100号(4月1日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.100     _/ _/              平成22年 4月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.100をお届けします。 ●芦城公園園遊会  市制70周年記念事業のオープニングは芦城公園園遊会。若葉の香りを含ん ださわやかな風が渡り、樹齢100年を超えるフジの花が咲き誇る園内では、 呈茶や和菓子作り体験、大道芸人によるパフォーマンスなど、楽しいイベント が盛りだくさん。ぜひ芦城公園に足を運んで、小松の文化を五感で感じてみま せんか。 とき 4月29日(木・祝) 9時〜16時 ◎市制70周年オープニング式典 時間 10時30分〜 ところ 芦城公園内ステージ 第1部 献茶式、園児による和太鼓やピアニカ・鼓隊演奏 第2部 まるごと小松70協賛事業PRコンテスト、私の好きなこまつ in  芦城公園園遊会 小松の文化を五感で感じるイベントがたくさん! 【1.味わう】 ◎呈茶 時間 9時〜16時(受け付けは15時まで) ところ 仙叟屋敷ならびに玄庵(芦城公園内) 呈茶料 一服500円(お菓子付き) ◎振舞茶 来園者に加賀の棒茶を振る舞います。 【2.触れる】 ◎和菓子作り体験会 時間 親子の部 11時30分〜、一般の部 14時〜 ところ 公会堂1階会議室 定員 親子の部(2人一組・小学生以上)30組、一般の部 50人 参加費 親子の部1,000円、一般の部1,200円(作った和菓子6個は 持ち帰りできます) 持ち物 エプロン、三角きん、タオル 申し込み 4月12日(月)〜16日(金)に      緑花公園課(0761(24)8101) 【3.見る】 ◎ハンギングバスケット講習会 時間 1回目10時30分〜、2回目13時30分〜 ところ 芦城公園内特設テント 参加費 3,000円(実費) 持ち物 園芸用はさみ、手袋、エプロン 申し込み 4月12日(月)〜16日(金)に      緑花公園課(0761(24)8101) ◎藤棚ライトアップ 藤の開花時期に合わせて夜間ライトアップします 時間 日没〜21時 ところ 本陣記念美術館前の藤棚 ◎花苗の無料配布 先着500人(会場で整理券を配布します) 【4.かぐ】 ◎聞香会(志野流香道) 時間 10時〜12時、12時30分〜15時30分(1席1時間) ところ 公会堂1階和室 参加費 200円 申し込み 不要 【5.聞く】 ◎和と洋の音楽コラボレーション 時間 邦楽12時〜、洋楽12時30分〜 ところ 芦城公園内ステージ 出演 市立高校邦楽部、芸術コースと吹奏楽部 ◎そのほか、和菓子・名産品・小松うどん販売、模擬店販売、大道芸人による パフォーマンス など ◎4月29日(木・祝)は博物館、本陣記念美術館、宮本三郎美術館を無料開 放します。 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月のテーマは「平成22年度予算」です。 こまつちゃん  和田市長にとって初めての本格的な予算編成ですが、思いを聞かせてくださ い。 和田市長  市民の皆さんの満足を第一に考え、企業感覚で予算編成に取り組みました。 少子高齢化が進む中、医療や福祉、教育などの充実が重要な課題ですが、それ にはコストがかかります。やはり皆さんの暮らしを満たすには、財政豊かな町 を築いていかなければなりません。  まずは、行政コストを下げること。予算案のすべての項目を細かくチェック し、無駄を省きました。浮いたお金は、例えば、水道料を5月から平均10・ 1%引き下げるなど、市民に還元していきます。また、人件費や建物管理費な どの固定費をできるだけ押さえ、景気変動の波にも耐えられるようにしたいと 思っています。 こまつちゃん  平成22年度は、具体的にどのような事業に取り組んでいくのですか。 和田市長  子供たちが安心して学校生活が送れるよう、学校施設の耐震化に大幅な予算 措置を行いました。また、5月1日からこまつ芸術劇場うらら内に土・日曜、 祝日も対応できる行政サービスセンターを設置するほか、JAや郵便局、地区 公民館などにも連絡所を置き、市民にとって便利で身近な市役所を実現してい きます。  