☆★☆★☆★ 『いい風 いい夢 かほくだより』 第171号 ★☆★☆★☆                            令和2年1月23日  水仙が咲き誇る姿をまちのあちらこちらで目にするようになりました。暖冬 とは言え、寒さに負けず一生懸命に芽を出した様を思い浮かべると、そのたく ましさにこちらも力が湧いてきます。  インフルエンザなどの感染症が猛威を振るうこの季節、たくましく咲く水仙 のように元気に乗り切っていきたいですね。  それでは、ふるさと情報満載の『いい風 いい夢 かほくだより』第171 号をどうぞ。 発行:かほく市総務部企画情報課企画統計係 TEL 076-283-1112 FAX 076-283-4242 E-mail kikaku@city.kahoku.lg.jp http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/ Instagram  https://www.instagram.com/kahokucity/ ―――――◇◇◇トピックス◇◇◇――――― ♪奥川・山瀬バッテリーの軌跡   〜小学4年生からの歩み〜 開催中! ♪かほく四季まつり 冬の味くらべ   〜あったか雑炊・鍋まつり〜 開催中! ♪哲学館へ行こう! ♪北國新聞※かほくニュース ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●奥川・山瀬バッテリーの軌跡 〜小学4年生からの歩み〜 開催中!   小学校4年生からバッテリーを組み、第101回全国高等学校野球選手権  大会において準優勝、日本代表として第29回WBSC U−18 ベースボ  ールワールドカップに出場するなど、これまでバッテリーを組んできた奥川  恭伸選手と山瀬慎之助選手の軌跡を写真や等身大パネル等で振り返ります。   これからは別々の場所で活躍が期待される2人の軌跡、まだご覧になって  いない方はぜひ足をお運びください。  【会 場】河北台健民体育館 1階ロビー  【期 間】12月13日(金) 〜 令和2年2月15日(土)  【時 間】9時 〜22時       ※火曜・年末年始は休館  【会 場】アクロス高松ジョイ館 1階ロビー  【期 間】令和2年2月17日(月) 〜 3月27日(金)  【時 間】月・水〜金 10時 〜 23時       土・日・祝 10時 〜 20時  【問い合わせ先】企画情報課  076-283-1112 ●かほく四季まつり 冬の味くらべ 〜あったか雑炊・鍋まつり〜 開催中!                        (2月16日(日)まで)   ホッと温まるかほく四季まつりの冬編。かほく市出身の冒険飛行家「東善  作」がアメリカで経営していたチャプスイ店(中国風雑炊)にちなんだ食の  イベントです。   市内の登録飲食店がこだわりを持って考案したアイデア雑炊や鍋料理が期  間限定で提供されます。   また「食べてもらえる、ダブルでおいしい」お楽しみ抽選会やかほく市共  通商品券がもらえるポイントラリーもありますので、ご家族、ご友人をお誘  いあわせのうえ、ご賞味ください。    ★ お楽しみ抽選会 ★   雑炊・鍋を食べると抽選券がもらえます。   登録飲食店や商工会の抽選箱に忘れずに投函してください。   抽選でお食事券などが当たります。        【投函締切 2月21日(金)】  ★ スタンプラリー ★   雑炊・鍋を食べてラリーカードにスタンプを5個集めると、かほく市共通   商品券(1,000円分)と交換できます。     【交換期限 2月21日(金)】  ※詳しくはかほく市ホームページをご覧ください。  【問い合わせ先】かほく市まつり実行委員会事務局           かほく市商工会  076-282-5661           産業振興課    076-283-7105 ●哲学館へ行こう! ◆本の展示会 哲学する本棚「どうぶつ」 開催中!   哲学をする動物は人間だけだという人もいるけれど、ひなたぼっこをする  猫を眺めていると、なにか考えているように見えてくる。   動物について考える本を50冊選びました。今年も哲学館ホワイエに期間  限定の読書空間が出現します。