☆★☆★☆★ 『いい風 いい夢 かほくだより』 第178号 ★☆★☆★☆                            令和2年8月27日  今年の夏は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、これまでと違う夏を 過ごした方が多いのではないでしょうか。  そんな中、コロナ禍で苦しむ人々にエールを送ろうと、花火の打ち上げが8 月22日(土)にかほく市で行われました。夜空を彩る大輪の花々を見上げる と、コロナ禍で辛かった思いも癒され、元気をもらえたような気がします。か ほく市公式Instagramでも色とりどりの花火の写真を掲載しています。ぜひご 覧ください。  それでは、ふるさと情報満載の『いい風 いい夢 かほくだより』第178 号をどうぞ。 発行:かほく市総務部企画情報課企画統計係 TEL 076-283-1112 FAX 076-283-4242 E-mail kikaku@city.kahoku.lg.jp http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/ Instagram  https://www.instagram.com/kahokucity/ ―――――◇◇◇トピックス◇◇◇――――― ♪哲学館へ行こう! ♪北國新聞※かほくニュース ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●哲学館へ行こう! ◆西田幾多郎哲学講座 第6回 石川県に関係する修験道の話   石川県の山岳信仰にまつわる様々なエピソードや資料を使って、現代にま  で続く修験道とは何かを分かりやすくお話いただきます。   日 時:9月12日(土)13時30分 〜 15時30分   講 師:由谷 裕哉 氏(小松短期大学名誉教授)   参加費:500円(要申込)   申込方法:Eメール(FAX、電話、葉書でも可)で氏名・住所・電話番        号をお知らせください ◆『西田幾多郎全集 別巻』発刊   5年にわたる哲学館プロジェクトによって発見された西田幾多郎の新資料  が西田全集に収録されます。2002年から刊行された新版『西田幾多郎全  集』完結後に見つかった幾多郎直筆のノート類(一部は現在展示中)。その  中から1910年に京都大学で行われた講義の元になっている「倫理学講義  ノート」と1913年の「宗教学講義ノート」を精確に翻刻。注解・解題を  付して別巻として発売されます。ぜひご覧ください。  『西田幾多郎全集 別巻』   編 集:石川県西田幾多郎記念哲学館    出 版:岩波書店 販売価格:本体12,000円   ※9月23日に刊行されます   (哲学館のほか、全国の書店でお買い求めできます) ◆企画展「発見! ! 幾多郎ノート」会期延長   新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館した期間がありましたの  で、企画展の展示期間を延長します。   世紀の大発見である直筆ノートを、ぜひこの機会にご覧ください。      会 期:令和3年3月21日(日)まで ◆生誕150周年記念 講演会  「京都学派の科学哲学 −西田幾多郎と下村寅太郎−」   日 時:10月3日(土)13時30分 〜 15時30分   講 師:野家 啓一 氏(東北大学 名誉教授)   のえ けいいち/1949年生まれ。宮城県出身。専門は哲学・科学基礎   論。著書に『科学哲学への招待』、『歴史を哲学する』、『はざまの哲学』   など、解説・編集に『西田哲学選集第2巻「科学哲学」論文集』、『高橋   里美 全体性の現象学(京都哲学撰書第17巻)』など。   参加費:無料   定 員:70人(先着順)   申込開始日:9月8日(火)   申込方法:Eメール(FAX、電話、葉書でも可)で氏名・住所・電話番        号をお知らせください   会 場:西田幾多郎記念哲学館 哲学ホール   当日の講演会の様子を「西田哲学館YouTubeチャンネル」にてライブ中継   します。   申込不要でどなたでも、ご自宅にて講演会をお楽しみいただけます。 