さらに、小松のものづくりの強みを、まちの発展につなげるため、企業の技 術力や雇用吸収力、人材を生かす支援を行っていきます。  今年は市制70周年。小松の魅力を見直し、国内外に発信して、観光や文化、 スポーツ、人材などの交流人口の拡大に努めます。職員の頑張りと市民の皆さ んのパワーで、一つ一つ成功させていきたいと思います。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●ブラジルのニンジンケーキ  簡単にできるブラジル料理のレシピを教えてほしいと依頼があったので、今 回は「ボロ・デ・セノウラ」というブラジル風のニンジンケーキを紹介します。 チョコレートソースをかけるところ、ミキサーで作るところがブラジル風です。 ブラジル各地の喫茶店やケーキ屋さんで販売していて、とても人気があります。 【材料】 ・生地 ニンジン…3本 サラダ油…175ml 砂糖…120g 小麦粉…220g 卵…4個 ベーキングパウダー…大さじ1 ・チョコレートソース ココア…大さじ2 砂糖…大さじ3 牛乳…大さじ2 マーガリン…大さじ1 【ケーキの作り方】 1.ニンジンは皮をむいて、小さく(ミキサーで混ざるくらい)切っておく。 2.ミキサーに卵、サラダ油を入れ、ニンジンを3〜4回に分けて加えながら   液状になるまで混ぜる。ニンジンの粒々が無くなればOK! 3.オーブンを180度に予熱する。 4.別のボウルに小麦粉と砂糖を合わせてふるっておく。 5.4に2を入れてよく混ぜる。 6.最後にベーキングパウダーを加えて静かに混ぜる。 7.生地を型に入れて、180度のオーブンで約40分焼く。 【チョコレートソースの作り方】 1.小鍋にチョコレートソースの材料を全部入れて弱火にかけ、混ぜ溶かす。   溶けたら火からおろす。 2.チョコレートソースをケーキの上からかけて、全体に塗る。  ニンジン嫌いの子供でもおいしく食べることができると思いますので、ぜひ 作ってみてください! ★☆文化ガイド★☆ ■はたらくくるまがやってくる!  消防車やパトカー、白バイなどいろいろな車がやってきます。乗ってみよう、 描いてみよう! とき 5月2日(日)10時〜12時 ところ 空とこども絵本館広場 持ち物 写生用具そのほか 絵本館ホール十九番館でDVD上映会(13時〜 14時)とおはなし会(14時〜14時30分)を同日開催 問い合わせ 空とこども絵本館 0761(23)0033 ■宮本三郎美術館 特別企画展「花・裸婦・舞妓」  宮本が最も得意とし、生涯にわたって描き続けた3つのモチーフ「花・裸婦 ・舞妓」を取り上げます。「蘭花」、「バラ」など、初公開作品10数点を含 む50作品を展示しています。 会 期 6月13日(日)まで ところ 宮本三郎美術館 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 入館料 一般400円(300円)、大学生200円(150円)、65歳以 上100円、高校生以下無料(要証明書提示) ※( )内は20人以上の団体料金  ※同時開催中の宮本三郎ふるさと館企画展 「宮本三郎の“きもち”」と2館共通チケット 休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日 問い合わせ 宮本三郎美術館 0761(20)3600 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:歌舞伎に応援クラブ 小松市で新年度発足 市民が通年で盛り上げ 02:無惨 絶滅危惧種のヒュウガミズキ 100株切断される 小松の自生地 03:カタクリの群生地を発信 小松市正蓮寺町 遊歩道整備、交流人口拡大へ 04:小松商店街鐵道が閉鎖 鉄道模型走る建物老朽化 「廃線」惜しむ人続々 05:観光名所へ花で彩り 小松市の道の駅隣 ショライ山 住民が植栽 06:思い出の机、新校舎に 移転の小松市芦城小 「もったいない」で復活 07:小松市に「かほく級」モール イオン、沖・清六地区で 2013年開業 08:空港軽海線、全線供用へ 小松中心部 琴平神社、獅子小屋を移転 09:創業の地、灯消える コマツ小松工場 社員「原点と別れ寂しい」 10:バス循環線8の字形に 小松市 10月試験運行 駅起点に2路線統合 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2010年03月24日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎歌舞伎に応援クラブ 小松市で新年度発足 市民が通年で盛り上げ  小松市は新年度、市民がボランティアで歌舞伎を活用したまちづくりを盛り 上げる「歌舞伎サポータークラブ」を発足させる。