105号(9月1日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.105     _/ _/              平成22年 9月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.105をお届けします。  江戸時代の俳聖、松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅に出たのは元禄2年(1 689)の春のこと。全行程2400キロ、156日におよぶ旅の中で、行く 先々の自然や人の心に触れた芭蕉は、その感動を俳句に詠みました。    小松でも名所や旧跡を訪れ、いくつかの句を残しています。ゆかりの地には 句碑が立てられ、今でも当時を偲んで多くの人が訪れています。芭蕉が小松に 残した足跡をたどってみませんか。 【奥の細道 小松紀行】 ◆俳諧講座 「松尾芭蕉とその門流 〜加賀小松の場合〜」 とき 10月3日(日)9時30分〜 ところ 公会堂4階大会議室 講師 綿抜豊昭(筑波大学大学院教授) 参加費 無料(申し込み不要) ◆「奥の細道」ゆかりの地めぐり  講座終了後、市立博物館企画展「こまつ歌の流れ〜俳諧を中心に〜」を見学 し、その後バスで建聖寺や那谷寺、芭蕉の館(加賀市山中温泉)を巡ります。 定員 50人(先着順) 参加費 1500円(昼食代、保険料など) 申し込み 9月6日(月)から電話で受け付けます。 申し込み・問い合わせ 文化創造課 0761(24)8130 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月のテーマは「小松で乗り物を楽しむ」です。 こまつちゃん  最近は、鉄道ブームに見られるように、乗り物を旅の手段ではなく趣味や観 光目当てにしている人も多いと聞きました。 和田市長  実は、市内には乗り物を楽しむ施設がたくさんあります。例えば、航空プラ ザはジェット機やプロペラ機が展示されていて、操縦席に乗ることもできます。 自動車博物館では世界中のクラシックカーに出会えます。尾小屋のポッポ汽車 展示館では定期的に体験乗車を実施しています。どの施設も、ほかでは見られ ないような貴重なものを展示しています。今後、工夫次第でさらに面白い施設 になっていくはずです。  さらに、木場潟でのカヌー体験やサイクリングなどを組み合わせて、市内の 乗り物をまるごと楽しめるツアーやルートを考案していきたいと思っています。 こまつちゃん  コマツとジェイ・バス、市を代表する企業が乗り物を製造しているというの も小松の特徴ですね。 和田市長  ジェイ・バスに行くと、納車を待つ全国の観光バスや路線バスの車体を見て いるだけでも飽きませんね。  来年5月にオープンする小松駅東のコマツ研修センター(仮称)には、積載 量320トンのオフロードダンプが展示される予定です。タイヤの大きさが約 3メートル以上もあるなど、皆さんの想像をはるかに超える大きさの建設機械 です。地元にとどまらず、遠方のお孫さんや友人など、小松を訪れる皆さんに も楽しんでもらえる仕組みを整備していきます。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●世界有数の観光地、日本  夏休み、皆さんはどこかへ旅行しましたか?旅行と言うと、ほとんどの人は 国籍にかかわらず治安が良くて、景色や観光スポットがきれいで、地元の料理 がおいしい観光地を求めているのではないでしょうか。日本にはそれがすべて あり、更に素晴らしい伝統文化や長い歴史、豊かな自然、世界一のサービスを 提供しているホテルやレストランなどがあり、天国のような観光地だと思いま す。  こんな意見を日本人の友達に話したところ、「でも、きっと外国人観光客に とって不便なところもあるでしょう?」と聞かれました。そこで、日本を訪れ た外国人からの意見をいくつかご紹介します。 ・標識(案内版、地図など)の外国語・ローマ字表示の不足。また、日本では 道に名前がないことがほとんどで、地図を見ても分かりにくく、迷いやすい。 ・レストランや食堂でベジタリアン料理のメニューがない。 ・英語が通じない場合が多い。 ・外の公共の場(公園・道など)にごみ箱が少ない。 ・都会(東京、大阪、京都、名古屋など)以外では、公共の交通機関があまり 頼りにならない。バス路線が少なかったり、バスや電車が頻繁に来なかったり するので不便。 ・クレジットカードが利用できるATMやお店が少ない。 ・喫煙できるレストランが多い(禁煙のテーブルがあっても、喫煙エリアに近 すぎて、意味がない)。 ・物価が高い。  