本を手にとって、読んで、考えてみませんか。  【期 間】1月11日(土)〜 3月8日(日) ※入場無料  【会 場】地下1階 ホワイエ ◆西田幾多郎哲学講座  第8回「崇高とは何か−カント『判断力批判』から考える−」  【日 時】2月8日(土)13時30分 〜 15時30分   【会 場】哲学ホール  【講 師】星野 太 氏(金沢美術工芸大学 講師)  【参加費】各回受講 各500円(申込不要) ※年間受講者は不要 ◆哲学カフェ @本の展示会 哲学する本棚「どうぶつ」   哲学カフェは、集まったもの同士で身近なテーマについて語り、考えるイ  ベントです。こたつでゆっくり考えてみませんか。  ※各回定員 15人(先着順、参加費無料、要申込)  @「人間にしかできないことってある?」  【日 時】2月9日(日)13時30分 〜 15時30分  【会 場】地下1階 ホワイエ  【進行役】西村 高宏 氏(福井大学 准教授)  【グラフィック】近田 真美子 氏(福井医療大学 准教授)  A「クマを食べるのはかわいそうか?」  【日 時】2月23日(日)13時30分 〜 15時30分  【会 場】地下1階 ホワイエ  【進行役】角田 将太郎 氏       (NPO法人こども哲学おとな哲学アーダコーダ 代表理事) ◆令和元年度 西田幾多郎博士頌徳会書道展  市内小学5年生が書いた、西田幾多郎博士に関する言葉の書を展示します。  【期 間】2月13日(木)〜 3月8日(日)  【会 場】地下1階 ホワイエ ※観覧無料  【主 催】西田幾多郎博士頌徳会  【問い合わせ先】西田幾多郎記念哲学館  076-283-6600   http://www.nishidatetsugakukan.org/ 月曜休館(祝日の場合は翌平日) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ◆――――――――――――――――――――――――――――――――    //北|國|新|聞|* か|ほ|く|ニ|ュ|ー|ス|//     ― ― ― ―   ― ― ― ― ― ― ―  ――――――――――――――――――――――――――――――――◆ ---------------------------------------------------------------------- 01:災害情報を迅速に周知 内日角区、SNS活用 02:1人暮らし高齢者訪ね色紙など贈る 宇ノ気中 03:「迎春」準備、着々 多世代で餅つき 高松旭町 04:キャッチボール日本一を励みに 高松中野球部、鍛錬の冬 05:活動5年以上の座員に感謝状 新蔵富美男一座 06:給食食べ残し、5年半ゼロ 高松中 「好き嫌いは人付き合いに影響」 07:河北郡市、死亡事故ゼロ 交通の要衝、昨年 1956年以降初 08:イオンかほくに保育園を開設 4月にニチイ学館 09:成人式は「母も借りた振り袖」 丁寧な助言強みに66年 10:「ならねば燃やすぞ」 紋平柿の豊作を願う奇習 ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2019年12月23日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎災害情報を迅速に周知 内日角区、SNS活用  かほく市内日角区自主防災会は22日までに、SNS(会員制交流サイト) を活用し、災害情報を迅速に周知する体制を整えた。区役員が無料通信アプリ LINE(ライン)のグループで情報共有し、区災害対策本部や町会長、班長 と連携して各戸に避難を呼び掛ける。  ライングループは区長や公民館長、町会長ら23人で構成する。市の避難情 報などを共有し、防災士の招集や避難所の開設を進める。町会長は班長らを通 して、自宅訪問や電話連絡で各世帯へ避難を呼び掛ける。  内日角区は2013年8月の豪雨で内日角川が氾濫し、道路が冠水した経験 がある。全国で台風や集中豪雨による被害が相次ぐ中、情報共有の体制を整え た。吉田年明区長(71)は「SNSに加えて、従来からの張り紙や口頭での 連絡もきめ細かくし、全ての年代に災害情報が伝わるようにしたい」と話した。 