_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.110     _/ _/              平成23年 2月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.110をお届けします。  小松市では、時代の変化を先取りしたまちづくりの方向性を示す「10年ビ ジョン」の策定を、地区別意見交換会で皆さんの意見をお聞きしながら進めて います。  人口減少や超長寿化といった社会の変化や、コマツ研修センターの完成、4 年後に控えた北陸新幹線の金沢開業など、小松市は今大きな転換期を迎えてい ます。これからのまちづくりは、市役所やJA、商工会議所、町内会などの組 織や市民団体、ボランティアグループなど、市民一丸となった取り組みが必要 です。先人から受け継いだまちの財産と結束した市民力で、笑顔があふれ、世 界とつながるハーモニーシティにしていきましょう。 ■10年ビジョン・地区別意見交換会  1月に地区別6か所で終了しました。今後の開催予定は次のとおりです。 ◎安宅中・板津中地区  2月4日(金)19時〜20時30分  板津多目的研修センター(JA小松市板津支店) ◎松陽中・御幸中地区  2月7日(月)19時〜20時30分  串町会館 ◎丸内中・芦城中地区  2月8日(火)19時〜20時30分  第一地区コミュニティセンター ◎南部中地区  2月10日(木)14時〜15時30分  南部公民館 ◎国府中・中海中・松東中地区  2月15日(火)19時〜20時30分  かが森林組合本所会議室 ※地区を問わずご自由に参加ください。また、10人程度のグループや団体と の意見交換も行いますので、2月15日(火)までに経営政策課へ申し込みく ださい。 問い合わせ 経営政策課 電話:0761(24)8037              FAX:0761(21)0285             Eメール:kikaku@city.komatsu.lg.jp ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月はお休みします。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●エチケットについて  文化によってルールが違うので、異国のマナーを身に付けるのはとても難し いと実感しています。今回は、日本では失礼にあたらない(または黙認されて いる?)ことでも、欧米では良くないと思われる例を紹介したいと思います。 1.足摺り。日本では昔から足を引きずって歩く習慣があります。能の舞台や 茶道では、この歩き方でないといけませんし、着物姿ではこの歩き方こそ品が あるようです。しかし、欧米では足を引きずって歩くのが「怠けている」とい う印象を与えるため、大変行儀の悪いこととされています。 2.公共の場で化粧。日本では電車などで化粧をしている女性をよく見かけま すが、欧米ではタブーです。 3.日本女性が口を隠すように手を当てて話すのは欧米では奇異に映ります。 口が臭いかどうかを確かめているように見えて、品のないジェスチャーになり ます。 4.日本では、人前で鼻をかむことに抵抗のある人が多く、鼻をかむよりもす する傾向がありますが、欧米では鼻をすすることの方がマナー違反です。  これらは一般的なルールを紹介しているだけで、欧米でも国によってマナー が違いますので、旅行や出張に行くことがあれば確認した方が良いかもしれま せん。  日本はマナーが厳しく、ルールがたくさんあり、外国人の私には身に付ける のが大変です。良いアドバイスなどがあれば、ぜひ教えてください。 ★☆文化ガイド★☆ ■博物館企画展 「郷土の美2011 新収蔵品を中心とした粟生屋展」  昨年12月に、小松が誇る名工・粟生屋源右衛門が制作した陶器30点余り が小松市に寄贈されました。そこで、この新収蔵品に市所蔵の作品を加えた粟 生屋展を開催します。  重箱、硯箱など、あたかも木工品を思わせるような精緻な技術を発揮した作 品をご覧ください。 