しかし、このようなコメントは、主に自分の国の文化・・ぢ習慣と日本の「違い 」を示すものであって、日本が観光地として人気が高く、魅力あふれる国だと 世界の人々から思われていることには変わりありません。 ★☆文化ガイド★☆ ■本陣記念美術館 開館20周年記念企画展 「美を愛でる 〜本陣甚一と作家たち〜」 会期 9月4日(土)〜10月17日(日) 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) ところ 本陣記念美術館 入館料 一般300円、団体(20人以上)250円、65歳以上と高校生以 下は無料(要証明書提示) 休館日 月曜日、祝日の翌日 問い合わせ 本陣記念美術館 0761(22)3384 ■ハートフルライブラリー2010 とき 10月3日(日) ところ こまつドーム 内容 講演会(10時〜11時30分)、小・中学校朗読フェスティバル(1 3時10分〜16時10分)、ハートフルイベント広場(14時30分〜16 時20分) 問い合わせ 学校教育課 0761(24)8122 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:広々、滑走路ゆく 小松空港ラン&ウオーク 1012人が健脚自慢 02:市民が選ぶ体験型観光 開発チーム、小松市が設置 魅力を蓄積 03:冒険写真家の軌跡伝え 小松の小林さん 小松空港ロビーで初の遺作展 04:41のテーマで仮装行列 どんどんまつり 平安から現代まで参加者募集 05:関心引く「こつ」伝授します 小松職安 事業所に具体的な助言 06:小松市の加登病院、在宅療養支援病院の認可取得 南加賀初 専任医配置 07:鉱物好き、宮沢賢治の世界 ゆかりの標本公開 県尾小屋鉱山資料館 08:獅子舞、25年ぶりに復活 小松市今江町 3地区一斉に 09:九谷焼の茶杓完成 薬師寺の発注で 小松の北村さん 割れ、ゆがみ克服 10:地元産大麦の和菓子、クッキー 道の駅「こまつ木場潟」に特設コーナー ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2010年08月23日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎広々、滑走路ゆく 小松空港ラン&ウオーク 1012人が健脚自慢  小松空港ラン&ウオーク2010(同実行委員会、北國新聞社主催)は22 日、小松空港仮設滑走路跡地特設コースで行われ、早朝に全国から1012人 の市民ランナーやウオーキング愛好者らが集まり、普段は厳重な管理で立ち入 れない空港内を思う存分に走ったり、歩いたりして健康づくりに励んだ。  大会は来年に開港50周年を迎える北陸の空の玄関口をPRし、開庁50周 年となる航空自衛隊小松基地の日本海側有数の国防拠点としての役割に認識を 深めながら、参加者の健康増進につなげてもらおうと初めて開かれた。  空自関係者によると、戦闘機を配備する基地が供用する飛行場内でタイムレ ースなどが行われるのは珍しい。領空侵犯の恐れがある航空機に対する緊急発 進(スクランブル)に備えて滑走路を開放するのは難しく、小松空港内には仮 設滑走路跡地があるため、大会の開催が実現した。  参加者は、朝の陽光を体いっぱいに浴びて、一直線に伸びる仮設滑走路跡地 を思い思いに歩いたり、走り抜け、すがすがしい汗を流した。会場には小松基 地所属のF15戦闘機や救難ヘリも展示された。  大会は長さ2700メートルの仮設滑走路跡地のうち、約2200メートル を使った特設コースで行われた。コース内を思い思いに歩き、走るウオーキン グ、ジョギングコースと、3キロと5キロ、10キロでタイムレースが行われ た。  開会式では、北國新聞社の山本正美事業局長があいさつ、和田慎司小松市長 が祝辞を述べた。鶴田眞一小松基地司令、杉林憲治小松市議会議長、岡田靖弘 北陸エアターミナルビル代表取締役専務(小松商工会議所副会頭)、森久規小 松市副市長、表正人石川県空港企画課長ら来賓が紹介され、金沢市の小谷実さ ん、裕子さん夫婦が選手宣誓した。 〈02〉2010年08月19日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎市民が選ぶ体験型観光 開発チーム、小松市が設置 魅力を蓄積  小松市は31日、文化やスポーツなどの体験観光のメニューを掘り起こす 「小松おもてなしプログラム開発チーム」(仮称)を設置する。年度内に小松 の魅力的な体験スポットの情報をデータベース化し、観光客や来年5月にオー プンするコマツの研修センターを訪れた人に紹介して交流人口の拡大に役立て る。  チームは市民約30人をメンバーとし、収穫体験などができる農業や工場見 学などの産業の分野も含めて民間の団体や業者が行う事業を発掘。