〈02〉2019年12月23日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎1人暮らし高齢者訪ね色紙など贈る 宇ノ気中  かほく市宇ノ気中の生徒43人と宇ノ気地区の民生委員30人は22日、1 人暮らしの70歳以上の高齢者宅188軒を訪ね、メッセージ入りの色紙やシ クラメン、菓子などのクリスマスプレゼントを贈った。  同市大崎の中村孝義さん(76)方には1年の亀井琴葉さん(13)らが訪 問し、雪だるまの絵に「いつまでもお元気で」と添えた色紙を渡した。中学生 の孫娘がいるという中村さんは「子どもの笑顔は何よりも元気をくれるね」と 目を細めた。 〈03〉2019年12月23日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「迎春」準備、着々 多世代で餅つき 高松旭町  能登各地で22日、正月を迎える準備が着々と進んだ。高齢者から子どもま で多世代が参加した餅つきや門松作りが行われ、住民は年の瀬ムードの高まる 中で親睦を深めた。 ●かほく・高松旭町  かほく市高松旭町会館では、多世代間交流餅つきクリスマスパーティー(北 國新聞社後援)が初めて開かれ、約120人が餅つきやビンゴゲームを楽しん だ。  児童らは「ぺったん」の掛け声に合わせて高齢者の手ほどきできねを振るい、 市特産の若緑産古代米(もち米)約90キロをついた。あんこやきな粉を付け て味わった渡邊佐和さん(8)=高松小2年=は「きねの持ち方のこつを優し く教えてもらえて、上手にできた」と笑みを浮かべた。  子どもと親、高齢者の3世代交流を深めようと、地元の生涯学習グループが 市の地域活動補助金を活用して企画した。会場を訪れた油野和一郎市長は「地 域の人とよい思い出をつくり、心も体も健やかに成長してほしい」とあいさつ した。 〈04〉2019年12月30日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎キャッチボール日本一を励みに 高松中野球部、鍛錬の冬  かほく市高松中野球部が今月、送球の正確さとスピードを競う「キャッチボ ールクラシック」の全国大会で4年ぶりに優勝した勢いに乗り、レベルアップ に打ち込んでいる。キャッチボールで培ったチームワークや技術を試合でも発 揮し、北信越大会出場を目指す。  大会は日本プロ野球選手会が主催し、7日に愛媛県西条市で行われた。1チ ーム9人で2分間のキャッチボール回数を競い、ボールを捕ってから投げるま での持ち替えの速さや、肩の強さなどを鍛えられる。  チームは、中学生の部の昨年の優勝校が打ち出した国内最多145回を更新 しようと一日2〜3時間の特訓を重ねて、練習で148回をたたき出した。本 番でも攻めの姿勢で131回を記録し、村上直哉顧問(50)は「子どもの能 力が未知数であることを思い知らされた」と舌を巻く。  野球の大会では、夏の加賀地区予選で敗れた昨年の成績を上回る北信越大会 出場を目標に掲げる。岸聖弥主将(2年)は「キャッチボールでミスの許され ないプレッシャーに打ち勝てたので、冬場の練習でさらにレベルを上げたい」 と意気込んだ。 〈05〉2020年01月08日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎活動5年以上の座員に感謝状 新蔵富美男一座  新蔵富美男一座の感謝状贈呈式・新春公演(本社後援)は5日、かほく市宇 ノ気老人福祉センターで行われ、活動歴5年以上の新蔵好美さん(64)、美 麗さん(58)に利美雄座長(71)から感謝状が贈られた。  公演では、座員9人が「祝い酒」や「夫婦すごろく」など17演目で唄や踊 りを披露した。好美さんは「私にとって生きがいで、今後もファンを楽しませ たい」と話した。一座は主に県内の福祉施設で年間100回以上公演している。 〈06〉2020年01月08日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎給食食べ残し、5年半ゼロ 高松中 「好き嫌いは人付き合いに影響」  かほく市高松中で5年半以上、学校給食の食べ残しがない「残食ゼロ」が続 いている。