104号(8月1日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.104     _/ _/              平成22年 8月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.104をお届けします。  「多文化共生」という言葉をご存じですか。小松市には現在、約1,700 人の外国人が住んでいます。国別でみると、ブラジル人が最も多く、次に中国 人、朝鮮・韓国人と続き、全部で29か国にも及びます(平成22年6月30 日現在)。  学んでいる人、働いている人、日本で結婚した人、商売をしている人、日本 語が話せる人、そうでない人などさまざまな人が暮らしています。見た目や言 葉の違いはあっても、同じまちに住む地域の一員ということに何ら変わりはあ りません。このような外国人と国籍や文化の違いを認め合い、対等な関係を築 きながら共に生きていくことが多文化共生です。  日本人も外国人も一緒に協力し合い、活力ある豊かなまちづくりを目指しま しょう。 【スモールワールド IN KOMATSU】 とき 8月21日(土)15時〜20時30分 ところ 市民公園(JR小松駅前)、こまつ芸術劇場うらら  石川県に、全国から外国人留学生が集まる「ジャパンテント」の開催に合わ せて、大交流会を開催します。 ◆ワールドステージ  世界各国のダンスや歌を披露。世界のビートを肌で感じよう! ◆世界の食ブース大集合!  世界各国の食が大集合。世界中を食べ歩き?!できます。 ◆インターナショナルラウンジ  世界の人々と交流できるコーナー。さまざまな国の人と気軽に会話を楽しも う。 ◆和文化体験  呈茶や絵手紙などの日本文化を体験できます。日本人に限らずだれでもウェ ルカムです。 【同時開催 麺・麺ワールド in Komatsu】  小松の新しい食メニュー誕生!今話題の小松うどんや小松塩焼きそばの実食 ができます。 ■問い合わせ 小松市国際交流協会 0761(21)2226 市空港・地域交流課 0761(24)8039 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月のテーマは「九谷焼、伝統文化」です。 こまつちゃん  8月8日に、こまつ芸術劇場うららで「出張!なんでも鑑定団in小松」の 公開収録が開催されますね。 和田市長  市制70周年の今年は、本多貞吉翁が九谷焼の生地の原料となる花坂陶石を 発見してから200年の記念の年でもあることから、小松市の九谷焼を全国に アピールする絶好の機会と考えて公開収録を誘致しました。また、当日はうら ら周辺の市民公園やまちなかで「五彩フェスタ」を開催します。九谷焼ででき たカブトムシやクワガタのオブジェの展示を始め、色絵付け体験やクイズラリ ーなど、九谷焼に肌でふれて楽しめるイベントになっています。  小松市と九谷焼の長く深い関係を再認識するきっかけにしたいと思います。 こまつちゃん  九谷焼や歌舞伎など、日本の伝統文化は外国人にとても人気があると聞きま すが。 和田市長  そのとおりです。最近では、全国各地で観光客に向けた伝統文化を体験でき るツアーなどが注目を集めています。小松市には九谷焼のほかにも、子供歌舞 伎や能、茶道や華道など、今も息づく伝統文化がたくさんあります。交流時代 の勝ち組になるために、これらを最大限に活用しながら、小松市を積極的に売 り込んでいきます。そのために、まず自分たちが地元の文化をもう一度見直し、 再評価していかなければならないと思っています。  小松には、伝統文化の底力があります。これからも無限の可能性にチャレン ジし、伝統にさらに磨きをかけて、魅力アップにつなげていきましょう。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●サン・パウロ市では出前が人気  日本では、必要なものがあれば自分で買い物に行くのは当然ですね。しかし、 私の出身地、サンパウロ市では違います。時間がない、もしくは、せっかくで きた暇を買い物に使いたくないという人のために、あらゆる商品の出前販売が あります。サンパウロ市で出前ビジネスが人気となった理由はいくつか考えら れます。  まず、治安が悪いので、安心して出掛けることができません。特に、夜は危 険です。そして、現在はほとんどの人が仕事を持っており、買い物に行く暇の ある人が少なくなってきています。昔は、家にいたお年寄りにお使いを頼む人 が多かったのですが、現在の70・80代の人々はとても元気で、外で働いて いる人が多いので、(お使いを)頼める人がいなくなってしまいました。  