メンバーは市内で開催され る歌舞伎のイベントを裏方として支える。他都市に出向いてのPR活動も行い、 「歌舞伎のまち小松」を通年で発信していく。  小松市内では、5月に全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新聞社 特別協力)やお旅まつりが開催され、子供役者が熱演を繰り広げる。ただ、裏 方は保護者や一部の地域住民だけが期間限定で担い、そのほかの市民が加わる ことはなかった。  市民には「歌舞伎を生かしたまちづくりに協力したい」という声もあり、市 はサポータークラブを結成して協働で取り組むことにした。活動内容は同フェ スでの場内案内や来場者のメーク体験のサポート、中学生が持ち回りで歌舞伎 「勧進帳」を演じる古典教室の補助、子供歌舞伎が盛んな滋賀県長浜市などを 訪問しての交流などが予定されている。  市はサポーターに約50人の登録を見込んでいる。サポーターの特典として、 他都市に出向く交流事業で歌舞伎を無料観賞したり、小松市内で開催される歌 舞伎公演の入場料を割り引くことを検討する。市は「交流人口拡大に向け、市 民全体で歌舞伎を活用していきたい」(観光交流課)としている。 〈02〉2010年03月23日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎無惨 絶滅危惧種のヒュウガミズキ 100株切断される 小松の自生地  小松市大杉町で自生し、いしかわレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)U 類に指定されているヒュウガミズキ約100株の枝が刃物で切断されたことが 22日までに分かった。県から管理を委託されている同市自然保護協会による と、何者かが観賞用として販売するために無断で伐採したとみられる。同協会 は県や市に通報し、希少植物の保護について対策を練る。  ヒュウガミズキはマンサク科の植物。国内では兵庫県から石川県までの日本 海側に分布し、南加賀地区は北限となっている。春に直径1センチほどの淡い 黄色の花を咲かせるのが特徴で、いしかわレッドデータブックで絶滅の危険が 増大している「絶滅危惧U類」に指定されている。  市自然保護協会によると、中江実会長が18日に大杉町の自生地を訪れたと ころ、刃物で切断された跡のある約100株を見つけた。中江会長が2月下旬 に様子を見に行った際には被害はなく、この間に何者かが持ち去ったと見られ る。  大杉町のヒュウガミズキは2007(平成19)年から同協会が管理に当た り、約500株が確認されている。花が見ごろになる3〜4月は市内外から愛 好者が訪れる。  中江会長は「ヒュウガミズキは県民の財産。枝の切断は成長の妨げになる許 せない行為」と話した。同協会では被害の拡大を防ぐため、見回る回数を増や す。 〈03〉2010年03月22日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎カタクリの群生地を発信 小松市正蓮寺町 遊歩道整備、交流人口拡大へ  小松市正蓮寺町町内会は21日までに、同町の山麓(さんろく)にあるカタ クリ群生地を発信するため、遊歩道を整備した。町内会が保護、管理するカタ クリなどの山野草を鑑賞し、気軽に楽しめる散策コースを目指す。かれんな花 が咲き誇る28日には、「山野草と水鳥鑑賞ウオーキング」(北國新聞社後 援)を開き、交流人口の拡大につなげたい考えだ。  カタクリの群生地は、同町の向山のふもとにあり、3月下旬ごろになると、 紫色の愛らしい花が咲き始める。カタクリのほか、キクザキイチゲ、ヤマツツ ジ、スミレ、ワラビなどが一面に咲く。  町内会によると、里山の自然を満喫できる山野草のスポットとして、近年人 気を集めているという。しかし、むやみに摘み取っていく人がいるため、町内 の管理地であることを周知するよう、啓発の意味も込めてロープを張った。