☆★☆★☆★ 『いい風 いい夢 かほくだより』 第172号 ★☆★☆★☆                            令和2年2月27日  立春を過ぎても冬の寒さは続いていますが、梅の花もちらほら咲き始め、寒 さの中にも春の訪れを感じられるようになってきました。とはいうものの、朝 晩の冷え込みはまだまだ厳しいこの季節、健康には十分ご留意くださいね。  それでは、ふるさと情報満載の『いい風 いい夢 かほくだより』第172 号をどうぞ。 発行:かほく市総務部企画情報課企画統計係 TEL 076-283-1112 FAX 076-283-4242 E-mail kikaku@city.kahoku.lg.jp http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/ Instagram  https://www.instagram.com/kahokucity/ ―――――◇◇◇トピックス◇◇◇――――― ♪行ってみよう!かほくふるさと展示室 ♪哲学館へ行こう! ♪北國新聞※かほくニュース ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●行ってみよう!かほくふるさと展示室  うみっこらんど七塚「海と渚の博物館」にふるさと学習、市の情報発信の場 として「かほくふるさと展示室」が1月15日にオープンしました。各コーナ ーについてご紹介します。 A. かほく市ってこんなまち  市の概要、地勢、主な産業や交流都市の状況を説明したタペストリーを展示 しています。 B. かほく市の偉人たち  著名な人物の紹介と、それぞれの人物が生きた時代に日本でどのような出来 事があったかを年表で展示しています。 C. かほく市の文化財  市内の主な文化財の紹介や遺跡の出土品や古文書などを展示しています。  <<チェック!>>  見どころとして、出土品の中に「笑顔」のように見えるものがあります。  ぜひ、探してみてください。 D. プロジェクションマッピング  市内の名所や祭りに関する写真や映像、かほく市の変遷を投影し、紹介・解 説しています。  <<利用案内>>     かほくふるさと展示室 うみっこらんど七塚(「海と渚の博物館」内 )   【所 在 地】かほく市白尾ム1−3  【開館時間】9時 〜 17時  【休 館 日】月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始  【入 場 料】無料 ※海と渚の博物館は有料            (大人200円、小中高生100円)  【問い合わせ先】うみっこらんど七塚  076-283-8880          ※展示内容については、           スポーツ文化課  076-283-7135まで ●哲学館へ行こう! ◆映画「新聞記者」上映会+哲学カフェ  ある大学新設計画にまつわる極秘情報を受け取り、調査をはじめる若手女性 新聞記者(シム・ウンギョン)と、信念とは裏腹に現政権維持のための世論コ ントロールという任務に葛藤する若手エリート官僚(松坂桃李)。  2人の人生を通して、社会とメディアの今を描くサスペンス・エンターテイ ンメントです。    【日 時】3月15日(日)  ○上映会:13時30分 〜 15時30分(開場12時)       定 員:300人(申込不要、参加無料)  ○哲学カフェ:15時45分 〜 17時        進行役:大熊 玄          (西田幾多郎記念哲学館副館長・立教大学准教授)       定 員:20人(要申込、先着順、参加無料) ◆西田幾多郎生誕150周年記念 企画展「発見!!幾多郎ノート」  西田幾多郎のご遺族のもとから見つかった直筆ノートの精巧なレプリカを展  示します。  【会 期】3月24日(火)〜 9月22日(火・祝) ◆令和2年度 哲学館友の会 会員募集!  ◇友の会特典  @観覧パスポート(会員証)を差し上げます(特別会員は3枚)  A会員証の提示で、本人と同伴者1人まで展示室の観覧が無料となります  B会員証の提示で、喫茶室「テオリア」の利用が1回につき50円割引され   ます  C哲学館が発刊する雑誌『点から線へ』をお届けします  D広報誌『哲学館ニュース』をお届けします  E哲学館の事業に関するご案内をお届けします  F一部の事業に優待参加できます(割引・招待)  G会員証の提示で、鈴木大拙館(金沢市)の入館が無料になります   (本人のみ)  ◇会員の種類  ○一般会員 年額 2,000円  ○特別会員 年額 10,000円  ※年度単位(4月1日から翌年3月31日)でいつでも入会可能です  