102号(6月1日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.102     _/ _/              平成22年 6月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.102をお届けします。  「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれた木場潟を中心に、勧 進帳の舞台・安宅の関と芭蕉ゆかりの那谷寺を歩くツーデーウオークを開催し ます。  歩きながら、いつもとは違う小松の魅力を再発見してみませんか。 【第1回白山眺望ツーデーウオーク】 とき 6月19日(土)、20日(日) 主会場 木場潟公園中央園地ほか ●受付・スタート時間 ・19日(土) Aコース(31km) 7時受け付け、8時30分スタート Bコース(20km) 8時受け付け、9時30分スタート Cコース(6.4km) 9時受け付け、10時スタート ・20日(日) Dコース(31km) 7時受け付け、8時30分スタート Eコース(16km) 8時受け付け、9時30分スタート Fコース(6.4km) 9時受け付け、10時スタート Gコース(4.0km) 9時受け付け、10時15分スタート ●参加費(当日料金) 小松市民 大人200円、小・中学生100円 一般(記念品あり) 大人2,000円、小・中学生500円 ※1日のみの参加も、2日間参加も同額です。 ●参加申し込み 会場で当日受け付けしますので、上記受付時間にお越しください。また、当日 受け付けの場合、一般参加者の記念品には数に限りがありますので、ご了承く ださい。 ●持ち物 水筒、昼食、マイカップ、帽子、雨具、健康保険証(写し)など ●そのほか 車でお越しの場合は、木場潟公園駐車場をご利用ください。また、できるだけ 相乗りでの来場にご協力をお願いします。 ●問い合わせ 白山眺望ツーデーウオーク事務局(保険年金課内)                  0761(24)8191 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月のテーマは「前田利常公」です。 こまつちゃん  今年は、前田利常公小松入城370年ですね。 和田市長   利常公は、農業の生産性を高める改作法をはじめ、産業・文化政策にも力を 注ぎ、加賀百万石の基盤を固めた偉大な政治家であり、経済学者であったと思 います。その利常公が小松城にいた18年間に、繊維や九谷焼、瓦、畳表など の産業を興し、現在の小松の礎を築きました。選択と集中によって技術力を高 め、優秀な職人を育てて質の高い製品を作る。そうすれば、その分野が特化さ れて産業としてどんどん発展し、そこから生まれた富が文化の振興へとつなが っていきます。小松の伝統文化である曳山子供歌舞伎や茶道などがその代表と 言えます。  現代のわれわれは、利常公を始めとする先人に何を学び、何を成し、どう次 代につなげていくかが大きなテーマだと思っています。 こまつちゃん  歴史から学ぶ。それが、「温故知新」ということですね。 和田市長  市制70周年記念事業の第3弾「利常公入城370年 まちづくり子ども未 来物語」を6月5日にこまつ芸術劇場うららで開催します。寛永17年の6月 5日に利常公が小松城に入ったという説があり、この日を選びました。ふるさ と小松の過去を振り返り、先人の知恵に思いをめぐらせて次の世代に受け継い でいく。このことを、大人も子供も一緒になって考える機会にしたいと思って います。直木賞作家の講演や、子供たちの描いた未来の小松の姿、演劇、合唱 などを通してみんなで考えていきましょう。ぜひ、多くの皆さんの参加をお待 ちしています。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●休暇  以前、ゴールデンウイークの時期になると、いつも旅行をしていました。ど こでも花が咲いていて、過ごしやすい時期なので、旅行にはちょうどいいと思 っていました。問題はみんなが同じことを考えているようだということです。 どこへ行っても大勢の人で、渋滞が激しく、ゆっくり休めません。冬休みやゴ ールデンウイーク、夏休みは家族や友達と一緒に過ごせるという点から見ると、 とてもいいことなのですが、日本全国のほぼ全員が同時に休みを取ることにな っていると考えると、不便なところがたくさんあると感じます。  