【開館時間】9時 〜 17時(最終入館は16時30分、貸館は22時まで可) 【問い合わせ先】西田幾多郎記念哲学館  076-283-6600  http://www.nishidatetsugakukan.org/ 月曜休館(祝日の場合は翌平日) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ◆――――――――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* か|ほ|く|ニ|ュ|ー|ス|//     ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ―  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どうを採用。水分が多くてそのままの状態では焼き上げられないため、レーズ ンを使った。  レーズンは金沢市の就労支援施設「ふれあい工房たんと小坂」が、石川かほ くからブドウを購入し、機械で乾燥させて同店に納めている。  同JAによると、高松ぶどうは生で食べられることが多い。栽培開始100 周年を迎えた昨年、初の加工品としてリキュールの素材に使われたばかりで、 レーズンは「新たなジャンルの開拓につながる」(担当者)とみる。  22日、ハスティーで試食会が開かれ、今季から高松ぶどうの栽培を始めた 農家城(たち)理乃さん(39)、寺井七瀬さん(22)が味見した。梅雨の 時期、粒割れに悩まされたという城さんは「形が悪くて出荷できないブドウも おいしく食べてもらえるのは、生産者としてうれしい」と話した。  中川さんは、市特産「紋平柿(もんべいがき)」のワッフルも作りたいとし 「地産地消に貢献していきたい」と語った。 〈02〉2020年07月25日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「第2の故郷」で指導者の道 元金沢武士団の井手さん かほく市で教室  バスケットボール男子B3リーグの金沢武士団に4年間在籍した井手勇次さ ん(32)=金沢市西泉=が県内で指導者として第一歩を踏み出した。埼玉県 出身の井手さんは「第2の故郷以上」と語る石川で、バスケの普及や引退した 選手のセカンドキャリア支援に取り組む。23日、かほく市で初めて教室を開 き、「県内のバスケを盛り上げ、プロを目指す子どもたちを育てたい」と意気 込んだ。  井手さんは2015年、発足間もない武士団に入団。在籍中はほとんどの試 合で先発を務め、主力としてチームを支えた。指導者の道にも興味を持ち、1 5年にバスケ教室の開催や指導者の育成を行う会社を設立し、代表に就いた。  19年に金沢武士団を退団し、B2・バンビシャス奈良を経て今年3月に引 退。指導者の活動を始める際、頭に浮かんだのは石川だった。「応援してくれ るファンが多く、選手としてだけでなく一人の人間として初めて受け入れられ たように感じた」。人の温かさが決め手だったという。  23日、かほく市宇ノ気体育センターで開いた教室には小中学生29人が参 加。井手さんはドリブルやシュートの方法を指導し「練習の意味を瞬時に考え、 目的を持って取り組んでほしい」と呼び掛けた。  今後、小中学生の指導を中心に活動を県内各地に広げていく。井手さんは 「県内のバスケ技術向上に役に立ちたい。子どもたちには人間的にも成長して ほしい」と力を込めた。 〈03〉2020年07月25日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎全国出場の演奏を披露 河北台中吹奏楽部、晴れ舞台  かほく市河北台中の吹奏楽部は24日、同校で、3年生にとって最後となる 演奏会(北國新聞社後援)を開いた。出場予定だった3月の全国大会が新型コ ロナウイルスの影響で中止となり、教員たちが晴れ舞台を用意した。部員60 人が保護者ら約240人を前に伸びやかな音色を響かせた。  同部は、いしかわ吹奏楽コンクール新人戦で昨年から2年続けて準グランプ リに輝き、今年も首都圏学校交歓演奏会に県代表として出演するはずだった。  大会は中止となったが、四十物和子顧問は「演奏する人と聞いている人、と もに感動するステージを目指そう」と元気づけ、部員もめげずに練習を続けた。  