また、サンパウロ市は交通量がとても多くて、いつでも渋滞しています。例 えば、私の場合、家から30キロくらい離れた職場に行くのに毎朝2時間以上 掛かっていました。仕事帰りに買い物に行くと、移動と買い物の時間を合わせ ると、軽く3、4時間は掛かってしまいます。  出前やデリバリーというと、ピザやお弁当の配達のイメージが浮かぶかもし れません。しかし、サンパウロ市ではレストランや食堂だけではなく、ほとん どの薬屋やスーパーなどの出前もあります。電話やインターネットで注文でき、 安い手数料で商品が届きます。  小松市は治安が良くて渋滞もなく、出前を頼む人があまりいないのでビジネ スとしてのニーズが少ないかもしれませんが、皆さんもいつかサンパウロへ行 ったら、便利な配達サービスを使ってみてはいかがでしょうか。 ★☆文化ガイド★☆ ■宮本三郎美術館 夏休みこども企画展 「おしゃべりな展覧会 〜絵画と仲良くなる方法〜」 会期 9月12日(日)まで 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) ところ 宮本三郎美術館 入館料 一般400円(300円)、大学生200円(150円)、65歳以 上100円、高校生以下は無料 ※()内は20人以上の団体料金 休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日 そのほか 同時開催の宮本三郎ふるさと館企画展「花々の競演」との共通チケ ットです。 問い合わせ 宮本三郎美術館 0761(20)3600 ■尾小屋鉄道勇姿再び とき 8月21日(土)10時〜16時 ところ ポッポ汽車展示館 内容 キハ3号・ハフ1号体験乗車(13時30分から30分おきに計4回)、 蒸気機関車と綱引き(11時、13時の2回) そのほか 当日は、尾小屋鉱山資料館とマインロードを無料開放します。 問い合わせ 尾小屋鉱山資料館 0761(67)1122 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp 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車体は九谷塾の造形作家が石こうの型を使って作り、絵付け師3人が小さい 水玉模様の「粒々(ちぶちぶ)」や金箔(きんぱく)を使って立体感を出す 「金盛(きんもり)」など伝統的な技法を用いて図柄をデザイン。サクラをか わいらしく表現した作品など計30種類を制作した。  九谷焼のチョロQは、九谷塾が昨年11月に手掛けたカブトムシとクワガタ のオブジェを見たタカラトミーの担当者が制作を提案した。担当者と知り合い だった所さんも加わり、今年1月に制作に着手。今月完成し、15日から18 日まで開催された東京おもちゃショー2010に出品した。石川県内では、8 月8日に小松市の県こまつ芸術劇場うららで開かれる「五彩フェスタinこま つ」で初めてお披露目される。  企画作品であるため、九谷焼チョロQは非売品だが、申し込みがあれば九谷 焼の絵付けを施した車体部分は販売するという。  吉田幸央塾長は「九谷焼業界の中で違う業種の人が集まって完成することが できた。面白いことをやっているなと注目してもらえればうれしい」と話して いる。 〈02〉2010年07月23日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎世界と小松 交流の輪在住外国人が踊りと食を紹介 相互理解を推進  小松市と同市国際交流協会などは8月21日、JR小松駅前の市民公園など で、15カ国以上の在住外国人約200人が母国の踊りと食を紹介する新規事 業「スモールワールドinKOMATSU」を開催する。第23回JAPAN  TENT−世界留学生交流・いしかわ2010(北國新聞社特別協力)と連 動させて国際交流の輪をさらに広げ、言葉の壁を越えて相互理解を推進する。  踊りのステージではサンバやフラメンコ、レゲエダンスなど比較的知名度が 高いダンスのほか、火が付いた玉をひもで操って回しながら踊るファイヤーポ イやインド舞踊なども披露される。ダンス教室「ティアレ・ヘイプア」による タヒチアンダンスのほか、地元の小松尾小屋鳶(とび)保存会のはしご登りな どで会場を盛り上げる。  同市国際交流協会では、外国人と日本人の4歳から11歳までの子ども15 人による踊りの練習が始まり、本番へ熱がこもったけいこが続けられている。  飲食ブースでは、水ギョーザやキムチチヂミ、パエリア、ベルギーワッフル など12カ国の料理が提供され、世界の味の食べ歩きができる。