97号(1月1日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/    ふるさとメール小松 Vol.97      _/ _/              平成22年 1月 1日号_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  皆さんこんにちは。「ふるさとメール小松」VOL.97をお届けします。  豊かな自然の恵みと、歴史文化が薫る小松市。今年、小松市は昭和15年の 市制施行から70年の年月を刻み、新たな旅立ちの時を迎えることができまし た。  市民の皆さんと共に、改めて「小松の魅力」を尋ね、再発見し、次世代につ なぐ夢と希望をはぐくむ新時代のまちづくりに取り組んでいきます。 ●市制70周年記念事業「まるごと小松70」のメイン交流事業  (事業名と内容は検討中です) ・4月29日  「芦城公園園遊会」 ・5月13日〜16日  「お旅まつり・子供歌舞伎」 ・6月5日  「利常公入城370年 まちづくり子ども未来物語」 ・6月19日、20日  「白山眺望ツーデーウオーク」 ・8月8日  「本多貞吉翁 若杉窯創始200年 何でも鑑定団inうらら」(交渉中) ・8月下旬  「地球市民・世界の料理まるごと食べつくし!」 ・9月4日、5日  「環境&景観フェスタ」 ・10月10日  「どんどんまつり」 ・10月(予定)  「小松うどん全国にメジャーデビュー」 ・10月下旬  「奥の細道・小松紀行」(NHK公開収録番組を誘致交渉中) ・11月中旬  「小松空港開港50周年プレイベント 空港まつり」 ・12月5日  「夢づくり・人づくり・まちづくり 市制70周年記念式典」 問い合わせ 市制70周年記念事業実行委員会事務局(観光交流課内)  0761(24)8076 ◆◆和田市長にココが聞きたい!◆◆ ●今月のテーマは「小松市制70周年」です。 こまつちゃん  平成22年、西暦2010年がスタートしました。今年の抱負を聞かせてく ださい。 和田市長  明けましておめでとうございます。今年は寅年。社会情勢、経済情勢は依然 厳しいですが、トラのように勇猛果敢に突き進み、市民の皆さんと一丸となっ て「たくましいまちづくり」に取り組んでいこうと、初詣で誓いました。  こまつちゃん  今年は市制70周年の節目の年ですね。 和田市長  昭和15年に小松市制がスタートし、満70歳を迎えます。この節目を皆さ んとお祝いすると共に、これから10年、20年先も小松が元気なまちであり 続けるために、さまざまな記念事業を展開します。イベントを行うことが目的 ではなく、4年後の北陸新幹線金沢開業や、環日本海時代、国際交流時代を見 据え、多くの人が小松や南加賀に足を運んでくれるための地盤固めと位置付け ています。 こまつちゃん  具体的には…? 和田市長  小松がたどってきた歴史、例えば矢田野エジリ古墳の埴輪や勧進帳、仏御前、 利常公、芭蕉翁などの時代絵巻をクローズアップしたいと考えています。  また、美しい自然景観を活用し、安宅から那谷寺まで約20キロの日本一の ウオーキングコースを整備します。この70周年記念が、ふるさと小松の歴史 資産や自然資産のグレードアップ、そして未来につないでいくきっかけになり ます。  さらに、小松には文化人や音楽家、スポーツ愛好家などが多く、市民の皆さ んが活発です。先人が残してくれたもの、自分たちが学んできたものをフルに 生かし、市民総掛かりでこれからの交流時代をゲットしていきましょう。 ブラジルからの国際交流員 ○●Vamos conversar(お話しましょう)●○ 米須 メイリー ●日本人によるブラジル農業への貢献  ブラジルは農業国です。しかし、ブラジルが発見された1500年から、奴 隷制度が廃止された1888年までの約400年間は、ブラジルの農産物の種 類は少なかったそうです。それはサトウキビやコーヒーなど、単一栽培の時期 が長く続いたからだと言えます。  奴隷が解放されたことで、ヨーロッパやアジアなど各国からの移民がブラジ ルに入ってきました。移住者たちが当時ブラジルになかった作物を導入し、品 種改良をしたことで、ブラジル農業は大きく進化しました。  特に日本人とその子孫の功績は大きく、日本で栽培していた種類に限らず、 外国から導入した作物もたくさんあります。柿、ニラ、かぼちゃ、なす、白菜、 イモ、トウガン、ダイコン、コカブ、ゴボウ、コショウ(マレー半島から)、 紅茶(スリランカから)などはほんの一例に過ぎません。  もう一つ日本人によるブラジルへの貴重な貢献は農業の組織化です。産業組 合「コチア」はサンパウロ州の日系人農家82人によって1927年に設立さ れ、南米最大の組合となりました。コチアは1994年に解散するまで、新作 物の導入、栽培技術の改良などを行い、それによって、ブラジル人の食生活を 変えたと言えるほどの重要な組合でした。  