か条」に基づく。両校の校舎は市道を挟んで向かい合っ ており、児童や生徒が行き来しやすい環境にあることから、活発に交流し、今 後の市内の小中連携事業のモデルケースとする。また、同校下の2保育園との 連携も検討する。  計画は▽学びの連続性の確立▽指導の連続性の確立▽交流活動の活性化▽家 庭・地域との連携―の四つを柱とする。出前授業や合同授業を実施し、児童生 徒が交流の中で学びの意識を高める。このほか、学力調査の結果を両校で共有 し、中長期的に分析、課題の対策に役立てる。  教諭の指導力の向上に向け、中学校教諭の専門性を生かした授業計画や、小 学校教諭の学級作りの手法を互いに参考にする。また、児童生徒の情報を交換 し合い、道徳教育や生徒指導に役立てる。  市教委は「小中学校が連携することで、児童生徒の学力向上を推進していき たい」(学校教育課)としている。 〈10〉2011年03月01日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎コマツ跡地購入へ 小松市補正予算案 1.7ヘクタールに8億5千万円  小松市は28日、コマツ小松工場跡地南側の広域活用ゾーン1・7ヘクター ルを購入する方針を固めた。同市は県と協力して、国内でも珍しい3Dドーム シアターなどを備える「国際化経済交流・人材育成拠点」を同ゾーンに建設す る考えで、ものづくりを支える人材育成と、新産業の創出などに向けた産業振 興の拠点整備が前進する。  市は今年度補正予算案に土地取得費として8億5千万円の債務負担行為を設 定し、開会中の3月定例会に追加提出する見通しである。  同ゾーンは市土地開発公社が先行取得する。  市と県などは昨年2月、同ゾーンの整備方針を検討する小松駅周辺活性化会 議を設け、今年2月に活用策を和田慎司市長に答申した。提言書では、県内で 製造された機械の操作を体験できるテクノ・ミュージアム(産業技術体験館) を設けて科学体験学習を推進することや、新産業創出に向けた産学官連携や技 術支援を行うブースの設置などを盛り込んでいる。  小松工場跡地では、同ゾーン隣接地でコマツの研修センターや公園などが設 けられる「KOMATSUの杜(もり)」(約7万5千平方メートル)が整備 されており、4月に研修生が利用を始める見込みになっている。 ●知事に支援求める 市長ら県庁訪れ「整備を」  和田市長と表靖二市議会議長、地元選出の福村章、山根靖則、北村繁盛、藤 井義弘の4県議、和田衞小松商工会議所会頭らは28日、県庁に谷本正憲知事 を訪ね、小松駅周辺活性化会議の答申内容などを紹介して「県も整備へ支援を お願いしたい」と求めた。  谷本知事は「県民が広く利用できる施設なら県も関わらないといけない。支 援したい」と応じた上で県内から広く来場者を呼ぶアイデアを打ち出すように 求めた。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ 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