所要時間や 内容、料金など情報を集約する。  集めた情報をホームページなどで公開するほか、問い合わせがあった場合、 紹介する。食や宿泊の情報も集める。  体験観光は旅行者の満足度が高いが、現状では市内のどの施設で体験観光を 受け入れているかまとまった情報はなく、観光客らの要望に応えられない場合 があった。  チームを設けることで業者らメンバー同士の交流や連携を深め、新メニュー の企画を促す。  市は、コマツの研修センターを訪れた社員らに、空き時間を利用して市内の 自然や観光資源を満喫してもらう、いわばオプショナルツアーとして発展させ たい考え。「小松の魅力を体感した観光客や研修生らに、地元に帰ってから小 松の良さを発信してもらえるようなメニュー作りに取り組みたい」(観光政策 課)としている。 〈03〉2010年08月19日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎冒険写真家の軌跡伝え 小松の小林さん 小松空港ロビーで初の遺作展  冒険写真家として活躍した小林憲生さん=小松市西町、享年(68)=の力 作が並ぶ「日本の三名山写真展」(北國新聞社後援)が20日から小松空港国 内線出発ロビーで始まる。小林さんの初の遺作展となり、こよなく愛した霊峰 白山の神秘の世界や刻々と変化する光の芸術、雪の造形美などをとらえた力作 が北陸の空の玄関口を彩る。  小林さんは1970(昭和45)〜71(同46)年、厳冬期の白山で69 日間単独で越冬した。北極圏や厳寒のヒマラヤ、豪州の砂漠など大自然に挑む 冒険写真家として日本写真家協会や小松美術作家協会などに所属して活躍した。 講演会で「120歳まで生きる」と話していたが、厳しい環境での撮影で体を 痛め、2004(平成16)年3月に亡くなった。  妻の朋子さん(71)が小林さんの軌跡を残そうとしていたところ、北陸エ アターミナルビル(小松市)から創立50周年を記念する写真展の企画が舞い 込み、夫が命を掛けて撮りためた写真を見てもらおうと、快諾した。  写真展には、69日間の越冬でわずか2回しか遭遇できなかった黄金色に輝 く奥宮を撮影した「黄金の奥宮」をはじめ、極寒の稜線(りょうせん)に描か れた風紋をとらえた「別山の尾根から別山と大屏風(びょうぶ)」など力作1 4点が展示される。  雪洞で越冬する様子の写真や小林さんが執筆した北國新聞の連載「大自然と の語らい」の記事も紹介される。  朋子さんは北竜兵想会などの登山仲間に謝意を示し「いい機会をいただき、 夫も喜んでいると思う。白山を写すために生を受けた夫の作品を多くの方に見 てほしい」と話した。 ●加賀市の山田さんも富士山の作品出展  写真展では、加賀市在住の山田耕作さんが撮影した富士山や富山県の愛好家 が写した立山の写真も展示される。30日まで。 〈04〉2010年08月15日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎41のテーマで仮装行列 どんどんまつり 平安から現代まで参加者募集  小松市どんどんまつり(北國新聞社特別協力)で今年初めて実施される「こ まつ千年歴史物語行列」の概要が14日までに決まった。小松の先人・偉人ら を市民が仮装パレードで紹介するユニークな試みで、平安時代から現代までの 41のテーマで約200人が小松の歴史をアピールする。一般公募も行い、市 民もパレードに参加する。  行列は平安、戦国、明治・大正・昭和、現代、一般公募の5パートに分かれ て行う。  平安の行列に登場するのは小松を巡行して松を植えた伝承がある花山法皇や、 衣装が弁慶風のカブッキーら。戦国には小松の基礎を築いた加賀藩三代藩主前 田利常が出演する。  明治・大正・昭和では小松で創業され、大企業に成長したコマツの関係者が PRし、現代では元市長、和田伝四郎氏を孫の和田慎司市長が演じる。  パレードはまつり当日の10月10日、県こまつ芸術劇場うらら前を出発し、 れんが通り、三日市、中央通りの3商店街を通り抜けてJR小松駅周辺の舞台 までの約800メートルを20分かけて行進する。舞台では織田軍、前田軍に 扮(ふん)した劇団シアタースカイのメンバーによる殺陣なども上演される。  小松の歴史上の人物が市民にあまり知られていないため企画された。郷土を 築いてきた先人とのつながりをパレードで表現し、フィナーレでは小松市内の 高校生が、歴史と将来を背負って発展を誓う宣言を読み上げる。  同行列を担当する清水篤志部会長は「まつりで小松を元気にするために取り 組みたい」と話した。一般参加では15団体を募る。希望者は小松商工会議所 =0761(21)3121=まで。 