会期 2月5日(土)〜3月6日(日) ところ 博物館 入館料 一般300円、65歳以上および高校生以下は無料(※要証明書提示) 休館日 月曜日、祝日の翌日 問い合わせ 博物館 0761(22)0714 ■昭和の小松を撮影した写真を募集しています  4月から開催する博物館企画展「写真と資料でたどる小松温故知新」で展示 する、昭和20年〜50年代ごろの写真を募集します。町並みや農作業、各町 のお祭りなど、古い写真を所蔵している人はご連絡ください。 問い合わせ 博物館 0761(22)0714 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ---------------------------------------------------------------------- ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― 01:造成後2年、初の企業進出 小松市串工業団地 食品加工製造業「大和」 02:見て、使って、九谷焼PR 小松市 横浜市の百貨店で特別企画 03:コマツ跡地に3Dシアター 小松市 駅周辺活性化会議が答申案 04:ネットで地域医療の輪 小松市医師会、今夏にも 検査重複なし 05:小松市に新製造棟を増設 東レ・ダウコーニング 最先端分野の製造拠点 06:お旅まつり、魅力拡大 昼間も曳山八基曳揃え 「曳き手」公募も検討 07:小松市、「10年ビジョン」で素案 交流人口拡大、産業高度化 08:花坂の陶石鉱脈に1000トン超埋蔵か 九谷は尽きぬ 枯渇危機一転 09:町家を合体、3世代同居 小松市の助成で改築 若者流出に歯止めを 10:サル軍団出没 小松市中ノ峠町 農作物食い荒らす 白山市から移動 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2011年01月28日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎造成後2年、初の企業進出 小松市串工業団地 食品加工製造業「大和」  小松市串工業団地に食品加工製造業「大和(やまと)」(同市)が進出する ことが27日までに固まった。2009(平成21)年3月に用地造成が完了 した同団地への企業進出は初めて。同社は約5600平方メートルを購入して 工場を新設し、約70人の新規雇用を計画している。  工場は平屋建てで建築面積は約2千平方メートル。4月着工、8月操業開始 を予定する。投資額は機械購入費なども含めて総額約4億円を見込んでいる。  大和は、小松市矢崎町の本社工場で、医療機関や高齢者施設向けを中心に約 2500種類の食品を製造している。国産野菜の使用率を上げるため農家と栽 培契約を結び、仕入れた食材を加工して直販しているため1次、2次、3次産 業の性質を持つ「6次産業企業」で、従業員は約200人。  08年に販売を始めた介護用チルド総菜などは高齢者施設の増加により「毎 年、注文が2倍以上に増えている」(同社)といい、フル操業しても生産が追 いつかない状態となっていたため、新工場建設を検討していた。現在1日当た り約2万5千食の生産能力は、新工場の建設により約3倍に上昇する。社員は 全員が新工場に移る。  同社は「今後は小松市内の農家と栽培契約を結んで食材を仕入れたい」とし ている。  約16万平方メートルある串工業団地は、リーマン・ショックによる景気後 退を受けて進出予定企業のキャンセルが相次ぎ、現在まで進出企業はない。  和田慎司市長は昨年の市議会12月定例会の答弁で、今年1月にも初の企業 進出が決定するとの見込みを示していた。 〈02〉2011年01月24日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎見て、使って、九谷焼PR 小松市 横浜市の百貨店で特別企画  彩釉磁器(さいゆうじき)人間国宝の三代徳田八十吉氏の追悼展が開かれて いる横浜市の百貨店で、小松市内の若手九谷焼作家が制作した食器が日本料理 店などで採用された。販路拡大を後押しする同市が橋渡し役を務め、追悼展に 合わせた特別企画として実現した。人間国宝の名品を鑑賞した後、若手作家の 作品を手に取って使えるとあって、来場者の好評を得ている。  追悼展はそごう横浜店で開かれており、三代八十吉氏らの作品約100点が 公開されている。