98号(2月1日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.98      _/ _/              平成22年 2月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.98をお届けします。 ●小松市を全国に発信するキャッチコピーが『いよっ小松 勧進帳のふるさと 』に決定しました。  キャッチコピーは、文化、自然、方言などを題材に、総数975点の応募が ありました。勧進帳や歌舞伎は、小松市を全国にアピールする上で欠かすこと ができず、最も誇れるものであること、また、キャッチコピーの中に歌舞伎の 掛け声を取り入れることで、よりインパクトが強くなり、動きとダイナミック 性が生まれるという理由から決定しました。  また、キャッチコピーをもとに、市内のデザイナーからデザインを募集し、 ロゴマークとイメージキャラクターを作成しました。今後、市制70周年記念 事業を始め、物産品、農林水産品、工芸品などの商品パッケージや観光パンフ レット、観光案内看板などに幅広く活用していきます。 問い合わせ 観光交流課 0761(24)8076 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月のテーマは「長寿(高齢化)社会」です。 こまつちゃん  いつまでも生き生きと暮らすには、何が必要でしょうか。 和田市長   長寿の人が住み慣れた地域で元気に暮らすには、普段から生きがいを持つこ とが大切です。長寿者の中には、いろんな分野に優れている人がたくさんいま す。例えば、そういう豊富な知識や経験を持つ人を、「市民博士」として登録 し、学びたい人と結び付けることで互いに生きがいが生まれ、それが人材育成 にもつながっていくと考えています。  さらに安心して暮らしていくには、2世代・3世代住居が望ましいと思いま す。そんなまちを目指して、今、若者の定住促進支援も進めています。 こまつちゃん  長寿社会の課題にはどんなことがありますか。 和田市長  長生きの人が増えることはとても喜ばしいことです。しかしその分医療や福 祉、介護にお金が掛かることも事実です。まず行政コストを減らしてお金を捻 出していくこと、そして、もう一方では、観光交流を促進させるなど経済を活 性化させて税収を増やしていく必要があります。これからの地方都市は限られ た予算の中で、医療・福祉・教育といった分野をいかに充実させるかが勝負だ と言えます。  ところで、「観光や交流そして人材育成」は長寿社会の「華」になると考え ています。性別や年齢を問わず活躍の場面が増えてくることになるからです。 長寿の人が元気に暮らせる住みやすいまちを目指して、皆さんと一緒に取り組 んでいきましょう。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●アマゾンの伝説  ブラジルにはオオオニバスという不思議な水生植物があります。スイレン科 の植物で、丸い形をした葉の直径が2メートル近くになります。花は夕方に開 き始めて翌朝に閉じ、2日間にわたり開花します。1日目の花は白く、2日目 はピンクに変色します。ブラジルの先住民たちはオオオニバスの大きさと美し さに感心していたようで、昔からその起源を物語る伝説があります。  『ブラジルの先住民にとって、月は”ジャシー”という勇敢な戦士でした。 世界の始まりのころ、ジャシー(月)が山の後ろに隠れるときにいつも美しい 女性たちを連れていきました。その中に好きな女性がいれば、その姿を星に変 えていました。ある村にジャシーに選ばれ星になることを望んでいた”ナイア ”という美しい娘が住んでいました。月が出ている夜に山へ登り、ジャシーに 自分を見てもらおうと、長い間努力していました。ある夜、アマゾン河の川辺 を歩いていたとき、水に映った月を見て、ジャシーがやっと自分を迎えに来た のだと勘違いして川の中に飛び込み、溺れ死んでしまいました。これを聞いた ジャシーはナイアを星に変えることにしました。ただし、空に浮かぶ星ではな く、オオオニバスという川に浮かぶ美しい星のような花に変えたのです。』  オオオニバスは日本の植物園でも見ることができます。皆さんもこの美しい ブラジルの花を見る機会があれば、アマゾンの伝説を思い出してくださいね。 ★☆文化ガイド★☆ ■空とこども絵本館ボランティア募集 内容 赤ちゃんとその家族に絵本を読む、絵本の補修、館内整理など。4月に 研修会を開催予定。5月からボランティアを開始します。 