〈05〉2010年08月13日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎関心引く「こつ」伝授します 小松職安 事業所に具体的な助言  小松公共職業安定所は12日までに、求人票を出しても半年間採用者が決ま らない事業所を対象に、職員が求人条件の変更をアドバイスする新規事業に乗 り出した。有効求人倍率が低迷して求職者が多い状況でも採用に至らない事業 所に、関心を引きやすい「こつ」を伝えて採用を後押しする。同職安によると、 県内で初めての取り組みで、就職を促進するとともに事業所との信頼関係構築 も図る。  求人票は通常、事業所が提出してから3カ月間、職安で掲示される。採用者 が決まらなかった場合、3カ月後に更新することもできる。同職安では従来、 事業所の意向を聞いた上でそのままの条件で再び掲示していたが、求職者が多 い現状でも長期間にわたって採用者が決まらないことがあった。  このため、採用者が半年間決まらなかった求人票の書き換えを毎月30件ず つ助言し、求職者にとって魅力が感じられるように内容に変更する。具体的に は、仕事の内容に合わせて勤務時間を弾力化させる、必要な免許・資格を減ら すなどの工夫が考えられる。ほかにも、「運転手」の求人を「ドライバー」と 言い換えただけで、就職希望者が増える傾向があることなどを情報提供する。  小松職安管内の6月の有効求人倍率は0・42倍で県平均の0・58倍より も低く、事業所は比較的採用しやすい状況にある。ただ、中には求職者の応募 が少ない求人もあり、支援することにした。求人を出した事業所と接触して支 援する姿勢を示す目的もある。  中嶋雅彦所長は「求人を取りっぱなしにしておくのではなく、事業所をフォ ローして求職者が紹介できるように努めたい」と話している。 〈06〉2010年08月13日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市の加登病院、在宅療養支援病院の認可取得 南加賀初 専任医配置  小松市土居原町の医療法人社団愛康会加登病院は12日までに、在宅療養支 援病院の認可を取得し、訪問診療体制を拡充した。東海北陸厚生局石川事務所 によると、南加賀の病院では初めての認可となる。訪問診療の専任医師らが2 4時間体制で通院が困難な患者の自宅に出向き、在宅医療サービスを推進する。  在宅療養支援病院は、患者に住み慣れた自宅で家族の負担を軽減しながら、 安心して療養してもらうのが狙いで、加登病院は24時間往診や24時間訪問 看護、緊急入院が可能な体制を整備することなどの要件を満たし、7月に認可 を取得した。  訪問診療専任の荒谷穣治医師が看護師とともに患者宅をはじめ、有料老人ホ ームや軽費老人ホーム、グループホームなどの高齢者福祉施設を訪れ、全身状 態観察や点滴管理などの診療を行う。  加登康洋病院長や勤務医らの協力も得て、365日24時間のきめ細かな診 療体制を構築した。  さらに20年以上の実績がある訪問看護や、管理栄養士の訪問栄養指導、理 学療法士による訪問リハビリとも連動しながら、チーム医療による複合的な訪 問診療サービスを展開する。  加登病院長や荒谷医師は「これだけのサービスがあるので、気軽に相談して ほしい。地域のお年寄りには必ず役に立つと思う」と利用を呼び掛けた。  訪問診療などに関する問い合わせは加登病院事業推進部=0761(22) 0751=まで。 〈07〉2010年08月11日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎鉱物好き、宮沢賢治の世界 ゆかりの標本公開 県尾小屋鉱山資料館  小松市の県尾小屋鉱山資料館で10日までに、明治時代に作られた鉱物標本 が見つかり、一般公開を始めた。同資料館によると、標本は現在、岩手大や九 州大などに現存している貴重品で、童話作家・宮沢賢治も学生時代、この標本 で鉱物の学習をしたという。同館は宮沢作品の愛好者や夏休み中の児童らに標 本に親しんでほしいとしている。  同資料館によると、鉱物標本は「島津標本」と呼ばれ、明治初期に島津製作 所(京都市)が販売。岩石176種、鉱物100種が収められている。黄鉄鉱 や紫水晶など色鮮やかな鉱物も多く、現在でも愛好者の間で語り継がれている。 山本宗則館長が同資料館の倉庫で標本を発見し、7月上旬から展示へ向け準備 してきた。  山本館長らによると、宮沢賢治は幼少のころから「石っ子賢さん」と呼ばれ るほど鉱物好きで、盛岡高等農林学校(現在の岩手大農学部)時代に、恩師關 豐(せきとよ)太郎教授から「島津標本」を教材に岩石や鉱物などの知識を得 たという。  