小松を代表し て小松うどんと塩焼きそばも出店する。  外国人との交流では言葉が問題になることが多いが、踊りと食は難しい言葉 は不要であり、年齢や性別にかかわらず共感が広がりやすいとして企画された。 小松市には28カ国から、人口の1%以上に当たる1710人の外国人が住ん でいる。市は国際色豊かな地域性も生かして、交流人口の拡大につなげたい考 えだ。 〈03〉2010年07月18日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎木場潟の厄介者、外来ガメ調査へ 小松市の再生プロジェクト 繁殖抑制  小松市の木場潟再生プロジェクトは17日までに、木場潟の水質浄化に悪影 響を及ぼしているとされるミシシッピアカミミガメの実態調査に乗り出すこと を決めた。同カメが水質浄化作用がある水生植物のヒシを食い荒らしている可 能性が大きいため、詳しく分かっていない同カメの生態や生息数を分析し、対 策の立案に役立てる。  ミシシッピアカミミガメは米国原産の外来種で、幼体時は「ミドリガメ」の 愛称で屋台やペットショップで売られている。  いしかわ動物園職員の山本邦彦さんによると、最大28センチほどになり、 成長につれて気性も荒くなるため、飼い主が手に負えなくなって捨てるケース が多い。木場潟でも繁殖し、同プロジェクトは数千匹から数万匹が生息してい るとみている。  同プロジェクトによると、このカメは20年ほど前から確認されるようにな り、晴れた日には倒木の上に重なって日光浴をする姿が同潟西園地を中心に多 数目撃されている。繁殖力が強く、水草を大量に食べるため、同じく水草をエ サにする在来種のクサガメやイシガメはほとんど見ることはできないという。  同プロジェクトは、水草の食害を防ぐため、カメを実験的に捕獲し、雄雌の 比率を分析し、各地の対策例を参考にしながら繁殖抑制に取り組む。同プロジ ェクトリーダーの土田準さん(59)=同市向本折町=は「生態を学び、美し い木場潟を取り戻すきっかけにしたい」と話した。 〈04〉2010年07月16日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎8月8日に「八の市」 小松市八日市商店街で縁台将棋 10年ぶり復活  小松市八日市商店街で8月8日、イベント「八の市」が約10年ぶりに開催 される。各商店によるセールに加え、アーケード内で将棋を行うなど地域住民 が楽しめる企画を設け、にぎわいを作り出す。百貨店の閉店などで中心商店街 の活力低下が懸念される中、駅前で開かれるイベントと連動し、買い物客の回 遊性向上を目指す。  八日市商店街振興組合が町内会と協力して復活させる。住民が縁台で将棋を 指すような場を設けて懐かしい雰囲気を醸し出す。約10店舗は店先でワゴン セールなどを行い、客を呼び込む。  こまつ賑(にぎ)わいセンターの支援を受ける小松短大と小松市立高、小松 商高の学生生徒による「小松ふるさと勉強塾」が開発したスイーツや創作米粉 パン、小松産の野菜のフローズンドリンク、小松うどんつるつる創研による小 松うどんも提供する。  同日はJR小松駅前で新規イベント「五彩フェスタ」、夜は中央通り商店街 で「猫橋なつかしの夜店市」も開催される。開催時間をずらし、来場者が各会 場に足を運べるようにする。  小松中心商店街振興組合連合会の高野哲郎会長は「地域住民が商店街に目を 向け、一緒に町おこしをするきっかけにしたい」と話している。  八日市商店街がある八日市町は、8が付く日に定期市を開いていたことが町 名の由来とされている。約10年前までは年1回、市を開いていたが、商店主 の高齢化や人手不足により休止していた。 〈05〉2010年07月13日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎旧松雲堂を再整備へ 小松市 明治期の「ジャパンクタニ」築く  九谷焼とこまつ町家の二つの特徴を備えた施設が小松市中心部に誕生する。 同市は12日までに、明治期にヨーロッパで一世を風靡(ふうび)したジャパ ンクタニの販売元だった旧松雲堂(同市龍助町)の建物を再整備する方針を決 めた。町家の特徴を持った外観は保存した上で、中心市街地の魅力を高める施 設へと改修し、活用を図る。  小松市によると、松雲堂は藩政末期の九谷焼の名工松屋菊三郎の長男松本佐 平が1878(明治11)年に同所で開いた。殖産興業の時流に乗り、工場を 最大6カ所経営して九谷焼の販路を外国にも拡大して隆盛を誇った。初代徳田 八十吉氏も松雲堂で修業を積んだ。  現存の建物は1931(昭和6)年の大火直後に建てられた。