現在ブラジル人が日常的に食べているものの大部分は、このような日本人た ちの貢献のお陰だと言えます。ブラジル人として大変感謝しています。 ★☆文化ガイド★☆ ■本陣記念美術館館蔵品展 「寿ぎの美」 会期 1月5日(火)〜3月22日(月・祝) ところ 本陣記念美術館(丸の内公園町) 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 入館料 一般300円(20人以上の団体のは250円)、高校生以下と65 歳以上は無料(要証明書提示) 休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、1月1日〜4日 問い合わせ 本陣記念美術館 0761(22)3384 ■親子手作り凧教室  親子で凧作りと九谷焼の絵付けに挑戦。お餅と豚汁の昼食付き。 とき 1月30日(土)10時〜15時 ところ 宮本三郎ふるさと館、松崎町公民館 定員 親子20組(小学生以上、先着順) 参加費 1,000円 問い合わせ 宮本三郎美術館 0761(20)3600 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□  「ふるさとメール小松」の発行は小松市広報課   電 話 :0761(24)8016   FAX :0761(24)5563   ホームページ :http://www.city.komatsu.lg.jp/   メール :koho@city.komatsu.lg.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ ―――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* 小|松|ニ|ュ|ー|ス|//      ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ---------------------------------------------------------------------- 01:「長寿集落」定め防災強化 住民示す地図とリスト作成 小松市が県内初 02:「こまつ読書人」に認定 図書館利用で特典 小松市教委が新制度 03:危険解消へ進入路新設 国道8号小松バイパス東山IC 交通円滑化推進 04:町家生かした休憩所 市の補助で空き家改修 観光客向け、来春にも登場 05:小松工場跡に研修施設 コマツ、年間2万人利用 記念館も構想 06:いよっ小松〜勧進帳のふるさと〜 小松市のキャッチコピー決まる 07:小松市の石切場に弾薬庫 太平洋戦争末期に使用 地元の元下士官ら証言 08:木場潟にチョウの里 センダンなど植え整備 アゲハなど20種生息 09:4月の園遊会、皮切り 小松市制70周年記念事業 12月まで開催 10:曳山を常設展示 小松市の「うらら」で来年から 観光発信の拠点に ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2009年12月25日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「長寿集落」定め防災強化 住民示す地図とリスト作成 小松市が県内初  小松市は24日までに、過疎化・高齢化により自主防災組織の結成が困難な 地域を「長寿集落」とみなし、災害時の支援を強化することを決めた。住民が 自らの力で避難することが難しいため、市が速やかに誘導するためのサポート マップと冬季滞在者のリストを整備する。中山間地では高齢者ばかりが暮らす 集落もあり、市は地図とリストを活用し、被害拡大を食い止める。  市によると、同様の取り組みは県内で初めて。  市は災害時、住民でつくる自主防災組織が避難誘導などに当たることを想定 している。しかし、中山間地では▽1世帯1人しかいない▽高齢者ばかり−の 町内会もあり、支援が不可欠となっている。このため、市は大杉、新丸地区な どの10町内会を「長寿集落」と位置付けた。  サポートマップには、長寿集落での建物ごとの住民の有無や人数、年齢など を書き込み、安否確認などで活用する。冬季滞在者リストは長寿集落周辺も対 象に加え、16町内会で整備。冬季は道路が閉鎖され、住民がいなくなる集落 もあり、「どのような人が何人住んでいるか把握することが重要」(小松市) なためだ。  マップとリストは市と市消防本部で保管し、災害時には消防団などに公開し て救助活動に協力を求める。年内に作成し、随時更新する。市は「防災対策の 実効性を高めるように工夫していきたい」(防災安全室)としている。 〈02〉2009年12月24日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「こまつ読書人」に認定 図書館利用で特典 小松市教委が新制度  小松市教委は来年、市立図書館で借りた図書冊数の上位者や感受性豊かな読 書感想文を書いた小中学生を顕彰する「こまつ読書人(びと)」認定制度を創 設する。