締め切り 3月31日(水) 申し込み 空とこども絵本館 0761(23)0033 ■こまつの原風景 〜新保甚平作品展〜  今は無き今江潟や梯川に架かる水門、旧庁舎など、小松の懐かしい風景を描 いた作品展です。 とき 2月19日(金)まで ところ 市役所エントランスホール 問い合わせ 文化課 0761(24)8130 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:公民館長、町内会で選出へ 小松市、新年度から市立6館で 02:静岡便で初の文化交流 小松市と島田市協会 搭乗率向上にも一役 03:江戸前期の「五尊」確認 小松の教恩寺 親鸞影像など5点 市史に掲載 04:サクソホン奏者結集 来月7日「夢の演奏会」 こまつフェスティバル 05:北陸道小松IC前、駐車スペース大幅減 マナー欠如が引き金 06:「夢のお年玉ありがとう」 小松の中山さん 本紙に投稿後、事故で急逝 07:曳山子供歌舞伎の役者 全国フェスティバルに初出演 小松で5月 08:副教材掲載の歌舞伎、2年で終了 小松市芦城中、写真はネット上に 09:弁慶の法螺貝展示 勧進帳ものがたり館 安宅観光協会がレプリカ製作 10:コマツ支援チーム発足 小松市、工場跡地活用へ助言 記念館など建設で ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2010年01月28日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎公民館長、町内会で選出へ 小松市、新年度から市立6館で  小松市教委は新年度から、市立公民館9館のうち6館の館長は、地元町内会 で選出した人を任命する方針を決めた。従来は慣例として市職員や教員の退職 者が就いていた。団塊の世代が定年を迎え、生涯学習への要望が高まっている ことを受け、地域に精通した人が公民館活動の中心を担い、より地域で必要と される活動を行う。  同市の市立公民館は、町内会などが運営する校下や町単位の地区公民館(校 下公民館)とは異なり、市嘱託職員である館長と主事が講座・教室を企画運営 してきた。  新年度から、安宅、板津、国府、稚松、松陽、松東の6公民館の館長は、校 下ごとの連合町内会の推薦を受けた人を市教委が任命する。地域の文化学習拠 点としての市立公民館の役割を考え、長年にわたり地域の活動に積極的に取り 組んできた年配者の起用を想定している。  新館長は、連合町内会など各地域の住民組織に雇用され、市教委が報酬など を交付金として支援する。  さらに、市教委は来年4月から6館を市公民館連合会に管理委託し、主事も 同連合会が雇用して各館に配置する形態に移行する方針である。同連合会の態 勢を充実させて活動の促進を図る。  施設の規模が大きく、貸し館業務がある芦城、第一、南部の3館は、全市的 な視点が必要であるとして、引き続き市職員らの退職者を充てる。 〈02〉2010年01月27日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎静岡便で初の文化交流 小松市と島田市協会 搭乗率向上にも一役  小松市と静岡県島田市の両文化協会が27日、小松市内で交流会を開く。昨 年7月の小松―静岡便就航がきっかけで、両協会が交流するのは初めて。両市 は人口規模が同じで、ともに交流人口の拡大と静岡便の搭乗率向上に一役買う 文化交流の進展に期待を寄せている。  交流会では、島田市文化協会の約20人が小松市文化協会の関係者と懇談、 文化事業の運営方法や支援のあり方などで意見を交わす。  一行は観光ボランティアガイドの案内で那谷寺を見学し、ゆのくにの森で九 谷焼など伝統工芸を体験する。加賀藩3代藩主前田利常の隠居地跡である芦城 公園や、上本折町の多太神社に保存されている国重要文化財、斉藤別当実盛の 兜(かぶと)などを見て回る。  小松市文化協会は加盟団体が25団体、会員数は約2700人。島田市文化 協会は加盟108団体で会員数は延べ約2100人。小松、静岡両空港を活用 した文化交流を促進するため、島田市側が昨年12月に働き掛け、小松市側が 快諾したことから、交流が実現する。  小松市文化協会はこれまで曳(ひき)山子供歌舞伎が盛んな滋賀県長浜市と の文化交流を続けており、県外の文化協会との交流は2例目となる。勝木育夫 会長は「ほかの協会の活動を参考にしていきたい」と話している。 ★〔島田市(しまだし)〕  静岡県のほぼ中心部で大井川の両岸に位置し、人口は約10万4千人。同川 に架かる蓬莱橋は全長約897・4メートルと世界一長い木造歩道橋としてギ ネス認定されている。 