居住部分と陶 房部分があり、木造2階建てで延べ床面積は約200平方メートル。石蔵と物 置各1棟もある。経営悪化で2003(平成15)年に競売に掛けられた際、 初代八十吉氏ゆかりの建物が撤去されるのを危ぶんだ彩釉(さいゆう)磁器人 間国宝の三代徳田八十吉氏が購入し、市に寄付していた。  建物には、延焼防止用の黒漆喰(しっくい)の袖壁や風雨をしのぐ板張りの 「下がり」など小松の伝統的な町家の特徴が残り、こうした外観を生かした施 設にする。  施設では、近くに九谷焼を展示している市立錦窯展示館があることから、市 は九谷焼関連は松雲堂やジャパンクタニを説明するパネル展示などにとどめる 方針。観光客が市街地を散策する際に立ち寄る魅力ある施設にするため、コン サートや発表会の会場、生け花、茶道などの伝統芸能の練習施設などを念頭に 置いて検討する。  市は年内に実施設計を取りまとめ、早急に着手したい意向で「歩いて楽しい 街づくりを推進する上で、魅力アップにつながる施設にしたい」(文化創造課) としている。 〈06〉2010年07月11日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎体調崩して選手断念 裏方として夢追い続け 小松高野球部の西村健吾君  小松高3年で野球部員の西村健吾君(18)は今年1月、体調を崩し、医師 から選手としての活動を止められた。グラウンドを駆けることはできなくても せめて裏方でチームを支えたいと、17日開幕の第92回全国高校野球石川大 会に記録員としてベンチ入りする。西村君は「自分の分まで思い切ってプレー してほしい」と仲間の奮闘を応援している。  西村君は能美市宮竹小で野球を始め、辰口中3年の時に中部日本大会で準優 勝した。高校入学後もレギュラーを目指して練習に励んでいたが、突然体調を 崩し、医師から激しい運動をしないよう告げられた。  野球ができない失望感から一度は退部を決意したが、越智良平監督から「仲 間を支えてくれ」と励まされ、2月から「コーチ」として裏方に徹している。  西村君は生来の明るさでチームの雰囲気を盛り上げている。何事にも手を抜 かない性格を発揮し、守備練習ではノックを担当するなどチームを支える。  中渉平主将(3年)によると、調子が落ちているレギュラーの後輩には「ヘ ッドが下がっている」「球から目を離すのが早い」などと技術的なアドバイス をすることも多く、部員全員から慕われている。  越智監督は「彼の存在がチームの底上げにつながっている」と西村君の姿に 目を細め、合言葉である「全員野球」の象徴的な存在になっているという。西 村君は「1試合でも多く、みんなとグラウンドにいたい」と話している。 〈07〉2010年07月09日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎旧小松大和 小松市が活用 ショーウインドー借り受け 景観悪化防ぐ  6月25日に閉店した小松大和跡が、小松市の広告塔として活用される。市 が大和からショーウインドーを無償で借り受け、観光PRや市の広報情報を掲 示する。ビルがあるのは、駅前の小松の一等地。売却が決まるまでの暫定的な 利用だが、市内の観光名所の写真や説明パネルを公開することで、殺風景にな りがちな空きビルを彩る。  ショーウインドーは正面入り口横と県道側に2カ所ずつあり、幅5・6メー トル、高さ2・1メートル。市は観光客向けの情報や施設などの紹介と、市民 向けのイベントなどを告知する広報コーナーを設ける。市民向けコーナーは定 期的に展示替えをする計画である。  ショーウインドーには照明設備もあるが、費用を抑えるため現状では夜のラ イトアップはしない。展示は7月中に完了する見込み。ビルが売却された場合 は展示を取りやめる。  大和は、閉店後は防犯面から1階部分をすべて鉄板で囲う方針だったが、景 観の悪化を心配した市がショーウインドーの利用を要望して受け入れられた。 大和はショーウインドー以外の部分を今月中にも金属パネルで囲う予定。覆う 資材は建設現場で使われるタイプでなく、平面的なフラットパネルとし、寂れ た雰囲気が漂わないように努める。  小松市は「大和の閉店により駅前がさみしくなったと言われないように、景 観上は楽しくなるように取り組みたい」(商工労働課)としている。 〈08〉2010年07月08日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎認知症患者の力に 小松市の全職員1200人 講座受けサポーターに  小松市の全職員約1200人は今年度、認知症サポーターとなり、暮らしや すい街づくりを進める。