1年学年主任の村上直哉教諭(50)が配膳を素早く済ませ、食事 時間を多く取る習慣を校内に浸透させた。「食べ物の好き嫌いは人や行動の好 き嫌いにつながる。我慢する心を身に付けてほしい」。村上教諭がそう狙いを 語る食品ロス削減の動きは、市内の全中学校に広がっている。  2学期最後の給食が提供された先月24日。4限目の終了を告げるチャイム とともに、1年1組の28人は大急ぎで給食ワゴンを教室に運び込んだ。てき ぱきと盆や箸を机に置き、食器に料理をよそい始める。全員が席に着いて「い ただきます」と手を合わせるまで、わずか3分55秒だった。  生徒約250人が通う高松中では、配膳を6分以内に終わらせ、食事時間を 約30分確保する。ご飯や汁物は余りが出ないよう盛り付け、離れた座席から 順に食器を配る。量が多すぎれば友人同士で分け合うが、嫌いなものも必ず一 口は食べるのがルールだ。  村上教諭が担任を務める1年1組の給食委員中田尋大(じんだい)さん(1 3)は「クラスみんなで協力して配膳の時間を短くすれば、食べるのが遅い子 も間に合う。チームプレーで残食ゼロを続けていきたい」と話した。 ●市内3中学、残食率1%以下  食育担当の村上教諭が残食ゼロ運動を本格的に始めたのは2007年だった。 着任した同市河北台中では食生活の乱れた生徒が目立ち、栄養教諭と協力して 運動を始めたところ、11〜13年度に全日ゼロを達成した。翌年度に異動し た高松中でも職員会議で配膳法の資料を配り、保護者に食育講座を開いた。  14年からは同市宇ノ気中にも運動を呼び掛け、市の教育目標に食育の推進 が組み込まれた。市内3中学校の給食を調理する市第1学校給食センターによ ると、残食率は全校ともここ数年間、1%以下である。  鳥越村(現白山市)出身の村上教諭は、小さな学校で給食を学校全体で食べ て育った。自然と「給食のおばちゃん」と打ち解け、「ご飯はいつも大盛りに してもらった」と笑う。この自身の経験から、食べ物を残さないことによって 調理員や生産者へ感謝の気持ちを伝えたいと思ったという。  村上教諭は「ネットで調べて答えが出る時代だからこそ、逆境でいかに頑張 れるかで真価が問われることを子どもたちに教えたい」と話した。 〈07〉2020年01月10日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎河北郡市、死亡事故ゼロ 交通の要衝、昨年 1956年以降初  河北郡市(かほく、津幡、内灘の1市2町)の昨年1年間の交通事故死者数 が、統計の残る1956(昭和31)年以降で初めてゼロとなった。  特に「加越能の三差路」と呼ばれる津幡町は、昔から交通の要衝で町内を走 る国道や県道の交通量が多く、68(同43)、71(同46)両年には最多 19人の犠牲者を数えた。国道8号津幡北バイパスが全線開通した平成になっ ても年間10人が交通事故で亡くなる年があり、関係者はゼロ達成を喜び、継 続を誓っている。  同署によると、管内では一昨年、津幡町とかほく市で各2人(80代3人、 90代1人)が犠牲となる交通事故が起きていた。内灘町では2013年8月 29日から交通死亡事故が発生しておらず、継続日数は県内市町で最長となっ ている。  人身事故も減っており、昨年は前年比40件減の106件で、2015年 (239件)と比べて半分以下となった。負傷者数は同57人減の133人だ った。  津幡署は夜間反射タスキの利用促進に力を入れたことが事故抑止につながっ たとみており、向出貴幸交通課長は「気を引き締め、安全運転を呼び掛けたい」 と話した。 ●ゼロ継続を祈願  9日には同郡市交通安全祈願祭が津幡町の真言宗倶利迦羅不動寺西之坊鳳凰 (ほうおう)殿で営まれ、関係者約30人が交通死亡事故ゼロの継続を願った。 五十嵐光峯(こうほう)住職が護摩法要を行い、今村修同郡市交通安全協会長 や油野和一郎かほく市長、谷口剛津幡署長があいさつした。  矢田富郎津幡町長、川口克則内灘町長らが加わり、1年の無事故を祈って交 通安全だるまに目を入れた。 〈08〉2020年01月12日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎イオンかほくに保育園を開設 4月にニチイ学館  ニチイ学館(東京)は4月1日、かほく市のイオンモールかほくに小規模保 育園を開設する。