【問い合わせ先】西田幾多郎記念哲学館  076-283-6600   http://www.nishidatetsugakukan.org/ 月曜休館(祝日の場合は翌平日) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ◆――――――――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* か|ほ|く|ニ|ュ|ー|ス|//     ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ―  ――――――――――――――――――――――――――――――――◆ ---------------------------------------------------------------------- 01:ふるさと学ぶ展示室開設 歴史文化や偉人紹介 02:雑炊や鍋40種21店食べ比べ まつり開幕 03:プログラミングで論理的思考力育む 木津幼稚園 04:子ども会が高齢者の命守る地図 内高松、全国3度目入賞 05:西田ノートを精巧に再現 哲学館 「さわれる文化財」に 06:給食にドイツの味 姉妹都市にちなみ 交流員がレシピ提供 07:プロ野球 奥川投げた 「やっと野球ができるようになった」 08:河北潟の歴史を地図に 地名や伝承書き入れ 郷土史家が協力 09:避難所運営、ゲームで学ぶ かほく市大海小 10:新婚世帯の加算増額、50万円に 若者マイホーム奨励金 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2020年01月16日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎ふるさと学ぶ展示室開設 歴史文化や偉人紹介  かほく市は15日、郷土の歴史文化や偉人、市の概要を紹介する「かほくふ るさと展示室」を同市うみっこらんど七塚海と渚(なぎさ)の博物館に開設し た。子どもらのふるさと学習の拠点とし、市内外からの来館者に市の魅力をア ピールする。  展示室は3区分され、偉人コーナーは江戸時代の豪商唐仁屋三郎兵衛(とう じんやさぶろうべえ)や世界的哲学者西田幾多郎、飛行家東善作ら7人を年表 とともにパネルで紹介している。  文化財コーナーは主要な文化財、天然記念物、史跡をパネルで説明し、出土 品や古文書も展示した。市概要コーナーは地勢や産業、交流都市の状況などを 7枚のタペストリーにまとめた。  中央には大型円形モニターを配した。明治期からの変遷を地図で示し、名所 や祭りなどを画像で順次、映し出す。  オープニング式典では、油野和一郎市長が「郷土に誇りと愛着を持ってほし い」とあいさつし、外日角小児童が見学した。 〈02〉2020年01月19日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎雑炊や鍋40種21店食べ比べ まつり開幕  かほく四季まつり「冬の味くらべ〜あったか雑炊・鍋まつり〜」(本社特別 協力)は18日、かほく市内の飲食店21店舗で始まった。各店が市の特産品 や海・山の幸を取り入れた自慢の雑炊、鍋料理など40種類を提供し、食べ比 べを通じた地域経済の活性化を狙う。  登録店舗は居酒屋や焼き肉店、フランス料理店など幅広く、和風鍋や鍋焼き うどん、西洋風雑炊、クッパなど多彩な一品を495〜1870円で提供する。 高松の「串なごみや高松店」と外日角の「民宿きくのや」が初参加する。  宇野気の「心なごみ料理かたばみ」では、地元産の変形野菜を使った「河北 潟ポークレモン鍋」や「能登いのしし味噌鍋」など4品とすしセットを用意す る。店主の前田淳さん(43)は「だしの味を毎年、少しずつ変えている。遠 方のお客さんにかほくの味を堪能してもらいたい」と話した。 まつりは、1 930(昭和5)年に小型機で世界三大陸単独横断飛行を成し遂げた市出身の 冒険飛行家・東善作が、米国滞在中に資金稼ぎのためチャプスイ(中国風雑炊) 店を営んでいたことにちなみ、毎年冬に実施している。2月16日まで。 ●買い物客にPR  まつりのPRキャンペーンは18日、同市のイオンモールかほくと津幡町の アルプラザ津幡で行われ、実行委員会メンバーや市マスコットキャラクター 「にゃんたろう」が買い物客にチラシ600枚を配布した。  まつりでは、登録店共通の食事券や旅行券が当たる抽選券が1杯完食につき 1枚配られる。各店で押してもらえるスタンプを5つ集めると、市共通商品券 千円分を入手できる。 