市民の高齢化に伴い同症患者の増加が見込まれるため、 窓口などで接する職員が適切に対応できるよう企画された。7日は市役所で養 成講座が開かれ、和田慎司市長をはじめ職員約30人が認知症への理解を深め た。  市によると、全職員が認知症サポーターになるのは県内の自治体で初めて。  認知症サポーターは、専門家による養成講座を受講し、症状や患者への対応 法などを学び、患者と接した時に適切な支援を行う。市役所で開かれた講座で は、講師の保健師角地孝洋さんが「驚かせない、急がせない、自尊心を傷付け ないことが大切だ」などと説明した。  養成講座は60分から90分程度で、小松市は2007(平成19)年度か ら市民向けに開催しており、3月末のサポーター数は3840人と県内で最多。 今後さらに開催数を増やす。  日本の85歳以上の25%が認知症患者であり、今後20年間で患者は倍増 すると予測されていることから、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活する ためには、認知症患者を早期発見し、地域で支えることが大切になる。  和田市長は「職員をはじめ、ゆくゆくは全市民がサポーターになるように取 り組んでいきたい」と話した。 〈09〉2010年07月02日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎廃坑から異例の新鉱脈 小松市の尾小屋鉱山跡 隆盛の歴史、今に  小松市の尾小屋(おごや)鉱山跡で1日までに、藩政期から昭和にかけて採 掘が行われていた坑内で新たに鉱脈が見つかった。同鉱山を管理する石川県尾 小屋鉱山資料館によると、廃坑で新しく鉱脈が見つかるのは非常に珍しく、同 資料館は鉱脈を保存、展示する。同資料館は「隆盛を誇った鉱山の様子や当時 の労働者の苦労を知ってほしい」としている。  鉱脈が見つかったのは、江戸時代や明治の坑内の作業の様子を再現する尾小 屋マインロード入り口から約100メートルの地点。5月の坑内調査で、県尾 小屋鉱山資料館の山本宗則館長が発見した。  同資料館によると、幅20センチ、長さ5メートル以上で、奥行きは不明。 黄(おう)鉄鉱(てっこう)や黄銅鉱(おうどうこう)、孔雀石(くじゃくい し)などが含まれているが、含有量はわずかとみられ、産業としての採掘は不 可能だという。  山本館長によると、断層や岩盤の裂け目に銅や鉄などの鉱物が溶け込んだ数 百度の熱水溶液が長い年月をかけて沈殿し、水温の低下によって鉱脈となる。 5月の調査で壁面の色がほかと異なっている部分が見つかり、掘ってみると鉱 脈が出てきたという。  同資料館は、坑内をさらに調査する予定で、鉱物学が専門の金大大学院自然 システム学系、奥野正幸教授は「利用できる鉱物が含まれている可能性もあり、 埋蔵量の解明など、今後の調査を期待したい」と話している。  かつて日本一の銅の生産量を誇った尾小屋鉱山は1971(昭和46)年、 海外の安価な銅に押されて閉山した。 ★〔尾小屋鉱山(おごやこうざん)〕  1682(天和2)年に地域の住民が鉱物を発見し、1880(明治13) 年に加賀藩の八家だった横山家が近代鉱山として創業。長く日本の工業発展を 支え、最盛期の昭和初期には、銅の年間生産量が2800トンを超え、日本一 の生産量を誇った。 〈10〉2010年07月01日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松空港、走って歩いて 8月22日、仮滑走路使い「空都」を発信  小松空港の仮滑走路をコースに「小松空港ラン&ウオーク2010」(同実 行委員会、北國新聞社主催)が8月22日、初めて開催される。来年、開港5 0周年を迎える北陸の空の玄関口をアピールするとともに、タイムレースとジ ョギング、ウオーキングの3部門を行い、参加者の健康増進につなげる。  今年は、小松市制70周年と小松空港のターミナルビルを運営する北陸エア ターミナルビル(同市)の創立50周年に当たる。来年は、開港50周年とと もに、航空自衛隊小松基地も開庁50周年を迎える。  大会は、長さ2700メートルの仮滑走路のうち、約2200メートルを使 った特別コースで行われる。空港の運航に支障が出ないように、民間航空機の 第1便が離発着する前の早朝に実施する。午前5時をめどに開会式を行い、そ の後、約1時間半にわたって仮滑走路上で各種目を展開する。  7月上旬から参加者を募集する予定。問い合わせは小松空港ラン&ウオーク 2010事務局=076(260)3581=まで。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------