〈03〉2010年01月25日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎江戸前期の「五尊」確認 小松の教恩寺 親鸞影像など5点 市史に掲載  浄土真宗の寺院が本願寺から授けられる「五尊(ごそん)」が小松市大川町 3丁目の教恩寺に保管されていることが、24日までに完成した新修小松市史 「資料編9」の編集委員の調査で分かった。寺社部会の木越祐馨部会長は「江 戸前期に授けられた五尊がすべて現存しているのは県内でも珍しく、貴重な史 料だ」としている。  五尊は親鸞影像(えいぞう)をはじめ聖徳太子影像、本願寺が同寺に対して 木仏の安置を許可する札などの5点を指し、五尊がそろえば寺院として認めら れる。  裏書きによると、五尊は1631(寛永8)〜1673(寛文13)年に分 けて授けられた。裏書きの年と内容を比較した結果、同寺は1632年に寺号 「教恩寺」を与えられたことも分かった。  裏書きには当時の地名が記載されているため、小松市の歴史を調べる上でも 重要な史料になるという。  教恩寺の親鸞影像などは新修小松市史「資料編9 寺社」(北國新聞社制作) に掲載されている。 〈04〉2010年01月25日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎サクソホン奏者結集 来月7日「夢の演奏会」 こまつフェスティバル  小松市内のサクソホン奏者が集結したオーケストラによる「こまつドリーム サクソフォンフェスティバル2010」(北國新聞社後援)が2月7日午後2 時から、同市のこまつ芸術劇場うらら小ホールで開かれる。中学生から社会人 までサクソホン愛好者が集まり演奏会を開くのは同市内で初めて。24日には 同市松陽中で合同練習が行われ、参加者が流麗な音色を響かせた。  実行委員長の中田真砂美さん=能美市=が企画した。中田さんの指導を受け ている中高校生をはじめ、同市内の7中学、3高校の生徒や、同市民吹奏楽団 サクソホンのメンバーら約50人が集まった。  この日の合同練習では、中海中の田中哲臣教頭の指揮で学校や職場の枠を超 えて集まったメンバーらが息の合った音色を響かせた。  演奏会では、「美女と野獣」「プリーズプリズミー」「サウンド・オブ・ミ ュージック組曲」など、ポピュラーからクラシックまで11曲を奏で、華やか で厚みのある音色を披露する。中田さんは「楽しい曲ばかりを集めたので、楽 しんでほしい」と話している。  入場料は前売り券500円、当日券800円。問い合わせは中田さん=09 0(2836)2103=まで。 〈05〉2010年01月19日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎北陸道小松IC前、駐車スペース大幅減 マナー欠如が引き金  北陸自動車道小松インターチェンジ(IC)前の無料駐車スペースが今年度 から大幅に減り、一部の利用者から不満の声が上がっている。敷地を管理する 中日本高速道路側によると、元来、緊急や非常時などに使う場所であるとし、 利用マナーの悪さから管理に支障が出たためとする。これに対し、敷地が有効 活用されなければ民間サービスに逆行しかねないとして、駐車場の再利用を求 める声も出ている。  中日本高速道路金沢保全サービスセンターによると、敷地は約40台分が止 められる広さ。タイヤチェーンの脱着や公衆トイレの利用、料金所への用件な どに限定して使用する道路区域として、長時間駐車を禁止している。  同センターによると、駐車場はかつて乗り合いバスの利用者らが自分の車を 長時間駐車した時期があった。しかし、放置車両が後を絶たず、フェンスが壊 されたり、ごみが散乱するなどマナーの悪さが目に余る状態となったため、昨 年5月下旬にいったん閉鎖した。冬季に入り、チェーン装着などに配慮し昨年 12月に3台分の駐車スペースを再び確保したという。  これまで駐車場として使ってきた高速利用者は、近くの別の場所に車を止め ているという。しかし、一部からは「有料化してでも駐車スペースを開放して ほしい」「敷地を有効活用すれば、利用価値が高まる」などの声もせり出して いる。  中日本高速道路側は、敷地はそもそも緊急、非常時に一時的に駐車する場所 と指摘。その上で、放置車両が相次ぐなどして「管理に多大な支障が生じたた め」(同センター)と、敷地の閉鎖理由を挙げる。  さらに日本高速道路保有・債務返済機構(東京)が敷地を所有している現在、 中日本高速道路は有料駐車場などの営業活動もできないとし、同センターは 「やむにやまれない状況を理解してほしい」としている。 