県内では初めて企業が運営する認可保育園となり、同市で増 えている乳幼児の保育ニーズに対応する。  かほく市小規模保育事業A型(ミニ保育所)に位置付けられ、「ニチイキッ ズイオンモールかほく保育園」の名称でオープンする。利用定員は2カ月児〜 2歳児計19人で、開園は月曜から土曜の午前7時〜午後7時。同市内の小規 模保育園は2施設目となる。  ニチイ学館は金沢市で企業主導型保育園を直営、イオンモール新小松の企業 主導型保育園を受託運営するなどしている。 〈09〉2020年01月12日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎成人式は「母も借りた振り袖」 丁寧な助言強みに66年  かほく市に女性会が運営する「七塚女性会貸衣装室」がある。戦後間もなく、 女性有志が地域の人に安く婚礼衣装を貸し出そうと、留め袖1枚から始めて6 6年。民間の冠婚葬祭業やレンタル店が全盛の今も地域に根を張り、親子2代 にわたって利用する住民も多い。12日、令和に入って初となる市成人式でも、 約40人が「母も借りた振り袖」で晴れの日を迎える。 ●戦後、留め袖1枚から開始  貸衣装室は1954(昭和29)年、公民館事業の一環で歩みを始めた。旧 七塚町が合併し、かほく市となった後に法人化し、収益は七塚地区に七つある 地域女性会の活動資金に充てられている。 ●金沢、能登にも客  振り袖120着、留め袖100着、訪問着90着…。市七塚健康福祉センタ ー内の拠点に、豊富なサイズや色柄の各種衣装を品ぞろえ、成人式用の振り袖 セット3万1千円、卒業式用の小振り袖・はかまセット2万3千円から貸し出 している。七五三や入学式の衣装もある。  40〜60代の女性6人が勤務し、寸法や色合いなど丁寧なアドバイスが好 評を集め、地元はもとより、金沢や能登方面から訪れる人も多い。年間約90 0件の注文を受けている。 ●口コミが支え  歩みは決して順風満帆ではない。経済成長の昭和40年代ごろは大いに需要 があったが、昭和から平成に時代が移るにつれ、結婚式場と提携する衣装店の レンタルサービスが主流となり、客足は遠のいた。令和の現代は、現物を見な くてもインターネット上で手軽に衣装を借りることができる世の中になった。  それでも続いてきたのは口コミの強さだ。女性会の松村千恵会長(55)に よると、成人式や結婚式で利用した母親に勧められ、衣装を借りに来る新成人 が毎年必ずいるという。今年は新成人426人のうち、小物を含め約50人が 利用する。  「衣装を返しに来た時、振り袖姿の写真をうれしそうに見せてくれる。こち らも『ありがとう』と感謝の気持ちでいっぱいになる」。勤務歴25年の水株 (みずかぶ)佳寿美さん(61)は笑顔を浮かべる。  会員が減少し、貸衣装室の運営も厳しいのが現実だが、松村会長は「歴史の 重さが励みになっている。人と人との関わり合いで、お客さんと細く長く誠実 に向き合っていきたい」と語った。 〈10〉2020年01月13日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「ならねば燃やすぞ」 紋平柿の豊作を願う奇習  かほく市特産の紋平柿(もんべいがき)の豊作を願う奇習「柿の木いため」 は12日、同市瀬戸町の柿団地で行われ、地区住民が柿の木を脅し、幹に傷を 付けて今秋の実りに期待を込めた。  高崎外志博区長(70)が木に「なるかならぬか、ならねば切って燃やすぞ」 と脅かすように語り掛け、児童12人が木に代わって「なります、なります」 と唱えながら木の周りを輪になって回った。高崎さんが幹になたで傷を付け、 児童は傷口にぜんざいの餅を詰めた。  柿の木いためは藩政期に始まったとされ、傷を付けられて弱った木は、子孫 を残そうと果実を多く実らせると伝えられている。一時途絶えたが、1983 年に復活した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 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