こ れまでに住民有志が約200メートルにわたって、5メートル間隔でくいを打 ち、遊歩道を整備した。町生産組合長の橋本豊寛さん(63)は「多くの人に 足を運んでもらえるとうれしい」と話した。  28日の「山野草と水鳥鑑賞ウオーキング」は、3・2キロと1・2キロの コースで実施する。日本ウオーキング協会公認指導員、橋本孝一さん=同町= らがガイド役となり、整備した遊歩道を通ってカタクリの群生地を巡る。参加 の申し込み、問い合わせは、同町町内会=090(4687)6263=まで。 〈04〉2010年03月21日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松商店街鐵道が閉鎖 鉄道模型走る建物老朽化 「廃線」惜しむ人続々  小松市三日市町の小松商店街鐵道(てつどう)が23日に閉鎖することにな った。建物が老朽化し、公開が困難になったため。同鐵道は来場者が持ち寄っ た鉄道模型を無料で走らせることができる北陸唯一の施設で、県内外から愛好 家が訪れていた。先月、ホームページで閉鎖を告知して以降、「廃線」を惜し む人が続々と訪れている。  小松商店街鐵道が開設されたのは2005(平成17)年10月。地元有志 と小松中心街商店街振興組合が商店街の活性化を目的に、空き店舗のスペース を使って鉄道模型の公開を始めた。休日は親子連れなどでにぎわい、1カ月の 来場者は400人を超える。口コミで県外からの見学者も増え、香港から訪れ た人もいたという。  3月に入ってから閉鎖を知って訪れる人は日に日に増えている。週に1度、 同鐵道を訪れているという上村耕一郎さん(34)=白山市=は「鉄道模型を 走らせて楽しめる場がなくなるのはさみしい」と残念がった。  同鐵道が所有する模型は27日から金沢で行われる「春のにぎわいフェスタ 〜トレインランド2010〜」(北國新聞社主催)などのイベントで公開する 予定で、村中雅彦代表(44)は「小松商店街鐵道としてまた復活させたい」 と話している。21日は休みで、23日まで公開する。 〈05〉2010年03月19日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎観光名所へ花で彩り 小松市の道の駅隣 ショライ山 住民が植栽  小松市蓮代寺町に来月オープンする道の駅「こまつ木場潟」に隣接する里山 の整備を、地元住民が市と協働して取り組むことになった。市が花木の苗を提 供し、住民が植栽して四季折々の花を楽しめるように整備する。里山山頂には 木場潟を望む展望スペースも設けられ、環境保全とともに新たな観光名所を創 出したい考えだ。  里山はショライ山と呼ばれ、広さは1・6ヘクタール。市は既に道の駅から 山頂に登る約60段、高低差12メートルの階段を整備し、木場潟の湖面が望 めるようになった。里山の斜面に繁茂していた竹や雑木は伐採・間伐したため、 今後は市と協定を結んだ地権者や地元の4町内会が花木を植栽・管理して魅力 アップを図る。  整備計画では、地元町内会などがこまつ日本花の会など各種団体とも連携し、 オオヤマザクラやスダジイ、梅、アジサイなどを植える。地元の小学生らにも 呼び掛け、名札付けなども行う予定。  小松市は「素晴らしい景観を満喫してもらうため地元と協力して整備・保全 をしていきたい」(農務課)としている。 〈06〉2010年03月18日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎思い出の机、新校舎に 移転の小松市芦城小 「もったいない」で復活  小松市芦城小は旧校舎で使っていた図工室の木製机8台をリフォームし、4 月から入る新校舎でも使う。17日までに丸形の机やベンチが出来上がり、児 童や教諭は旧校舎の思い出が刻み込まれた新しい机の誕生を喜んだ。  リフォームは木工作を趣味とするグループ「小松木工クラブ」の宮本孝会長 (77)、奈倉博事務局長(71)、講師の池田志良さん(75)が手掛けた。  3人は机8台を解体して傷んだ面が天板の裏側になるように使い、直径1メ ートルの丸形の机2台と、90センチ幅の3台を組み合わせて使う机2組、長 さ1・5メートルのベンチ2台に作り替えた。  図工室の机は、彫刻刀などによる傷などが多数あって傷みが激しかったため、 新校舎への移転をきっかけに廃棄が検討されたが、高島雅展校長が「児童の思 い出の詰まった机を捨てるのはもったいない」として、小松木工クラブにリフ ォームを依頼した。  