〈06〉2010年01月19日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「夢のお年玉ありがとう」 小松の中山さん 本紙に投稿後、事故で急逝  12日夜、不慮の事故で亡くなった小松市大領中町1丁目の中山米子さん (77)が、事故に遭う直前に本紙投稿欄「くらしの日記」宛(あ)てに送っ た封書が18日までに北國新聞社に届いた。「父母に逢(あ)えてうれしかっ た。夢のお年玉をありがとう」。「初夢」と題した投稿につづられていたのは、 夢枕に立った両親への感謝の思い。家族思いの「ばあちゃん」の最期の日記を 受け取った遺族は「切なくて、涙が出て」と目頭を押さえた。  文章は400字詰め原稿用紙2枚。ボールペンの丁寧な字で、亡くなった父 母が初夢に現れ、中山さんにお小遣いをくれる場面を描き、「夢のお年玉をあ りがとう」と結んでいる。消印は中山さんが自宅近くの県道で車にはねられた 12日の午後となっていた。  中山さんは文章を書くことが好きで、孫娘や野菜の成長ぶりをよく記録して いた。「くらしの日記」には10年ほど前から投稿。孫娘におはぎを作った思 い出や、当時学生だった長男信明さん(55)にキンモクセイを送った時のエ ピソードなど家族のぬくもりを題材につづり、1998(平成10)年から昨 年1月までに6回掲載された。  中山さんは投稿する際には、折り込みチラシの裏面に下書きしてから原稿用 紙に清書していたという。家族に原稿を見せることはなく、紙面に載ってから 初めて喜んで見せてくれたという。  中山さんの夫義栄さん(82)、信明さんと妻の早苗さん(49)、孫の由 貴さん(21)、佳美さん(19)、博美さん(17)は絶筆となった文章に 見入り、ともに過ごした日々を振り返った。信明さんは「家族の誕生日や命日 を忘れることはなかった。家族思いの母の遺志を継ぎ、みんなで仲良く助け合 っていきたい」と話した。 ■〔くらしの日記〕 初夢 中山米子 77歳  お正月にうれしい初夢をみた。亡き父母の夢である。  私は、実家の昔の家に父と二人でいた。母がどこからともなく入ってきて、 前掛けのポケットから財布を取り出し「お前にあげる」と言って私の両手にい っぱい小銭をのせてくれた。そして「五百円玉もあるから」と言う。「じゃ千 円札をあげる」と言ったら、「紙のお金はいらない、クシャクシャになるから 」と言ってどこかへ行ってしまった。横にいた父が「かたいもんや」と一言つ ぶやくようにして見えなくなったので、父を呼ぼうとして目が覚めた。枕元の 時計は四時を過ぎていた。  おかしな夢を見たとふとんの中で昔の母を思い出してみた。そうだ、母は自 家で作った季節の野菜を荷車にいっぱい積んで毎日のように小松の町へ売りに いっていた。帰ってくると前掛けのポケットから財布を取り出し、そのまま父 に渡していた。それが今夢になって、そのお金を父に渡さず私にくれたのだ。  あの世でも私の事を気にかけてくれるのかと思ったら、何かせつなくなって 涙が出てきて思わずありがとうと両手を合わせた。  父が「かたいもんや」と言ったのは何だったのか、あれはきっと母に対して の感謝の言葉ではないだろうか。父はいつも母に苦労をかけていると言ってい たから。お正月に夢で父母に逢(あ)えてうれしかった。夢のお年玉をありが とう。(原文のまま) 〈07〉2010年01月12日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎曳山子供歌舞伎の役者 全国フェスティバルに初出演 小松で5月  小松市で5月に開催される全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新 聞社特別協力)に、同時期に実施されるお旅まつりで曳山子供歌舞伎を上演す る子供役者が初めて登場する。曳山子供歌舞伎は市内の神社の神事であり、お 旅まつり期間中に歌舞伎を担当する「当番町」の外で上演されるのは異例だと いう。  市が市制70周年を記念して企画した。同フェスとお旅まつりの相乗効果を 発揮させて「歌舞伎のまち小松」をより強力に全国発信したい考えだ。  お旅まつりでは、曳山を持つ中心市街地の8町のうち、毎年2町ずつが当番 町として曳山の上で子供歌舞伎を上演する。お旅まつりは莵(う)橋、本折日 吉の両神社の春季例大祭であり、曳山子供歌舞伎は神社に奉納する神事との位 置付けである。このため、子供役者が町外で開催される同フェスに出演するこ とはなかった。  同フェスはお旅まつりへの集客を目的に1999(平成11)年に始まり、 オーディションで選ばれた小松市内の児童らが「勧進帳」を上演するほか、県 外から招いたゲスト団体がそれぞれ歌舞伎を披露している。市は観光客の増加 を目指し、フェスでの曳山子供歌舞伎の実施を呼び掛けて賛同を得た。  今年の当番町は寺町と八日市町。