ブラジルでは12か月労働をすると、次の1年間に通常の休日とは別に約3 0日間の休暇を取得する権利が生じます。さらに、休暇の月の給与は3分の1 の割増しが義務づけられています。休暇は10日間程度に分割して取得できま すが、欠勤日を休暇に充てることは禁止されています。  労働者はいつ休暇を取るかを自分で決めることができます。ただし、学校の 休みが決まっているので、子供のいる人は学校の休みと重なる時期に休暇を取 りたい人が多いようです。30日間もの休暇をどう過ごせばいいのか、と思う 人もいるかもしれませんが、ブラジル人はその間に家の掃除・修理をしたり、 歯医者などに行ったり、旅行したり、短期の習いごとをしたりします。つまり、 普段したいと思っているけど、時間がないからできなかったことをします。  日本のゴールデンウイークのようにみんな同時に休みがあって、必要な時に 年次有給休暇を取る方がいいか、ブラジルのようにまとめて30日間の休暇を 取る方がいいか、みなさんはどちらがいいと思いますか。 ★☆文化ガイド★☆ ■博物館企画展「利常と小松城」 会期 8月29日(日)まで ところ 博物館 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 入館料 一般300円、高校生以下と65歳以上は無料(要証明書提示) 休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日 問い合わせ 博物館 0761(22)0714 ■第43回「市史講座」 とき 7月3日(土)14時〜15時30分 ところ 公会堂4階大会議室 演題 近世小松町の仏教 講師 木越祐磬(小松市史編集専門委員寺社部会長) 問い合わせ 図書館市史編纂担当 0761(24)5313 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報秘書課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:カヌー「聖地」で腕磨く 小松市・南部中、市立高 部や同好会発足 02:小松市の木場潟にドッグラン 7月にオープン 愛犬家の利用促進に 03:トマトカレー、人気で品切れ 小松市・道の駅「うれしい悲鳴」 04:祭りの後も曳山出番 小松市・お旅まつり 「うらら」で通年展示 05:感動呼ぶ勧進帳 全国子供歌舞伎フェス お旅まつり上演町が初出演 06:曳山8基 黄金に輝く お旅まつり最高潮 07:子供役者、迫真の舞台 お旅まつり開幕 2当番町 曳山歌舞伎に喝采 08:那谷寺は「昆虫の宝庫」 絶滅危惧種2種、県内初7種を確認 09:「恋人の聖地」に新たな名所 粟津温泉に「願いの泉」 コイン入れば… 10:税金の使い道、市民も監査 小松市で補助員選任 9月、予算執行を点検 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2010年05月31日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎カヌー「聖地」で腕磨く 小松市・南部中、市立高 部や同好会発足  カヌーの「聖地」である木場潟を持つ小松市の中学高校で30日までに、相 次いでカヌー部と同好会が発足した。関係者によると、中学のカヌー部は今回 新設された南部中が県内唯一で、選手発掘など底辺拡大を図り、競技力向上に 弾みを付ける。カヌー同好会が設けられた小松市立高には、国際大会入賞の有 望選手が在籍しており、生徒は全国制覇を目指して意気込んでいる。  木場潟カヌー競技場は昨年、五輪選手を育成するナショナルトレーニングセ ンター(NTC)の競技別強化拠点に指定された。  同競技場では小松ジュニアカヌークラブの小学生選手らが練習を行っている が、中学にはカヌー部がなかったことから保護者からの要望などを受け、南部 中に今年度、カヌー部が新設された。  部員は経験者3人と初心者3人。顧問は経験者の大道義宏教諭で、選手は市 協会のカヌーを使い平日は3時間、週末は5時間近く練習に打ち込んでいる。  川端日菜子主将(3年)は「部ができてうれしい。7月に木場潟で行われる 全国中学校体育大会で優勝したい」と話した。  小松市立高では、国際大会で入賞した久保アンリさん(3年)ら有望選手が いることから、生徒会でカヌー同好会を発足させようという声が上がった。