活字離れが指摘され、図書館利用者も減少する中で、市民が施設に足 を運び本に親しむきっかけにしたい考え。今年定めた「読書の日」と合わせ、 児童生徒、親の世代に読書を推奨していく。  読書人は▽小松、南部両市立図書館の利用者のうち、借りた本(雑誌などは 対象外)の冊数の上位10人▽優れた読書感想文を書いた小中学生のうち、学 校図書協議会から推薦された10人程度―を認定する。  読書人は毎年認定する。12月に認定書を交付するほか、図書館で1回20 冊まで借りられる(通常10冊まで)1年間有効の特典カードを授与する。  スタート年となる2010年は、図書館が開館する1月5日から11月9日 までを対象期間とする。  小松(移動図書館車含む)、南部両図書館の年間延べ利用者数は、06年度 をピークに減少傾向にあり、08年度は9006人減の11万294人だった。 年間貸し出し冊数は44万6285冊で、1人平均4冊を借りた計算になる。 吉田洋三教育長は「本はたくさん読めばいいというものではないが、読書の効 用は言うまでもない。競争ではなく、読者の掘り起こし、読書人口を増やす一 つのきっかけにしたい」と話した。 〈03〉2009年12月20日(日)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎危険解消へ進入路新設 国道8号小松バイパス東山IC 交通円滑化推進  小松市東山町の国道8号小松バイパス東山インターチェンジ(IC)で、立 体交差する国道416号からの進入路が新設され、交通の円滑化が推進される。 現在の進入路は加賀市方面に向かう際、反対方向へ一度走行した後、合流直前 に方向転換する変則的な形だったが、新たに本線の流れに沿うルートの進入路 が整備される。  通常の進入路は本線の進行方向に向かって道路が取り付けられている。しか し、東山ICでは、加賀市方面に向かう場合、本線に逆走するように金沢市方 面に走行し、合流前にUターンする形だった。不案内なドライバーには分かり にくく、事故の発生を心配した住民が改善を求めていた。  整備されるのは加賀市方面に向かう進入路約300メートルと、本線に合流 するための加速レーン200〜300メートル。工事には約15万立方メート ルの土を搬出する必要があり、今年度は5万立方メートルの除去を進めている。  国土交通省金沢河川国道事務所によると、東山ICは小松バイパスの中では 最も早い1986(昭和61)年度に部分供用した。しかし、加賀市方面の進 入路が整備されていないため、変則形となっており、ICとしては小松バイパ スで唯一、未完成だった。  今回の進入路新設により進入路と出口が4カ所がそろい、フルインター化す る。総工事費用は概算で6億円掛かる見込みで、今年度は約1億5千万円が予 算化された。完成時期は未定という。  小松バイパスでは、八幡−東山の2・2キロで4車線化工事も始まっている が、金沢河川国道事務所は「東山ICの工事を優先的に実施したい」としてい る。 〈04〉2009年12月19日(土)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎町家生かした休憩所 市の補助で空き家改修 観光客向け、来春にも登場  小松市中心市街地の大文字町に来春にも、町家を使った観光客向け休憩所が お目見えする。昭和初期に建造された空き家の改修計画が市の伝統的まちなみ 景観向上事業の第1号に認定され、市の補助で全面改修されることになった。 関係者は、景観向上とそぞろ歩きが楽しめる環境整備につながると期待してい る。  空き家は1933(昭和8)年築造の木造2階建て。隣接する和菓子製造販 売の松葉屋が取得した。同社は当初、取り壊しを予定していたが、町家保全へ 方針を変更した。利用客や市民、観光客が気軽に立ち寄れる休憩所への改修計 画を立て、市が今秋設けた伝統的まちなみ景観向上事業に採択された。  計画では、外観は全面改修し、下屋(げや)や虫籠(むしこ)格子を配置、 トタン張りの側壁を趣ある下見板張りとする。内部改修、構造補強も行い、観 光客らに開放するトイレも備える。約1350万円の工事費のうち、市は助成 限度額の500万円を補助する。年明けの着工、5月のお旅まつりの開幕前 の供用開始を目指す。  休憩所は松葉屋が管理する。同社の那谷忠雄代表取締役は「昔ながらの町家 となるよう設計をお願いした。風情ある景観で地域活性化に貢献できればうれ しい」と話す。  大文字町は旧市街地に位置し、曳山八町の一つ。町家を利用した休憩所は初 めてとなり、市は「町家が保全され、それが交流人口の拡大につながるのはあ りがたい」(都市計画課)としている。 〈05〉2009年12月17日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松工場跡に研修施設 コマツ、年間2万人利用 記念館も構想  コマツは16日、来年3月末で閉鎖する小松市の小松工場の跡地利用につい て、大規模な研修・教育センターを整備する計画を明らかにした。