新たな机は新校舎の図工室などで使われる。移動させやすいようにキャスタ ーが取り付けられた机を見て桑野萌夏さん(5年)は「これからもこの机を使 えてうれしい」と話した。 〈07〉2010年03月16日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市に「かほく級」モール イオン、沖・清六地区で 2013年開業  小松市沖・清六地区の大型複合商業施設の出店計画が本格化してきた。イオ ンリテール(千葉市)は今月末に地権者と土地の売買、賃貸借契約を結ぶ。投 資額は100億円規模で、かほく市のイオンかほくショッピングセンター(S C)と同程度のモール型店舗を想定し、2013年の開業を目指す。同市では、 小松大和の閉店も予定されており、商圏の地図が大きく変わりそうだ。  沖周辺土地区画整理組合は15日までに、小松市内で地権者に対し、イオン との契約内容の説明会を開いた。地権者ら約50人が出席。イオン側は同区画 整理事業地内で購入する土地約3万1900平方メートル、賃借する約6万7 900平方メートルについて、27、28日に各地権者と契約を結ぶ方針とし た。  店舗について、同社開発担当者は「かほくと同程度の規模にしたい」と話し、 約130のテナントを持つかほくSC同様、モール型施設をイメージしている とした。  今後の経済情勢などから出店計画は流動的な面もあるが、早ければ年内か来 年前半にも大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づく申請を行い、201 2年に着工する予定という。  同区画整理事業地とその周辺では、イオンのほか、カーマ(愛知県刈谷市) やヤマダ電機(群馬県高崎市)が進出を予定。同組合は書店やコンビニエンス ストア、生花店などの出店も想定している。  小松市では、今年6月に小松大和の閉店が予定されている。イオンは自社競 合となる市内のジャスコ新小松店のてこ入れも行う方針で、同区画整理事業地 の新店では加賀、白山、金沢市や福井県からの来店も見込んでいる。  小松市の経済情勢は決して明るくはない。  今月11日、コマツの小松工場が実質的な操業を終了。来年5月には、同工 場跡地に研修・教育センター(仮称)が整備され、年間2万人の研修者が訪れ る予定だが、周辺の小売店などにどれだけの客足が流れるかは不透明だ。昨年 は同市の有効求人倍率が石川県内で最低となるなど、景気の先行きが見えない 中、イオンは不安要素をぬぐいきれない状況での出店となりそうだ。  また、地元の既存小売店の淘汰(とうた)が進む可能性もあり、関係者から は「そこら中に似たような大型商業施設があるのに、どうやって他地域から客 を集められるのか」との声も聞かれる。 ●「地権者の意志」 ユニー  同区画整理事業地をめぐっては、ユニー(愛知県稲沢市)が2004年3月 に設立準備委員会と出店協定書を交わし、出店を予定していた。しかし、その 後、保留地取得規模で大きな隔たりがあるとして、組合側がイオンの誘致に動 いた経緯がある。ユニーの担当者は「地権者の意志もあり、現時点で小松の案 件についてコメントすることはない」としている。 〈08〉2010年03月13日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎空港軽海線、全線供用へ 小松中心部 琴平神社、獅子小屋を移転  小松市の中心部を貫いて東西に伸びる幹線道路である都市計画道空港軽海線 が全線供用されることになった。22年越しの用地交渉が実り、2カ所の未解 決用地について地元側が建物の移転に合意した。移転後、現在は片側1車線で 暫定供用されている道路約600メートルが同2車線に拡幅され、同線の整備 が完了する。  未解決用地は小松琴平神社(中町)と、地子町町内会が獅子頭などを保管し ている獅子小屋(地子町)。1989(平成元)年から移転交渉が行われてい たが、同意を得られなかった。  市によると、獅子小屋は4月にも撤去され、道路整備工事に着手できる見込 み。県によると、完成時期は未定。  空港軽海線は1988(昭和63)年度に整備事業が始まり、延長は923 0メートル。