南 部中出身の4人が所属し、北京五輪などで審判員を務めた古谷利彦教諭が顧問 を務める。  久保主将は「応援にこたえて高校総体と国体で優勝したい」と決意を示した。 〈02〉2010年05月29日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市の木場潟にドッグラン 7月にオープン 愛犬家の利用促進に  小松市の木場潟公園に7月上旬にも、犬を放して遊ばせられるドッグランが 設置される。県が整備した公園では初めてで、愛犬家の利用促進を図る。自然 豊かな散策路や白山の眺望が楽しめ、昨年度、利用者が50万人を突破した木 場潟公園に新たな魅力が加わる。  県によると、ドッグランは縦35メートル、横40メートルで、同公園中央 園地の多目的広場の一部に設けられる。犬が来場者に危害を加えないように高 さ1・2メートルの柵で囲む。  指定管理者の木場潟公園協会が設置し、愛好家団体「木場潟愛犬クラブ」に 受け付けや指導などの協力を依頼する方向で調整する。利用するには、登録料 が必要になる。  ドッグランの設置は1〜2年間の試行とし、問題点やトラブルが起きないか 調査する。開放時間は、当面は朝夕限定の予定で、雨天など天候不良の日は開 放しない。  県によると、ペットを連れた公園利用者が増加しており、国営昭和記念公園 (東京都立川市)など全国でドッグランを設置する公園が増えている。  木場潟公園の利用者数は1985(昭和60)年の約7万人から増え続けて おり、昨年度は約54万3千人となり犬連れの利用者も増えている。協会は 「愛犬家も含めて幅広い皆さんに公園を利用してもらいたい」としている。 〈03〉2010年05月19日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎トマトカレー、人気で品切れ 小松市・道の駅「うれしい悲鳴」  4月22日にオープンした道の駅「こまつ木場潟」(小松市蓮代寺町)など で扱っているご当地カレー「トマトカレー」が予想以上の人気を集め、18日 までに用意した1700個のレトルトパックが完売となった。JA小松市や道 の駅では、北陸一の出荷量を誇る小松産トマトの発信に手応えを得ながらも、 収穫・加工に時間を要することからすぐに補充できないもどかしさを感じてい る。  トマトカレーのレトルトは1人前にトマト1個を使い、さわやかな酸味と甘 さ、コクが調和した品となっている。JA小松市が昨年6月に通年販売を始め、 1日平均10個を売り上げていた。  道の駅でも同じ販売量を予想して1700食を確保したが、多い日は約80 個売れて大ヒットした。この数日間は1日30食限定としたが、ついに17日 で在庫が尽きた。  同JAは、人気を集めた理由として「道の駅で買い物をした人が大型連休中 は1日当たり最高約3千人と多かった」「トマトカレーをイベントでPRして きた効果が出た」などの点を挙げている。  5月に収穫が始まった春トマトを使ったカレーは6月上旬に完成する見込み で、東浩一駅長は「小松のトマトの名前が売れ、消費量が増えればうれしい」 と話している。道の駅のレストランで提供しているトマトカレーは、当面の分 は確保できているという。 〈04〉2010年05月17日(月)付北國新聞夕刊----------------------------☆ ◎祭りの後も曳山出番 小松市・お旅まつり 「うらら」で通年展示  16日に閉幕した小松市のお旅まつりで子供役者が歌舞伎を演じた同市寺町 の曳(ひき)山が17日、同市の石川県こまつ芸術劇場うららに移された。来 年5月まで初めて通年で展示され、観光客に小松ならではの観光資源を発信す る。  この日は、寺町の若衆ら約40人が絢爛(けんらん)豪華な装飾が施された 曳山を、寺町の展示場所からうららまで曳いた。今月2日から同所で展示され ていた材木町の曳山は、寺町の曳山と入れ替わるように搬出され、材木町に戻 った。お旅まつり期間中以外に曳山が曳かれるのは珍しいという。  うららでは、来場者の求めに応じて市観光協会のスタッフが曳山について解 説する。見学は無料。  曳山は市中心部の8町が所有しており、同日、各町で保管するための解体作 業も始まった。 〈05〉2010年05月16日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎感動呼ぶ勧進帳 全国子供歌舞伎フェス お旅まつり上演町が初出演  第12回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新聞社特別協力)は 15日、小松市の県こまつ芸術劇場うららで2日間の日程で開幕した。