同社の研修 に関する国内の機能を集約し、年間約2万人の利用者を見込んでいる。  同市の粟津工場で会見した野路國夫社長は「駅前であることや空港から近い という立地環境を考え、全国にバラバラになっている研修施設を創業の地に集 めることにした」と述べた。  利用者は、海外に勤務する幹部社員や責任者ら「次期リーダー」(野路社長) のほか、海外代理店のサービス責任者や現地法人のトップ、新入社員など。幅 広い層の人材教育を実施し、平日は常時約100人が滞在する。施設運営に当 たり、約30人の新規雇用を予定している。  さらに野路社長は「創業時の木造建物も残っており、記念館を建設する構想 もある。将来的にアイデアがあれば、いろんな機能を小松に持ってくることも やぶさかではない」と強調した。  小松工場閉鎖後に工場の取り壊しなどに着手し、施設の完成は2011(平 成23)年5月のコマツ創業90周年記念事業に間に合わせたい考え。詳細は 未定だが、約13万7千平方メートルの敷地のうち8割以上を使用する予定で、 一部は緑地や公園を整備するなどして市民に開放することも想定している。宿 泊施設を設ける予定はないという。 〈06〉2009年12月17日(木)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎いよっ小松〜勧進帳のふるさと〜 小松市のキャッチコピー決まる  小松市が策定作業を進めていた同市のキャッチコピーが「いよっ小松〜勧進 帳のふるさと〜」に決まった。名刺や封筒、観光ポスター、手提げ袋、包装紙 などの印刷物、販促品に刷り込み、小松を発信する。  歌舞伎の掛け声を取り入れて力強さを出し、小松を象徴する勧進帳を副題と して加えた。  市は候補作品を公募し、975点が寄せられた。小松ブランドマーク審査活 用委員会が絞り込んだ8点の中の「よー小松」、「勧進帳のふるさと小松」 「勧進帳の街小松」を組み合わせた。市はロゴマーク、キャラクターも決定し、 市制70周年の来年3月から使用する。 〈07〉2009年12月08日(火)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎小松市の石切場に弾薬庫 太平洋戦争末期に使用 地元の元下士官ら証言  太平洋戦争の開戦から8日で68年。小松市北東部の石切場が第2次世界大 戦末期、弾薬や航空燃料などの貯蔵庫に利用されていた。旧海軍の下士官で管 理していた西川清則さん(85)=同市安宅町=ら複数の地元関係者が証言し た。軍需物資の保管場所という機密情報の一端が明らかになった。  石川県立歴史博物館によると、旧日本軍は大戦末期、主に空襲を避けるため 鉱山跡や石切場を地下軍事工場や弾薬庫として多用しており、県内でも金沢市 額谷や小松市遊泉寺町など5カ所で確認されているという。  西川さんによると、1945(昭和20)年7月に小松市立明寺町や鵜川町 に赴任した際、石切場と倉庫数棟にドラム缶約500本の航空燃料やメチルア ルコール、海軍の制服や缶詰、鍋などが大量に保管されていた。ドラム缶は4 6年2月ごろ、県などに引き渡したという。  同市鵜川町の谷山喜二郎さん(86)は44年夏に倉庫の建設を開始、終戦 後にドラム缶が運び出されるのを目撃した。旧海軍小松飛行場の滑走路は44 年7月に完成しており、小松飛行場向けの物資だったとみられる。  西川さんは終戦後、上官から「約1・5キロ北にある里川町の石切場に弾薬 が保管されていたが、七尾に運ばれ、海中に捨てた」と聞いた。45年10月 ごろ、米兵6人が弾薬を捜索に来たが、西川さんは地上に点々と残る黄色い火 薬を指して「どこかに運ばれ、もうない」と告げたという。  同市里川町の川本正芳さん(81)は44年、石切場に火薬を運び込む軍人 を見たという。火薬は50〜60キロ入る木製の箱に納められており、川本さ んは「全部で数十トンあったかもしれない」と話す。別の住民は「50年ごろ、 海軍関係者の宿舎だった建物に直径25センチ、長さ70センチほどの砲弾が あった」と証言。子どもが砲弾を持って落としたが、爆発しなかったという。  西川さんは戦犯になることを恐れ、家族以外に戦時中のことは伏せてきた。 しかし戦争経験者が減っているため広く伝える決意をしたという西川さんは 「戦争を起こさないように当時のことを伝えていきたい」と話した。 〈08〉2009年12月07日(月)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎木場潟にチョウの里 センダンなど植え整備 アゲハなど20種生息  小松市の木場潟公園に、華やかなチョウ約20種が楽しめる「チョウの里」 が誕生する。こまつ環境パートナーシップ木場潟再生プロジェクトが来年3月 の完成を目指し、造成に乗り出す。