〈03〉2020年01月21日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎プログラミングで論理的思考力育む 木津幼稚園  かほく市木津の木津幼稚園で19日、科学の不思議を体感するイベント「サ イエンスデイ」が開かれ、園児や保護者ら約40人がプログラミングなどで好 奇心や論理的思考力を育んだ。  園児はブロックで組み立てた車のおもちゃを斜面で走らせ、重さ8キロの砂 入りペットボトルを滑車で持ち上げた。専用のロボットに、センサーに反応し て動き回るよう英語でプログラムした村上泰士ちゃん(4)は「練習した通り にできて、楽しかった」と目を輝かせた。  同園では、科学、技術、工学、芸術、数学を統合した「STEAM教育」に 取り組んでおり、放課後プログラミング教室を開いている。トルコ出身のエン ジニア、アリ・カバクリさん(47)が英語で指導した。 〈04〉2020年01月26日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎子ども会が高齢者の命守る地図 内高松、全国3度目入賞  かほく市内高松子ども会は、非常時に地域のお年寄りを助ける方法をまとめ た地図「うちたかMAP」を作った。高齢夫婦や1人暮らしの高齢者が避難場 所の内高松会館まで安全にたどり着けるルートを記し、区長、防災士らの支援 体制を紹介。同会館に掲示して周知する。25日は都内で全国の防災マップコ ンクールの表彰式が行われ、内高松子ども会は県内で初めて3度目の入賞を果 たした。  地図を作製したのは、高松小6年の西田佳芳(かほ)さん(11)、宮本崚 太郎君(12)、本多祐大君(12)、安江由希奈さん(12)の4人。昨夏、 区の北端や東端、南西端にある高齢者宅から内高松会館まで歩き、所要時間や 距離を計測した。  地図には自動体外式除細動器(AED)のある施設やヘリコプター離着陸場、 神社、寺の位置などを盛り込んだ。区長や防災士、民生委員、青年会、婦人会 などの災害時の対応に関する情報もまとめた。  高齢者への提案として「日ごろから近所の人に助けてもらえるよう頼む」な ど5点、児童らの心掛けとして「お年寄りの手を引く」など3点を記した。区 長にインタビューした際には、高齢者用の車いすを増やすよう要望した。  うちたかMAPは防災や防犯、交通安全をテーマにした「第16回ぼうさい 探検隊マップコンクール」で防災担当大臣賞に輝いた。2016年は気象庁長 官賞、13年は審査員特別賞に選ばれている。コンクールは日本損害保険協会 などが企画し、全国594団体から2541作品が寄せられた。  25日に都内で開かれた表彰式に出席した本多君は「お年寄りには、地域の 人の助けを借りながら地図で少しでも安全な道を探して避難してほしい」と話 した。 〈05〉2020年01月29日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎西田ノートを精巧に再現 哲学館 「さわれる文化財」に  「善の研究」で知られる旧宇ノ気町(現在のかほく市)出身の世界的哲学者、 西田幾多郎の直筆ノートの精巧なレプリカが完成した。ノートは2015年に 孫の自宅から見つかり修復されたが、傷みがひどく展示公開に耐えられなかっ た。年月を重ねた風合いはそのままに「さわれる文化財」として再現した。3 月24日から県西田幾多郎記念哲学館(同市)で初公開する。  レプリカが制作されたのは、京都帝大で教えた西田が授業のために使用した 「倫理学講義」「宗教学講義」ノートをはじめ、旧制四高教授などを務めた金 沢時代、東大選科生時代のノートなど25冊となる。見つかった50冊は多く が未公開資料で、このうち特に学術的価値の高いノートを複製した。  ノートは水ぬれによるカビや紙の腐敗によりページの固着、破損などがあり、 修復を行ったものの、展示公開が難しい状態だった。翻刻作業を進めていた同 館には「西田の息遣いを感じるノートを見てみたい」と展示を望む声が多く寄 せられており、資料の雰囲気を損なわないレプリカの作成を大阪の工房に依頼 することにした。  ノートは紙質や厚みなど限りなく現物に近い素材を使い、経年による古色や 紙のけば立ちなども表現している。虫食いや破損部分は無理に再現せずに強度 を保ち、にじんだインクの文字はコントラストを高めるなどして、不自然にな らない程度に判読性を高めた。  雰囲気のあるマーブル地の読書ノートや、西田の走り書きが残るノートなど、 表紙・裏表紙も忠実によみがえらせている。レプリカは3月24日から始まる、 西田の生誕150年を記念した企画展で公開する。  中嶋優太専門員は「原資料と見まがうほど精巧に仕上がっている。文字も読 みやすくなっており、西田の直筆に触れてもらいたい」と話した。