当日は部員が感謝の気持ちを込め、コンクールで演奏した「すてきな日々」 やアニメ曲メドレーなど7曲を奏でた。3年の西山満悠部長は「客席からの応 援が励みになった。みんなで最後に楽しく演奏できてうれしい」と笑顔を見せ た。 〈04〉2020年08月03日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎李登輝氏に哀悼 西田哲学との縁伝え かほく市の哲学館  「哲学への造詣が深い人だった」。7月30日に97歳で死去した台湾の李 登輝元総統が2004年12月に来訪した石川県西田幾多郎記念哲学館(かほ く市)では、関係者が深く哀悼し、当時を振り返った。李氏の政治思想に影響 を与えたとされる西田哲学。館内には、「誠實(せいじつ)」としたためて同 館に贈った色紙が再び展示され、住民らにかほくと「台湾民主化の父」の縁を 伝えている。  「とにかく日本語が流ちょうだった。高潔で穏やかそうな印象を受けた」。 県西田幾多郎記念哲学館を訪れた李氏について、当時館長の奥野良雄さん(8 2)=同市宇野気=が記憶をたどった。  県内を家族旅行していた李氏は当初、宿泊先の和倉温泉から特急に乗り、石 川を離れる予定だったが、「西田先生の故郷へ行く」と希望し、哲学館訪問と 西田の墓参のため、急きょ、かほく市に立ち寄った。  同館では、西田哲学の「場所の論理」について大橋良介名誉館長(当時)と 対話しながら企画展「禅と西田幾多郎」を見学。西田の直筆原稿や遺墨に見入 り、安藤忠雄氏が設計した建物で思索にふけった。  李氏をもてなした専門員山名田沙智子さんは「奥さまと寄り添い、仲良くさ さやき合いながら展示を見ていた」と振り返る。山名田さんによると、大橋さ んも「政治家でここまで西田哲学を理解している方は珍しい」と驚いていたと いう。  李氏から贈られた直筆の色紙は、台湾の団体客が増えたこともあり、館内に 飾った後、長らく保管していたが、李氏と地元の関わりを広く知ってもらおう と、館内の喫茶テオリアで再展示することにした。  李氏は当時、色紙に「誠實」と記した理由を説明していなかった。西田の十 代の頃からの親友で、金沢出身の世界的仏教哲学者鈴木大拙は、エッセー「わ が友西田幾多郎」で「彼を一言で評すると『誠実』でつきる。彼には詐(いつ わ)りとか飾りとかいうものは不思議になかった」と書き残している。  山名田さんは「西田は自分の気持ちにウソをつけなかった。李氏がこの言葉 を大切にしていたのなら、何とも感慨深い」と話した。 〈05〉2020年08月04日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎西田幾多郎ちなむ花木を植栽 かほく市の有志 短歌に登場の18種  かほく市の石川県西田幾多郎記念哲学館の読書会で哲学に親しむ市内の60 〜70代5人が3日までに、幾多郎作の短歌に登場する花木全18種を同館庭 園に植えた。2年前から植栽活動に取り組んできた。今後は看板を設置するな どして幾多郎の人柄を来館者に伝える。  5人は2018年5月に「幾多郎の歌の風景を楽しむ会」を結成し、オミナ エシ4株とイチジクの木2本を植えたのを皮切りに、昨年11月までにウメや シラカバ、マツなど樹木12本とスミレ120株、月見草10株、ススキ6株、 サザンカとヤマブキ、ハギを1株ずつ植えた。  旧七塚町で教育委員長を務めた高橋來さん(92)=木津=から譲り受けた 木津桃2本も植樹し、現在は月に1回、水やりや周辺の草刈りを続けている。  今後、幾多郎が詠んだ花木にまつわるエピソードを紹介する看板を設置する 考えだ。代表の松井英俊さん(77)=内日角=は「花や樹木を鑑賞しながら 歌の情景を思い浮かべてもらい、幾多郎をより身近に感じてほしい」と話した。 〈06〉2020年08月06日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎二ツ屋病院が診療再開 クラスター収束、地域医療の担い手に   新型コロナウイルスの石川県内最大のクラスター(感染者集団)が発生した 二ツ屋病院(かほく市)は5日までに、発熱外来を開設し、最初の感染者が確 認されて以来中止していた外来診療を3カ月半ぶりに再開した。