若手作家の器は追悼展が終了する2月13日まで、日本料理 店「大和(やまと)屋」の特別会席料理と、カフェ「デルフィ」のケーキセッ トなどに使われている。  関係者によると、飲食した客からは「九谷焼を目で楽しみながら食事を味わ え、大いに満足した」などと歓迎する声が寄せられているという。  小松市が九谷焼の発信を進めるため企画した。市によると、百貨店側は「追 悼展に沿ったサービスになり、客も楽しめる」と賛成した。器などを制作した のは四代徳田八十吉氏のほか、浅蔵一華氏、宮本雅夫氏、吉田幸央氏(五十音 順)で、皿やプレート、コーヒーカップなど約100点を無償で制作した。  追悼展は今後、国内各地の4美術館で開催された後、12月3日から来年1 月29日は小松市立博物館で開かれる。市は他の開催地でも同じ企画の開催を 働き掛ける。  四代八十吉氏は「九谷焼を使ってもらうことで来場者に楽しんでもらえばう れしい。九谷焼と小松市をもっと知ってもらいたい」と話している。 〈03〉2011年01月22日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎コマツ跡地に3Dシアター 小松市 駅周辺活性化会議が答申案  小松市の小松駅周辺活性化会議は21日、同市役所で開かれ、コマツ小松工 場跡地南側の広域活用ゾーン約1・7ヘクタールの利活用計画について、国内 でも珍しい「3Dドームシアター」を目玉施設とし、産業機械や乗り物の操作 ・運転が仮想体験できる設備や起業家向けの貸しブースの整備などを盛り込ん だ答申案をまとめた。  米谷恒洋座長(カブッキータウンこまつ社長)が3月末までに和田慎司市長 に答申し、新年度にも整備に向けて具体的に動き出す見通しになっている。  市などによると、3Dドームシアターは国内では科学技術館(東京)にしか ない最新施設で、プラネタリウムのように半球状の施設内で座席上空の空間に 立体的な映像を投影する。上映ソフトは限られた分野しか製作されていないた め、リピーターを呼び込むには小松市内の鉄工機械や九谷焼などをテーマに新 たなソフトの開発が必要になるという。  県内の企業が製造している鉄工・繊維産業などの機械や乗り物のシミュレー ターを設置し、来場者が操作を体験し地元産業に触れる機会を設けることも目 指す。理科・科学や伝統産業の体験施設の整備も答申に盛り込む。  ビジネス面では、起業家が独り立ちするまで入居する支援施設を設け、支援 員の配置も求める予定。多目的ホールも設け、企業の見本市や展示会開催を後 押しするように要望する。  広域活用ゾーンはコマツが開発する「KOMATSUの杜(もり)」とは別 に整備される。事業主体や完成時期などは未定だが、米谷座長は「時間を置か ずにやらないといけない。小松にしかない魅力的な施設を造るべきだ」と述べ た。 〈04〉2011年01月21日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ネットで地域医療の輪 小松市医師会、今夏にも 検査重複なし  小松市医師会は今夏にも、診療で医療機関と患者双方の利便性を向上させる ため、インターネットを活用した「南加賀医療連携ネットワーク」(仮称)の 整備に乗り出す。加盟する医療機関や調剤薬局が患者の情報を共有することで、 再検査などの手間が省け、受診時間の短縮などにつながる。同会によると石川 県内初めての取り組みで、地域全体で患者を支える仕組みを目指す。  構想によると、ネットワークでは医療機関や薬局が患者の了解を得た上で、 カルテや検査画像、投薬状況などの情報を共有する。インターネットを通じて 他の医療機関の診療履歴や結果を確認できるため、検査の重複を避けることが できる。患者が医療機関を変更する際の紹介状も不要となる。  同会は小松市内の医療機関を対象に参加を募り、加賀、能美両市にも加入を 呼び掛ける方針。参加する医療機関数は未定で、将来的には携帯電話を在宅患 者の診療に利用する構想もある。  同ネットの実現には多額の費用が必要と見込まれる。市医師会は、県が策定 予定の地域医療再生計画に同ネット構想を盛り込むよう県に要望する。  同会によると、医療の専門化が進んだため、病院や診療所などは連携して診 療に当たる必要性が増している。田谷正会長は「いずれは取り組む必要がある 事業だ。地域全体で患者の診療に当たる態勢を整えたい」と話した。 ■〔展望〕 加盟数が効果を左右  小松市医師会が導入を目指す「南加賀医療連携ネットワーク」(仮称)では、 どれだけの医療機関・調剤薬局が加盟するかが効果を大きく左右する。  参加数が少ないと、医師や患者にとっては利用できないケースが増え、効果 はあまり期待できない。  個人情報の共有には情報流出のリスクがあり、ネットワーク構築の際には万 全の情報セキュリティーシステムが欠かせない。そのためには多額の費用が必 要となり、市医師会は国・県の支援を求めている。  地域医療は医師不足が指摘されている。診療のスピードアップなどにつなが るネットワークが実現すれば、医療関係者だけでなく患者の負担軽減にもなる。 ほかの地域でもこうした取り組みを検討する価値はある。(中野尚吾) 〈05〉2011年01月19日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市に新製造棟を増設 東レ・ダウコーニング 最先端分野の製造拠点  ケイ素を原料とした高機能素材「シリコーン」などの研究開発、製造、販売 を行う「東レ・ダウコーニング」(東京)が、小松市の小松工場敷地内に、新 製造棟を増設することが、18日までに固まった。LED(発光ダイオード) や半導体の関連素材など最先端分野に向けた商品の国内製造拠点として、今春 に着工し、2012(平成24)年の操業を目指す。投資額は約20億円を見 込み、地元での新規雇用も計画している。  同社は、アメリカのダウコーニングと東レ(東京)による合弁企業。高品質 シリコーンの開発製造を得意とし、小松のほか、福井県あわら市や千葉、神奈 川県にも工場を構える。  シリコーンは、日用品から電子部品まで、幅広い産業製品の原料として使用 され、既存の小松工場では、シャンプーやスキンケア製品のつや出し成分とな る素材、クッションに用いられるウレタンフォームの整泡剤などを製造してい る。  同社は、LEDなど最先端分野で成長著しいシリコーン市場に対応するため、 工場機能の再編を図っており、東南アジアをはじめとする海外市場での展開を 見据え、小松空港などのインフラが整っている小松工場の拠点化を決めたとみ られる。  新製造棟では、LEDや半導体を湿気、ほこりから守る封止材、電子部品に 用いる接着剤などの生産を予定している。 ★〔シリコーン(しりこーん)〕  ケイ素と酸素による合成樹脂。耐熱・耐寒性、電気絶縁性など多くの特性を 備えるほか、分子構造を変えることで、液体や固体になる。製品の原材料にわ ずかに混ぜることで、商品に多彩な特長を与えることができ、衣類や化粧品を はじめとする日用品や、医療品、電気・電子部品、自動車のパーツ、建築材料 など幅広い分野で用いられている。 〈06〉2011年01月17日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎お旅まつり、魅力拡大 昼間も曳山八基曳揃え 「曳き手」公募も検討  小松市で5月に行われるお旅まつりで今年、絢爛(けんらん)豪華な曳山 (ひきやま)が集まって最大の見せ場となる「曳山八基曳揃(ぞろ)え」の公 開時間が延長される。小松曳山八町連絡協議会が16日までに、従来の夜間に 加え、昼間も前倒して公開し、曳揃え会場での子供歌舞伎の上演回数も増やす ことを決めた。観光客を呼び込む狙いで、曳山を移動させる「曳き手」の公募 も検討。同協議会や市は藩政期から続く伝統芸能の魅力発信に努める。  江戸後期の1800年前後に製作された曳山は現在、小松市中心部の8町が 所有している。彫刻や天井絵などの装飾により美しく仕立てられ、お旅まつり 期間中は曳山子供歌舞伎の舞台になる。  8町とも曳山の展示は原則、町内だけだが、1990(平成2)年から各町 の曳山が集結する曳揃えが始まり、小松市役所前とJR小松駅前で毎年交互に 開催してきた。会場では、当番町2町の子供役者が歌舞伎を演じる。  曳揃え会場での歌舞伎上演時間は昨年、午後6時半から8時半で各当番町が 1回ずつ演じたが、小松曳山八町連絡協議会はこの時間帯だけでは市外からの 観光客が見学しにくいと判断。このため、今年は曳揃えの開始時間を3時間程 度早め、午後2時半から同4時半ごろにも子供歌舞伎を上演することにした。  