学芸員の井 上智恵子さんは「ワークショップなど、実際にノートに触れることができる機 会を検討していきたい」とした。 〈06〉2020年01月29日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎給食にドイツの味 姉妹都市にちなみ 交流員がレシピ提供  24〜30日の全国給食週間に合わせ、かほく市内6小学校で28日、姉妹 都市のドイツ・メスキルヒ市にちなんだ給食が振る舞われた。これまでは給食 センターで献立を考えていたが、今年はドイツ出身の市国際交流員グラフ・イ レネさん(32)が初めて本場のレシピを提供した。29日は市内3中学校で 出される。  献立は、豚肉をクリームソースで煮込んだ「ゲシュネツェルテス」、マカロ ニや鶏肉を入れたコンソメスープ、ハッシュドポテト、ライ麦パンの4品。ゲ シュネツェルテスはグラフさんのレシピで作られており、子どもにも食べやす いメニューと組み合わせた。  グラフさんは「食堂によくある料理で、メスキルヒでも食べられる。ドイツ の話をするきっかけになるとうれしい」と語った。宇ノ気小4年の横山翔紀君 (10)は「クリームシチューみたいでパンに合う」と笑顔で頬張った。 〈07〉2020年02月04日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎プロ野球 奥川投げた 「やっと野球ができるようになった」      プロ野球・ヤクルトの奥川恭伸(やすのぶ)投手(星稜高3年)は3日、宮 崎県西都(さいと)市のキャンプ地で投球練習を開始した。右肘の炎症による 「ノースロー調整」から約3週間。奥川投手は「やっと野球ができるようにな った」と喜びいっぱい。笑みの絶えないキャンプ3日目となった。  自主トレーニング期間に炎症が発覚し、1月16日に投球禁止となっていた。 投げたい気持ちを抑えながら2月1日にキャンプイン。初日に投球動作を繰り 返し、スタッフに注意される場面もあったが、待望の投球解禁に心が躍った。 練習開始前から満面の笑みで「昨日は山瀬(慎之助捕手・星稜高3年)が阿部 (慎之助巨人2軍)監督にしごかれたみたいですね」と話すなど、リラックス した様子だった。  池山隆寛2軍監督も見守る室内練習場で、15メートルの距離からネットに 向かって投げ始め、最終的には20メートルまで伸ばして計38球。投球フォ ームを確認するように一球一球、軽めながら丁寧に投げ込んだ。  池山監督は「ヒヤヒヤして見ていたが、初球からボールに指がしっかり掛か った球を投げていたので安心した。ご両親にも投球姿を見せることができたし、 本人が一番安心したんじゃないかな」と話し、休養日明けの6日には室内での キャッチボールを許可する見通しを示した。 ●持久走ダントツ  12分間走では、2位以下を大きく引き離す3375メートルを記録。池山 監督は「私も現役時代は長距離が得意だった。私に匹敵しますね」とおどけて みせたが、新人離れした持久力には「素晴らしい。ギアの掛かり方が違ったね」 とべた褒めだった。  順調にいけば今月末のブルペン入りも視野に入ってくる。「焦らず調整して いきたい」と奥川投手。「球界の宝」を預かるコーチ陣は慎重姿勢を崩してい ないが、「早くマウンドに立つ姿を見たい」と願う声も大きくなっている。 ■「素質はメジャー級」 奥川の親戚、巨人・高木  奥川投手について、星稜高の先輩である巨人の高木京介投手(能美市出身) は「素質はメジャー級」と太鼓判を押す。  奥川投手の父隆さんの姉の長女と6年前に結婚し、奥川投手とは親戚関係に ある。かほく市宇ノ気中3年だった奥川投手と初めてキャッチボールをし、 「これはモノが違う」と衝撃を受けたという。体の線は細かったが、キレと伸 びは抜群。「教えて身につくレベルではない。その時、間違いなく将来はプロ になると確信した」と振り返る。  隆さんは「中学時代、高木選手から『プロで待ってるぞ』と言われたことで 本人もプロを意識した」と話す。  高木投手は昨季キャリア最多の55試合に登板し、今季も中継ぎの柱として 期待される。奥川−高木の親戚対決もそう遠くはなさそうだ。 〈08〉2020年02月12日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎河北潟の歴史を地図に 地名や伝承書き入れ 郷土史家が協力  金沢、かほく、内灘、津幡の2市2町の郷土史家が力を合わせ、「河北潟の 歴史のすべて」を収めた巨大マップを完成させた。干拓事業が始まる前の19 52(昭和27)年の航空写真をベースに、地元での聞き取りで調べた古代か ら昭和までの地名、史跡、伝承などを事細かに書き入れた労作。15日に内灘 町内でお披露目する。  