関係者は黄色や紫など色鮮やかなチョウを めでる来場者が増えることで、自然環境に意識を向ける契機にしたい考えだ。  同プロジェクトによると、木場潟にはアゲハ、シロ、シジミ、タテハの4科 のチョウが確認されており、約20種類に上る。市内で1番の生息地とみられ る一方で、ウオーキングコースから外れた場所に生息するチョウもおり、市民 にはあまり知られていない。  チョウの里の予定地は南園地付近で、広さは約40平方メートル。来年2月 にプロジェクト会員が土を耕した上でチョウが好むウマノスズクサやセンダン などを植える。3月には水で固まる土を使って花壇も作り、クローバーなどを 植えて自然豊かな環境整備を進める。  チョウの名前や特徴を記した看板も設置していく予定で、既に公園を管理す る同公園協会の了解を得た。  チョウを見られるピークは8月で、同プロジェクトリーダーの土田準さんは 「ウオーキングなどで公園を利用する人に足を止めて自然をゆっくり眺めても らいたい」と話している。 〈09〉2009年12月04日(金)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎4月の園遊会、皮切り 小松市制70周年記念事業 12月まで開催   来年の小松市制70周年記念事業が、4月の芦城公園での小松城大園遊会を 皮切りに12月の記念式典まで8カ月間の日程で行われる。3日、市役所で開 かれた実行委員会の初会合で計画案が示された。委員からは一過性に終わらせ ず、全国から集客する契機にするよう提言があり、航空祭前後に市独自の行事 開催などを検討していく方針を確認した。  メーン交流事業として、4月10、11日に小松城大園遊会、5月にお旅ま つり、6月に北國新聞で大型歴史小説を連載した直木賞作家中村彰彦氏の特別 講演「われに千里の思いあり」、霊峰白山展望ウオーキング、8月にジャパン テント(北國新聞社特別協力)と連動した「世界の料理まるごと食べつくし」、 9月に木場潟エコサミット、10月にどんどんまつり(同)、小松うどん全国 コンクール、11月に小松空港開港50周年行事、12月5日に記念式典など を開催する。  期間中、ふれあい交流、市民協賛、交流企画の各事業も展開する。  委員から、全国から見学者を集める航空祭の前後に独自イベントを開いてさ らに人を呼び込む案が出された。県立航空プラザなどでの行事を検討する。  実行委は市内各種団体の役員で構成する。会長に和田慎司市長、副会長に川 崎順次市議会議長、伊藤貞之小松商工会議所会頭、西沢耕一JA小松市代表理 事組合長、清水春彦市町内会連合会長が就いた。 〈10〉2009年12月02日(水)付北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎曳山を常設展示 小松市の「うらら」で来年から 観光発信の拠点に  JR小松駅前の県こまつ芸術劇場うららで来年から、藩政期に建造された曳 山(ひきやま)が常設展示される見通しとなった。市は5月のお旅まつり期間 中に見学が限られる絢爛(けんらん)豪華な曳山に通年で触れられる環境を整 え、観光客を呼び込む方針で、12月補正予算案に事業費を計上する。市は、 うららを観光発信拠点施設と位置付け、さらに整備を進める。  市の計画では、「曳山八町」に協力を仰ぎ、市指定文化財の曳山8基のうち 1基を展示公開する。曳山子供歌舞伎の由来などを記した案内パネルも設置す る。  市は曳山の常設展示により、子供歌舞伎上演への期待感、地元関係者の伝統 継承の意欲も高めたい考え。  お旅まつり期間中、曳山は当番町の2町が子供歌舞伎上演の舞台とし、残る 6基は各町内で飾られる。今年のまつり期間中はうららで初めて八日市町の曳 山が展示され、駅利用客らの関心を集めた。  小松市はうららに観光客を誘導し、駅前ににぎわいを創出したい考えで、曳 山の常設展示はその一環となる。市は10月に中心商店街から市物産振興協会 が運営する特産品販売店「ぶっさんや」を、市役所にあった同協会、市観光協 会の事務局をうららに移設している。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の「北國新聞データベースサービス」から抽出しました。 申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「小松ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・「ふるさとメール・小松」の申し込みや解除は、小松市や北國新聞社のホー  ムページから行うことができます。   小松市のホームページ   http://www.city.komatsu.lg.jp/   北國新聞社のホームページ http://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------