11日からは 新規入院も受け入れる。6月下旬に事実上、クラスターが収束したのを受け、 地域医療の担い手として再出発する。  発熱外来は3日に開設した。外来診療は電話予約制となり、病院入り口で、 看護師が問診と非接触型体温計による体温測定を実施する。37・5度以上の 熱があった場合は、正面駐車場に設置したテントで診察を受けてもらう。  テントでは医師はフェースシールドや防護服、手袋を着用し、診察後は県環 境保健センターや他の医療機関への受診を勧める。陰圧装置の導入も今後検討 する。  新規入院については、全204床のうち現在64床が空いており、順番を待 っている患者を随時受け入れる。病室内は抗菌作用のあるカーテンで仕切る計 画だ。病棟内での面会はまだ禁止しているが、7月中旬にはリモート面会を取 り入れた。  二ツ屋病院では4月19日、初めて職員の感染が判明し、患者、職員、その 家族らを含めた感染者は計86人、入院患者の死者は計21人を数えた。厚生 労働省のクラスター対策班は4月24〜26日と5月11〜15日の2度院内 に入り、感染拡大防止策を指導。5月28日に患者1人の陽性が分かって以降、 4週間にわたって感染が確認されず、6月25日にクラスターが収束した。  浜本啓行事務長は「現場は一時期より忙しさが落ち着いたが、コロナの第2 波も懸念され、まだ緊張感が漂っている。油断せず感染予防に万全を期してい きたい」と話した。 〈07〉2020年08月06日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎耕作放棄地で薬草栽培 金沢ゆかりの「ジオウ」 かほく市の北さん  かほく市二ツ屋の自営業北英一さん(62)が5日までに、かつて巨峰畑だ った同所の耕作放棄地で金沢ゆかりの薬草「ジオウ」の試験栽培を進めている。 金大医薬保健研究域薬学系の佐々木陽平准教授の協力を得て、生育が順調に進 み、今年から栽培面積を倍増させた。今後は植える時期をずらすなど、さらに 試行錯誤を重ね、栽培方法の確立を目指す。  ジオウは根の部分が漢方薬に使われる薬用植物で、滋養強壮や血流の改善な どに効能があるとされる。国内では古くは近畿地方を中心に栽培されていたが、 現在は輸入に頼っているのが実態という。  北さんは仕事の傍ら、漢方薬に興味があり、昨年3月に薬草栽培を手掛けよ うと、金大で佐々木准教授の公開講座を受けた。薬草を学ぶうち、金沢市泉が 丘の旧町名が、ジオウの根を煎じて飴(あめ)を作っていたことから「地黄煎 (じおうせん)町」と呼ばれていたことに興味が湧いた。  昨年4月に佐々木准教授からジオウの種芋を提供してもらい、知人から引き 受けた巨峰畑だった5アールの耕作放棄地で栽培を始めた。生育はうまくいき、 昨年秋の収穫も上々で、今年は4月下旬から5月上旬にかけて10アールに種 芋を植えた。  2年目も順調に育っており、北さんから生育状況の報告を受ける佐々木准教 授は「水はけの良い砂地で根腐れが起きにくいのではないか」とみている。  来年は種芋のじかまきで越冬させるか、苗まで育てて春に植栽するかで生育 状況がどう変わるか調べる。肥料もナガイモ用やサツマイモ用など、さまざま な種類を試す。北さんは「ノウハウの確立に向けしっかり協力しながら、かほ くから金沢ゆかりの薬草をアピールしたい」と話した。 〈08〉2020年08月20日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎野寺に「峠の駅」 かほく市で人口最少の集落 農産物直売、休憩に  かほく市で最も人口が少ない集落の野寺で、住民有志が19日までに、「峠 の駅のでら」を建てた。自慢の米など地元農産物の直売所や休憩所を設け、中 山間地の魅力を発信し、地域のにぎわい創出を図る。峠の駅を拠点に農作物を 育てて稼ぐ仕組みをつくり、就農意欲のある若者を呼び込み、移住促進にもつ なげたい考えだ。 ●就農希望の若者呼び込み  野寺は宝達志水町に隣接する海抜80メートルの高台にあり、市によると、 人口は7月末現在で23人。住民の大半が60〜80代で、野寺川から流れる 清らかな水で米などを育てているが、農業の後継者不足や空き家の増加が課題 となっている。  