西側は小松空港や北陸自動車道小松インターチェンジ(IC)付 近に伸び、東側は国道8号小松バイパスなどをつないでいる。JR小松駅、市 役所付近も通る重要な幹線道路だが、未解決用地付近の約600メートルが未 完成だった。  小松琴平神社の上田正浩代表役員と地子町町内会の西潟直樹会長が13日、 小松市内で会見する。 〈09〉2010年03月12日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎創業の地、灯消える コマツ小松工場 社員「原点と別れ寂しい」  創業の地として89年間、ものづくりの魂を燃やし続けたコマツ(小松製作 所)小松工場が11日、実質的な操業を終え、歴史に幕を下ろした。一昨年秋 の世界不況に端を発する工場再編で、小松市中心部の広大な敷地は、1年2カ 月後に新たな施設に生まれ変わる。「ここはコマツの原点。なくなるのは寂し い」。節目に立ち会った社員に万感の思いが去来した。  この日は社員約450人が出社し、業務が移管される金沢工場への荷物の搬 出準備などに当たった。生産管理を担当する部署では、顧客から贈られた感謝 状や、工場で生産していた古いプレス機械の写真が見つかり、手を止めて思い 出話に花を咲かせる社員もいた。  5日に記念パーティーが開かれたため、この日は特別な式典などは行われず、 午後4時45分にいつもと同じチャイムが鳴って終業を知らせた。  門を出た宮西則行さん(48)は「忙しい時は夜の12時まで仕事をしたこ とが懐かしい。寂しい思いは、じわじわ強まってきそう」と話し、永野淳さん (42)は24年間務めた工場に向かって何度もカメラのシャッターを切った。  12日から15日までは運送業者が荷物を金沢工場に運ぶため、一般の社員 は出社しない。小松工場の業務は金沢港の金沢工場に移管され、従業員約50 0人は金沢工場と粟津工場のほか、コマツの協力企業に勤務することになる。 12日以降も小松工場で業務を続ける守衛の1人は「人がいない工場は寂しい だろう」と漏らした。 ●跡地利用でOB会 活性化案提言へ  コマツOBは工場跡地に整備されるコマツの研修・教育センター(仮称)な どを活用した街づくりや活性化案を提言する活動に乗り出した。  B級グルメの発信や企業内学校の創設などが想定されており、提案はコマツ に伝えるほか、OB会として支援する。現在、OBから意見を聞いており、荒 井俊一郎会長は「お世話になった小松市、南加賀の発展に役に立ちたい」と話 した。 ★〔コマツ小松工場(こまつこまつこうじょう)〕  1921(大正10)年に設立された小松製作所の本社と工場が基になって いる。約13万7千平方メートルあり、大型プレス機械を生産していた。今後、 建物は撤去され、来年5月のコマツ創立90周年を記念し、研修・教育センタ ー(仮称)と記念館などが整備される。 〈10〉2010年03月02日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎バス循環線8の字形に 小松市 10月試験運行 駅起点に2路線統合  小松市は10月をめどに、現行の市内循環線と市内循環B線を統合し、「8 の字形」のルートを走る新路線「新循環線」を試験的に運行する。利用者が乗 車してからJR小松駅に着くまでの所要時間を削減し、利便性向上を図る。新 たに従来の走行経路の逆方向に動く路線も導入して乗客増につなげる考えだ。  市によると、現行の2路線は小松駅を発着点とし、市内循環線は主にJR北 陸線の海側、同B線は同山側にある円形のルートを1方向だけで巡回している。 このため小松駅の次のバス停から乗車した場合、小松駅に着くまでに最大で約 40分かかることがあり、住民から改善を求める声が出ていた。  市は円形のルートをつなげて8の字形とし乗客の多くが乗降する小松駅によ り早く着くよう改めるほか、逆方向に走るバスも導入し、目的地までの所要時 間の短いバスを選べるようにする。停車するバス停や具体的なルートは今後決 めていく。  昨年の市の調査では、末広運動公園や市民センターなどを通る市内循環線の 1便当たりの平日利用者数は18・8人だったのに対し、北浅井町や第一小前 を巡回する同B線は同9・7人と落ち込んでいる。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------