同市の 小中学生が郷土ゆかりの「勧進帳」を情感たっぷりに演じ、義経と弁慶の固い 絆(きずな)と、その主従の姿に心打たれて通行を許可する富樫の姿が来場者 の感動を誘った。  「歌舞伎十八番の内 勧進帳」では、弁慶が富樫の目を欺くためにつえで義 経を打つ場面や、飛び六方で舞台を退く場面などが観客を引き付け、1月から 休日返上で稽古(けいこ)に励んできた成果を残さず披露した。  主役弁慶を務めた中川華さん(芦城中1年)は「総合的に良かった。最終日 はもっとうまく演じたい」と意欲を示し、義経役の倉綾音さん(松陽中1年) は「いつもよりもうまくできた」と笑顔を見せた。  同フェスには、開催中のお旅まつりの曳(ひき)山子供歌舞伎の上演町が初 めて出演したほか、小鹿野(おがの)町子ども歌舞伎(埼玉県)の役者も熱演 し、伝統を受け継ぐ心意気を示した。  寺町の子供役者は、飛脚と遊女の切ない恋愛の物語である「梅川・忠兵衛  浪花(なにわ)の恋の物語 封印切の場」を上演。主役の亀屋忠兵衛役の前田 波音さん(芦城小5年)は「曳山での上演だけでなく、いろいろな人に見ても らえてうれしかった」と話した。  小鹿野町子ども歌舞伎は「恋女房染分手綱(そめわけたづな) 重(しげ) の井(い)子別れの場」を上演して伝統芸能の魅力を伝えた。最終日は寺町に 代わり、八日市町の子供役者が「絵本太功記(たいこうき) 十段目 尼ケ崎 の段」を演じる。  希望者が歌舞伎化粧を無料体験できるコーナーも設けられ、来場者が隈取 (くまど)りなどを施してもらって歌舞伎の雰囲気を楽しんだ。 〈06〉2010年05月16日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎曳山8基 黄金に輝く お旅まつり最高潮  小松市のお旅まつりは3日目の15日、JR小松駅前で曳(ひき)山八基曳 揃(ぞろ)えが行われた。市中心部の8町から集結した絢爛(けんらん)豪華 な曳山がライトアップされて黄金色に浮かび上がる中、当番町の2町が曳山の 舞台で子供歌舞伎を上演し、熱気は最高潮に達した。  8町に藩政期から受け継がれている曳山は、若衆らが掛け声を響かせながら 小松駅前に集まった。当番町の寺町と八日市町の子供役者が堂々とした芝居を 演じると、詰め掛けた観客から惜しみない拍手が送られた。今年初めて、子供 歌舞伎の様子が小松大和の壁面に生中継で映し出された。  オープニング式典では縄紘平曳山八基曳揃え実行委員長、森喜朗元首相、一 川保夫参院議員、田中美絵子衆院議員、杉本勇寿副知事、杉林憲治市議会議長、 和田慎司市長が順にあいさつした。  最終日の16日は寺町、八日市町が各町で曳山子供歌舞伎を披露して千秋楽 を迎える。 〈07〉2010年05月14日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎子供役者、迫真の舞台 お旅まつり開幕 2当番町 曳山歌舞伎に喝采  小松市のお旅まつりは13日開幕し、まつりの華である曳(ひき)山子供歌 舞伎が当番町である寺町と八日市町で始まった。絢爛(けんらん)豪華な曳山 の上で子供役者は迫真の演技を繰り広げ、藩政期から受け継がれてきた伝統文 化を担う気概を示して観客から喝采(かっさい)を浴びた。  寺町は、恋仲となった飛脚と遊女の恋愛を描いた「梅川・忠兵衛 浪花(な にわ)の恋の物語 封印切(ぎり)の場」を上演。梅川の身請けで、忠兵衛が 他人の金300両の封を切ってしまう大罪を犯したことを告白して梅川に心中 を求めると、観客はかたずをのんで行方を見守った。  八日市町は本能寺の変に題材をとった「絵本太功記(たいこうき) 十段目  尼ケ崎の段」を演じた。豊臣秀吉を突き刺そうとした明智光秀が、誤って母 親をあやめてしまう場面や、戦場で重傷を負った光秀の息子十次郎が息も絶え 絶えに語る様子が観衆の涙を誘った。  両町とも16日まで12回ずつ上演する。15日は曳山八基曳揃(ぞろ)え が行われるJR小松駅前でも披露する。 〈08〉2010年05月12日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎那谷寺は「昆虫の宝庫」 絶滅危惧種2種、県内初7種を確認  那谷寺(小松市)の照葉樹林に、県指定の絶滅危惧(きぐ)種ベーツヒラタ カミキリなどの昆虫2種をはじめ、県内初確認の昆虫7種が生息していること が11日までに、県ふれあい昆虫館(白山市)の富沢章館長らの調査で分かっ た。