同協議会の縄紘平会長は「曳山が8基集まった会場で、多くの観光客が子供 歌舞伎を楽しめるようにしたい」と話した。  曳山八基曳揃えでは、住民らが曳山を引っ張って各町内と会場を往復する。 曳き手は町ごとに15人から30人程度必要だが、住民の減少で負担になって いる町もあるという。同協議会は町外の住民や観光客を曳き手として祭りに参 加してもらうことも検討し、住民と触れ合うことで交流人口の拡大につなげる。 ★〔お旅まつり(おたびまつり)〕  小松市の莵橋、本折日吉両神社の春季例大祭。1640(寛永17)年ごろ に始まり、「お旅」の名称は両神社の神輿が氏子町内を巡ることに由来する。 近江長浜の曳山を模して曳山子供歌舞伎が上演されるようになったのは、17 66(明和3)年ごろと推定され、現在では曳山を所有する8町のうち、当番 町2町が歌舞伎を上演する。曳山八基曳揃えは1990年に始まり、今年は5 月14日に小松市役所前で行われる。 〈07〉2011年01月11日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市、「10年ビジョン」で素案 交流人口拡大、産業高度化  小松市は10日までに、2011(平成23)〜20年までのまちづくりの 指針となる「10年ビジョン」の素案の概要を固めた。「まちの発展」に向け て、交流人口の拡大と産業の高度化、文化と自然活用を推進することを打ち出 した。まちづくりの方向性としては、教育や医療などを手厚くする「暮らしの 充実」と、市民協働社会の推進も盛り込んだ。  同ビジョンは人口減少社会の到来などの時代の変化、コマツ研修センターの 5月オープンなど市の情勢を考慮して策定する。13日から市内で開く同ビジ ョン素案地区別意見交換会で紹介される。  交流人口の拡大では、小松空港を北陸のハブ(拠点)空港としての機能を強 化し、国内外との交流促進に役立てる。隣接するコマツ研修センターを含めて JR小松駅は南加賀の交流拠点と見なして、市外から観光・ビジネス客を受け 入れる態勢整備を進める考え。  産業の高度化では、小松の基幹産業である製造業を中心に、機械産業の研究 開発や技術、知識集積などを目指す。町家や歌舞伎、曳(ひき)山、九谷焼、 白山の眺望、木場潟など文化や自然の資源も活用する。  「暮らしの充実」では、コマツ小松工場跡地に開設予定の理科学習の拠点な どを基礎に教育環境の向上を図る。さらに、出産と育児を支援するとともに、 新しい環境技術の導入を目指す。  市の行財政改革として、市債残高の減少や市事業の「無理・無駄・むら」を なくすことも目標に据える。  地区別意見交換会は市内9会場で来月15日まで開く。市は市民の意見を反 映させて、5月をめどに同ビジョンを正式に取りまとめる。 〈08〉2011年01月08日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎花坂の陶石鉱脈に1000トン超埋蔵か 九谷は尽きぬ 枯渇危機一転  小松市花坂町の鉱脈で、枯渇の危機にある九谷焼の原料「花坂陶石」が推定 1千トン以上、埋蔵されていることが、石川県九谷窯元工業協同組合(同市) の7日までの調査で分かった。同組合によると、花坂陶石は県内で採掘されて いる唯一の九谷焼向け陶石で、枯渇すれば県外から「輸入」する必要も出てく る。埋蔵されている陶石は10年分以上あるとみられ、約200年の歴史を誇 る花坂陶石による九谷焼は、ひとまず「延命」の見込みとなった。 ●窯元協組が確認  花坂陶石は約200年前に藩政期の陶工本多貞吉が発見した。手びねりで成 形しやすいのが特徴で、県内のほとんどの九谷焼作家が使っている。  現在の鉱脈は、1955(昭和30)年ごろから採掘を始め、年内にも枯渇 する恐れがあるとみられていた。同組合が重機で鉱脈の延長線上にある地点を 試掘したところ、表土から数十センチの地点で陶石の層が確認された。  同組合はこの地点の採石権を持っていないため、土地約1千平方メートルを 所有者から取得した上で関係業者が1月中にも採石法に基づく採石認可を申請 する。  同組合は、認可が下り次第、陶石を掘って当面の原料とし、現鉱脈近くで確 認されている未着手の鉱脈など3カ所で埋蔵量や陶石の品質などを調査する方 針。 ●調査費用が不足  調査費は1千万円前後が予想され、同組合は国や県の支援を求めていく。