「よみがえる河北潟ノスタルジーマップ」と銘打った地図は、縦1・1メー トル、幅2・2メートル。縮尺は約9千分の1で、今の4倍、約2300ヘク タールあった1952年当時の河北潟を中心とした地域を収めている。  当時は国道8号や金沢医科大がまだなく、北陸鉄道浅野川線は粟崎海岸駅ま で走っていた。八田村や大場村(現金沢市)周辺は多くの水路が流れ、水田の 中に集落が点在していた。  マップ制作の発端は、内灘町白帆台の辺本良治さん(68)が米軍撮影の航 空写真約60枚を合成して作った地図だ。「この上に周辺の歴史を盛り込みた い」と考えた辺本さんの呼び掛けで郷土史家が集まり、昨年5月に「河北潟を 囲む会」ができた。  津幡町文化財保護審議会副会長の芝田悟さん(71)が代表となり、金沢市 は大浦公民館長の本嶋千加良さん(74)、かほく市は石川県農村文化協会理 事の松井英俊さん(77)=同市内日角=、内灘町は町文化財保護審議会長の 竹田菊夫さん(76)がそれぞれ担当した。  市町村史など文献調査にとどまらず、旧家や古老への聞き取りに力を入れ、 当時の用水や道路、橋、寺社、石碑などを網羅。金沢市東蚊爪町に終戦直後ま であった金沢飛行場、かほく市内日角と金沢市須崎町を結んでいた船の航路、 新田開発の歴史を伝える「百人新開」「百六拾石開」といった文字など、数百 項目を記載した。  「芙蓉(ふよう)湖」「清湖」といった潟の別称と由来、かつて行われてい た20種近くもの漁、埋め立て後の現在の湖岸線も記入してある。  今後は詳しい解説を収めた図録を作る。学校への寄贈や出前講座も行いたい 考えだ。芝田代表は「地図を見て、若い人が知らなかったふるさとの歴史を知 り、お年寄りが新たな思い出を語ってくれればうれしい」と話した。 ●15日から内灘町で公開  マップの公開展示(北國新聞社後援)は15日から3月30日まで、内灘町 歴史民俗資料館「風と砂の館」で行い、他の市町でも順次展示する。 〈09〉2020年02月14日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎避難所運営、ゲームで学ぶ かほく市大海小  かほく市大海小の6年生16人は13日、同校で災害発生時の避難所運営を 疑似体験するゲーム(HUG)に取り組んだ。市内の小学校で同ゲームが行わ れたのは初めて。  同校は市の拠点避難所に指定されている。災害など非常時には、最上級生で 校内の施設や通路を把握している6年生に避難誘導の役割が求められるため、 児童たちは真剣な表情で取り組んだ。  児童は地震発生を想定し、体育館の平面図を広げて受付や通路の位置を決め た。両親の行方が分からなくなった子どもや目の不自由な人、認知症高齢者、 知的障害者など、個々の事情に応じて校内での最適な配置を考えた。  宇野秀翔君(12)は「みんなが生活できるようバランスを考えることが大 切だと思う」と話した。 〈10〉2020年02月15日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎新婚世帯の加算増額、50万円に 若者マイホーム奨励金  かほく市は新年度、定住促進施策の柱に据える持ち家購入費助成「若者マイ ホーム取得奨励金」を拡充する。新婚世帯への家賃補助「新婚さん住まい応援 事業」受給者の場合、加算額を従来の20万円から50万円に引き上げる。住 みよいまちをPRし、市外への転出を抑制する狙いで、新年度当初予算案に7 600万円を盛り込んだ。  奨励金は、市内に住宅を新築・購入する45歳未満を対象に最大200万円 を交付する。同事業では、市内の賃貸住宅に入居する40歳未満の新婚夫婦に 月額最大1万5千円を2年間補助しており、受給者には奨励金が20万円加算 されている。  新年度から30万円上乗せする一方、別居から同居に切り替えた三世代家族 は10万円、県外からの転入者は20万円それぞれ加算額を減らし、全体の支 給額を調整する。  市の担当者は「移住した人を離さないためにはどうすればいいか、視点を変 えて考えたい」と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「かほくニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。  コピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール「いい風 いい夢 かほくだより」の申し込みや解除は北國  新聞のホームページから行うことができます。  北國新聞のホームページは 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