昨年に前区長の中川・任気鵝複牽亜砲・蘢焦篏蠅魴セ討襯▲ぅ妊△・紊・蝓「 地元出身で元行政マンの蔵谷清元さん(66)が中心となって中山間地域等直 接支払交付金を活用。大海川の浚渫(しゅんせつ)土砂の埋め立て場所として 使った約2500平方メートルで、広さ約40平方メートルのあずまやを設置 して峠の駅を整備した。 ●市営バス折り返し地点に  直売所では蔵谷さんが家庭菜園で育てたナスを袋詰めにして試験販売し、米 の収穫を迎える秋ごろに本格的な販売に乗りだす。中川さんは「自慢の米で押 しずしや笹ずしを作り、訪れた人に買ってほしい。コーヒーも出してもてなさ んとね」と話す。  峠の駅は交通量の多い国道471号に面し、車やバイクで通り掛かった人が 足を止める場所となっており、市営バスの折り返し地点としての機能も備え、 峠の駅の周辺を回って安全に運行できるようにした。  今後は太陽光発電を導入して維持費を抑え、市民農園で丹精した作物を販売 して「持続可能な開発目標」(SDGs)を基に、環境を守りながら野寺で生 計を立てられるような仕組みをつくっていく考えだ。蔵谷さんは「若者が移住 して就農で稼げるような『野寺版SDGs』のモデルを実現させたい」と力を 込めた。 〈09〉2020年08月20日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎友好都市、駒ケ根の牛乳ソフト かほく市の道の駅高松できょう発売  かほく市ののと里山海道高松サービスエリア「道の駅高松」で20日から、 同市と友好都市提携を結ぶ長野県駒ケ根市特産の「すずらん牛乳」を使った 「すずらんソフト」が販売される。  高原の酪農地帯で育まれた牛乳を100%使い、生の牛乳を味わっているか のような濃厚な風味が特徴。10月末まで1個380円(税込み)で販売する。 沖野勇樹店長は「コロナの影響で遠出ができない中、かほくで気軽に駒ケ根の ソフトを楽しんでほしい」と話した。 〈10〉2020年08月21日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎エールの花火を支援 かほく市商工会青年部 寄付を集め130発に   コロナ禍に苦しむ全国の花火業者や人々にエールを送ろうと、北陸火工(か ほく市)をはじめ、29都県の計81業者の花火が各地で打ち上がる。県内で は22日にかほく市で130発が夜空を彩る。当初は50発程度の予定だった が、市商工会青年部の寄付で数を増やした。同社の窪田悠樹子専務は地元の支 えに感謝し、「花火で元気や希望を届けたい」と準備を進めている。  「大曲の花火」で知られる秋田県大仙市のNPO法人「大曲花火倶楽部」が 中心となって企画し、北陸火工はこの団体が主催するイベントに新作花火を出 展した縁で参加した。  同社は毎年夏に開かれるかほく四季まつり・サマーフェスタinかほく(北 國新聞社特別協力)で花火を上げていたが、今年はコロナの影響で中止に。地 元の市民らに今年も大輪の花火を見てほしいとの思いで企画に参加したものの、 クラウドファンディングで集まった資金は1業者につき約20万円で、この予 算内で上げられる玉数は50発程度だった。  これを聞いた市商工会青年部の桜井一樹部長らが会員企業や有志に声を掛け、 20日までに33件63万円の寄付が集まった。桜井部長は「経営が厳しい時 代にこれだけの寄付が集まった。立派な花火の打ち上げに役立ててほしい」と 話した。  花火の玉には、寄付した企業や団体、個人の名前やメッセージを貼り付け、 北陸火工の花火師たちも「コロナに負けるな」「元気に仕事ができますように」 などと書き込んだ。  22日の打ち上げ場所は事前に明らかにされないが、家の中や遠くからも見 られるように8号玉10発を用意し、最後は鮮やかな黄色がきらめく花火で締 めくくる。  花火は市商工会青年部のフェイスブックでライブ配信される。窪田専務は 「花火にさまざまな演出を織り交ぜた。みんなに楽しんでもらいたい」と意気 込んだ。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  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