調 査結果を受けて本格的な開発に乗り出す場合はさらに多額の経費が見込まれる が、現時点で資金調達のめどは立っていない。  同組合によると、花坂陶石が採掘できなくなれば、加賀市にある大日陶石の 鉱脈を開発するか、県外から陶石を運んでくる必要がある。  宮吉勝茂理事長は「陶石の確保は一歩前進した。組合として資金面は厳しい が、伝統を途絶えさせないように行政の支援を求めていきたい」と述べた。  県九谷陶磁器商工業協同組合連合会の伊野正満理事長は「九谷焼業界にかか わるほとんどの人が花坂陶石を使っており、陶石が採れないと焼き物にならな い。鉱脈のめどが立つのはまだ先だが、九谷焼のブランドを後世に伝えるため にも、次の手を考えねばならない」と話した。 〈09〉2011年01月07日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎町家を合体、3世代同居 小松市の助成で改築 若者流出に歯止めを  小松市中心部の町家2軒が6日までに改修され、3世代が同居する1軒の建 物に生まれ変わった。外観は市の補助を受けてこまつ町家の特徴を取り入れた。 市中心部では若者の流出が続いて高齢化と空洞化が指摘される中、市関係者は 「空洞化などに歯止めを掛けるモデルケースになってもらいたい」と期待して いる。  この町家は大文字町町内会長の朝井寿一さん(67)の自宅で、次男夫婦と 孫3人の計6人が住んでいる。昨年までは隣り合う2軒に分かれて住んでいた が、市が町家の景観を取り入れた外観に改修する際に工事費などを助成する補 助制度を創設したこともあり、外観と内装の改修を行った。  2軒とも昭和初期に建設された町家で、改修では2軒の間の壁を取り払って 「一軒家」に変え、木製の階段などを新設した。外観では、格子である「虫籠 (むしこ)」を取り付けたほか、漆喰(しっくい)の塗り替え、板塀の張り替 えなどを行って、町家の風情を醸し出した。  市は昨年7月、旧北国街道沿いにある曳山8町周辺の30ヘクタールを対象 に、町家の景観を取り入れた外観に改修する際は事業費の3分の1を支援する 制度を設けた。朝井さんは約150万円の助成を受ける見込み。  朝井さんは「町家の雰囲気をとても気に入っている。息子たちに引き継いで 守ってもらいたい」と話し、市は「市中心部の町家に多くの人に住んでもらい、 街並みを保存する機運を広げたい」(まちデザイン課)としている。  朝井さんは15、16日に内見会を開いて、住宅を公開する。 〈10〉2011年01月06日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎サル軍団出没 小松市中ノ峠町 農作物食い荒らす 白山市から移動  小松市中ノ峠町で昨年11月以降、白山市から移動してきたとみられるサル の群れが出没し、農作物が食い荒らされる被害が頻発している。カボチャや大 根、大豆などが軒並み被害に遭い、同町にある中ノ峠物産販売所の名物、山間 地の大豆を使った「中ノ峠味噌(みそ)」の生産への影響も懸念される。  同町内ではこれまで、サルの群れを確認した例はなく、農業被害も初めて。 白山自然保護センター(白山市)によると、白山市全体では約30の群れがあ り、中ノ峠町に出没したサルの群れは、白山市の鳥越地区を中心に広い範囲を 移動する群れ「タイコA1―2」とみられる。  群れは数十頭で活動しており、中ノ峠町のほか、隣接する小松市の嵐町や上 麦口町でも農作物の被害が確認されている。サルは、住民が設置したイノシシ 用の網を飛び越えるなどして容易に畑に入り込むという。  白山自然保護センターはサルが山を下りてきた要因に、保護獣のサルは狩猟 されず、人間を恐れないことや、山間部に耕作放棄地が増え、餌となる実を付 けるクヌギやシイノキの樹木の分布域がふもとに広がったことを挙げる。自宅 の畑を荒らされた中ノ峠物産販売所の店長本一枝さん(72)=同町=は「雪 解けとともに、被害が拡大するのではないか」と話した。同市農林水産課は 「被害が多い白山市の対応などを参考にしながら、サルを追い払う対策を考え たい」としている。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------