宮沢賢治の童話「春と修羅」ではロシア人の酔って充血した目を「赤瑪瑙 (めのう)」(同市那谷町で採れた赤い鉱物)に例えて表現するなど、多くの 作品で鉱物を比喩(ひゆ)的に用いているという。  同資料館は今後、島津標本以外の標本や資料も順次公開していく予定で、山 本館長は「宮沢賢治の作品世界に息づく鉱物の魅力を多くの人に感じてほしい 」と話している。 〈08〉2010年08月08日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎獅子舞、25年ぶりに復活 小松市今江町 3地区一斉に  獅子舞の担い手である青年団の解散のため約25年前に途絶えた小松市今江 町の3地区で今月、一斉に獅子舞が復活する。青年団OBが伝統継承へ再集結 し、29日に町内で開かれる秋祭り音楽祭で、現在まで続く1地区と合わせて 計4地区の獅子舞が競演する。  今江町ではかつて、表、新橋、番匠屋の住民が「大獅子」を演じ、町南地区 と中場地区、町北地区がそれぞれ獅子舞を行っていた。しかし、18歳から2 4歳までが所属する青年団の活動が廃れたことから、町北地区を除く3地区の 獅子舞は4半世紀前から途絶えていた。  今春の町内会定例会で役員から「今、復活させないと舞い方などが継承され なくなる」との声が出た。これを受け、40代から50代の青年団OBが今江 春日神社などに保管されている獅子頭を使って、再び獅子舞に取り組むことを 決めた。  9日、今江保育園で合同練習が行われ、60代から70代の経験者の指導を 受けて振り付けを確認する。29日は同神社で奉納獅子舞を演じる予定で、同 日まで練習を重ねる。  二木攻(おさむ)今江町町内会長は「獅子舞を通じて地域コミュニティーの 交流も深めていきたい。獅子舞に取り組みたいという人が今後も出てくればう れしい」と話した。 〈09〉2010年08月04日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎九谷焼の茶杓完成 薬師寺の発注で 小松の北村さん 割れ、ゆがみ克服  小松市高堂町の九谷焼作家、北村和義さん(35)は3日までに、九谷焼の 茶杓(ちゃしゃく)を完成させた。茶杓は竹で作られることがほとんどで陶製 は珍しい。注文したのは奈良・薬師寺の僧侶で、秋以降に薬師寺で開く茶会に 使われ、石川の伝統工芸が古都で発信される。  茶杓は長さ18センチ、幅1センチで3本制作された。依頼主は北村さんと 交流がある薬師寺の文化財担当、大谷徹(てつ)奘(じょう)執事で、九谷焼 の茶わんや花器を持っているものの、茶杓はなかったため、北村さんに制作を 呼び掛けた。  茶の粉を載せる部分は磁器本来の上品な白色を際立たせるために色は塗らず、 外側に九谷の特徴である五彩を使って伝統的な模様である「青海波(せいかい は)」「唐草文(からくさもん)」「吉田屋ふうの黄地の花柄」を描いた。  茶杓は茶わんなどと比べて小さく細いことや、先端が大きく曲がっているた め、生地を焼く際に割れたりゆがんだりする恐れがあり制作は難しかった。こ の問題を北村さんは、茶杓の形に合わせて生地を置く台を作り、焼くことで解 決した。  茶道を習ったことがある北村さんは茶杓の厚さにも気を使ったといい、「面 白い作品ができた」と制作を振り返った。大谷執事は「絵も色もきれいな作品 になった。薬師寺で開く茶会で九谷焼の用の美を紹介したい」と話した。 〈10〉2010年08月01日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎地元産大麦の和菓子、クッキー 道の駅「こまつ木場潟」に特設コーナー  小松市蓮代寺町の道の駅「こまつ木場潟」に1日、小松産の大麦を使った商 品を集めた新コーナーが設置される。大麦商品が開発業者の店舗以外でまとま って販売されるのは初めてで、まんじゅうやクッキーなど5点でスタートし、 順次品数を増やす。31日は同所で試食会が開かれ、関係者がPRした。  新設される「小松産大麦コーナー」では、小松市内の和菓子店や洋菓子店、 洋食店が開発した大麦の食品が並べられ、商品を見比べることができる。  試食会では同日限定で大麦ワッフルも提供された。大麦の食品を味わった来 場者は「ほのかに自然な甘みがしておいしい」「香ばしい」と好評だった。  小松市では2007(平成19)年度、県内最多の1320トンの大麦が生 産されているがすべて県外に出荷されたことも紹介された。  大麦を各店舗に提供している社会的企業「アンヤット」(同市)は「小松の 健康的な食材をたくさん味わってもらいたい」としている。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------