ほとんど人の手が入らず、自然のままに残った寺の林が「昆虫の宝庫」と して生息に適しているためで、富沢館長は「さらに希少種が見つかる可能性が 高い」としている。  確認された県の絶滅危惧種はベーツヒラタカミキリのほか、オオゴキブリ。 県内初確認の昆虫は、那谷寺が国内生息の北限となるセスジササキリモドキや ガの仲間のソトウスベニアツバなど。  那谷寺にはスダジイやタブノキ、シロなど照葉樹を中心とした林が2ヘクタ ールほど広がり、これまで伐採や植樹などはほとんど行われていないとされる。 県内で照葉樹林が残るのは、金剱宮(白山市)や気多大社(羽咋市)などの社 叢林数カ所のみで、いずれも周囲の植生とは異なるため、希少種が生息しやす いという。  照葉樹林に注目した富沢館長が木崎馨山住職に申し込み、2009年から2 カ年計画で調査を始めた。昨年7〜9月に現地調査を実施し、倒木の中を調べ たり、夜行性の昆虫を集めるため照明を使う灯火採集(ライトトラップ)を利 用したりするなどした。  調査の成果は小松市立博物館の研究紀要にまとめるほか、県ふれあい昆虫館 で那谷寺の昆虫をテーマにした企画展も開催することにしている。富沢館長は 「今まで調査したことが無く、希少な昆虫が生息していることが分かった。昆 虫の生態も明らかにし、貴重な生態系を守っていきたい」と話した。 〈09〉2010年05月07日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「恋人の聖地」に新たな名所 粟津温泉に「願いの泉」 コイン入れば…  小松市粟津温泉観光協会は6日までに、温泉街の一角に、ローマの観光名所 「トレビの泉」にあやかった「願いの泉」を整備した。恋人や夫婦が永遠の愛 を確かめ合う「恋人の聖地」の新たな名所として誘客に結び付けていきたい考 えである。  「願いの泉」は小松署粟津温泉交番向かいの公園に整備され、高さ約2メー トルの岩から水が流れ落ちる。泉の脇には「トレビの泉」にあやかり、後ろ向 きで投げたコインが泉に入ったカップルは、幸せになることができると記され た案内板が設置された。  同協会では公園に従来からあった滝つぼを「恋人の聖地」の名所として活用 できないかと考え、昨年4月の宣伝会議で「願いの泉」として整備することを 決めた。  粟津温泉には約400年前から旅館の奉公人お末と竹松の恋物語が伝わり、 3年前には「恋人の聖地」にも認定されている。  公園内には2年前に設置された男女の恋を占う「恋みくじ」があり、同協会 の坂野義文事務局長(59)は「願いの泉」について「年齢を問わず多くの方 に来ていただきたい」と話している。 〈10〉2010年05月03日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎税金の使い道、市民も監査 小松市で補助員選任 9月、予算執行を点検  小松市に9月にも、財務・会計の専門的な知識の有無を問わない市民による 監査委員補助員が誕生する。同市監査委員が5人程度選任し、補助員は定例監 査で監査委員と同席して意見を述べることができる。公募して選ばれる補助員 は税金が原資である市予算の使われ方を点検し、開かれた監査を推進する。  市の監査委員は現在、司法書士と市議の計2人が務めており、年間10回程 度開かれる定例監査では市の各課や事務組合、学校など約50組織の会計を対 象に、支出が適正か点検している。  新たに選任される補助員は、定例監査の際に監査委員と同じ資料を基に、監 査を受ける各組織の説明を聞く。監査委員の同意を得て質問したり、資料の追 加提出を求めることもできる。意見は監査委員に伝え、監査委員の判断材料と する。より高い事業効果が得られる手法を提案することもできる。  地方自治法に補助員を置くことができるという規定がある。監査委員会は6 月ごろに募集を始め、7月に面接などで選考する。  潮津勇代表監査委員は「裁判員の導入などもあり、監査も旧態依然としては いられない」と話している。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ 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