5月15日から2日間開催される同フェス では、15日は寺町、16日は八日市町が、会場の県こまつ芸術劇場うららで 白熱の演技を披露する。曳山は使わず、児童が演じやすいようにステージ上に 曳山の舞台と同じ大きさの目印を付けて上演する。  小松市は「歌舞伎で小松を売り出していきたい」(経済環境部)としている。 〈08〉2010年01月10日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎副教材掲載の歌舞伎、2年で終了 小松市芦城中、写真はネット上に  小松市芦城中の生徒による歌舞伎「勧進帳」の写真が掲載された道徳の副教 材「心のノート」の発行は、新年度限りで終了することが決まった。発行元の 文部科学省がインターネット上での掲載に切り替える方針を決めたため。小松 が誇る伝統文化の全国発信は、冊子としては2年間だけで幕を下ろす。  写真は芦城中生徒が2008(平成20)年に文化祭で勧進帳を上演したカ ットで、今年度改訂された中学生用副教材「心のノート」に採用された。作成 された130万部は伝統文化への理解を促進させるなどの狙いで全国の中学1 年生に配布された。  文科省は昨年、「冊子を一律配布しなくても、ホームページ上に掲載して必 要に応じて印刷すれば効果が上がる」と判断。予算確保済みの新年度入学生分 までで冊子製作を取りやめ、今後は都道府県教委がネット上の情報などを冊子 化する場合に費用を支援すると改めた。  文科省の方針転換について「政権交代のあおりではないか」とみる関係者も いる。  芦城中の寺島浩校長は「全国に生徒が演じた勧進帳が紹介されて光栄だった。 冊子配布の中止は残念だ」と話した。 〈09〉2010年01月06日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎弁慶の法螺貝展示 勧進帳ものがたり館 安宅観光協会がレプリカ製作  小松市安宅観光協会は、源義経や弁慶が安宅の関を通過した際、弁慶が返礼 に置いていったと地元で伝わる「弁慶の法螺(ほら)貝」のレプリカ(複製品) を製作し、5日までに同市安宅町の勧進帳ものがたり館で常設展示を始めた。 同協会では勧進帳ゆかりの新たな展示で、歴史ロマンを生かした誘客や安宅の 魅力アップにつなげていく。  法螺貝は1187(文治3)年、義経一行が安宅の関を通過し、関守から赤 飯のもてなしを受けた際、弁慶が錫杖(しゃくじょう)とともに礼として残し たという言い伝えがある。実物は同市安宅町の浄土真宗勝楽寺が所蔵している。  同館は昨年12月までの企画展「描かれた義経一代記」で、実物の法螺貝を 初めて一般公開した。来館者の反響が大きかったため、同協会が誘客につなげ ようと、レプリカを常設展示することにした。  長さ約35センチ、幅約20センチの大きさで、同協会が運営する安宅ビュ ーテラスの管理主任、和田哲於さん=同市安宅町=が倉庫に眠っていた法螺貝 に墨や塗料「ふるび」で彩色し、独特の風合いを再現した。和田さんは「源平 の歴史ロマンに思いをはせ、安宅の歴史に興味を持ってくれる人が少しでも増 えればうれしい」と話している。 〈10〉2010年01月05日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎コマツ支援チーム発足 小松市、工場跡地活用へ助言 記念館など建設で  小松市は4日、コマツ小松工場跡地で整備されるコマツの研修施設と記念館 の建設を支援するため、市役所内に建設サポートチームを発足させた。再開発 のための法的規制について、市職員がまちづくり関係などの法律・手続きを説 明する。市中心部にある広大な敷地の製造拠点から観光・交流拠点への生まれ 変わりを支援する。  JR小松駅に隣接する小松工場は今年度末に操業を終了し、4月から撤去が 始まる。コマツは、研修施設と記念館について創立90周年記念事業として来 年5月の完成を目指しており、「日程には余裕がない」(関係者)ため市がサ ポートする。  サポートチームは都市建設部長をリーダーに、部内の課長・職員ら7人でつ くる。チームは、工場の取り壊しや研修施設・記念館の建設について、建築基 準法などや景観面などについて助言する。  埋蔵文化財関係など都市建設部の管轄外の事項についても、チームメンバー が窓口となり、担当部署につなぐ。今後、必要があればメンバーを随時追加す る。  市は北陸新幹線金沢開業を視野に観光・交流拠点としての活用を目指してお り、「スムーズに建設できるように準備を整えたい」(都市建設部)としてい る。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------